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2008年01月31日

美と健康の維持

 ミス日本「空の日」に北大経済学部の八木菜摘さん(20)
 ミス札幌に、北大大学院生の中寺さくらさん(23)と北大生の佐藤由佳さん(21)が選出されました。
 北海道大学といえば、北海道の中では、一番の難関です。
 私は、高校・予備校の時に、北大に入りたかったのですが、学力が及びませんでした。
      ■         ■
 北大に入るには、小さい頃から、毎日勉強しなくては、なかなか合格できません。
 毎日の勉強の積み重ねが、合格への第一歩です。
 北大より、もっと難しい大学があります。
 北大に入れば、それで人生がバラ色になるというわけでもありません。
 大学は学問の場ですから、毎日の勉強が大切です。
      ■         ■
 大学に合格しただけで、毎日の勉強を続けなければ、卒業はできません。
 楽しいことばかりではなく、辛い定期試験もあります。
 ちょうど、冬の今頃は、定期試験の時期です。
      ■         ■
 ミスコンテストで入賞するには、生まれつきの才能もあります。
 ただ美人に生まれただけでは、入賞できません。
 本人の努力が必要です。
 あるミスコンテストの候補者が、コンテスト終了後に…
 『あぁ!これで、美味しいケーキが食べられる!』
 と言われたそうです。
 そばにいたお母さんが、
 『よく頑張ったね。好きなものもガマンして、偉かったね』
 と言葉をかけていたそうです。
      ■         ■
 美と健康の維持は、簡単なようで難しいものです。
 20歳前後のお嬢さんは、若いというだけで美しい時期です。
 同時に、ケーキ、アイス、お菓子などなど
 甘くて美味しいものが大好きで、食べたい時期でもあります。
      ■         ■
 毎日、ケーキや甘いものを、好きなだけ食べていると…
 あっという間に、体重が増えてしまいます。
 美容外科に来て、○○万円もかけて、脂肪吸引をしても…
 体重は簡単には落ちません。
 チョコをいっぱい食べると、ホッペにニキビがたくさん出てきます。
      ■         ■
 自分で自分をしっかりコントロールできないと、体重の管理はできません。
 100円でできるダイエットに書いたように、
 やせるためには、自分がどのくらい食べているかを、
 客観的に、しっかり管理しないとダメです。
      ■         ■
 ミスになられた方は、これから一年間、ミスとしての業務が待っています。
 美と健康を維持して、学問もしっかりしなくてはなりません。
 美しい女優さんやモデルさんは、しっかりと自己管理をなさっています。
 美と健康の維持は、簡単なようですが、
 自分との戦いであることも事実です。
      ■         ■
 優秀な北大生のミスが増えるのは、嬉しいことです。
 しっかりと自分を磨いて、一年間、元気で活躍していただきたいと願っています。
 たまには、美味しいケーキも食べてください。
 もし、体重が気になれば、半分は残して、彼とか家族に食べてもらってください。
 これが、太らないコツです。
 

2008_miss_photo.jpg
2008 雪の女王・ミスさっぽろ
宮原里奈さん(21)(会社員)(左)
中寺さくらさん(23)(大学院生)(中央)
佐藤由佳さん(21)(大学生)(右)
さっぽろ雪まつりHPより引用

投稿者 sapporobiyou : 18:57 | コメント (0)

2008年01月30日

医師ドラフト制?

 平成20年1月28日、朝日新聞朝刊の社説です。
      ■         ■
 希望社会への提言(14)―医療の平等を守り抜く知恵を ・ドラフト制をヒントに、医師を公的に配置
 ・運営を県単位にして、診療報酬を決める権限も
      ■         ■ 
 社会保障の各論として、まず崩壊が心配されている医療から考えたい。
 「薬指だけなら1.2万ドル、中指は6万ドル。どっちにします?」。
 事故で指を2本切断した無保険者は手術に入る前、医者からこうたずねられる……
 昨夏、米国の医療の実態を描いたマイケル・ムーア監督の「シッコ」は、日本でも大きな衝撃を与えた。
      ■         ■
 公的な医療保険は高齢者と低所得者に限られ、民間保険に入れないと無保険者になる。
 米国ならではの光景だ。
 日本では、すべての人が職場や地域の公的医療保険に入る。
 いつでも、どこでも、だれでも医者に診てもらえる。
「皆保険」は安心の基盤である。
 シッコの世界にしないよう、まず医療保険の財政を確かなものにする必要がある。
      ■         ■
 患者負担を除いた医療費は、高齢化で2006年度の約28兆円から2025年度には48兆円へ跳ね上がる、と試算されている。
 それをまかなうため、保険料と税金がともに10兆円前後増える計算だ。
 試算では、サラリーマンの月給にかかる保険料率は平均して約1ポイント上がる程度だが、
 自営業者や高齢者が入る国民健康保険は、いまでも保険料を払えない人が多く、限界に近い。
 患者負担を引き上げるのはもう難しかろう。
 皆保険を守るためには、保険料と患者負担の増加を極力抑え、そのぶん税金の投入を増やさざるを得ないのではないか。
      ■         ■
 社会保障を支えるためには消費税の増税も甘受し、今後は医療や介護に重点を置いて老後の安心を築いていこう、と私たちは提案した。
 医療は命の公平にかかわるだけに、優先していきたい。
 もちろんムダもある。
 ・治療が済んでも入院を続けて福祉施設代わりにする。
 ・高齢者が必要以上に病院や診療所を回る。
 ・検査や薬が重複する。
 こんなムダを排していくことが同時に欠かせない。
      ■         ■
 医療保険の財政基盤が固まったとして、医療の現場は大丈夫か。
 そこが最近は怪しくなってきた。
 ・病院から医師がいなくなっている。
 ・患者のたらい回しもよく起きる。
 ・このままでは産科や小児科だけでなく、外科や麻酔科も足りなくなる。
 ・近ごろ医師の不足や偏在が目にあまる。
      ■         ■
 医師は毎年4,000人ほど増えているが、人口1,000人当たりの医師は2人だ。
 このままいくと韓国やメキシコ、トルコにも抜かれ、先進国で最低になるともいう。
 先進国平均の3人まで引き上げるべきだ。
 医師の養成には10年はかかる。
 早く取りかからなければならない。
      ■         ■
 医師が充足するまではどうするか。
 産科や小児科など、医師が足りない分野の報酬を優遇する。
 あるいは、医師の事務を代行する補助職を増やしたり、
 看護師も簡単な医療を分担できるようにしたりして、
 医師が医療に専念できる環境をつくることが大切だ。
      ■         ■
 そのうえで、診療科目の選択や医師の配置に対して、公的に関与する制度を設けるよう提案したい。
 医師の専門分野が偏らぬよう、診療科ごとの養成人数に大枠を設ける。
 医師になってからは、一定期間、医師の少ない地域や病院で働くことを義務づける、というものだ。
      ■         ■
 配置を受ける時期は、研修時や一人前になったとき、中堅になって、といろいろありうるだろうが、義務を果たさなければ開業できないようにする。
 医師は命を預かるかけがえのない仕事である。
 だから私立医大へもかなりの税金を投入している。
 収入が高く、社会的な地位も高い。
 たとえ公立病院に勤務していなくても、公的な職業だ。
      ■         ■
 自由に任せていては、医師の偏在は解消できない。
 社会の尊敬と期待にこたえて、このように一時期の義務を受け入れることはできない相談だろうか。
 以上の制度ができたとき、医師を計画的に養成するのは中央政府の仕事だ。
 しかし、それ以後は思い切り分権を進め、地域政府にまかせるべきだ。
      ■         ■
 前述した配置も、都道府県が地元の病院や医学部、医師会、市町村などと相談しながら決める。
 医師の多い県から出してもらう必要も生じるだろう。
 その際には、プロ野球のドラフト制度をヒントにしてみてはどうだろうか。
 新人だけでなく中堅の医師を含めて、医師不足の県が、医師の多い県から優先的に採用できるようにするのだ。
      ■         ■
 4月からは、75歳以上の高齢者が入る県単位の高齢者医療制度が始まる。
 中小企業のサラリーマンが入る政府管掌健康保険は全国一本だったが、これも10月から県ごとに運営される。
 市町村の国民健康保険や小さな健保組合も、県単位への統合を進めている。
      ■         ■
 したがって、医療の負担と給付を決めるのも県の仕事にするのが自然だ。
 医療への診療報酬は政府の審議会で決めている。
 これを、政府が決めるのはその基準にとどめ、知事が最終的に決めるようにしたっていい。
 必要とされる医療は地域によってさまざまなので、地域の実情に合わせやすくなるだろう。
      ■         ■
 長野県は、予防に力を入れて高齢者の医療費を全国最低に抑えつつ、長生きを実現している。
 県が責任をもつことで、そんな工夫が広がるよう期待したい。
 (以上、朝日新聞社説より引用)
      ■         ■
 医療問題への提起は、面白くない日記で、申し訳ありません。
 私としては、ちょっと看過できない社説でしたので、あえて引用させていただきました。
 医師のドラフト制?はどんなものでしょうか?
 何度も書いていますが、医療行為は自動車の運転に似たところがあります。
      ■         ■
 最初に習った‘先生’に影響されます。
 自動車学校で、乱暴な運転を教えるところはないと思いますが…
 繰り返し、慎重な運転を教えられた生徒は、事故率が低いと聞いたことがあります。
 自動車学校毎の、事故率が異なるとも聞いたことがあります。
      ■         ■
 形成外科に関していうと、最初に上手で慎重な‘先生’についた人は、
 キレイに丁寧に縫うクセがつきます。
 外国では、履歴書に、誰について何年間修行をしたか?
 という、経歴が重要視されます。
      ■         ■
 2年間の臨床研修で、いろいろな科を回るのが今のシステムです。
 各科の‘技術’を身につけることの重要性が叫ばれています。
 形成外科で3ヵ月間研修したとします。
 確かに、縫合法についての知識は増えますが、上手に縫えるまでにはなりません。
 研修医に、女性の顔を縫わせることはできません。
 現在の臨床研修制度による問題が、臨床現場を混乱させています。
 教えながら、診療するのは、想像以上に大変なことです。
 疲れ果てて、臨床研修指定病院を去る、指導医がいます。
      ■         ■
 数ヵ月~数年程度、形成外科研修をして、専門医も取得していない先生がいます。
 ○○大学医学部、形成外科卒業なんて…
 経歴に書いてあります。
 実際に○○大学医学部形成外科の先生にお聞きすると…
 あぁ、そんな奴いたかもしれないが、何もできませんよ。
 という答えが返ってきます。
      ■         ■
 もし、医師ドラフト制ができたら…
 医師は、自分の希望とか、適性とか、と関係なく
 『はい、本間賢一さん』
 『あなたは、北海道知事が決めた、択捉(エトロフ)国保診療所に勤務』
 『専門科目は、神経内科』
 『義務年限は10年間』
 『5年間皆勤すると、義務年限が7年に短縮されます』
 てな、ことになりませんか?
      ■         ■
 医師としての仕事は、肉体的にも精神的にも厳しいものです。
 自分の、夢とか、希望とか、ロマンがなければ続けられません。
 いくら高給を出しても、長続きしません。
 一番重要なのは、若い先生から、年輩の先生までが
 夢とロマンを持って働けることです。
 朝日新聞社が考える、ドラフト制がどんな仕組みかわかりませんが、
 簡単には解決できない問題だと思います。

投稿者 sapporobiyou : 23:17 | コメント (0)

2008年01月29日

ミス日本「空の日」

 第40回2008年度ミス日本グランプリ決定コンテスト(スポーツニッポン新聞社後援)が1月28日、東京・新宿の京王プラザホテルで行われました。
 北海道地区代表として出場した、北海道大学経済学部2年生の八木菜摘さん(20)が、ミス日本「空の日」に選出されました。
      ■         ■
sky.jpg
八木菜摘さん
北大経済学部2年生
top1.jpg
ミス日本の各賞受賞者
写真中央、グランプリ鈴木恵理さん(20)
写真右から二人目「空の日」八木菜摘さん(20)
写真左から二番目「海の日」都甲奈央さん(17)
写真右ミス着物石井佑貴美さん(22)
写真左ネイチャーには岡田亜沙美さん(21)
東京・新宿の京王プラザホテルで
ミス日本HPより引用
      ■         ■
 以下は、平成20年1月29日のスポーツニッポンに掲載された記事です。
 ミス日本「空の日」八木さん
 夢は道知事
      ■         ■
 ミス日本「空の日」には北海道大学経済学部2年、八木菜摘さん(20)が選ばれた。
 外見の美しさに加え、機転の利く賢さと度胸の良さを審査員が絶賛。
 生まれも育ちも北海道で、将来の夢は
「北海道のみんなのために頑張ります。北海道知事になること」
 と大きな目標を掲げた。
      ■         ■
 八木さんは受賞が決まると、しばらく口を開けたまま。
「まさかここに立つなんて思ってなかった」と、ぼう然とした。
 応募の動機は「毎日が学校とアルバイトの繰り返しで(ぐうたら生活を送る)“干物女”でした。
 そんな自分を磨きたいと思ったんです」とハキハキと笑顔で答えた。
      ■         ■
 着物審査で扇を使い自分を表現する時に、扇が開かず慌てる場面もあった。
 それでも「私の緊張度を表しました」と機転の利いたコメントで、会場を笑いに包んだ。
 審査委員長の酒井政利氏は
「知性が光り、コメントが凄く生きている。
 将来、政治家になるんじゃないでしょうか」
 と大物ぶりを指摘。
      ■         ■
 ゲスト審査員を務めた弁護士で自民党参院議員の丸山和也氏も
「表情が硬いけど、何かのために戦う決意が出ている。
 将来、もしライバルになったら強敵だね」
 と太鼓判を押した。
      ■         ■
 そんな周囲の声を伝えると
「実は北海道知事になるのが夢なんです」
 と遠慮がちに告白。
 生粋の道産(どさん)子で、27日に行われた激励会では
「日本ハム、
 コンサドーレ、
 洞爺湖サミット、
 ノリにノっている北海道の力を借りて頑張ります」
 とあいさつしたほど郷土愛が強い。
      ■         ■
 政治・経済に興味があり
「政治の番組を見て文句を言うのが好き」
 という異色の女子大生。
 貧困層削減のためのNPO(非営利団体)を設立することも目標の1つだ。
      ■         ■
 知事になった際の政策を尋ねると
「公務員の給料を減らすのはおかしい。
 職員のやる気がなくなったら町全体の雰囲気が悪くなる。
 それは間違ってると思うんです」と真剣な表情。
「タレント議員にはなりたくない。
 信念を持って、大好きな北海道に恩返ししたい」
 ときっぱり。
 「空の日」。
 北の大地で育った美女にふさわしいタイトルだ。
kimono.jpg
チョイ苦戦の扇子アピールでしたが、
巧みに切り抜けた八木菜摘さん
撮影 豊田和夫
(以上、スポーツニッポンより引用)
      ■         ■
 ミス日本「空の日」選ばれた八木菜摘さんに、心から祝福のエールを送ります。
 北海道経済は、拓銀破綻以来、元気がありません。
 今年の冬も、灯油の値上がりで、庶民の心まで冷え込んでいます。
      ■         ■
 北海道大学経済学部で、経済学を専攻している八木さんが、ミス日本「空の日」に選ばれて、とても嬉しく思います。
 北海道新聞の記事によると、
 ミス日本コンテストは今回で40回目。
 今年は2,941人の応募があり、決定選考には27人が進出。
 水着審査やスピーチで、ミス5人と準ミス5人を決めた。
      ■         ■
 八木さんは釧路市出身。
 留萌管内小平町の鬼鹿中時代、同管内の中学生英語スピーチ大会で最優秀賞を受賞したほか、
 剣道も三段の腕前。
 北海道大学で、しっかり経済学を学んで、
 北海道経済を立て直すような、女性になっていただきたいと願っています。
 

投稿者 sapporobiyou : 21:54 | コメント (0)

2008年01月28日

たらい回し診療の背景

 週刊文春、1月31日号、病院情報ファイル2008の記事です。
 取材・構成 恵原真知子さん
 医療ユーザー編
 たらい回し診療の背景
 医師の過酷な勤務状況を改善し、
 安全な医療を実現するために必要なこと。 
      ■         ■    
 緊急治療を要する産科や外傷患者の救急受け入れがスムーズにいかず、手遅れになる。
 この急患たらい回しの報道が目立つ。
 保険証があればいつでもどこでもある程度の医療が受けられるはずだが、その常識はもはや幻想かもしれない。
 背景には深刻な医師不足がある。
      ■         ■
 本質的な問題として医師の過酷な勤務実態や責任に比して低い報酬、あるいは医学教育と医療の制度疲労などがあげられる。
 医療が限界状況にきているのだ。
 患者側では手出しできない問題ばかりだが、医師が働きやすい環境が担保されなければ、安全な医療など望めない。
 医師の仕事や働き方は、ユーザーの問題でもあるはずだ。
      ■         ■
 現在、多くの病院ではリスクマネジメント会議などで
「急患は、スタッフなどの受け入れ態勢が不十分な場合は、無理せずに断る」
 旨を話し合っているという。
 不十分な人員や機材のまま患者を受け入れ、不満足な結果になれば、訴えられ敗訴するからだ。
 不眠不休で働こうと誠意を尽くそうと、ミスになる確率が高い以上、診療回避が当然の判断であり、合法的だ。
      ■         ■
 しかも、例えば未熟児網膜症により失明した責任を問うた訴訟事例では、被告病院が、治療能力のある病院に転院させなかった落ち度を問われている。
 医師の数が十分で、医療レベルが周知されているならそれも正しいだろう。
 だが、そのような体制が不備な現状では、我々はいつ診療回避で医療難民になっても不思議はない。
      ■         ■
 必要に応じて難なく治療を受け、治る病気を治したいという患者の願いは、医師の願いでもあるはずだ。
 もはや他人任せにはしておけないという思いをもった医師たちが、その実現に向けて具体的に動き出した。
 そのーつが勤務医を中心とする新しい団体(全国医師連盟設立準備委員会・黒川衛代表世話人)の設立だ。
 新団体は、医療崩壊を食い止めるためにも医師の労働環境改善を図るべきとし、本年5~7月頃に千人規模での設立を目指す。
 目下の会員数は約420人、平均年齢は約43歳と若い。
      ■         ■
 医療の中核的担い手の出番
 医師不足に対しては今年から医学部の定員が増えるが、産婦人科医や救急医療専門医が増える保証はない。
 また、診療点数は一律で、医師の経験や専門医資格の有無や技術格差は反映されない。
 少しずつ定額制が導入されているが、基本的には個々の医療行為ごとに点数が定められているので、検査や処方薬の多い医師のほうが稼ぐなどの矛盾も孕(ハラ)んでいる。
 さらに定価になる診療点数が逆手に取られ、ペースメーカーや人工内耳など輸入医療機器は世界一高い価格で買わされている。
      ■         ■
 「医師を悪者にして叩いても何も解決しない。
 患者と医師は治療の共同体で、敵対関係になるほど不毛なことはない」
と『医療崩壊』の著者で虎の門病院泌尿器科の小松秀樹部長はいう。
 そもそも患者を“様”づけし、
 「医療も教育もサービス業の一種」
 という考え方が示された(「サービス」の誤訳という説も)頃から、
 患者側の勘違いも目立ってきた。
      ■         ■
・マナー違反、
・医療費踏み倒し、
・医療スタッフの使用人扱いや
・タクシー代わりの救急車利用
 などの事態が、病院の混乱や疲弊に拍車をかけている。
 まず一刻も早い医療の総点検が求められる時期なのだ。
 医療費を抑制するべきかどうかなどもその後の問題だろう。
 たらい回しや高齢者の切り捨てがなく、さらに医療スタッフが落ち着いて働ける医療環境が整うよう、
 私たちも関連報道などに注目していこう。
      ■         ■
 医療問題の理解に役立つホームページ
・現場からの医療改革推進協議会:
http://plaza.umin.ac.jp/~expres/genba/index.html
・周産期医療の崩壊をくい止める会:
http://perinate.umin.jp/            
・ロハス・メディカルブログ:          
http://www.lohasmedical.jp/blog/
・医学研究情報所のメールマガジン:
http://mric.tanaka.md
(以上、週刊文春より引用)
      ■         ■
 国が進めた医療制度改革で、保険医療機関も保険医も疲弊しています。
 私などが、とやかく言うと…
 美容整形の医者が何を言ってるんだ!
 と、お怒りの電話を受けそうです。
 (美容外科医は、悪徳医師の代表のような印象があります。)
      ■         ■
 北海道では、平成19年に
 五輪橋内科病院/民事再生法 負債41億/H19年1月
 北斗循環器病院/破産 負債16億/H19年4月
 パーク歯科医院/医療法人白歯会/破産 負債1.7億/H19年5月
 松井病院/医療法人円友会/破産 負債2.7億/H19年5月
 三恵病院/医療法人社団和城会/民事再生法 負債13.3億/H19年9月
 の医療機関が倒産しています。
      ■         ■
 昔は、
 お医者さん=お金持ち
 というイメージがありました。
 今は、
 お医者さん=休みがない
 いつも疲れている。
 激務
 過労死
 などなど…
 あまり良いイメージがありません。
      ■         ■
 私は、長い間、勤務医をしていました。
 総合病院の診療科長会議なんていうと…
 格調高い、医学のお話しなんて、イメージをもちそうですが…
 実際のところは、経営が苦しいので、皆様のご協力を…
 てな、会議が大部分です。
      ■         ■
 一般に、勤務医は、いくら働いて‘売上’が多くても、
 お給料は上がりません。
 せいぜい、増えるのが、時間外手当でした。
 それも、出なくなっている病院が多いと聞いています。
      ■         ■
 診療科によって、忙しい科と、比較的ヒマな科があります。
 9:00~17:00までで、定時に終わる科の医師と
 7:00~22:00まで、働いている医師の給与差が、ほとんどないことがあります。
 若手の働き者の医師の給与が低く、
 あまり働かないで、
 ‘医局で昼寝’なんかしている医長クラスの給与が高いこともあります。
 そうすると、
 『こんなところで働いていられるか!』
 とキレる医師が出てきます。
      ■         ■
 総合病院の院長職の仕事は、優秀でよく働くお医者さんを
 いかに多く確保するかに翻弄されます。
 医師の給与を、出来高払いにする必要はありませんが、
 一生懸命働いた医師が
 夢も希望もなくするような病院はダメです。
 健康で文化的な生活を営む権利は
 憲法で保障された、基本的人権です。
 為政者は、この憲法の規定を守るような政策を立てる必要があります。
 このままだと、本当に日本の医療は崩壊します。

投稿者 sapporobiyou : 23:54 | コメント (0)

2008年01月27日

ボトックスで死者16人

 平成20年1月27日の北海道新聞朝刊に、
 毒素の美容注射で死者
 米消費者団体が警告
 という記事が掲載されていました。
      ■         ■
 この記事は、共同通信が配信した記事です。
 同じ内容の記事をネットで検索したところ、スポーツニッポンの記事が詳しかったので、以下に引用します。
 スポニチの記事は、ロイター通信社の配信記事です。
      ■         ■
 米国の有力な消費者団体「パブリック・シティズン」は1月24日、
 顔のしわを取る美容外科や筋肉を弛緩(しかん)させる治療で使うボツリヌス菌毒素の注射薬で、
 16人の死者が出るなど重大な副作用が発生しているとして、
 医師や患者に警告を出すよう米食品医薬品局(FDA)に要請したと発表した。
      ■         ■
 対象の薬は「ボトックス」と「マイオブロック」で、
 特にボトックスは日本でも美容外科でよく使われている。
      ■         ■
 同団体によると、これらの薬のメーカーがFDAに自主的に提出した報告書から、
 米国内で1997年11月から2006年末までに658件の副作用例があり、
 うち180件は、ものがのみ込みにくくなる障害や肺炎などの呼吸器関係だった。
      ■         ■
 87人が入院し、
 注射後に呼吸器の障害で死亡したケースはボトックスで12人、
 マイオブロックで4人。
 ボトックスの少なくとも1件は美容目的だった。
      ■         ■
 ボトックスの製造元の米アラガン社は
「患者自身の神経的な病状やリスク要因が重大な結果をもたらすことがあり、
 必ずしもボトックスと因果関係があるわけではない。
 過去17年間で重大な副作用は極めてまれだ」
 とコメントしている。
      ■         ■
 ロイター通信によると、
 FDAは「要請の内容を検討してからコメントする」としている。
 (以上、スポーツニッポンHPから引用)
      ■         ■
 ボトックスはHPにも詳しく記載してあるように、
 正しい使い方をする限り、安全で有用な薬剤です。
 ただ、どんなに優れた薬でも、使い方を誤ると重大な副作用が起こります。
 この新聞記事に掲載された内容は、誤りではありませんが、
 いたずらに不安を煽る(アオル)書き方はよくないと思います。
      ■         ■
 札幌美容形成外科のHPにも記載してありますが、
 この薬はもともと斜視の治療に用いられました。
 その後、眼瞼痙攣、片側顔面神経麻痺などの治療に使われ、
 美容外科で使われるようになったのは、ずっと後です。
 日本で最初に使って紹介してくださったのは、
 サフォクリニックの白壁征夫先生だったと記憶しています。
 白壁先生が、ご自身の額に注射して、学会の時に見せてくださいました。
      ■         ■
 米国では、日本よりずっと多くのボトックスが使われています。
 PRSという、米国形成外科学会雑誌に特集号が出たくらいです。
 数多く使われるようになると、不慣れな医師が使って、事故も起こるようになります。
 米国では、歯科医師が‘歯軋り(ハギシリ)’の治療に使うこともあります。
      ■         ■
 死亡事故の原因となった、
 ・ものがのみ込みにくくなる障害
 ・肺炎
 ・呼吸器の障害による死亡
 は、いずれもボトックスを過剰に注射して、
 呼吸筋が麻痺したか
 血管内に注射してしまった事故だと、推測されます。
      ■         ■
 もし、血管内に入って、呼吸障害を起こした時は、
 麻酔器や人工呼吸器で酸素を投与すればよいことです。
 決して、死ぬようなことは起こりません。
 薬の作用機序から考えても、
 致死的な副作用は考えられません。
      ■         ■
 不慣れな医師が、安易に使うと事故になります。
 どんな薬剤にも副作用はあります。
 よく効く薬ほど、使い方が難しいのです。
 そこに、医師の腕が必要になります。
      ■         ■
 米国で大ヒットしたので、
 中国や韓国でも、コピー商品が出ています。
 中国製は、名前まで似ています…
 今回、報告された副作用は、コピー商品ではなく
 本家本元の正規品です。
      ■         ■
 正規品ですら、副作用が問題になっています。
 どんなハイテク航空機でも…
 パイロットが下手だと墜落します。
 乱気球に巻き込まれて、機体が傾いても
 未熟なパイロットは機体を立て直せません。
      ■         ■
 医療も同じです。
 経験を積んだ医師と…
 免許取立ての医師は違います。
 万一の事態に対処できるかどうかで、生命の危険が左右されます。
 安全性からいえば、ボトックスより脂肪吸引の方がずっと危険です。
      ■         ■
 形成外科の専門誌には、
 まだ、ボトックスで死者が出たことは掲載されていません。
 以前にも書いていますが、
 脂肪吸引による重大事故は、文献的にも紹介されています。
 私は、自分の身内にも、ボトックスを注射しています。
 自分の身内に使えないような薬剤は、‘絶対に’使いません。
 ボトックスは、正しく使えば、怖い薬剤ではありません。

投稿者 sapporobiyou : 23:59 | コメント (0)

2008年01月26日

本人確認

 保険医療機関では、健康保険証を提示していただき、本人確認をいたします。
 美容外科では、自由診療のため、本人に申告していただきます。
 原則として、運転免許証などで、本人確認はいたしません。
 法律で義務付けられていることもございません。
 ホテルや旅館で、チェックインの時に、住所と名前を書くのと一緒です。
      ■         ■
 法律で義務づけられているのは、診療録(カルテ)の記載と保存です。
 カルテは5年間の保存義務があります。
 実際には、5年以上、保存している医療機関が多いと思います。
 大学病院や大病院では、カルテの保存や管理が大変です。
 現在は、電子カルテも認められており、将来的には電子カルテになると思います。
      ■         ■
 電子カルテにしても…
 紙カルテにしても…
 カルテ入力する、
 ・氏名
 ・生年月日
 ・住所
 ・電話番号
 などは、本人の自己申告です。
      ■         ■
 もし、他人の保険証を借りて、
 医療機関を受診して…
 保険診療を受けたとすると…
 これは、立派な‘犯罪’です。
 刑法の詐欺罪になります。
 外国人が他人の国民健康保険証を借りて、逮捕された事件がありました。
      ■         ■
 美容外科の自由診療では、保険証の提示は求められません。
 ご本人に記入していただく、問診票だけです。
 今までにお一人だけ、
 名前も住所も書きたくないという方が来院されました。
 医療法の規定で、
 名前も住所もわからなければ、
 記録を残せませんので、
 診療をお断りいたしました。
      ■         ■
 以前、勤務していたクリニックでのことです。
 30年前に、豊胸術を受けました。
 当時は、偽名で受診しました。
 何という名前で受診したか、覚えていません。
 でも、この病院で受けたのは確かです。
      ■         ■
 偽名の他に、
 妹さんの名前で受診した…
 生年月日を10歳若くした…
 (実際に10歳以上、若く見えました…)
 などなど、美容外科ならではの‘偽装’もあります。
      ■         ■
 これも、以前勤務していた時のことです。
 ある、大手美容外科が近くに出店する前です。
 美しい女性が、相談にいらっしゃいました。
 素人ぽく、質問をされます…
 こちらがどういう説明をするか…
 チェックされている様子がわかりました。
 私も気付かぬフリをして…
 ふつうにご説明をいたしました。
 変だなぁ…
 と思いながら…
      ■         ■
 豊胸術を受けたい…
 と相談にいらして、
 ご自分の胸まで出されて…
 こちらの、
 ・料金
 ・方法
 ・アフター
 などを、細かくチェックなさる方もいらっしゃいました。
      ■         ■
 問診票に記入された、
 氏名・生年月日・住所・電話番号は、
 本人が記入したものを、そのままカルテに使用します。
 ですから、19歳の方が20歳と記載した場合は、
 申告通り、20歳として受け付けます。
 20歳でしたら、
 本人の手術承諾書だけで手術をお引き受けすることになります。
      ■         ■
 明らかに、未成年と思われる人を、
 保護者の承諾なく手術することはありません。
 ただ、24歳でも、
 未成年に見える方もいらっしゃれば…
 18歳でも、20歳過ぎに見える…
 方もいらっしゃいます。
      ■         ■
 自由診療では、この辺の本人確認が、しっかりしていないのが‘実情’です。
 これは、札幌美容形成外科に限ったことではなく、どこの美容外科でも同じだと思います。
 保険証の不正使用は、もっと重大な問題です。
 こちらは、立派な犯罪ですが、医療機関としては確認のしようがありません。
      ■         ■
 不正使用が発覚した場合は、医療機関も医療費を本人に請求し直す必要があります。
 せめて、健康保険証に写真が貼付してあれば、不正使用は少なくなると思います。
 健康保険証は、公的な証明書として利用されます。
 それなのに、住所の記入も本人ができます。
 厚生労働省は、せめて写真の貼付など、保険証をもう少し改善すべきだと思います。

投稿者 sapporobiyou : 23:06 | コメント (0)

2008年01月25日

献血とHIV

 平成20年1月24日、朝日新聞朝刊の記事です。
 献血でHIV判明100人超
 日赤「検査目的やめて」
      ■         ■
 献血時にエイズウイルス(HIV)感染が判明した人が2007年に初めて100人を超えたことが1月23日、日本赤十字社の調べで分かった。
 感染者増に加え、検査目的で献血をする人が後を絶たないためとみられる。
 日赤は「感染直後は検査をすり抜けて輸血で感染してしまう恐れがある。
 検査目的の献血はやめてほしい」と呼びかけている。
      ■         ■
 2007年の献血者総数延べ約494万人のうち、HIVが検出されたのは102人で前年比15人増。
 献血者10万人あたり2.065人で、初めて2人を超えた。
 (以上、朝日新聞から引用)
      ■         ■
 HIV検査は、保健所では、無料で実施してくれます。
 匿名でもOKです。
 でも、いくら匿名でも…
 保健所に行くのは本人です。
 いかにも…
 という目で見られる?
 と考えるとイヤなものです。
 (実際には、そんなことはないと思いますが…)
      ■         ■
 私が、HIV検査を手術を受ける方全員に行うようになったのは、
 帯広厚生病院時代からです。
 院内感染対策委員会の委員でした。
 当時の院内感染対策委員会の委員長が
 現在、JA帯広厚生病院院長の川口勲先生です。
      ■         ■
 川口先生は、産婦人科のベテラン医師です。
 帯広厚生病院は、北海道内の病院でも、早くからHIV検査を実施しはじめました。
 HIV検査の重要性を一番強く認識されているのが、臨床検査技師の方です。
 われわれ医師は、担当した患者様の結果しかわかりません。
 臨床検査技師は、すべての方の検査結果がわかります。
 院長より、よく知っています。
      ■         ■
 私は、臨床検査技師の方から、HIV検査をすすめられました。
 毎日、たくさんの検査をしていると、たとえ10万人に2人でも、陽性者に遭遇する確率は高くなります。
 HIV陽性者の増加を、肌で感じているのが臨床検査技師さんです。
      ■         ■
 現在、問題になっている肝炎は、血液製剤で感染しました。
 医師・看護師などの医療従事者は、血液を通じて感染するリスクがあります。
 私の知人の医師でも、誤って針を刺してしまい肝炎になってしまった人がいます。
      ■         ■
 同じことが、HIVでも起こる可能性があります。
 将来、何の罪もない人が、HIVに感染してしまう可能性があります。
 献血に行って、HIV陽性だったとしても、結果は教えてくれません。
 ブラックリストに載るだけです。
      ■         ■
 HIVに感染する可能性があるようなことは、しないのが一番です。
 ただ、もし、HIV感染が心配なら、
 絶対に献血はやめてください
 HIVに感染していたとしても、検査で見つからない時期があります。
 ウインドウピリオドといいます。
 ここのHPに詳しく書かれています。
 HIV検査は、札幌美容形成外科でも、他の医療機関でも受けられます(有料:当院は1,050円)。
 心配な方は、保健所や医療機関で検査を受けてください。 

投稿者 sapporobiyou : 23:50 | コメント (0)

2008年01月24日

出産事故-補償-

 平成20年1月24日、朝日新聞朝刊の記事です。
 出産事故2,500万円補償
 2008年度から-重い脳性まひ救済-
      ■         ■
 政府方針で導入される、出産時の医療事故で重い脳性まひになった子の救済制度について、
 厚生労働省所管の財団法人・日本医療機能評価機構は1月23日、子1人当たりの補償額を計約2,500万円とすることを決めた。
 事故直後の一時金と、成人するまでの分割給付金に分ける。
      ■         ■ 
 救済対象となるには出産を扱う病院・医院が保険に加入している必要があり、 同省などが加入を呼びかける。
 2008年度中に開始する。
      ■         ■
 救済対象は、妊娠33週以降に体重2,000グラム以上で誕生するなど、通常の妊娠・出産で、重い脳性まひになった子。
 年間500~800人程度を見込む。
 未熟児や先天的に脳に異常がある子らは原則対象外。
 医師に過失がなくても救済されるのが特徴で、産科医不足の一因とされる医療紛争を減らす狙いもある。
      ■         ■
 補償金は、出産後の一時金(500万~600万円)と、
 子どもが成人するまで支払われる分割金(1ヵ月当たり約8万円、総額約2,000万円)に分けて給付。
 子どもが成人前に死亡した場合は遺族に給付される。
      ■         ■
 医療機関が支払う保険料は出産費用に転嫁されるとみられ、個人負担が3万円程度高くなる恐れがある。
 このため同省は、制度開始にあわせて健康保険から支払う出産育児一時金(現行35万円)を引き上げる方針。
 (以上、朝日新聞から引用)
      ■         ■
 赤ちゃんは、お母さんのお腹にいる時は、お母さんの血液から、胎盤を通じて酸素をもらっています。
 出産と同時に、赤ちゃんは自分で呼吸を始め、『おぎゃぁ!オギャァ!』と言って、酸素を自分で取り込みます。
      ■         ■
 産道を通って、無事に生まれるまでの間に、『何か?』が起こると、赤ちゃんの脳に酸素が届かなくなります。
 出産時の脳性マヒは、簡単に説明すると、こういう‘事故’です。
 お母さんが健康でも、赤ちゃんが健康でも、事故が起こる可能性はあります。
      ■         ■
 ・妊娠33週以降
 ・体重2,000グラム以上
 ・通常の妊娠・出産
 と条件がついていて、
 ・未熟児
 ・先天的な脳の異常
 は原則対象外となっています。
      ■         ■
 脳性マヒになるのは、出産時だけではなく
 出生前
 ・胎内感染
 ・母体の栄養障害や中毒
 ・胎児の黄疸
 ・未熟児
 出生後
 ・脳炎
 ・脳内出血
 ・中枢神経感染症
 などによっても起こります。
 1,000人につき2〜4人の割合で起こり、
 早産児にはその10倍と言われています。
 こちらの萬有製薬HPに詳しく記載されています。
      ■         ■
 以前から私が書いているように、どんなに医療が発達しても、100%安全なお産はありません。
 お母さんだけではなく、赤ちゃんにも危険は生じます。
 不幸にして、悪い状態で生まれた子供を助けてくれるのが、小児科医です。
      ■         ■
 私は、平成元年から平成6年まで、市立札幌病院に勤務しました。
 市立札幌病院には、NICUがあり、服部先生、中島先生という、素晴らしい先生が活躍していらっしゃいました。
 NICUは未熟児センターと呼ばれていました。
      ■         ■
 私の友人や後輩の子供さんが、1,000㌘にも満たない、極小未熟児で生まれた時に、
 見事に助けてくださったのが、未熟児センターの先生でした。
 私も、形成外科医として、未熟児センターへよく往診に出かけました。
      ■         ■
 周産期医療ということばがあります。
 元気な赤ちゃんを産むには、お母さんのお腹にいる時から、赤ちゃんをしっかり診断して、
 もし、異常があれば、生まれる前から治療をしたり、治療の準備をします。
      ■         ■
 産科医はもちろん大切ですが、小児科医も大役を果たします。
 残念なことに、産科医も小児科医も、不人気なのが現状です。
 今回の出産事故の補償は、一つの保険システムです。
 救済されるのは、脳性マヒの方の一部です。
      ■         ■
 国は、少子化対策の一環として、
 不幸にして脳性マヒになった子供さんすべてが、救済されるようなシステムをつくるべきです。
 生まれてくる子供に罪はありません。
 脳性マヒで困るのは、子供の時期だけではありません。
 生涯にわたり、ハンディが残ります。
 障害者に優しい国づくりが、日本を豊かにすると思います。

投稿者 sapporobiyou : 23:59 | コメント (0)

2008年01月23日

住民票の写し

 役所でいただく書類には、戸籍謄本、印鑑証明、住民票などがあります。
 この中で、住民票だけ、
 『住民票の写し』が正しい日本語だということを、つい最近知りました。
 『住民票の写し』は‘住民票’のコピーではありません。
 役所に保存してあるのが‘住民票’。
 私たちが、役所からお金を払っていただくのが、『住民票の写し』です。
      ■         ■
 ネットバンキングやネット証券など、インターネットを使ったお金の取引が多くなっています。
 お金を不正に、やり取りされると困るので、本人確認を厳しくされます。
 口座開設にも、さまざまな書類が必要です。
      ■         ■
 昨年、ご紹介した、新生銀行に口座を開設するには、2種類の本人確認書類が必要です。
A.コピー(下記のうち一通)
 ・運転免許証(変更があれば裏面もコピー)
 ・パスポート(顔写真のページと住所のページ)
 ・住民基本台帳カード(変更があれば裏面もコピー)
 ・各種健康保険証(住所欄があれば裏面もコピー)
 ・各種年金手帳(住所記載ページもコピー)
 ・各種福祉手帳(住所記載ページもコピー)
B.原本(コピー不可)(下記のうち一通)
 ・電話・携帯電話
 ・電気
 ・水道
 ・ガス
 ・NHK
 ・当行所定(Yahoo! BB、OCN、nifty、DION、Plala、BIGLOBE、So-net、DTI、ODN、フレッツ)のインターネットプロバイダー
 ・CATV
の請求書・領収書の原本
      ■         ■
 新生銀行では、2種類の書類で本人が、本当にそこに住んで、生活しているかどうか?を確認しています。
 引っ越して間もないと、請求書が前の住所のままなので、難しいことがあります。
 この時は、『住民票の写し』の原本で、証明します。
 新生銀行のHPには、『住民票の写し』について、
・ 作成、発行後6ヵ月以内のものに限ります。
・ ご本人さま記載ページだけでなく、発行日、発行者印のあるページまですべてお送りください。
・ 複数ページで発行されたものは切り離さずそのまま全てお送りください。
 と書かれています。
 住民票の写し(コピーのことではありません)と書かれています。
 これだけだと、役所からいただくのが、『住民票の写し』であることは、わかりません。
 ただ、コピーはダメだということはわかります。
      ■         ■
 住民票は、役所にある原本のこと。
 私たちが、お金を払ってもらうのが『住民票の写し』。
 昔は、役所に、紙でできた、住民票という‘札(ふだ)’があって、その写しをいただいていたのでしょう。
 今は、戸籍も電子化されています。
 『住民票の写し』は、いかにもお役所らしい、古い言葉です。 
      ■         ■
 私は、岩井証券という会社に登録してある住所を変更するのに
 『住民票の写し』のコピーを送ってしまいました。
 書類不備で返送されてきました。
 住民票のコピーは受付できかねます。
 お手数ですが、添付の「本人確認書類について」を参照の上、送付願います。
 と書いてありました。
 最初は何のことかわかりませんでした。
 よく読んでみて、はじめて、私たちがいただくのが『住民票の写し』であることを知りました。
 紛らわしい(マギラワシイ)日本語です。
      ■         ■
 運転免許証や住民基本台帳カードはコピーを送ります。
 住所変更をすると、裏面にゴム印と公印で訂正してくれます。
 住所変更を証明するために、免許証の表と裏をコピーして送ります。
 カード式の健康保険証は、裏面に自分で住所を記入するようになっています。
 実際に住んでいない、住民登録もしていない、住所を記入することもできます。
      ■         ■
 運転免許証や健康保険証の裏面には、本人の名前も記号番号も記入してありません。
 他人の運転免許証や健康保険証を借りて、裏面に書かれた、他人の住所を‘悪用’してもわかりません。
 『住民票の写し』には、前住所、住所を定めた日(移動年月日)も記載されます。
 どちらが、正確に新しい住所を証明できるかというと、私はコピーでも『住民票の写し』だと思います。
      ■         ■
 金融機関が、住所にうるさくなった理由は、法律が改正されたからです。
 金融機関等による顧客等の本人確認等及び預金口座等の不正な利用の防止に関する法律施行規則
 という、長い名前の法律ができました(平成18年9月22日公布)
 これにより、平成19年1月4日から、本人確認が厳しくなりました。
      ■         ■
 この法律によると、
 運転免許証や健康保険証は、第三者が入手できない、公的証明書。
 『住民票の写し』は、第三者も入手できる、公的証明書。
 と区別されています。
 不思議なことに、金融庁は、HPで『住民票の写し』と言わないで、住民票と記載しています。
      ■         ■
 私は、誤解を招く、『住民票の写し』などという、お役所用語は、死語にしてほしいと思います。
 義務教育では、『住民票の写し』が正しい日本語である、とは教えていません。
 センター試験にも出ません。
 ふつうの日本人は、『住民票の写し』といわれると、住民票のコピーを連想します。
 間違いやすいお役所用語は、訂正するべきです。
 住所変更は、『住民票の写し』のコピーでもできるようにして欲しいと思います。

投稿者 sapporobiyou : 22:01 | コメント (0)

2008年01月22日

ピルネット販売?

 平成20年1月21日、朝日新聞朝刊の記事です。
 ピル、無診察でネット販売
 医師法違反も 愛知の医師
      ■         ■
 現役の医師であるクリニックの院長が、低用量ピル(経口避妊薬)をインターネットで全国に販売していることがわかった。
 ピルは処方箋(せん)医薬品で、医師の診断と処方箋が必要だが、院長は簡単な電子メールのやりとりだけで販売していた。
 医薬品販売業の許可も得ておらず、厚生労働省は医師法や薬事法に違反する疑いがあるとして調査する方針だ。
      ■         ■
 ネットでピルを販売しているのは愛知県丹羽郡にある婦人科や泌尿器科を掲げるクリニックの男性院長(49)。
 院長は「オンライン処方」と題したホームページ(HP)を開いている。
 HPでは、通常3,150円の低用量ピル1周期(シート)分を2,500円とし、
「2,000円に値下げ」との記載もある。
「どの低用量ピルが適しているか、院長が無料・ボランティアで相談する」と書かれ、
購入希望者には、メールで
①年齢、身長、体重
②健康状態や服用中の薬の有無
③ピルの使用経験――について返信を求めている。
      ■         ■
 取材に応じた院長によると、HPへのアクセスは1日約6万件で、
 処方依頼や服用の問い合わせなどのメールが1日60~100件あるという。
      ■         ■
 昨秋、このHPを通じてピルを購入した東京都内の女性によると、ピルの使用経験はなかったが、
「ピルを使用したことがある」
 とメールで送ると、
「経験者で、すでに近くの産婦人科で検査も終わっているようですから、低用量ピルの使用はOKと判断しました♪」
 と返信があった。
      ■         ■
 料金は2シート分で5,000円(内税)。
 指定の銀行口座に入金すると、その日のうちに入金確認のメールがあり、翌日にはピルが届いた。
      ■         ■
 厚労省によると、医師法は、医師が診察せずに診断書もしくは処方箋を交付してはならないと規定している。
 また、医師が診察後に処方する場合を除き、
 医師の処方箋があっても処方箋医薬品の販売には医薬品販売業の許可や薬局開設許可が必要だが、
 愛知県江南保健所によるとクリニックはいずれも無許可だった。
      ■         ■
 専門家らは、ピルを医師の経過観察なしに自己判断で長期間服用すると、乳がんや肝機能障害といった健康被害を引き起こす恐れもあると指摘している。
 院長は「メールで患者の健康状態は十分に把握できる。
 無診断処方を禁じた医師法の規定は実態にそぐわない。
 処方はあくまで医療行為であり、薬事法に基づく無許可販売との指摘は受け入れられない」と話している。(本田直人)
      ■         ■
 患者の利便性考慮
 あくまで医療行為
 一問一答
 院長との主なやりとりは次の通り。
      ■         ■
 -購入希望者とのメールでのやりとりは医療行為と言えるのか。
 医療行為だ。ピルの処方を求める患者は、転居などのたびに初診を繰り返す必要があり、その都度、高額の診察料や細かい検査を求められる。
 来院後も長時間待たされるが、メールならば好きな時間に健康状態を送信でき、処方がOKだと判断すれば2~3日以内に全国に郵送できる。
 ほかの医師が患者の利便性を考えない方が不思議だ。
      ■         ■
 ―直接診察しない購入希望者についてもカルテを控えているのか。
 当然だ。
 パソコンでカルテを作成し、新たに処方する場合、薬の種類や量を逐一上書きしている。国が進める電子カルテを先取りしている。
 -医師法や薬事法違反と指摘されているが。
 医師法はネット社会の到来より半世紀も前にできた法律であり、医師不足の解消や遠隔地医療の充実を求める世論に照らし合わせても、規定は実態にそぐわない。薬の処方はあくまで医療行為であり、薬事法上の無許可販売にはあたらない。
      ■         ■

08-01-21pill.jpg

東京都内の女性購入客のもとに郵送されたピル
(以上、朝日新聞より引用)

      ■         ■

 この記事は、朝日新聞が朝刊に掲載。北海道新聞が夕刊でした。
 朝日が、(他社を)抜いた記事で、記者の署名入りで力が入った、書き方でした。
 朝日新聞社は、医師法違反で、無許可でネット販売をしている。
 けしからん医師だ!
 と決めつけているようです。
 ‘ネットで販売で、儲けている’
 という、読者へのメッセージが見えてきます。
      ■         ■
 私は、この先生と面識がありませんし、所属学会も違います。
 ただ、ネット検索で10年位前から、存じていました。
 クリニックの名前は、宮川クリニックです。
 先生は、宮川善二郎先生です。
 婦人科のことはわかりませんが、包茎手術に関していえば、良心的な先生です。
 HPでの包茎や性病についての記載も、正確です。
 職員への教育や啓蒙に使わせていただいています。
      ■         ■
 宮川先生は、
 日本遠隔医療学会
 という学会の会員です。
 遠隔医療学会が、薬のオンライン処方を推進しているかどうか?わかりませんが
 少なくとも、患者様に危害を加えることは少ないと思います。
      ■         ■
 ピルが欲しければ、宮川先生のオンライン処方に頼らず
 ネットで、『ピル、個人輸入』と検索すれば、簡単にサイトが見つかります。
 私が検索した範囲では、宮川先生より‘高い’ところが多いようです。
      ■         ■
 朝日新聞社は、もし、ピルのオンライン処方が問題だと取り上げるのでしたら
 もっと危険な、個人輸入を取り上げるべきです。
 宮川先生は、少なくとも、メールで相談した上で‘処方’しています。
 何かあっても、すぐにメールで返信しているはずです。
      ■         ■
 朝日新聞社の記者は、他の婦人科の先生から情報を得て、
 宮川先生を取り上げたと、私は推測します。
 同業者にとっては、目障りなサイトです。
 東京には、たくさんの婦人科やレディースクリニックがあります。
 日本国内には、ピルが欲しくても、近くに婦人科がない地域がたくさんあります。
 そういう僻地にも、妊娠可能な若い女性はいます。
      ■         ■
 望まれない妊娠を繰り返しているよりは、ピルは役に立ちます。
 仕事が忙しくて、受診する機会がない女性もいます。
 毎月、耐えられない生理痛に悩んでいる女性にも、ピルが役立つことがあります。
 オンライン処方は、そういう、社会的なニーズがあるからヒットするのです。
      ■         ■
 厚生労働省は、この際、古い医師法を見直して
 このように、社会的ニーズがある、ネット処方を是非考えて欲しいものです。
 家内は‘ネット販売で儲けている、けしからん医師’だと、
 TVのワイドショーを見て思ったそうです。
 私は、そうは思いません。
 先生が自ら、メールの返事を書いて、2,000円では安いと思います。
 おそらく、私と同じように、夜遅くまでPCに向かっていると思います。
 先生を取り締まる前に、危ない個人輸入に歯止めをかけるべきだと思います。

投稿者 sapporobiyou : 21:36 | コメント (4)

2008年01月21日

ワキガ手術-通院不要?-

 先日、次のようなお問い合わせをいただきました。
 他の美容外科では、ワキガ手術を、2回とか3回の通院でしている。
 お宅で、何回も通院させるのは、
 保険でやって、ちゃんとやっていないからじゃないの!?
 という、お電話でした。
      ■         ■
 何度も、私がHPや日記で繰り返しています。
 ワキガ手術は、ワキの皮膚を裏側から削る手術です。
 どんな方法で手術をしても、必ず皮膚は傷つきます。
 傷ついた皮膚を回復させるためには、軟膏を塗ったり、マッサージをしたりする必要があります。
 ちゃんと治療しているから、何回も通院するのです。
      ■         ■
 保険診療では、形成外科の再診(通院)は赤字です。
 現在の保険制度では、私と看護師が15分もかけて説明して、マッサージをしても軟膏代+490円(再診料別)しかいただけません。
 クリニックで処置をした際の、テープ・ガーゼなどの料金は、こちらで負担。
 本人には請求できません。
 処置だけの場合でしたら、本人負担額は500円程度です。
 テープやガーゼの価格を考えると赤字です。
 通院が多ければ多いほどクリニックの赤字は増えます。
 それでも、通院が必要ですとご説明し、赤字でも通院して処置をしているのは、
 キレイに治すために、処置が必要だからです。
      ■         ■
 先日いらした女性の方は、東京でワキガ手術を受けられました。
 通院は不要。
 その日に手術ができます。
 その言葉を信じて…
 手術を受けられました。
 結果は…
 ワキのキズが化膿して、キズがふさがらず、結局、大きなキズが残ってしまいました。
      ■         ■
 私が手術をしても、残念なことに、キズが残る方はいらっしゃいます。
 その方の体質により、盛り上がること(ケロイド)や、
 皮膚が一部死んで壊死(エシ)になってしまうことがあります。
 範囲が広い方は、ワキ中央部の血流が悪くなります。
 臭いのキツイ方、
 毛の濃い方は
 できる限り、汗腺や毛根をキレイに取り除きます。
 そうすると、皮膚血流が悪くなり、壊死(エシ)や色素沈着(クロズミ)のリスクが高くなります。
      ■         ■
 キズが目立ったり、黒くなったりした部位は軟膏を塗って治療します。
 回復までに一年以上かかることもあります。
 それだけ、ワキガ手術は大変なのです。
 総合病院の形成外科では、入院手術をすすめます。
 入院しても手術後はベッドの上で安静にしているだけです。
 自宅でもできることです。
      ■         ■
 手術後にキレイになるかどうかは、
 安静を保つこと
 ご自身のケアー
 タバコを吸わないこと
 によって、大きく違ってきます。
      ■         ■
 通院不要は、手術を受ける側にとって、 魅力的な言葉です。
 通院不要で、ワキガ手術をしたら…
 汗腺をしっかり取らなければ、キズの治りもよいので可能かもしれません。
 しかし、臭いを取るのが目的の手術です。
 汗腺の取り残しがあれば、必ず臭いが残ります。
 一般に『再発』といわれているヤツです。
 最初から取っていないのですから、『再発』ではなく『取り残し』です。
      ■         ■
 多くの美容外科では、ワキガ手術は‘簡単です’と説明しています。
 難しい手術で、キズが残る可能性があります…
 なんて書いたら、お客さんが逃げてしまいます。
 形成外科出身の美容外科医は悩みます。
 治療方針と‘営業方針’が合わないからです。
 私も、雇われ院長だった時に悩みました。
 当時も‘安静の必要性’を説明しました。
 ですから、手術件数は他院より少なかったかもしれません。
      ■         ■
 自分で開業してからは、保険診療以外ではワキガ手術をしておりません。
 お休みが取れない方には、手術をおすすめしません。
 赤字でも、
 お客さんが減っても、
 私は、キズをキレイに治すことを第一に考えています。
 残念なことに、これだけ、徹底しても、治りが悪い方がいらっしゃいます。
 キズが残った時は、キレイになるまで、責任を持って治療しています。
 それは、私が形成外科医だからです。

投稿者 sapporobiyou : 19:45 | コメント (1)

2008年01月20日

受験生の宿

 平成20年1月19日朝日新聞朝刊の記事です。
 受験生ホテル高級化
 少子化 都内で獲得競争
 スイート開放「自習室」/脳活性化メニュー
      ■         ■
 高層階のスイートルームを「サロン」として開放したり、
 「脳を活性化するメニュー」を提供したり――。
 きょう19日に大学入試センター試験が行われ、大学受験シーズンが本番を迎える。
 地方から多くの受験生が集まる東京都内のホテルは、次々と高額な受験生プランを打ち出している。
      ■         ■ 
 受験向けの宿と言えば「格安」を連想しがちだが、受験者数の減少で状況は様変わり。
 各ホテルは高級感や違いをアピールして、受験生の獲得にしのぎを削る。
 スイートルームを利用した「自習室」。
      ■         ■
 東京・新宿駅西口の京王プラザホテルは2月から、一泊13万9,000円の41階のスイートルームを、ホテルに宿泊した受験生たちに開放する。
 一室はソファで談笑できるスペース、一室はダイニングルームをアレンジした「自習室」だ。
      ■         ■
 受験雑誌や辞書、時刻表はもちろん、お菓子やコーヒーも無料で用意。
 夕食には「脳が活性化し記憶力が増す」といわれる脂肪酸の一種「アラキドン酸」を含む肉料理を用意する気の回しようだ。
 ホテル側は「部屋に引きこもらずに、リラックス出来るように」と話す。
 値段は夕食付きで「2万3,000円~」。
      ■         ■
 中央区のロイヤルパークホテルは近くの水天宮のお守りを用意し、受験生を迎える。
 モーニングコールは電話だけではなく、スタッフが直接部屋を訪ねて目覚めを確認。
 同じくコーヒーなどが飲めるエグゼクティブラウンジを開放し、交通手段などの相談に乗る女性スタッフも常駐。
 値段は2万7,000円前後と高めだが、前年を7割上回るペースで予約が入る。
      ■         ■
 JR東日本系のホテルメトロポリタン(池袋駅西口)では、
 合格祈願のメッセージが入ったIC乗車券Suicaをオプションで購入できるプランも。
「受験会場まで、切符を買わずにらくらく乗車できます」。
 一泊約2万4,000円など。
 ホテルニューオータニ(千代田区)は、便利な立地や加湿器の提供などを売りに3万円や4万円のプランを組んだ。
      ■         ■
 旅行各社によると、一泊1万円以下の格安ホテルも根強い人気だが、今年は全般的に「高め」の傾向という。
 背景には、少子化に伴う受験者数の減少がある。
      ■         ■
 今年度の大学入試センター試験の志願者数は約54万人で前年比1.8%減。
 定員割れを避け、少しでも優秀な学生を確保しようと地方で「出張入試」をする大学も増えた。
 その分、受験生は長期上京する必要がなくなった。
      ■         ■
 JTB広報室の関口和彦マネジャーは
「申し込みに来るのはほとんどが親。
 2、3泊なら多少高くても立地や環境を優先し、
 安心して受験させたいという親心なのでは」と話している。
      ■         ■

08-01-18asahi.jpg
スイートルームを利用した「自習室」。
隣にはソファでくつろげるスペースもある
東京・新宿の京王プラザホテルで、同ホテル提供
      ■         ■

 私が受験生だった時に泊まった宿は、
 現役の時、弘前:駅前のカネサダ旅館。
 一浪の時、栃木県の旅館。
 いずれも、大学指定の旅館組合が斡旋してくれた旅館でした。
      ■         ■
 弘前へ行くのも、栃木県へ行くのも、JR(当時の国鉄)と青函連絡船で行きました。
 東京へ行くのは、スカイメイトで飛行機が主流でしたが、弘前と栃木は、列車が便利でした。
 ちなみに高校の修学旅行(京都)も国鉄の夜行寝台急行でした。
      ■         ■
 弘前へは、西高の仲間と行きました。
 全員、一期校を‘落ちた’同級生でした。
 私が医学部、他に農学部と教育学部が一人ずつでした。
 農学部を受けた、友人だけが合格しました。
 彼とは、今でも親友です。
      ■         ■
 二期校の受験でしたから、気は楽でした。
 修学旅行気分で行った記憶があります。
 帰りは、函館でお鮨を食べて帰ってきました。
 函館から、夜行寝台で帰って来たのを覚えています。
      ■         ■
 栃木県へ行ったのは、自治医大の二次試験でした。
 北海道からの受験生が、まとまって一つの旅館に宿泊しました。
 この時は、まだ一期校の合格発表前でした。
 北大を受けた人と、札幌医大を受けた人がいました。
 自己紹介をして、仲良く、宿泊した記憶があります。
 栃木に行ったのは、はじめてでした。
 都会を想像して行ったのですが、思っていたより、ずっと田舎だった記憶があります。
      ■         ■
 申し訳ないことに、自治医大からは合格通知をいただきましたが、結局、札幌医大に入学しました。
 もし自治医大に行っていたら、今は違う仕事をしていたと思います。
 同じ旅館に泊まって、相部屋でした。
 たった2日間でしたが、同宿できてよかったと思っています。
      ■         ■
 今は、旅館で相部屋なんて考えられないでしょうが、案外リラックスできてよかったものです。
 もし、北大や札幌医大の受験で札幌へいらっしゃるのでしたら、
 試験場の近くにある、ビジネスホテルもよいと思います。
 北大正門前には、東横イン、札幌駅西口北大前があります。
 高級ホテルは、防犯、防音(安いホテルは隣室の音が気になることがあります)の面で優れています。
 会場に近いホテルは、なんと言っても、便利です。
 受験生の皆さんのご健闘を祈念しています!

投稿者 sapporobiyou : 22:48 | コメント (0)

2008年01月19日

看護師の喫煙

 平成20年1月19日、北海道新聞朝刊の記事です。
 禁煙訴えているけど
 看護師3割「吸ってます」
 道看護協会調査 職場でストレス
      ■         ■
 道内で働く看護師のうちたばこを吸う喫煙者の割合が30%に上り、道内の女性平均を大幅に上回ることが道看護協会の調べで分かった。
 職場のストレスなどが背景にあるとみられるが、医療機関は禁煙を訴えているだけに、関係者は「もっと自覚を」と呼びかけている。
      ■         ■
 調査は昨年8月に、同協会の全会員約3万7千人を対象に行い、約3万8百人から回答があった。
 回答率は83%で、回答者の95%が女性だった。
 2004年にも約6千人を対象に喫煙率調査をしているが、全会員を対象にしたのは初めて。
      ■         ■
 アンケートでは、たばこを「吸っている」が30%だったのに対し、「吸わない」は55%、「吸っていたがやめた」は15%だった。
 喫煙者の割合は、2007年に全国九地域の中でワーストだった道内女性の19%(日本たばこ産業調べ)を大きく上回り、全国の看護師の20%(2006年)と比べても飛び抜けていた。
 また稚内40%、根室35%など、地方都市で高い傾向があった。
      ■         ■
 どんな時にたばこを吸いたくなるかの問いには、
「イライラした時」が68%、
「酒を飲んだ時」が63%、
「気分転換したい時」が59%と多かった。
そのほか
「緊張を和らげたい時」(30%)、
「憂うつや不安を忘れたい時」(21%)など。
      ■         ■
 喫煙率の高さについて、同協会の高橋慶子常任理事は
「命にかかわる仕事の緊張感や対人関係で、ストレスがかかる職場なのが影響しているのでは」と話す。
 ただ、医療界はたばこの健康被害を訴えてきただけに、
「看護職の喫煙率が高くては患者さんに示しがつかない」と頭を抱える。
      ■         ■
 同協会は2002年に「たばこ対策委員会」を設置。
 2004年の調査で35%だった喫煙率の半減を目指し、
 啓発ポスターの作製や禁煙を推進するリーダーを育成するための講習会などを行ってきたが、今回は5ポイントの減少にとどまった。
 道外では受験資格に「非喫煙者」を条件とする看護学校もある。
      ■         ■
 日本禁煙学会(東京)の理事を務める深川市立病院の松崎道幸主任医長は
「周りに喫煙者が多いから『吸ってもいいや』という意識もあるのでは」と分析。
「分煙ではなく、病院が敷地内禁煙に取り組み、吸えない環境をつくっていくことが大切」と話している。

08-01-19smoking.jpg

以上、北海道新聞より引用

      ■         ■

 看護師さんに喫煙者が多いのは昔からです。
 多くの病院でナース・ステーションの横に、休憩室がありました。
 昔は、そこでタバコが吸い放題でした。
 私の記憶では、大学病院と市立札幌病院以外は、ナース・ステーションの横で‘先生’もよく吸っていました。
      ■         ■
 時代は変わって、今や敷地内禁煙が主流となりました。
 敷地内禁煙になっていないと、禁煙指導をしても、料金がいただけないという‘事情’もあります。
 ある‘先生’が、病院でタバコが吸えないなんて、オレに辞めろと言うに等しいと…
 言ったとか言わないとか…
 結局、その先生はお辞めになって開業なさったそうです。
      ■         ■
 私が、禁煙をすすめる一番の理由は、健康上の問題です。
 お肌にも、キズの治りにもよくありません。
 タバコには多くの発癌物質が含まれています。
 毎日、発癌物質を口からノド→肺まで、塗りつけているようなものです。
      ■         ■
 私は、耳鼻科の先生と一緒に、たくさんのガン患者さんの手術をしました。
 口の奥を、咽頭(イントウ)といいます。
 カゼをひくと痛くなるところです。
 ここにガンができると、手術や放射線、抗癌剤で治療をします。
      ■         ■
 カゼをひいてノドが痛いだけでも、苦痛です。
 ここに、ガンができららどんなに苦しいでしょうか?
 声帯にガンができると(下咽頭癌カイントウガンといいます)、声が出なくなります。
 可愛い声が、ガラガラ声になります。
 手術で声帯を取ってしまうと、二度と同じ可愛い声が出せなくなります。
      ■         ■
 食べ物も食べられなくなります。
 1月9日の日記に書いたように、首に穴が開いてしまう人もいます。
 悲惨な結果になる前に、タバコはおやめになるべきです。
 私から、喫煙者の皆様への‘ご忠告’です。

投稿者 sapporobiyou : 23:03 | コメント (1)

2008年01月18日

センター試験前日

 大学入試センター試験が明日から、2日間の日程で開催されます。
 札幌でも、北大や河合塾札幌校などで行われます。
 私が、昭和49年(1974年)に札幌医大を受験した時は、桑園予備校という予備校で試験がありました。
 医学部の教室は、階段教室になっているため、前の人の答案が見えることがあります。
 そのため、入学試験は予備校を借りて行われていました。
      ■         ■
 桑園予備校は、今はもうなくなってしまいました。
 今は、札幌情報未来専門学校という専門学校になっているようです。
 札幌市中央区北5条西13丁目に、校舎はまだ残っています。
 近くを通ると、予備校や試験のことを思い出します。
      ■         ■
 何歳になっても、試験はイヤなものです。
 信じられないかもしれませんが、私は50歳になっても
 『アッ!ヤバイ!』
 『明日試験なのに、何も勉強していない!』
 という‘悪夢’をみていました。
      ■         ■
 不思議なことに、大学の教員になって、こちらが試験問題を作成する側になってからも、この‘悪夢’にうなされました。
 『アッ!問題を作る側だった!』
 と気づいて目が覚めたこともありました。
      ■         ■
 センター試験は、国公私立の大学教員などを中心とした約400人が問題を作成しているそうです。
 委員の任期は2年で、毎年約半数ずつ交代します。
 おそらく、国立大学教員で、大学入試の試験問題作成を、専門に‘研究’している‘先生’はいないと思います。
 試験問題を一番よく研究し、勉強しているのは、予備校の‘先生’です。 
      ■         ■
 大学教員にとって、試験問題作成は、辛い仕事です。
 ‘良い問題’を作るのは、本当に至難のわざです。
 センター試験が、過去の良問を出題する方針を出したのも、ネタ切れになったからです。
 20年近くも試験を続けていると、良い問題は出つくしてしまいます。
 予備校の模擬試験にも気を遣います。
      ■         ■
 試験前日は、緊張します。
 体調を崩す人も出てきます。
 ちょっと位の熱でしたら平気です。
 ただ、カゼ薬には注意してください。
 眠くなる薬があります。
 バスの運転手さんが気を失った事故もあった位です。
      ■         ■
 試験当日は、誰でも緊張するものです。
 一年間の努力は必ず報われます。
 マークシートの欄を間違えないように。
 解答用紙のマークシートに受験番号をマークし忘れる人がいるそうです。
 自分が緊張している時は、他人も緊張しています。
 緊張して眠れなければ、黙って目を閉じているだけでも大丈夫です。
 明日から2日間、体調に気をつけて頑張ってください。
 応援しています♪

投稿者 sapporobiyou : 21:56 | コメント (0)

2008年01月17日

再診料引き下げ

 平成20年1月17日、朝日新聞朝刊の記事です。
 再診料下げ医師会反発
 医師不足緩和-増す不透明感
 開業医の収人源にどこまで切り込み、勤務医不足対策に回すことができるのか-。
 診療報酬の2008年度改定の配分をめぐる議論が、16日の中央社会保険医療協議会(中医協)で始まった。
 厚生労働省は、勤務医に比べて優遇されている開業医の再診料の引き下げを提案したが、日本医師会は猛反発。対立が続いた。
 対策の実現に向けて不透明感が増している。(太田啓之)
      ■         ■
 対馬忠明・健康保険組合連合会専務理事
 開業医の再診料の引き下げた分を産科や小児科につけるのが、医師不足対策の分かりやすいメッセージとなる。
 鈴木満・日本医師会常任理事
 開業医が楽してもうけているなんてことはない。引き下げは絶対反対だ。
      ■         ■
 都内で聞かれた中医協の会合。
 健保連などの支払い側と医師会の激しい応酬は予定を1時間オーバーし、3時間に及んだ。
 外来の初診料は、開業医、勤務医とも2,700円で同額だが、再診料は勤務医570円に対し、開業医は710円。
 患者は自己負担が少なくて済む病院に通いがちとなり、入院患者の治療が本来の仕事であるはずの勤務医は外来に追われ過剰労働を強いられている。
 このため、厚労省は今回の診療報酬改定の「緊急課題」として、開業医の再診料の引き下げを提案した。
 昨年末の改定率交渉では、医師の収入に直結する診療報酬の「本体部分」について、8年ぶりに0.38%引き上げることが決定。
 この財源に加えて、再診料引き下げで浮いたお金を、勤務医不足が著しい産科・小児科などに重点配分する方針を打ち出した。
      ■         ■
 支払い側も厚労省に歩調を合わせる。
 健保組合は昨年末の2008年度予算編成で、中小企業向けの政府管掌健康保険への国の負担を、共済組合と合わせ1千億円肩代わりすることをのまされた。
 社会保障費の歳出削減を健保組合などの「犠牲」で達成し、診療報酬のマイナス改定を回避した。
 これで開業医の既得権益が温存されるなら、我々は『取られ損』(健保連幹部)との思いが強い。
      ■         ■
 医師会の鼻息は荒い。年明け早々、「再診料は医師の無形の技術を評価する重要な項目で、死守する」との方針を決定。
 医師不足対策としてプラス改定分に相当する国費300億円(医療費べースで1,200億円)をあてることは認めているが、
 再診料という自らの懐には「手をつけさせない」という考えだ。
      ■         ■
 次期総選挙がとりざたされるなか、支持をとりつけたい自民党も医師会をバックアップ。
 厚労関係議員は「医師会には思い切りけんかするよう言ってある。
 再診料を引き下げる必要など、まったくない」と話す。
      ■         ■
 中医協は2月中旬までに再診料をはじめとする個別の治療行為の価格を決定するが、調整難航は必至だ。
 医師会の利害むき出しの主張に、他の委員が「それでは国民の納得が得られませんよ」と、半ばあきれ顔で諭す場面もあった。
      ■         ■
 開業医への報酬手厚さはっきり
 厚労省の昨年6月の調査によると、病院の1ヵ月当たりの赤字額は2年前の前回調査に比べて2倍以上の1,315万円に膨らむ一方、
 開業医の平均の黒字額は100万円増の336万円。
 平均年収も私立病院の勤務医が1,603万円に対し、開業医は2,531万円。
      ■         ■
 再診料や慢性疾患の管理料など、開業医への報酬の手厚さは、数字にはっきりと表れている。
 一方、勤務医が担う高度な手術や病院の設備投資に対する報酬は概して低い。
 開業医の権益が温存され、診療報酬の配分の偏りがただされなければ、
 病院が行う「命にかかわる医療」の質が下がる恐れがあるとの指摘も出ている。
      ■         ■
 2008年度の診療報酬改定の骨子案
 主な引き上げ項目
 産科、小児科の重点評価
 開業医の夜間診療の報酬を引き上げて時間外診察を促し、勤務医の救急医療負担を軽減
 重症患者の専門的・総合的医療を担う大病院の入院料上乗せ
 放射線治療や緩和ケアなどがん治療の体制が整った施設を評価
      ■         ■
 主な引き下げ頂目
 開業医の再診料をカット
 療養病床の入院料を引き下げ、介護保険施設への転換を促進
 軽いやけどなど、簡単な治療への評価を廃止
 コンタクトレンズ専門の診療所への報酬をカット
 (以上、朝日新聞より引用)
      ■         ■
 朝日新聞の他、読売新聞などでも、同じ論調で‘医師会批判’‘開業医批判’が出ています。
 私は、再診料の710円と570円の差ではないと思います。
 患者側が支払うのは、3割負担の方で、710円の3割→210円。
 570円の3割→170円です。
 特売のティッシュを買うのでしたら、210円が170円で売っていれば、間違いなく買いに行きます。
 ところが、一ヵ月に一回行く、美容室の料金だったとします。
 210円-170円=40円です。
 40円の違いで、美容室を変えますか?
      ■         ■
 70歳以上の高齢者の方でしたら、もっと違いが少なくなります。
 710円の1割→70円。
 570円の1割→60円です。
 70円-60円=10円です。
 たった10円の違いで、3時間待ちの3分診療と言われる、大病院へ行きますか?
 大部分の方は、大病院の方が、なんとなく安心できるから、大病院へ行かれるのです。
 もう少し、詳しい方は、大病院が安い理由をちゃんとご存知です。
      ■         ■
 開業医が‘儲かる仕組み’は、再診料の違いではないのです。
 特定疾患療養管理料(月2回まで)
 診療所 225点
 病床数99床以下病院 147点
 病床数100~199床病院 87点
 という、管理料が‘開業医儲かりの秘密です’
 大病院はこれがないので‘安い’のです。
      ■         ■
・悪性新生物 (ガン)
・糖尿病
・高血圧性疾患
・虚血性心疾患
・不整脈
・心不全
・脳血管疾患
・単純性慢性気管支炎
・詳細不明の慢性気管支炎
・肺気腫
・喘息
・胃潰瘍
・十二指腸潰瘍
・胃炎及び十二指腸炎
・慢性ウイルス肝炎
・アルコール性慢性膵炎
・その他の慢性膵炎
 などの病気で通院している患者様に、「計画的な療養上の管理を行った場合」に、月2回を限度に請求できると定められています。
 これが、高いのです。
 診療所 225点ということは、2,250円です。
 再診料の他に請求できます。
 再診料710円+特定疾患療養管理料2,250円=2,960円。
 この他に、処方箋料などがかかります。
      ■         ■
 私たちのような、形成外科には特定疾患療養管理料がありません。
 ケロイドなど、難治性の病気や、
 生まれつきの病気(唇裂など)に、一人当たり一時間かけて説明しても
 再診料しか請求できません。
      ■         ■
 開業医の平均年収が2,531万円と書かれています。
 ただ、ここから借金を返済しなくてはなりません。
 退職金もありません。
 私のように、深夜までメールの返事を書いて、
 朝から夜まで働いても、そんなに‘儲かる仕事’ではありません。
      ■         ■
 自分が働いて、一人でも多くの方に喜んでいただいて…
 自分の好きな仕事ができる喜びがあるから、仕事を続けています。
 マスコミの方も、もう少し突っ込んで、開業医批判をなさっていただきたいと思います。
 私たちのような形成外科では、‘再診’は、赤字部門です。
 人件費・医薬品費・材料費・光熱費・減価償却費などを考えると、、‘再診’は、赤字になります。

投稿者 sapporobiyou : 20:42 | コメント (1)

2008年01月16日

経歴詐称

 昨日、お問い合わせをいただいた、女性の方です。
 院長日記を読んで、よさそうな先生だと思ったけれど、
 昭和55年に札幌医大を卒業して、1980年(昭和55年)北大医学部形成外科と書いてあった。
 札幌医大を卒業した先生が、北大に入るわけがない!
 経歴詐称じゃないか!
 というお怒りのお電話でした。
 担当した職員が驚いていました。
      ■         ■
 経歴詐称はしておりません。
 確かに、札幌医大を卒業して、北大に行く学生が少なかったのは事実です。
 私の同期では、4人でした。
 私:北大形成外科。
 森川清志先生:北大第一内科。
 森川玲子(旧姓:小林玲子)先生:北大皮膚科。
 橋本洋一先生:北大神経内科、北大免疫研究所。
      ■         ■
 今は、医科大学や医学部を卒業し、医師免許を取得すると、2年間の臨床研修が義務付けられています。
 私の頃には、大部分は、大学の医局に‘入局’しました。
 大学医局というのは、教授を頂点とする、医師の集団です。
 古き、よき時代でもあり、悪しき点も、あったのが医局でした。
 幸い、私が入った、北大形成外科は家庭的なあたたかさのある、よいところでした。
      ■         ■
 大学の医局に入らなで、大きな病院へ就職する仲間もいました。
 脳神経外科を選んだのは、同期では6人いましたが、札幌医大の脳神経外科へ入局したのは一人でした。
 一番多かったのが、中村脳神経外科病院でした。
 中村脳神経外科へは3人が就職しました。
 勤医協病院という病院へ就職した仲間もいました。
      ■         ■
 医師は大学を卒業して、医師免許証をいただいただけでは何もできません。
 自動車学校でいうと、仮免許取得程度です。
 路上に出て、横に教官に乗っていただいて、いつでも非常ブレーキを踏める状態で、トレーニングを受けます。
 仮免許で、乗せられる‘患者様’は、たまったものじゃありませんが、これが日本の現状です。
      ■         ■
 中には、ロクに路上教習も受けないで、いきなり高速道路を飛ばすような‘先生’もいます。
 自動車の運転もそうですが、
 最初に運転を教えてくれた‘先生’のクセが、その人の運転に影響を及ぼします。
 丁寧に慎重に運転するクセがついた人は事故率が低いそうです。
      ■         ■
 弁護士の高橋智先生が、弁護士も最初についた‘先生’によって、大きく影響を受けると何かに書かれていました。
 医師も、最初に、見て・聴いて・覚えた、やり方が、その‘先生’に影響を与えます。
 三つ子の魂(タマシイ)というヤツです。
      ■         ■
 私が形成外科を専攻しようと思った当時は、札幌医大には形成外科がありませんでした。
 口腔外科の、篠崎文彦先生がクラブの先輩だったので相談しました。
 東京に行く手もあるが、北大へ行ったらどうだ、と篠崎先生から、アドバイスをいただきました。
      ■         ■
 北大形成外科には、私より先に、
 松本敏明先生(札幌医大22期、昭和50年卒)
 大岩 彰先生(札幌医大26期、昭和54年卒)
 のお二人の札幌医大の先輩がいらっしゃいました。
 私は、最終的に、松本敏明先生から、入局お誘いの電話を受けて、北大に決めました。
 昭和55年1月のことでした。
 同期ではかなり遅い方でした。
      ■         ■
 こうして、私は、札幌医大から北大へ行きました。
 北大の同期では
 浅見謙二先生(北大51期、昭和50年卒)、小児科を経験し、形成外科へ転科。
 井川浩晴先生(北大56期、昭和55年卒)。
 斉川雅久先生(北大56期、昭和55年卒)。
 菅野弘之先生(北大56期、昭和55年卒)。
 私。
 の合計5人が、昭和55年4月に、北大形成外科へ入局しました。
 私たちの、新人歓迎会は、中島公園の大手門という店で行っていただきました。
 大浦武彦教授が、5人も入局してくれて感慨深いものがあると、お言葉を述べられたのを記憶しています。
      ■         ■

1980年北大形成外科入局当時
私、二期上の小椋哲実先生、同期の井川浩晴先生
北大病院6-3病棟ドクタールームで

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2008年01月15日

救急中核病院、174ヵ所減

 平成20年01月14日、朝日新聞朝刊の記事です。
 救急中核病院、2年で174ヵ所減
 ~搬送遅れの要因に~
      ■         ■
 地域の救急患者を受け入れる中核的存在の「2次救急病院」が、この2年間で174ヵ所減ったことが、朝日新聞の全国調査でわかった。
 深刻化する医師不足や経営難が影を落とした結果、減少傾向が加速しており、
 新たに救急を掲げる病院がある一方、救急の看板を下ろしたのは、2年間で全体の5.6%にあたる235ヵ所に上る。
      ■         ■
 急患の収容先選びが困難になり、搬送遅れが続発するなど市民生活への打撃は大きい。
 国の医療費抑制政策が救急医療の根幹を揺るがしている実態が、色濃く浮かんだ。
 日本の救急医療機関は、
①開業医らが軽症患者を診る 「1次(初期)救急」
②入院や手術の必要な患者を治療する「2次救急」
③救命救急センターなど重篤患者に対応する「3次救急」
に分かれ、中でも、多くの市にある公立・民間の2次救急病院が地域医療の中心的担い手となっている。
      ■         ■
 調査は、救急医療計画を策定する各都道府県を対象に、2005年10月~2007年10月の増減状況を尋ねた。
 全国の2次救急病院は2005年10月時点で4,170ヵ所あったが、2年後には3,996ヵ所となり、174の純減。
 救急対応をやめた235ヵ所に加え、21ヵ所が3次救急に移行するなどした一方、新たに82ヵ所が2次救急病院になった。
 2004年以前のデータがある自治体の多くで、2005~2007年の年間減少数がそれ以前を上回り、減少率が高まっている。
      ■         ■
 2次救急病院の減少数トップは福岡県の26ヵ所。
 県東部の京築地区で市町村の補助金が打ち切られた結果、当番制で急患を受け入れる「輪番制度」がなくなり、10病院が一気に救急から外れたのが響いた。
 東京都の15ヵ所、大阪府の14ヵ所がこれに続き、診療報酬の改定に伴う収入減などで、診療体制を縮小する病院が都心部で増えている実情を裏づけている。
 当直の確保で人件費がかさむ救急が不採算部門になっている例も多く、東京では、5病院が破産や廃院に追い込まれていた。
      ■         ■
 地域別では、四国の落ち込みが著しく、全体の11%にあたる22ヵ所の減。
 北陸・甲信越でも8%(22ヵ所)減少し、激務などから救急勤務医の退職が相次ぐ地方病院の苦悩が際立っている。
 こうした状況を背景に、各地で救急患者の搬送先探しが難しくなっており、兵庫県姫路市では昨年12月、吐血して搬送された男性が17病院に受け入れを拒まれ後に死亡。
 大阪府富田林市でも下痢や嘔吐(おうと)で搬送された女性が30病院に断られた翌日に亡くなった。
 福島市では同11月、交通事故に遭った女性が4病院に計8回搬送を拒否された後、死亡している。
      ■         ■
 このほか、2次救急に指定されている診療所も同時期に57ヵ所減り、404ヵ所になった。2年間で12%が消えたことになる。
 調査と並行して、救急対応をやめた235病院のうち、自治体が公表しなかった病院などを除く227病院に撤退の理由(複数回答可)を聞き、204病院から回答を得た。
 最多は「医師や看護師の不足」で66病院。
 次いで「診療所への変更」(40病院)が多く、「療養型病院などへの転換」も28病院あった。
 「地域の輪番制度がなくなった」が24病院、「倒産・廃院」は20病院だった。
      ■         ■
 スタッフ不足を挙げた病院は地方に顕著で、
「大学の医局による医師引き揚げで常勤医が10人以上減った」
「医師が半減し、当直態勢が取れなくなった」などと事情を説明。
「看護師が給与の高い都市部へ流れ、夜間の救急体制が築けない」との声も多かった。
      ■         ■
 都市部では、人手不足を訴える病院が多い一方で、
「救急での収益が期待できない」
「病院の収支が厳しい中で続けるメリットがない」など、経営上の理由も目立った。
 中には「当直医の専門外の患者が来る救急は、訴訟リスクが高い」と回答した病院もあった。


以上、朝日新聞より引用


      ■         ■
 自分や身内が急病になった時に、救急車や救急病院ほど、頼りになるものはありません。
 救急車のピーポーピーポーという音が聞こえてきただけで、 ‘助かった’と思うものです。
 国の医療制度改革で、今、救急医療がピンチを迎えています。
      ■         ■
 もともと、救急は、病院の‘赤字部門’でした。
 国や地方自治体からの、補助金があるので、なんとかやって来れたのです。
 病院勤務の医師や看護師は、救急当直をできれば避けたいというのが‘本音’でした。
 一晩、救急当直をすると、一日くらい代休をもらっても疲労がとれません。
 看護師さんは、代休がもらえますが、医師はまずもらえません。
      ■         ■
 救急当直をした翌日も、通常勤務が当たり前でした。
 夜中じゅう、働いて、真っ赤な目をして、翌日も勤務です。
 労働基準法も何も、あったものではありません。
 過去には、過労死した研修医が問題になったこともありました。
 救急を支えていたのは、自分がしなければ…という使命感だけでした。
 手当も決して多くはありませんでしたし、医師に手当が出ない病院もありました。
      ■         ■
 今年、サミットが行われる、洞爺湖がある、北海道胆振支庁には、救命救急センターがありません。
 民主党の鳩山由紀夫代議士の選挙区です。
 北海道庁は、緊急時には、ヘリで搬送すればよいと考えているようです。
 過去に、悪天候でヘリが飛べなかったことがあるのを、すっかり忘れているようです。
 全国から、救命救急の専門医・看護師を集めて待期させるようです。
 どんなに偉い先生を集めても、会場のウインザーホテルでは何もできません。
      ■         ■
 急性心筋梗塞やクモ膜下出血で、外国の首脳が倒れても、適切な処置ができるか疑問です。
 有珠山が噴火して、大量の熱傷患者が出ても、手当ができません。
 有珠山が噴火すると、ヘリも飛べなくなります。
 日本の偉い政治家の方には、救急医療や医療界全体が疲弊していることを、強く認識していただきたいと思います。
 今のままでは、救急医療を目指す、若い医学生や医師はいなくなってしまいます。

投稿者 sapporobiyou : 23:39 | コメント (0)

2008年01月14日

成人の日

 今日は成人の日です。
 私は1954年(昭和29年)生まれです。
 私の頃は、札幌市では19歳で成人式の案内状が来ました。
 20歳になる年の1月に成人式がありました。
 私は浪人中でした。
 1月15日が成人式で、札幌予備学院の医進クラスで、その日を迎えました。
      ■         ■
 当然、札幌市が主催した、成人式には参加しませんでした。
 記念品をいただいた記憶がありますが、何か?覚えていません。
 今も昔も、成人式には、晴れ着を着たお嬢さんが、白いショールを巻いて、晴れやかに街を歩いているのが目立ちます。
 私は、同世代のキレイな方を、横目で見ながら、最後の追い込みに懸命でした。
      ■         ■
 当時は、今のようなセンター試験はありませんでした。
 1月は、私立大学の入学試験が始まる頃でした。
 2月に、自治医大の一次試験がありました。
 国立大学は一期校と二期校に分かれていて、3月上旬と下旬に試験がありました。
 北海道では、北大と札幌医大(公立)が一期校。
 旭川医大が二期校でした。
      ■         ■
 来年も受験勉強はしたくないなぁ…というのが正直なところでした。
 私は、現役の時に受かったのが、同志社大学(法)。
 一期校。札幌医大→不合格。
 二期校。弘前大学(医)→不合格。
 11月試験の旭川医大→不合格。
 弁護士になりたいという、微かな希望もありましたが、医学部を目指し浪人しました。
      ■         ■
 当時から、男性は成人式にはあまり出席しませんでした。
 20歳になると、酒・タバコが解禁になるといったところが、‘大人’になった証(アカシ)でした。
 私は、昔からタバコは吸いませんでした。
 高校の友人と、居酒屋程度は行きましたが、アルコールには弱い方でした。
 ‘大人’になって、唯一、楽しみだったのが運転免許の取得でした。
 運転免許は大学に入学して、すぐに自動車学校に通いました。
      ■         ■
 運転免許は取得しましたが、自分の車はありませんでした。
 父親がようやく手にした、10万kmも走った中古車を、たまに運転させてもらっていました。
 わが家では、はじめての車で、とても立派とは言えませんでしたが、嬉しかったものです。
 暇さえあれば、洗車して、ピカピカにワックスをかけていました。
 自分で使ったガソリン代は、自分でアルバイトをして、稼いで入れていました。
 ちょうど、オイルショックがあって、今と同じくらい、ガソリンが高騰していました。
      ■         ■
 私にとって、成人の日は、あまり想い出もなく、写真もありません。
 高校時代も、予備校時代も‘彼女’はいませんでした。
 その頃の写真を探しましたが、見つかりません。
 写真を撮ることもなかったのでしょう。
      ■         ■
 昔の写真を探して出てきたのが、下の写真です。
 後列の真ん中が私です。
 大学時代に、臨床実習で胸部外科を回った時です。
 24歳でした。
 写っているのは、小松教授と安倍助教授(後の教授)。
 7人グループの仲間です。
 全員元気ですが、すっかりおじさんになっています。

1979-sapmed.jpg
札幌医大6年生の臨床実習
胸部外科

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2008年01月13日

看護職の将来

 昨日の日記に、看護師さんが、この20年で飛躍的に昇進したと書きました。
 市立札幌病院の看護師で、初代の副院長になられた看護師さんは、とても素晴らしい方です。
 私が在職していた当時、内科病棟と手術部で、ご一緒に働きました。
 穏やかで、実に優しい婦長さんでした。
 怒ったことや、大きな声を出したのを見たことがありませんでした。
 私は、新聞で辞令を拝見した時に、本当によかったと思いました。
      ■         ■
 札幌市内の病院で、早くから看護婦さんを副院長に登用したのは民間病院でした。
 私の記憶が正しければ、東札幌病院と札幌麻生脳神経外科病院が早かったと思います。
 どちらの病院の副院長(看護部長)さんも、素晴らしい方でした。
 理由はわかりませんが、HPを見ると、両方の病院とも今は副院長ではないようです。
      ■         ■
 札幌麻生脳神経外科病院の副院長(看護部長)だったのは、紙屋克子さんでした。
 1992年にNHKスペシャルで取り上げられた「あなたの声が聞きたい~“植物人間”生還へのチャレンジ~」で有名になられました。
 看護の力で意識障害、いわゆる植物状態の患者さんを回復させる取り組みに成果をあげられました。
 紙屋さんは、その後、筑波大学の教授になられました。
 紙屋さんは、看護師でなければできない、‘リハビリ’を行って、患者さんを回復させました。
      ■         ■
 公立病院や大学病院での登用は、民間に遅れること、20年近く経ってからです。
 最近でこそ、看護師さんが副院長になるのは珍しいことではありません。
 20年前は、看護職の副院長は珍しかったものです。
 看護師さんが、副院長となって、病院経営に携わる(タズサワル)のは、よいことだと思います。
 経営者として、看護職をまとめるのは大変なことです。
      ■         ■
 経営の効率化とサービスの質を落とさないことは、相反することが多く大変です。
 国の医療制度改革で、公立病院を中心とした医療機関は倒産寸前です。
 地方の公立病院では、累積赤字が数億円から数十億円になって、民間であればとっくに倒産しているところもあります。
 看護職をまとめて、赤字を出さないように、病院を‘経営’するのは、並大抵のことではありません。
 偉くなると、‘病院経営’にかかわることを求められます。
 職位と、責任は平行して増加するものです。
 会社でも、役員になると経営責任を問われます。
      ■         ■
 私の父が、現役の薬剤師だったころは、薬価差益という‘利益’がありました。
 薬を安く購入することで、保険で支払ってもらう金額との差額が、病院の‘儲け’になっていました。
 薬局長の裁量で、病院の収益が左右されました。
 その頃は、院長→事務長→薬局長→看護部長というのが、暗黙の階級だったように思います。
 私が、子供の頃に住んでいた、手稲療養所の職員住宅が
 院長→事務長≒医師→薬局長という順番で立派でした。
 大卒という‘学歴’の他に、経営への‘貢献’があったからだと思います。
      ■         ■
 薬剤師は、国家試験受験資格を得るまでの修業年限が6年間になりました。
 病院での実習や、医薬分業での患者様への説明など、求められる業務が増えたからです。
 理学療法士や作業療法士も、4年制大学の卒業生が出てきています。
 医療機関で働く専門職が、どんどん高学歴になってきています。
      ■         ■
 私は、将来、
 医師
 歯科医師
 事務長
 看護師
 薬剤師
 臨床検査技師
 診療放射線技師
 理学療法士
 作業療法士
 管理栄養士など、
 医師(歯科医師)と医師以外のパラメディカルが一緒に病院経営を考える時代になると思います。
      ■         ■
 これからの日本社会は、少子高齢化社会へまっしぐらです。
 国は増える医療費を何とか削減しようと懸命です。
 今は‘病院’で、医師の指示のもとに、処置をするのが看護師さんです。
 将来は、病院や診療所ではない、介護施設で、看護師が高齢者をケアーする時代になると思います。
      ■         ■
 少子高齢化社会になり、看護師のニーズはますます増えると思います。
 施設では、看護師や保健師が入居者の健康管理をするようになると思います。
 どの段階で、医師に診察を求めるか?
 どこまで、看護師がケアーしていて大丈夫なのか?
 これを見極める能力を求められます。
 簡単なようで、実に難しいことです。
 当然、責任も重くなります。
 判断を誤ると、訴えられることも考えられます。
      ■         ■
 看護職は、社会的地位や職位の向上に伴い、職責も重くなります。
 経営手腕のある方は、自ら介護施設を経営するようにもなると思います。
 そこでは、必ず、‘責任’が求められます。
 当然、勉強も必要になります。
 私は、これからの高齢化社会で、看護職の役割が、ますます増えると考えています。
 看護職を目指す学生さんや、若い方に期待しています。

投稿者 sapporobiyou : 23:28 | コメント (0)

2008年01月12日

看護師の職位

 私は平成元年4月1日に札幌市に採用され、市立札幌病院皮膚科へ配属となりました。
 医師となって10年目で、34歳でした。
 私の職位は、係長職でした。
 当時、札幌市の規定で、医師は卒業後一定の年数が経つと、自動的に一般職→係長職→課長職と昇進できました。
      ■         ■
 私の記憶が正しければ、市立札幌病院では平成元年から看護係が→看護課になりました。
 それまで、看護職のトップが係長職だったのが、課長職になりました。
 病院で一番偉い看護婦さんを、総婦長と呼んでいました。
 総婦長の職位が係長職から課長職になったのが、約20年前です。
      ■         ■
 看護婦さんは、高校卒業後に3年間専門学校に通い、国家試験を受けて‘看護婦免許’をいただいていました。
 学歴は、専門学校卒。
 医師や薬剤師が、大卒だったのに対し、失礼な言い方ですが、一ランク低い学歴とみなされていたようです。
 公務員の給与は、‘学歴’によって、俸給表というランクが変わります。
 同じ医師でも、大卒と大学院卒では、少しだけランクが違ったようです。
      ■         ■
 この20年の間に、看護婦→看護師と名称が変わりました。
 さすがに、看護職の方を‘先生’と呼ぶ習慣はありませんが、大卒の看護師も登場しました。
 4年制大学を卒業すると、看護師の他に、保健師の国家試験受験資格も得られます。
 看護師・保健師、両方の免許を持ったナースも働いています。
      ■         ■
 実際のところは、大卒ナースだから…
 看護師・保健師の両方の免許を持っているから…
 という理由で、仕事ができる優秀なナースとは限りません。
 正直なところ、高校の衛生看護科を卒業して、准看護師の資格を取得し、
 働きながら、夜間の進学コースに通い、看護師免許を取得したナースが、
 免許取立ての看護師としては、一番戦力になります。
      ■         ■
 今でも、病院で‘先生’と呼ばれるのは、医師と薬剤師です。
 理由はよくわかりませんが、長い間の慣習でしょうか?
 従来は、病院での職位は、医師と事務長が高かったようです。
 平成元年は、院長、副院長と主任医長の一部の偉い先生が、札幌市の局長職に相当する‘理事’でした。
 医師以外の理事は、札幌市の本庁からいらっしゃる、事務局長だけでした。
 理事になれる先生は、5人くらいしかおらず、給与も退職金も多かったと聞いています。
 事務局長は、札幌市の中でもかなり優秀な方がいらっしゃいました。
 区役所の区長クラスの方だったと記憶しています。
      ■         ■
 薬局長も、医学博士の学位を取得した、偉い先生でしたが理事ではありませんでした。
 看護師は、理事どころか、ようやく課長職になったばかりでした。
 ところが、この20年間に、飛躍的に昇進したのが看護職です。
 課長職→部長職→理事(副院長)と…
 あっという間に、副院長にまで昇進しました。
      ■         ■
 このような、‘昇進’は、他の
 薬剤師
 臨床検査技師
 診療放射線技師
 理学療法士
 作業療法士
 などでは、考えられないことです。
 もちろん事務職の事務局長でも、副院長にはなれません。
 医事課の事務員さんは、20年前から、派遣の方が活躍なさっていました。
      ■         ■
 看護職の昇進は、市立札幌病院に限ったことではありません。
 大学病院や一般病院でも副院長として、看護師を登用しています。
 これは、国の方針が変わったからです。
 診療報酬にかかわる、看護料の比率が大きくなったからです。
 看護師を数多く確保しないと、病院の存続にかかわることになったからです。
      ■         ■
 病院というところは、マンパワーが必要なところです。
 一番、数が多いのが、看護職です。
 大病院になると、数百人単位の看護師さんがいます。
 数百人の部下を持つトップです。
 理事も副院長も当然だと私は思います。
 遅すぎたくらいです。
      ■         ■
 この20年で、看護職に求められる仕事も実に増えました。
 北大病院では、現在、看護部長を公募しています。
 HPを拝見すると、看護師としての実務経験の他に、研究業績が必要なことがわかります。
 著書,論文,学会発表など、従来は大学の講師・准教授・教授などに求められたことが、看護部長に要求されています。
      ■         ■
 数百人の部下を持つ、局長職(副院長)の職責は重いものです。
 もし、看護部看護課の看護師が不祥事を起こせば、副院長も当然、責任を問われます。
 教育・研修に対する責任も大きくなります。
 将来、大病院の看護職のトップは、
 看護学博士号を取得した‘先生’になるのでは…?
 と、私は考えています。
      ■         ■
 私たちのような、小さな診療所は、医師も看護師も同じサービス業です。
 医師も看護師も、高度の専門的知識と技術を持った‘接客業’だと考えています。
 私は、‘白衣の天使’ということばが好きです。
 看護職の基本は、他の方への愛情・奉仕・技術・サービスだと思います。
 笑顔や、優しい思いやりがなくてはできない職種です。
 どんなに偉くなっても、優しい看護婦さんであって欲しいと願っています。

投稿者 sapporobiyou : 23:59 | コメント (0)

2008年01月11日

酒気帯び手術

 平成20年1月11日、朝日新聞朝刊の社説に、医療事故調査委員会のことが掲載されていました。
 最後の方に、‘もちろん、酒を飲んで手術をしたり、カルテを改ざんしたりするのは論外だ。’と書かれていました。
 この‘酒を飲んで手術’が気になりました。
      ■         ■
 医師は急患の診察を求められた際に、‘酒を飲んでいる’ことを理由に断ることができます。
 誰が考えても、‘正当な理由’です。
 私は、25年以上医師をしていますが、緊急のために‘酒を飲んだ先生’が手術をしたことを何度か知っています。
      ■         ■
 私自身は酒は飲めませんし、飲んでもごく少量です。
 アルコールに弱い体質だと思います。
 医師の中には、大酒飲みやアルコール依存症?と思われる方もいらっしゃいます。
 朝、手術室で一緒に手術をはじめる時に、手術用マスク越しに、アルコールの臭いがした‘先生’もいました。
 問いただすと、朝方まで飲んでいて、数時間休んで、そのまま病院へ出てきたということでした。
      ■         ■
 病院では、航空会社やタクシー会社のような‘点呼’はありません。
 個々人の自覚に任されています。
 酒臭い息をして、外来診療をすると、すぐにバレますが、手術室ではわかりません。
 チェックする機構も機能もありません。
      ■         ■
 手術の前日に、朝方まで酒を飲んでいる先生はもちろん論外です。
 酒臭い息をして、手術室に入るなんて許せません。
 ただ、医師法には、呼気中・血液中のアルコール濃度が○%だったら診療をしてはいけないという規定はありません。
 自動車の運転と違って、酒気帯びで手術をしても、診療をしても、罰則規定はないはずです。
      ■         ■
 問題なのは、緊急手術で呼び出しを受けた時です。
 病院も、ふつうの会社と同じように、歓送迎会や忘年会をします。
 特に、忘年会は手術部、各病棟、医局、と所属部単位で行われます。
 年に一度の‘慰労会’です。
 楽しく、にぎやかな忘年会が多いです。
      ■         ■
 問題なのは、手術部の忘年会や救命救急センターの忘年会です。
 当直要員は、もちろん病院で通常通り勤務しています。
 手術部の当直で、準夜・深夜を合わせて看護師が5~6人。
 救命救急センターの医師が、多くても10人程度。
 その日の当番は、病院で仕事です。
      ■         ■
 忘年会の夜は、大事故が起こらないようにと祈って参加します。
 ところが、何年かに一度は、その日に限って大事故が起こります。
 病院から緊急の呼び出しを受けると、
 忘年会の2次会でカラオケにいても…
 宴会の最中で、ちょうど盛り上がったところでも…
 ただちに病院へ直行です。
      ■         ■
 大事故で大ケガの場合は、たとえ酒を飲んで‘酒気帯び’でも、緊急手術をしなければ、生命の危険がある場合があります。
 手術をできる先生が、一人しかいなくて、その先生が‘酒気帯び’だったら…
 もちろん、ベロベロに酔っ払って、手術ができない状況だったら別です。
 ビールを1~2杯飲んだ程度の、‘酒気帯び’だったどうでしょうか?
      ■         ■
 私が患者だったら、たとえ酒気帯びの先生でも
 『先生、お願いします、助けてください』と言います。
 僻地や、専門医が一人しかいないような地域でしたら、
 現実には、ちょっと位の‘酒気帯び’でも、診療を引き受けている先生はいらっしゃると思います。
      ■         ■
 医師だって人間です。
 お酒やワインが好きな先生もたくさんいます。
 お酒を飲んで、気分よく休んでいる時に、呼び出されて緊急手術なんかしたくはありません。
 夜間に、呼び出されて、‘酒気帯び’で緊急手術を引き受ける先生は、仕方がなく引き受けているだけです。
 航空機のパイロットのように、乗務○時間前から、一切飲酒は厳禁。
 違反した場合は、医業停止。
 なんて規定を作ったら、間違いなく、日本の僻地医療や救急医療は崩壊します。

投稿者 sapporobiyou : 23:59 | コメント (0)

2008年01月10日

小陰唇縮小手術

 包茎手術の女性版が小陰唇縮小手術です。
 神様は、どうして包皮や小陰唇を作られたのでしょうか?
 他人より、ちょっとだけ長かったり、大きかったりするだけなのです。
 この1㎝とか5㎜とかが気になるのです。
      ■         ■
 小陰唇縮小手術で受診なさる方は、真面目でしっかりした方です。
 ちょっとした他人との違いに、悩んでいらっしゃいます。
 どうってことはない、と思われててもご本人にとっては問題なのです。
 手術を受けられる方は、10代から40代までとさまざまです。
      ■         ■
 大部分の方は、『もっと早く手術を受ければよかった』とおっしゃいます。
 HPにも記載しましたが、婦人科の先生に勇気を出してご相談なさっても、『普通』ですと言われます。
 どこまでが‘普通’という定義はありません。
      ■         ■
 見えない部分だから、気にしなくてよいという人もいます。
 でも、一番気になる部分でもあるはずです。
 何もしていないのに、人より大きくて黒かったら…。
 手術で治るものなら、治してしまえば、一度で済むことです。
      ■         ■
 札幌美容形成外科では、小陰唇縮小手術を受けていただいた方に
 ビキニ奥の脱毛を、一回サービスでテスト照射することがあります。
 せっかく、キレイになったので、毛も無くなれば一石二鳥です。
 テスト照射の後で、脱毛に通われて無駄毛もなくする方もいらっしゃいます。
      ■         ■
 見た目は顔だけではありません。
 一重の目だって、しっかりものが見えれば、目としての機能には問題はありません(眼瞼下垂症は別です)。
 外科的に治せるものでしたら、治してしまえばわからなくなります。
 包茎手術も小陰唇縮小手術も、しっかり治せばキズはほとんど目立たなくなります。
 最初に勇気がいるだけです。
      ■         ■
 ナイロン糸という溶けない糸で縫合するのが、キレイに治すポイントです。
 抜糸が必要になりますが、10分程度で終わります。
 包茎手術も小陰唇縮小手術も、手術後の出血が一番問題になります。
 昨年、お一人だけ手術後の出血がありました。
      ■         ■
 幸い、適切に処置ができたため大事には至りませんでした。
 どんなに丁寧に手術をしても、手術後のトラブルはゼロではありません。
 札幌美容形成外科では、手術後2時間程度はお休みいただき、出血がないことを確認してからお帰りいただいています。
 それでも、ちょっとしたことで出血することがあります。
      ■         ■
 手術後の痛みは、2~3日こそ少し痛いものの、
 その後は痛み止めを内服する必要もないくらいになります。
 局所は生理食塩水で洗浄し、軟膏をつけてナプキンを当てるだけです。
 包茎手術も小陰唇縮小手術も、一生に一度手術を受けるだけです。
 悩んでいる方は、勇気を出してご相談ください。

投稿者 sapporobiyou : 21:32 | コメント (0)

2008年01月09日

チンの皮で気管を作る

 包茎手術についての日記が続いています。
 今日のお話しは、少し学問的な話しです。
 包茎手術から得たアイデアで、私が考えた独創的な手術法です。
      ■         ■
 タイトルは、チンの皮と書きましたが、包茎手術で切除した皮膚のことです。
 この余分な皮膚を使って、気管に穴が開いてしまった人の手術法を考案しました。
 この研究は、私が札幌医大に在籍していた時に考えたものです。
 日本形成外科学会でも発表しました。
 PRSという、米国の権威ある雑誌にも掲載されました。
 私が死んでも、後世に残る手術法だと考えています。
      ■         ■
 次の写真は、甲状腺ガンの手術で気管に穴が開いてしまった方です。
 手術が失敗したのではなく、気管にガンが浸潤(シンジュン:入り込むこと)していたので、気管も取る必要がありました。
 ガンは手術で治りましたが、首に穴が開いているため声が出ません。
 お風呂に入っても、水が入ってしまいます。

pre-tra.jpg


手術前です

post-tra.jpg

手術後です

      ■         ■

  この穴をふさぐ手術は、一見簡単そうで、とても難しい手術です。
 なぜ?難しいかというと、気管という空気の通り道だからです。
 呼吸をする時は、肺に空気を吸い込みます。
 息を出す時には、肺から空気が出て、それが声帯を通る時に声が出ます。
      ■         ■
 気管は気管軟骨という軟骨と粘膜でできています。
 かなり頑丈に作らないと、圧で空気が漏れます。
 薄い皮膚だけでふさいでも、圧がかかると漏れたり破れたりします。
 気管の内面には、粘膜があります。
 すべすべの粘膜がついていないと、痰がうまく出ません。
      ■         ■
 ですから、気管を再建する時には、硬い骨と薄い粘膜を使う必要があります。
 もともと、この気管再建は耳鼻科の先生の分野でした。
 耳鼻科の先生は、気管再建につかう粘膜を鼻や口から採取していました。
 ちょっと口の中にキズができても痛いですね。
 風邪をひいて、鼻水が出るだけで具合が悪いものです。
      ■         ■
 気管を再建するのに、鼻や口をキズつけないでできないでしょうか?
 と耳鼻科の優しい女の先生から相談を受けたのがきっかけでした。
 気管粘膜の代わりに皮膚を使うと、毛が生える恐れがありました。
 皮膚を採取した部位にもキズが残ってしまいます。
      ■         ■
 たまたま、気管再建を予定していた方は男性でした。
 最初に私が考えたのは、どこかに毛が生えない皮膚はないか?
 ということでした。
 鼻や口の中を切ると、かなり辛いものです。
 毛の生えない皮膚として、私の頭に浮かんだのが、包茎の皮でした。
      ■         ■
 チンの皮で気管を再建するのは、私が世界ではじめてでした。
 私は、この話しを、主治医の優しい先生にお話ししました。
 その後、耳鼻咽喉科の氷見(ヒミ)教授にお話ししました。
 主治医の先生も氷見教授も賛成してくれました。
      ■         ■
 患者様とご家族にもお話しし、ご説明いたしました。
 世界ではじめての手術でしたが、十分に成功する見込みがありました。
 鼻や口を切らなくてもよいので、患者様にもメリットがありました。
 こうして、チンの皮を使って、気管に開いた穴をふさぐ手術は成功しました。
      ■         ■
 日本形成外科学会で発表した時に、女性はどうしますか?と質問されました。
 女性でしたら、小陰唇の皮膚を使うと毛が生えません。
 包茎手術も小陰唇縮小手術も美容外科医でなければ生まれない発想です。
 鼻や口にキズをつけるより、患者様はずっと快適に手術を受けられます。
 次の英文が、PRSに掲載されたタイトルと要約です。
 気管に穴が開くことはめったにないことです。
 今はもう自分ですることはありませんが、
 私の手術法は、後世に残る手術法だと思っています。
      ■         ■
A Prefabricated Osteocutaneous Flap for Tracheal Reconstruction
Homma, Ken-ichi M.D.; Himi, Tetsuo M.D.; Shintani, Tomoko M.D.
Plastic and Reconstructive Surgery:Volume 111(5)15 April 2003pp 1688-1692
Sapporo, Japan
From the Chuoh Clinic of Cosmetic and Plastic Surgery, the Department of Otolaryngology, Sapporo Medical University.

Reconstruction of tracheal defects is a challenging problem for plastic surgeons and ear, nose, and throat surgeons. There should be a stable framework that is tolerant of negative pressure. The tracheal surface should be epithelialized to prevent granulation tissue growth and wound infection, and a stable and supportive framework is necessary to provide an airtight seal and normal phonation. We grafted penile skin on the periosteum of the clavicle to function as a tracheal surface epithelium. After a 4-week interval, the composite skin-periosteum-bone-muscle flap was used as the material of the tracheal reconstruction. The aim of this article is to present our operative procedures and the results.

投稿者 sapporobiyou : 23:59 | コメント (0)

2008年01月08日

包茎手術のキズ

 昨日は、包茎手術の価格について記載しました。
 ネットで検索すると、包茎手術でキズが残り、被害に遭ったという情報があります。
 しっかりしたクリニックで、腕の良い‘先生’に手術を受けると、包茎手術のキズはほとんどわからなくなります。
      ■         ■
 ‘被害に遭った方’の状況をネットで拝見すると、
 通院不要
 溶ける糸で縫合
 キズが残らない手術法
 などという、広告に問題があると思います。
      ■         ■
 私が包茎手術をしても、トラブルになるリスクがある方はいらっしゃいます。
 一番、キズが治りにくいのが糖尿病です。
 一度も定期健康診断を受けたことがない方がいらっしゃいます。
 自分で気づかないうちに、糖尿病になっていて、包茎手術の血液検査で見つかった方もいらっしゃいました。
 その方は、手術後に糖尿病の治療もして、キズが問題なく治りました。
      ■         ■
 『急に包皮に炎症を起こし勃起できなくなった』
 と、受診された方が、何人かいらっしゃいました。
 手術をせずに検査をして糖尿病が見つかりました。
 糖尿病を治療しないと、治りません。
      ■         ■
 通院不要は手術を受ける側にとって、魅力的な言葉です。
 恥ずかしい思いをするのは、一度でたくさん。
 通院が不要なくらい、‘簡単’な手術だと考えてしまいます。
      ■         ■
 指をナイフで切ったことを考えてください。
 縫合しなければならないほど切ったら、必ず抜糸には通院します。
 溶ける糸で縫合し、通院もしないとは考えません。
 どんなに丁寧に手術をしても、軽度の出血はあります。
 指を切った時も、指を動かすと痛いですし、じっと安静にしています。
 自分の大切な部分を切るのです。
 手術の後は、安静にして半日くらいは休むべきです。
      ■         ■
 形成外科で顔のキズを縫う時に使うのが、ナイロン糸という溶けない糸です。
 このナイロン糸で縫合するのが、一番キレイに治る縫合法です。
 HPに記載したように、‘溶ける糸’で縫合しても、糸は溶けないものです。
 糸が溶けなかったところは、しこりになって固くなります。
      ■         ■
 ネットで見る、問題があるキズは、たいてい瘢痕(ハンコン)という状態です。
 縫い方がわるかったり、手術後の管理が悪いと瘢痕になります。
 手術後の局所処置は、ご自分でも可能です。
 ただ、手術事体が雑だったり、下手だったりすると、手術後に痛みも腫れも強くなります。
      ■         ■
 包茎手術は、上手に手術をすると、手術から2~3日こそ少し痛いものの、
 その後は痛み止めを内服する必要もないくらいになります。
 私は、本人が気になるなら、包茎手術を受けるべきだと思います。
 そして、どうせ手術を受けるなら早いうちに受けるべきだと思います。
 一生に一度手術を受ければ、世界中どこへ行っても恥ずかしくありません。
 ただ、慎重にクリニックを選んで手術を受けてください。

投稿者 sapporobiyou : 23:59 | コメント (0)

2008年01月07日

包茎手術の価格

 昨年1月16日にも、包茎手術について書きました。
 同じことの繰り返しになりますが、女性にはわからない悩みが包茎です。
 スポーツクラブや温泉に行っても、包茎の男性は必ずタオルで隠しているものです。
 男同士でも、見られると恥ずかしいのです。
      ■         ■
 包茎には、仮性包茎と真性包茎があります。
 真性包茎の人が、無理に包皮をむいて、戻らなくなった状態を嵌頓(カントン)包茎といいます。
 日本人男性の半数以上が仮性包茎といわれています。
 半数以上が、仮性包茎なのだから、気にしなければそれでよいのです。
      ■         ■
 ただ、気にしなければよいと言っても、気になるものです。
 ネットで調べると、たくさんのサイトが出てきます。
 スポーツ新聞には包茎手術の広告が掲載されています。
 包茎手術○万円~
 ※軽微な仮性包茎に限ると小さな字で書かれています
 この○万円~の『~』が問題です。
      ■         ■
 ○万円だと思って、受診してみると…
 あなたは‘嵌頓包茎だから’と料金が倍になったりします。
 私も雇われ院長だった時代には、同じようなことをしていたので、偉そうなことは言えません。
 正直に申し上げると、本当に申し訳ないことをしたと反省しています。
 業界の内情曝露になりますが、この○万円~の○万円で済むことは、まずありません。
      ■         ■
 もともと、軽微な仮性包茎だったら手術を受ける必要もないのです。
 本当に手術が必要なのは、真性包茎や嵌頓包茎です。
 札幌美容形成外科では、開院して2年目までは、真性包茎や嵌頓包茎を保険診療で手術していました。
      ■         ■
 保険診療で包茎手術をすると、驚くほど安くできます。
 正直なところ、包茎手術は赤字でした。
 罪滅ぼしのつもりで、保険診療で手術をしていました。
 ところが、ここで問題が生じました。
 他院で、‘嵌頓包茎(カントンホウケイ)’と‘診断’された方の中に、かなり仮性包茎がありました。
      ■         ■
 一般的には、仮性包茎→真性包茎→嵌頓包茎と料金が高くなります。
 スポーツ新聞の包茎広告に、小さな字で※軽微な仮性包茎に限る
 と書いてあるのは、このためです。
 ちょっとでも‘くびれ’があると、皮がむけても‘嵌頓包茎’になってしまい、料金が高くなります。
 実際は、ちょっときつくても皮が剥ければ仮性包茎です。
 仮性包茎は保険で手術はできません。
      ■         ■
 このトラブルが増えたため、2006年8月で包茎手術の保険診療は中止いたしました。
 厚生労働省は、医療費の削減に躍起です。
 包茎手術の手術点数(手術料金)を上げると、医療費が増えるので、包茎手術の保険点数は上がりません。
 今後も、包茎手術を積極的に保険診療で手術する診療所や病院はないと思います。
      ■         ■
 包茎専門クリニックにもいろいろなところがあります。
 平日は閉院していて、手術のある日だけ、東京から‘先生’とスタッフが来る診療所。
 高いけれど、先生の腕や技術はあるところ。
 高いし、‘先生’もアルバイトの‘先生’が手術をするところ。
 広告や料金だけではわかりません。
 一生に一度の手術です。
 慎重にクリニックを選んで手術をうけてください。

投稿者 sapporobiyou : 23:59 | コメント (0)

2008年01月06日

博士号をお金で買う?

 平成20年1月6日、朝日新聞朝刊の記事です。
 ニセモノ社会5
 売られる博士号
      ■         ■
 文部科学省が昨年末、奇妙な調査結果を発表した。
 実態の伴わない博士号や修士号を発行する機関があり、
 そこから得た「ニセ学位」をもとに2004~2006年度に採用されたり昇進したりした教員が、全国4大学に4人いたという。
      ■         ■
 社会的に通用しない学位を発行するビジネスを「学位商法」と名付けて研究してきた静岡県立大の小島茂教授によると、
 発行機関は少なくとも数十ヵ所ある。
 一つの例はイオンド大学だという。
 その日本校のホームページには「文科省の所管する大学ではない」とある。
 総合学部や国際関係学部のほか、未知現象研究学部や催眠学部を置く。 
      ■         ■
 日本校を訪ねると、本部は、東京都杉並区の環状7号線沿いの雑居ビル内にあった。
 4階が事務所で、5階に応接室があった。
 「小島教授から誹謗中傷を浴びせられ、迷惑しているんだ」。
 高橋斎代表は激しい口調で切り出した。
 高橋代表らによると、日本校は1999年に株式会社として設立し、
 籍を置く学生約100人の大半は働きながら学ぶ社会人だという。
 「キヤリアアップを目指す社会人に門戸を開くのが狙いだ」
      ■         ■
 学生が社会で培った経験を査定評価し、単位に置き換える。
 名誉学士号や名誉修士号、名誉博士号を与えているという。
 「学位商法」との非難に対し、
 高橋代表は「非認定校と知ったうえで学位を受けて何が悪いのか。
 いろんな大学の形があっていい」と話した。
      ■         ■
 「非認定校」。この言葉には解説が必要だ。
 日本では、学位は基本的に文科省の認可した大学が発行する。
 米国では原則として、州当局から認証された民間団体が、学位を保証する。
 日米ともに、公式の認証を受けていない大学は「非認定校」として扱われ、
 学位に疑わしい点があるとされる。
 小島教授によると、非認定校は米国には300近くある。
 州が認証していない団体による「認定」をホンモノと信用させ、
 学位を売りさばくことが社会問題化した。
      ■         ■
 「ディプロマ・ミル」
 「ディグリー・ミル」
 などと呼ばれる。
 「学位工場」といった意味だ。 
      ■         ■
 日本の教育界では数年前から問題視されるようになった。
 たとえば九州産業大では昨年、博士号などを与える立場にある商学部の教授(64)が、非認定校のひとつで学位を取得していた疑いが浮上し、内部調査をした。
 大学の説明によると、この教授は、農協流通研究所主任研究員だった1989年、 雑誌広告で通信教育制の「クレイトン大学」を知った。
 3年間週1回程度、都内の日本人教官のもとへ通い、日本語で経営学の論文を書いた。
 授業料は年60万円。学位を得るまでに資料代を含め240万円かかった。
      ■         ■
 農協流通研の同僚の多くが博士号を持ち、大学などの教員に転職していた。
 この教授は「将来に備え自分も博士号を取っておいた方がよいと思った」と説明している。
 しかし、九州産業大が米国大使館などに確かめたところ、
 クレイトン大学は米国で非認定校として扱われていた。
      ■         ■
 考古学が専門の早大客員教授(64)の場合、
 同大の助教授だった1995年、パシフィック・ウエスタン大学」の博士号を取得した。
 長く非認定校と気づかなかったという。
 「当時は英語の論文力を試したかった。学費を30万円ほど納め、論文審査を受けた。インチキとか学位を金で買ったとか疑いもしなかった」
      ■         ■
 米国では、学位論文やリポート類に他人の書いたものを盗用する「ニセ論文」も横行している。
 盗用の有無を自動探知する事業を始めたジョン・ベリー氏によると、盗用かどうかの問い合わせは、
 日本を含む約90カ国から1日平均12万5千件寄せられる。
 全文の25%以上に「他人の文章」を含むものをニセ論文とすると、その数は約3割に上るという。
 「学位を勝手にプリントアウトしているようなものだよ」とベリー氏は話す。
      ■         ■
 学位は、中世ヨーロッパの大学における教授職の資格が起源とされる。
 「日本では90年代、大学院の充実を図ろうとしたことから、学位の氾濫が始まった。
 学位を持っていることが当然になり、学位を出す側の教員が博士号や修士号を持っていないと、周囲は認めてくれなくなった」
 札幌学院大の佐々木冠准教授は、学位商法の横行をそう分析する。
      ■         ■
 佐々木氏は昨年、この問題をゼミで取り上げた。
 安易に学位が取れることがどういうことか学生たちに考えてほしかった。
 「カタカナ名だと外国のちゃんとした大学と思われがちで、人物を見ない傾向がある」
 「ニセ学位は、何でもお金で買える風潮を反映している」。
 学生からはそんな反応が返ってきた。(松永住伸、田中久稔)
 (以上、朝日新聞から引用)
      ■         ■
 私は、平成6年3月に北海道大学から博士(医学)の学位をいただきました。
 私は大学院へは進学せず、北海道大学の研究生となりました。
 市立札幌病院の仕事が終わった後や、土日に北大に通い動物実験をしました。
      ■         ■
 私が使った実験動物はラット。
 体重が200~300g程度の白いネズミです。
 目が赤くて、真っ白でキレイなネズミでした 。
 そのネズミに麻酔をかけて、手術をして実験をしました。
      ■         ■
 大学の教授になろうと思っていたのはありません。
 私は頭が悪くて、北大医学部へ入学できなかったので、
 せめて博士号は北大からいただきたいと思ったのです。
 大学院へ進む道もありましたが、
 当時は私のように研究生となって働きながら勉強して博士号を取得する人もいました。
      ■         ■
 私が知っている‘先生’でも、お金で博士号を取得した人がいます。
 自分なら、そこまでしなくても…と思います。
 しっかりとした研究をした人か、お金で買ったかは、意外とわかるものです。
 整形した二重よりも、バレやすいです。
      ■         ■
 その人の価値観の問題なので、
 お金で買った博士号で満足できるのでしたらそれもよいと思います。
 ただ、大学の教員となるのはどうかと思います。
 大学教員になるには、文科省の審査があったと思います。
 私にとって、博士号を取得して一番よかったのは
 英語で論文を書くことを身につけたことでしょうか?
 博士号を持っていない、‘先生’にも立派な方はたくさんいらっしゃいます。
 肩書きや学位で惑わされないことも大切です。

投稿者 sapporobiyou : 20:41 | コメント (0)

2008年01月05日

新年家族会

 私が医師免許を取得したのが、昭和55年5月です。
 私は、北大形成外科に入局し、大浦武彦先生の門下に入りました。
 当時の北大形成外科は、まだ少人数で、実に家族的な医局でした。
      ■         ■
 教授が、一家の大黒柱。
 お父さんのような存在です。
 その下に、お父さんの弟レベルの先生が数人。
 私たちは、ちょうど息子くらいの年代でした。
      ■         ■
 毎年、お正月には医局の新年家族会がありました。
 医局員の奥さんや子供たちが全員ホテルに集合します。
 その前年に結婚した医局員は、奥さんを紹介するのが家族会でした。
      ■         ■
 昭和57年(1982年)1月4日、札幌グランドホテルで、
 第3回北大形成外科新年家族会が開かれました。
 私は、その前年に結婚したので、この時にはじめて家内を連れて参加しました。
      ■         ■
 私たちの仲人は、大浦武彦教授ご夫妻です。
 大浦教授婦人には、お会いしていますが、他の先生の奥様にお会いするのははじめてです。
 家内も、緊張して参加しました。
 写真で判別できるかどうかわかりませんが、
 最後列、左から2人目が私(当時27歳)。
 その、左下が家内(当時25歳)です。
      ■         ■
 最前列が、大浦武彦教授ご夫妻。
 その左が、皮膚科の三浦祐晶教授ご夫妻。
 右が、形成外科の濱本淳二助教授ご夫妻です。
      ■         ■
 最後列は、左から、現在、北海道がんセンター形成外科の皆川英彦 (みなかわ ひでひこ)先生
 私。
 元、北海道大学病院長の杉原平樹(すぎはらつねき)先生。
 蘇春堂形成外科、理事長の新冨芳尚(しんとみよしひさ)先生。
      ■         ■
 前から、2列目、左から、みなかわ眼科の皆川玲子先生(皆川英彦先生の奥様)。
 札幌市病院事業管理者、市立札幌病院長の吉田哲憲(よしだてつのり)先生と奥様。
 現在、北海道で有名な形成外科医はほとんどこの写真に写っています。
      ■         ■
 写真に写っている先生で、残念なことに故人となられてしまった先生もいらっしゃいます。
 最後列、右から4人目が、野崎敏彦先生です。
 野崎先生は、栃木県でお父様の病院を継いで、形成外科を開業していらっしゃいました。
 北大航空部に所属し、グライダーの名手でした。
 残念なことに、平成11年(1999年)にグライダーが墜落して亡くなってしまわれました。
 野崎敏彦先生が作られたHPは、亡くなってから10年近くも経つのに、まだ健在です。
      ■         ■
 大学病院の医局制度については、とかく悪い面ばかりが強調されています。
 私は、医療技術の継承。
 地域医療に対する貢献。
 など、良い面もたくさんあったと思います。
 私が、現在こうして開業医として生活できるのも諸先輩の教えのおかげです。
 もう一度、若い日に戻って、新年家族会に参加できたら…と思います。
      ■         ■

1982-01-04.jpg

昭和57年1月4日
北大形成外科新年家族会

投稿者 sapporobiyou : 23:59 | コメント (0)

2008年01月04日

勝ち組?負け組み?

 平成20年1月4日、朝日新聞朝刊の記事です。
 超える成功 境界その3
 足りないものは「普通」
      ■         ■
 先行き不透明な時代。あなたが重視するのは?
 収人、 職業、 学歴、 容姿……
      ■         ■
 「私って負け組?」。関東地方のマンションで一人暮らしする女性医師(29)がそう意識し始めたのは大学卒業後からだ。
 端から見れば、「勝ち組」かもしれない。都内の中高一貫の女子校から現役で国立大医学部に入り、付属病院の医師に。
 父は会社員、母は公務員の共働き家庭で育った。医師になるのは幼い頃から漠然と抱いていた夢だった。
      ■         ■
 童顔で、実年齢より若くみられる。「医師に見えない」と患者に言われることもままある。
 3年前、医学部時代から5年間付き合った彼に振られた。理由はよく分からない。
 自分より魅力的な女性を見つけたのではないかと思う。
 お互い医師になってから、2人で会う時間も日を追って減っていた。
      ■         ■
 その頃、「20代で結婚しないと負け組じゃないの?」。
 飲み会で、男性の先輩の言葉が胸に刺さった。
 他人からどう見られているか、神経質になった。
 1年前、高校の同窓会で久しぶりに級友と会った。
 結婚して子育て、仕事一直線のキャリアウーマン。
 自分よりオーラのある「大人の女性」に見えた。
      ■         ■
 書店で偶然、「かっこいい大人の女」を目指す本を見つけた。
 昨春、著者が東京・渋谷で開くマナースクールに入学。
 4ヵ月間、美しい話し方、立ち居振る舞いなどを学んだ。
 「他人と比較しても意味がない。 自分のライバルは明日の自分」。
 そんな講師の言葉に、プラス発想へと転換した。
 「将来は結婚もしたいし、仕事も続けたい。
 医師という職業だけで見れば勝ち組、恋愛では負け組かもしれない」
      ■         ■
 31歳、IT会社経営「でも負け組かも」 
 昨年12月下旬、川崎市の雑居ビルにあるIT会社が、新しい携帯電話サイトを立ち上げた。
 社員2人と事業を進める社長、岩崎聖侍さん(31)は2年前までは、東京簡易裁判所の書記官だった。 
      ■         ■
 3年前、古本屋で100円で買った一冊の本で人生が変わった。
 「金持ち父さん貧乏父さん」。安定した会社で定年まで働くより、不労所得で自由な毎日を過ごして独立するべきだと説く。
 「トンカチで頭をがつんと殴られたような衝撃を受けた」
 不動産業を営んでいた父親が病気で他界し、バブル崩壊で膨れあがった借金数千万円を残していた。
 年収は約400万円。弁護士などにステップアップしない限り、将来は開けないと考えた。
      ■         ■
 ホリエモンや村上ファンドが株式市場を席巻し、マスコミを騒がせていた。
 「株で成功すれば『勝ち組』になれる」
 株の本を読みあさり、起業セミナーに片っ端から出た。
 在職中に副収入を得てから辞めようと決意したが、掛け持ちでできるほど器用ではなかった。
 「自分のやりたいことをやりなよ。応援するから」。
 背中を押してくれたのは結婚を決めていた彼女(29)だった。
 2006年春、辞職直前に結婚して自分を追い込んだ。
      ■         ■
 連日、朝から夜中まで、株式売買や先物取引でパソコンをにらむ。
 だが、貯蓄は減るばかり。
 一時は起業をあきらめかけたが、夏から、ホームページで証券会社の投資商品を紹介して得る手数料収入が増え始めた。
 秋には会社を設立し、年商3千万円を超すまでになった。
 書記官時代の同期、山形英世さん(32)は
 「辞める時はバカじゃないかと思った。人生が2度経験できるならまねしてみたいとは思うけど」
      ■         ■
 ただ、岩崎さんは、いま得ている収人は単なる「ブーム」と気付いている。
 借金返済にあてられる収益も上がっていない。
 「一流企業や国家公務員、金持ち……。
 勝ち組とは、安定あればこそと思われている。
 世間の社会的価値観から見れば、自分は負け組に見えるかもしれない」(上田学)
(以上、朝日新聞から引用)
      ■         ■
 医師や弁護士は社会的な地位が高く、高収入で「勝ち組」と思われているかもしれません。
 確かに、「普通の人」よりは、一見よさそうに見えます。
 ただ、実際のところは、決して楽な仕事ではありません。
      ■         ■
 もし、ほんとうの「金持ち父さん」になりたいのでしたら、医師はおすすめしません。
 私の札幌西高校の450人の同級生の中で、一番のお金持ちは阿部修平さんです。
 スパークス・グループ株式会社 代表取締役社長 。
 資産運用の会社です。
 創業1989年7月1日
 資本金 118億601万円(2007年3月末現在)
      ■         ■
 一介の開業医など足元にも及びません。
 医師や弁護士のよいところは、困っている人の手助けができて、
 他人に喜んでいただける職業だということです。
 喜んでいただけることばかりではありません。
 こちらはよかれと思っていることでも、
 ‘お客様’のご満足をいただけないと、お叱りを受けることもあります。
 それでも、私がこの仕事を続けているのは、人をキレイにするのが好きだからです。

投稿者 sapporobiyou : 23:56 | コメント (0)

2008年01月03日

コンブで毛が生える?

平成20年1月3日、北海道新聞朝刊の記事です。
 コンブ仮根に発毛促進効果
 半年服用で76%が抜け毛・白髪減
 東京農大網走などが確認
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 【網走】植物の根に似た役割を果たすコンブの「仮根(かこん)」に、
 抜け毛を減らしたり、発毛を促す効果のあることが 網走市の東京農業大学生物産業学部
 などのグループの研究で分かった。
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 仮根に含まれる豊富なミネラルなどが発毛を促している可能性があり、
 研究グループは有効成分を特定し、発毛剤の開発に乗り出したい考えだ。
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 研究グループは、
 東農大網走の西沢信教授(天然物化学)と
 製薬会社カイゲン(大阪)、
 毛髪製品製造・販売アートネイチャー(東京)。
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 仮根は、海底の岩場に張り付いて、
 マコンブなどのコンブの本体を支える器官で、
 カニの足に似ていることから「ガニアシ」とも呼ばれる。
 固くて食用には向かず、従来は廃棄されていた。
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 仮根にはコンブ本体の2.5-4倍のカリウムや
 3-4倍のカルシウムに加え、
 抗がん作用があるとされる
 ぬめり成分・フコイダンも含まれていることから、
 カイゲンは2001年から仮根を乾燥粉末にし、
 健康食品として販売していた。
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 ところが2006年、これを服用していた人から
 「頭髪が生えた」
 「白髪が黒くなった」
 などの事例が報告された。
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 カイゲンの志多伯(したはく)良博・食品事業部長代理は
 「思わぬ事例に驚いた」としている。
 カイゲンは以前、関連企業の研究員だった
 西沢教授に検証への協力を依頼し、
 さらに興味を持ったアートネイチャーも研究グループに加わった。
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 グループは2006年10月から、
 抜け毛や白髪を気にしている30-70歳代の男女111人に、
 仮根の粉末1グラムを毎日服用してもらった。
 この結果、1カ月で効果が出始め、
 6カ月間服用を継続した107人のうち76%の81人に、
 発毛促進や抜け毛・白髪の減少などの効果が確認された。
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 西沢教授は「仮根のどの成分が作用しているのか、まだ不明だ。
 豊富なミネラルなどで新陳代謝が高まり、
 末梢(まっしょう)血管の血行が改善されるなどして、
 髪が生えるのかもしれない」と話し、さらに研究を続けている。
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北海道新聞より引用
マコンブの仮根(ガニアシ)と
東京農大網走、西沢信教授

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 昔から、毛生え薬を発明したら、ノーベル賞と言われていました。
 コンブを食べると、髪が黒くなったり、濃くなるという話しも有名です。
 カイゲンという会社は、一流の製薬メーカーで、信用度も高い会社です。
 春から、縁起のいい話し…と北海道新聞社が掲載したと思います。
 ただ、私はこの話にすぐは同意できません。
 北海道新聞社も正直なのでしょう…
 西沢教授の頭に毛がありません…
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 カイゲンのHPを見ました。
 キングオブコンブ(3瓶セット)
 内容量 120カプセル×3瓶(3ヶ月分)
 通常価格 37,800円(本体価格 36,000円)
 ※3か月分トライアル価格 10%OFF 34,020円
 これは高い!
 1カプセル100円
 一日4カプセルで、一ヵ月12,000円です。
 しかも、医薬品ではなく健康食品です。
 一般的に健康食品や市販の薬は、医科向けに比べると割高です。
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 私のような、おじさんだけではなく、
 若い人も薄毛や抜毛で悩んでいます。
 男性だけではなく、女性にも多い悩みです。
 誤った、‘治療’を受けて、
 数百万円もかけて毛が生えない人もいます。
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 私は植毛など、毛の治療はしておりませんが
 毛で悩む方からご相談を受けて、
 専門医をご紹介することがあります。
 現在、明らかに効果が認められるのは
 ロゲインという、米国の薬です。
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 成分は、ミノキシジルと言います。
 日本国内でも、リアップという製品名で発売されています。
 リアップは濃度が2%です。
 米国で発売されている、ロゲイン(男性用)は5%です。
 特に、フォームタイプのロゲインがおすすめです。
 この、ネットのビデオに出てくる宣伝『使う?それともはげる?』
 というコピーが上手だと思います。
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 ロゲインフォームを3万円分も買えば、1年は使えます。
 安い市販薬(cheapotc.com)というサイトが安心です。
 私はここから購入して、お客様にお分けしました。
 6ヵ月で見事に生えました。
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 このロゲインフォーム(5%)は、男性専用で女性には使えないことになっています。
 ただ、米国の学会では、女性に使って効果が出ているという発表が出ているそうです。
 私は、頭髪専門医の先生に伺いました。
 効果が不確実な健康食品よりも、
 効果が確実でFDAに認可されている薬をおすすめします。
 ただ、ロゲインには副作用もありますので、
 注意をよくお読みになり、
 自己責任でお使いください。
 確実に効果があります。

投稿者 sapporobiyou : 22:34 | コメント (0)

2008年01月02日

年賀状

 今年もたくさんの年賀状をいただきました。
 ありがとうございました。
 昨年は、遅配や誤配が目立ちましたが、今年はしっかり届いています。
 民営化前は、1月2日はお休みだったと記憶しています。
 今年は、2日の今日も、しっかり届けていただきました。
 ありがとうございます。
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 新聞で、たくさんの高校生が活躍してくれている様子が報道されていました。
 お正月も返上で、郵便局でアルバイトをしてくれた、高校生に感謝です!
 私が高校生の時は、受験勉強でアルバイトどころではありませんでした。
 成人式も、予備校で迎えました。
 今より、ずっと雪が多かったので、家の前の雪かきは私の仕事でした。
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 昨年も書きましたが、昔、治療した患者様から年賀状をいただくと嬉しいものです。
 特に、ガンの治療をした方からのお便りは、‘お元気でよかった’と嬉しくなります。
 ガンも早期発見、早期治療で治るようになりました。
 また、決して諦めないことも大切です。
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 赤ちゃんの時に手術した方のお母さんから、
 『結婚することになりました』
 とお便りをいただきました。
 ほんとうによかったと思います。
 形成外科医をしていて、よかったと思います。
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 札幌美容形成外科のお客様からもいただきました。
 私が直接手術をしたのではなく、他の先生をご紹介しただけの方もいらっしゃいます。
 治療がうまくいって、お元気になられたと知ると、こちらも元気をいただきます。
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 美容外科医仲間の先生からもいただきました。
 どの先生も、『大変です!』と書かれています。
 景気が悪くなると、美容外科の‘売り上げ’は減ります。
 特に、北海道は灯油の値上がりで打撃を受けました。
 灯油が1㍑100円では、
 形成外科や美容外科のように‘急がない手術’は敬遠されます。
 道職員の給与削減も響いています。
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 札幌美容形成外科も経営は楽ではありません。
 競合店が増えて、競争が激しくなる一方です。
 大手、美容外科のチェーン店では、
 美容外科が儲からないので、
 眼科のレーシックに資本を集中しているようです。
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 先日ジャミックジャーナルという、医師向けの転職情報誌が届きました。
 ある、大手美容外科チェーン店の美容皮膚科医の年俸が2,000万円~。
 同じチェーン店が経営する、レーシック専門の眼科医の年俸が4,000万円~でした。
 お金儲けを目指している、医学生は、
 美容外科医ではなく、
 眼科医を目指しなさいということでしょうか?
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 私は、お金儲けを目指すつもりも、
 レーシックの眼科を経営するつもりもありません。
 自分の、形成外科医・美容外科医としての技術で、
 一人でも多くの方に喜んでいただければ…
 と思って手術をしています。
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 北海学園大学経営学部のニトリ講座で学びました。
 お客様を大切にして…
 お客様に喜んでいただけるクリニックは潰れないと…。
 今年も精一杯頑張りたいと思っています。
 何卒よろしくお願い申し上げます。

投稿者 sapporobiyou : 23:26 | コメント (0)

2008年01月01日

謹賀新年

 皆様、あけましておめでとうございます。
 2008年の元旦は、穏やかな一日でした。
 札幌の天気は、快晴。
 積雪はほぼゼロです。
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 本間家は、
 私の父、本間寛(ホンマユタカ)、大正15年生、81歳。
 私の母、本間瑞子(ホンマミズコ)、昭和3年生、79歳。
 家内の母、片寄登喜子(カタヨセトキコ)、昭和9年生、73歳。
 私、本間賢一(ホンマケンイチ)、昭和29年生、53歳。
 私の妻、本間和子(ホンマカズコ)、昭和31年生、51歳。
 この5人で、新年を迎えました。
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 5人の年齢を合計すると、なんと337歳。
 平均67.4歳。
 高齢化社会を象徴するような、日本の家族です。
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 私の父は、12月31日に稲積記念病院を退院させていただきました。
 急性胆嚢炎で、『死ぬかもしれない!』と思ったほど苦しんでいたのが、何とか退院させていただきました。
 担当の、長岡先生と院長の松嶋先生には、本当にお世話になりました。
 ありがとうございました。
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 お正月は、日本人にとって特別な行事です。
 家族が揃って、『あけましておめでとう』と、無事に新年を迎えられたことを喜び合います。
 今年も、無病息災。
 無事に、一年間を過ごすことができるように祈って、食事をします。
 特に、私の父のように、高齢になると、その気持ちが強くなります。
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 31日は、紅白を見ながら過ごしました。
 私は、ふだんあまりTVを見ないのですが、今年は紅白を楽しませていただきました。
 レコード大賞のコブクロ。
 先日、NHKのトップランナー再放送で、たまたま、2007年4月7日に放送された、コブクロを見ました。
 宮崎出身でサニックスという会社のセールスマンだった小渕健太郎さん。
 堺市の堺東銀座通り商店街でストリート・ミュージシャンをしていた黒田俊介さん。
 黒田さんが、小渕さんに必死の思いで声をかけて、グループを結成したことを知りました。
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 コブクロは、息子が車のCDで聴いているのを、そのまま私と家内が聴いています。
 いい曲だと思います。
 ストリートミュージシャンから成功したというのも好きです。
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 ZARD(ザード)の坂井泉水(サカイ イズミ)さん。
 亡くなってしまったのは残念ですが、亡くなった後で紅白初出場。
 生きている間に出演できていたら…どんなに喜んだことだったでしょうか。
 一青窈(ヒトト ヨウ)さんのハナミズキ。
 この曲もよかったと思います。
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 年末にゆっくり紅白を見ることができたので、楽しめました。
 笑福亭鶴瓶(ツルベ)さんの司会もよかったと思います。
 
 今年も一年よろしくお願い申し上げます。
 元日から日記を読んでいただきありがとうございました。

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本間家のお正月です

投稿者 sapporobiyou : 23:28 | コメント (0)