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2008年03月31日

診察の5分ルール

 平成20年3月30日、朝日新聞朝刊、声の欄への投稿です。
 「5分ルール」
 診察の質心配
 医師 二宮聖耳(大阪市住之江区 80歳)
 皆さん、4月から医療が大変なことになります。
 公的医療保険の価格を定めた診療報酬点数の改定に伴い、
 医師が5分以上診察しなければ、
 診療報酬の加算措置を受けられなくなるのです。
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 医療費抑制を目指す、
 この「5分ルール」は、
 患者と医師の双方に大きな問題をはらんでいると思います。
 まず患者さん側の問題。 
 「薬だけ」と申し出る方が今でも多くて、
 診察の必要性を説明するのに医師は苦慮しています。
 医療費が安ければ、
 皆さん、5分以上の診察を受けなくなるでしょう。
 しかし、投薬だけでは病状の変化に対応できません。
 質の高い、責任ある医療はできなくなります。
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 そして医師側の問題。
 診療報酬の加算がなくなることで病院経営への影響が予想されます。
 病院が立ちゆかず廃業すれば、医療崩壊の加速にもつながります。
 4月からはストップウオッチをもって病院にいきますか。
 5分を超えそうになったら、
 「ハイ、先生、もうわかりましたから」と早々に退散しますか。
 果たして、こんな診療体系で患者さんの健康を守ることができるでしょうか?
 (以上、朝日新聞より引用)
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 80歳にして、現役を続けていらっしゃる、
 大先生の投稿です。
 ほんとうに、厚生労働省は何を考えているのでしょうか?
 この5分間ルールというのは、
 再診時の外来管理加算という制度のことです。
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 もともと、再診時に、しっかりとした医学的な説明をした場合に、
 520円の『説明料』を請求してもよろしいですよ。
 というルールだったのです。
 それを、5分間の説明と明文化したのが今年の改定です。
 それでは、10分説明した時や、
 30分説明した時は?どうするの?
 ということになります。
 10分でも30分でも、料金は5分と同じです。
 この辺がいい加減です。
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 少しでも医療費を安くしたい人には、裏ワザがあります。
 この「5分ルール」が適用されるのは、診療所と200床未満の病院だけ。
 大病院へ行けば、外来管理加算も指導料もかかりません。
 お金はないけれど、時間とヒマだけはたっぷりある人は、
 大病院へ通院すると、安く診療を受けられます。
 この辺のカラクリをマスコミでも報道しないのが面白いところです。
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 こちらの内科の先生が書かれたHP、医知場(いちば)
 『よくわかる診療報酬 2008年最新版』に詳しく掲載されています。
 糖尿病や高血圧で、通院していて、
 毎月お薬をいただている方がいらっしゃいます。
 大病院にかかると、再診料700円(実際の負担は3割で210円)に
 処方箋料+お薬代でいただけます。
 診療所でいただくと、
 再診料710円+外来管理加算520円+特定疾患療養管理料2,250円の
 合計3,480円が基本料金。
 3割負担でも、1,040円となります。
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 これは、小型タクシーの基本料金が1,040円。
 ちょっと来るのに時間はかかるが、
 安心快適な大型のリムジンの、基本料金が210円と同じことになります。
 つまり、診療所で月に一度、糖尿病のお薬をいただくと…
 大病院より、830円も余計に払うことになるのです。
 ですから、大きな民間病院の横には
 ○○クリニックなどという、‘診療所’ができていて、
 そちらの、診療所で外来診療をする理由がわかります。
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 診療所が高くなるのは、
 特定疾患療養管理料がかかる、
 がん、甲状腺機能異常、糖尿病、高脂血症、
 高血圧、狭心症、心筋梗塞、不整脈、心不全、
 脳梗塞、慢性気管支炎、喘息、胃・十二指腸潰瘍、
 慢性肝炎、慢性膵炎などの病気の方です。
 私たち形成外科のワキガや眼瞼下垂症ではかかりません。
 外来管理加算の520円(3割負担で150円)が余計にかかるだけです。
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 国民が、このからくりを知ると…
 ますます、安い診療を求めて、大病院に患者さんが殺到すると思います。
 厚生労働省は、
 大病院に外来診療をしても儲からなくする料金体系を作って…
 診療所に患者さんを集めようとしているようです。
 こんなことをしても、日本の医療はよくなりません。
 勤務医がますます疲弊して、開業医になるだけです。
 ほんとうに日本のお役人は頭が悪いと思います。

投稿者 sapporobiyou : 2008年03月31日 23:48

コメント

すみません。もう少し説明していただかないと私のように頭が悪い人間にはわかりません・・ 私は大学病院に通院しておりますが、少なくとも どの科の先生方もじっくり患者の話を聞き じっくり診察していただいております。 大学病院で投薬だけと言った事は頓服的な薬が切れたのでもらいに行った時だけでした。
公立病院に父を整形外科に連れていった時もじっくり診てくださるので 予約時間が大幅に遅れる事もしばしばです。私は待ち時間が長くなりそうな時はドーナツ型の円座クッションを持参します。でも 脳外科の先生はほとんど1人なので(公立病院) まえもって看護師が症状や血圧などを聞いたり計り、診察になるので五分も診察室にいた事はありません。
内科は私は個人の開業医さんに行ってますが 忙しいと 投薬だけいただいてきます。CTもあるので母のくも膜下出血も見つけていただきました。かなり混んでる医院で 早く 診てほしい時は 朝七時前に行き 玄関の自動改札受付に診察券を入れると番号が印刷されてきます。帰りその番号が消えているのが不思議です。七時に玄関を開けるのは奥様が大部分で 先生の時もたまにあります。奥様は 先生の脇で白衣を着ていつもパソコンを打っていらっしゃいます。
今朝の地方紙には大きな広告がありました。 今日から処方箋形式が変わり ジェネリック医薬品が選びやすくなりますと 一面いっぱい高橋英樹さんが写ってましたが 患者のメリット また ジェネリックで と言った場合嫌な顔はされませんかね? 病院は困らないのですか?どんな 薬なんですか?

ご質問に回答いたします。
大学病院や大病院には、受付に薬だけというような、診察券の入れ物はありません。
そもそも、診察をしないで薬だけ投薬するというのがルール違反なのです。
でも、一般開業医では、本人が病院へ行けないので、奥さんに『薬だけ取りにいってもらう』というのも、‘大目に見て’薬を処方しています。
この薬だけの方でも、従来は外来管理加算を算定する診療所があったようです。
それをしっかり5分間は先生が説明しないとダメというのが今回の改訂です。
大学病院や大病院では、何分説明しようと、丁寧に診察しようと、‘加算’は一切ありません。
また、同じ日に、内科、整形外科、眼科と3つの科にかかったとしても、再診料は一回しか取られないと思います(私の記憶違いでなければ…)
ですから、同じかかるなら、大学病院や大病院はかなりお得になります。
ジェネリック医薬品については、改めてご説明いたします。
札幌美容形成外科@本間賢一

さくらんぼ
ありがとうございました。薬だけはそもそもルール違反だったのですか・・知りませんでした。かかりつけ内科医院には忙しくて行けない時、 いつもいただいている薬を 父に頼んでよくもらってましたが、それもだめになるのですか・・ 困りましたね・・ 朝早く大学病院に行くと医局から病棟に歩いて行く先生方によく薬の会社の人でしょうか?エレベーターに乗るまで話していたり 医院では 薬のセールスの方が先生に会いに来ている姿をよくみますので みんなが 安いと言われているジェネリックで と言ったら 他の製薬会社さんは困るのではと思いまして・・
それに大学病院や大病院にかかるのが得だと言われても 普通は紹介状がないとダメですし 風邪で大学病院にかかる人はまずいないと思います(大学病院にかかっていてついでに風邪ひいたので診てもらうといった事はありますが・・) そんな内情がわかれば たいした事がなくても 大学病院に行ってしまう人がいますよね・・ 私はいつも 朝いちに 予約で診ていただいているので 検査などないかぎり 院外処方をいただいても午前中には家に戻れます。

投稿者 さくらんぼ : 2008年04月01日 01:24

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