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2008年04月30日

心地よい疲労感

 美容外科・形成外科に限らず、
 外科系医師になってよかったと思う瞬間は、
 手術がうまく終了した時の、
 心地よい疲労感です。
 手術までは、緊張しています。
 もちろん、手術中も緊張しています。
      ■         ■
 手術が終了して…
 トラブルもなく、うまく終了した時には、
 何とも言えない、
 心地よい疲労感があります。
 登山で、頂上にたどり着いた時?
 何か、充実感とか満足感があります。
      ■         ■
 いつも感じるのではありませんが、
 難しい手術を、上手にこなした時など、
 ちょっとハイになって…
 何とも言えない、満足感があります。
 形成外科は作品を作る楽しみがあります。
 作った作品が、キレイな女性で…
 『ありがとうございました♪』といわれると、
 とてもよい気分です。
 他科の先生には、ない楽しみだと思います。
      ■         ■
 私は、ビールもあまり飲みません。
 家内と、350mlの缶ビールを、
 半分ずつ飲みます。
 飲んだらすぐに眠ってしまいます。
 心地よい疲労感がある時は、
 この175mlのビールが実に美味しいです。
 毎日、ビールを飲むのではありません。
 たまに飲むだけです。
      ■         ■
 私が、形成外科や美容外科が好きなのは、
 自分で、自分の満足が行くように…
 手術ができるからです。
 手術がうまくいって、キレイに仕上げるのが、
 私の生きがいであり、
 形成外科医としての醍醐味です。

投稿者 sapporobiyou : 22:25 | コメント (1)

2008年04月29日

昭和の日

 今日は昭和の日です。
 平成元年から平成18年までは、みどりの日でした。
 私が子供の頃は、天皇誕生日でした。
 結婚してからは、義父の誕生日でした。
 以前にも書きましたが、家内の父は国鉄マンでした。
      ■         ■
 平成5年4月6日に、心筋梗塞で急逝してしまいました。
 今でも残念に思っています。
 4月29日になると、義父のことを想い出します。
 私は、義父に結婚を反対されました。
 『北海道は遠い』
 これが理由です。
 確かに、関西から北海道は遠かったです。
      ■         ■
 私が直接言われたのではありませんが、
 『お医者さんは、看護婦(看護師)さんと浮気をする』
 というようなことも…
 理由に入っていたとか?
 聞いた覚えがあります。
 これは、お医者さんに限らず…
 その人によると思います。
 私の友人を見てもそうです。
 義父に言われたためではありませんが…
 私は一度も浮気をしていないし、
 すすきのにもめったに行きません。
 風俗にも行きません。
      ■         ■
 うちのお父さんは、旅行に行っても…
 必ず線路を見ている。
 結婚する前に家内から聞いた言葉です。
 義父は、国鉄の保線マンでした。
 定年退職する前は、尼崎(アマガサキ)保線区長でした。
 JR西日本で、大事故があった尼崎です。
      ■         ■
 あの事故があった時…
 義父が生きていたら、
 どんなに悲しんだことかと、胸が痛くなりました。
 事故があった線路は、義父の管轄でした。
 当時は、福知山線(フクチヤマセン)と言っていました。
 保線区は、線路の除草まですると教えてくれました。
      ■         ■
 昔は、家が貧乏だと…
 立身出世のために、
 国鉄に入ったものだと聞いたことがあります。
 私の祖父も、国鉄に勤めていました。
 義父も島根県の農家の八男でした。
 尋常小学校を卒業後に、大阪に出て、国鉄に入りました。
 亡くなる前も、線路の仕事をしていました。
 50年間も、線路一筋のおじさんでした。
      ■         ■
 昔は、こうして…
 この道一筋の、職人みたいな人が多かった気がします。
 今は、多いのがフリーターやニート。
 苦労して仕事を覚えるというのが、
 若い人に受けないのかも知れません。
 でも、安全に電車を運行するには、
 線路がしっかりしていなければなりません。
      ■         ■
 義父から聞いた印象に残っている言葉があります。
 台風や大雨が降った時の列車の運行です。
 保線区長がOKを出さなければ、
 たとえ特急でも停止して待たなければならない。
 それほど、自分の職務に自信と責任を感じていた人でした。
 もう少し、いろいろなことを相談してみたかった…
 じいちゃん、何でそんなに早く死んじゃったの?
 というのが、義理の息子としての本音です。

投稿者 sapporobiyou : 23:56 | コメント (1)

2008年04月28日

化粧はすれども

 平成20年4月27日、朝日新聞朝刊、ひとときへの投稿です。
 化粧はすれども
 朝、いつものように洗面所で化粧水、乳液をペタペタとつけていると、
 主人がのぞきにきた。
 「どうですかなぁ、少しは直りますかなぁ?」。
 私が「あきまヘーん、
 土台がしわしわじゃけん。
 どげんもなりまっせん」
 と言って、
 2人で大笑いになった。
 主人93歳、
 私85歳。
      ■         ■
 主人は掃除、洗濯、庭いじり。
 そして自転車でスイスイお買い物。
 いたって元気で、目の悪い私を支えてくれる。
 私も一通りの家事には不自由しない。
 介護を一切受けず、2人で何とか暮らしている。
      ■         ■
 自分の顔が気になるようになったのは、
 弟ががんで亡くなった2年前。
 悲しみからか、10㌔もやせた。
 玉手箱を開けた浦島太郎みたいに
 髪は真っ白、
 顔はシワシワの
 ばあ様になった。
      ■         ■
 母が84歳で亡くなった時の死に顔が余りにも哀れで、
 悲しかったことが忘れられない。
 自分はふっくらとした優しい顔で死にたいと願っていた。
 それなのに、
 何と生身の私の顔が母のその時とそっくりになり、
 やつれ果てた顔が鏡に映っているではないか。
      ■         ■
 ファンデーションを塗り、
 紅をさして小学校や女学校の同窓生と会うと、
 スタイルが良かった人は背中が曲がり、
 美しかった人は顔がしわくちゃになってしまっていた。
 仕方がないことだ、と納得はしているのだが……。
 福岡県新宮町  山田とみえ 主婦85歳
 (以上、朝日新聞から引用)
      ■         ■
 これは、私の勝手な想像です。
 この85歳のご婦人は、きっと美しい方です。
 身なりも、しゃきっとしていらして…
 85歳より、ずっとお若く見えると思います。
 85歳になっても…
 化粧水・乳液をペタペタとつけて…
 ファンデーションを塗り…
 紅をさして…
 小学校や女学校の同窓生と会う…
 というのが、推定の根拠です。
      ■         ■
 キレイにして、お化粧をしていると…
 ボケないそうです。
 高齢化社会になりました。
 特別養護老人ホームに勤務されている、
 看護師さんにお聞きしました。
 特養に限らず、
 高齢者専用マンションなどに入居されているのは…
 圧倒的に女性が多いそうです。
      ■         ■
 私を含めて、男は短命で長生きできません。
 どうせ長生きしているのだったら…
 いくつになっても、キレイでいたいと願うのが…
 女心です。
 85歳のこの投稿者の女性は…
 きっとキレイな方です。
      ■         ■
 投稿に書いてありましたが、
 人間は悲しみや苦しみがあると…
 急にトシをとることがあります。
 この女性のように、身内が急死した… 
 なんてことは、耐えられないことです。
 玉手箱を開けた浦島太郎みたいになる
 ことも実際にあることです。
      ■         ■
 浦島太郎の時代には、美容外科はありませんでした。
 現代医学は、浦島太郎も治せます。
 浦島花子さん、
 是非美容外科にいらしてください
 手術が無理なら、切らない治療もできます。
 手術ができる方でしたら…
 保険適応になる眼瞼下垂症手術もあります。
      ■         ■
 私は何人も、
 浦島花子さんを治療した経験があります。
 悲しい事実は、覆す(クツガエス)ことはできません。
 ただ、悲しくて…
 シワシワになってしまった顔を治すと、
 元気になります。
 内科や精神神経科ではできない治療です。
      ■         ■
 今日は家内の誕生日です。
 私は、朝日新聞の投稿者のご主人のように
 93歳までは生きられません。
 元気でいられる自信もありません。
 私が亡くなったら…
 どこかの美容形成外科へ行って…
 治してもらってください。
 いつまでも、若く美しくいることは、
 ボケ防止にも役立ち、いいことだと思います。

投稿者 sapporobiyou : 23:30 | コメント (2)

2008年04月27日

医療費控除

 さくらんぼさんからご質問をいただきました。
 ①美容外科の領収書は医療費控除外なんですか?
 ②母のように くも膜下出血の後遺症での瞼の垂れも だめなのですか?
 ①美容外科の領収書は、医療費控除の対象になりません。
 豊胸術、レーザー脱毛などの保険外診療は、
 どんなに高価でも、
 ‘医療費控除’の適用になりません。
      ■         ■
 ②は‘病気’なので、健康保険で手術を受けていれば、
 医療費控除の対象となります。
 ただ、残念なことですが……
 大手美容外科で、自由診療で手術を受けていると、
 おそらく100%、美容整形と判断され、
 医療費控除の対象とはならないと考えられます。
       ■         ■
 私のように、個人経営の診療所でしたら、
 わきが、眼瞼下垂症は保険診療で手術をしています。
 大学病院や公立病院の形成外科でも同じです。
 HPにも記載しているように、
 ‘病気’の治療には、健康保険を適用できます。
 健康保険が適用されたら、
 医療費控除も受けられます。
      ■         ■
 高齢で瞼が下がってものが見にくいと…
 転倒してケガをするおそれもあります。
 実際に札幌美容形成外科で治療を受けた方です。
 自宅が高校の通学路にあり、
 細い道を自転車がビュンビュン通ります。
 瞼が下がって横から来る自転車が見えません。
 今まで何度もぶつかりそうになりました。
 是非、手術をしてください…
 というご婦人がいらっしゃいました。
      ■         ■
 わきが手術を受けられた場合も、
 当院で健康保険で治療を受けた時は、
 当然、医療費控除の対象となります。
 ワキガ手術を受けたことを…
 税務署に知られたくないというお気持ちはわかります。
 ご安心ください
 領収書に、ワキガ手術とは書かれません。
 また、何の手術かも申告する必要はありません
      ■         ■
 しつこく税務署に聞かれたら、
 個人情報だと突っぱねるべきです。
 痔の手術なんかも知られたくありませんね。
 大企業の経営者や大物政治家が
 ガンの手術を受けたとします。
 税務署に申告して、どこかでバレたら大変なことになります。
 対立政党の候補者が補欠選挙の準備を始めるかも知れません。
 ライバル会社が乗っ取りの準備を始める可能性もあります。
 病気や病名は大切な個人情報です。
 税務署といえども、簡単には調べられません。
 どうしても困ったら、弁護士さんに相談しましょう。

投稿者 sapporobiyou : 19:01 | コメント (4)

2008年04月26日

さくらんぼさん

 2日間ほど、悪徳美容外科だの脱税だの…
 イヤな日記が続いたので、
 今日は嬉しい話題を一つ書きます。
 私の院長日記は、
 札幌美容形成外科HPの他に
 美容の杜というHPに載せていただいています。
      ■         ■
 札幌美容形成外科HPの日記は、
 サーバー容量の関係で
 コメントはできない設定になっています。
 美容の杜には、コメントをいただけます。
 この美容の杜に、
 毎日コメントをくださる方がいらっしゃいます。
 さくらんぼさんという女性読者さんです。
 ご主人と果樹園を経営なさっていらっしゃいます。
      ■         ■
 毎日、日記を書くのは大変です。
 毎日、コメントをいただくと、
 とても励みになります。
 私が毎日続けられるのは、
 たくさんの方に読んでいただけるからです。
 アクセス数と
 来院していただく方から、
 『日記を読んでいます』と
 言っていただけるのが
 続けられる原動力です。
      ■         ■
 さくらんぼさんは、美容外科のお客様ではありませんが、
 ご自身の手術や家族のご病気で医療を受けた経験が豊富です。
 私自身にも参考になることがたくさんあります。
 一般庶民の目で見た、医療の問題点がよくわかります。
 私も、いままで胡散臭い(ウサンクサイ)と思っていた…
 新聞の書籍広告があります。
      ■         ■
 『手術しないで治せる腰痛』の本が…
 高価なサプリメント販売が目的
 とは知りませんでした。
 新聞社も購読者数が減り、
 広告収入に頼っていると聞いたことがあります。
 自分の会社が宣伝した本が、
 悪徳商法の片棒を担いでいることは、
 おそらく100も承知なのでしょう。
      ■         ■
 そういえば…
 新聞一面の下に出ている書籍広告には、
 ふつうでは考えられないような言葉が並んでいます。
 ガンが治ったとか…
 ○○せずに治ったとか…
 結局、試してみて騙されたとわかります。
 新聞記事と広告は、
 分けて考えなければならないのでしょう…
      ■         ■
 コメントを読んでいると、その方の性格がわかります。
 さくらんぼさんは、
 正直で…
 曲がったことが大嫌いで…
 正義感に満ち溢れていて…
 素敵な女性だと思います。
      ■         ■
 さくらんぼさんが送ってくださった、
 果樹園の写真です。
 ラ・フランスの木と花です。
 今日、掲載許可をお願いしたら…
 さっそく、サクランボの写真を送ってくださいました。
 ありがとうございました。
 美味しい果物をたくさん作ってください。

ya1.jpg
 ラ・フランスの木(4月6日)
ya2.jpg
 ラ・フランスの花 (4月25日)
ya3.jpg
 サクランボの花 (4月26日)

投稿者 sapporobiyou : 23:59 | コメント (2)

2008年04月25日

脱税と美容外科医

 昨日の日記に、脱税で捕まった先生のことを書きました。
 今から10年前です。
 札幌と大阪で日美クリニックという美容外科を開業していた、
 N先生がいました。
 当時、私は帯広厚生病院形成外科に勤務していました。
 ちょうど、帯広厚生病院を退職して、
 美容外科医になろうと思った時です。
 43歳でした。
      ■         ■
 テレビで
 ‘♪ニチビにちびー♪’
 ‘♪ニチビしましょうー♪’
 という軽快な音楽で宣伝をしていました。
 ‘♪昨日までの私…♪’
 ‘♪…明日からの私……♪’
 というキャッチコピーも上手な宣伝でした。
 北海道で一番‘有名’なクリニックだったかもしれません。
      ■         ■
 その、日美クリニックのN先生が、
 所得税法違反で逮捕されそうになり…
 隠していた金塊をモーターボートに積んで…
 琵琶湖に逃げたと、ワイドショーで盛んに放送されました。
 脱税だけではなく、逃走の仕方が派手でした。
 私が美容外科医になろうとした時だったので、
 周囲の人から、
 美容外科医は変な目で見られました。
      ■         ■
 他にも、過去に脱税で逮捕された…
 ‘有名な’
 美容外科の先生がいらっしゃいます。
 美容外科に来て、領収書をくださいという人はいません。
 美容外科の領収書は医療費控除にもならないので、
 税務署に申告する人もいません。
 現金で料金をいただき、
 その収入を隠してしまうのが手口です。
      ■         ■
 脱税は厳しく処罰されます。
 脱税→医業停止(医師免許停止)→刑務所となります。
 意外なことに、医療事故で不幸にして患者さんが亡くなっても、
 医業停止(医師免許停止)→刑務所
 となる先生は少ないのです。
 不可抗力とか、最初からリスクがある場合があるからです。
 脱税は、大部分が故意犯なので、重罰となります。
      ■         ■
 この脱税で逮捕されたN先生が、
 手術をされた患者さんを診察する機会があります。
 脱税で逮捕されたという、
 悪いイメージがありました。
 ところが…
 この先生が手術をされたワキガの患者さんは、
 まず100%臭いがありません。
 汗腺はキレイに取り除かれています。
 昨日の先生とエライ違いです!
      ■         ■
 臭いがすると、受診される方でも…
 汗腺はわずかに残っているか、
 臭いがしても、ワキガの臭いではなく、
 汗の臭いがする程度でした。
 また、目や鼻の手術を受けた患者さんも
 診察する機会がありました。
 手術を受けて幸せになられた方が大部分です。
 大きな修正手術を必要とした方は経験していません。
      ■         ■
 確かに、一時期…
 このクリニックで手術をして、
 トラブルになった患者さんが報道されたことがありました。
 私はTVや新聞で、N先生のことを読んで…
 きっと悪い先生だと…
 勝手に想像していました。
 ところが、実際に患者さんを診察してみると…
 昨日書いた先生とは違い…
 患者さんはハッピーなのです。
 つまり、診療や手術は真摯にしていたと考えられます。
      ■         ■
 脱税で捕まるくらい、所得があったのは、
 宣伝もさることながら…
 手術はしっかりしていた?
 と善意に解釈しています。
 それにしても、脱税で逮捕は…
 どう考えても割りに合わないと思います。
 せっかく苦労して手にした医師免許証です。
 私は脱税で取り上げられたくないので…
 しっかり申告と納税をしています。

投稿者 sapporobiyou : 23:48 | コメント (1)

2008年04月24日

30分で治らないワキガ

 平成20年4月24日、北海道新聞一面の下に、
 書籍広告が出ています。
 ワキガ・多汗症セラピー
 「読めば納得!」
 30分で悩み解決!
 ワキガ・多汗症治療はここまで進化した!
 「汗とニオイいつまで悩み続けるの?」
 あらゆる不安を解決した最先端治療!
 医学博士○◎○◎著
 ◆定価/1680円(税込)

      ■         ■
 札幌美容形成外科には、
 この本に出てくる東京のクリニックへ行って、
 手術を受けたけれど、臭いが取れなかったと…
 来院なさる患者さんが何人もいらっしゃいます。
 しかも…
 「あなたは範囲が広いから、手術料金は100万円です」
 と医師に診断され、
 100万円のローンを組んで…
 臭いと借金だけが残った、
 大変お気の毒な方もいらっしゃいます。
      ■         ■
 私たちが北海道新聞に広告を出そうとすると…
 何回も審査を受けます。
 北海道新聞社の広告規制はかなり厳しく、
 NTTの電話帳よりも厳しい部分があります。
 それなのに…
 書籍広告に名を借りた、
 悪徳クリニックの宣伝は、
 一切、規制がないようです。
 広告代理店が違うのかもしれません。
      ■         ■
 北海道新聞は北海道では最も購読者が多い新聞です。
 道民の心情として、
 『道新に出ていた病院』だから『安心』
 という心理が働くことが考えられます。
 30分で悩み解決の‘先生’は…
 過去に脱税で逮捕されたこともあります。
 美容外科業界では、
 知らない人がいないくらい有名です。
      ■         ■
 私は一人の医師として、
 美容外科医として、
 この広告を許せません。
 何度も書いているように…
 ワキガ手術はワキの皮膚を傷つける手術です。
 深く擦りむいた膝のキズは、30分では治りません。
 形成外科医や美容外科医であれば、
 誰でも知っていることです。
      ■         ■
 私が手術をしても、キズがキレイに治らない人もいます。
 同じ手術をしても、
 ワキガ手術ほど
 キズの治りやキズの色が違う手術はありません。
 治りが悪いと、色素沈着が長く残る方もいらっしゃいます。
 ワキガは、
 わきがは、
 決して30分では治りません。

      ■         ■
 京都の冨士森先生が、
 生涯に悔いを残すわきが手術のキズという
 学会発表をなさっています。
 広告に惑わされて、手術を受けないで下さい。
 わきが手術は簡単ではありません。
 北海道新聞社の方に、
 是非、
 東京まで行って手術を‘体験’してきていただきたいです。
 新聞社は、広告にも責任があります。

投稿者 sapporobiyou : 20:57 | コメント (3)

2008年04月23日

チューリップ開花

 今年の札幌は、異常なくらい早く春が来ました。
 例年は、5月上旬に開花する桜がもう咲いています。
 札幌では、毎年エゾムラサキツツジがまず開花します。
 枝だけの低木に、紫の花がつきます。
 同じ頃に、チューリップの芽が大きくなってきます。
      ■         ■
 今年は、エゾムラサキツツジも
 チューリップも
 サクラも
 今、同時に咲いています。
 札幌駅前通りは、地下歩道の工事中です。
 西武デパート前と北3条西3丁目に
 少しだけ残っている花壇があります。
 そこで白いチューリップが開花しています。
      ■         ■
 今朝、通勤途中にチューリップの写真を撮ってきました。
 私は花が好きです。
 絵画とか彫刻などの美術は全くダメ。
 ですから美術館めぐりなんてのは苦手。
 歴史もダメ。
 神社仏閣にもあまり興味はありません。
 ただ、自然とか花とか生き物は大好きです。
 動物園と植物園でしたら、
 私が好きなのは植物園です。
 札幌には、
 北海道大学植物園という立派な植物園があります。
      ■         ■
 各地で、住民が丹精込めて育てた花が
 無残に折られたり、切られたりする事件が報道されています。
 むしゃくしゃする時や、
 イライラする時もあります。
 ただ、罪のない花に八つ当たりはやめて欲しいです。
 せっかく、キレイに咲いているのに…
 一年に一度しか開花のチャンスはないのです。
 私のように通勤途中に楽しみにしている人もいると思います。
 花は大切にしましょう!
 心が和み(ナゴミ)ます。

chu.jpg
 開花したチューリップ
 北3条西3丁目
 NORTH33前

投稿者 sapporobiyou : 23:42 | コメント (2)

2008年04月22日

町立厚岸病院黒字化

 平成20年4月21日、北海道新聞朝刊の記事です。 
 町立厚岸病院6年ぶり黒字
 地域に密着目配りこまやか
 信頼回復、患者2割増
 医師定着、“お茶懇で”健康指導
      ■         ■
 【厚岸】全国の自治体病院の経営が悪化する中、
 釧路管内厚岸町の町立厚岸病院(98床)が、
 この2年間で患者数を2割も増やし、
 経営を好転させている。
 佐々木暢彦院長(54)をはじめとする勤務医たちが
 地域に根ざした診療方針を打ち出し、
 患者の信頼を取り戻したことが大きい。
      ■         ■
 病院会計の経常収支は、
 町からの補助金上乗せもあるが、
 2006年度以降、単年度で黒字転換。
 自治体病院再建のモデルケースとして注目されそうだ。
  (厚岸支局 中川大介)
      ■         ■
 「○○ちゃんのお兄ちゃんだね」。
 診察室で、
 小児科医の佐々木院長が患者の子供に優しく語り掛ける。
 町内の主婦(38)が
 「昨年、子供の通院先を釧路の病院から切り替えました」
 という通り、
 家族構成や生活環境まで目配りする医師たちの姿勢が
 じわじわと町民の支持を得て患者数が増えた。
      ■         ■
 佐々木院長が着任した2006六年度の患者数(入院、外来)は
 85,300人で前年度比18%の増加だ。
 同年度から小児科を再開したこともあるが、
 道内自治体病院の患者総数が同6.3%減る中で
 全道一の伸びを見せ、
 経常収支は6年ぶりの黒字(3,000万円)に。
 2007年度は患者数がさらに同3%増えて
 5,000万円の黒字を見込んでいる。
      ■         ■
 以前は2004年度が3億7千万円、
 2005年度が2億5千万円の赤字。
 同年度の不良債務は5億円を超えた。
 町が各地から「一本釣り」した医師が定着せず
 一年ごとに入れ替わり、
 病院内部に不協和音も生じて
 患者は車で一時間の釧路市に流れた。
      ■         ■
 そうした中、
 町の求めで札医大の地域医療総合医学講座助教授から転じた
 佐々木院長が着任し、
 患者に対する「信頼再生」に力を注いだ。
 総合医を目指す同講座所属の医師らが定着し、
 現在は内科、外科など6科で常勤医5人、
 研修医1人の体制で二次救急も引き受ける。
      ■         ■
 医師が地域に出向く
 「お茶の間健康づくり医療懇談会」は
 この二年間で26回、
 検診結果を医師が地域で報告する相談会も10回を数える。
 一方で支出削減を徹底し、
 収入で費用を賄えた比率を示す医業収支比率は
 2006年度で95.1%と前年同期比で15ポイントも上昇。
 全道の町村立病院ではトップ級だ。
      ■         ■
 病院会計に対して同町は
 法定基準を上回る補助金を一般会計から交付。
 2006年度の黒字転換も、
 実際は前年度より1億円多い3億円の交付を受けてのことだが、
 若狭靖町長は
 「増額は病院への町民の信頼回復があってこそ可能」
 と強調する。
      ■         ■
 佐々木院長は札幌出身で自治医大卒。
 「地方住民の役に立ちたい」
 と東京の八丈島などで勤務し、
 大学時代の恩師が院長を務めた町立厚岸病院を実践の場に選んだ。
 札医大と連携して地域医原を志す研修医や実習生も受け入れ、
 「医師を増員できれば往診もしたい」と意欲を見せる。

sa.jpg

 診察する佐々木暢彦院長。
 「きちんと話を聞いてくれて、説明が丁寧だ」と患者の評判も上々だ
 (以上、北海道新聞より引用)
      ■         ■
 佐々木暢彦先生は、
 私が昭和49年に自治医大を受験した時に
 ご一緒だった先生です。
 受験で、2日ほど栃木県の田舎の同じ宿の泊まっただけですが、
 30年前から、実に誠実でお優しい先生でした。
 この新聞記事を見て、とても嬉しくなりました。
      ■         ■
 当時、自治医大の受験生は
 都道府県毎に同じ宿に泊まって、
 自治医大で2次試験を受験しました。
 私の他は
 北大循環器外科の松居喜郎教授、
 札幌市北区麻生で、
 あさぶ小児科を開業している由利賢次先生
 内科の佐藤信司先生など、
 現役と浪人の受験生が、同じ宿に泊まって、
 仲良く受験した楽しい想い出があります。
 私が札幌医大、
 松居先生と由利先生は北大医学部、
 へ進学しました。
 佐々木先生と佐藤先生が自治医大へ行かれました。
      ■         ■
 私も、せっかく合格させていただいたので
 自治医大へ行こうか?とずいぶん悩みました。
 授業料は貸与されるので、実質負担はゼロ。
 生活費約6万円/月も貸与されました。
 卒後9年間の義務年限があり、
 そのうち半分を僻地勤務するという条件でした。
 もちろん勤務先からお給料をいただけます。
      ■         ■
 いろいろな先生のところへ相談に行きました。
 最終的に、予備校でお世話になった
 生物の矢野先生にご相談して、
 札幌医大へ入学することに決めました。
 もし、自治医大へ進学していたら…
 美容外科医には、絶対になっていなかったと思います。
      ■         ■
 佐々木先生は、当時からとても温厚なお人柄でした。
 自治医大は、国の医療政策の中では
 唯一ともいえるくらい、僻地医療に貢献していると思います。
 自治医大出身の先生は、とても信頼できる先生が多いです。
 佐々木先生も義務年限の僻地勤務を終えられ、
 その後、札幌医大の助教授になられたとお聞きしていました。
      ■         ■
 厚岸町立病院は、私が釧路労災病院に勤務していた頃は
 北大から医師が派遣されていた記憶があります。
 佐々木先生が院長になられて、
 佐々木先生に賛同する、
 夢とロマンを持った先生が黒字経営を支えているのだと思います。
 医療業界では、暗いニュースが多い中で、
 佐々木先生のニュースはとても嬉しく読ませていただきました。
 これからも、頑張っていただきたいと願っています。

投稿者 sapporobiyou : 23:58 | コメント (2)

2008年04月21日

キズの治し方

 平成20年4月20日、朝日新聞朝刊日曜版 be on Sundayの記事です。
 元気のひけつ
 擦り傷・切り傷
 軽いときは適度に潤いを

      ■         ■
 軽い擦り傷や切り傷ができたとき、どうしていますか。
 消毒して乾かして……。
 実は、
 消毒せずに適度に潤いを保つ方が痛みも少なく、
 治りも早い。
 近年、そんな考えが広がってきました。
 湿潤療法(モイストウンドヒーリング)と呼ばれています。
      ■         ■
 国立成育医療センターの金子剛医長(形成外科)は
 もう5年ほど、手術前の消毒以外には消毒薬は手にしていない。
 「傷の手当てだけではありません。
 手術後も消毒薬は使わず、
 汚れがあれば生理食塩水で皮膚をきれいにしています」
      ■         ■
 理由は
 「そもそも健常じゃない状態なのに、
 かえって皮膚組織を傷つけてしまい、
 痛むし、治りが遅くなる」。
 傷は乾燥させた方が細菌感染も少なく、
 治りが旱い
 -昔はこう思われていた。
 傷口を毎日消毒してガーゼを取り換えるのが
 当たり前だった。
 しかし、結果的に毎日、傷つけることになってしまっていた。
      ■         ■
 金子さんは言う。
 「どうして傷ができたのかを把握し、
 傷の場所や深さをみてほしい。
 出血しているなら押さえて止血し、
 砂が入ったり出血がひどかったりする場合は
 すぐ医療機関へ」
 傷口が深かったり、
 ギザギザになっていたりするほか、
 ガラスや木くずが刺さっている場合も病院に行った方がいい。
 破傷風にも注意がいる。
      ■         ■
 「とにかく落ち着いて。
 早く措置しないと治りが悪いと言われましたが、
 傷は24時間以内に対処すれば大丈夫ですから」
 NPO法人創傷治癒センター理事長の
 塩谷信幸・北里大名誉教授(形成外科)は
 「そもそも傷を治すのは体に備わった自然の治癒能力なのです。
 私たち医師はそれを手助けするだけなのです」と話す。
      ■         ■
 皮膚は、
 細菌などの病原体や化学物質から
 私たちを守る防御壁であるとともに、
 体液が漏れるのを防ぎ、
 体内環境を維持する役目をもっている。
 その大切な壁が破れると、
 修復するための様々な仕組みが働く。
      ■         ■
 傷ができると体液がしみ出してくる(滲出液(シンシュツエキ))。
 この液の中に細胞の成長を促し
 皮膚を修復するためのいろいろな成分が含まれている。
 かさぶたができると
 その分、働きが落ちる。
 この液をふき取ると、治るのを妨げていることになってしまう。
      ■         ■
 逆に液体の状態が保たれると思う存分に能力が出る。
 これが湿潤療法の考えで、
 そのための「モダンドレッシング」という、傷にはるものが開発された。
 家庭用のものも販売されている。
 やけどのときにできる水ぶくれは、
 いわば自然の湿潤療法だ。
      ■         ■
 塩谷さんによると、
 この考えは、1962年に英国の動物学者により、
 動物実験のデータを基に発表された。
 それから半世紀近く。
 ようやく広がってきた、という。
 「傷をふさぐと、かえってうみやすくなるのでは」
 という心配も根強い。
 湿潤療法の普及を遅らせた一因だが、
 実際には感染率は低いと報告されている。
 体液中の白血球などが活発に活動するので
 細菌が抑えられると考えられている。
 そもそも皮膚にはたくさんの常在菌がいる。
 それをぬぐい去ろうと薬に頼っても
 無理があるのかも知れない。 (小西宏)
      ■         ■
 キズが自然に治るメカニズム
kiz1.jpg
炎症期
①血管が破れ出血
②血小板などの働きで血が止まる
③滲出液がにじみ出る
④白血球などが細菌を除く

kiz2.jpg
増殖期
①滲出液が乾いてかさぶたに
②かさぶたの下では残った滲出液の手助けで表皮が完成
③コラーゲンなどでキズを埋めるように組織がつくられる
kiz3.jpg
成熟期
①表皮が再生される
②表皮の下では元に戻ろうと細胞が活動
③組織が収縮し、キズが小さくなる
(「正しいキズケアBook-1」をもとに作製)
 (朝日新聞より引用)
      ■         ■
 プラスα(アルファ)
 NPO法人創傷治癒センターはホームページ (http://www.woundhealing-center.jp/)で、傷の手当ての10ヵ条や床ずれなどの情報を提供している。
 民間団体の「正しいキズケア推進委員会」(http://kizucare.com/)も湿潤療法やキズケアのQ&Aを掲載している。
 正しいキズケアBOOK1~3を無料で配布している。
 子ども向けに分かりやすいイラストで紹介したものもある。
 希望者はホームページから。
 (以上、朝日新聞より引用)
      ■         ■
 キズに対する考え方が変わってきました。
 金子先生は慶応大学形成外科のご出身。
 とても穏やかで優しい先生です。
 子供の生まれつきの耳の病気、
 とくに小耳症(ショウジショウ)の治療がお上手です。
      ■         ■
 塩谷先生は、ブログでもお馴染み。
 元北里大学形成外科教授。
 日本形成外科学会の重鎮のお一人です。
 朝日新聞社は、元気のひけつなど、
 医療記事が充実しています。
      ■         ■
 ただ、誤解のないように捕捉しますと…
 この湿潤療法が有効なのは、浅いキズです。
 イヌにかまれたようなキズに貼ってもダメです。
 感染の恐れがあるキズに、貼ると悪化します。
 浅いキズでも、必ず生理的食塩水(0.9%の濃度)で洗って、
 創面の異物や細菌をできる限り洗い流してから使用します。
      ■         ■
 家庭用として市販されているのが
 ジョンソン・エンド・ジョンソンから発売されている
 キズパワーパッドです。
 病院やクリニックで使用するのが
 デュオアクティブなどです。
 ハイドロコロイドドレッシングといいます。
 どちらも高価な製品です。 
      ■         ■
 キズを見分ける力がない人が
 むやみにこの製品を使用してもダメです。
 また、普通のサビオなどに比べると
 価格が高いのが難点です。
 浅いキズでしたら、生理的食塩水で洗って
 軟膏とサビオでも十分です。
 顔のキズなどを早くキレイに治したければ、
 形成外科医にご相談下さい。

投稿者 sapporobiyou : 23:59 | コメント (2)

2008年04月20日

歯の数と医療費

 平成20年4月20日、北海道新聞朝刊の記事です。
 歯の数減ると医療費アップ
 4本以下の人、
 20本以上の1.6倍
 道国保連合会調査

      ■         ■
 歯の数が少ない高齢者は、
 歯科以外の医療費が高いことが、
 北海道国民健康保険団体連合会の調査で分かった。
 歯と全身の健康の関係を、
 数字で裏付ける結果となった。
      ■         ■
 同連合会の調査は、
 満70歳以上の国民健康保険加入者で、
 昨年5月に歯科を受診した患者が対象。
 患者の歯科以外の同月分レセプト(診療報酬明細書)
 103,418件を分析した。
      ■         ■
 それによると、
 20本以上歯のある人の、
 歯科以外の医療費は22,660円で、
 歯の数が減るに連れて医療費は増加。
 4本以下では
 35,930円と約1.6倍も高かった。
      ■         ■
 疾患別では、
 高血圧などの循環器系が28.8%で最も多く、
 次いで関節障害などの筋骨格系13.2%。
 がんや糖尿病、脳血管障害など生活習慣病に限っても、
 歯が20本以上の27,730円に対し、
 4本以下では約1.5倍の42,460円だった。
      ■         ■
 また自分の歯が抜けたあと、
 入れ歯など人工物で治療を済ませている人だと、
 27,120円。
 治療していないと30,290円になり、
 治療を済ませている人の医療費が少なかった。
      ■         ■
 調査結果について、
 分析を担当した北大病院歯科治療センターの兼平孝講師は
 「これほどの差があるとは意外。
 歯が多く残っていると食べることに意欲的になるだけでなく、
 食べ物をしっかりかみ唾液(だえき)とよく混ぜ合わせることができる。
 消化管で栄養が吸収されやすくなるので、
 全身の健康状態がよくなるのではないか」とみている。
 (以上、北海道新聞より引用)
      ■         ■
 歯に関する日記を書いていたところ、
 たまたま北海道新聞に記事が掲載されていました。
 若い方でも、
 虫歯が痛くなるまで歯医者さんに行かない人がいます。
 小さい頃からの、歯磨きの習慣。
 歯を強くする食生活など、歯の健康は大切です。
      ■         ■
 これからの長寿社会で、
 総医療費を抑制するには(少なくすること)
 歯のケアーを含めた予防医学が重要な役割を果たします。
 高血圧・糖尿病などの病気も
 早期発見、早期治療が一番です。
 糖尿病一つを例にとっても、
 悪化して、
 目が見えなくなり、
 人工透析を始めてからでは…
 元に戻すことができないばかりか、
 莫大な医療費がかかります。
      ■         ■
 国は後期高齢者医療制度を創設し、
 ‘姥捨て山政策’などと批判を浴びています。
 医療従事者であれば…
 医療費を少なくするには、
 病気にならない方法をアピールすべきだと知っています。
 誰でも病気になりたくありません。
 もう少し、予防医学に力をいれて、
 病気にならない長寿社会を作るべきだと思います。

投稿者 sapporobiyou : 20:58 | コメント (3)

2008年04月19日

歯科医院乱立

 平成20年4月18日、北海道新聞夕刊の記事です。
 歯科医院が乱立 廃業も
 激戦区・札幌 適正数の倍
 収入激減
 夜間診療で患者確保

 医師不足と裏腹に、
 都市部を中心に歯科医が過剰になっている。
 中でも札幌市内は全国有数の激戦区で、
 適正数の二倍にも。
 患者確保のため夜間診療に走る一方、
 「生活が苦しい」と、
 廃業する例も後を絶たない。
 (生活部 荻野貴生)
      ■         ■
 「患者、何人来ている?」 
 「○×先生は60歳を契機に廃業するそうだ」―。
 ここ数年、歯科医が顔を合わせると
 こんな“不景気”な話が交わされる。
 歯科医院の過剰が背景にあるからだ。
 特に札幌市中中央区の
 JR札幌駅から大通公園にかけての
 約五百㍍は乱立状態。
 複数の歯科が同居するビルもあり、
 ビルで働く人を奪い合っているほどだ。
      ■         ■
 国が1985年に定めた歯科医師の適正数は
 人口十万人当たり50人。
 2004年の道内は同76.6人で、
 全国平均(74.6人)を上回る。
 歯科医不足の農漁村部もあるが、
 札幌市に限ると同103.5人にも。
 新たに増えた歯科医師はほとんどが、
 開業医や歯科医院の勤務医になっている。
      ■         ■
 増えたのは、
 一部の私大で定員を上回る学生を入学させ、
 国の定員削減方針を有名無実化させた点が大きいという。
 さらに、50代の歯科医は
 「開業医が多くなったのは、歯科診療報酬の据え置きが要因。
 不採算を理由に総合病院の歯科・口腔外科の廃止が相次いだため」
 と解説する。
      ■         ■
 過当競争から、収入も激減。
 60代の歯科医は
 「30年以上前は年収が2千万円を超す開業医も多くいたが、
 今や大半が400万から500万円」と明かす。
 実際、厚生労働相の諮問機関・中央社会保険医療協議会が調べた
 賞与を含めた平均月収(2004年)は
 開業歯科勤務医は55万円。
 開業歯科医は122万円だが、
 設備投資の返済金などを除くと、
 サラリーマンとあまり変わらないという。
      ■         ■
 札幌市の住宅街で開業する40代の歯科医は
 2年前から患者確保のため、
 土日も平日並みの診療体制に変えた。
 「祝日以外無休で、
 午後九時ぐらいまでやっているところもあり、
 みんなへろへろ」
 中心部の開業医も
 「ビルで開業しても5千万円の資金が要る。
 借金返済に追われ、
 設備が古くなっても投資ができない」と嘆く。
      ■         ■
 札幌中心部で30年以上開業している
 石丸歯科の石丸俊春院長は
 「歯科医が増え続けると、
 過当競争で(過剰診療が増え)、
 医療費が膨らむ。
 財政難で保険診療が崩壊する恐れもある」
 と警告する。
      ■         ■
 過当競争を防ぐ妙案はあるのか。
 北海道歯科医師会の馬場宏治常務理事は
 「歯科医の地域偏在を是正するほか、
 研究体制強化で大学に残れるようにしたり、
 開業医の定年制を設けるのも一つでは」
 と提言するが…。
 (以上、北海道新聞より引用)

d-map.jpg
札幌歯科医師会の名簿を基に作成
赤丸が歯科医院の位置
(地図の場所と実際の位置はずれている場合もある)
(図と説明は北海道新聞より引用)

      ■         ■

 美容外科も札幌駅周辺は激戦区です。
 昨年末から、大手チェーン店2店が、
 まるで競争するかのように…
 道路をはさんで向かい合わせで開業しました。
 東京新宿や横浜では、
 同じビルに2店が入っているところもあります。
      ■         ■
 クリニック経営も楽ではありません。
 私たち個人開業医は、
 価格で大手に対抗はできません。
 対抗したところで、負けるのは目に見えています。
 二重まぶたの安売り合戦も、
 とうとう一万円を切りました。
 実際に一万円以下のクリニックへ行って…
 手術を受けようとしたら、
 これではできないからと、
 高いコースをすすめられ…
 当院へ相談に来院される方もいらっしゃいます。
      ■         ■
 ある大手チェーン店は、
 美容整形の‘安売り’は利益率が低いので
 近視矯正の‘眼科’へ商売換えするそうです。
 近視矯正も一時に比べると価格が下がりました。
 こちらも、安売りに走ると淘汰は時間の問題です。
 早くはじめて、ガッポリ儲けた者勝ち…
 なんて‘医療’があってよいのか?
 と考えてしまいます。
      ■         ■
 確かに‘安くてうまい’は魅力的な言葉です。
 レストランや食堂でしたら、流行ります。
 でも、使っている食材が中国製…
 安いのには、裏がある…
 なんてことがバレると、すぐにつぶれます。
 私は、しっかり治療していただけるのでしたら、
 医科も歯科も
 一般診療科も美容外科も
 適度に安いのは、よいことだと思います。
      ■         ■
 ただ、歯科医師が
 朝早くから
 夜遅くまで働いても…
 借金も返せないようでは…
 しっかりとした医療は受けられないと思います。
 乱立と言われて、歯医者さんもお気の毒です。
      ■         ■
 私のPMTCのように、潜在的な患者はまだまだいると思います。
 昔は、歯が痛くならないと歯科を受診しませんでした。
 床屋さんより安い金額で、
 歯のケアーをしていただけるのでしたら、
 まだまだ患者数は増えると思います。
 予防歯科に力を入れると、総医療費の抑制につながります。
 せっかく歯医者さんが増えたのですから、利用しようじゃありませんか!
 歯医者さんにも、頑張っていただきたいと願っています。

投稿者 sapporobiyou : 23:59 | コメント (2)

2008年04月18日

反対咬合(はんたいこうごう)

 私は子供の頃に反対咬合でした。
 いわゆる受け口です。
 下の歯が、上の歯の前にきていました。
 子供の頃に矯正をしてもらいましたが、
 札幌から美唄へ引っ越してしまい、
 最後まで完全にはできませんでした。
 ですから、歯ならびがガタガタです。
 そのため、一日に4回も歯磨きをしているのに…
 歯石がたまりやすいようです。
      ■         ■
 私が矯正治療をしていたのは、
 手稲に住んでいた頃です。
 手稲療養所には、北大病院から歯科の先生がいらしていました。
 その頃は、北海道大学歯学部はなく、
 北大病院(医学部附属病院)に歯科がありました。
 私の主治医は後藤先生でした。
 小さい頃から診ていただいていました。
 『大きくなったら治してあげる』
 と言われていて、小学校入学後に治療が始まりました。
      ■         ■
 後藤先生は、北大病院を退職され、
 札幌駅前で開業なさいました。
 現在、三菱信託銀行が入っているビルの裏手に、
 三井のリパークの駐車場ビルがあります。
 そのあたりに、中央バスターミナルがありました。
 後藤先生は、その近くで開業されました。
 のちに毎日新聞社のビルができて、そちらへ移られました。 
      ■         ■
 後藤先生は優しくて痛くなかったので、
 私は歯医者さんが嫌いではありませんでした。
 母に連れられて、何度も後藤歯科に通院しました。
 今ですと、矯正治療には何十万円もかかります。
 当時は、とても安く治療していただいていました。
 母が『先生、いつも申し訳ありません』と言っていたのを、
 こども心に覚えていました。
      ■         ■
 私は北大形成外科に在籍していた頃に、
 唇顎口蓋裂のこどもの患者さんを、
 北大歯学部矯正科と第二補綴科(ホテツカ)の先生と、
 一緒に治療する機会がありました。
 大浦武彦教授が、歯学部との共同治療をしていたからです。
 今から考えると当たり前のことですが、
 当時としては実に画期的なことでした。
      ■         ■
 その時に、多少なりとも矯正治療のことを学びました。
 (一般に医学部では歯科矯正については教えません)
 小児期の矯正治療は、
 チンキャップという
 (チンはちんちんではなくアゴのことです)
 アゴを引っ込ませるための
 帽子にゴムがついた装置を夜間につけることなどからはじめます。
 アゴの成長を抑えるためです。
      ■         ■
 今から考えると、不思議なのが私の治療でした。
 私は、チンキャップも矯正装置もつけませんでした。
 私が受けた治療は、奥歯に冠をかぶせる治療でした。
 子供なのに、銀歯になったと言われました。
 そのギンバをつけたおかげで、
 前歯でものが咬めなくなりました。
 困ったのが、そばやラーメンでした。
      ■         ■
 どの位の期間、そのギンバを続けたか…?
 今でははっきり思い出せません。
 私はおそらく骨格性反対咬合という、
 下アゴの骨が前に出る病気だったと思います。
 今でもアゴは少し出ています。
 ただ、その矯正治療のおかげで
 私の反対咬合は治りました。
      ■         ■
 矯正装置もつけず、手術もしないで…
 反対咬合が治ったので、
 後藤先生に感謝しています。
 その後、永久歯が萌出(ホウシュツ)した時には、
 美唄や夕張の歯科で治療していただきました。
 もう少し、後藤歯科に通院して、
 永久歯萌出後に歯ならびを矯正しておけば…
 ガタガタの歯が快くなっていたかも知れません。
      ■         ■
 私は、ガタガタの歯ならびでも満足しています。
 顎関節症でアゴが痛いこともないですし、
 ものもよく咬めます。
 デコボコしているので、
 お手入れが大変ですが…
 年に4回、
 美人の歯科衛生士さんにキレイにしていただいて…
 とても感謝しています。
 これからも、歯は大切にしようと思っています。

投稿者 sapporobiyou : 23:42 | コメント (1)

2008年04月17日

PMTC

 今日は歯医者さんへ行きました。
 表題のPMTCとは…
 Professional Mechanical Tooth Cleaning
 ピー・エム・ティー・シーと読みます。
 プロフェッショナル・メカニカル・ツゥース・クリーニングです。
      ■         ■
 簡単に言うと、歯医者さんで歯石を取っていただき、
 歯の定期検診をしていただくのです。
 歯科衛生士さんにブラッシング指導と
 歯のクリーニングをしていただきます。
 私は自宅近くの歯医者さんに、
 3ヵ月に一度通院しています。
      ■         ■
 私の歯ならびはガタガタです。
 そのため、一日に4回も歯磨きをしているのに…
 歯石がたまりやすいようです。
 自分ではしっかりしている‘つもり’でも…
 プロが見ると磨き残しがあります。
 歯科では写真も撮って見せてくださいます。
 拡大された私の歯は、思わずゲェが出るほど汚れています。
      ■         ■
 私はタバコも吸わないのに…
 よく歯が茶色く変色します。
 歯科では着色というそうです。
 おそらくお茶やコーヒーがつくのだと思います。
 PMTCをしていただくと、歯石が取れて、
 その上、歯も真っ白になります。
 口の中が、さわやかになります。
      ■         ■
 ネットで検索すると…
 1万5千円もする歯科クリニックもあるようです。
 私が行っている歯科では、保険診療で診ていただけます。
 今日の費用は2,670円でした。
 約1時間30分もかけて丁寧にしていただきました。
 先生と衛生士さんに感謝です。
 その上、痛みはほぼゼロです。
 衛生士さんの腕がよいのだと思います。
      ■         ■
 これで2,650円では、申し訳ないと思います。
 保険に支払う総額は8,910円です。
 保険外で1万5千円のクリニックより6,000円以上安いのに…
 丁寧で痛くなくて最高です。
 こうして、定期的に歯科で診ていただくと
 結果的に将来の医療費削減につながると思います。
 歯が悪くなると、全身に影響します。
 一年に4回PMTCを受けることを是非おすすめします。
 私はネットで検索して、その歯医者さんを見つけました。
 その先生も日記を書いていらっしゃいました。

投稿者 sapporobiyou : 22:19 | コメント (3)

2008年04月16日

死刑制度に対する考え

 私が‘愛読’している、弁護士の高橋智先生の、
 2008年4月16日のSammy通信に、死刑制度について記載されていました。
 高橋先生や日弁連の基本的な考えは、
 死刑制度は廃止すべきだと読み取れました。
 先生の文中に
 死刑に頼らず、
  犯罪の防止に市民が参加して検討をする時期に来ているのではないだろうか?
 厳罰化しても、
  犯罪は減らないと言うことを
  刑事裁判官の最前線にいる弁護士ほど痛感している。
      ■         ■
 また、
 再犯率を下げるかは刑事政策
  (刑務所が教育プログラムを持つこと、犯罪の予防政策等)や、
 家庭問題の対処にかかってきている。
 とも記載されていました。
 私は、平凡なごく普通の一般人です。
 以前の日記にも書きましたが、
 オウム真理教の教祖のような人が、
 この世の中に存在する限りは、
 死刑制度は必要だと私は思います。
      ■         ■
 私が札幌医大で法医学を習った時のことです。
 法医学の教授は、東京都監察医務院で経験を積まれた、
 八十島信之助先生でした。
 八十島先生は、慶応大学医学部のご出身。
 講義は明快で、とても楽しく勉強になりました。
 私は法医学が好きでした。
 講義中に、八十島先生が言われた言葉を覚えています。
 ‘医学は人間の生命を助ける学問です。’
 ‘日本には死刑制度があるため、
  法医学は間違った判断をすると、人を死に至らせることがあります。’
 八十島先生が、死刑制度について、
 われわれ学生に、講義中に述べられた記憶はありません。
      ■         ■
 死刑囚といえど、死刑を執行された後で、
 死亡を確認するのは医師の仕事です。
 これをするのが矯正医官です。
 札幌刑務所では、死刑を執行するため、
 札幌刑務所の矯正医官になると、
 死刑囚の死亡確認という仕事があると聞いたことがあります。
      ■         ■
 医療従事者として、死刑囚の死亡確認はつらい…と聞いたこともあります。
 確かに、裁判官といえども誤審をすることも考えられます。
 私は、死刑廃止運動をなさる方が叫ばれているように、
 死刑を存続しても犯罪率が減らないから、
 死刑を廃止すべきだという理論には賛成できません。
      ■         ■
 死刑囚には、『死をもって罪を償う(ツグナウ)』というより、
 死刑囚によって殺された犯罪被害者の家族の怨念(オンネン)があります。
 『こんな殺され方をされたのだから、犯人には極刑を望みます。』
 という家族や社会の恨みがあります。
 犯人も『どうせ死刑だから早く死刑にしてくれ』という人もいます。
      ■         ■
 どんな平和な国にも犯罪者はいます。
 いつの時代にも、犯罪や戦争がありました。
 残念ですが、どんなに優れた人が担当しても、
 ‘刑務所の教育プログラム’で、
 死刑囚が簡単に矯正できるとは思えません。
 この世に生きている限り、
 必ず再犯の恐れがある罪人はいます。
      ■         ■
 私は、自分にも人にも厳しい人間です。
 悪意を持って何人も殺したような犯罪者は、
 やはり死刑にすべきだと思います。
 そうしないと、再犯の可能性がある人はいなくならないし、 
 無念の死を遂げた、
 被害者も被害者の家族も一生浮かばれません。
 裁判官や検察官、弁護士さんには、
 誤審をしないように、しっかり調べていただき、
 後悔のない裁判をすればよいと思います。
 私の考えは間違っているでしょうか? 

投稿者 sapporobiyou : 22:14 | コメント (1)

2008年04月15日

美容外科医の生きがい

 何度か書いたことがあります。
 他科の先生には経験できない、生きがいは、
 美容外科で手術を受けられて…
 実に生き生きとなさっていらっしゃる、
 お客様から元気をいただくことです。
      ■         ■
 医学が発達して、どんな病気でも治せそうに思いますが…
 実際には、‘治せない病気’がたくさんあります。
 医師としてむなしさを感じることが、たくさんあります。
 病気が治らない患者さんを励ましていて、
 こちらが逆に落ち込むこともあります。
      ■         ■
 世の中には、80歳を過ぎても…
 どう見ても、60歳程度にしか見えない方がいらっしゃいます。
 若く見える全員が、美容外科でお直しをなさっているのではありません。
 その方の人生観やひととなりが、お顔や容姿に出ます。
 例外なく、明るく前向きな方が多いのです。
      ■         ■
 病院は病気の人を治すところです。
 健康な方は、人間ドックや健康診断で受診なさる程度です。
 日本の医療制度崩壊のために、
 どこの病院にも‘元気’がありません。
 経営が破綻して、倒産する病院があるくらいです。
 地方自治体には、病院が大きな‘お荷物’になっています。
      ■         ■
 美容外科は健康な方が相手の‘医療’です。
 ‘医業’か‘サービス業’かは、微妙なところもあります。
 ただ、‘治療’を担当させていただいて…
 こちらが元気をいただくことが、たくさんあります。
 これが、他の診療科と決定的に違うところです。
      ■         ■
 女性も男性も化粧品を使います。
 お化粧品という、‘商品’のおかげで…
 キレイになれます。
 もう少し踏み込んで、
 医学の力を借りると…
 化粧品ではどうしても取れなかった、シミが取れることもあります。
      ■         ■
 エステでは、絶対に得られない効果が得られることもあります。
 私は神の手も持っていませんし、
 医学も万能でもありません。
 ただ、ちょっとでもキレイになるお手伝いができて…
 喜んでいただけると、
 私も職員もとても幸せな気分になれます。
 これが美容外科をやっていてよかったと思える瞬間です。

投稿者 sapporobiyou : 23:59 | コメント (2)

2008年04月14日

ニキビの芯

 2007年8月20日の日記にも書きました。
 ニキビが赤く腫れ上がって、ずっと治らないことがあります。
 私自身も、高校生の頃に左のホッペにできました。
 痛いのをガマンして指で押し出そうとしましたが、
 何度試みてもうまく出ません。
 そのうち、血が出て赤くなります。
 ほんとうに憎たらしくなった記憶があります。
      ■         ■
 このような難治性のニキビには‘芯’があります。
 多くは毛根と毛根のそばにある、皮脂腺が炎症を起こしています。
 毛根には、上皮細胞という細胞があります。
 この細胞から、白い垢(アカ)のような物質が出ます。
 これと皮脂がうまく排出されずたまると芯になります。
 炎症を起こして‘肉芽(ニクゲ)’という状態になっていることもあります。
 指でつぶしても、痛いだけで出ません。
      ■         ■
 皮膚科では、面皰圧出子(メンポウアシュツシ)という、
 小さな穴が開いた器具で圧迫して押し出すのが一般的です。
 ただ、赤く硬くなってしまったニキビの芯はこれで取れないことがあります。
 この厄介な芯を取るのに有用なのが、手術用顕微鏡です。
 先の細い特殊なピンセットで取ります。
 マイクロ摂子(セッシ)といいます。
 毛の根っこまで、実によく見えます。
 先日、別の手術でいらした方のアゴに、
 この難治性ニキビがありました。
 時間があったので、ニキビをちょっと治してあげました。
 手術用顕微鏡で見ながら、中の芯を取りました。
 一ヵ月以上も治らなかったニキビが治りました。
      ■         ■
 手術以上に、ニキビが治ったことで感謝されました。
 ニキビの治療は専門ではありませんが、
 芯を取るのは顕微鏡を使うと上手にできます。
 忙しい時間帯や曜日にはできませんが、
 時間がある時には、お引き受けしています。
 毎日、ニキビと格闘している人は意外と多いものです。
 毛が原因となっている場合もあります。
      ■         ■
 抗生物質をずっと飲みつづけても快くなりません。
 原因となっている毛を処理するとか、
 ホルモンバランスを改善すると治ることがあります。
 私ができるのは、芯をとることと
 毛を無くすること位ですが、
 ニキビで悩んでいる方の役に立てることもあります。
      ■         ■
 残念なことに、毛を焼くレーザーフェイシャルは、
 保険外診療になります。
 ニキビで悩む高校生には少し費用が高いのが難点です。
 ニキビの芯をとる処置は、保険診療でできます。
 こちらは、医療機関が赤字になるほど料金が安いのが難点です。
 どこの皮膚科でも、あまり宣伝していないのは…
 ニキビの患者さんが殺到して、赤字になったら困るからでしょうか?
 赤くて硬く治らないニキビは芯を取ると快くなります。
 自分では取れなません。
 皮膚科や形成外科などの、保険医療機関でご相談ください。

投稿者 sapporobiyou : 23:48 | コメント (2)

2008年04月13日

ためしてガッテン

 平成20年4月2日(水)にNHKで20:00から放送された、
 ためしてガッテンを見て、形成外科を受診なさる方が増えています。
 名古屋で開催された、第51回日本形成外科学会でも話題になっていました。
 TVに出演されたのは、信州大学医学部形成外科の松尾清教授です。
 ためしてガッテンのタイトルは、
 医学で解明!顔若返り
 一見、美容外科の内容か?と思わせるタイトルでしたが、
 番組で紹介されたのは、眼瞼下垂症でした。
      ■         ■
 信州大学形成外科は、日本の形成外科でも、
 もっとも眼瞼下垂症に力を入れている施設の一つです。
 松尾教授は、神経生理学的に眼瞼下垂症を分析。
 形成外科医があまり得意ではない、
 筋電図などを使って、
 眼瞼下垂症と種々の症状の関連を分析しています。
      ■         ■
 眼瞼下垂症で肩こりや頭痛になるのは、
 札幌美容形成外科のHPでも解説しています。
 松尾教授は、さらに原因不明の体調不良。
 不眠、うつ病まで引き起こすと解説されていました。
 今回の学会でも、眼瞼のセッションは、
 信州大学が圧倒的多数の演題を出されていました。
      ■         ■
 眼瞼下垂症を上手に治せるのは形成外科です。
 ただ、形成外科医でも100%満足していただける結果を出すのは…
 残念ながら、とても難しいのが、眼瞼下垂症手術です。
 自分の顔が変わるのは絶対にイヤという人がいます。
 目が変わると、印象がガラリと変わります。
 開いているかどうかわからないような目を、
 少し開くようにしただけで印象が変わります。
      ■         ■
 一般的に眼瞼下垂症手術をすると、目は二重になります。
 二重になんかなっては絶対にイヤ!
 という方にはできない手術です。
 手術が心配でしんぱいで…
 という人にもおすすめできません。
 ある先生が学会で発言されていました。
 モノがよく見えるようになったのだけれど…
 家族に『ヘンだ!』と言われて‘うつ’になったとか…。
      ■         ■
 100人中、99人が見て、
 ごく自然な二重だったしても…
 元の目とは違います。
 誰かに『ヘン!』と言われて、気になると…
 もう気になって気になって…
 という人にはできない手術です。
 とにかく本人が気にいらなければ、手術は‘成功’とはいえません。
 手術直後は腫れています。
 醜いアヒルの子です。
 美しい白鳥になるには時間がかかります。
 ですから、どんなに上手な先生がしても、
 難しいのが眼瞼下垂症手術なのです。
      ■         ■
 松尾教授の業績によって、
 ‘眼瞼下垂症は形成外科で治す’という認識が生まれました。
 一人の形成外科医としてとても嬉しいことです。
 美容整形ではなく、目の機能を改善する手術です。
 慢性的な肩こりや頭痛が改善されて…
 結果として、見た目の改善も得られるのはよいことだと私は思います。
 ただ、自分の顔が変わるのはイヤとか
 美容整形を受けたと誤解されるのはイヤという方は
 手術を受けるべきではないと思います。
 価値観は人それぞれです。
 まぶたが下がって重ければ、
 テープで吊り上げて新聞を読む方法もあります。

投稿者 sapporobiyou : 22:02 | コメント (2)

2008年04月12日

日本形成外科学会(名古屋)④

 学会では特別講演というのがあります。
 形成外科学だけではなく、他分野の専門家を招いて、
 私たちにいろいろなことを教えてくださいます。
 今回、鳥居教授が招かれたのは、
 京都大学霊長類研究所の松沢哲郎所長(教授)です。
      ■         ■
 京都大学といっても、霊長類研究所があるのは、
 愛知県犬山市です。
 霊長類研究所のことは、おぼろげに知っていましたが、
 どんなところで何を研究しているかは知りませんでした。
 松沢先生はチンパンジーに字や言葉を教えました。
 ビデオで、チンパンジーの子供が、
 一瞬にして数字を覚え、
 見事に1→2→3→4→5→6→7→8→9と
 指で順番に押すのを見ました。
      ■         ■
 更に驚いたことに…
 京都大学の大学院生より、
 チンパンジーの子供の方が、
 一瞬、TVモニターに写る数字を覚える能力が、
 (これを直視像記憶と言うそうです)
 優れていることがわかりました。
 私もビデオを見ていましたが、
 チンパンジーの子供に負けました。
 こちらの中京テレビHPでご覧になれます。
      ■         ■
 松沢教授が育てて、
 数字や文字、色を教えたのは、
 アフリカ生まれのメスのチンパンジー、アイ。
 AIと書いて、アイです。
 アイプロジェクトと名付けられた、
 アイの教育は、単なる研究とは思えませんでした。
 自分の子供のように、
 アイを愛している松沢先生がいました。
 アイが産んだ子供が、アユムという男の子です。
 京大大学院生より‘成績’がよかったのは、
 息子のアユムでした。
      ■         ■
 松沢先生の講演で、
 人間とチンパンジーのDNAは1.23%しか違わないこと。
 サルにはシッポがあるが、
 人間とチンパンジーにはないこと。
 サルとチンパンジーは違うこと。
 人間もチンパンジーも同じ類人猿であること。
 を知りました。
      ■         ■
 チンパンジーの育児は、
 母親が手本を示し。
 子供が自発的にマネをし。
 子供に寛容であること。
 人間の育児は、
 教える。
 手を添える。
 認める。
 うなづき、ほほえみ、見守るのが人間。
      ■         ■
 チンパンジーは5歳まで母乳を与えます。
 母乳を与えている間は、生理が来ません。
 ですから、
 チンパンジーには、
 年子も2~3歳離れた兄弟姉妹もいません。
 5年間は母親がしっかり子育てをします。
 アイの息子のアユムも、
 しっかりと母親のアイにつかまっていました。
      ■         ■
 松沢先生の講演で、
 約500万年前まで、
 人間とチンパンジーは、同じひとつの生き物だった。
 チンパンジーの姿を通して、
 この500万年を遡って(サカノボッテ)、
 私たちはどんな進化の過程をたどって?
 現在あるような
 姿・形・心・行動・ふるまいになったのかを
 研究なさっていることがわかりました。
      ■         ■
 チンパンジーに対する限りない愛情と、
 西アフリカのギニアで
 チンパンジーが絶滅の危機に瀕していること。
 京都大学の大学院生が、
 現地で寝泊りして研究を続けていることを知りました。
 本当に、世の中にはすごい人がいると思いました。
 私もいつか、アフリカでチンパンジーと暮らしてみたいと思いました。
 素晴らしい講演をしてくださった松沢教授と
 講演を企画してくださった鳥居会長に感謝いたします。

投稿者 sapporobiyou : 23:35 | コメント (3)

2008年04月11日

日本形成外科学会(名古屋)③

 今日、名古屋から札幌へ帰って来ました。
 新千歳空港に着いて、飛行機のドアが開き、
 一歩外(ボーディングブリッジですが…)へ出ると、
 そこは北国でした。
 外気温が名古屋と比べると低く、桜はまだ…と思いました。
      ■         ■
 今回の日本形成外科学会で私が見た発表の中から、
 一般の方に役立つ情報をお伝えします。
 札幌スキンケアクリニックの、
 松本敏明先生がご発表なさった、
 刺青のレーザー治療
 ―その限界と問題点―
 削皮術併用法の効果と諸問題
 です。
      ■         ■
 松本敏明先生は、北大形成外科の先輩です。
 私の札幌医大の先輩でもあります。
 私が北大へ行こうかどうか迷っていた時に、
 自宅に電話をくださった先輩です。
 松本先生はレーザー一筋30年。
 日本のレーザー治療のパイオニアであり、
 先駆者のお一人です。
      ■         ■
 レーザー機器に対する、一般の方の大きな誤解があります。
①高価なレーザーで治療すれば、跡形もなくシミが消える。
②レーザーを当てると、消しゴムで消したように…
 一瞬で、シミも刺青も消える。
③レーザーを照射した後には、何もアトが残らない。
④レーザーは手術と違って痛くも何ともない。
⑤レーザーで治療すると、通院の必要がない。
      ■         ■
 ①~⑤はすべて×です。
 誤りです。
 レーザーは特定の波長を持った光です。
 その光を調節することによって、
 毛、シミ、刺青、血管腫、アザなど
 その原因となっている色だけに反応させます。
 たとえば、レーザー脱毛は、黒い毛に反応させます。
 毛をヤケドさせて、毛根まで焼いてしまいます。
 そうすると、毛が生えてこなくなるという仕組みです。
      ■         ■
 シミにも毛にも黒い色素があります。
 黒い毛に反応させて、白い皮膚には反応しない光をつくると、
 毛だけヤケドします。
 ただ、毛が焼ける時に、
 周りの皮膚も少しだけダメージを受けます。
 ですから、毛があった部位が赤くポツポツとなります。
 レーザーフェイシャルですと、
 上口唇(ウワクチビル)や前額部(おでこ)が赤くなります。
 毛が濃くて太い人が余計赤くなります。
 (それだけよく効いている証拠です)
      ■         ■
 レーザー機器は米国で開発され、日本に輸入されました。
 はじめて、米国で治療した症例写真を見た時に驚きました。
 刺青がキレイに消えていました。
 レーザー屋さんの説明では、
 刺青がキレイに取れますと言われました。
 ところが、米国人と日本人は肌の色が違います。
 キレイに取れていたのは、白人でした。
      ■         ■
 同じレーザーを使っても、日本人の刺青は厄介です。
 レーザーだけでキレイに取れる刺青は、
 墨汁だけで浅く入れた刺青です。
 それでも、レーザーをかけた部位は、
 赤くⅡ度のヤケド状態になります。
 ヤケドを上手に治さないと、アトが残ります。
 龍の絵や、般若(ハンニャ)の絵の刺青。
 花の絵や人の名前。
 これらはたとえ墨汁だけで彫られていても、
 レーザーを当てて色が取れても、
 薄く絵の形や人の名前が読み取れることがあります。
      ■         ■
 松本敏明先生が30年のご経験から得られた結論は、
 レーザーだけでは刺青は消せませんということです。
 特に難しいのが、カラフルな多色刷り状態の刺青です。
 松本先生のクリニックにある、
 10台以上のレーザーを組み合わせても、
 レーザーだけでは取れない刺青があります。
 これを、ライフワークのように学会で何度も啓蒙していらっしゃいます。
 学会で発表しても、一銭の儲けにもなりません。
 若い先生や後輩に伝えたいから発表なさっているのです。
       ■         ■
 私は、刺青の相談があると、
 ほぼ100%松本敏明先生にご紹介しています。
 個性が強い先生ですから、時には声が大きいこともあります。
 ただ、レーザー治療にかける情熱は誰にも負けません。
 おそらく日本で一番熱心に、
 若者の刺青治療をなさっていらっしゃいます。
 松本敏明先生の札幌スキンケアクリニックは、
 札幌市北区北9条西3丁目高野ビル3階。
 電話:011-728-4103(ヨイレーザー)です。

投稿者 sapporobiyou : 23:59 | コメント (1)

2008年04月10日

日本形成外科学会(名古屋)②

 今日の名古屋は雨でした。
 満開だった桜も雨で散っていました。
 今日の学会では、ポスター展示を見ました。
 私が一番熱心に学会発表をしたのは、
 30歳台の時でした。
      ■         ■
 4月に開催される学会に発表を申し込むのは、
 前年の11月頃です。
 春の学会が終わったと思ったら、
 次の学会に発表する‘ネタ’を考えなくてはなりません。
 今は、気楽な開業医ですから、
 学会に参加して、発表を聴くだけで十分です。
      ■         ■
 勤務医の頃は、病院が学会の認定施設になっていました。
 認定施設になるためには、
 学会発表を積極的にしている、という条件が付きます。
 認定施設は、年に一度、学会に報告書を提出します。
 どんな手術を何件くらいしました、
 とか、
 患者さんの数はこのくらいでした、とかです。
 昔は、手術件数さえあれば認定施設になれました。
      ■         ■
 ところが、ある時から論文を書いたり、
 学会発表をしていないと、
 認定施設を取り消されることになりました。
 そうなると、私の下にいる研修医が困ります。
 どんなに大きな病院で研修していても、
 日本形成外科学会認定施設でないと、
 形成外科専門医を取得できません。
      ■         ■
 ですから熱心に学会発表をしていました。
 学会に演題(発表する題のこと)を申し込むと、
 学会から、発表してもOKです。
 とか、
 あなたの発表は残念ですが受理できませんという、
 ‘返事’がきます。
 日本の学会でしたら、‘ダメ’と却下されることは、
 まずありません。
 私自身ですと、一度だけダメと言われたことがあります。
      ■         ■
 いい加減な発表をされると困るので、
 ‘こんな研究をして、こんな結果が出たので発表します’
 という抄録(ショウロク)という書類を出して審査されます。
 発表区分も、
 シンポジウム、
 パネルディスカッション、
 一般演題、
 ポスター展示、
 と分かれます。
      ■         ■
 せっかく発表するのだから、
 みんなの前で、発表したい!
 という人もいます。
 ポスター展示は、一般演題から外れた人が、
 仕方がなく出すというイメージを持つ人もいます。
 私も一時そう思ったこともありました。
 ただ、今から思うとポスター展示で発表した内容を、
 そのまま外国雑誌に英文で投稿して、
 一発で受理されたこともありました。
      ■         ■
 ポスター展示のよいところは、
 熱心な先生にたくさん見ていただけるという点です。
 口頭発表は、一度に3~4の会場で同時進行で行われます。
 もし自分が聞きたい発表が同じ時間にあると聞けません。
 その点、ポスターでしたらたくさんの先生に見ていただけます。
 また、ポスター展示は、字数制限がありません。
 論文形式で作成することもできます。
 図表はそのまま使えるので、
 論文にしやすいという利点もあります。
      ■         ■
 口頭発表もポスター展示も、
 内容を見ると、その先生のレベルがわかります。
 もしある程度の知識がある、一般の方が見ると、
 (‘オエッ!’というような写真もたくさんありますが…)
 発表している先生が、真面目かどうかもわかります。
 残念ながら、日本形成外科学会は非公開です。
 一般向けの市民公開講座はあります。
 来年は、4月22日(水)~24日(金)まで、
 パシフィコ横浜で開催されます。
 一般の方に形成外科をもっと知っていただきたいです。

投稿者 sapporobiyou : 22:28 | コメント (1)

2008年04月09日

日本形成外科学会(名古屋)①

 第51回日本形成外科学会に出席するため、名古屋へ来ています。
 名古屋はあたたかで、ちょうど桜が満開か、散りはじめているところです。
 学会会場は、名古屋国際会議場。
 広くて立派な学会場です。
 学会会長は名古屋大学形成外科の鳥居修平教授です。
 鳥居先生は、東京警察病院で形成外科のトレーニングを積んだ先生です。
 マイクロサージャリーの専門家で、再建外科の権威です。
 札幌にも何度もいらしていただいています。
 優しくて穏やかな先生です。
      ■         ■
 今日は朝から、‘アンチエイジングにおける形成外科の役割’
 というパネルディスカッションからはじまりました。
 招待講演は、中国、西安のGuo Shuzhong教授でした。
 熊に襲われて、顔の右半分がなくなってしまい、
 目も開けず、口も閉じられず。
 鼻も完全になくなってしまった、30歳台の男性です。
 交通事故で亡くなった人から、
 顔の右半分を骨をつけて移植した症例でした。
      ■         ■
 心臓や腎臓移植と違い、顔の移植は大変です。
 元の人の顔が、そのままくっついてしまいます。
 フランスで成功例がありますが、
 顔の骨までくっつけて移植したのは、
 世界ではじめてだと、
 東京大学形成外科の光嶋教授がコメントなさっていました。
 中国の医療水準もかなりの技術です。
 日本の形成外科医が、賞賛していました。
      ■         ■
 講演中に、中国でも、顔の移植は技術的にも倫理的にも、
 問題があると話されていました。
 拒絶反応を防止するために、免疫抑制剤という、
 高価な薬を飲み続けなければなりません。
 また、交通事故で亡くなったとはいえ、
 屍体から、顔をとられてしまう、患者家族の心情にも配慮が必要です。
 手術結果は素晴らしいものでしたが、
 今後どのように発展するのか?将来はわかりません。
      ■         ■
 私自身でしたら、脳死になれば、
 顔でも取って移植していただいて構いません。
 ただ、シワも白髪も増えているので、
 若い人には移植できないかも…???です。
 もちろん女性に移植することも無理です。
 髭が生えてしまいます。
      ■         ■
 お昼には、お弁当付のランチョンセミナーがありました。
 名古屋のはせがわクリニックの長谷川隆先生が、
 レーザーフェイシャルについてご発表されました。
 GentleLASEという札幌美容形成外科にもある機種です。
 長谷川先生は北大医学部をご卒業後、北大形成外科に入局。
 私もご一緒に仕事をさせていただきました。
 15年前に、名古屋大学形成外科へ移られ、名古屋大学形成外科講師。
 社会保険中京病院形成外科部長を歴任され、2004年に開業されました。
      ■         ■
 北大に在籍中は、私と同じ札幌市西区山の手に住んでいらっしゃいました。
 子供同士が同じ山の手小学校に通学していたこともあり、
 私が親しくさせていただいている先生です。
 長谷川先生のご発表の要旨は、
 レーザーフェイシャルは患者さんの評判がよく、
 レーザーでいらしていただいた方は、
 クチコミで、お友達をご紹介してくださるとのことでした。
      ■         ■
 数年ぶりに合った友人から、
 ‘お肌がとてもキレイになったので、どこのエステに行ったか教えて!’
 と言われた。
 など、黙っていてもお客さんが増えると話されていました。
 レーザーフェイシャルで、
 シミが消えるのではありませんが、薄くなります。
 うぶ毛がなくなり、顔剃りが不要になります。
 肌のはりが出ます。
 よく効く基礎化粧品だと考えください。
 など、
 説明の仕方まで教えてくださいました。
      ■         ■
 これから開業を考えていらっしゃる先生、
 どのレーザー機器にしようかと迷っている先生には、
 とても参考になるご発表でした。
 夜は、長谷川先生が準備してくださった、
 名古屋コーチンのお店で、
 北大形成外科の同門会がありました。
 久しぶりに北大形成外科の仲間とも会え、
 情報交換ができて有意義な時間でした。

投稿者 sapporobiyou : 23:22 | コメント (1)

2008年04月08日

解剖実習と教員定数

 医学部の各講座には、教授、准教授、講師という‘教員’がいます。
 それぞれの講座ごとに、教員定数が決まっています。
 教員の他に、研究補助員という女性秘書がつく場合もあります。
 各医科大学や大学医学部では、総定員が決まっています。
 よほどのことがない限り、教員定数は増えません。
 新参者の形成外科は、どこの大学でも教員定数が少なく、
 何年医局に在籍しても、非常勤職員のままというところもあります。
      ■         ■
 新しい講座ができると、その分だけどこかにシワ寄せがいきます。
 近年は、分子生物学などの進歩で、
 医学部で教える内容が急速に増えています。
 最先端の、世界的に評価される研究をして、
 有名な外国雑誌に論文が掲載されるのが、
 大学教員として、最高の栄誉であり、
 昇進への第一歩です。
 英文論文をたくさん書く。
 研究費をたくさんGETする。
 こんな‘先生’が‘すごい’と評価されます。
      ■         ■
 医学を学ぶ上で大切な解剖学は、
 どちらかというと地道な学問です。
 最先端医学を取り入れているところもありますが、
 学生実習の指導は、いくら熱心にしても、
 ‘業績’として評価されない傾向にあります。
 高校や予備校の教員は、
 学生からの評価が自分の‘評価’や‘業績’となります。
 残念なことに、医学部の教員は、
 いくら学生実習を熱心に指導しても、あまり‘評価’されません。
      ■         ■
 解剖学実習は、医学部の実習の中で、
 人体にはじめてメスを入れる実習です。
 質・量ともに、医学部の中でももっとも大変な実習です。
 一度に100人近い学生が、同時に実習をはじめます。
 この実習を指導する教員数は、
 平均的な医学部や医科大学で多くても5人程度です。
 この少人数で、実習を指導するのは容易ではありません。
      ■         ■
 実習は約半日近くかかります。
 実習の最初から最後まで付きっ切りで指導するのは大変です。
 学生は、マニュアル片手に、慣れない手つきで、
 おそるおそる脂肪を除去して、
 神経や血管を剖出(ボウシュツ)して行きます。
 私が札幌医大に教員として在籍していた時に、
 たまたま学生実習に入る機会がありました。
 ちょっとだけ、手伝って解剖をしてみました。
 学生が驚異のまなざしで私の手を見ていました。
 ‘先生すごい!’
      ■         ■
 手術以外で学生から褒められるとは思ってもみませんでした。
 思えば、私も学生時代は、
 おそるおそる解剖をしていました。 
 私も学生時代には解剖で神経や血管を切ってしまった経験があります。
 神経や血管を切らないで、キレイに出すのが解剖の極意です。
 外科医は、メスの扱いも、手術器具の扱いもプロです。
 私にとってはごく当たり前のことでしたが、
 マニュアル片手の学生が見たら、‘神の手’に見えたのでしょう。
      ■         ■
 一般の方が聞いたら不思議に思うかも知れませんが、
 大学医学部では、外科医が解剖を教えることはありません。
 私は臨床医をしながら、解剖学教室で研究をしました。
 それは、自分が手術で感じていた疑問を解明したかったからです。
 これは私の率直な感想ですが、
 私のような臨床にたずさわる外科医が、
 学生の解剖学実習の指導を手伝えれば、
 医学生の勉学意欲が違ってくるのに…と思います。
      ■         ■
 多くの大学医学部では、熱心な解剖学の教員が、
 少ない人数で解剖実習を教えています。
 残念ながら、どこの大学医学部にも、
 外科医が解剖実習の指導に出向くようなシステムがありません。
 私たち外科医も、最初から手術ができたのでもありません。
 先輩に教えていただき、苦労して手術を覚えました。
 札幌医大の村上教授は、臨床医を解剖に招いてくれました。
 私は機会があれば、もう一度解剖学教室へ出向き、
 学生さんと一緒に解剖実習をしたいと思います。
 30年近く臨床医をしていても、まだまだ未知の世界があります。
 人体とはそれほど奥深いものです。

投稿者 sapporobiyou : 20:36 | コメント (1)

2008年04月07日

解剖学実習

 私が医学生だった30年前は、
 入学して3年目から医学部の専門科目の勉強が始まりました。
 解剖学、生理学、生化学です。
 医学部へ入学できたものの、
 解剖学実習は恐怖でした。
 札幌医大は単科の医科大学だったので、
 先輩たちがロッカー室で、黄色く変色した白衣を着て、
 解剖実習室へ入って行くのを大変そうだなぁと見ていました。
      ■         ■
 勇敢な同級生は、先輩が実習している部屋を覗いたりしていました。
 私にはとてもそんな勇気はなく、どうしよう?と思っていました。
 とうとう3年生の春がやってきました。
 北 杜夫(きた もりお)さんのドクトルマンボウシリーズか何かを読んで、
 解剖学実習の日はご飯を食べられないとか?
 手に臭いがしみついてとれないとかを心配していました。
      ■         ■
 解剖実習の日がやってきました。
 広い解剖実習室に、真新しい白衣を着て入りました。
 白衣の下は、汚れてもいいようにジャージを着ていました。
 実際にご遺体の脂肪がついたり、体液がついたりして汚れます。
 たしか、白い帽子もかぶっていたような気がします。
 解剖実習室では、ステンレスの解剖台の上にご遺体が載せられ、
 ビニールシートがかけられていました。
 遺体の乾燥を防ぐためです。
      ■         ■
 全員がそろったとこで、黙祷をささげて実習がはじまりました。
 シートをはがすと、木綿の薄い布が全身にかけられています。
 生きている人間とは違い、薄茶色に変色しています。
 体格のいい方、痩せた方、などさまざまです。
 私たちは、12人で一体を解剖させていただきました。
 2人一組がペアーになって、左右に分かれて
 頭部、体幹、下肢に分かれて解剖しました。
      ■         ■
 合計で3体のご遺体を解剖させていただきました。
 私は下肢→頭部→体幹の順番でした。
 男性→女性→男性でした。
 ですから、トータルで4人で一体を解剖したことになります。
 解剖は、実際に人体を切り刻んで、構造を覚える学問です。
 どんな正確な教科書よりも、実物が確かです。
 これ以上の教材はありません。
      ■         ■
 学生がどのような手順で解剖するかは、各大学に任されています。
 札幌医大では、当時は頭部、体幹、下肢に分けていましたが、
 現在では違うと思います。
 教える、教授の方針で解剖実習の仕方も異なってきます。
 ただ、覚える知識量は、どこの医科大学や医学部でも同じです。
 とにかく、頭のてっぺんからつま先まですべてです。
 人体という世界地図を覚えて、どこに何があるかを覚えるのです。
      ■         ■
 日本語以外に、ラテン語の学名、
 英語でも覚えます。
 今なら、絶対に覚えられない自信があります。
 若いから覚えられたのです。
 自分の専門領域以外の部位は、忘れてしまいますが、
 今でも教科書を見ると思い出せます。
 私たち外科医は、実際に生きている人を切っています。
 どこにどんな血管や神経があるか知らないと、
 間違って切ってしまい医療事故になります。
      ■         ■
 内科の先生や放射線診断学の先生は、
 解剖を知らないと、診断もできません。
 内視鏡で体の内部を見る時も、
 解剖学を知らなければ、組織をキズつけてしまいます。
 現在の医学教育では、解剖学の講義時間数や、
 解剖学実習の時間が少なくなっていると聞きます。
 おじさん先生の考えは、解剖こそ医学の真髄。
 解剖を軽視しないで欲しいと願っています。

投稿者 sapporobiyou : 23:45 | コメント (1)

2008年04月06日

解剖の教科書

 医学部はお金がかかる。
 とよく言われます。
 私大の医学部は入学金も授業料も高額です。
 国公立大学は、医学部も他の学部も授業料は同じです。
 私が札幌医大の学生だった30年前は、
 授業料は一ヵ月3,000円でした。
 子供がいた同級生が、
 ‘幼稚園より安い’と言っていたのを覚えています。
 私の数年前に入学した先輩は月1,000円でした。
 留年しても入学時の授業料が維持されるシステムでした。
      ■         ■
 他学部と違ったのは、修業年限が6年間だったこと。
 これも、今では獣医学部や薬学部も6年間になりました。
 ですから、医学部だからといって、
 特別にお金はかかりませんでした。
 ただ高価だったのが、教科書代金でした。
 今では安価な教科書もありますが、
 当時は、廉価版といえど、一冊一万円程度しました。
      ■         ■
 授業料と教科書代金は親が出してくれました。
 ただ、一冊数万円もする本は、
 さすがに買ってくれとは言えませんでした。
 医学は日進月歩です。
 30年前と現在では、覚える内容もガラリと違います。
 30年前の教科書で、
 唯一、現在も使えるのが、
 解剖学の教科書です。
      ■         ■
 人体の構造は、30年経っても変わりません。
 私は30年前に使った教科書を今でも見ることがあります。
 また、30年前は高価で買えなかった教科書を
 ようやく手にして、大切に持っていて使っています。
 外科学の基礎は解剖学です。
 内科学でも解剖学はとても大切です。
 医学生の時は、解剖実習が重労働で大変でした。
 夜まで解剖実習室に残って、解剖をしたり、
 口頭試問の前日は、
 遅くまで同級生と確認し合って、勉強したものです。
      ■         ■
 医師になってからの方が
 解剖学の重要性がわかりました。
 いくら教科書を読んでも、
 3次元的な構造はわかりません。
 教科書にも書いていないことがあります。
 私が解剖学教室で研究をして論文を書いたのはそのためです。
 臨床の場で‘人体実験’や‘練習’はできません。
 外国では、ご遺体を使わせていただく、
 手術トレーニングがあると聞いて、羨ましく思いました。
      ■         ■
 解剖の教科書には、
 実習室でついたシミや臭いがついています。
 30年経っても残っています。
 少し汚れた教科書ですが、
 辛かった解剖学実習の想い出となっています。
 これから解剖学実習をはじめる医学生諸君。
 一生で一度しか経験できない貴重な体験です。
 医学生だけに許された実習です。
 30年経っても役に立ちます。
 しっかり勉強してください。

投稿者 sapporobiyou : 21:45 | コメント (1)

2008年04月05日

テスト80点でコロッケ2個

 平成20年4月4日、朝日新聞朝刊の記事です。
 ひと
 80点取った高校生におまけするコロッケ店主
 森島豊(もりしまゆたか)さん(79)
 岐阜県御嵩(みたけ)町の店先に
 「テスト80点以上にコロッケ2ヶ呈上」の「檄」。
 近くの高校の先生が「生徒が勉強しない」と嘆くのを聞き、
 6年ほど前から、
 80点以上の答案を持って買いにきた生徒に、
 1枚で2個おまけしている。
 今春も女子生徒が大学の合格証を持ってお礼に来た。
      ■         ■
 終戦直前、特攻隊に志願した。
 出撃した仲間を思うと、若者がかわいくて仕方がない。
 おまけの最多は20個。
 成績の良かった子だけでなく
 一緒に来た子が寂しそうにしていると
 「がんばれや」と気遣ってその子にもおまけする。
 「おじさん、太っ腹やね」
 「生意気言うな」。
 笑いが広がる。
      ■         ■
 かっぽう着の下はワイシャツとネクタイ。
 制服のネクタイがだらしない生徒を
 「何のためにネクタイしとる」としかりつける。
 「そんなんじゃコロッケ売ってやれん」。
 厳しい言葉にも愛がある。
 「先生が強いこと言うと、クビになる時代。
 代弁してるようなもの」
      ■         ■
 18年前から1個40円。
 黒コショウの利いたピリ辛味が受け、
 客が絶えない。
 店を継ぐはずの長男は20年前、
 交通事故で32歳で亡くなり、
 最愛の妻にも7年前に先立たれた。
      ■         ■
 自身もがんで胃と大腸を切除した。
 店は一代限りでたたむつもりだ。
 日本新聞協会に寄せられた
 「読んで幸せになった」
 記事1万点から
 2007年度の
 「ハッピーニュースパーソン」に選ばれ、
 3日表彰された。
 「開店から40年以上。私こそ、お客さんから幸せをもらってきた」
 文・高木文子
 写真・恵原弘太郎
 (以上、朝日新聞から引用)
      ■         ■

koro.jpg
森島豊さん(79)
朝日新聞より引用

      ■         ■

 檄
 高校生諸君
 毎日勉学精励
 ユタカの店は悦んで居ます
 そこでテスト八十点以上(一科目)に
 コロッケ二ヶ呈上
 一生懸命頑張ってネ…
      ■         ■
 ニコニコしたおじさんの横には、
 こう書いてありました。
 この新聞記事を読んで、
 ほのぼのとした幸せな気分になれました。
 「読んで幸せになった」
 記事にぴったりです。
      ■         ■
 岐阜県まで、コロッケを食べに行きたくなりました。
 昨日の帰りに、コロッケを買って帰りました。
 (夜、20:00過ぎだったので割引でした)
 黒コショウの利いたピリ辛味ではありませんでしたが、
 この新聞記事に載っていた、
 森島豊さんのことを想って食べました。
 息子さんを、交通事故で亡くし、
 奥さんにも先立たれて、
 まだ79歳でお元気なのは、
 高校生やお客様から元気をいただいているのでしょう。
      ■         ■
 自分が若い時には気づきませんでした。
 若い人と接していると元気をいただきます。
 私にはとても真似できそうにありませんが、
 79歳で現役は素晴らしいことです。
 自分も、このコロッケ屋さんのようになりたいと思いました。
 いつまでもお元気でコロッケを作ってください!

投稿者 sapporobiyou : 23:59 | コメント (4)

2008年04月04日

ドリスタン

 一週間前に風邪を引きました。
 とうとう、ノドにきて声が出なくなりました。
 診察の説明も、
 電話を受けても、
 お聞き苦しく申し訳ございません。
 食欲もあり、体調はそれほど悪くないのですが、
 ノドと声が最悪です。
      ■         ■
 私は小さい頃から、体が弱く、
 札幌医大に合格した時に、
 札幌西高校の保健室の先生から、
 『本間君、あなたのような、札付きの軟弱児がお医者さんになって大丈夫?』
 と半分冗談?で言われたほどでした。
 確かに、京都へ行った修学旅行でも、
 東京で熱を出して病院へ行きました。
      ■         ■
 医者になってからも、よく風邪を引いていました。
 北大形成外科の秘書さんから、
 本間先生のトレードマークは、
 風邪引きさんの大きなマスク、
 と言われたこともありました。
 フラフラになって、
 北大病院の看護婦さんに注射や点滴をしてもらったこともありました。
 家内が下の子を妊娠中に風疹になり(患者さんからうつりました)、
 家を追い出されて‘入院’したこともありました。
      ■         ■
 大学病院をクビになって、
 開業医になってからの方が、
 かえって、不思議と風邪を引かなくなりました。
 自分で開業してからは、病気で休んだことはありません。
 低空飛行ながら、何とか元気を出してやっています。
 子供の頃から、よく風邪を引いていたので、
 民間療法を含めて、風邪の治療には詳しくなりました。
      ■         ■
 高校生や大学生の頃は、よくタマゴ酒を飲みました。
 私はアルコールはダメですが、
 タマゴ酒はOKでした。
 はちみつレモンもよく飲みました。
 タマゴ酒もはちみつレモンも、
 温かい飲み物で、からだをあたためて、
 その後ですぐに寝ました。
      ■         ■
 ここ数年、お世話になっているのが、
 ドリスタンというお薬です。
 成分にアセトアミノフェンという解熱鎮痛薬と、
 ビタミンCが入っています。
 くすり屋さんで買える、風邪薬です。
 レモン味とアップル味があります。
 私はレモン味を飲んでいます。
 はちみつレモンを思わせる味です。
 苦くはありません。
      ■         ■
 これを飲んで、寝るのが私の風邪治療です。
 くすりなのに、意外とおいしいのが特徴です。
 また、医科向の‘お薬’と違って、
 成分がマイルドです。
 適度に鼻水を少なくしてくれて、
 その割りに眠くなりません。
 風邪はウイルスによって引き起こされる、
 上気道(鼻、鼻の奥、口の奥、ノド)の病気です。
 風邪薬は、症状を改善しますが、
 ウイルスを殺すパワーはありません。
 自分の免疫力が風邪を治します。
 ゆっくり休むのが一番の治療法です。
 ドリスタンは適度に症状を改善してくれます。
      ■         ■

dri.jpg
ドリスタンレモン味
6包で840円

投稿者 sapporobiyou : 22:40 | コメント (8)

2008年04月03日

嬉しい便り

 医師になってよかったと思う瞬間があります。
 毎日の診療で…
 キレイな二重ができた。
 ワキの臭いがなくなった。
 患者さんの嬉しそうな笑顔が何よりの喜びです。
 逆に…
 なかなか腫れが取れない。
 ワキのキズが治らない。
 思ったより、二重の幅が狭くなった。
 などという苦情をいただくこともあります。
      ■         ■
 私は、神さまでもなければ、
 神の手も持っていないので、
 100%、
 全ての方に満足していただいていると思ってはいません。
 お叱りを受けることもあります。
 これが現実です。
 美容外科医は、決して楽して儲かる職業ではありません。
 細かい作業ですし、神経も使います。
 好きでなければできません。
      ■         ■
 そんな毎日ですが、嬉しいお便りをいただくと元気が出ます。
 美容外科や形成外科は、
 救急医や新生児科、産婦人科のように、
 直接、人間の生命と向き合う診療科ではありません。
 私のような人間でも、
 『手術を受けて、元気になりました』
 『また、明日から元気に働きます』
 とか
 『難関の○○大学に合格できました』
 『○○に合格できました』
 というお便りをいただくと、
 本当に元気が出ます。
 どんなに疲れていても、機嫌がよくなります♪
      ■         ■
 人は外見ではなく中味です。
 外見で判断してはいけません。
 外見にこだわるのは、愚かなことです。
 もっともなご意見です。
 ただ、世の中の女性の大部分はお化粧をされます。
 老人ホームに入居していた、お年寄りが、
 ちょっとお化粧をしてあげたら…
 元気になったという話しも聞きます。
 医学の力を借りて、ちょっとキレイになって、
 おまけに元気になるのは、よいことだと思います。
      ■         ■
 強そうにしていても、人間は弱いものです。
 『運命』と割り切ろうと考えても、
 自分の『運命』を受け入れるのに、何年もかかることがあります。
 そうして、落ち込んでいる時に、
 ちょっとだけキレイになって、元気になれることがあります。
 私たちは、人の命を助けることはできませんが、
 人を幸せな気分にしたり、
 ちょっとだけでも、元気にするお手伝いができます。
 美味しいものを食べて、
 明日から、また元気に働こうという意欲がでるのと同じです。
      ■         ■
 人間は、どんなに頑張っても、思い通りにならないこともあります。
 ただ、頑張ったら、頑張っただけの効果が出ることもあります。
 4月は新しい人生のスタートです。
 私もそうですが、少しでも他人の役に立って、
 ああ、この仕事をしていてよかったなぁ!
 と思えるように頑張ろうではありませんか。
 嬉しいお便りをいただき、ありがとうございました♪

投稿者 sapporobiyou : 22:38 | コメント (1)

2008年04月02日

ジェネリック医薬品

 私の日記を掲載させていただいている美容の杜で、
 ジェネリック医薬品についてご質問を受けたので、
 回答を兼ねて記載いたします。
 平成20年2月19日の日記に書いたガスターを例にとってみます。
 ガスターは山之内製薬㈱が開発した、胃潰瘍の薬です。
 胃酸という強力な酸で胃の粘膜が損傷され、胃潰瘍になります。
 ガスターはこの胃酸の分泌を抑える作用があります。
      ■         ■
 ガスターなどの薬が発売される前は、胃潰瘍で吐血を繰り返すと、
 消化器外科で胃を切除するのが一般的でした。
 ところが、H2(エイチツー)ブロッカー(ガスターなどの薬)という薬が発売されると、
 胃潰瘍で吐血するような人はいなくなりました。
 この薬が発売された頃には『外科医殺しの薬』と呼ばれたほどでした。
 それほど、劇的な効果があったので、
 胃潰瘍で手術する人がいなくなり、外科医が失業するという意味です。
 当時の山之内製薬㈱はかなり収益を上げたと思います。
      ■         ■
 開発の詳しい経緯はわかりませんが、
 当時は夢の新薬と言われました。
 ところが、ガスターも製造特許(最長で25年です)が切れると、
 他のメーカーが、まねっこをして、
 同じ成分の薬を作ることができるようになりました。
 ただし、ガスターというのは商品名なので使えません。
 これが、2月19日に書いた、
 ・ガモファー
 ・ガスイサン
 ・ガスセプト
 ・ガスドック
 ・ガスポート
 などという製品の名前です。
 覚えやすいように、ガスを頭につけているところが笑えます。
      ■         ■
 競争社会の宿命とはいえ、高額の開発費をかけて作った薬を
 簡単にまねっこされて、
 安く売られる製薬メーカーが可哀想な気もします。
 欧米では、このまねっこして作った薬の市場占有率が高いのです。
 まねっこ薬=ジェネリック医薬品です。
 有効成分名を指す一般名(generic name)で処方されるので、
 「ジェネリック医薬品」と呼ばれます。
 昔は、特許権が消滅した後、ゾロゾロと出てくるので、
 「ゾロ」とか「ゾロ薬」と呼んでいました。
 安い薬は、医療費の抑制には効果的です。
 ただ、安売りばかりが強調されると、
 メーカーの製品開発力がなくなります。
      ■         ■
 2008年4月1日からは、医師が特に指示しない限りは、
 調剤薬局の薬剤師の判断で、後発医薬品に変更できるようになりました。
 ですから、先生に遠慮して、
 『安い薬にしてください』
 と言えない人でも、
 調剤薬局で簡単に『安い薬』に変更できるようになったのです。
 調剤薬局でお薬をもらう時に、
 『安い薬』をお願いしますと言うだけでOKです。
 処方してくれた先生にも知らされません。
      ■         ■
 『安い』からといって、中国製ではありません。
 ジェネリック医薬品メーカーは日本の製薬会社です。
 厚生労働省の認可を受けて製造販売しています。
 いままで、ジェネリック品だから不良品だった、
 という話しも聞いたことがありません。
 ですから、安心してお願いしてください。
      ■         ■
 実は、札幌美容形成外科では開院時から、
 ジェネリック医薬品を採用しています。
 もちろん、先発品と言われるお薬も使っています。
 抗生物質などはジェネリック医薬品です。
 自分や家族も内服しています。
 何の問題もありません。
      ■         ■
 また、札幌美容形成外科では院内でお薬をお渡ししています。
 これは、‘美容外科’と書かれた処方箋を持って、
 調剤薬局まで行くのがイヤだという心理。
 院内でお薬をお渡しした方が、
 調剤薬局でいただくより、『安い』からです。
 たかが薬といえど、
 同じ成分でもかなり価格の開きがあります。
 国全体でみると、ガソリンよりも影響が大きいかも知れません?

投稿者 sapporobiyou : 23:47 | コメント (4)

2008年04月01日

お詫びとお知らせ

 今日から4月です。
 診療報酬という、保険診療の料金が変わりました。
 新しく、早朝・夜間加算という制度ができました。
 これは、標榜時間内
 (何曜日は何時から何時まで診療していますと看板に書いてある時間)
 であっても、
 朝6時から8時、
 夜の6時過ぎ、
 土曜の12時過ぎには、
 50点(自己負担分で150円)を加算できるというルールです。
      ■         ■
 大変申し訳ございませんが、
 札幌美容形成外科でも、この加算料金をいただきます。
 土曜日や午後6時以降の診療を変更ご希望の方は、
 お手数でもお電話でご予約の変更をお願いいたします。
 昨日の日記にも書きましたが、
 この早朝・夜間加算は診療所だけの料金です。
 大病院では、かかりません。
      ■         ■
 でも、そもそも大病院では、
 土曜日の午後や平日の6時以降は診察をしていません。
 私が札幌美容形成外科を開業する時に考えたのは、
 大病院ではできない医療サービスの提供です。
 仕事を休んでまで病院へ行くことができない…。
 ちょっと、病院へ行ってきますと言いにくい‘病気’。
 形成外科には、このような特殊事情があります。
      ■         ■
 実際に診療所を経営していると、困ることもあります。
 まず、従業員はほぼ100%若い女性です。
 友人や親戚の結婚式。
 開かれるのは、土日祝日が大部分です。
 お休みをあげないわけには行きません。
 有給休暇も取得してもらわないといけません。
      ■         ■
 そうすると、人が足りなくなります。
 少人数で回している、私のような診療所では大きな問題です。
 休診日はHPでお知らせしていますが、
 平成20年4月からは、
 祝日は休診とさせていただきます。
 土日月と3連休が続く月曜日の振り替え休日は、
 休診させていただきます。
 お客様には大変申し訳ございませんが、
 ご理解とご協力をお願いいたします。
      ■         ■
 私自身は、土日に働くことは何の問題もないのですが、
 月に一度も日曜日の休みがないと、従業員が集まりません。
 これが、祝日休診の正直な理由です。
 自慢ではありませんが、こんなウルサイ院長なのに、
 文句も言わずよく働いてくれる職員に感謝しています。
 これからも、サービスの改善を検討して参ります。
 皆様のご理解とご協力を重ねてお願い申し上げます。 

投稿者 sapporobiyou : 23:39 | コメント (5)