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2008年04月06日

解剖の教科書

 医学部はお金がかかる。
 とよく言われます。
 私大の医学部は入学金も授業料も高額です。
 国公立大学は、医学部も他の学部も授業料は同じです。
 私が札幌医大の学生だった30年前は、
 授業料は一ヵ月3,000円でした。
 子供がいた同級生が、
 ‘幼稚園より安い’と言っていたのを覚えています。
 私の数年前に入学した先輩は月1,000円でした。
 留年しても入学時の授業料が維持されるシステムでした。
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 他学部と違ったのは、修業年限が6年間だったこと。
 これも、今では獣医学部や薬学部も6年間になりました。
 ですから、医学部だからといって、
 特別にお金はかかりませんでした。
 ただ高価だったのが、教科書代金でした。
 今では安価な教科書もありますが、
 当時は、廉価版といえど、一冊一万円程度しました。
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 授業料と教科書代金は親が出してくれました。
 ただ、一冊数万円もする本は、
 さすがに買ってくれとは言えませんでした。
 医学は日進月歩です。
 30年前と現在では、覚える内容もガラリと違います。
 30年前の教科書で、
 唯一、現在も使えるのが、
 解剖学の教科書です。
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 人体の構造は、30年経っても変わりません。
 私は30年前に使った教科書を今でも見ることがあります。
 また、30年前は高価で買えなかった教科書を
 ようやく手にして、大切に持っていて使っています。
 外科学の基礎は解剖学です。
 内科学でも解剖学はとても大切です。
 医学生の時は、解剖実習が重労働で大変でした。
 夜まで解剖実習室に残って、解剖をしたり、
 口頭試問の前日は、
 遅くまで同級生と確認し合って、勉強したものです。
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 医師になってからの方が
 解剖学の重要性がわかりました。
 いくら教科書を読んでも、
 3次元的な構造はわかりません。
 教科書にも書いていないことがあります。
 私が解剖学教室で研究をして論文を書いたのはそのためです。
 臨床の場で‘人体実験’や‘練習’はできません。
 外国では、ご遺体を使わせていただく、
 手術トレーニングがあると聞いて、羨ましく思いました。
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 解剖の教科書には、
 実習室でついたシミや臭いがついています。
 30年経っても残っています。
 少し汚れた教科書ですが、
 辛かった解剖学実習の想い出となっています。
 これから解剖学実習をはじめる医学生諸君。
 一生で一度しか経験できない貴重な体験です。
 医学生だけに許された実習です。
 30年経っても役に立ちます。
 しっかり勉強してください。

投稿者 sapporobiyou : 2008年04月06日 21:45

コメント

医学部の授業料がそんなに安いとはしりませんでした。 ただ 本が高いという事は 家に来ていた医学部の学生さんに聞いた事があります。高いのは10万もするんだよとか・・ だから 自分の息子と一緒にいつも食事してもらっていました。家庭教師など雇えるほど裕福な家庭ではないのですが、回り近所に子供がまったくいなく 人と接するのが苦手というか communication能力が低いというかで いろんな 話を息子として欲しくて いろんな方に来ていただきました。**大の医学部・工学部・教育学部の方々には大変お世話になりました。 今は不審な死に方をすると司法解剖があり死因や死亡時刻までわかるようになりました。ほんとに医学の進歩はめざましいです。 私も 最先端の医療のお陰で 今こうしていられるので 四月から医大生になられた方がたは 一生懸命勉強され 一人でも多くの患者を助けてください。

投稿者 さくらんぼ : 2008年04月06日 22:23

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