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2008年04月21日
キズの治し方
平成20年4月20日、朝日新聞朝刊日曜版 be on Sundayの記事です。
元気のひけつ
擦り傷・切り傷
軽いときは適度に潤いを
■ ■
軽い擦り傷や切り傷ができたとき、どうしていますか。
消毒して乾かして……。
実は、
消毒せずに適度に潤いを保つ方が痛みも少なく、
治りも早い。
近年、そんな考えが広がってきました。
湿潤療法(モイストウンドヒーリング)と呼ばれています。
■ ■
国立成育医療センターの金子剛医長(形成外科)は
もう5年ほど、手術前の消毒以外には消毒薬は手にしていない。
「傷の手当てだけではありません。
手術後も消毒薬は使わず、
汚れがあれば生理食塩水で皮膚をきれいにしています」
■ ■
理由は
「そもそも健常じゃない状態なのに、
かえって皮膚組織を傷つけてしまい、
痛むし、治りが遅くなる」。
傷は乾燥させた方が細菌感染も少なく、
治りが旱い
-昔はこう思われていた。
傷口を毎日消毒してガーゼを取り換えるのが
当たり前だった。
しかし、結果的に毎日、傷つけることになってしまっていた。
■ ■
金子さんは言う。
「どうして傷ができたのかを把握し、
傷の場所や深さをみてほしい。
出血しているなら押さえて止血し、
砂が入ったり出血がひどかったりする場合は
すぐ医療機関へ」
傷口が深かったり、
ギザギザになっていたりするほか、
ガラスや木くずが刺さっている場合も病院に行った方がいい。
破傷風にも注意がいる。
■ ■
「とにかく落ち着いて。
早く措置しないと治りが悪いと言われましたが、
傷は24時間以内に対処すれば大丈夫ですから」
NPO法人創傷治癒センター理事長の
塩谷信幸・北里大名誉教授(形成外科)は
「そもそも傷を治すのは体に備わった自然の治癒能力なのです。
私たち医師はそれを手助けするだけなのです」と話す。
■ ■
皮膚は、
細菌などの病原体や化学物質から
私たちを守る防御壁であるとともに、
体液が漏れるのを防ぎ、
体内環境を維持する役目をもっている。
その大切な壁が破れると、
修復するための様々な仕組みが働く。
■ ■
傷ができると体液がしみ出してくる(滲出液(シンシュツエキ))。
この液の中に細胞の成長を促し
皮膚を修復するためのいろいろな成分が含まれている。
かさぶたができると
その分、働きが落ちる。
この液をふき取ると、治るのを妨げていることになってしまう。
■ ■
逆に液体の状態が保たれると思う存分に能力が出る。
これが湿潤療法の考えで、
そのための「モダンドレッシング」という、傷にはるものが開発された。
家庭用のものも販売されている。
やけどのときにできる水ぶくれは、
いわば自然の湿潤療法だ。
■ ■
塩谷さんによると、
この考えは、1962年に英国の動物学者により、
動物実験のデータを基に発表された。
それから半世紀近く。
ようやく広がってきた、という。
「傷をふさぐと、かえってうみやすくなるのでは」
という心配も根強い。
湿潤療法の普及を遅らせた一因だが、
実際には感染率は低いと報告されている。
体液中の白血球などが活発に活動するので
細菌が抑えられると考えられている。
そもそも皮膚にはたくさんの常在菌がいる。
それをぬぐい去ろうと薬に頼っても
無理があるのかも知れない。 (小西宏)
■ ■
キズが自然に治るメカニズム

炎症期
①血管が破れ出血
②血小板などの働きで血が止まる
③滲出液がにじみ出る
④白血球などが細菌を除く

増殖期
①滲出液が乾いてかさぶたに
②かさぶたの下では残った滲出液の手助けで表皮が完成
③コラーゲンなどでキズを埋めるように組織がつくられる

成熟期
①表皮が再生される
②表皮の下では元に戻ろうと細胞が活動
③組織が収縮し、キズが小さくなる
(「正しいキズケアBook-1」をもとに作製)
(朝日新聞より引用)
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プラスα(アルファ)
NPO法人創傷治癒センターはホームページ (http://www.woundhealing-center.jp/)で、傷の手当ての10ヵ条や床ずれなどの情報を提供している。
民間団体の「正しいキズケア推進委員会」(http://kizucare.com/)も湿潤療法やキズケアのQ&Aを掲載している。
正しいキズケアBOOK1~3を無料で配布している。
子ども向けに分かりやすいイラストで紹介したものもある。
希望者はホームページから。
(以上、朝日新聞より引用)
■ ■
キズに対する考え方が変わってきました。
金子先生は慶応大学形成外科のご出身。
とても穏やかで優しい先生です。
子供の生まれつきの耳の病気、
とくに小耳症(ショウジショウ)の治療がお上手です。
■ ■
塩谷先生は、ブログでもお馴染み。
元北里大学形成外科教授。
日本形成外科学会の重鎮のお一人です。
朝日新聞社は、元気のひけつなど、
医療記事が充実しています。
■ ■
ただ、誤解のないように捕捉しますと…
この湿潤療法が有効なのは、浅いキズです。
イヌにかまれたようなキズに貼ってもダメです。
感染の恐れがあるキズに、貼ると悪化します。
浅いキズでも、必ず生理的食塩水(0.9%の濃度)で洗って、
創面の異物や細菌をできる限り洗い流してから使用します。
■ ■
家庭用として市販されているのが
ジョンソン・エンド・ジョンソンから発売されている
キズパワーパッドです。
病院やクリニックで使用するのが
デュオアクティブなどです。
ハイドロコロイドドレッシングといいます。
どちらも高価な製品です。
■ ■
キズを見分ける力がない人が
むやみにこの製品を使用してもダメです。
また、普通のサビオなどに比べると
価格が高いのが難点です。
浅いキズでしたら、生理的食塩水で洗って
軟膏とサビオでも十分です。
顔のキズなどを早くキレイに治したければ、
形成外科医にご相談下さい。
投稿者 sapporobiyou : 2008年04月21日 23:59
コメント
ドレッシングなんて何かサラダにかける物みたいなのがあるのですね。 私は絆創膏などは 蒸れてだめなので コロスキン?でしたかセメダインのような 薬をよく使いますし、化膿しそうな時は リンデロンやゲンタシン軟膏があると傷に薄く塗ってます。そういう処置も治りが遅いのでしょうか?神経質なので 手に傷があると ぶどう球菌などで 料理する時家族が 食中毒になってはと思うので 手袋をするか カサムケアみたいなもので固めて包丁を握ってます。
投稿者 さくらんぼ : 2008年04月22日 04:46
本間先生のブログの中にはいろんな先生のブログ紹介があります。弁護士先生のバレンタインの話は笑ってしまいました。 もらって どきどきしてたら 先日 先輩から連れていかれた、すすきの の ママからだったとか(笑) すすきのに行かないと ブログに書くとかえって奥さんに言い訳がましく 聞こえるのは私だけでしょうか?ごめんなさい 本間先生。 今日は 来週義父の49日の法要があるので 美容院に行き カラー と縮毛矯正をしてきました。悩んでいた 髪の悩みが 2万ちょっとで 解消するなら安い物です。(セミロングです) いつもいた女の子が退職したとのこと、寿退職?って聞いたら自分のしたかった夢を実現するため に退職されたとか。四月から竹富島の住人になったそうです。人生は一度しかありません。夢は捨てないでください。 人間社会のいざこざの中にいると 権力のある者に 正義が負けそうになり 私も沖縄でのんびり暮らしたいと思いました。
投稿者 さくらんぼ : 2008年04月22日 21:14