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2008年07月31日

救急外来の限界

 私が勤務した地方の総合病院を例にとって、
 夜間の急患診療についてご説明します。
 診療科は20近くありました。
 通常の外来受付時間は、
 午前中でした。
 待ち時間が2時間近くかかることもありました。
 病院は月曜日から金曜日まで。
 土日祝日は休診です。
      ■         ■
 病院には、受付や会計をする医事課。
 診察をする各診療科。
 お薬をくれる薬剤部。
 X線やCTの検査をする放射線部。
 検査をする、臨床検査部。
 看護師さんをまとめる看護部。
 給食を作ったり栄養指導をする栄養科。
 さまざまなセクションに別れています。
      ■         ■
 総合病院のベッド数が700床あったとすると、
 それ以上の人が働いているのが病院です。
 労働基準法の規定があるので、
 週の労働時間は40時間。
 一日8時間働くと、5日で40時間です。
 一日、24時間のうち、
 病院がフルに稼動できるのは、
 理論上8時間です。
 一週間7日のうち、
 フルメンバーのスタッフが揃っているのは、
 5日間です。
      ■         ■
 人間は一年365日、
 24時間いつ具合が悪くなるか、
 いつ病気になるかわかりません。
 500床も700床もあるような、
 大病院ですら、
 一年365日のうち、
 フルに稼動できるのは
 暦で計算しても7割(土日祝があるため)。
 一日24時間のうち
 8時間しかフル稼働できないのです。
      ■         ■
 つまり、大病院ですら、
 いつでも最高水準の医療が受けられるのではない
 ということです。
 消防の119番は24時間、365日
 同じように対応できるように、
 人員が配置されています。
 ところが、病院は昼と夜とでは、
 診療できる体制が大きく異なるのです。
 つまり一年365日のうち、
 病院が病院としてフルに機能できるのは、
 半分以下なのです。
 24時間営業のコンビニと違うところです。
      ■         ■
 700床の総合病院には、
 多いところですと100人近い医師が勤務しています。
 医療崩壊が社会問題になっていますが、
 勤務医は朝8時には出勤して仕事をはじめます。
 夕方17:00で仕事が終わる病院はマレで、
 だいたい20:00頃までは仕事をしています。
      ■         ■
 当直医は、17:00からオンコールといって、
 急患や再来があれば呼ばれる仕組みになっています。
 自分の専門外でも、
 まず診察に呼ばれます。
 わからなければ専門医に連絡をしますが、
 すぐに呼べない病院もあります。
 難しいのが頭痛と腹痛です。
 緊急を要する痛みなのか?
 経過観察でよいのか?
 判断に迷うことがたくさんあります。
      ■         ■
 CTやMRIの検査をしようとしても、
 診療放射線技師が当直をしていない病院もあります。
 (診療放射線技師の当直義務はありません)
 (病院に当直が法律上必要なのは医師だけです)
 そうすると、
 診療放射線技師を呼ばなくてはなりません。
      ■         ■
 頭痛の患者さんが来た時に、
 すぐに脳神経外科の先生を呼べるとよいのですが、
 脳外科が非常勤で大学から来ているだけの病院もあります。
 専門医が診察をしても
 原因がわからないこともあります。
 耳鼻科の病気が原因で頭痛が出ることもあります。
      ■         ■
 腹痛も同じです。
 盲腸だけが腹痛の急患ではありません。
 泌尿器科の病気や
 女性の場合は
 婦人科疾患が
 急性腹症(緊急を要する腹痛)の
 原因となることもあります。
      ■         ■
 当直医は病院に一人です。
 たまたま、
 専門医が当直に当たっていると、
 患者さんはラッキーですが、
 専門外の先生が当直のこともあります。
 最近の若い先生は、
 自分は急患を診る自信がないので、
 (医療ミスで訴えられると嫌なので)
 当直はお断りします!と
 病院の管理者を困らせる人すらいるようです。
      ■         ■
 つまり、夜間は、
 昼間の‘病院’とはまったく違うということを、
 患者側も理解して、用心してかかる必要があります。
 ‘運悪く’、
 正しい診断と治療ができない‘先生’に
 当たる可能性があるのです。
 当直医は、真面目にできる限りの治療をします。
 ただ、昼と夜では、
 同じ病院でもできることが大きく違うのです。
 これが日本の医療体制の現実です。

投稿者 sapporobiyou : 22:49 | コメント (0)

2008年07月30日

さくらんぼさんのご意見

 平成20年7月27日に書いた、
 不必要な検査について、
 さくらんぼさんからご意見をいただきました。
      ■         ■
 さくらんぼさんのお母様の具合が悪くなり、
 急患で病院へ連れていったところ、
 検査も 血圧測定もなかったです。
 もちろんCTもです。
 ただの暑さによる水分不足だから
 こんな事くらいで…
 と思われました。
      ■         ■
 母は 夕方 お風呂に入った後
 頭が締め付けられるように
 冠をかけられてるようだと訴えました。
 痛くはなく
 なんとか歩けたし
 話もできました。
      ■         ■
 脈も取って下さらなかったので
 水分不足なら点滴をしてもらえませんか?
 と頼みましたが
 ポカリスエットでも飲んで
 寝ててくださいと言われ
 帰されました。
      ■         ■
 そういった 頼みも
 わがままな患者の頼み なんでしょうか?
 日記の脳外科の先生も
 私や母のような人の立場に立って
 書いて欲しかったと思います。
 患者間では
 検査されすぎて困ったと言う人はいません。
 十分な検査が行われず ・・
 という方の方が多いです。
      ■         ■
 次の日
 個人の先生に診ていだだき
 そこのCTスキャンで
 くも膜下出血している事がわかり
 結局昨夜 受診した病院に移され
 すぐ手術でした。
      ■         ■
 昨夜、検査さえしてくださっていたらなあ~とよく思います。
 幸い母は少しの出血で、
 二度 三度 破れなかったので
 瞼が垂れたくらいで 元気になりましたが、
 昨夜すぐ手術していただいていたら
 瞼も垂れなかったかもと思う事もあります。

      ■         ■
 私は、さくらんぼさんの地域の
 医療体制がわかりません。
 さくらんぼさんのお母さんの場合は、
 夜間に診察した‘先生’の
 診立てに問題がありました。
 頭痛で来院した患者さんの
 クモ膜下出血を見落とした可能性があります。
      ■         ■
 見落としていなかったとしても、
 『頭が締め付けられるように』
 『冠をかけられてるようだ』と訴えた 
 患者さんへの対応が不適切でした。
 結果的にお母さんは
 翌日に緊急手術で助かって、
 軽度の後遺障害で済みました。
 ほんとうによかったと思います。
      ■         ■
 同じ医療者の一人として、
 お母様には大変申し訳なく思います。
 心からお詫びいたします。
 私は、お母さんが受診なさったと思われる、
 地域の総合病院と
 同規模の病院に勤務していました。
 形成外科主任部長でした。
      ■         ■
 正直な話しです。
 私は菓子折りを持って、
 患者さんのご自宅まで、
 研修医と一緒に
 謝りに行ったことがあります。
 研修医は真面目な医師でしたが、
 やってはいけないミスを
 救急外来でしてしまいました。
 私が‘こうしてはいけない’と
 口うるさく注意していた医療ミスをしました。
      ■         ■
 私は脳神経外科が専門ではないので、
 お母さんが救急外来でCT検査を受けたら、
 くも膜下出血が見つかっていたかどうか?は
 わかりません。
 ただ、
 担当医がせめてもう少し親切に対応していれば…
 と残念に思います。
 救急医や当直医は万能ではありません。
 大学病院の教授ですら誤診をすることはあります。
      ■         ■
 検査をすべて否定するつもりはありません。
 私や朝日新聞へ投稿した、
 脳神経外科の先生が指摘したいのは、
 営利目的でなされている検査です。
 患者側からできることは、
 信頼できる医師を見つけて、
 その先生からアドバイスをいただくことです。
 よい先生には、よいネットワークがあります。
 大切なのは、
 検査ではなく、
 適切な検査を適切に指示してくれる先生です。
 わかりやすく、 
 優しく説明してくれる先生です。

投稿者 sapporobiyou : 23:27 | コメント (0)

2008年07月29日

画像診断学

 画像診断学とは、耳慣れない難しい言葉です。
 ‘がぞうしんだんがく’といいます。
 市立札幌病院には、
 画像診療科という専門の科もあります。
      ■         ■
 私が、札幌医大を卒業して、
 北大形成外科に入局したのが1980年でした。
 札幌医大と北大では、
 さまざまなシステムが異なっていました。
 北大へ行って、
 驚いたのが放射線科でした。
 札幌医大での放射線科のイメージは、
 ガンを放射線で治療する科でした。
 北大へ行って、
 画像診断を専門とする
 放射線科医がいることを知りました。
      ■         ■
 レントゲンやCTを撮ってくださるのが、
 診療放射線技師です。
 撮っていただいた、
 X線やCTの画像を見て
 (これを読影(どくえい)といいます)
 病気を診断するのが、
 画像診断の専門医です。
      ■         ■
 私が医学生だった30年前は、
 肺炎や肺ガンは呼吸器内科で習い、
 肺のX線写真は呼吸器内科の実習で教わりました。
 当時、東京の国立がんセンターから
 新進気鋭の鈴木明教授が赴任され、
 第三内科の読影会(どくえいかい)は大盛況でした。
      ■         ■
 今でも、肺のX線写真の読み方を、
 (X線やCTの写真を見て診断することを、
 ‘読む’といいます)
 教えてくれるのは呼吸器内科だと思います。
 ただ、画像診断科がある病院では、
 CT検査をした後には、
 放射線科の画像診断専門医が
 読影をして、
 所見をレポートにまとめてくれます。
      ■         ■
 私たち、専門外の医師は、
 そのレポートを読んで、
 わからない点は
 画像診断医にお聞きして勉強します。
 CT検査は、簡単に言うと、
 人体を輪切りにして、
 白黒の写真にしたものです。
 ですから、
 肺以外にも背骨や乳腺なども写ります。
      ■         ■
 肺ガンの専門医は、
 肺のことはよくわかりますが、
 肺以外の、
 背骨や乳線、
 皮膚や軟部組織については
 専門外です。
 画像診断専門医は、
 画像から得られる
 すべての情報のスペシャリストです。
 疑問があれば、診療放射線技師に指示をして、
 撮影条件を変えることもします。
      ■         ■
 CTやMRIの検査は
 医師免許があれば、
 誰でも指示をすることができます。
 ところが、
 出来上がった写真を
 読む(読影する(どくえい)のが難しいのです。
 写真から、
 いかに正確に情報を引き出すかが問題なのです。
      ■         ■
 不必要な検査について、
 さくらんぼさんからご意見をいただきました。
 確かに必要な検査もしてもらえないのは問題です。
 ただ、今の日本では、
 検査だけして、
 そこから正確に情報が得られていないことがあります。
 医学の進歩とともに、
 さまざまな専門医が活躍しています。
 市立札幌病院画像診断科の先生は、
 素敵な女性の先生です。
 鋭い目で病気を見つけてくれる頼りになる方です。

投稿者 sapporobiyou : 23:59 | コメント (0)

2008年07月28日

看護師募集

 昨夜からHPに看護師募集を掲載いたしました。
 クリニックの経営で一番頭が痛いのが、
 職員の採用です。
 特に看護師は、絶対数が少ないので、
 どこの医療機関でも苦労しています。
      ■         ■
 札幌美容形成外科は平成16年8月3日に開院しました。
 今年で丸4年になります。
 はやいものです。あっという間でした。
 現在、職員の平均在職期間は35ヵ月。
 最長44ヵ月(3年8ヵ月)
 勤務してくれている職員が3人います。
 長い間、勤めてくれていて、
 本当にありがたく感謝しています。
      ■         ■
 よく事業をする時に大切なのが、
 ひと
 もの
 かね
 といいます。
 総合病院に勤務している時は、
 病院で看護師を採用してくれるので、
 苦労をしたことはありませんでした。
      ■         ■
 札幌美容形成外科で採用の時には、
 私のクリニック経営についてのビジョン、
 私の考え方をご説明して、
 私の‘夢’の実現を手伝ってくれませんか?
 と口説(くど)きます。
 そうして口説いて、
 勤務してくれているのが今の職員です。
      ■         ■
 美容形成外科のクリニックは、
 ふつうの病院や診療所とは違います。
 大先輩の武藤靖夫先生(札幌中央形成外科)から
 教えていただいた言葉です。
 『患者さんではなく、お客様です』
 自分が院長になってはじめて理解できました。
      ■         ■
 看護職にも、今までとは違った対応が求められます。
 『本日、担当させていただきます、看護師の○○と申します。』
 『手術の準備が整いましたので、ご案内いたします。』
 『お疲れ様でした。』
 『お気をつけてお帰りください。』
 などなど、
 ‘ふつう’の医療機関とは違った対応を求めます。
      ■         ■
 美容外科ならではのメリットもあります。
 レーザー脱毛の練習台は、自分の手足です。
 何回か練習しているうちに、
 自分の手足はツルツルになります。
 顔のレーザーフェイシャルもできます。
 自分で体験して、
 どの程度の赤味がどの程度続くか理解します。
 顔のうぶ毛やニキビも少なくなります。
      ■         ■
 反面、今までの看護職としての経験が
 すぐに役立たず、
 新しいことをたくさん覚える必要があります。
 手術室の勤務経験がなくても大丈夫ですが、
 人をキレイにしたい、
 自分もキレイでいたい、
 細かいことに気がつく、
 そんな方を募集します。
      ■         ■
 私の‘夢とロマン’に
 共鳴できたら、是非応募なさってください。
 お電話をお待ちしております!

yuri.jpg
現在の職員です
 

投稿者 sapporobiyou : 23:59 | コメント (0)

2008年07月27日

不必要な検査

 平成20年7月27日、朝日新聞朝刊、
 声の欄への投稿記事です。
 不必要な検査
 医療費の無駄
 脳神経外科医 松島善治
 (東京都小金井市 72歳)
      ■         ■
 私は幾つかの病院で頭痛外来を担当しているが、
 院内外から紹介されて来る慢性頭痛の
 患者のほぼ全員が、
 既にCT(コンピューター断層撮影)
 またはMRI(磁気共鳴断層撮影)
 を実施されている。
      ■         ■
 慢性頭痛でこれらの検査が必要なことはまれで、
 重要なのは正確な頭痛の知識だ。
 だが日本の病院では、
 検査が収入につながるためか、
 検査は不必要だと説明する時間を省くためか、
 頭痛と言えば直ちにCTやMRIの検査を実施してしまうのである。
      ■         ■
 これは医師の勉強不足にもよるが、
 他方では「頭痛があるから頭のCTを撮って下さい」
 と患者から望まれる場合が多いためだ。
 不必要だと説明しても納得させるのは実に難しい。
      ■         ■
 こうした不要な検査の数は膨大で、
 全国の診療所や病院で毎日行われる
 無駄な検査に支払う費用は、
 国の医療費のかなりの部分を占めている。
 不要な投薬も同様である。
      ■         ■
 医療崩壊が叫ばれる今、
 医師の実力や、
 患者にとっての必要の有無に関係なく、
 官僚の天下り先ともなりうる会社の
 医療機器、
 検査、
 薬などを使った時に限って
 医療側に金が入るような
 今の仕組みは早急に改めるべきだ。
(以上、朝日新聞より引用)

      ■         ■
 日本の医療保険制度の問題点です。
 出来高払いと呼ばれる方式です。
 不要な検査が多いことも確かです。
 投稿者の先生がご指摘なさっていらっしゃるように、
 医療者側だけの問題でもありません。
      ■         ■
 『あの病院へ行ったけど、検査もしてくれなかった』
 『あそこの病院の先生は、すぐに注射をしてくれる』
 『注射一発ですぐに治る』
 などは、日常よく耳にする会話です。
 医療者側にとって、
 もしCT検査をせず、
 後で脳腫瘍などが見つかったとすると、
 (頭痛との因果関係がなくても)
 訴訟になる恐れもあります。
      ■         ■
 CTやMRI検査は、
 造影剤を使わない限り、
 痛くもありません。
 検査によるリスクも少ないので、
 安易に行われることもあると思います。
 私は投稿者の先生の意見に賛成ですが、
 高額のCTやMRIを導入した医療機関では
 今日も不要な検査が行われていると思います。

投稿者 sapporobiyou : 22:39 | コメント (0)

2008年07月26日

米国の医療問題

 平成20年7月26日、朝日新聞朝刊の記事です。
 治療の質、格差反映
 政府関与か市場原理か
 2008米国大統領選
 亀裂の現場から シカゴ
 医療保険制度
      ■         ■
 平日の午後1時、シカゴ郊外の病院の待合室で、患者たち十数人が、うつむきがちに診察の順番を待っていた。
 忙しく立ち回る医師や看護師。消毒薬のにおい。高価な医療器具。診察に必要なものをすべて備えたこの病院に、唯一 「ない」ものがある。
 診寮費を支払う窓□だ。
      ■         ■
 カルロスさん(62)とリリアさん(56)の夫婦は、この病院に通い始めて4年になる。
 「背中が痛むのだけど、健康保険がなく、お金が払えない。この病院がなかったら、どうなっていたか」。そう、スペイン語で話した。
      ■         ■
 この「コミュニティー・ヘルス」は全米で最も大きな無料病院のひとつ。寄付とポランティア医師らで運営され、シカゴ近郊から年間6千人以上の患者が訪れる。その6割以上は中南米系だという。
      ■         ■
 「どこから来たかとか、不法移民か、とかは一切聞かない。彼らは人間であり、医療が必要なのだから」。医師の一人、アーノルド・ワイデンさん(78)は言う。「なぜ、こんな活動をするのかって?米国は、公的な国民皆保険制度のない唯一の先進国だということを忘れてはいけないよ」
      ■         ■
 「病気し破産」
 医療保険制度の不備は、米国で深刻な内政問題となっている。一部に公的保険は存在するが、基本的に一般国民は民間保険会社による医療保険に加人するしかない。このため、全米で無保険なのは4700万人、実に7人に1人に及ぶ。世界保健機関(WHO)による医療制度のランキングで、米国は37位(日本は10位)という低さだ。
      ■         ■
 さらに、医療保険に加人している中流階級ですら、医療費に足元を脅かされている。
 「早く死んだ方が、家族に迷惑をかけずにすむ」。シカゴ市内に住むドナ・スミスさん(53)は10年ほど前、子宮がんの治療を受けていた時、こう考えたという。
      ■         ■
 夫のラリーさん(64)は病弱で、40代から心臓病に悩まされ、定職に就けずにたびたび手術を受けていた。一般向け医療保険は、私企業により営利目的で運営されているため、病気をするほど保険料が高額になり、カバーされない治療も増える。ドナさん自身も病気で職を失い、今まで入っていた企業加入の医療保険すら失ってしまった。
      ■         ■
 スミス夫妻は友人に借金を重ね、電気代の支払いも滞るようになり、ついには破産宣告を余儀なくされた。持ち家を手放し、引っ越した先は、娘の家の地下倉庫だった。
 「普通の中流家庭を築き、6人の子を育て、保険にも入って一生懸命に人生を送ってきた。それなのに、病気をしただけで破産するなんて、何かが間違っている」
      ■         ■
 「コミュニティー・ヘルス」から車で20分ほど、シカゴ名物の摩天楼の一角に、ゲーリー・アルキストさん(55)のオフィスがある。保険会社や製薬会社向けに、企業戦略を提案するのが仕事だ。
「無保険者が存在するのは問題だが、政府による強制的な皆保険が正しいとは思えない。膨大な費用がかかり、増税につながる」。市街地を見下ろす高層ビルの一室で、アルキストさんは断言した。
      ■         ■
 「もし、英国のように医療制度を国営化したら、それは米国人にとって悪夢だ。選択と競争のない制度は、自由と自己責任の考えに慣れた私たちにとって耐えられないものに違いない」
      ■         ■
 ためらう世論
 大統領選で、医療問題は「経済」「イラク」に次ぐ重要な争点になっている。指名候補の座を手にした民主オバマ、共和マケイン両氏による改革案は次のようなものだ。
      ■         ■
 オバマ氏は国民皆保険を目指し、大企業に勉めていない国民を対象にした公的保険プランの新設を計画。全国民に加入は義務づけないが、児童については保険に強制加入させることを売り物にする。一方でマケイン氏は国民皆保険に反対し、税控除により個人の民間保険への加入を促進するという現状維持に近い小幅の改革を目指す。
      ■         ■
 つまるところ、2人の政策の違いは、政府の関与を重視するか、市場原理に任せるかという選択に行き着く。
 ラスムセン社の4月の世論調査によると、政府の運営による医療保険制度を支持する人は29%だった一方で、反対は39%にも上った。誰もが現状に不満を感じている一方で、公的医療保険に反発する人も少なくないのが米国の現実だ。
      ■         ■
 国民の生命と健康にかかわる医療制度を、効率優先の市場原理にゆだねるべきか、それとも税金で公的に支えるべきか。この問いに、米国民はまだ結論を出せずにいる。
 米国の医療保険制度の欠陥を追及したマイケル・ムーア監督のドキュメント映画「シッコ」(2007年)にも出演したスミスさんは言う。「今の制度を変えなければいけないことは誰でもわかっているはずだが、どちらの候補の案も不十分だ。私には遅すぎるが、子どもや孫の世代には間に合って欲しい」(真鍋弘樹)
      ■         ■
 キーワード 
 米国の医療保険制度
 米国には、日本の健康のような国民皆保険制度がない。高齢者向けの「メディケア」、貧困層向けの「メディケイド」という公的保険の対象者以外は、個人で民間の保険会社などによる医療保険に加入する必要がある。従業員に保険を提供していない企業も多く、高額な保険料を嫌って保険に入らない人は増加している。保険に加入しても、タイプや掛け金によって医療機関や治療が制限され、支払い上限額が決められるため、高額の自己負担が発生することも少なくない。国全体の総医療費は国内総生産(GDP)の15%を占め、他の主要先進国より高い水準にある。
      ■         ■
 オバマ氏
 「あなたが医療保険に加入していなくても、私の改革案が法制化されれば、それを手にするだろう」
 (2007年5月29日、アイオワ州での演説)
      ■         ■
 マケイン氏
 「医療保険の国営化が解決策だと考える人もいるが、それは増税や新たな規制を招くだけだ」
 (2007年4月29日、バージニア州での演説)
 (以上、朝日新聞より引用)

      ■         ■
 米国の医療者からは、
 もうやってられない!と悲鳴が聞こえてきます。
 健康保険制度は、病気になった人を助けるという、
 相互扶助の精神で運営されている筈です。
 人の不幸である病気で、
 一部の営利企業だけが儲けるのは許せません。
      ■         ■
 日本の厚生行政もダメです。
 このままでは、医師を志す若者が減り、
 優秀な人材が集まらなくなる恐れがあります。
 医療の原点は、
 困っている人を助けて、
 世の中をよくするお手伝いをする、
 ことだと思っています。
 美容外科といえど、
 社会の役に立たなくなったらおしまいです。

投稿者 sapporobiyou : 22:12 | コメント (1)

2008年07月25日

結納の日

 父親が書いてくれた手紙のおかげで
 今から27年前(昭和56年、1981年)に結婚できました。
 私が26歳、家内が24歳の時でした。
 結婚式が7月で、
 3月に西宮市(にしのみや)まで結納に行きました。
 西宮市は、兵庫県にあります。
 甲子園球場があるところです。
      ■         ■
 恥ずかしながら、
 私は家内と知り合うまで、
 甲子園球場が兵庫県西宮市にあることを、
 知りませんでした。
 大阪より南にあると勘違いしていました。
      ■         ■
 結納は、仲人さんと行くのが正しいのでしょうが、
 私は、両親と私の3人で行きました。
 結納セットを、
 当時のそごうデパートで買いました。
 飛行機の手荷物には預けられず、
 手荷物として機内に持ち込んだ記憶があります。
 松竹梅というお酒を、大阪で買いました。
      ■         ■
 今から考えると、
 私の両親は、今の私とほぼ同年代です。
 父親は55歳、母親が53歳だった筈です。
 26歳の私にとって、
 人生で最良の日々でした。
 自分が親の歳になると…
 家内の父親には悪いことをしたと思います。
 西宮⇔札幌は、
 確かに距離がありました。
      ■         ■
 当時は喧嘩なんかしませんでした。
 どんなことでも許せて、
 とにかく最高の奥さんだと思っていました。
 結婚式場の予約に行っても、
 『最高のカップルですね』
 なんてお世辞を言われて、
 二人とも舞い上がっていました。
      ■         ■
 どんな人と一緒になっても、
 いつまでも最高の日々は続かないものです。
 どこまで許容できるか…?
 どこまでガマンできるか…?
 が問題なのだと思います。
      ■         ■
 キレイだった奥さんも年をとり、
 私も髭まで白髪になってきました。
 アンチエイジングや
 どうしたらボケず生きられるか…?
 などと真剣に考える年齢になりました。
      ■         ■
 昔のアルバムを
 引っ張り出すことはなかったのですが、
 日記のネタ探しにアルバムを見ました。
 未整理の写真の中に、
 若き日の自分を見つけました。
 あの頃は、
 思わずホッペをつねって…
 こんなに幸せでよいのだろうか?
 と思うほどでした。
      ■         ■
 若い時期は、二度と戻ってきません。
 いま、お幸せな方は、
 どうかその時間を大切になさってください。
 これからの方は、
 じっくり
 よ~く考えて、
 相手を選んでください。
 必ず、素敵なパートナーが見つかります。
 返品や交換はできませんので…

yu2.jpg
結納の日
昭和56年3月20日
yu1.jpg
神戸ポートピア

投稿者 sapporobiyou : 20:50 | コメント (0)

2008年07月24日

プロポーズのあと…

 この日記は、若き日の想い出です。
 自分の青春時代を思い出して書いています。
 作者は何を言いたいか?
 わかりづらくて、ごめんなさい。
 日記のネタ探しに、
 昔の写真を引っ張りだしたら、
 いろいろと思い出したので書いています。
      ■         ■
 北大構内のポプラ並木で
 プロポーズした後が大変でした。
 家内の両親に会って、
 『お嫁さんにください』とお願いしました。
 (どう言ったか…?はっきり覚えていませんが…)
 家内のお父さんは、
 『いいお話しですが、北海道は遠すぎます!』
 と言われました。
 当然といえば、当然のことです。
      ■         ■
 北海道は寒い。
 雪がたくさん降る。
 クマが出る。
 などなど…
 24歳まで育てた大切な娘を、
 蝦夷(えぞ)の地へ嫁にやるのは、
 断腸の思いだったに違いありません。
      ■         ■
 私は困りました。
 本人は北海道へ嫁に来るつもりでも、
 お父さんが反対していたのでは、
 話しが前に進みません。
 私は自分の父親に頼んで、
 家内の父親へ手紙を書いてもらいました。
 父親もかなりのプレッシャーを感じて書いたと思います。
 私の父からの手紙に、
 家内の父からの返事が来ました。
 毛筆で達筆な字でした。
      ■         ■
 この手紙で晴れて結婚OKとなりました。
 今の若い人には馴染まないかもしれません。
 婚姻届さえ出せば、
 親が何と言おうと結婚はできます。
 ただ、やはりいつの時代でも、
 親の承諾を得て、
 というのが筋道だと私は考えます。
      ■         ■
 私は、たまたま縁があって、
 兵庫県西宮市(にしのみや)に住んでいた家内と結婚しました。
 縁は異なもの(えんはいなもの)と言います。
 お金を出しても買えるものではありません。
 結婚相談所に高いお金を払ったとしても、
 ご縁がなければ、知り合うことはありません。
      ■         ■
 私が言いたいのは、
 医者だから、素敵な彼女と知り合えるということはない。
 出会いはたくさんあるわけではない。
 生涯の伴侶を見つけるのは容易ではない。
 ということです。
 これから自分がモテたいということでもありません。
 私から若い人へのメッセージです。
      ■         ■
 男も女も、
 どんな職業の人でも、
 20~30歳の間に、
 この人!と思える人に出会うチャンスは、
 そう多くはありません。
 もしも…
 そのような人に出会ったら、
 よ~く考えよう!
 そして、よ~く話しをしよう!
 後悔しないように…ね

ni.jpg
私にも若い日がありました。
整形をしても戻れません。

投稿者 sapporobiyou : 22:04 | コメント (0)

2008年07月23日

医者になったら…

 モテなかった青春時代の続きです。
 医師・歯科医師を紹介するという
 結婚相談所の宣伝を見ると、
 よくカッコいい先生の写真が出ています。
 こんな素敵な先生がいるのかなぁ~?
 というのが、
 何人もの研修医を指導してきた私の感想です。
      ■         ■
 私は結婚相談所には登録しませんでした。
 同期や友人でも、登録した人は知りません。
 お医者さんはモテる?のでしょうか?
 私の同僚や後輩を見ても、
 医師免許を取得して研修医になると、
 とにかく忙しい毎日です。
 ‘彼女’を見つける時間もないし、
 知り合うチャンスがないのが現実です。
      ■         ■
 病院には、たくさんの看護師さんや、
 女性スタッフがいるじゃない?
 と思われがちです。
 確かに看護師さんがいます。
 ただ、研修医より、
 慣れた看護師の方が仕事ができます。
 看護師の給料の方が高いこともあります。
 TV番組のように、甘くはありません。
      ■         ■
 病院にもよりますが、
 研修医⇔看護師の仲が悪いところもあります。
 私が就職した時は、
 仕事を覚えるのに精一杯で、
 とても‘彼女’を見つける余裕はありませんでした。
 給料も安く、
 5月から仕事をはじめて、
 5月と6月は、まったくのタダ働きでした。
      ■         ■
 当時は、4月に医師国家試験がありました。
 合格発表は5月。
 医師免許に相当する、
 医籍登録が5月26日。
 それまでは、無免許なので、
 いくら働いても無給。
 手続きを経て、7月からお給料が出ました。
      ■         ■
 初任給は日給3,300円程度。
 任期は一日。
 日々任期を更新して、
 翌年の3月30日までの期間雇用でした。
 こんな状態ですから、
 優雅に彼女を見つけることなんかできません。
 理想と現実は大きく解離していました。
      ■         ■
 たまたま、
 西宮市(にしのみやし)に住んでいた家内が、
 北海道旅行に来ました。
 私は、このチャンスを逃すと、
 一生結婚できないかも?
 という危機感を持っていました。
 北大構内のポプラ並木のところで、
 プロポーズした記憶があります。
 言葉はもう忘れました。

投稿者 sapporobiyou : 23:59 | コメント (0)

2008年07月22日

私の大学時代

 中学校・高校と不遇でモテなかった私でも、
 医学部へ入学するとモテるか?
 という幻想を抱いていました。
 結果は?
 医学部の学生だから、
 モテたということはありませんでした。
      ■         ■
 当時も合コンなんてのがありました。
 同級生の誰かが企画しました。
 私も数回参加したことがありました。
 また、ダンス講習会というのもありました。
 札幌医科大学○○部主催、
 ダンス講習会!
 場所:札幌医科大学体育館
 会費:○○円
 よくクラブの部費稼ぎに企画していました。
      ■         ■
 今にして思うと詐欺みたいなものです。
 会場の札幌医科大学体育館とは名ばかり…
 古いお寺のような建物でした。
 そこが札幌医科大学体育館。
 とてもボロでした。
 ダンス講習会の券を購入していただいたのは、
 札幌市内の
 女子大や女子短大、
 専門学校の女子学生さんでした。
      ■         ■
 私は券を売る担当はしたことがなかったので、
 値段は覚えていません。
 そんなに高くなかったと思います。
 ダンスの先生として、
 ボールルームマルヤマという、
 ダンス教室の先生がいらしてくださいました。
 一応、本格的に社交ダンスを教えてくれました。
 HPを探したところ、今でもありました。
      ■         ■
 友人や先輩から言われました。
 ダンス講習会に行ったら…
 ‘彼女’が見つかるから!
 と私も参加しましたが…
 結果は×でした。
 素敵な彼女は見つかりませんでした。
 スロースロー
 クイック クイック
 という言葉だけは覚えていますが、
 社交ダンスも覚えられませんでした。
      ■         ■
 私の同期には、
 入学時に結婚していた人、
 すでに子供がいた人、
 他大学を卒業してから入学した人、
 いろいろな経験を積んだ、
 人生の先輩がたくさんいました。
 そんな‘先輩’から、
 『本間、焦るな!必ず彼女見つかるから!』
 とよく励ましていただきました。
      ■         ■
 大学時代には失恋もしました。
 とても落ち込みました。
 試験前の大失恋で、
 試験が危なかったこともありました。
 こんなことがあるのが、
 青春時代なのだと思います。
 今となっては懐かしい想い出です。
      ■         ■
 結局、大学時代に知り合った人の
 友人だったのが家内です。
 最初は年賀状を出す程度の関係でした。
 まさか、この人と結婚するとは…
 夢にも思っていませんでした。
 家内いわく、
 たまたまタイミングが合っただけ?
 選んだのは自分たちです。
 選択の誤りがあっても自己責任。
 30年後が今の私です。

1978.jpg
1978年、24歳でした。
忍路(おしょろ)海岸です
北大臨海実験場近く
30年前の私です。

投稿者 sapporobiyou : 23:59 | コメント (0)

2008年07月21日

私の青春時代

 私は、モテない不遇な青春時代を送りました。
 中学・高校と
 バレンタインデーにいただいたチョコはゼロ。
 医学部を目指して、
 勉強ばかりしている男子はモテません。
 モテたのは、
 体育会系でスポーツができる、
 カッコいい子。
 ギターや歌が上手な、
 カッコいい男子でした。
      ■         ■
 同級生の女子では仲が良かった、
 よくお話しをする程度の女の子はいました。
 むしろ誰とでもお話しをしていたと思います。
 残念なことに‘彼女’はいませんでした。
 その代わり、男子の友人はいました。
 今でも交流がある友人もいます。
      ■         ■
 私は、
 自分の目にコンプレックスがあったのか?
 目が大きくて、
 パッチリとした女性が好きだったようです。
 面食いだったかもしれません。
 以前に書いた、
 切断指再接着を受けた、
 ○○勢津子さんは、
 中学校3年生の同級生でした。
      ■         ■
 私が好きになった、
 2年下の女の子に、
 『私が愛のキューピット』
 になってあげる!
 といろいろお世話をしてくれました。
 結果は見事にフラれました。
 さくらんぼさんが
 コメントをくださったのですが、
 せっちゃんは初恋の女性ではありません。
      ■         ■
 高校の時に好きになった女の子もいましたが、
 残念なことに、恋は実りませんでした。
 まぁ、人生ってこんなもんでしょう。
 性格が暗かった訳ではないと思いますが、
 あまりモテた記憶がありません。
 そのうち受験勉強が忙しくなり、
 彼女どころではなくなりました。
      ■         ■
 何人も彼女がいた友人もいましたが、
 私の親しい友人には、
 彼女がいない男が多かったです。
 そんなモテなかった男も、
 おっさんになりました。
 大部分の友人は結婚して、
 幸せに暮らしています。
      ■         ■
 元、カッコよくて、
 何人も彼女がいた男も、
 私のようにモテなくて、
 彼女がいなかった男も、
 ちゃんと奥さんがいて、
 幸せに暮らしています。
 フラれて悲しいことがあるのも、
 青春時代ならではです。
 オッサンとなった今となっては、
 辛く悲しかったことすら、
 とても懐かしく思い出されます。

投稿者 sapporobiyou : 23:59 | コメント (0)

2008年07月20日

日本語の乱れ

 平成20年7月19日、朝日新聞朝刊、
 be betweenの記事です。 
 日本語の乱れを感じますか?
 [回答者数:4548人]
 「変化」とは言い難い?
      ■         ■
 beモニターの圧倒的多数が、
 日本語の乱れを感じています。
 わずか4%の「感じない」という方に理由を聞くと、
 「乱れではなく変化」との見方が
 6割を占めました。
      ■         ■
 少数派の代表的な意見は
 「古典と現代国語が違う教科なのは、
 言語が進化し、
 『いまどきの若者』によって
 文化が変化するから。
 変化は止められません」
 (千葉、44歳女性)。
      ■         ■
 日本語の「乱れ」の代表例として、
 よく挙げられる10の言葉遣いでは、
 買い物の際、
 レジなどでよく聞く
 「千円ちょうどからお預かりします」
 がトップ。
 「コーヒーで良かったでしょうか」
 も気になりますよね。
      ■         ■
 「さ入れ言葉」の
 「終わらさせていただきます」に比べ、
 「れ足す言葉」の
 「飲めれる」を、
 より多くのbeモニターが「乱れ」と感じました。
 「わたし的」も上位に来ましたが、
 「超かっこいい」が、
 この中で最も少なかったのは意外でした。
 そういえば、
 アテネ五輪で金メダルを取った
 水泳の北島康介選手の開口一番の言葉は
 「超気持ちいいー」でしたね。
      ■         ■
 「若い人の耳障りな言葉を
 『コロニー言語』と呼ぶ。
 コロニー(集落)の中だけならいいが、
 マスコミがその垣根を壊している」
 (東京、42歳男性)
 という意見もありました。
      ■         ■
 「美しいと感じる日本語は?」の回答には
 「ありがとうございます」
 「かしこまりました」
 「ごきげんよう」など
 敬語、
 あいさつの言葉、
 謙譲語などのほか、
 季節や風景、
 自然、
 色合い、
 状態などの言葉が
 いくつか挙げられました。
      ■         ■
 口直し(?)に列挙してみます。
 「驟雨(しゅうう)」
 「五月雨(さみだれ)」
 「朧月夜(おぼろづきよ)」
 「静謐(せいひつ)」
 「馥郁(ふくいく)」
 「萌黄色(もえぎいろ)」
 「凛と(りんと)」
 「はんなり」
 など。
 担当者は「後朝(きぬぎぬ)」と言う言葉が
 超気に入って……
 いえ、とても好きです。(中島鉄郎)
      ■         ■
●私もひとこと
 「たゆたう」
 「さざめく」
 などのやわらかい、
 詩的な言葉が好きです
 (大阪、41歳女性)
 英語の「YOU」に対し、
 日本語の二人称を指す言葉が
 すべて好き
 (兵庫、82歳男性)
 孫娘がよく使う
 「あのね……」
 (広島、65歳女性)
 「お福分け」
 声欄に投書していた方が使っていた言葉で、
 おすそ分けよりも柔らかくて
 すてきな言葉だと思いました
 (東京、47歳男性)
      ■         ■
 beモニター
 朝日新聞アスパラクラプ会員の
 8000人が登録。
 毎週、
 アンケートに協力をいだだいている。
      ■         ■
 乱れを感じる表現は?(複数回答)
 ①千円ちょうどからお預かりします(2994人)
 ②飲めれる(2884人)
 ③わたし的にはオッケーです(2842人)
 ④全然大丈夫です(2692人)
 ⑤コーヒーで良かったでしょうか(2467人)
 ⑥見れる(2068人)
 ⑦雨が降るっぽいね(2048人)
 ⑧終わらさせていただきます(1746人)
 ⑨○○会社さま(1480人)
 ⑩超かっこいい(1341人)
 (以上、朝日新聞より引用)

      ■         ■
 私も
 ‘超かっこいい’
 ‘超むかつく’
 などの言葉を使います。
 北海道生まれで、
 北海道の炭鉱街で育ったので、
 ‘○○だべ’
 とか
 ‘○○だべさ’
 なんて言葉も好きです。
      ■         ■
 日記を書く時にも言葉に気をつけます。
 英文はスペルチェックがあるのに、
 日本語の文法チェックがあれば…
 どんなに便利なことかと思います。
 気をつけていますが、
 よく変な表現を使ってしまいます。
      ■         ■
 手術中も
 なるべく丁寧な言葉を使うようにしています。
 「お願いします」
 「ありがとうございます」
 「はい」
 は必須です。
      ■         ■
 お客様にも、
 なるべく丁寧な言葉を使うように、
 気をつけて、
 心がけています。
 「ありがとうございました」
 「お疲れ様でした」
 「お気をつけてお帰りください」
 などです。
 聞いていて感じがよい言葉は、
 人の心を和ませてくれます。
 今日も、最後まで読んでいただき
 ありがとうございました。

投稿者 sapporobiyou : 23:59 | コメント (0)

2008年07月19日

手術場の看護婦さん

 私が医師になったのが、
 昭和55年(1980年)です。
 当時は、中央手術室のことを、
 手術場(しゅじゅつば)と呼んでいました。
 術場(じゅつば)とも呼びました。
 おそらく、今でもそう呼んでいると思います。
 ‘術場の忘年会’なんて呼び方をします。
      ■         ■
 麻酔科の先生や
 手術場の看護婦さんは、
 毎日、たくさんの手術を見ます。
 病院職員の中で、
 病院長よりも手術のことを知っているのが、
 麻酔科医と中央手術部の看護師です。
 誰が上手で、誰が下手か?
 この手術なら、○○先生が上手!
 なんてことを…
 一番よく知っています。
      ■         ■
 一般病棟の看護師さんと違い、
 仕事の相手は看護師⇔外科医です。
 私が医師になりたての頃は、
 医師免許を取得したのに、
 消毒一つ満足にできず、
 毎日、まいにち先輩から叱られていました。
      ■         ■
 当時の手術室ナースは、
 グリーンのキャップに、
 グリーンのマスクでした。
 目しか見えませんでしたが、
 とても精悍に見えました。
 あんなに器械の種類があるのに、
 どうやって覚えるのだろう?
 と感心するほど、てきぱきしていました。
      ■         ■
 外科医は育てるのに時間がかかります。
 私は、あまり要領の良い方ではなかったので、
 手術が上達するまで時間がかかりました。
 よく,
 時間がかかるとか、
 遅いとか叱られました。
 研修医時代には、
 何人もの術場の看護婦さんに、
 いろいろ教えていただきました。
      ■         ■
 そんな私でも中堅となって、
 医長とか部長とかの職位になりました。
 嬉しかったのは、
 術場の看護婦さんから、
 本人の手術を頼まれた時でした。
 ちょっとした縫合でも、
 形成外科の先生に縫ってもらうと違うから…
 と頼まれた時でした。
      ■         ■
 自分の仕事が評価されていると感じると、
 人間は働く意欲が出ます。
 毎日たくさんの手術を見ている、
 手術室のスタッフから評価されるのは、
 病院長に褒められるより嬉しいことがあります。
 (私は院長から褒められたことはありませんが…)
      ■         ■
 今でも、たまに…
 昔、お世話になった手術室のスタッフが
 札幌美容形成外科へいらしてくださいます。
 すると…
 とても嬉しくなります。
 真面目に、
 キレイに、
 手術していたのを、
 評価していただいた気分です。

投稿者 sapporobiyou : 23:59 | コメント (0)

2008年07月18日

電子申告

 先日、電子申告のことを書きました。
 税務署から、よく‘電子申告をしましょう!’
 という書類が送られてきます。
 ‘簡単便利’
 ‘これからは電子申告’
 ということばかり強調されたパンフレットです。
 美容整形は簡単!
 すぐにキレイになれます!
 という‘誇大広告’に似ています。
      ■         ■
 美容整形も電子申告も、
 決して簡単ではありません。
 まず、電子認証という、
 聞いたこともないような言葉が登場します。
 医者の言葉、
 『予後6ヵ月』よりよほど難解です。
      ■         ■
 一般的になったネットバンキングでは、
 銀行から送られてきた、
 ID、パスワード、乱数表などで、
 比較的簡単にログインができます。
 郵貯銀行の振込みも便利だと思います。
 必要な書類は、すべて銀行が準備してくれます。
      ■         ■
 電子納税は、
 税務署から立派なケースに入ったCDが届きますが、
 電子認証に必要なカードは、
 自分で準備する必要があります。
 つまり、銀行でしたら、
 キャッシュカードは銀行が準備してくれますが、
 電子申告に必要な、
 個人認証カードは自分で準備します。
      ■         ■
 まず、これが厄介です。
 一番安く入手できるのが、
 住民基本台帳カードです。
 税務署から送られてきた書類には、
 どこでこのカードを作るか書いていません。
 自分で調べなさいというスタンスです。
 市町村や都道府県によって、
 料金や手続きが異なっているようです。
      ■         ■
 愚かな私は、まず区役所に行きました。
 住民登録は区役所で行います。
 婚姻届も死亡届も区役所です。
 住民に関するカードだから、
 ‘当然’区役所だろうと思いました。
 そこが、そもそも間違いでした。
      ■         ■
 札幌市の場合は、
 札幌市役所本庁の2階でしか発行してくれません。
 区役所に行っても、
 取次ぎもしてくれません。
 そんなこと、電子申告の書類に、
 一枚、紙に書いて入れてくださいよぉ!
 と言いたいところです。
 税務署から来た書類には、
 札幌市役所本庁行ってください
 という紙は入っていません。
      ■         ■
 市役所に行くと、親切に教えてくれました。
 カードに貼る写真も必要です。
 発行手数料は1,000円です。
 500円とHPに書いてありますが、
 電子申告をするためには、
 追加で500円が必要だと言われます。
 私の父(82歳)は、これを間違って、
 2回も市役所に行く羽目になりました。
      ■         ■
 電子申告をするための、
 電子認証は、
 2年毎に、
 住民基本台帳カードを、
 書き換えることも必要です。
 ですから、2年に一度は
 札幌市役所本庁2階へ行って、
 500円の手数料を払い、
 カードを更新する必要があります。
      ■         ■
 いまどき、どこのクレジット会社でも、
 2年ごとのカード更新なんてありません。
 いかにもお役所仕事という感じです。
 それでも、
 税務署から来る書類には、
 ‘簡単便利’な電子申告という…
 感じの広告が入ってきます。
      ■         ■
 公正取引委員会の人に、
 電子申告をしていただき、
 ‘簡単’かどうか確認していただきたいです。
 電子申告の広告宣伝に
 たくさんの税金が使われています。
 その分を、ガソリン税から引いて、
 道路を使わない、
 漁業者に、
 一刻も早く、
 ガソリンを安く提供して欲しいです。
 納税者は怒っています!

投稿者 sapporobiyou : 23:48 | コメント (0)

2008年07月17日

札幌の女性喫煙率

 平成20年7月17日、北海道新聞朝刊の記事です。
 喫煙率
 札幌の女性全国の倍
 前回調査より減少も
 高水準変わらず
 札幌市は7月16日までに、
 同市内の成人女性の2006年の喫煙率が
 全国平均の約二倍に当たる
 19.5%にのぽったとする調査結果をまとめた。
 男性は全国と同水準の39.9%。
      ■         ■
 男女ともに2000年の前回調査からは減少しており、
 市保健所は「職場の分煙や、
 経済的な問題で禁煙は進んでいる」
 と分析している。
 厚生労働省の2006年の喫煙率調査によると
 全国平均は男性39.9%、
 女性10.0%。
      ■         ■
 札幌市は、「市健康づくり基本計画」 
 (2003-2012年)の進ちょく状況を確認するため、
 2006年11月、
 市内の2,244人を対象に
 アンケート方式で喫煙率を調べた。
 同様の調査は2000年、
 同計画策定に向けて実施したのに次いで二度目。
      ■         ■
 女性の喫煙率は前回比5.9ポイント減だが、
 依然、高水準。
 妊婦の喫煙率も13%(前回比5.7ポイント減)と高い。
 全国の妊婦喫煙率は調査方法が異なるが7-8%程度。
 同市は
 「早産や低体重児など
 赤ちゃんに悪影響を与えることを訴えていきたい」
 としている。
 男性は前回比13.3ポイント減少した。
      ■         ■
 アンケートでは、
 喫煙者でも
 「たばこをすぐにでもやめたい」
 「そのうちやめたい」
 と回答した人が計47.6% (同10.8増)に上った。
      ■         ■
 また、たばこを吸い始めた年齢は
 十歳代が42.1%と高く、
 うち15歳以下が7.1%を占めた。
 市は小学六年と中学一年を対象に、
 たばこの害を伝えるパンフレットを配布するなど
 未成年者の喫煙防止に力を入れている。
 (以上、北海道新聞より引用)

      ■         ■
 何度も申し上げています。
 タバコは美と健康の大敵です。
 タバコを吸うとお肌はボロボロ、
 口の中、のど、肺まで、
 発癌物質を撒き散らします。
 環境も汚染します。
      ■         ■
 小学校、中学校から、
 女子でもタバコを吸う人がいます。
 私が札幌西高校の生徒だった、
 30年前にも、
 タバコを吸っている女生徒がいました。
 キレイにお化粧している女性が、
 タバコをスパスパ吸っているのは、
 医学的に見てとても残念なことです。
      ■         ■
 タバコが1,000円になってから、
 止めるよりも、
 今から禁煙しましょう。
 これから妊娠・出産を予定なさっている方は
 赤ちゃんのためにも禁煙してください。

smk.jpg
◎成人の喫煙率◎
 (以上、北海道新聞より引用)

投稿者 sapporobiyou : 23:59 | コメント (0)

2008年07月16日

税の電子申告親切な手引を

 平成20年7月13日、朝日新聞朝刊、
 声の欄への投稿記事です。 
 税の電子申告
 親切な手引を
 無職 藤村義雄(埼玉県杉戸町70)
 「税務署、電子申告水増し」(7月10日朝刊)を読み、
 今年はじめて電子申告をした時の
 苦い経験を思い出しました。
 パソコンを使っての申告操作の後、
 税務署から
 「送信されたデータを受け付けました」
 とのメールを受け取り、
 この文言で申告書の提出が済んだと理解して、
 銀行の現全自動出入機から
 納税額を振り込みました。
      ■         ■
 ところが、5月に入って税務署から
 「確定申告書が提出されていない」
 旨の知らせがありました。
 「最後の確認の操作がされなかったために
 未受理の扱いで、
 納付されたお金は
 所得税であるとは確認できない」
 というのです。
      ■         ■
 結果として
 電子申告による最高5千円の
 控除を受けられなかっただけでなく、
 未申告として
 追徴金2万円余りを納めました。
 このシステムは煩雑で
 理解に苦しむ操作が必要なうえ、
 受理されなかったことが
 分かるような案内もありません。
      ■         ■
 申告操作ミスの場合、
 少なくとも初回は
 追徴対象としないという配慮が
 必要ではないでしょうか。
 不服の場合には
 申し出よとのことですが、
 不満ながらも追徴に従い、
 来年からは、
 また手書きに戻ろうと思っています。
 (以上、朝日新聞より引用)

      ■         ■
 本当にお気の毒なお話しです。
 国税局は多額の広告宣伝費を使って、
 電子申告を普及させようとしてます。
 私は、今年、電子申告をしました。
 PCの操作には慣れているつもりですが、
 私でも申告に1時間以上かかりました。
      ■         ■
 私の家は、光回線が入っています。
 通信速度も早い方だと思います。
 PCはメール送信や、
 こうして日記を書くのに使っています。
 何不自由なく毎日PCを使っていますが、
 電子申告は正直なところ疲れました。
      ■         ■
 税のシステムを理解していないと、
 そもそも電子申告は難しいと思います。
 また、ファイルの送信にも時間がかかります。
 申告用ソフトの更新があるため、
 その度にダウンロードの時間がかかります。
 まだまだ、発展途上というのが、
 正直な感想です。
      ■         ■
 それなのに、国税局が作ったポスターには、
 ‘税務署らしくない’、
 可愛らしい緑のロゴまで作って、
 いかにも‘簡単便利な’電子申告、
 というイメージを‘売り’にしています。
      ■         ■
 私は、税務署に文句を言いました。
 e-Taxの広告は誤解を招く、
 誇大広告だと!
 税務署の担当者ですら、
 自分でe-Taxで申告をしていませんでした。
 担当者に‘あなたの親にできるか?’
 と尋ねたねたところ、
 正直なところ無理だろうと返答されました。
      ■         ■
 公正取引委員会に文句を言って、
 誇大広告を改善してもらいたいくらいです。
 電子申告は、
 銀行のネットバンキングと
 同じ感覚で、やろうとすると、
 必ず失敗します。
 もし電子申告をするのなら、
 最初は税務署へ行って、
 税務署の担当者についてもらって、
 申告をすることをおすすめします。
 決して簡単ではありません!

投稿者 sapporobiyou : 21:42 | コメント (0)

2008年07月15日

Gatewayのサポート

 私はPCをよく使います。
 今、この日記を書いているのが、
 GatewayのPCです。
 昨日、クリニックのGatewayの電源コードが
 ちょっとした拍子に抜けました。
 電気の火花がバシバシといい、
 嫌な予感がすると…
 再起動しません。
 困りました…
      ■         ■
 GatewayのHPを見ました。
 なんと、チャットによるサポートがありました。
 必要事項を入力すると、
 しばらくして、お助けマン(ウーマン?)が
 さっそうと、チャットに出てくださいました。
 仕事をしながら、
 クラッシュしたのとは別のPCで…
 お助けマンに呼びかけました。
      ■         ■
 一度にどの程度のサポートを
 フォローしていらっしゃるのか?
 私にはわかりませんが、
 ものの見事に、
 解決策を見つけてくださいました。
 本当に助かりました。
 クラッシュしたPCは無事に復活。
 わずかに時間が狂っていただけでした。
      ■         ■
 以前はSONYのVAIOを好んで使っていました。
 ところが、SONYのサポートは電話回線だけ。
 夜間は当然お休み。
 そのサポート電話も、
 なかなかつながりませんでした。
 ようやくつながって…
 サポートのお兄さんと‘運良く’お話しできても、
 なかなか解決できませんでした。
      ■         ■
 一度はサポートのお兄さんと、
 喧嘩になったこともありました。
 説明書にもハードディスク増設が書かれていて、
 購入した店(今はない大塚商会)で、
 購入時に増設したハードディスクがついていました。
 SONYでは、
 そのハードディスクがついていると…
 サポートできないので、
 ハードディスクを外して送るように指示しました。
      ■         ■
 内蔵増設ハードディスクを外すなんて、
 私には簡単にできません。
 そのハードディスクが故障の原因となっている
 可能性もあります。
 結局、そのVAIOは
 DEPOツクモ札幌店で修理していただきました。
 それから、VAIOややめて
 GatewayやeMachinesを購入しています。
 札幌美容形成外科でも、
 できる限り、お客様サポートをしています。
 時にはお叱りを受けることもありますが、
 年中無休でメール相談も受け付けています。 

投稿者 sapporobiyou : 23:41 | コメント (0)

2008年07月14日

難解な医者の言葉

 平成20年7月8日、朝日新聞朝刊の記事です。
 わかりますか?
 「予後6ヵ月」
 医師の言葉にメス
      ■         ■
 「予後(よご)は6ヵ月です」
 「腫瘍(しゅよう)マーカーが下がったので、
 化学療法(かがくりょうほう)が効いている」。
 医師に説明された言葉を、
 あなたは、
 どこまで理解できますか。
 国立国語研究所(東京都立川市)が、
 患者が分かりづらい
 医師の言葉100語を選んだ。
 来春までに、
 言い換えや
 分かりやすく伝えるための指針をまとめる。
      ■         ■
 理解しづらい医学の専門用語に選ばれたのは、
 予後のほか、
 QOL(生活の質)、
 寛解(かんかい)、
 合併症(がっぺいしょう)、
 浸潤(しんじゅん)など。
      ■         ■
 国語研が行った市民アンケートで、
 医療・福祉分野の言い換えの要望が高かった。
 これを受け、
 昨秋、
 杉戸清樹所長を委員長に、
 医師やコミュニケーション学の研究者ら24人で
 「病院の言葉」委員会を設置。
 「よく使われるのに、
 患者が分かりづらい」
 100語を選んだ。
      ■         ■
 これらの言葉について、
 診療上の重要度や患者らの理解の難しさ、
 実際の使われ方を、
 医師3千人、
 看護師・薬剤師1280人に尋ねた。
      ■         ■
 それぞれ650人、
 995人からの回答を分析すると、
 「必要度が高いのに、とても難しい」
 とされた言葉に
 「HbA1c」
 「予後」
 「ステロイド」
 などが浮かんだ。
 ただ、
 言い換えや説明なしで使っている医師は、
 この3語で
 6%、
 10%、
 23%いた。
      ■         ■
 委員会は、
 患者・家族に説明する際、
 「どんな用語が
 理解してもらうのに難しいと感じたのか」も、
 内科、外科、産婦人科、小児科の
 医師300人に尋ねた。
 その結果、
 様々な混乱が起きていることが分かった。
      ■         ■
 たとえば、
 白血病などで症状が
 一時的または継続的に
 消えた状態を示す寛解を、
 治ったととらえられた
 ▽治療することで起こりうる合併症を
 ミスと思われた――。
      ■         ■
 こうした状況に、
 委員の稲葉一人・中京大法科大学院教授は
 「専門用語の言い換えの問題ではなく、
 インフォームド・コンセント
 (十分な説明と同意)
 自体が問われている」と指摘。
 委員会は、
 分かりやすく伝えるための
 具体的な工夫を提案する。
 100語はホームページ
 (http://www.kokken.go.jp/)に掲載しており、
 今後の検討内容なども公開していく。
 田中牧郎・国語研言語問題グループ長は
 「患者が、なじみのない医学用語を理解するのは難しい。
 専門家が分かりやすく伝える工夫をする必要がある。
 その手引きにしたい」と話す。(小西宏)
      ■         ■
■分かりづらいとされた言葉の例
●予後(よご)
 病気やけがが、どうなるかの見通し、
 ただし、内容は、余命のことなのか、
 機能の回復なのかなど、病気や傷害によって異なる。
●腫瘍(しゅよう)マーカー
 がんの変化を把握する目印の一つ。
 がんの中には、
 そのがんが特徴的に作り出し、
 血液中に出てくる物資がある。
 それを目印にすれぱ、
 抗がん剤の効き目の目安にしたり、
 再発を疑ったりできるなど経過観察に役立つ。
●化学療法(かがくりょうほう)
 もともと感染症を化学物質で治療することを意味していたが、
 今は主に抗がん剤治療のことをいう。
●寛解(かんかい)
 症状が消えていたり、
 好転していたりする状態。
 血液がんなどの治療でよく使われるが、
 再発もあるため、
 「完治|とは意味が異なる。
●浸潤(しんじゅん)
 かんなどの細胞がまわりの組織に入り込んだり、
 壊したりしている様子。
 病気の広がりを示していることが多い。
●HbA1c(ヘモグロピンエーワンシー)
 平均的な血糖値を反映する指標。
 糖分が多いと増え、
 糖尿病の診断や管理の目安になる。
 (以上、朝日新聞より引用)

      ■         ■
 確かに、わかりずらい言葉がたくさんあります。
 でも、下に出した100の言葉のうち、
 高校までの生物で習う言葉もたくさんあります。
 たとえば、インフルエンザって知らない人がいます…?
 インフルエンザをどう言い換えるのでしょうか?
 日本語に直して、
 流行性感冒ですか?
      ■         ■
 ウイルスもそうです。
 病毒というのが、
 日本細菌学会が
 Virusを最初に翻訳した日本語です。
 ウイルスも細菌も中学校までに習います。
 このままの方が混乱しない言葉が、
 たくさんあるように思います。
      ■         ■
 ‘わかりやすい言葉’で説明することは大切です。
 私は、先輩から、
 患者さん(相手)のレベルに合わせて
 話すように教えられました。
 子どもには、子どもがわかりやすいように。
 医療関係者には、
 少し難解な言葉でもより専門的に。
 相手の立場に立って話すようにしています。
      ■         ■
 わかりにくい言葉はたくさんあります。
 そもそも、
 インフォームドコンセントなんて言葉がわかりません。
 しっかり、十分に説明をして、同意を得ると
 わかりやすい言葉にすべきです。
 世の中には、わかりにくい言葉がたくさんあります。
 ワンセグって何?
 82歳になる私の父は知らないと思います。
      ■         ■
 医者の言葉を、理解することも大切だと思います。
 私は、
 HbA1c(ヘモグロピンエーワンシー)は、
 言い換えない方がいいと思います。
 外国へ行っても
 HbA1c=5.0
 と書けば、外国の先生は理解してくれます。
 医者の言葉がわかるようになると、
 医学論文を読んでも理解できるようになります。
 下の100の言葉のうち、
 私はいくつも???と思う言葉がありました。
 国立国語研究所の先生に、
 もう少し考えていただきたいと思いました。
      ■         ■
■患者が分かりづらい言葉100語
 悪性腫瘍、悪性リンパ腫、イレウス、インスリン、院内感染、インフォームドコンセント、インフルエンザ、ウイルス、鬱血(うっけつ)、鬱病(うつびょう)、壊死(えし)、エビデンス、炎症、黄疸(おうだん)、介護老人保健施設、ガイドライン、潰瘍(かいよう)、化学療法、かかりつけ医、合併症、カテーテル、川崎病、癌、寛解、肝硬変、間質性肺炎、緩和(かんわ)ケア、既往歴(きおうれき)、狭窄(きょうさく)、狭心症(きょうしんしょう)、虚血性心疾患(きょけつせいしんしっかん)、クオリティーオプライフ、クリニカルパス、グループホーム、ケアプラン、血栓、血糖、抗癌剤、膠原病、抗生剤、抗体、誤嚥(ごえん)、コンプライアンス、集学的治療、重篤(じゅうとく)、腫瘍(しゅよう)、腫瘍マーカー、ショック、自律神経失調症、心筋梗塞、浸潤、振戦、腎不全、髄膜炎、ステロイド、生検、セカンドオピニオン、喘息、譫妄(せんもう)、塞栓(そくせん)、尊厳死(そんげんし)、ターミナルケア、対症療法、耐性、治験、統合失調症、糖尿病、動脈硬化、頓服(とんぷく)、肉腫(にくしゅ)、熱中症、ネフローゼ症候群、脳死、ノロウイルス、敗血症、肺水腫、白血病、日和見感染(ひよりみかんせん)、貧血、副作用、プライマリーケア、ホスピス、ポリープ、慢性腎不全、メタボリックシンドローム、免疫(めんえき)、予後、リスク、臨床試験、レシピエント、ADL(日常生活動作)、COPD(慢性閉塞性肺疾患)、CT(コンピューター断層撮影)、DIC(播種性血管内凝固症候群)、EBM(根拠に基づいた医療)、HbA1c(血糖レペルの判定値)、MRI(磁気共鳴断層撮影)、MRSA(メチシリン耐性黄色プドウ球菌)、PET(陽電子放射断層撮影)、QOL(生活の質)
(以上、朝日新聞より引用)

投稿者 sapporobiyou : 20:25 | コメント (0)

2008年07月13日

ラップ療法の問題点

 昨日(平成20年7月12日)、
 日本形成外科学会、
 北海道東北支部学術集会が開かれました。
 日本形成外科学会には、
 毎年春に行われる、学術集会、
 秋に行われる、基礎学術集会、
 その他、各地方単位で行われる、
 通称‘地方会’があります。
      ■         ■
 北海道と東北は、同じ一つの支部です。
 地理的に近いので、同じ支部になっています。
 ところが、札幌⇔仙台でしたら、
 飛行機の便数もある程度ありますが、
 岩手(花巻)
 弘前(青森)
 福島(福島)
 は、札幌⇔東京よりも不便です。
      ■         ■
 ですから、
 北海道は北海道だけで
 東北は東北だけで地方会をしています。
 年に一度だけ、
 北海道と東北が合同で地方会を開催します。
 一年ごとに、北海道と東北で交代でしています。
 今年は札幌なので、
 来年は東北で開催されます。
      ■         ■
 昨日の学会で、
 ラップ療法の問題点が議論になりました。
 外傷(ケガ)や熱傷(ヤケド)の患者さんに、
 サランラップを巻いて治す方法を、
 推奨している先生がいらっしゃいます。
 われわれの間では、
 ラップ療法と呼ばれています。
 昨日、学会で発表されたのは、
 形成外科以外の先生が、
 熱傷(ヤケド)の患者さんに、
 サランラップを巻いて治療し、
 悪化してしまった症例でした。
      ■         ■
 熱傷(ヤケド)は一番身近な外傷です。
 日本熱傷学会には熱傷専門医制度があります。
 熱傷専門医でなくても、
 誰でもヤケドの治療はできます。
 ところが…
 キレイに早く治せるかどうかが
 専門医の腕の見せどころになります。
 ヤケドには、先日もお話ししたように、
 深さによる違いがあります。
      ■         ■
 ある程度、深いヤケドはアトが残ります。
 手術が必要になることもあります。
 できるだけ、手術をしないで、
 キレイに痛くなく治すには、
 コツもポイントもあります。
 初期治療という、
 最初の治療がうまくできないと、
 後遺障害を残します。
      ■         ■
 ラップ療法のすべてが悪いのではありません。
 どんなに素晴らしい器械や薬にも、
 副作用があります。
 使い方を誤ると、
 とんでもないことになります。
 私が申し上げたいのは、
 ヤケドにサランラップを巻いたら、
 それだけで治りますというのは…
 大きな誤りです。
      ■         ■
 昨日の学会で出された症例(4例)は
 いずれも、サランラップを巻いていた部位に、
 感染を生じて、
 キズが深くなってしまっていました。
 最初から別の治療を受けていれば、
 もっと早く治ったのに…
 と残念に思いました。
 札幌市内でヤケドの治療が上手なところは、
 時計台記念病院
 形成外科・創傷治療センターです。
 私も昔、形成外科メモリアル病院の時代に勤務しました。
 困っていらっしゃる方は、こちらでご相談ください。

投稿者 sapporobiyou : 23:05 | コメント (0)

2008年07月12日

10年目のお礼

 平成20年7月12日、
 朝日新聞朝刊-声-の欄への投稿です。
 10年前の手術
 お礼され感激
 心臓外科医
 泉本浩史(秋田市51)
      ■         ■
 「先生、私を覚えていますか。
 先生に手術していただき、
 こんなに元気です」。
 先月末、
 通院する盛岡市内の医院で、
 初老の女性に話しかけられ、
 びっくりした。
 これまで5、6千人の手術に携わったが、
 意外にそれぞれを覚えている。
      ■         ■
 約10年前、
 手術後の脳出血から手足がまひ、
 失語症になった方だ。
 私は、
 予後を心配していた。
 横浜で療養後、
 レストランの裏方として働くほどに快復。
      ■         ■
 今は古里に帰り、
 夫と年金生活という。
 彼女は毎日、
 私に治療してもらったが、
 しゃべれなくて礼も言えなかった。
 それが心残りで、
 私の顔を脳裏に焼き付けていたから
 「一目で、すぐ分かりました」。
 そして
 「ありがとうございました。
 今日、先生に会えて良かった」
 と話した。
      ■         ■
 なんと幸せなことか。
 患者さんとの再会から、
 言葉や動作が不自由な患者さんとの
 接遇の大切さを再認識した。
 明日からまた、
 自分の目標とする
 手術を極めていきたい。
 10年目の「ありがとう」に、
 ありがとう!
 (以上、朝日新聞より引用)

      ■         ■
 今朝、朝日新聞を読んでいた家内が、
 「お父さん、いい話が載っている」
 と教えてくれた記事です。
 私は、投稿者の先生とは面識がなく、
 心臓外科医でもありません。
 医者冥利につきるのは、
 やはり患者さんから感謝された時です。
      ■         ■
 昨日、
 たまたま2年前に手術した方が
 札幌美容形成外科へいらしてくださいました。
 手術の痕がまったくわからないくらい
 キレイでした。
 「先生に手術していただいたおかげです。」
 これほど嬉しい言葉はありません。
      ■         ■
 私が手術をした、すべての方に
 100%満足していただいているのではありません。
 時には苦言を呈されたり、
 キズが目立っている方もいらっしゃいます。
 私は、出来る限りのことをしています。
 時間がかかっても少しずつよくしてゆきます。
      ■         ■
 医師になってよかったなぁと思うのは、
 人の役にたっていると感じた時です。
 塩谷先生がブログで、
 85歳まで現役内科医をなさった、
 お父様のことを書かれていました。
 診療科目を問わず、
 少しでも人の役に立って、
 他人に喜んでいただけるのが、
 医師という職業の一番の魅力だと思います。

投稿者 sapporobiyou : 22:52 | コメント (0)

2008年07月11日

国内ブログ単行本2700万冊分

 平成20年7月10日、朝日新聞朝刊の記事です。
 国内ブログ
 単行本2700万冊分
 総務省調べ
 インターネット上で公開されている
 国内のブログが2008年1月末現在で
 約1690万件あり、
 記事総数は約13億5千万件と
 単行本約2700万冊分のデータ量に相当することが、
 総務省の情報通信政策研究所の調査でわかった。
 今月中に報告書をまとめ、ホームページで公表する。
      ■         ■
 日本語のブログサービスサイトを使って
 開設されたブログを国内ブログと定義した。
 調査によれば、
 ブログの総数は2004年以降急激に増え、
 2006年1月に1千万件を突破した。
 1ヵ月に1回以上更新されるブログは
 約300万件で全体の2割弱。
 毎月40万~50万件のブログが新設されている。
      ■         ■
 ブログを開いた動機として最も多いのは、
 日々の出来事を伝えたいといった
 「自己表現型」の30.9%。
 子育てなどの情報のやりとりを重視する
 「コミュニティー型」が25.7%、
 趣味に関する情報を整理した
 「アーカイブ型」が25%、
 「収益目的型」が10.1%、
 知識を発信する
 「社会貢献型」が8.4%だった。
      ■         ■
 調査は、
 ネット上の情報を自動収集するシステムと
 アンケートでデータを集めて推計した。
 2007年4月に公表された
 米国のブログ検索企業の調査では、
 世界に7千万件以上のブログがある。
 日本語の発信量が37%で一番多く、
 36%が英語、
 8%が中国語だという。(木村和規)
(以上、朝日新聞より引用)

      ■         ■
 間違いなく、私の日記もこの中の一つです。
 平成18年10月22日(日)からはじめています。
 私の日記の目的は、
 私の形成外科とか美容外科に対する考えを
 少しでも知っていただきたいという思いではじめました。
 まさか、毎日更新して…
 こんなに長く続けるとは夢にも思っていませんでした。
      ■         ■
 日記を毎日更新するのは、
 正直なところつらいことがあります。
 特に、落ち込んでいる時、
 元気がない時に、
 ‘元気なフリ’をして書かなければならないのが、
 正直なところ、一番つらいです。
      ■         ■
 そんな時は、
 高橋智(さとる)先生のSammy'sダイアリーを読んだり、
 塩谷先生のブログを読んだりして、
 元気をいただいて、
 よっこらしょ!
 とかけ声をかけて書いています。
      ■         ■
 おかげさまで、
 アクセス数は開設当初に比べると、
 飛躍的に伸びています。
 マスコミの方から取材を受けたこともあります。
 毎日コメントをくださる、
 さくらんぼさんにも元気をいただいています。
 今日も最後まで読んでいただき、
 本当にありがとうございます。
 できる限り長く続けたいと考えています。
 拙い(つたない)日記ですが、
 今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。

投稿者 sapporobiyou : 21:42 | コメント (0)

2008年07月10日

クライマーズ・ハイ

 今日は休診日だったので、
 映画を見に行きました。
 クライマーズ・ハイです。
 映画は、めったに見に行きません。
 この映画はたまたま、
 朝のTV、とくダネ!で紹介されていたので
 行ってみました。
      ■         ■
 映画を見に行くまでは、
 日航ジャンボ機事故の映画だと思っていました。
 たしかに、ジャンボ機事故の映画でしたが、
 内容は新聞社の内部事情。
 編集局と販売部の関係など、
 私にとっては興味深いものでした。
      ■         ■
 映画は高いものだと思っていました。
 行っても混んでいて、
 なかなか希望する席に座れないと思っていました。
 ところが、
 夫婦50割引という割引がありました。
 夫婦のどちらかが50才以上で、
 同じ上映回を鑑賞の場合は一人1,000円です。
 年をとって、いいこともあるものです。
      ■         ■
 今日は家内と行ったので、
 二人で2,000円でした。
 しかも、
 前の日に券を買い、
 座席指定までしてくれました。
 並ぶ必要もなく、
 とても快適に映画鑑賞ができました。
 ネットで予約もできるようです。
      ■         ■
 クライマーズ・ハイはいい映画でした。
 日航機の墜落現場も、
 新聞社の雰囲気も、
 実にリアルに再現されていました。
 映画館の音の良さにも驚きました。
 自宅でDVDやビデオを見るのとはエライ違いです。
 椅子も快適でした。
      ■         ■
 クライマーズ・ハイを見て感じたこと。
 これから新聞社に就職を希望している、
 学生さんに見て欲しいと思いました。
 新聞製作の大変さを感じました。
 他紙を‘抜く’ことの大変さ。
 地方紙と全国紙の戦いなど…。
 またあらためて…
 日航機事故で亡くなられた方や
 ご家族の無念さを感じました。
 夫婦二人で2,000円でしたら、
 また別の映画も見に行こうと思いました。
 今日はよい一日でした。 

ti.jpg
JR札幌駅
ステラプレイス7階
札幌シネマフロンティア

投稿者 sapporobiyou : 22:58 | コメント (0)

2008年07月09日

ラベンダー満開

 札幌ではラベンダーが満開です。
 先週、伺った中富良野のファーム富田では、
 残念なことに、
 まだ蕾(つぼみ)でした。
 昨年は、7月2日の日記で、
 札幌のラベンダー開花を、
 お伝えしています。
      ■         ■
 春先の桜やチューリップは
 驚くほど早く開花しましたが、
 その後は、平年並みに戻っているようです。
 今年もラベンダーに関しては、
 ほぼ例年通りの開花です。
 昨年まではラベンダーを自分で育てていましたが、
 引越してしまったため、
 今年は、残念なことに…
 自分で育てたラベンダーはありません。
 ちょっとさびしいです。
      ■         ■
 意外に思われるかもしれませんが、
 JR札幌駅周辺にもラベンダーがあります。
 そのラベンダーを眺めて(ながめて)います。
 まず、札幌駅南口には、
 鉢植えのラベンダーがあります。
 JR北海道などの企業が、
 毎年、鉢植えを置いています。
      ■         ■
 札幌駅北口には、
 地植のラベンダーがあります。
 観光バスの乗降場と
 路線バスの乗り場になっている広場があります。
 その広場の東側に、
 ラベンダーが植えられています。
      ■         ■
 平成20年5月28日の日記でご紹介した、
 アマとホップのフラワーロードがある、
 札幌駅北口のマンションの前の道に、
 アマと一緒にラベンダーが植えられています。
 こちらも地植えのラベンダーです。
 南口の鉢植えラベンダーと比べると、
 北口のラベンダーが断然元気です。
      ■         ■
 札幌は緑が多く美しい街です。
 ラベンダーは手入れも簡単で、
 毎年、キレイな花を咲かせてくれます。
 札幌の気候はラベンダーに適しています。
 もっと札幌市内にラベンダーが
 増えるとよいと思います。 
      ■         ■

la3.jpg
札幌駅南口
鉢植えのラベンダー
2008年7月6日撮影
ちょうど今が満開です
la1.jpg
札幌駅北口
マンションの前にあるラベンダー
他のお花も咲いています
2008年7月6日撮影
la4.jpg
札幌駅北口
バスターミナル東側の
ラベンダー
2008年7月7日撮影

投稿者 sapporobiyou : 23:32 | コメント (0)

2008年07月08日

ラベンダーの効果

 平成20年7月8日、北海道新聞朝刊の記事です。
 防虫効果に注目
 中欧でラベンダー人気
 高血圧対策にも
 道内でまもなく見ごろを迎えるラベンダーが
 オーストリアなど中欧でも人気を集めている。
 自然志向の生活スタイルが広まり、
 人工的な薬品を使った芳香剤が敬遠される一方、
 ハーブ(香草)が持つ防虫効果や
 鎮静作用が見直されている。
      ■         ■
 中欧では11世紀ごろから、
 ラベンダーを防虫剤や
 入浴剤として使ってきた。
 1970年代以降、
 化学薬品を使った
 防虫・芳香剤が増えたが、
 気分が悪くなるといった声が
 少なくなかった。
      ■         ■
 近年、ラベンダー茶には
 血圧を下げるとともに、
 熟睡作用もあるとの評判が高まり、
 「夏の伝統的ハーブ」である
 ラベンダーを買い求める人が増えた。
 ウィーン周辺では
 6月中旬から出荷が始まった。
      ■         ■
 クッチュケル市場の花屋で働く
 グーセンさん(16)は
 「客は3年で倍増し、
 毎日20鉢は売れる。
 観賞し終わったら
 タンスの虫よけに使うのが一番」
 と話していた。
 (ウィーン・石井群也、写真も)

la-d.jpg
乾燥ラベンダーを詰めた
オーストリア伝統の
防虫剤や入浴剤を手に、
効用をPRするグーセンさん
(以上、北海道新聞より引用)

      ■         ■
 北海道新聞の記事に書かれているように、
 ラベンダーには、
 精神安定、防虫、殺菌の作用があるそうです。
 アロマセラピーのHPには、
 次のように書かれています。
 ラベンダーは、
 怒りを和らげ、
 疲労を回復し、
 精神的なことや
 人間関係の改善化にも役立ってくれる。
 また、ラベンダーは、
 中枢神経系のバランスをとる作用があるため、
 躁うつ症的な症状にも効果を発揮します。
      ■         ■
 確かに…
 怒りんぼの私に
 ラベンダーはよく効きます。
 毎朝、
 ラベンダーオイルを、
 院内の芳香器(香りを出す器械)
 に入れていると幸せな気分になれます。
 昨年までは自分で育てていました。
 ラベンダーを花を刈る時だけではなく、
 雑草を取る時でも、
 ラベンダーの木や茎に触れると、
 良い香りがしていい気分になれます。
      ■         ■
 睡眠薬や抗うつ剤には、
 副作用がありますが、
 ラベンダーでしたら、
 副作用の心配もないと思います。
 世の中、
 辛いことがたくさんあります。
 ラベンダーで心を癒してもらいます。

投稿者 sapporobiyou : 21:42 | コメント (0)

2008年07月07日

投機マネーの制御

 平成20年7月5日、朝日新聞朝刊の記事です。
 私の視点
 投機マネーの制御に踏み出せ
 寺島実郎(てらしまじつろう)
 日本総合研究所会長 
 世界経済は、構造転換を余儀なくされている。
 そのことが
 北海道洞爺湖サミットで
 見えてくるような予感がある。
      ■         ■
 日本は戦後、
 食糧とエネルギーを外部に依存して
 産業を発展させてきた。
 世界最大の食糧純輸入国として
 バーゲニングパワーを発揮してきたが、
 空気は一変した。
 マネーゲームによって食糧、原油価格が高騰し、
 経済は大きく揺さぶられている。
      ■         ■
 先日、ロンドンでヘッジファンドの
 運用責任者の話を聞いた。
 運用資金の4分の1は日本から来ているそうだ。
 超低金利が長く続き、
 日本の金融資産が海外に流出。
 食糧、原油の高騰を加速させ、
 自ら首を絞めている。
 プラックジョークだ。
 日本は被害者という構図ではない。
      ■         ■
 世界では、
 サププライムローン問題を引き金に
 金融不安が高まった。
 欧米の金融当局は、
 信用不安を恐れて金融を緩和。
 すると投機マネーが世界を駆けめぐり、
 物価を上昇させた。
      ■         ■
 インフレ懸念が台頭するが、
 景気後退が気になり、
 金利を上げられない。
 世界経済は身動きがとれず、
 金縛りにあっている。
      ■         ■
 金融不安は、グローバル化の影ともいえる。
 グローバル化による資本の移動の自由が、
 実需以上に金融を肥大化させ、
 サププライムではじけた。
      ■         ■
 サミツトの最重要議題は、
 こうした金融市場の混迷と、
 地球社会が長期で立ち向かう
 地球温暖化の問題だろう。
 金融と環境を両にらみで、
 どう制御するかが問われている。
      ■         ■
 私が考える解決策は二つだ。
 一つは、450兆㌦ともいわれる
 国境を越えた為替取引に、
 国際機関が広く薄く
 「国際連帯税」を課税して、
 マネーゲームを縛る。
 税収は、途上国への環境関連技術の移転や、
 南極や北極の環境対策の財源にする。
      ■         ■
 もう一つは、
 日本としては食糧自給率の向上により
 原油高騰と温暖化に立ち向かう。
 自給率が高まれば、
 輸入時の輸送に伴う燃料消費と
 二酸化炭素の排出を抑制できる。
 価格高騰への耐性も強まる。
 日本が蓄積してきたバイオやナノテクの産業技術を
 農業に生かす視点も大事だ。

      ■         ■
 今日から北海道洞爺湖サミットがはじまりました。
 札幌駅周辺にも、たくさんの警察官が、
 全国から応援に来ています。
 北海道は景気低迷。
 日本の株式市場も低迷してます。
      ■         ■
 ガソリンをはじめとして、
 パンからお弁当まで値上がりしています。
 農業に必要な肥料代金も
 大幅に値上がりすると報道されていました。
 環境問題よりも、
 もっと身近な生活がかかっている問題を
 サミットで取り上げて欲しいと思います。
      ■         ■
 投機マネーが
 物価上昇の原因とはわかっていましたが、
 アラブのお金だけではなく、
 日本からの投機マネーが、
 海外で悪さをしているとは知りませんんでした。
 本当にブラックジョークです。
      ■         ■
 私は、投機マネーに対する課税に賛成です。
 額に汗をかいて、
 手に豆をつくって、
 一生懸命働いた人が、
 幸福になれるのが、
 住みやすい国です。
      ■         ■
 人々が、
 安心して生活できる国。
 正直者がバカをみない国。
 努力が報われる国。
 健康で文化的な生活が営める国。
 そんな国にしてください。
 サミットに参加している首脳に、
 この声を聞いて欲しいものです。

投稿者 sapporobiyou : 23:31 | コメント (0)

2008年07月06日

ファーム富田EAST

 2007年11月18日の日記でご紹介した、
 ファーム富田の新しいラベンダー畑です。
 先日の休診日に行って来ました。
 数年前のファーム富田のカレンダーに、
 見慣れない場所が写っていたような気がしました。
 中富良野へ行く度に…
 どこだろう???
 と探していました。
      ■         ■
 かなり近くまで行っていたのですが、
 昨年の夏までは見つけられませんでした。
 平成20年6月20日にオープンしました。
 場所はファーム富田から3.8㌔。
 ファーム富田から見える、
 富良野盆地の反対側に近いところです。
      ■         ■
 今年は駐車場や売店が整備されました。
 残念なことに、
 自動車がなければ…
 ファーム富田から、
 歩いて行ける距離ではありません。
 住所は
 上富良野町東6線北16号です。
      ■         ■
 ファーム富田は中富良野町(なかふらの)です。
 EAST(イースト:東の意味)は、
 おとなり町の上富良野町(かみふらの)です。
 EASTは、起伏がない畑なので、
 多少、歩行が困難な方でも
 ラベンダーを楽しめると思います。
 国道237号から
 ファーム富田と反対方向へ入ります。
 EASTへ向かう道は、
 農道という感じの道です。
      ■         ■
 入口の看板は見落としやすそうです。
 地図を頼りに、
 注意して行って下さい。
 私が訪ねた7月2日は、
 まだ観光客も少なく、
 駐車場もガラガラでした。
 早咲きの濃紫早咲という品種が
 咲く直前というところでした。
      ■         ■
 ドライフラワーにするのでしたら、
 咲く前の蕾(つぼみ)のうちに刈り取ります。
 これが花が落ちない秘訣です。
 これからラベンダーが美しい季節です。
 さわやかな北海道のラベンダーを見にいらしてください。
 とても良い香りがします。
 札幌美容形成外科の玄関にあるラベンダーは、
 ご自由にお持ち帰りください。
 ダックスさん、お待ちしています!

farm.jpg
ファーム富田EAST
2008年7月2日

投稿者 sapporobiyou : 22:21 | コメント (0)

2008年07月05日

お肌の大敵増加中

 平成20年7月5日、
 北海道新聞朝刊(札幌版)の記事です。
 お肌の大敵増加中
 紫外線量
 上空の浄化が原因?
 紫外線(UV)を避けるため、
 日傘を差す女性が目立つ時季。
 札幌で観測されるUV量が、
 昨年までの十年間で約一割増えたことが、
 札幌管区気象台の調査で分かった。
 人体に影響を与える程ではないが、
 同気象台は原因を
 「札幌上空の空気がきれいになったからでは」
 とみている。
      ■         ■
 同気象台によると、
 UVが人体に与える影響度合いを示す
 紅斑紫外線量は年々増加し、
 昨年の平年値は十年前に比べ、
 一平方㍍当たり0.16㌔ジュール多い
 1.57㌔ジュールだった。
      ■         ■
 UVはオゾン層で多くを吸収されるが、
 札幌上空のオゾン層は、
 地表に集めた厚さに換算すると、
 2007年までの十年間で0.15㍉厚くなった。
 このため、
 同気象台観測課は
 「UVの増加とオオゾン層の因果関係は
 考えづらい」とする。
      ■         ■
 一方、UVの増減は、
 成層圏の濁り具合にも影響される。
 近年では
 1991年にフィリピンのピナトゥボ山が大噴火し、
 広い範囲で成層圏が濁った。
 だが、
 大規模噴火はそれ以降なく、
 同気象台は
 「成層圏の空気が少しずつきれいになり、
 札幌のUVが強まったのだろうう」
 と話している。
      ■         ■
 同気象台はホームページで毎日、
 UV情報を発表しており
 「肌守る参考にしてほしい」
 と呼びかけている。(上田貴子)
(以上、北海道新聞より引用)

      ■         ■
 気象台のHPをはじめて見ました。
 UV情報の他に
 お花の情報まであるようです。
 ちなみにUV情報は気象庁のHP。
 気象台のHPは、
 札幌管区気象台です。
 これから活用させていただきたいと思います。
      ■         ■
 UVはお肌の大敵です。
 私は帯広厚生病院で
 形成外科部長を3年間務めました。
 十勝地方は日照時間が長く、
 北海道の食糧生産では、
 大きな役割を果たしている大生産地です。
      ■         ■
 帯広厚生病院形成外科では、
 たくさんの皮膚ガンの手術をしました。
 十勝地方で
 長く農業を営まれた方の顔には、
 たくさんの紫外線が当たっています。
 その結果、高齢になられてから、
 皮膚ガンになられる方が多いと思いました。
      ■         ■
 医学的な統計をとったのでありませんが、
 形成外科医としての長年の勘です。
 今は札幌でも紫外線が強い時期です。
 お化粧をしなくても、
 UVカットだけはなさってください。
 朝のゴミ出し。
 ワンちゃんの排泄や散歩。
 UVはちょっと油断すると、
 すぐにお肌を焼いてしまいます。
 くれぐれもお気をつけください。

uv1.jpg
札幌で紫外線が強まるなか、
日傘を差して
肌を守る女性たち
札幌市中央区
(北海道新聞より引用)

投稿者 sapporobiyou : 23:07 | コメント (0)

2008年07月04日

3回目の旭岳登山

 平成20年7月3日(木)に
 また旭岳に登山してきました。
 今回で3回目です。
 前回と同じように、
 姿見の池までは
 旭岳ロープウェイで上りました。
      ■         ■
 11:45分発のロープウェイに乗車。
 約10分ほどで着きます。
 ロープウェイの中では、
 ビデオで旭岳の自然について解説してくれます。
 日本で最初の国立公園だそうです。
      ■         ■
 登山で一番気になるのが天候です。
 下から山頂が見えていても、
 突然、雲に隠れてしまうこともあります。
 今回は、快晴ではありませんでしたが、
 最初から最後まで視界は良好でした。
      ■         ■
 ロープウェイが到着すると、
 自然保護監視員の方から説明があります。
 遊歩道のマナーや
 歩き方の注意事項などを説明してくださいます。
 自然が大好きなお兄さんたちが
 優しく丁寧に説明してくださいます。
      ■         ■
 11:55に入山記録に署名して出発しました。
 姿見の池まで、
 整備された遊歩道を歩きます。
 姿見の池まででしたら、
 スニーカーでも大丈夫です。
 (ヒールの靴は無理です)
      ■         ■
 今年は雨が少ないせいか、
 山頂までの道は歩きにくかったです。
 昨年購入した靴が活躍しました。
 すれ違う方たちと、
 『こんにちは』
 と挨拶を交わしながら上ります。
      ■         ■
 街ですれ違っても、
 挨拶はしないのに、
 山道では挨拶をします。
 知らない人同士でも、
 友だちになったような感覚で、
 挨拶をするのは気持ちの良いものです。
      ■         ■
 今年は足元が悪かったために、
 1時間50分で山頂に着きました。
 3回目にしてはじめて、
 山頂から360度の大パノラマが見えました。
 登山は辛いですが、
 山頂に着いた時の達成感が、
 また山に登ろうという気にさせるのだと思います。
      ■         ■
 帰りに姿見の池付近の
 お花畑を見てきました。
 お花だけを楽しむのでしたら、
 山頂まで上る必要はありません。
 小さくてかわいいお花がたくさん咲いていました。
 

top1.jpg
旭岳山頂
後方に見えるのが
姿見の池です

 
chin.jpg
チングルマ

 
tsug1.jpg
ツガザクラ

投稿者 sapporobiyou : 23:33 | コメント (1)

2008年07月03日

ヤケドとシミの関係

 日本熱傷学会の話題ではありません。
 ヤケドとシミのお話しです。
 役に立つ、ヤケド講座です。
 昨年も書いたことがあります。
 おさらいです。
      ■         ■
 天ぷら油がはねて、
 ヤケドをすることがあります。
 そこから、
 シミになったという方が
 たくさんいらっしゃいます。
      ■         ■
 これは、
 ‘炎症後色素沈着’というシミです。
 天ぷら油のヤケドは、
 Ⅰ度か浅いⅡ度熱傷です。
 上手に治療すると、皮膚は治ります。
 ところが治った皮膚は赤くなっています。
 皮膚が赤い間に、紫外線に当てると、
 そこに色素沈着(シミ)ができます。
 手術後のキズも同じです。
      ■         ■
 このシミを防ぐためには、
 紫外線が当たらないようにします。
 一番確実なのは、
 ガーゼの間に
 銀紙(アルミホイルやチョコの包装紙)
 を挟んで、
 これをテープで固定することです。
 遮光(しゃこう)と呼びます。
      ■         ■
 レーザーで
 高いお金を払ってシミを治したのに…
 かえって悪くなったと
 怒っている方がいらっしゃいます。
 大部分は、
 しっかり遮光をしなかったために、
 紫外線が当たってできた
 ‘炎症後色素沈着’です。
      ■         ■
 キレイに治すには…
 赤みがある間は
 光に当てないようにします。
 札幌美容形成外科では
 カバーマークという化粧品をお薦めしています。
 もともと子供のアザを隠すために
 開発された商品です。
 私が医師になった25年前からありました。
      ■         ■
 デパートで売っているカバーマークとは違います。
 特定の美容室やクリニックでしか売っていません。
 市販の日焼け止めより抜群に効果があります。
 SPFという紫外線防御指数の値は50です。
      ■         ■
 このカバーマークがよいのは、
 塗った色がついている間は
 効果があることです。
 他の日焼け止めクリームは、
 汗をかいて落ちてしまったり、
 ハンカチで汗を拭いて落ちてしまっても、
 落ちたこと自体がわかりません。
 カバーマークは、
 ゴルフなどの時でもばっちりです。

投稿者 sapporobiyou : 21:22 | コメント (0)

2008年07月02日

第34回日本熱傷学会②

 日本熱傷学会の続きです。
 われわれ形成外科医や救急医にとって、
 ヤケドをキレイに治すのは至難のワザです。
 昨年の熱傷学会の報告でも書きましたが、
 ヤケドのことについて
 もう一度、おさらいをします。
      ■         ■
 ステーキを注文すると焼き加減を聞かれます。
 ・レア、
 ・ミディアムレア、
 ・ミディアム、
 ・ウエルダン。
 ヤケド
 ・Ⅰ度、
 ・浅達性Ⅱ度、
 ・深達性Ⅱ度、
 ・Ⅲ度、
 と分類されます。
 日焼けしてピリピリ痛いのがⅠ度、
 水胞ができるのがⅡ度、
 皮膚が全部焼けてしまったのがⅢ度です。

      ■         ■
 問題なのはⅡ度のヤケドです。
 キズ痕が残るか残らないかは、
 いかにヤケドの処置を、
 上手にするかどうかで決まります。
 Ⅱ度のヤケドには水疱ができます。
 この水ぶくれは、破らずに処置をします。
 そうすると、
 中から新しい皮膚ができてきます。
      ■         ■
 昨年の日本熱傷学会で
 フィブラストスプレーという薬が、
 ヤケドをキレイに治すという発表がありました。
 遺伝子組み換えのバイオ技術で作った製品です。
 この薬を、子供のヤケドに使ったところ、
 普通なら絶対に痕が残るヤケドなのに
 キレイに早く治ったのです。
 すごいことです。
      ■         ■
 今年もたくさんの施設から、
 このbFGF(ベーシック・エフジーエフ)という薬が
 子供のヤケドに効くという報告がありました。
 広島県の皮膚科の先生は、
 詳しくまとめて報告されていました。
 大学の先生からも評価されていました。
      ■         ■
 問題なのは、
 熱傷学会で早くキレイに治ることがわかっても、
 保険診療でこの薬をヤケドに使うことができません。
 厚生労働省が認可していないからです。
 もっと悪いことに、
 薬の説明書にはヤケドにも子供にも使わないようにと
 記載されています。
 とても残念なことです。
      ■         ■
 一本一万円以上もする薬ですが、
 それだけの価値があります。
 厚生労働省に働きかけて、
 早く正式に認可していただきたいと思います。
 製薬メーカーにも頑張っていただきたいです。

投稿者 sapporobiyou : 17:04 | コメント (0)

2008年07月01日

第34回日本熱傷学会①

 平成20年6月28日(土)と29日(日)に
 名古屋で第34回日本熱傷学会が開催されました。
 私が医師になった、
 昭和55年(1980年)に、
 札幌で第6回日本熱傷学会が開催されました。
 28年間の進歩というのは、
 素晴らしいものです。
      ■         ■
 今回の学会では、
 聖マリアンナ医科大学形成外科の
 熊谷憲夫教授の招待講演がありました。
 ‘皮膚再生医療による創傷治療’
 というタイトルでした。
 熊谷先生は、
 日本における培養表皮移植のスペシャリストです。
 今回の講演でも、
 培養表皮移植の素晴らしさを見せていただきました。
      ■         ■
 熊谷先生の講演をお聞きして、
 正直なところ、
 培養表皮移植を見直しました。
 オブラートのように薄い培養表皮で、
 よく治せるものだ…
 というのが、
 私の感想です。
      ■         ■
 何度も書いていますが、
 ふつうの人は、
 培養表皮移植をすると、
 どんなにひどいヤケドでも、
 元のツルツルのお肌に戻せる…
 と‘誤解’されます。
 実際に、焼けただれてしまった皮膚を、
 元に戻せるのではありません。
      ■         ■
 今回の熊谷教授の講演をお聞きして、
 先人の培養表皮に対する思い。
 培養表皮移植の歴史。
 現在の培養表皮移植の状況が、
 とてもよくわかりました。
 まだまだ私たち開業医が、
 手軽に利用できる状況ではありませんが、
 熊谷教授の聖マリアンナ医大形成外科でしたら、
 世界一の治療が受けられます。
      ■         ■
 私たち形成外科医が、
 一番頭を悩ますのが、
 ヤケドのキズ痕です。
 若い女性に、
 広範囲にヤケドの痕が残っている。
 なんとかキレイにしてあげたいと思っても、 
 なかなか、
 元のツルツルのお肌にはできません。
      ■         ■
 もちろん培養表皮を使っても、
 完全に元通りにはできません。
 熊谷教授がスライドで見せてくださった症例は、
 今まで私たちが考えていたより、
 ずっとキレイになっていました。
 費用も時間もかかりますが、
 聖マリアンナ医大形成外科へ行けば、
 かなり改善できると思います。
      ■         ■
 神様がおつくりになった皮膚には、
 表皮だけではなく、
 真皮も、
 毛も
 汗腺も
 神経も
 皮脂腺などの付属器もあります。
 培養できるのは、
 今のところはこの一番上の
 表皮だけです。
      ■         ■
 将来、
 表皮以外の皮膚成分も培養できるようなれば、
 ヤケドやキズの治療は変わると思います。
 火災や事故で
 大ヤケドをした人の命を救うのが皮膚です。
 救命のためには、
 培養表皮だけではなく、
 スキンバンクに保存された、
 屍体皮膚も必要なのが現状です。

投稿者 sapporobiyou : 23:59 | コメント (0)