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2009年03月31日

埋没法が取れた②

 埋没法が何度も取れるのは…
 原因があります。
 技術的に未熟な先生が
 手術をした不幸な例もありました。
 最近多いのは…
 眼瞼下垂症の方に、
 埋没法の手術をした例です。
 下垂の程度にもよりますが、
 埋没法で眼瞼下垂症が一時的に治ることがあります。
 でも取れてしまうのです。
      ■         ■
 患者さん本人が、
 眼瞼下垂症に気付いていないことも、
 多数あります。
 小学校から学級写真を撮ります。
 小学校・中学校の写真を見ると…
 いつもあごを上げています
 高校生くらいになると、
 目を大きく見せようとして、
 懸命に眉を上げて…
 目を大きくして写真を撮っています。
 眉が上がっているのを隠すために…
 前髪を下げて眉を隠しています。
      ■         ■
 こんな方は、
 教室の一番前で…
 見上げるようにして黒板を見るのが苦手です。
 子どもなのに肩が凝っていて、
 おでこにしわができています。
 本人も両親も
 気付いていないことが大部分です。
 アイプチをするようになっても、
 なかなか決まりません!
      ■         ■
 勇気を出して美容外科へ行き
 念願の二重を手に入れたのに…
 わずか数ヵ月でラインが薄くなってきました。
 保証つきだったので、
 もう一度、お直しの手術を受けました。
 それなのに…
 また数ヵ月でラインが薄くなってきました。
 他の美容外科へ行き、
 高い埋没法を受けました。
 それなのに…
 二重のラインは消えてしまいました。
      ■         ■
 私のところへいらした時には、
 片目に8本ずつ、
 合計16本の糸が入っていた方も…
 いらっしゃいました。
 手術前の写真は、
 証拠隠滅のために、
 ありませんでした。
 どこの美容外科で何回手術をしたかも?
 正確に覚えていらっしゃいませんでした。
      ■         ■
 眼瞼下垂症の手術をしました。
 埋没法の糸を取るだけで大変です。
 何本入っていたか?
 わからないという方は、
 糸を探すだけでも大変なのです。
 (糸を外す料金は保険の規定でいただきません)
 ためしてガッテンのおかげで、
 有名になった眼瞼下垂症ですが、
 まだまだ…
 一般の方には知られていない病気が、
 眼瞼下垂症です。

投稿者 sapporobiyou : 21:00 | コメント (1)

2009年03月30日

褥瘡(じょくそう)学会北海道地方会

 平成21年3月28日(土)に、
 日本褥瘡(じょくそう)学会北海道地方会が、
 札幌コンベンションセンターでありました。
 300人以上の看護師、医師、介護職員、研究者など
 多数の参加で会場は満席でした。
 日本褥瘡学会は、
 私の恩師である、
 大浦武彦先生が平成10年に設立されました。
      ■         ■
 褥瘡(じょくそう)とは床ずれのこと。
 ベッド上で寝ている時にできるきずです。
 高齢化社会を迎え、
 褥瘡で悩む多くの人を診察して、
 大浦武彦先生が専門的な予防と治療の必要性を考え、
 この学会を設立されました。
 最初の学会は東京の品川でありました。
      ■         ■
 第一回の学会なのに…
 会場は人であふれていました。
 その数の多さに私は驚きました。
 この10年間に褥瘡治療は大きく進歩しました。
 医学部や看護学部、看護学校でも、
 褥瘡の講義は少なく、
 医療従事者であっても、
 正しい知識を持っていませんでした。
      ■         ■
 大浦武彦先生は、
 日本全国、世界中を飛び回って、
 褥瘡の講演をなさり、
 その間に在宅診療もなさり、
 スーパーマンのように…
 褥瘡治療の教育と啓蒙をなさいました。
 その結果、
 一度に数百人の看護師さんなどが集まるほど、
 褥瘡学会を大きくなさいました。
 実にすごいことです。
      ■         ■
 3月28日の学会では、
 教育セミナーも開催されました。
 この10年間で進歩したものに、
 褥瘡予防マットレスがあります。
 ランチョンセミナーでは、
 ㈱モルテン
 梶原隆司様の講演がありました。
 私も実際にマットレスに寝てみました。
 もし万一寝たきりになったら、
 このマットレスだったら褥瘡ができないと思いました。
 介護・福祉系の方には
 是非参加していただきたい学会です。

投稿者 sapporobiyou : 20:52 | コメント (1)

2009年03月29日

安心LASIK

 今朝の朝日新聞に、
 視力回復手術
 被害防ぐには
 説明と検査_万全な眼科へ
 という記事が掲載されていました。
 東京都中央区保健所によると、
 銀座眼科でレーシック手術を受け、
 感染性角膜炎などになった方が、
 2009年3月27日現在、同眼科からの報告で75人。
 少なくとも4人は角膜移植の検討が必要。
 2人は今も入院している、
 と書かれていました。
      ■         ■
 2009年3月6日、東京地裁に提訴。
 医療問題弁護団によると、
 溝口院長との関連を
 確認できた被害報告は101件(3月26日現在)。
 調査中の報告もあり、
 「今後も増加することが予測される」という。
 健康被害を受けられた方に
 お見舞い申し上げます。
 一日も早い回復をお祈りいたします。
      ■         ■
 昨日、ニューヨークからお電話をいただいたように、
 日本でも米国でも、
 どんな先生を選んだらよいのか?
 実に難しい問題だと思います。
 ネットで【レーシック】と検索しても…
 たくさんのサイトが出てきます。
 大部分が特定のクリニックへ誘導する、
 広告目的のサイトです。
 同じことが【わきが】を検索しても言えます。
      ■         ■
 私はニューヨークからの相談者のために、
 英語で【わきが】を検索してみました。
 厳密には、英語に【わきが】に相当する単語がなく、
 わきの手術をしっかりしているクリニックを、
 英語で検索してみました。
 残念なことに、
 米国でも広告のサイトはたくさんありましたが、
 しっかりと手術を説明しているクリニックは、
 見つけられませんでした。
 相談者には別の方法をお教えしました。
      ■         ■
 レーシック手術は、
 確かに魅力的な手術です。
 朝日新聞には、
 慶応大学眼科の坪田一男教授のコメントが載っていました。
・日本眼科学会認定の専門医であること。
・術前の説明、術後のチェック体制がしっかりしていること。
・初めて受診した日に手術するのは望ましくない。
・手術までに2回程度は受診してもらう必要がある。
 この坪田先生の基準は一つの目安になります。
      ■         ■
 最後に、
 安心LASIKネットワークについて書かれていました。
 ここに掲載されている眼科でしたら、
 安心してレーシック手術を受けられる
 一つの目安になると思います。
 ただ、
 大学病院だから…
 大きな眼科の病院だから…
 絶対に安全というわけではありません。
 大学病院でも
 たくさんの医療事故や医療訴訟があります。
      ■         ■
 最後に先生を選ぶのは、
 あなた自身のです。
 いろいろな情報を集めて、
 実際にそのクリニックや病院へ行って、
 ほんとうに自分の大切な目を
 その先生にお願いしていいかどうか?
 ご自分で確かめるのです。
 彼氏彼女を選ぶのと
 同じです。
 最後は自分の責任で選ぶのです。

投稿者 sapporobiyou : 19:10 | コメント (0)

2009年03月28日

ニューヨークからの相談電話

 今朝、午前5:20に電話が鳴りました。
 『お父さん電話。英語!』
 家内が寝ぼけ眼で電話を取りました。
 私は寝ていたのですが…
 “Hello! Good morning.”
 『もしもし、おはようござます。』
 と電話に出ました。
      ■         ■
 ちょっと暗い声の女性が英語で話してきます。
 こんにちは、ニューヨークからお電話しています。
 私はわきのことで悩んでいます。
 そちらのウエッブサイト(ホームページ)を見て
 お電話を差し上げました。
 半分眠っていた私は、
 ニューヨークからわきの相談で、
 電話が来たことがわかりました。
      ■         ■
 ニューヨークからの電話もよく聞こえます。
 相談者の方は、
 28歳の女性。
 職業は看護師さんです。
 ニューヨークでワキガ手術について調べ、
 何と!
 札幌美容形成外科の英文HPを見つけられて、
 相談のお電話をくださいました。
      ■         ■
 いろいろ調べてみると、
 わきの手術は日本の方が進んでいることがわかり、
 ホームページに書いてあった番号に、
 国際電話をかけてくださったそうです。
 過去に何度かメールでのご相談はありましたが、
 国際電話は今回を含めて3回です。
 勤務時間中に職員が電話を取ると、
 『先生、電話です。英語です!』
 と困った顔で、
 私のところへ子機を持って来ました。
      ■         ■
 ニューヨークの相談者の方は、
 看護師という職業で、
 わきの汗と臭いでほんとうに困っている様子でした。
 いつも臭いがするんじゃないかと心配です。
 シャワーは毎日、
 食事にも気をつけています。
 ベジタリアンにもなりましたが、
 残念なことに何も変わりません。
 周囲の人が私の臭いに気付いているか?と心配です。
      ■         ■
 わきの事で悩むのは、
 日本もニューヨークも同じですね。
 私は眠いのも忘れて、
 わきの手術は簡単ではないし、
 看護師さんだったら、
 一ヵ月近い休みが必要なこともあります。
 手術後の安静を保たなければ、
 血腫という術後合併症を起こすこともあります。
 などを…
 英語で説明しました。
      ■         ■
 さすがに日本に来て手術は無理なので、
 ニューヨークでアジア系の形成外科医を探すか、
 わきの手術をたくさんしている先生を見つけるように
 アドバイスをしました。
 家内は、
 日本はまだ5:20です。
 とどうして言わなかったの?
 と早朝の電話にちょっと怒っていました。
 私は怒るよりも…
 Thank you for listening to me and taking the time out to speak with me today. I really appreaciate it.
 お話しを聴いていただきありがとうございました。
 というメールが来て、
 時差のことも忘れて嬉しく思っていました。

投稿者 sapporobiyou : 16:49 | コメント (1)

2009年03月27日

医学部合格への道

 医師や弁護士だけが良い職業だとは思いません。
 納棺師も葬祭業も立派な職業です。
 果樹園や酪農業も立派な職業です。
 どんな職業でも、その道の苦労があります。
 苦労しなくては、よい製品はできません。
      ■         ■
 楽で儲かりそうだから…とお考えの人には、
 医師も弁護士もつとまらないと思います。
 私が尊敬する、
 弁護士の高橋智(さとる)先生も、
 毎日、早朝から深夜まで、
 お仕事をなさっていらっしゃいます。
 司法試験に合格するまで、
 北大法学部の給湯室
 朝から夜まで勉強されました。
      ■         ■
 国公立大学の医学部は難関です。
 合格するには、
 他人が遊んでいる間も…
 勉強するという努力が必要です。
 私はたくさんの先生に助けていただき、
 医学部に合格することができました。
 何十年たっても
 感謝の気持ちを忘れたことはありません。
      ■         ■
 私は小学校→中学校と、
 一番になったことはありませんが、
 美唄、夕張という炭鉱街の学校で、
 成績はそこそこよい方に入っていました。
 ところが…
 札幌西高校へ入学して、
 一気に順位は低下しました。
 世の中には
 頭が良い人がいるものだなぁ…
 とつくづく思いました。
      ■         ■
 夕張から札幌へ来て、
 勉強をサボったのではありません。
 毎日、高校で習ったことを復習して、
 次の日の予習をするだけで、
 夜遅くまでかかりました。
 部活をする余裕もありませんでした。
 高校へ入学した頃は、
 自分一人で勉強をしていました。
      ■         ■
 私の成績が少しずつ上昇しだしたのは、
 高校2年生の頃でした。
 仲の良い友人(男子)から、
 勉強法を教えてもらいました。
 国語が苦手だったので、
 国語が優秀な友人に聞きました。
 本間、本を読め。
 本間、新聞を読め。
 本と新聞を読む習慣は、
 この友人に教えてもらいました。
      ■         ■
 私が何とか…
 医学部の合格圏内に近づけたのは、
 予備校の講習で、
 生物の矢野雋輔先生の講義を
 お聞きしてからでした。
 自分が講義をする立場になってからは、
 少しでも矢野先生のように…
 学生さんに夢と希望を語るような、
 印象に残る講義を心がけています。
      ■         ■
 私が知っている人で、
 医師を目指していた人がいました。
 彼はとても性格のよい青年でした。
 ただ、何年受験しても合格できませんでした。
 しまいには、日本の医学部は難しいので、
 外国へ行って医師免許を取ると言っていました。
 彼が医師になったかどうかはわかりません。
      ■         ■
 一部の頭のデキが違う人は、
 塾にも予備校にも行かずに、
 難関の大学に現役合格ができます。
 でも…
 私のように凡人の頭では、
 勉強の仕方
 入試の傾向と対策
 面接の極意
 などを予備校の優秀な先生に教えてもらうのが、
 医学部合格への道です。

投稿者 sapporobiyou : 22:06 | コメント (0)

2009年03月26日

深澤信博先生の文章

 メディカルトリビューンという
 お医者さん向けの情報誌があります。
 2009年3月19日号に、
 掲載された文章をご紹介いたします。
 国立高崎病院小児科の深澤信博先生です。
 リレーエッセイ547
 続・時間の風景
 50歳台後半
 ―小児科医の決意
 国立病院機構高崎病院救急外来部長(小児科)深澤信博
 私は,自治医科大学の1期生です。自治医科大学の1期生には,WHO西太平洋事務局事務局長の尾身茂氏を始め,自治医科大学,札幌医科大学,信州大学の医学部教授,日本家族計画所の所長,日本ヘルスプロモーターセンターのI氏など全国版の著名かつ才能豊かな先生方が存在します。しかし私のような1期生もいるのです。
      ■         ■
 そもそも自治医科大学は,日本の僻地医療の解消と地域医療の充実を目的に1972(昭和47)年に開設されました。授業料の全額と生活費の一部が貸与され,大学在学年数の1.5倍の期間,出身県の指定する医療機関に勤めれば返済の義務はなくなるという契約を交わす大学です。
      ■         ■
 昭和46年に高等学校を卒業し現役では医学部に入学できず浪人の身になりました。どこで自治医科大学の開校を知ったのか記憶にないのですが,受験大学が1校増えたことはうれしく(1浪していましたので国公立しか受ける余裕はありませんでした),試験に臨みました。
      ■         ■
 試験の結果は不合格でした。そのため,すでに合格していた工学部建築学科に入学する手続きをしましたが,補欠合格の知らせが入り,自治医科大学に入学することができました。現在の受験制度では補欠合格は存在しないとのことですが,正規の合格者に辞退が出たために入学資格が回ってきた訳です。
      ■         ■
 補欠入学者を誰に決めるかは内中書の内容,試験の点数,面接の状況などを総合して大学の理念にどれだけ合っているかを数授会や事務幹部の会議などで多くの時間をかけて検討したものと思います。ですから,補欠合格した自分は正規入学者よりもかえって大学から選ばれ望まれて採用されたのだと(勝手に)思い込んでいます。
      ■         ■
 この大学への恩(報恩)と感謝のため,“名医にはなれないが良医にはなろう,公的病院の勤務医として働こう”と心に決めました。卒業当時,すでに内科系は臓器別に専門が分かれ,また患者さんの全体を診るよう指導されていたため,小児科を選び,群馬大学小児科学教室に入局しました。
      ■         ■
 1年目は大学勤務,2年目から6年目までは関連病院の小児科勤務。7年目,8年目は僻地勤務で国保診療所勤務。診療所は職住一致で,妻はこの頃の生活が(出産もあり)一番思い出深いようです。その後,自治医科大学に戻り,昭和61年から平成1年の約3年間,消化器内科,循環器内科,呼吸器内科の3科をそれぞれ1年間ずつシニアレジデントの身分で研修させてもらいました。3年間の内科研修後は,また群馬に戻り小児科医として働くつもりでしたが,人事の時期ではなかったため,なかなか職場が決まりませんでした。
      ■         ■
 知人から,新しく小児科を開設したいと希望している病院があることを知らされ,妻と2人で面接に行きました。公的医療機関ではありませんでしたが,仮契約をしました。その帰る途中で,現在勤務している高崎病院(当時・国立高崎病院)のそばを通り,“こんな病院に勤められればいいね”と妻と話し合ったのを覚えています。その翌年の正月,実家に帰っていた私の元へ群馬大学小児科の医局長から“高崎病院勤務者が開業のため2月いっぱいでやめる。その後に勤めないか”との連絡がありました。公的医療機関の勤務を希望していましたのですぐに決めさせて頂き,その後現在まで20年にわたって勤めることとなりました。
      ■         ■
 私は医者となって今年で31年目になりますが,研究歴も専門性もない一般小児科医です。作家の見川鯛山氏が著書『医者ともあろう者が』でご自身のことを“日本でもめずらしい博士号のない医者”と述べていますが私もその一人です。しかし診療に関しては迅速さと患児やその家族に対しての誠実さを心がけ,地域医師会とも良好な関係を保つよう心がけています。
      ■         ■
 最近は小児の時間外医療についての様々な意見がありますが,家族の心配さを思えば“コンビニ化”もいたし方ないと考えています。体力が続く限りは診療依頼を拒まないつもりです。
      ■         ■
 オバマ大統領は就任演説の中で,“我々が直面している新しい試練に立ち向かうためには新しい道具が必要かもしれないが,成功するかどうかは労働と誠実さ,勇気,フェアプレー,忍耐,好奇心,忠誠心や愛国心などにかかっている。古くから言われていることだ。だが真実だ”と述べています。医療に関しても同様で,“迅速さや誠実さ”が大事なものと思います。
      ■         ■
 1年浪人したことが自治医科大学の開校と一致した,補欠合格が良医と地域医療を心がけるきっかけとなった,公的病院勤務の希望が突然かなったなど,私はまだ50歳代の後半ですが“人生は何が幸いするかわからない,努力+αがあるかもしれない"と思っています。
      ■         ■
 “現在の結果はその過去に原因がある。未来の結果は現在が原因する”と言う言葉があります。過去は変えられないが,未来は現在の生き方で変えられるというものです。幸せは他人に尽くせること,そしてその人の喜びと感謝の気持ちに共感できることと思います。これからの人生に向け,迅速性はだんだん落ちてきましたが,誠実さは失わないで診療に励むつもりです。
 (以上、メディカルトリビューンより引用)
      ■         ■
 私は補欠合格で医学部へ入学し、
 素晴らしい医師になられた先生を、
 何人も知っています。
 合否の分かれ目が、
 ほんの一点差であることは、
 現在の大学入試制度では珍しくありません。
      ■         ■
 北海道でも多数の自治医大卒業生が、
 活躍なさっていらっしゃいます。
 町立厚岸病院でご活躍の
 佐々木暢彦先生も、
 自治医大の卒業生です。
 これから医学部を目指す学生さん、
 医学生のみなさんに読んでいただきたいと思い、
 長文の記事を引用しました。

投稿者 sapporobiyou : 16:21 | コメント (0)

2009年03月25日

増えてほしい苦労人の医師

 平成21年3月25日、朝日新聞
 声の欄への投稿です。
 増えてほしい
 苦労人の医師
 精神保健福祉士
 薮 純子 (東京都新宿区 48)
 精神科の外来受付で、
 「医師に会いたい」という女性が
 「入院患者さんを診ているのでだめ」と
 強い口調で断られていた。
 別の医師が対応してくれるといいのにと思った。
       ■         ■
 私の知っている精神科医には名医が多いが、
 別の病院で目撃した例に、
 こんなことがあった。
 患者が病気で働けず、
 親の死後どうしたらいいのか困惑していると、
 担当医師が「親は必ず死ぬよー」。
 患者はショックを受けたに違いない。
       ■         ■
 医師は確かに正しいことを言っている。
 しかし、
 病人にそんな言い方をしてはいけない。
 ショックで自殺でもしたらどう責任を取るのだろう。
 患者は
 「まだまだ大丈夫ですよ」
 言われて、
 やっと自立に向けて頑張る気になるものである。
       ■         ■
 医師は医学部受験を勝ち抜いてきた
 「お坊ちゃま成功者」が多い。
 それでも、
 感受性の強い優しい人や
 挫折を乗り越えてきた苦労人なら、
 患者と共感できる医師になれる。
 そんな精神科医が多く生まれることを望む。
 (以上、朝日新聞より引用)
       ■         ■
 現役合格をした優秀な学生さんを
 否定するのではありません。
 ただ、
 「お坊ちゃま成功者」
 という言葉がぴったりの学生さんが、
 現実に存在します。
 小さい時から、進学塾に通い。
 名門校でもトップクラスの成績でないと、
 有名国立大学医学部に、
 現役合格はできません。
      ■         ■
 私の身近に、
 中学2年生の時に、
 病気になって病院へ行き、
 『先生、ぼくの病気は治るんですか?』
 と医師に尋ねたところ、
 『あぁ、一生治りません。』
 と言われショックを受け、
 それから医学部を目指した医学生がいます。
      ■         ■
 彼は苦労して、
 浪人して…
 医学部へ進学しました。
 『一生治りません』と言われた病気とも、
 上手に付き合って、
 今のところ元気に学生生活を送っています。
 彼が苦労人だとは思いませんが、
 少なくとも他の人よりは、
 他人の苦しみが理解できると思います。
      ■         ■
 他にも、
 小さい頃からアレルギー性鼻炎に悩まされて、
 耳鼻科医師になった先生。
 小さい頃からアトーピー性皮膚炎に悩まされて、
 皮膚科医師になった先生。
 自分の父親が盲人なので、
 眼科医師になった先生。
 たくさんの
 ‘病人’の苦しみを知っている、
 先生がいます。
 みなさんとてもよい先生です。

投稿者 sapporobiyou : 16:36 | コメント (0)

2009年03月24日

浪人は無駄ではない

 毎年、今の時期になると、
 新聞に各予備校の宣伝が掲載されます。
 有名大学へ合格した生徒さんが、
 顔写真入りで載っています。
 おめでとう
 心から祝福のエールを送ります。
      ■         ■
 残念なことに…
 志望校に合格できず、
 浪人が決まった人も、
 たくさんいらっしゃると思います。
 予備校の学費を負担する親は大変ですが、
 私は自分の経験から、
 浪人は無駄ではない
 と声を大にして言います。
      ■         ■
 私は4年間、
 札幌医大形成外科の講師として働きました。
 思い出したくもないような、
 嫌な出来事もありましたが、
 たくさんの学生さんと話しができ、
 私の考えを伝えることができたのは、
 人生で有意義な期間でした。
      ■         ■
 その時に感じたことですが、
 現役で優秀な成績で合格した学生さんより、
 何年も苦労して入学した学生さんが、
 いいお医者さんになります。
 教科書や参考書、
 試験問題など…
 一度見ただけで、
 写真に撮ったように覚えてしまう、
 超優秀な学生さんがいます。
      ■         ■
 そういう人は試験には強いし、
 要領よく定期試験をクリアーし
 6年間で卒業します。
 今の医師国家試験は、
 すべてペーパーテストで決まります。
 面接や実技試験はありません。
      ■         ■
 医師国家試験に合格して、
 研修医として働きはじめた先生
 朝、顔も洗わないで、
 髭(ひげ)も剃らないで、
 歯も磨かないで、
 病院に来て私に叱られた人がいました。
 電話が鳴っても、
 『………もしもし………』
 しか言えない人がいました。
      ■         ■
 医学部では礼儀作法は教えません。
 電話応対の仕方も教えません。
 今はOSCE(オスキー)という、
 模擬患者さんとの医療面接があります。
 昔より少しはマシになった?
 かも知れませんが、
 社会常識がない人も医師になれます。
      ■         ■
 浪人して苦労して、
 挫折感を味わうことは、
 人生にとってとてもよい肥料だと思います。
 医療者以外に進む人にも大切なことです。
 私が尊敬する、
 弁護士の高橋智先生も、
 北大法学部の給湯室で苦労なさった時代のことを
 何度も書かれています
      ■         ■
 浪人が決まった皆さん、
 元気を出してがんばってください
 おじさんは応援しています
 現役合格した
 優秀な学生さん
 受験勉強で選択科目になかった…
 社会常識も勉強しましょう。
 本や新聞を読むことをおすすめします。
 社会人となってから役立ちます。

投稿者 sapporobiyou : 22:46 | コメント (0)

2009年03月23日

本間家のルーツ

 さくらんぼさんから、
 3月21日に山形の風景を送っていただきました。
 おくりびとに映っていた、
 山形の雄大な風景は、
 どこの山なのだろう…?
 と考えていました。
 山形へ行ったことはありませんが、
 さくらんぼさんの果樹園から見える、
 遠くの山並みを反対側から見た風景だろうか…?
 などと考えていました。
      ■         ■
 3月21日の山形は風が強く、
 強風の中でハウス栽培用の、
 パイプを組み立てていらっしゃると伺いました。
 美味しい果物を作るのは、
 ほんとうに大変なことだと思います。
 毎日、ご苦労様です。
 おくりびとを見てから、
 山形へ行ってみたくなりました。
 とてもきれいなところですね。
      ■         ■
 北海道はもともと蝦夷(えぞ)の地でした。
 明治時代に私たちの先祖が、
 日本全国から入植しました。
 本間家のルーツについてはよく知りません。
 私が高校生の頃に、
 本間家の、
 遠い親戚という方がいらしたことがあります。
 私の父で2代目。
 私は3代目です。
      ■         ■
 私の家は屯田兵ではなく、
 祖父は郵便局や国鉄に勤務していたと聞いています。
 ルーツをたどると、
 新潟県の佐渡島だそうです。
 山形県酒田市には、
 本間美術館があります。
 私は行ったことがありません。
 こちらの本間様とも、
 何らかのつながりがあるようです。
 明治時代に私の先祖が、
 北海道に来なければいけなくなったのは?
 何か理由があるのだと思います。
      ■         ■
 市立札幌病院に勤務していた時に、
 同じ本間姓の先生がいらっしゃいました。
 その本間先生は、本間様
 末裔(まつえい)だと話されていました。
 どこかで、ご先祖様がいっしょなのかも?です。
 私が知っている山形は、
 東京行きの飛行機の窓から見える、
 蔵王連峰だけです。
 航路にもよるようですが、
 お天気がよいと見えることがあります。
 昔は、
 皆様の右手に蔵王がご覧いただけます
 と機内アナウンスが流れたこともありました。
 時間ができたら山形へ行ってみたいです。

321.jpg
2009年3月21日
山形の風景


ya3.jpg
2008年5月17日
山形の風景


投稿者 sapporobiyou : 22:08 | コメント (0)

2009年03月22日

性同一性障害

 おくりびとの冒頭の場面は、
 美しい女性の葬儀からはじまります。
 実際の撮影は女優さんだったと思いますが、
 後の場面で、
 美しい女性に、
 男性器ついている
 ことがわかります。
 死化粧を男性用にするか?
 女性用にするか?
 とご両親に問う場面がありました。
      ■         ■
 美しい女性として、
 死化粧を施していただき、
 お父さんが感謝の言葉を述べていました。
 男に生まれた息子
 女の格好になって、
 亡くなってしまった。
 息子がこんなになってしまってからは、
 毎日、喧嘩ばかりだった…
 と話されていました。
      ■         ■
 性同一性障害
 (GID:Gender Identity Disorder)
 という診断名は、
 私が医学生だった30年前にはありませんでした。
 日本精神神経学会は、
 生物学的には完全に正常であり,
 しかも自分の肉体がどちらの性に属しているかを
 はっきりと認識していながら、
 その半面で、
 人格的には自分が別の性に属していると確信している状態
 と定義しています。
      ■         ■
 1997年に
 日本精神神経学会から
 「診断と治療のガイドライン」が発表されました。
 性別適合手術(Sex Reassignment Surgery:SRS)が
 埼玉医大倫理委員会から承認を得て、
 厚生省公衆衛生審議会精神保健福祉部会、
 中央児童福祉審議会母子保健部会の了承を受けて、
 1998年10月16日に、
 埼玉医大総合医療センターで、
 形成外科の原科孝雄教授により
 実施されました。
      ■         ■
 原科孝雄先生は、
 マイクロサージャリーの権威です。
 事故で陰茎を失った男性に、
 遊離皮弁という技術で
 陰茎再建手術をなさいました。
 札幌で行われた国際学会の時に、
 原科先生のご発表がありました。
 同時通訳の女性が、
 スライドを見て思わず『わぁ~』と
 声を上げたのを覚えています。
      ■         ■
 形成外科の進歩にもかかわらず、
 男性器をつくるのはとても難しい手術です。
 特に機能する
 伸びたり縮んだりする
 のは…不可能に近いとお考えください。
 私が知っている範囲の知識では、
 立っておしっこができて、
 おしっこが漏れないようにするのも、
 なかなか大変な手術です。
      ■         ■
 男性器どころか?
 肉の塊がついただけで、
 おしっこは漏れてしまい、
 立っておしっこができない男性器も
 たくさんあると思います。
 男性女性への手術も大変です。
 つくった腟の中に毛が生えてしまったり、
 小さくなってしまったり…
 とにかく性器をつくる手術はとても大変なのです。
      ■         ■
 うちの奥さんを含めて、
 大部分の一般市民の方は、
 外国へ行けば…
 簡単に
 取ったりつけたりしてくれる
 と思われている?ようですが、
 神様がおつくりになった外性器は、
 簡単にはつくれません
      ■         ■
 埼玉医大で行われていた
 性別適合手術(Sex Reassignment Surgery:SRS)は、
 原科教授の定年退職によって中断されています。
 現在、日本でGIDの治療を積極的に行っているのは、
 ナグモクリニックです。
 山口悟先生をGIDセンター長とし、
 豊胸術や乳房切除術などの胸の手術によって、
 性同一性障害の患者さんを治療しています。
 タイまで行って手術を受ける方もいらっしゃいますが、
 結果は必ずしも満足できるとは限らないようです。

投稿者 sapporobiyou : 17:52 | コメント (0)

2009年03月21日

子どもの死

 映画おくりびとでは、
 何回も子どもの葬儀の場面がありました。
 赤ちゃんの誕生はうれしいものですが、
 大きくなってからは…
 さまざまな問題が生じることがあります。
 本間家も例外ではありません。
 おくりびとのように、
 お前の育て方が悪かったからだ。
 育てたのは、私一人じゃない。
 と家内と何度も大喧嘩になりました。
 それはそれは悲惨なものでした。
 私の人生も変わりました。
      ■         ■
 私たち医師は、
 子どもさんの死という、
 親にとっては
 もっとも辛い場面にも遭遇します。
 形成外科では死ぬことは稀(まれ)ですが、
 顔や身体に大けがをして、
 搬送されてくる子どもさんが
 いらっしゃいます。
      ■         ■
 若いお嬢さんが、
 元の顔がわからないくらい…
 顔が変形してしまった例も…
 何度も経験しました。
 事故の前の写真を持ってきてください。
 なるべく元に近づけるように手術します。
 こう…ご家族にお願いすることがありました。
      ■         ■
 先生に写真を持ってきてといわれたから…
 家中を探して…
 一番きれいに…
 可愛く写っている写真を…
 必死で見つけました。
 あるお母さんが、
 手術からかなり経ってからお話ししてくださいました。
      ■         ■
 おくりびとで、
 暴走族と思われる少年たちが、
 若い女性の葬儀に来ていました。
 おそらくそのお嬢さんは、
 暴走族の交通事故で亡くなったのだと…
 推測しました。
 私は何度も若者の交通事故の手術をしました。
 中には…
 無免許、盗難車、酒気帯び…
 という事故もありました。
      ■         ■
 後部座席に乗っていた、
 若者3人のうち2人は死亡。
 残った一人も重症で、
 顔にも身体にも大けがをしていて…
 顔の手術を何回もしたお嬢さんが…
 いらっしゃいました。
 お母さんが心配して、
 毎日、病院へいらしていました。
      ■         ■
 その頃は、
 私の子どもは小さかったので、
 そのお母さんの気持ちは、
 わかったようでいて、
 わかっていなかったことに気付きました。
 親なんて無力なものです。
 成人した子どもには、
 日本国憲法が保障した、
 基本的人権があります。
      ■         ■
 成人に達した子どもは、
 どこに住もうと
 どんな職業に就こうと
 だれと結婚しようと
 自由です。
 日本国憲法が保障しています。
 親が何と言っても無駄です。
 飼い犬でしたら、
 首に縄をつけておけますが、
 人間にはつけられません。
      ■         ■
 子どもには、
 縄(なわ)の代わりに…
 ‘教育’をつけて、
 していいことと悪いことを教えたつもりでした。
 ところが… 
 見事に信頼の絆を切られ、
 父親として、教育者として、医師としての自信を失いました。
 映画おくりびとを見て、
 私のような親が…
 一人ではないことに気付きました。

投稿者 sapporobiyou : 21:02 | コメント (0)

2009年03月20日

お父さんの仕事

 おくりびとを見ました。
 映画館に行く時間がなかったので、
 3月18日発売のDVDを予約しておきました。
 仕事を終えてから21:50頃に…
 閉店まぎわのヨドバシカメラへ行きました。
 夜10:00までというのは助かります。
 売り場のお兄さんにお聞きすると、
 一日で100本以上が即日完売だったそうです。
 予約しておいてよかったです。
      ■         ■
 帰って夕食を食べてから、
 家内と二人で、
 DVDを見ました。
 とてもよい映画でした。
 さすが第81回アカデミー賞です。
 いろいろなことを考えました。
 何回分かの日記のネタができました。
      ■         ■
 広末涼子さんが演じる、
 奥さんの美香さんが、
 妊娠を告げる場面がありました。
 その中で、
 (お父さんの仕事が納棺師だと…)
 子どもが将来、いじめに遭う
 と言っていたのが、
 私にはピンときませんでした。
 私が育ったのが炭鉱街だったためでしょうか?
 お父さんの仕事でいじめは記憶にありません。
      ■         ■
 家内は関西の出身です。
 お父さんの仕事
 住んでいる地域
 出身地
 などで、
 今でも差別があるそうです。
 私は、
 僕はあんたが納棺師の娘でも
 葬儀屋さんの娘でも
 そんなの気にしないで結婚したと思うょ
 と話しました。
 (家内の父は国鉄の保線区に勤務していました)
      ■         ■
 医師も納棺師も、
 人間の体を扱う仕事です。
 生きている間に‘治療’をするのが医師で、
 死後の旅立ちのために、
 身体をきれいに清めて、
 ご遺族のこころを慰めてくれるのが納棺師です。
 本木雅弘さんが演じる、
 小林大悟さんが、
 死後二週間経過した老女の遺体の
 臭いに嘔吐している場面がありました。
      ■         ■
 少しオーバーに感じましたが、
 最初に腐乱死体を見るとショックだと思います。
 納棺師よりも、
 もっと悲惨で凄惨(せいさん)な屍体を見るのは、
 法医学の先生です。
 腐乱した屍体を解剖し、
 内蔵を処理すると、
 さらにすごい臭いがします。
      ■         ■
 生きている人間でも、
 病気によっては…
 耐えられない臭いになることがあります。
 私は納棺師のほうが、
 よほどきれいな仕事だと思います。
 医師や看護師は、
 汚いものを扱う仕事です。
 他人のうんこでも
 おしっこでも
 嫌な顔をせずに扱えなければできない仕事です。
      ■         ■
 笹野高史さんが演じる、
 平田正吉さん
 (「鶴の湯」の常連客。火葬場職員)
 の仕事ぶりにも感動しました。
 燃やすのは得意ですから
 という言葉に重みがありました。
 私も亡くなった後は、
 このような方に点火のスイッチを
 押して欲しいと思いました。
      ■         ■
 お医者さん
 弁護士さん
 社長さん
 なんとなく響きのよい職業です。
 お医者さんの子ども
 さぞかし、
 裕福で幸せだと思うのは間違いです。
 当直や急患で家にいないことが多いのが
 お医者さんの実態です。
 お医者さんの奥さんは、
 孤独に強い方でなければつとまりません。

投稿者 sapporobiyou : 19:31 | コメント (0)

2009年03月19日

目の脂肪と眼瞼下垂症

 相撲ファンの方には、
 申し訳ございません。
 おすもうさんの目を例にとって、
 目の脂肪と眼瞼下垂症(がんけんかすいしょう)について、
 ご説明いたします。
 イケメンといわれている
 おすもうさんでも…
 おすもうさんの目は横に長い目です。
      ■         ■
 おすもうさんは、
 たくさん食べて、
 稽古(けいこ)をして、
 筋力をつけます。
 力士の体が大きいのは、
 脂肪だけではなく、
 筋肉が大きく影響しています。
 平均的な体重はどのくらいでしょうか?
      ■         ■
 おすもうさんは、
 体重が100㎏を超えています。
 そうすると…
 まぶたにある、
 眼窩脂肪(がんかしぼう)という、
 脂肪が多くなります。
 脂肪が多くなるので、
 腫れぼったい、
 厚い目になります。
      ■         ■
 まぶたが厚い方には、
・眼輪筋(がんりんきん)という筋肉が厚い方。
・額(ひたい)の骨が出ているので、
 まぶたが厚く見える方。
・脂肪が多いので、
 おすもうさんのように、
 まぶたが厚くなる方。
 さまざまな原因があります。
      ■         ■
 モデルさんや、
 女優さん、
 ミス○○になった、
 美人の女性
 キレイを維持するために…
 日々努力なさっていらっしゃいます。
 どんなにキレイな目の方でも、
 体重が5㎏も増えると…
 二重の形が変わります。
      ■         ■
 身長154㎝
 体重68㎏
 のお嬢様は、
 まず食事療法や運動療法で痩せることです。
 脂肪吸引をしても、
 目の脂肪をとってもダメです。
 100円で痩せる方法
 をおすすめします。
      ■         ■
 ところが…
 身長154㎝
 体重42㎏
 どう見ても細い方で、
 目にだけ脂肪がついている方が、
 いらっしゃいます。
 形成外科の教科書にも、
 美容外科の教科書にも、
 眼科の教科書にも、
 脂肪と眼瞼下垂症については書いていません。
      ■         ■
 眼瞼下垂症を治すには、
 眼瞼挙筋という筋肉を調節します。
 筋肉の働きが悪い時は、
 他の部位から、
 筋膜という‘すじ’を移植して、
 引っぱり上げることも保険で認められています。
      ■         ■
 ところが、
 筋肉の調節だけでは、
 脂肪がじゃまをして…
 まぶたが上がらないことがあります。
 そういう時は、
 余分な脂肪を取ってあげると、
 すっきりとして、
 ものが見やすい
 黒目が大きな目にすることができます。
      ■         ■
 眼瞼下垂症の手術は奥が深く、
 難しい手術だと痛感しています。
 まぶたの脂肪を取っても、
 保険診療の眼瞼下垂症手術でしたら…
 追加料金はいただけません。
 (健康保険の規定です)
 まぶたの脂肪を取らないと
 眼瞼下垂症が治らないことを…
 私に教えて下さった患者さんに、
 感謝しています。
 2回も痛い思いをさせてしまい、
 申し訳ございませんでした。

投稿者 sapporobiyou : 20:42 | コメント (0)

2009年03月18日

退職後の夢

 昨年、さくらんぼさんの果物を、
 無理にお願いして、
 何軒かのお世話になっている先輩へお送りしました。
 本間先生、ありがとう。
 ラ・フランスうまかった。最高だった。
 ラ・フランスと一緒に入っていたりんご
 絶品だった。
 あんなにうまいりんご
 はじめて食べた
 お世辞ではなく、ほんとの話しです。
 美味しい果物を…
 たくさん召し上がっていらっしゃる先生です。
      ■         ■
 私も職員も、たくさんいただきました。
 とにかく美味しいのに驚きました。
 スーパーで売っているりんごとは大違いでした。
 昨日のコメントで、
 冬の間も、
 春になって雪が融けてからも、
 大切に管理されているので、
 美味しい果物ができることを、
 再認識しました。
      ■         ■
 さくらんぼさんのお父様が
 苦労して開拓なさった畑で、
 雪がある間にも、
 雪が融ける前にも、
 ご主人とお二人で、
 しっかり管理なさっていらっしゃるので、
 世界一
 美味しい果物が獲れるのだと思います。
 畑の土や水が違うのだと思います。
      ■         ■
 私たち医師は、
 苦労して研修して、
 自分自身を育てます。
 医学部へ入るのも大変で、
 入ってからも…
 試験…
 実習…
 勉強…勉強…勉強…
 です。
 最後に医師国家試験があり、
 その後に専門医試験もあります。
      ■         ■
 私のようにおじさん医者になっても、
 日々、新しいことを勉強しないと、
 時代について行けないですし、
 最先端の医療を提供できません。
 正直なところ、毎日疲れます。
 私も福寿草が好きです。
 子どもの頃に山へ取りに行きました。
 雪の下でも、
 しっかり芽を出して、
 蕾を膨らませている生命力が好きです。
      ■         ■
 さくらんぼさんから
 本間先生リタイアされたら
 果樹園を安くお貸し致しますので
 希望の畑に本間家の
 さくらんぼと
 ラ・フランスと
 リンゴ看板をたてますので
 栽培してください。
 と嬉しいお言葉をいただきました。
      ■         ■
 退職したら…
 山形へ行って、
 荻野教授とごいっしょに…
 さくらんぼさん
 山の果樹園で、
 さくらんぼ
 ラ・フランス
 りんご
 食べて、
 さくらんぼさんの果物は
 世界一ですね!
 と味わってみたいです。

ya3.jpg
2008年5月17日
山形の風景


投稿者 sapporobiyou : 20:24 | コメント (0)

2009年03月17日

もうすぐ春

 昨日、さくらんぼさんから
 コメントをいただきました。
 果樹園にはまだ所々雪がありますが
 例年よりはかなり少ないです。
 かた雪の朝に
 墨の粉を降りますが
 今年は雪が少なく水不足も考えてあまり振りませんでした。
      ■         ■
 今 剪定作業の終盤で
 早出しのさくらんぼやブドウにはハウスを張って加温しています。
 私は剪定枝を拾って集めたり
 りんごやラ・フランスの粗皮削りや
 剪定した切り口に
 果樹にも軟膏のような
 傷口を保護するペーストをハケで塗ります。
      ■         ■
 雪囲いなどを取り
 それが終われば
 ハウスパイプの上で
 ハウスのビニールをかける準備をします。
 私に かなりきつい作業です。
 でも
 山には
 まんさくやこぶしの花が咲き
 春になります。
 春には良い事がありそうな
 わくわくした感じがありますね。
 がんばりましょう!
      ■         ■
 長い冬が終わって、
 雪がとけて、
 道路にちょろちょろと水が流れます。
 雪国以外の方にはわからないでしょうが…
 北国に住む者にとっては、
 うれしい春の訪れです。
 私は四季の中でも、
 自転車に乗れるようになる、
 この春が大好きです。
      ■         ■
 今年の札幌は、
 例年より雪融けが早く、
 都心の道路にはほとんど雪がありません。
 まだ自転車に乗っている人は少数ですが、
 もう少しで乗れるようになります。
 札幌美容形成外科向かいの日本生命ビルも
 春には完成します。
 そのおとなりにも札幌三井ビルが建設中です。
 春はもうすぐです。

317.jpg

3172.jpg

今朝の札幌
㊤工事中のビルは札幌三井ビル
2012年春の完成後には
185m 地上36階/地下4階
と札幌で一番高いビルになります
㊦完成間近の日本生命ビル

 

投稿者 sapporobiyou : 21:42 | コメント (0)

2009年03月16日

チェリーの誕生日

 今日、3月16日は故チェリーの誕生日です。
 生きていれば17歳です。
 2007年6月18日に亡くなりました。
 もうすぐ2年になります。
 ペットロスにはなっていませんが、
 まだ、次のワンコは飼っていません。
 毎朝、今日のわんこを見ています。
 今朝のワンコは、
 車椅子に乗ったゴールデンレトリーバーでした。
      ■         ■
 たまにペットショップに行きます。
 チェリーと同じ犬種、
 シェルティがいると、
 飼いたくなる(買いたくなる)衝動に駆られます。
 今の私には…
 時間がなくて、
 犬の世話ができないので、
 リタイアーして、
 毎日が日曜日になったら、
 また、犬を飼いたいと思っています。
      ■         ■
 ほんとうは今でも飼いたいのですが、
 家内がOKをくれないのでダメです。
 世話は誰がするのょ!という
 一撃で、
 あえなく退散です。
 いなくなってしまうと…
 チェリーはいい子だった
 という想いだけが残ります。
      ■         ■
 私の小さい時からのであった、
 名犬ラッシーを飼うこと。
 家族の一員として、
 15年間、
 一緒にいてくれた、
 チェリーに感謝しています。
      ■         ■
 あと2週間で4月です。
 北国にもがやって来ます。
 さくらんぼさんの果樹園にも、
 新緑の季節がやって来ますね。
 世の中は不景気ですが…
 元気を出して働きましょう。
 春にはきっといいことがあります。

che.jpg

亡くなる一ヵ月前のチェリー

投稿者 sapporobiyou : 22:49 | コメント (0)

2009年03月15日

甘エビ

 私の好物の一つが甘エビです。
 甘エビの刺身が好きです。
 回転寿司に行っても、
 高いボタンエビより、
 安い甘エビをよく食べます。
 (私の好きなものは、安いお皿です)
      ■         ■
 先日、父の誕生日に定山渓へ行った時、
 夕食にエビの刺身が出ました。
 父は83歳まで、
 エビが好きではなかったそうです。
 (私は知りませんでした)
 夕食に出たエビがとても美味しかったので、
 83歳にして…
 エビ好きになったそうです。
      ■         ■
 私が子どもの頃は、
 現在のように冷凍や流通が、
 発達していませんでした。
 3月頃になると、
 甘エビが美味しかった記憶があります。
 おそらく日本海で獲れた甘エビだったのでしょう。
 父があまり食べなかったので、
 その分を私が食べていたと聞きました。
      ■         ■
 今は世界中から海の幸がやってきます。
 スーパーでは、
 原産地が表示されています。
 私はたまにしか行きませんが、
 近海ものの新鮮な魚があると、
 家内に言って買います。
 高価な食材は買いませんが、
 安くて新鮮な魚が好きです。
      ■         ■
 私が甘エビを食べたのは、
 おそらく中学か高校の頃です。
 30年も40年も前の味を、
 不思議と今でも覚えています。
 当時は決して裕福ではなかったので、
 今日はエビが安くて新鮮だから…
 と甘エビを食べさせてもらったのだと思います。
 北海道は不景気で大変ですが、
 安くて新鮮で美味しい食材が
 豊富にあるので
 私は北海道が大好きです。

ebi.jpg

甘エビ

投稿者 sapporobiyou : 19:11 | コメント (0)

2009年03月14日

癌の告知

 さくらんぼさんから、
 癌(がん)の告知について、
 ご質問をいただきました。
 私は形成外科医として、
 皮膚がんの手術を担当しました。
 顔や手足など、
 身体中どこにでも、
 皮膚がんができます。
      ■         ■
 目に見えるところを、
 切って
 がんを切除する
 ので、
 正確に病名を告げなければ、
 手術はできません。
 悪性の疑いがありますので
 大きく切除して検査します。
 では…
 手術を承諾していただけません。
      ■         ■
 手術を前提にお話しする時は、
 がんのことを
 できるだけ詳細に説明して、
 手術の必要性や、
 起こり得る障害などについて、
 ご説明していました。
 問題なのは…
 手術の適応もなく、
 他の治療法でも難しい、
 末期がんのような場合です。
      ■         ■
 不治の病であると、
 告知すると…
 患者さんは絶望され…
 生きる望みすら無くしてしまいます。
 大企業の経営者。
 政治家。
 社会的な地位がある方…
 その方の病気がわかってしまうだけで、
 会社の株価が大暴落…
 なんてことが起きそう…
 という場合はどうでしょうか?
      ■         ■
 企業が存続の瀬戸際で、
 社長が『がんで余命6ヵ月』とわかれば、
 大変なことになります。
 人間の‘死’には、
 ‘死後’にさまざまなことが起こります。
 末期がんの方でも、
 正確に病名を告げなければならないことがあります。
 『医者同士』の場合も困ります。
      ■         ■
 私の考えは…
 がんの告知は、
 ケースバイケース
 だと考えています。
 医師とストレスという日記に書きましたが、
 医学なんて無力なものです
 山崎浩一先生を偲ぶという日記に書いてあります。
 山崎先生の
 「患者さんの性格や職業、家族まで考えて治療方針を決める」
 「がん患者に向き合う医師は、
 病気の進行について悲観的な見通しを言うの
 は絶対にやめてほしい。
 という言葉が私の心に残っています。

投稿者 sapporobiyou : 21:16 | コメント (0)

2009年03月13日

森下社長の死を悼む

 株式会社ジェイメックの創業者で、
 初代社長の森下純一様が
 肺がんでご逝去されました。
 享年60歳でした。
 謹んでご冥福をお祈りいたします。
 昨夜、塩谷先生のブログを読んで、
 はじめて森下社長の死を知りました。
 肺がんのことも存じませんでした。
 とても残念に思います。
      ■         ■
 森下社長は札幌のご出身です。
 ㈱ムトウという、
 医療器械の会社にいらっしゃいました。
 株式会社エム・アンド・エムという、
 レーザーの会社を経て、
 株式会社ジェイメックを創立されました。
 2009年2月27日に書いた、
 レーザー脱毛の器械を、
 日本にはじめて紹介した会社です。
      ■         ■
 形成外科の偉い先生が、
 レーザーで毛が抜けるわけがない!
 どうせ、すぐに生えてくる!
 と言っていた時に、
 先生、見てください。
 私が米国で照射して来ました。
 3ヵ月経っても生えていません。
 このレーザーは大ヒットします。
 と熱心にご自分の脛(すね)を
 見せてくださいました。
      ■         ■
 森下社長が紹介された、
 脱毛用レーザーは日本で大ヒットしました。
 その後も、
 サーマクール
 フラクセル
 と新しいレーザー機器を、
 次々と日本に紹介されました。
 西村現社長とご一緒に、
 米国の学会へ出かけては、
 新しいレーザー機器を発掘なさいました。
      ■         ■
 60歳という、
 私と5歳しか違わない年齢で、
 ほんとうに早すぎる死です。
 私が大学をクビになって、
 落ち込んでいる時にも、
 森下社長に助けていただきました。
 ほんとうに残念です。
 心からご冥福をお祈りいたします。

投稿者 sapporobiyou : 21:46 | コメント (0)

2009年03月12日

先天性眼瞼下垂症

 生まれつきまぶたが開かない病気が、
 先天性眼瞼下垂症(せんてんせいがんけんかすいしょう)です。
 まぶたを開ける筋肉が、
 機能していない赤ちゃんがいます。
 視力は正常な場合が大部分です。
 筋肉の働きも、
 赤ちゃんによって違います。
 左右で違うこともあります。
      ■         ■
 札幌美容形成外科のHPでご紹介している、
 先天性眼瞼下垂症は、
 ある程度、挙筋機能(きょきんきのう)という、
 筋肉の力がある方です。
 筋肉の力が弱いと、
 札幌美容形成外科で行っている、
 眼瞼挙筋前転法(がんけんきょきんぜんてんほう)では、
 まぶたが開きません。
      ■         ■
 重症の先天性眼瞼下垂症は、
 赤ちゃんの時は、
 眼科の先生が治療をします。
 視力を確かめたり、
 視力低下を防ぐためです。
 生後すぐに手術をすることはありません。
 弱視になるのを防いで、
 成長を見ながら手術計画を立てます。
      ■         ■
 先天性眼瞼下垂症は、
 形成外科医としても、
 美容外科医としても、
 もっとも治療が難しい眼瞼下垂症です。
 札幌美容形成外科のHPをご覧になって、
 私も、あのような目になりたい…
 と遠方からご相談をいただくことがあります。
 残念ですが、
 どんなに丁寧に手術をしても、
 ぱっちり二重
 可愛い目にできないことがあります。
      ■         ■
 先天性眼瞼下垂症で、
 瞼を開ける筋肉が弱い方は…
 ぱっちり二重にすると…
 目が閉じなくなる可能性があります。
 目が閉じなくなると…
 角膜が乾燥してキズがつくことがあります。
 そのため、
 ある程度の大きさまでしか、
 開けられないことがあります。
      ■         ■
 一番、難しいのが、
 片側性の先天性眼瞼下垂症です。
 つまり片目だけが、
 生まれつき開かない方です。
 大学病院を含めて、
 今までに数回の手術を受けた方も、
 手術をしたことがあります。
 眼科の先生と何度も相談して、
 目にキズがつかない程度で、
 一番、キレイに見える目を作ります。
      ■         ■
 手術をすると目が閉じにくくなるので、
 目線を下に向けたときに、
 白目が目立ちます。
 ですから…
 目線を下に向けることはせずに、
 おじぎをするように…
 頭を下げて下を見るように指導します。
      ■         ■
 もし…
 赤ちゃんが先天性眼瞼下垂症でしたら、
 信頼できる
 眼科医と形成外科に相談なさってください。
 赤ちゃんが眼瞼下垂症になったのは、
 お母さんのせいではありません
 大切なのは、
 現実をしっかり見極めて、
 一番、よい治療を、
 子どもさんに受けていただくことです。

投稿者 sapporobiyou : 22:56 | コメント (0)

2009年03月11日

美容整形の失敗

 今日は休診日でした。
 めずらしく、TVを見ました。
 ザ!世界仰天ニュース
 フェイスリフト_無残な手術跡
 簡単な手術で
 キレイになれます
 と受けた手術で
 無残なキズが残っていました。
 被害にあったのは、
 英国の42歳の女性でした。
 世界中、どこにも悪徳医師はいるようです。
      ■         ■
 実際の映像を見ました。
 被害者の方が自分でビデオを撮影していました。
 今はフェイスリフト手術でも、
 包帯で顔をぐるぐる巻きにはしません。
 口の周りにできたキズは
 フェイスリフト手術でできたキズではなさそうでした。
 口周囲のシワを取ろうとして、
 レーザーで皮膚を削る手術を受けたように見えました。
 何れにしても、
 とんでもない美容外科医です。
      ■         ■
 番組でも言っていましたが、
 手術を受ける前に、
 手術の安全性や
 信頼できる医師であるか?を
 よくリサーチする必要があります。
 すぐに手術を決めないで、
 心配だったら何軒かのクリニックを受診することです。
 英国の悪徳医師は、
 医師免許を剥脱されたそうですが、
 日本の医療制度ではなかなか、
 免停になりません。
 堂々と宣伝や手術を続けています。
      ■         ■
 韓国の扇風機おばさんは、
 はっきり申し上げて、
 美容外科の問題ではありません。
 美容手術に端を発した、
 精神疾患です。
 醜形恐怖症の一つと考えます。
 昔の日本では、
 医療機関でも液状シリコンの注入をしていました。
 今、70歳以上の年齢の方です。
 有名な俳優さんで、
 頬が変形した方もいらっしゃいました。
      ■         ■
 韓国の医療レベルはかなり高いのですが、
 ヘギョンさんのように、
 大きく変形してしまうと…
 どんなに優秀な形成外科医でも、
 治すのはなかなか難しいのが現実です。
 番組の最後に、
 現在のヘギョンさんが映りました。
 仕事をなさってから、
 元気になられているようでした。
 私はつい数年前に、
 北海道内で闇医者(女性)から
 液状シリコンの注射を受けて、
 顔が変形した方を診察しました。
 くれぐれも注意なさってください。
      ■         ■
 巨大になった足の奇跡は、
 医学的に見ても素晴らしい内容です。
 台湾の医療レベルは、
 日本と同レベルと言っても過言ではありません。
 リンパ浮腫は、
 治療が難しい病気です。
 大網(たいもう)移植は、
 形成外科でも
 血管外科でも行います。
      ■         ■
 台湾万芳病院の許(シュー)先生の技術は、
 素晴らしいと思いました。
 人工血管の移植をしていますので、
 形成外科医ではなく、
 血管外科医なのかもしれません。
 手術後の王程(ワン・チャン)さんの、
 嬉しそうな表情が印象的でした。
 テレビ番組が紹介したおかげで
 中国の女性が
 台湾で手術を受けたというのも感動でした。
 医療に国境はありません。

投稿者 sapporobiyou : 22:45 | コメント (0)

2009年03月10日

赤ちゃんが生まれました

 産休中の職員に、
 待望の赤ちゃんが生まれました。
 名前は光希(こうき)くんです。
 母子ともに元気です。
 クリニックの職員と一緒に、
 赤ちゃんに面会に行きました。
      ■         ■
 新しい命の誕生は、
 ほんとうに嬉しいものです。
 赤ちゃんは可愛く、
 お母さんは優しく、
 とても微笑ましい光景でした。
 未婚の女性職員も…
 おそるおそる赤ちゃんを抱っこしていました。
      ■         ■
 じいちゃんになった私も、
 久しぶりに赤ちゃんを抱っこしました。
 赤ちゃんの匂いがしました。
 いいにおいでした。
 子育ては大変ですが、
 少子高齢化で、
 日本が滅びては大変です。
      ■         ■
 男はどんなに偉そうにしていても、
 どんなに頑張っても、
 子どもは産めません。
 妊娠・出産は大変です。
 少しでも多くの赤ちゃんを
 安心して産める環境づくりが、
 これからの日本に大切なことだと思います。
      ■         ■
 さくらんぼさんからは、
 安産のお守りまで送っていただきました。
 この場を借りて、お礼申し上げます。
 ありがとうございました。

kou2.jpg

光希(こうき)くん


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お母さんと光希(こうき)くん


mago.jpg

光希(こうき)くんと私です

投稿者 sapporobiyou : 21:10 | コメント (0)

2009年03月09日

埋没法…いろいろ…

 埋没法の相談にいらした方のお話しです。
 こちらのクリニックへ来る前に、
 二軒、別のクリニックへ行きました。
 一軒のクリニックでは、
 39,800円の埋没法でできます。
 とあっさり言われ、短時間で終わりました。
 もう一軒のクリニックでは、
 この手術では、希望のラインにならないから…
 …と
 10万円以上の高い手術をすすめられました。
 こちらのクリニックでなさっていらっしゃる、
 埋没法でしたら、
 理想の二重になるでしょうか?
      ■         ■
 札幌市内にもたくさんの美容外科があります。
 フリーペーパーには広告がたくさん出ています。
 価格破壊が進んで、
 二重9,800円の広告も出ています。
 はっきり申し上げて、
 両目、9,800円では赤字です。
 チェーン店の‘店長’は、
 売上をあげないと…
 お給料がいただけません。
 悪魔に魂(たましい)を売って
 高い手術をすすめてきます。
      ■         ■
 私のセカンドオピニオンは、
 39,800円の手術で、
 二重になれまます。
 10万円以上の手術は不要です。
 その方は、
 眼瞼下垂症でもないですし、
 まぶたもそれほど厚くはありませんでした。
 手術方法は札幌美容形成外科と違いますが、
 39,800円の手術で二重になれます。
 とアドバイスしました。
      ■         ■
 チェーン店の‘店長’になると、
 本部の方針に従って、
 売上を増やすのがよい院長です。
 悪魔に売る魂(たましい)が残っている間は、
 まだ、よい方です。
 そのうち、売る魂(たましい)も無くなります。
 そうすると、
 とんでもないことになってきます。
 医療事故も心配です。
      ■         ■
 極端に安いクリニックや
 極端に高いクリニックは要注意です。
 相談者の方は一生懸命バイトをして
 手術費用を貯めたそうです。
 ようやく手にしたお金です。
 慎重にクリニックを選んで、
 ‘先生’を選んで、
 キレイになってください。
      ■         ■
 広告では安いのに、
 実際に行ってみたら…
 高い料金を言われたところは、
 注意してください
 そんな時は、
 他のクリニックへも相談に行ってみることです。
 疑問を感じた時は、
 すぐに手術を受けないでください。
 今朝も新聞の折込広告に、
 芸能プロダクション提携の、
 派手な広告が入っていました。
 新聞社も、
 悪魔に魂を売ってしまったのでしょうか?

投稿者 sapporobiyou : 20:59 | コメント (0)

2009年03月08日

埋没法と幸せな人生

 埋没法は
 東洋人の二重まぶたの手術法として、
 確立された手術法です。
 日本、
 米国(アジア系米国人)、
 韓国、
 中国、
 台湾、
 ハワイ(日系人など)、
 世界中で施術されています。
      ■         ■
 日本が誇る
 『世界の技術』
 といっても過言ではありません。
 埋没法で、
 大部分の方は、
 『生まれつきの二重』と
 同じ構造ができます。
 過去の論文を読んでも、
 『取れる率』は、
 数%~20%程度です。
 日本でも海外でも同じです。
      ■         ■
 『埋没法は取れる…?』
 と思われがちですが、
 『取れる』のは、
 多くても10~20%です。
 8割以上の方は、
 埋没法で『幸せな人生』を送れます。
 『取れた』と言われる方の中には、
 加齢による『たるみ』のこともあります。
      ■         ■
 つまり、
 手術適応をしっかり選べば、
 アイプチと‘さよなら’をして、
 お風呂に入っても、
 洗顔をしても、
 シャンプーをしても、
 プールに入っても、
 『取れない』二重まぶたができます。
      ■         ■
 ところが…
 もともと埋没法に向かない目の人も、
 『切るのは怖いから…』
 『安いし…』
 『簡単だから…』
 『保障つきで何度もできるから…』
 と手術を受けることがあります。
 また、
 9,800円の広告で、
 安くて簡単に二重ができる
 と宣伝しているチェーン店もあります。
      ■         ■
 もともと眼瞼下垂(がんけんかすい)で、
 子どもの頃から、
 おでこにしわがある方が、
 埋没法の手術を受けても、
 ある日突然、
 二重のラインが消えることがあります。
 埋没法に向かない目だからです。
      ■         ■
 18歳で埋没法の手術を受けて、
 大学へ進学、
 大学を卒業して就職しました。
 会社では仕事も順調。
 プライベートでも、
 素敵なが見つかり、
 めでたく結婚式の日取りも決まりました。
 結婚式の2週間前に、
 突然、片目だけ一重に!
 どうしましょう?!?!
       ■         ■
 には内緒。
 もちろん、仕事も休めません。
 埋没法を受けたクリニックは…
 美容外科から撤退。
 眼科の
 レーシック専門クリニックになっていました。
 実際にこんなことになっては大変です。
 休みがあるのは、
 就職や進学前の、
 今の時期だけです。
 心配な方は、
 信頼できる先生にご相談なさってください。

投稿者 sapporobiyou : 17:20 | コメント (0)

2009年03月07日

埋没法が取れた!

 埋没法が取れた!
 と来院される方がいらっしゃいます。
 糸が取れた!
 糸が外れた!
 糸が切れた!
 『どうしよう、助けてぇ~』
 といらっしゃいます。
      ■         ■
 どんな美容外科で手術を受けても、
 現在、埋没法に使われている糸は、
 厚生労働省が認可した、
 ナイロン糸という糸です。
 かなり細い糸ですが、
 簡単に切れたりはしません。
 以前は、
 初心者の先生が手術をして、
 結び目がほどけたような例もありましたが、
 最近はめったにありません。
      ■         ■
 埋没法は糸で二重のクセをつける手術です。
 糸で皮膚を内側へ引っぱって、
 二重のラインを作ります。
 最初は糸が真皮(しんぴ)という、
 皮膚の下にいて強く引っぱっています。
 ラインがくっきり見える時期です。
 そのうちに、
 皮膚の下の眼輪筋(がんりんきん)という、
 筋肉の中に結び目が入ります。
 ちょうど落ち着いてラインが安定する頃です。
      ■         ■
 糸の周囲には瘢痕(はんこん)という、
 線維性の被膜(ひまく)ができます。
 この瘢痕(はんこん)でできた被膜(ひまく)が
 糸の代わりに皮膚を引っぱるようになります。
 瘢痕(はんこん)は自分自身の組織ですから、
 糸のように切れたり溶けたりしません。
 ですから、埋没法で手術をしても、
 生まれつきの二重と同じ構造が、
 半永久的にできるのです。
      ■         ■
 糸が外れるというのは、
 もともと埋没法には向いていない目の方です。
 糸も瘢痕(はんこん)も
 とても細いので、
 まぶたが重い方だと、
 皮膚を引っぱりきれなくなります。
 それが糸が取れた状態です。
 糸で引っぱっていた
 糸と皮膚との接合部が取れることです。
      ■         ■
 アイプチやメザイクは、
 糊で皮膚と皮膚をくっつけて、
 二重のラインを作ります。
 洗顔して糊が取れると、
 ラインも消失します。
 これと、
 糸が取れたのはちょっと違います。
 大部分の方は、
 糸はしっかり残っています。
      ■         ■
 埋没法に向かない目は、
 眼瞼下垂症の目。
 筋肉や脂肪が厚い目。
 アレルギーで痒くなる目。
 などさまざまです。
 札幌美容形成外科では、
 埋没法で取れた方を、
 たくさん手術しています。
      ■         ■
 埋没法をする前の目を見せていただくと、
 眼瞼下垂症だった方がたくさんいらっしゃいます。
 全切開で大きなキズがあるのに、
 二重のラインができなかった方もいらっしゃいました。
 他院で埋没法を受けていると、
 その糸を捜して取るのも大変です。
 眼瞼下垂症手術は保険診療の手術なので、
 糸を外しても、
 脂肪を取っても、
 追加料金はいただけません。
      ■         ■
 手術が終わって、
 黒目がしっかり出るようになって、
 ものが見やすくなって、
 肩こりもなおって、
 よかったね!
 と喜んでいただけるのが、
 私の唯一の楽しみであり、
 生きがいでもあります。
 埋没法が取れてしまった方は、
 手術前の目をもう一度確かめてください。

投稿者 sapporobiyou : 21:11 | コメント (0)

2009年03月06日

困った時にどうする?

 どんな人でも、
 窮地に陥る(きゅうちにおちいる)ことがあります。
 『だれか助けてぇ~!』
 と叫びたくなる時があります。
 私にも悩みがたくさんあります。
 自分の本業(医業)で困ることは…
 極めてマレです。
 本業以外のことで困ります。
      ■         ■
 『困った、こまった』
 『どうしようか?』
 と考えていると、
 夜も眠れなくなります。
 年齢のせいもあるでしょうが、
 寝ても朝早くに目覚めます。
 目覚めた時には…
 さくらんぼさん
 函館の看護師さんからいただいた、
 日記のコメントを読ませていただいています。
      ■         ■
 困った時に相談できる相手
 適切な解答
 くださる相談相手が
 いるかいないかで、
 その人の人生が大きく変わります。
 私たち医療従事者は、
 健康問題で困っている人を助ける仕事です。
 私のHPをご覧になって、
 メールで相談をいただいたら、
 本州の方でも、
 できるだけ返信しています。
      ■         ■
 私の相談相手は、
 昨日ご紹介した、
 弁護士の高橋智(さとる)先生です。
 高橋先生にご相談することで、
 私の不安が取れます。
 が取れて、
 不安安心
 と安心できます。
 高橋先生とお会いすると…
 安心してよく眠れるようになります。
      ■         ■
 眠れなくて睡眠剤を内服すると…
 頭がぼぉ~っとするなどの
 副作用があります。
 『困った、こまった』
 『どうしようか?』
 の根本的な解決にはなりません。
 よい相談相手とめぐり合うと…
 『安心して眠れるようになります』
 『副作用』もありません。
      ■         ■
 私は高橋先生と知り合うまで、
 他の4人の弁護士さんに相談に行きました。
 弁護士さんを探しはじめてから、
 一年近くかかってめぐり合えました。
 弁護士さんにも、
 いろいろな先生がいらっしゃいます。
 自分と相性が合う先生を見つけるのは大変です。
      ■         ■
 私は高橋先生の日記や、
 HPの北大・給湯族の思い出を読んで決めました。
 毎日更新する日記に、
 ウソは書けません。
 院長日記を読んでいらしていただく方の
 お力になれれば…
 と思って、
 今日も日記を書いています。

投稿者 sapporobiyou : 21:16 | コメント (0)

2009年03月05日

Sammy通信vol.8

 お世話になっている、
 弁護士の高橋智(さとる)先生から
 Sammy通信vol.8をいただきました。
 温泉でのんびりしながら、
 読ませていただきました。
      ■         ■
 先生は札幌南高校をご卒業。
 札幌では一番の名門校です。
 今回のSammy通信では、
 その札幌南高時代ことが書かれていました。
 同世代の一人として、
 とても共感するところがありました。
      ■         ■
 堅忍不抜~札南の青春~
 というタイトルです。
 こちらからPDFファイルでご覧になれますが、
 かなり重いので、
 PCからご覧になってください。
 札幌南高で生徒会長になった時のことが
 心に残りました。
      ■         ■
 内容の一部を抜粋します。
 一生懸命準備して学校祭に臨んだが、悲しいことがあった。
 後夜祭の時、火文字に点火しようとしたが、点火しなかった。
 「今年の執行部は何をやっているんだ」と野次られた。
 その時は
 どんなに一生懸命やっても報われないことがあるのだと
 つくづく思った。
 会長の任期が終了した2学期末テストでは
 成績順位も、入学時30番位だったのに
 400番台(450人中)となり、
 生徒会長に立候補したことをひどく後悔した。
      ■         ■
 南高を卒業してすでに30年が経った。
 皮肉にも弁護士になってみて、
 一番役に立っていることは南高で勉強したことではなく、
 生徒会活動の進め方、準備の仕方、議論の進め方などで
 苦労した経験だった。
 そして何より生徒会活動で味わった挫折感は
 人間としての修養として欠かせないものだったといえよう。
      ■         ■
 同世代のおじさんの一人として、
 高橋先生とまったく同じ思いです。
 高橋先生は、
 生徒会長を終えられた後で勉強され、
 北大法学部へ現役合格されました。
 私は一浪して札幌医大へ入学しました。
      ■         ■
 浪人した時の挫折感。
 さまざまことで、つまづいた時の挫折感。
 この挫折感を味わい、
 そこでどう対処したのか…?
 という経験が役に立っています。
 手術でも同じです。
 うまくいかなかった手術や
 手術中にトラブルになった経験が
 医療の現場で役に立ちます。
      ■         ■
 3月は悲喜交々(ひきこもごも)
 いろいろな出来事がある季節です。
 第一志望に合格だけが、
 最高の人生ではありません。
 そこから、自分がどのように成長できるか?
 で、その人の人生がはじまります。
 私は自分に与えられた職務を果たし、
 少しでも人生の門出を応援したいと考えています。

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投稿者 sapporobiyou : 21:22 | コメント (0)

2009年03月04日

父の誕生日2009

 今日、平成21年3月4日は、
 私の父親、83歳の誕生日です。
 大正15年(1926年)生まれの寅年(とらどし)、
 武藤靖夫先生と同い年です。
 かなりヨボヨボしていますが、
 まだ元気です。
      ■         ■
 日ごろ、親孝行をしていないので、
 今日は、
 家内と家内の母親、
 私の両親の、
 合計5人で、
 定山渓温泉に来ました。
 じじばばツアーご一行様
 といったところです。
      ■         ■
 定山渓温泉は、
 札幌市南区にあります。
 札幌駅から約1時間、
 豊平川(とよひらがわ)という川の
 上流にある温泉です。
 私が子どもの頃、
 昭和30年代には、
 定山渓鉄道という私鉄がありました。
      ■         ■
 当時の北海道では珍しく、
 ‘電車’が走っていました。
 札幌駅のゼロ番ホームには
 定山渓行きの
 アズキ色をした列車が停車していました。
 途中駅で、
 電車に連結された記憶があります。
      ■         ■
 父親が勤務していた、
 三菱砿業㈱の保養所が
 定山渓にありました。
 手稲に住んでいた頃に、
 連れてきてもらった記憶があります。
 当時の休みは日曜日だけでした。
 土曜日の午後から出かけ、
 保養所で温泉に入った、
 楽しい想い出があります。
      ■         ■
 もう50年も前のことです。
 まさか自分が当時の父親より高齢になり、
 じいちゃんの誕生日を祝いに、
 定山渓に来るとは夢にも思いませんでした。
 私54歳、家内52歳。
 子どもは家からいなくなり、
 毎日、夫婦二人になりつつあります。
 ようやく少しだけ、
 親孝行をしようか?
 という年齢になったのでしょうか?
 父親にはボケずに
 長生きして欲しいと願っています。

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父83歳、私54歳

投稿者 sapporobiyou : 21:04 | コメント (0)

2009年03月03日

おくりびと

 さくらんぼさんから
 『おくりびと』についてコメントをいただきました。
 私は、まだ見ていません。
 昨年、クライマーズ・ハイ
 見に行った時に、
 『おくりびと』の予告編を上映していました。
 その時に、見たいと思ったのですが、
 残念なことに、まだ見ていません。
      ■         ■
 私はエンバーミング (embalming) という、
 ご遺体の処置に、
 以前から関心を持っていました。
 『おくりびと』とは違います。
 エンバーミングは外科の『おくりびと』
 といったところでしょうか?
 つまり、防腐処置、殺菌消毒、お化粧などを、
 血管に防腐剤や色素を注入して行うのが、
 エンバーミングです。
      ■         ■
 医師でなくてもできるようです。
 欧米では、かなり普及していますが、
 日本ではまだ一般的ではないようです。
 ネットで検索すると、
 何件もヒットします。
 ウィキペディア(Wikipedia)には、
 エンバーミング (embalming) とは、
 欧米で遺体を消毒、保存処理を施し、
 また、必要に応じて修復し、
 長期保存を可能にしようとする技法。
 日本語では死体防腐処理、
 遺体衛生保全などと翻訳される。
 と書かれています。
      ■         ■
 私自身は、
 患者さんが亡くなった後で、
 死後の整形手術をしたことがあります。
 まだ、お若い患者さんでした。
 私が勤務していた病棟の患者さんでしたが、
 他科の患者さんでした。
 残念なことに…
 若くしてお亡くなりになってしまいました。
      ■         ■
 癌の患者さんで、
 癌が顔に出て変形してしまっていました。
 病理解剖をさせていただくことになりました。
 私も何度か診察していたので、
 その方のことを存じていました。
 解剖の前に、
 ご家族から、
 顔の癌の部分だけでも、
 何とか見やすくできないでしょうか?
 と相談があったそうです。
      ■         ■
 私は病棟婦長と主治医から相談を受けました。
 他の部位には異常がなかったので、
 私は病理解剖の最後に、
 癌の部分を切除して、
 きれいな皮膚を移植しました。
 私は解剖の補助という立場で、
 死後の整形手術をしました。
      ■         ■
 後にも先にも、
 死後に手術をしたのはその方だけです。
 ご家族が喜んでいらしたと
 病棟婦長から聞きました。
 私がトシをとって…
 形成外科の手術ができなくなったら、
 形成外科の技術を生かして、
 エンバーミングをしようと思ったのです。
 人間は死ぬ時も、
 死んだ後もキレイでいたいものです。

投稿者 sapporobiyou : 20:57 | コメント (0)

2009年03月02日

大学の順位

 早いもので3月になりました。
 卒業式や合格発表の時期です。
 18歳という年齢で、
 これからの人生の進路が分かれます。
 大学
 専門学校
 へ進学する方。
 卒業して就職なさる方。
 さまざまな人生のスタートになります。
      ■         ■
 大学というところは、
 学問を学ぶところです。
 国立大学へ合格するには、
 小さい時から塾に通い、
 家庭教師の先生をお願いして、
 進学校といわれる、
 名門高校に進み、
 そこでも猛勉強をしないと、
 なかなか合格できません。
      ■         ■
 国公立大学の医学部は、
 難関中の難関で、
 名門校といわれる高校でも、
 成績が優秀でなければ
 現役合格はできません。
 名門校を卒業しても、
 何年も浪人して合格する人もいます。
 その位、難関です。
      ■         ■
 私が受験生だった35年前から、
 一番難しいのが
 東大医学部(東大理Ⅲ:とうだいりさん)。
 次に京大医学部、
 慶應医学部と続きました。
 今でもこの順位は同じだと思います。
 私の同級生だった友人にも、
 東大理Ⅲや慶應医学部へ合格した、
 ‘超’優秀な先生がいました。
      ■         ■
 美容外科を専門としている、
 先生にも
 東大理Ⅲや慶應(医)をご卒業された、
 優秀な先生がいらっしゃいます。
 私は頭が悪かったので、
 東大や慶應どころか、
 北大(医)も難しかったので、
 一浪して無難
 札幌医大へ進学しました。
      ■         ■
 私は、今年55歳になります。
 18歳から数えて37年です。
 負け惜しみで言うわけではありません。
 大学の順位は、
 美容外科医の世界では、
 まったく関係ありません。
 美容外科を早くから開設したのは、
 国公立大学ではなく、
 私立医大でした。
      ■         ■
 看護師さんの世界でも、
 大学の看護学科を卒業され、
 看護師・保健師の資格を取得される方がいます。
 一方で、
 3年間の看護専門学校を卒業して、
 看護師の資格を取得された方。
 准看護師として勤務された後で、
 看護師資格を取得される方もいらっしゃいます。
      ■         ■
 看護師としての技量や能力については、
 大卒でも、
 専門学校卒でも
 准看護師→看護師でも
 まったく関係ありません。
 出身校による差もありません。
 実務能力があるのは、
 准看護師→看護師の方です。
      ■         ■
 私が申し上げたいのは、
 大学の順位はあっても、
 その偏差値が、
 そのまま
 個人の順位
 人間としての価値
 にはならないということです。
 昔、旺文社(おうぶんしゃ)という出版社が、
 大学受験ラジオ講座を放送していました。
      ■         ■
 数学担当の、
 勝浦捨造(かつうらすてぞう)先生
 東北大学助教授→代々木ゼミナール副校長
 がラジオ講座で同じことを話されていました。
 毎年、春にはさまざまな人生があります。
 第一志望に合格できれば最高ですが、
 たとえ第一志望でなくても、
 これからの人生が否定されたのではありません。
 その人その人の生き方が
 一番大切なのだと思います。

投稿者 sapporobiyou : 21:31 | コメント (0)

2009年03月01日

札幌市形成外科医会2009

 平成21年2月28日(土)
 札幌市形成外科医会(新冨芳尚会長)の
 例会が開催されました。
 この院長日記の一番最初が、
 2006年10月22日(日)でした。
 昨日10月21日(土)札幌市形成外科医会がありました。
 出席者は新冨芳尚会長、武藤靖夫先生、
 有賀昭俊先生、本田耕一先生、松本敏明先生など
 札幌市内形成外科重鎮の諸先生のほか
 札幌市内の形成外科医の大部分が参加いたしました。
 と書いてあります。
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 昨夜はKKR札幌医療センター斗南病院形成外科科長、
 佐々木了(ささきさとる)先生の講演がありました。
 佐々木先生のご専門は、
 血管やリンパ管などの異常が原因となる、
 さまざまな疾患の治療です。
 従来の形成外科手術では治せなかった、
 血管異常による変形を、
 硬化療法(こうかりょうほう)という、
 薬剤を使った治療で見事に治します。
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 佐々木先生のところへは、
 北海道のみならず、
 日本全国から患者さんが治療にいらしています。
 こちらの血管腫・血管奇形の患者会
 協力医師としてもご活躍です。
 また、血管腫・血管奇形研究会
 代表世話人もなさっていらっしゃいます。
 さまざまな血管異常の患者さんを
 どうやって治していくかという治療戦略について、
 詳しく解説してくださいました。
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佐々木 了先生


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 佐々木先生の講演の後で、
 札幌中央形成外科の
 故武藤靖夫先生を偲ぶ会が
 約2時間半にわたってありました。

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武藤先生を偲ぶ会


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 札幌スキンケアクリニックの
 松本敏明先生の司会で、
 札幌中央形成外科院長で、
 ご子息の武藤英生先生が、
 スライドを使って、
 お父様である、
 武藤靖夫先生の生い立ちから、
 昔のススキノでの診療風景などを
 ご紹介してくださいました。
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 武藤靖夫先生が
 札幌中央整形をご開業なさったのが、
 昭和35年(1960年)。
 当時、二重まぶた埋没法が5,500円。
 大卒初任給が1万円台だったので、
 現在でいうと10万円程度だったのでしょうか?
 休診日は毎月第三日曜日だけ。
 つまり月に一度しか休まず、
 ススキノの角で
 診療を続けられました。
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 お若い頃の武藤靖夫先生の、
 素敵な写真がたくさんスクリーンに映りました。
 とてもハンサムで
 素敵な先生でした。
 参加者全員が、
 口々に優しい先生だった
 言われていました。
 武藤先生の想い出を、
 参加した先生が一人一人話されました。
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 昨日の参加者。
 浅見謙二先生、大谷地形成外科・美容外科クリニック
 有賀昭俊先生、二十四軒中央クリニック
 飯田和典先生、耳鼻咽喉科、麻生病院
 奥田康二先生、札幌ストレスケアクリニック
 上林淑人先生、宮の森スキンケア診療室
 川嶋邦裕先生、市立札幌病院形成外科
 國分一郎先生、こくぶクリニック皮膚科形成外科
 佐々木 了先生、斗南病院形成外科
 新冨芳尚先生、蘇春堂形成外科
 竹野巨一先生、時計台記念病院
 野平久仁彦先生、蘇春堂形成外科
 松本敏明先生、札幌スキンケアクリニック
 皆川英彦先生、北海道がんセンター形成外科
 武藤英生先生、札幌中央形成外科
 吉田哲憲先生、市立札幌病院

投稿者 sapporobiyou : 19:47 | コメント (0)