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2010年03月31日

高須シヅ先生の死を悼む

 昨日(平成22年3月30日)、
 FAXが届きました。
 告別式御案内
 医療法人社団福祉会並びに高須クリニック理事_高須シヅ儀_かねてより病気療養中のところ3月29日午後9時35分急逝いたしました。
 ここに生前のご厚情を深謝し謹んでご通知申し上げます。
 通夜並びに葬儀は親族のみで行います。
 追って告別式は下記の通り執り行います。
 ________________
 告別式_4月4日_午後1時~
 場所_赤羽別院_親宣寺
 愛知県幡豆郡一色町大字赤羽上中郷14番
 電話_(0563)72-2308
 平成22年3月30日
 愛知県幡豆郡一色町赤羽上郷中124番地
 喪主
 医療法人社団福祉会_高須病院_理事長
 高須クリニック_院長
 高須克弥
      ■         ■
 心から哀悼の意を表し、
 ご冥福をお祈りいたします。
 高須クリニックHPによると、
 シヅ先生は
 昭和44年 昭和大学医学部卒業
 昭和44年 昭和大学病院勤務
 昭和49年 高須病院勤務
 昭和57年 高須クリニック勤務
 日本美容外科学会専門医 日本レーザー医学会認定医 サーマクール認定医 日本産婦人科学会専門医 母体保護法指定医 アメリカ美容外科学会会員 アメリカレーザー学会会員 アメリカ脂肪吸引学会会員
 です。高須幹弥先生のお母様です。
      ■         ■
 高須克弥先生のブログには、
 シヅ先生のことがよく載っていました。
 学生時代に、
 ドライブをしたこととか…
 サイドカーにシヅ先生を乗せてとか…
 楽しそうな、
 青春時代が書かれていました。
 毎日更新されていた…
 高須先生のブログが…
 今年になって更新されなくなりました。
      ■         ■
 愛犬チャッキーの死が
 平成22年2月25日。
 最愛のシヅ先生が、
 平成22年3月29日。
 前日まで…
 診療の指示を出されていたと…
 伺いました。
 突然の訃報に…
 言葉もありません。
      ■         ■
 2008年11月に東京で開催された、
 第5回国際美容外科学会では…
 学会場のホテルニューオータニで、
 シヅ先生、
 ご子息、
 お嫁さん、
 お孫さんを拝見しました。
 お孫さんを抱っこされていらっしゃる…
 シヅ先生優しい笑顔を思い出します。
 奥様の内助の功があり、
 家庭が円満だから、
 高須クリニックが繁栄されたのだと思います。
      ■         ■
 2008年11月17日(月)
 学会最終日はライブサージェリーがありました。
 赤坂見附のホテルニューオータニから…
 西新宿の神奈川クリニックまで、
 朝早くにバスで移動しました。
 私はバスの後部に座っていました。
 私の後ろが高須先生ご夫妻でした。
 シヅ先生は高須先生に、
 体調のことなど…
 優しく気遣っていらっしゃいました。
      ■         ■
 何気ない会話でしたが…
 耳に入ってくる言葉から、
 仲の良いご夫妻を感じました。
 医師であり、
 母であり、
 経営者でもある、
 シヅ先生のご苦労は、
 大変なことだったと思います。
      ■         ■
 どんなに医学が進歩しても…
 人の死にはかないません。
 無力感を感じます。
 65歳というのは…
 どう考えても若すぎます。
 シヅ先生のありし日を偲び、
 心からご冥福をお祈りいたします。
 高須家の皆様にも、
 謹んでお悔やみ申し上げます。
 合掌

shizu.jpg
 高須シヅ先生
 高須クリニックHPから

投稿者 sapporobiyou : 17:02 | コメント (0)

2010年03月30日

恥ずかしいです

 男性でも…
 女性でも…
 性器の手術は恥ずかしいです。
 自分が患者の立場だったら…
 穴があったら…
 入りたい心境だと思います。
 私でも(おっさんでも…)
 恥ずかしいです。
      ■         ■
 でも…
 考えてみてください。
 私たちは…
 医療従事者です。 
 法律で規定された…
 守秘義務があります。
 治してもらうためには…
 多少、恥ずかしいのは…
 じっとガマンです。
      ■         ■
 私のところへいらっしゃる方は、
 何年も悩んでいます。
 以前、さくらんぼさんからいただいたコメントに、
 若い方で、
 彼氏など に
 気になるような事をいわれて
 一人で悩んでいる
 親には話せない
 こんな方がたくさんいらっしゃいます。
      ■         ■
 女性ばかりではなく…
 男性も同じです。
 女性よりも悩みが深刻なこともあります。
 男性はデリケートなので…
 ちょっとした…
 彼女のひとことで、
 深く傷つくこともあります。
 かわいそうな性は、
 勃たなくなることもあります。
      ■         ■
 ネットにはさまざまな情報が氾濫してます。
 正しい情報もあれば、
 誤った情報もあります。
 なかなか手術を受けた人の声も聞けません。
 私たちの業界では…
 同業者の嫌がらせすらあります。
 広告もいい加減です。
 軽微な仮性包茎に限る
 という広告も目につきます。
      ■         ■
 私たちは…
 医療従事者であり、
 その道のプロです。
 少しでも…
 恥ずかしく無いように…
 気をつけています。
 パートナーに見られても…
 恥ずかしくない
 ように手術で改善して差し上げます。
 恥ずかしいのは…
 いっときだけです。

投稿者 sapporobiyou : 20:55 | コメント (0)

2010年03月29日

他にもいらっしゃいますか…?

 私のような悩みで…
 手術を受けられる方は…
 他にもいらっしゃいますか…?
 この手術を受けられる方は…
 多いですか…?
 誰にも相談できず…
 一人で悩んでいらして…
 手術を受ける前に…
 よくあるご質問の一つです。
      ■         ■
 2008年1月10日の日記に、
 小陰唇縮小手術のことを書きました。
 小陰唇縮小手術で受診なさる方は、真面目でしっかりした方です。
 ちょっとした他人との違いに、悩んでいらっしゃいます。
 どうってことはない、と思われててもご本人にとっては問題なのです。
 手術を受けられる方は、10代から40代までとさまざまです。
      ■         ■
 大部分の方は、『もっと早く手術を受ければよかった』とおっしゃいます。
 HPにも記載しましたが、婦人科の先生に勇気を出してご相談なさっても、『普通』ですと言われます。
 どこまでが‘普通’という定義はありません。
      ■         ■
 見えない部分だから、気にしなくてよいという人もいます。
 でも、一番気になる部分でもあるはずです。
 何もしていないのに、人より大きくて黒かったら…。
 手術で治るものなら、治してしまえば、一度で済むことです。
      ■         ■
 包茎手術の女性版が小陰唇縮小手術です。
 神様は、どうして包皮や小陰唇を作られたのでしょうか?
 他人より、ちょっとだけ長かったり、大きかったりするだけなのです。
 この1㎝とか5㎜とかが気になるのです。
      ■         ■
 ちょっとした‘出っ張り’のために…
 出ている部分が…
 下着や生理用品に当たります。
 そうすると…
 接触性皮膚炎という状態になります。
 ナプキンにかぶれやすくなり、
 いつも炎症を起こしているので…
 ‘炎症後色素沈着’となり黒くなります。
      ■         ■
 小陰唇だけではなく…
 クリトリスの包皮が余っている方も、
 手術を受ける方の半数以上に認めます。
 その時は…
 その余っている皮膚も切除します。
 そうすると、
 脚を閉じた状態で…
 ‘はみ出なく’なります。
      ■         ■
 手術は、
 局所麻酔でできます。
 できるだけ…
 痛くない麻酔をしています。
 ご希望でしたら、
 眠っている間にすることもできます。
 小陰唇縮小手術を受ける方には、
 看護師さんがたくさんいらっしゃいます。
 他人との違いがわかるからだと思います。
      ■         ■
 ふつうの女性は…
 他人のを見ることはありません。
 何が‘標準’なのかもわかりません。
 ですから…
 私のように悩んで手術を受ける方は…
 他にもいらっしゃいますか…?
 とお聞きになります。
 下の唇も身体の一部です。
 手術を受けて快適な生活ができるように…
 お手伝いして差し上げます。 

投稿者 sapporobiyou : 21:13 | コメント (0)

2010年03月28日

褥瘡(じょくそう)学会北海道地方会2010

 平成22年3月27日(土)に、
 日本褥瘡(じょくそう)学会北海道地方会が、
 札幌コンベンションセンターでありました。
 昨日の札幌は…
 3月末というのに吹雪でした。
 今朝も道路が凍結して…
 つるつる路面です。
      ■         ■
 褥瘡(じょくそう)とは、
 寝たきりの高齢者や…
 脊髄損傷などで…
 動きが制限された方にできる、
 きずのことです。
 私の恩師である、
 大浦武彦先生が、
 平成10年に日本褥瘡学会を設立されました。
      ■         ■
 この10年間に…
 褥瘡治療は大きく変わりました。
 私たち形成外科医は、
 キズを治すプロです
 褥瘡も…
 手術で治していました。
 残念なことですが…
 せっかく手術できれいに治しても…
 褥瘡が再発することがありました。
      ■         ■
 褥瘡は…
 身体が動かなくなったため…
 つまり…自分自身では、
 (身体を)動かせなくなったために…
 できてしまいます。
 動かしてあげないと…
 またすぐにできてしまうことがあります。
 大浦先生は…
 キズを治すだけではなく…
 いかにキズができないようにするか…?
 が大切だということを啓蒙されました。
      ■         ■
 昨日の学会でも…
 動けない人を…
 いかに動けるように介助する…?
 という澤口裕二先生のご講演。
 おむつメーカーとして、
 不快にする
 製品開発をなさっていらっしゃる、
 ユニチャーム
 宮澤清工学博士のご講演もありました。
 私がもし…
 『寝たきり』になっても…
 褥瘡ができないように…
 動かしていただきたい
 と思いました。 

投稿者 sapporobiyou : 19:33 | コメント (0)

2010年03月27日

孫は乙男(おとめん)?

 平成22年3月26日、朝日新聞朝刊、
 『ひととき』への投稿です。
 孫は乙男
 先日、近所に住む娘から電話があり「中3の息子がカップケーキを焼きたいと言うので面倒を見てくれないか」とのこと。男の子が?。意外に思ったが、二つ返事で引き受けた。
 孫の部活にお嬢さんが多いらしく、バレンタインデーのお返しとやらで36人分作るという。いささか不安な気持ちで待っていると、孫は分厚いケーキプックを手に意気揚々とやってきた。すでに試作品も作っており、これがなかなかの出来栄え。そのレシピを採用することにした。
 孫はたちまち身支度を整えた。手順は暗記済みで、粉、砂糖、卵を次々と計量していく。粉のふるい方や生地の混ぜ方のコツを少し教えただけで、どんどんはかどる。私が教えることなど何もない。元気盛りで力が強く、バターと砂糖をガンガン混ぜていく姿に、思わず笑ってしまった。小さなオープンは一度に6個しか焼けないが、孫は一回ごとに工夫を凝らし、デコレーションを変える。
 「これは楽しいね!」と2人ですっかり盛り上がった。半日かけて焼き上げたケーキを冷まして袋に収め、色とりどりのリポンで結んで出来上がり。孫はお茶も飲まず、大きな紙袋を大事そうに抱えて帰った。
 その後、娘が電話□で笑いながら言った。「近ごろ、乙男(オトメン)という人種がいるの」
 東京都文京区_都築華子_主婦71歳
 (以上、朝日新聞より引用)
      ■         ■
 71歳になられて…
 中学生のお孫さんと…
 クッキーを焼くなんて…
 うらやましいです。
 乙男(おとめん)という単語も…
 はじめて聞きました。
 力が強く、 
 バターと砂糖を
 ガンガン混ぜていく
 のはすごいです。
      ■         ■
 36個もクッキーを焼くのは…
 きっと女生徒に…
 人気があるからです。
 将来は…
 きっと優しいご主人になります。
 クッキーを焼いたことはありませんが、
 何個も作っていくと…
 少しずつ工夫したくなります。
 私のアップルパイも…
 少しずつ進化しました。
      ■         ■
 最近は、
 スカートや
 男性用ブラを着用する…
 若い男性がいるとTVで見ました。
 そんな趣味は…
 私には理解できませんが…
 お料理や…
 お菓子作りは…
 乙男(おとめん)と言われようと…
 楽しんでみたいと思います。

投稿者 sapporobiyou : 18:58 | コメント (0)

2010年03月26日

苫小牧東病院開院20周年

 札幌医大の同期、
 橋本洋一先生が経営される、
 医療法人社団平成醫塾(へいせいいじゅく)
 苫小牧東病院が開院されて20年。
 昨夜、記念講演会がありました。
 回復期リハ病棟についての講演でした。
 演者は、
 長嶋茂雄ジャイアンツ終身名誉監督の主治医であり、
 リハビリを担当された、
 石川誠先生でした。
      ■         ■
 石川誠先生は、
 昭和48年に群馬大学医学部をご卒業。
 脳神経外科を専攻されました。
 佐久総合病院、
 虎の門病院を経て、
 昭和61年に高知県の近森病院リハビリテーション科科長、
 平成元年に近森リハビリテーション病院院長。
 平成14年に初台リハビリテーション病院を開設、
 院長・理事長に就任する。
      ■         ■
 現在は、
 在宅総合ケアセンター元浅草
 の理事長もなさっていらっしゃいます。
 演題のタイトルは…
 質の向上を目指す回復期リハ病棟
 内容が濃い有意義なご講演でした。
 これからの日本の医療は、
 365日対応する、
 個別リハサービスです。
      ■         ■
 従来の…
 医師、看護師を中心とした病棟から→
 チームマネージャーを中心とし、
 医師はもちろん、
 看護師、介護福祉士、介護職員、
 理学療法士、作業療法士、言語療法士、
 医療ソーシャルワーカー
 薬剤師、
 管理栄養士
 がチームとなっている病棟が
 理想の回復期リハ病棟です。
      ■         ■
 橋本洋一先生の
 苫小牧東病院は、
 10年前の平成12年12月に
 道内第一号の
 回復期リハビリテーション病棟50床を開設されました。
 橋本洋一先生は、
 私と同じように、
 札幌医大を卒業後に北大へ行き、
 神経内科を専攻され、
 北海道大学大学院で学ばれました。
      ■         ■
 学生時代から、
 行動力と…
 バイタリティーに満ちた先生でした。
 現在は、
 北海道医師会常任理事も引き受けられ、
 公私ともに
 とてもお忙しい先生です。
 昔、写真部の仲間でもありました。
 橋本先生の苫小牧東病院が、
 ますます発展されることを祈念しています。

投稿者 sapporobiyou : 21:04 | コメント (0)

2010年03月25日

車の想い出

 私も若い頃は、
 が欲しい…
 とか、
 どこかへ行ってみたい…
 とか、
 そんながありました。
 学生時代には、
 父親の古い車を借りて、
 楽しんで乗っていました。
      ■         ■
 当時の本間家は、
 超ビンボーだったので、
 とても新車を買う余裕はありませんでした。
 私は公立大学で、
 授業料は一ヶ月分が3,000円でした。
 それでも予備校1年間+大学6年間は、
 お金がかかったと思います。
 私の弟は、
 芝浦工業大学という、
 東京の私大に行きました。
 仕送りが大変でした。
      ■         ■
 父親も車が欲しかったと思います。
 夕張、札幌の二重生活で…
 とても車を買う余裕はありませんでした。
 母親は生命保険の外交員をしていました。
 オイルショックの前でしたが、
 車はまだまだぜいたく品でした。
 そんな本間家に…
 はじめてのがやってきました。
 私が浪人中で…
 弟は高校生でした。
 父は夕張の炭鉱病院で…
 単身で薬剤師として働いていました。
      ■         ■
 父が勤務していたのは、
 三菱南大夕張炭鉱の、
 炭鉱病院でした。
 病院へは、
 札幌から製薬会社のMRさん、
 (医薬品情報を提供してくださる社員さん)
 がいらしてました。
 ある製薬メーカーのMRさんが、
 廃車になるという車を
 安く譲ってくださることになりました。
      ■         ■
 白いコロナでした。
 トヨタの車です。
 走行距離は10万キロを越えていました。
 それでも…
 しっかり整備されていたので、
 十分に走りました。
 当時走っていたタクシーと同じ型でした。
 父も私も喜んで…
 その車を大切に乗りました。
 札5
 さ・417
 というナンバーでした。
      ■         ■
 タイヤを買うお金がなかったので、
 中古のスパイクタイヤを買いました。
 雪が多い時には…
 タイヤチェーンを巻きました。
 日曜日に…
 父親が夕張へ帰る時…
 あまりにもすごい雪で…
 雪に埋まったら心配なので…
 予備校生の私が乗って行ったこともありました。
      ■         ■
 後輪駆動だったので、
 とにかくよくスリップしました。
 四輪駆動の乗用車など…
 夢のまたでした。
 シートベルトは2点式。
 頭部を保護する枕すら…
 オプションの時代でした。
 ラジオはAMのみ。
 スピーカーは1個でした。
 そんな車を一番よく磨きました。
 今は車があっても…
 乗る時間がなくなりました。

投稿者 sapporobiyou : 16:30 | コメント (1)

2010年03月24日

冬用タイヤの溝

 さくらんぼさんから
 コメントをいただきました。
 冬用タイヤに替える時
 みぞが減っていたので
 替えるようにいいましたが、
 お金がもったいないから
 もう一年乗るという息子、
 安全には替えられないので
 私が新しい冬タイヤを買って
 取り付けました。
      ■         ■
 スタッドレスタイヤの溝が、
 磨り減っている車を見かけます。
 大型トラック…
 観光バスなど…
 夏に溝が無くなるまで…
 スタッドレスタイヤを履いているのを…
 よく見かけます。
 トラック業界も…
 バス業界も…
 経営が大変です。
      ■         ■
 車検を通るぎりぎりまで、
 タイヤを履きつぶす車を見かけます。
 不景気で…
 経営が大変なので…
 仕方のないことだとも思います。
 いくら2種免許を持ったプロでも…
 ツルツルのタイヤでは滑ります。
 長距離トラックの運転手さんは…
 過労で…
 睡魔との闘いとTVで見たことがあります。
      ■         ■
 どんなに安全性が高い車に乗っていても…
 大型トラックや…
 大型バスが…
 対向車線からはみ出して来たら…
 乗用車など…
 ひとたまりもありません。
 道路を走っていて…
 怖い目に遭ったことはありませんか?
      ■         ■
 国の景気対策もいまいちです。
 運送業者さんの経営も理解できます。
 ただ…
 不幸な交通事故を減らすために…
 バスやトラックのタイヤ…
 車のタイヤなど…
 何らかの減税措置があってもいいのでは…
 と思うことがあります。
 高速道路無料化もいいけれど…
 車の安全性に対する援助は…
 ecoカーよりも大切だと思います。

投稿者 sapporobiyou : 20:06 | コメント (0)

2010年03月23日

事故で死なないために…

 若者の事故は辛く悲しいです。
 救急医療の現場にいると…
 事故に遭った人をたくさん診ます。
 交通事故を扱う警察官や
 救急隊員も…
 悲惨な事故現場を見ます。
 大きな事故でも…
 奇跡的にかすり傷で済むことがあります。
 事故に遭っても…
 死なない方法があります。
      ■         ■
 私が医師になって30年です。
 この間に、
 自動車の安全性能は…
 驚くほど進歩しました。
 一番大きいのは…
 シートベルトの義務化でした。
 顔に大きなけがをする人が
 激減しました。
      ■         ■
 エアバッグが作働して…
 私が直接診たのは数例です。
 エアバッグに顔が当たって、
 小さなかすり傷ができていました。
 もちろん手術は必要ありませんでした。
 エアバッグは、
 20年前にはオプションで…
 しかも10万円以上しました。
 ケチな私が、
 このオプションをつけました。
 その代わりCDは無しでした。
      ■         ■
 本間家では、
 25年前からチャイルドシートを使っていました
 赤ちゃんが生まれて…
 お祝いは何が欲しい…?
 と聞かれて…
 家内の親に買ってもらった記憶があります。
 当時のチャイルドシートは…
 今よりずっと性能が悪く、
 その上、高価でした。
      ■         ■
 救急隊員や警察官、
 救急医は、
 安全な車を知っています。
 私は学生さんに…
 『中古でもいいから
 『安全な車に乗りなさい
 と言っています。
 安全性能が高い車をすすめます。
      ■         ■
 わが家の車は、
 5年以上の経年車ですが、
 安全装備は万全にしています。
 昨日の事故のRV車も…
 おそらく安全性が高い車だったと思います。
 残念なことに…
 どんな車でも…
 側面からの衝撃には弱いのです。
      ■         ■
 冬道で何度もスリップした経験から…
 スリップしにくい車を購入しました。
 昔のように…
 一回転することはなくなりました。
 自動車メーカーには…
 更に安全性が高い車を
 開発して欲しいと思います。
 亡くなったお二人のご冥福を…
 心からお祈りしています。
 今日は小林里穂さんのお通夜です。

投稿者 sapporobiyou : 22:28 | コメント (0)

2010年03月22日

悲しい交通事故

 平成22年3月22日、北海道新聞朝刊の記事です。
 RVが標識に衝突 北大の学生2人死亡
 【共和】平成22年3月21日午後8時15分ごろ、後志管内共和町宮丘の国道で、札幌市中央区大通西27、大学生玉置陽生さん(22)が運転するRVが道路左側の案内標識に衝突、後部座席にいた同市北区北17西4、大学生井上真明(なおき)さん(20)と同市中央区北7西15、大学生小林里穂さん(19)が頭などを強く打ち、病院に運ばれたが間もなく死亡した。
 岩内署によると、RVには5人が乗っており、玉置さんら3人は足や腰などを打つ軽傷。5人は北大のアイスホッケー部の部員で、20日から後志管内泊村のアイスセンターで練習を行い、札幌へ帰る途中だった。
 事故当時、路面は圧雪アイスバーン状態で、同署はRVがスリップしたとみて調べている。
 (以上、北海道新聞より引用)
      ■         ■
 とても悲しい事故です。
 亡くなられたお二人の
 ご冥福をお祈りいたします。
 5人は、
 北大医学部歯学部アイスホッケー部の
 メンバーです。
 昨日の北海道は大荒れでした。
 3月下旬としては
 異常な悪天候でした。 
      ■         ■
 私も35年間、車を運転しています。
 冬道でスリップしたことは
 数え切れないほどあります。
 何度かは、
 車が一回転して、
 対向車が来ていたら、
 危うく衝突というところでした。
 どんなに気をつけていても、
 冬道は事故が起こります。
      ■         ■
 25年間、
 北海道各地の病院で、
 形成外科医として…
 交通事故の治療をしてきました。
 形成外科医が関与する事故は、
 死亡することはまれです。
 救命救急センターへは…
 ドクターヘリで搬送されても
 救命できない患者さんも来ます。
      ■         ■
 医療に携わっていて…
 若者の死ほど辛いものはありません。
 全力を尽くしても…
 救命できないことがあります
 朝まで元気だった人が
 何度呼びかけても
 返事をしてくれなくなります。
 残されたご家族のお気持ちを考えると
 言葉もありません。
      ■         ■
 私のまわりにも、
 若くして亡くなった学生がいました。
 日高の山で滝に落ちて死亡。
 湘南海岸で水死。
 北大の寮に帰る途中で、
 ひき逃げされて犯人は不明のまま。
 ニセコへスキーに行く途中、
 中山峠で対向車と衝突して死亡。
 若い命が失われるのは、
 ほんとうに辛いものです。
      ■         ■
 私も若い頃には、
 友人たちと道内を車で旅行しました。
 写真部の仲間とも車で旅行しました。
 仲間と車で移動するのは、
 楽しいものです。
 せっかく苦労して合格した北大です。
 事故は辛く悲しいことです。
 亡くなられた
 井上真明(なおき)さん(20)は北大歯学部、
 小林里穂さん(19)は天使大学の学生さんでした。
      ■         ■
 ご両親のお気持ちを考えると、
 同じ親として、
 お慰めの言葉もありません。
 運転していた玉置陽生さんは、
 北大医学部の学生さんです。
 どんなに辛い思いでいることでしょうか。
 自分の子どもと重ね合わせてしまいます。
 運転していた学生さんの、
 ご両親もどれほど辛いことでしょうか。
      ■         ■
 私は学生さんの講義で、
 毎年言う言葉があります。
 大きな事故に遭う人は、
 まさか自分が事故に遭うなんて
 考えてもみなかった人ばかりです。
 せっかく苦労して入った大学です。
 学生時代にしか
 できないこともたくさんあります。
 何をしても自由です。
 でも事故にだけは気をつけてください。
 もう一度、
 亡くなったお二人のご冥福をお祈りいたします。 

投稿者 sapporobiyou : 21:36 | コメント (1)

2010年03月21日

さいごのおべんとう

 平成22年3月20日、朝日新聞朝刊、
 【男のひといき】への投稿です。
 「さいごのおべんとう
 今月15日で、6年間の孫のお弁当作りが終わった。下の孫が20日に幼稚園を卒園するからである。
 私が孫たちの食事を作るようになったのは、孫娘が生まれ満1歳になった2001年9月からである。近くに住む娘夫婦が共働きのため、毎日預かることになった。
 満1歳は離乳食のころである。妻が大人の食事係、私が離乳食担当になった。戦中戦後に男兄弟で育った私は、母に食事の手伝いをさせられていたので、厨房に入るのはなんとも思わない。
 孫娘が3歳になり幼稚園へ進むと、妻と協力して週3日、お弁当を持たせるようになった。孫娘が小学校に入学すると、今度はその弟が幼稚園へ入園。引き続きお弁当作りである。
 はじめは子どものお弁当の本と首っ引きであった。メーンの肉か魚、卵料理、緑と赤の野菜を入れ、バランスをとる。弁当箱を開けたとき喜ぶようにと、ご飯に顔やお花畑を描いた。
 最後のお弁当に心を込めた。ソーストンカツにスパゲティ、卵焼き、ホウレンソウのおひたし、ニンジンの甘煮。デザートは妻の役目で、リンゴ煮を人れた。
 手紙を書き、弁当箱の上に添えた。
  「きょうがさいごのおべんとう。そつえんおめでとう。じじばば」
 ちょっぴりさびしさが募った。
 (千葉県松戸市_松岡清三_無職_79歳)
 (以上、朝日新聞より引用)
      ■         ■
 私は79歳まで…
 生きられる自信がないです。
 孫もできるかどうか…?
 わかりません。
 でも…
 美容形成外科医を卒業したら…
 お料理を習おうと思っています。
      ■         ■
 79歳のおじいちゃんが…
 子どものお弁当の本を見ながら…
 お孫さんのお弁当に…
 ご飯に…
 顔や…
 お花畑を…
 描いているなんて…
 素敵です。
      ■         ■
 私が幼稚園の時に…
 おばあちゃんが…
 お弁当をつくってくれました。
 ちらし寿司でした。
 ピンクのそぼろが上にのっていて…
 『けんちゃんのお弁当おいしそう…』
 と言われたのを覚えています。
 今でも…
 ちらし寿司が好きです。
      ■         ■
 私も…
 孫が喜ぶお弁当が作れる…
 そんな…
 「じじ
 になりたいです。
 お弁当は無理でも…
 アップルパイなら…
 作れるかも…です。 

投稿者 sapporobiyou : 09:18 | コメント (0)

2010年03月20日

子育て中の手術③

 埋没法が取れてしまった目を…
 お直ししたいと思うことがあります。
 埋没法は2回まで
 …って書いてあったなぁ…
 困ったなぁ…
 どうしよう…
 だんなさんには…
 コンタクトで眼瞼下垂症になった
 …って言い訳して。。。…
      ■         ■
 実家のお母さんにだけ相談して…
 切開の手術を受ける決心をしました。
 赤ちゃんは、
 離乳がすすみ…
 母乳も出なくなりました。
 これでお薬の心配もなくなりました。
 勇気を出して…
 切開手術の相談をしました。
      ■         ■
 ここで…
 また大きな問題にぶつかりました。
 切開の手術をしたら…
 目を閉じて安静にしていないと…
 キズが汚くなると言われてしまいました。
 キズはメスで切って…
 糸で縫うと…
 一次的治癒という状態で治ります。
      ■         ■
 看護師さんでも…
 抜糸したらキズはくっついている…
 と考えていらっしゃる方もいます。
 これは大きな間違いです。
 引っぱってもちぎれないくらい、
 キズがしっかりとくっつくのは、
 手術してから3~6ヶ月もかかります。
 その間は、
 キズが硬くなったり、
 つっぱったりすることもあります。
      ■         ■
 目は…
 開けたり…
 閉じたりするだけで…
 動きます。
 動かすと…
 せっかくくっつきかけた組織に…
 力が加わります。
 一週間、目を閉じてじっとしていた方と
 ぱちぱち目を開いて…
 PCを操作していた人のキズは…
 明らかに違います。
      ■         ■
 子どもさんが…
 伝い歩きをして…
 よちよち歩きの頃は…
 一生で一番けがをしやすい時期です
 文字通り…
 目を離せない時期です。
 授乳が済んでいても…
 子どもさんが小さい時期は…
 お母さんの手術には不向きです。
 もしどうしても手術を受けるのでしたら…
 お母さんの手を借りて…
 子どもさんの面倒をみてもらってください。
 これがキレイに治るこつです。

投稿者 sapporobiyou : 14:07 | コメント (0)

2010年03月19日

子育て中の手術②

 子育て中の手術②は、
 目の手術です。
 埋没法で幸せな人生を歩んで…
 素敵なが見つかり、
 めでたくご結婚されました。
 幸せいっぱいの毎日です。
 めでたくご懐妊なさいました。
 新しい生命が宿ると…
 体調にも変化が出ます。
      ■         ■
 むくみやすくなったり…
 おしっこが近くなったり…
 少しずつ身体が変化します。
 二重まぶたの手術を受けたことすら…
 すっかり忘れていました。
 ある日…
 瞼に痛みを感じました。
      ■         ■
 コンタクトを入れっぱなしで…
 寝てしまったから…かなぁ…
 まぁ、そのうち治るでしょう…
 と考えていました。
 そのうち… 
 瞼が腫れて赤くなってきました。
 目も充血して…
 うさぎさんの目です。
      ■         ■
 眼科を受診しました。
 瞼に触られるのも痛いです。
 瞼の裏側を見た眼科の先生から…
 『二重の手術をしたことはありませんか?』
 と聞かれ…
 高校を卒業した年の3月に… 
 二重埋没法の手術を受けたことを…
 ようやく思い出しました。
      ■         ■
 ご主人には内緒。
 知っているのは…
 実家のお母さんだけです。
 『お母さん!おかあさん!』
 『どうしよう…』
 『二重まぶたの糸が…』
 『目に炎症をおこしているんだって…』
 『安いところでやったからかなぁ…?』
 『眼科じゃ治せないって…』
      ■         ■
 こんな患者さんが、
 一年に一人くらい…
 眼科の先生から紹介されます。
 私の先輩で…
 埋没法をしない先生がいらっしゃいます。
 こういうトラブルを避けるためです。
 チェーン店の埋没法は…
 大部分が瞼板法(けんばんほう)です。
 札幌美容形成外科の埋没法は…
 挙筋法(きょきんほう)です。
      ■         ■
 瞼板法(けんばんほう)は…
 角膜(かくまく)という…
 目の表面にキズをつけます
 埋没法の糸が原因で炎症を起こし…
 まぶたに膿(うみ)が溜まることもあります。
 こうなると…
 妊娠中でも…
 授乳中でも…
 手術をしないと治りません
      ■         ■
 あかちゃんが心配な時は…
 産婦人科の先生に…
 状態をお聞きして手術をすることもあります。
 以前にいらした方は…
 妊娠中には応急処置だけをして…
 授乳が終わってから…
 手術をしたこともありました。
 将来困らないように…
 埋没法でもしっかりと先生を選んでください

投稿者 sapporobiyou : 21:39 | コメント (0)

2010年03月18日

子育て中の手術①

 現在、子育て中です。
 わきが手術はできますか…?
 育児休業中です。
 この期間に…
 手術はできますか…?
 というご質問を受けます。
 残念ですが…
 子育て中の『わきが手術』は無理です。
      ■         ■
 子どもさんが小さい時期…
 女性の一生の中で…
 人生で一番忙しい時期です。
 授乳中は…
 夜間も起きておっぱいをあげます。
 オムツを交換して
 お風呂にも入れてあげます。
 有給休暇も…
 代休もありません。 
      ■         ■
 2007年3月7日から3回、
 妊娠授乳中の手術という日記があります。
 妊娠中・授乳中に手術が可能かどうか?
 のお問い合わせをいただくことがあります。
 厚生労働省や製薬メーカーが出している
 医薬品の添付文書には、
 妊娠中の投与に関する安全性は確立していないので、
 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、
 治療上の有益性が危険性を上回る
 と判断される場合にのみ投与すること』
 と記載されています。
      ■         ■
 授乳が終わった後でも、
 小さなお子様がいらっしゃる方は、 
 手術後の安静がとれません。
 自分一人でしたら… 
 何をしようと自由ですが…
 赤ちゃんや子どもは待っていてくれません。
 子育て中に…
 一番難しいのが…
 わきが手術です。
 わきが手術の後には安静が必要です
      ■         ■
 妊娠出産によって
 女性のおっぱいは大きくなります。
 ふだんはAカップより小さいのに…
 BとかC以上になります。
 おっぱいが大きくなると、
 ワキの皮膚も伸びます。
 たとえ
 『母乳で育てないからわきが手術をしてください』
 と依頼されても、
 皮膚の状態は手術には向いていません。
 伸びた皮膚を手術するとシワシワになりやすいのです。
      ■         ■
 授乳期間が終わっても
 子供さんが小さいうちは手がかかります。
 子供が幼稚園や小学校に入るまでは、
 一生のうちでもっとも可愛い頃です。
 その代わり、
 ちょっと目を離すとケガやヤケドをしたり、
 事故に遭ったり、
 誘拐されたりします。
 女性の一生の中でもっとも多忙な時期です。
      ■         ■
 実家のお母さんに120%
 (ふだんの家事+患者さんとなるあなたのお世話)
 手伝っていただくのでしたら話は別ですが、
 子育て中は安静を保てません。
 小さなお子さんがいらっしゃる女性は、
 残念ですがキレイに治りません。
 子供さんが小さいうちは、
 わきが手術は無理です。
 少なくとも一人でお風呂に入れるようになるまでは
 手術をガマンなさってください。

投稿者 sapporobiyou : 19:45 | コメント (0)

2010年03月17日

将来への不安

 これからの日本は、
 間違いなく高齢化社会です。
 自分が…
 歳をとって…
 身体が不自由になったら…
 という不安が…
 誰にでもあります。
 私自身にもあります。
      ■         ■
 私がアルバイトに行っていた… 
 老人病院には…
 たくさんの…
 寝たきりのお年寄りがいらっしゃいました。
 家族がお見舞いに来る方も…
 まったく来ない方も… 
 さまざまな人生がありました。
      ■         ■
 介護の現場は、
 たくさんの若い力に支えられていました。
 介護福祉士の方もいれば…
 資格はないけれど…
 看護助手として…
 お年寄りのお世話をしてくださる…
 若い方もいらっしゃいました。
      ■         ■
 まみ子師長さんのコメントのように…
 退職する若い人が…
 かなりいらしたのも事実です。
 重労働です。
 うんこの臭いも…
 辛いものがあります。
 理想と現実のギャップが大きいと
 退職者が多いのも理解できます。
      ■         ■
 日本という国は…
 今のままだと財政破綻します。
 選挙でを得るための…
 ばらまき政策ではダメです。
 将来を見据えた…
 しっかりとした政策が必要です。
 将来への不安があれば、
 国民はお金を使いません。
 消費は低迷したままで…
 景気は回復しません。
      ■         ■
 歳をとって…
 身体が不自由になっても…
 国が最期まで面倒をみますょ!
 どうか安心してください。
 こんな政策を考えると選挙で勝てます。
 刑務所に入った囚人ですら…
 医療と食事は付いています。
 国が面倒をみているのです!
 真面目に働いて、
 しっかり納税した国民は…
 健康で文化的な生活を営む権利があります。

投稿者 sapporobiyou : 19:33 | コメント (0)

2010年03月16日

介護を受ける身になったら…

 私は現在55歳、
 今年9月で56歳になります。
 自分が介護を受ける身になったら…
 ということを…
 真剣に考える年齢になりました。
 下(しも)の世話までしてもらって…
 長生きはしたくないなぁ~
 というのが本音(ほんね)です。
      ■         ■
 私の母方の祖母は…
 30台半ばで夫と死別。
 沖電気の社員だった祖父とは、
 仏壇の前の写真でしか
 会ったことがありません。
 母の一番下の弟(私の叔父)は、
 父親の顔を見たことがないそうです。
 祖母のお腹にいる時に、
 祖父が単身赴任先の中国で病死しました。
      ■         ■
 東京から…
 第二次世界大戦がはじまる前に
 郷里の札幌へ…
 5人の子どもと帰ってきました。
 札幌市北1条西10丁目の借家に住み、
 親や兄弟からの援助をうけながら…
 自分で身につけた和裁の技術で、
 女手一つで5人の子どもを育てました。
      ■         ■
 明るい人でした。
 祖母の周りからは…
 いつも笑い声が聞こえていました。
 晩年は、
 特別養護老人ホームでお世話になりました。
 施設でも、職員の方に、
 太田さん、おおたさんと、
 とても可愛がっていただだきました。
      ■         ■
 特養の職員の方が、
 祖母のために
 回転寿しに
 連れて行ってくださったことがありました。
 施設の車に、
 車椅子を積んで、
 祖母が好きだったお鮨を食べさせてあげたいと、
 わざわざ行ってくださいました。
      ■         ■
 私が大好きだった祖母です。
 残念なことに…
 最後は…
 私が見舞いに行っても…
 『あんた誰だったかねぇ…?』
 『あぁ…けんちゃんだぁ…』
 という状態になってしまいました。
 もちろん…
 下の世話を受けていました。
      ■         ■
 特養の職員の方には…
 ほんとうによくしていただきました。
 今でも感謝しています。
 祖母は…
 特養に入居できるまで…
 かなり長い間待ちました。
 その間は…
 老人病院でお世話になっていました。
      ■         ■
 国は…
 老人介護にかける予算をけちらないで…
 スプリンクラーを付けた、
 立派な施設を作るべきです。
 資産家も…
 ふつうの人も…
 貧乏人も…
 死ぬ時はいっしょです。
 火葬場で焼いたら…
 ただの灰です。
 安心して介護を受けられて…
 安心して死ねる世の中にしてほしいです。

1980.jpg
左端が祖母の太田キヨ

30年前です

投稿者 sapporobiyou : 20:36 | コメント (0)

2010年03月15日

介護の大変さ

 札幌市北区屯田は、
 閑静な住宅街です。
 私が高校生の頃(30年前)は、
 まだ畑がたくさんありました。
 夏になると…
 ひばりがよく鳴いていました。
 遠くに手稲山が見えました。
 火災になったグループホームは、
 二世帯住宅を改造したと報道されていました。
      ■         ■
 私もよく知らないので、
 これから先の記述が誤っていたら、
 コメントで訂正してください。
 介護福祉施設という名前から…
 どんな仕事を想像されますか…?
 老人介護施設
 お年寄りのお話しに…
 耳を傾けて…
 いっしょにカラオケを歌ったり…
 お食事の介助をしたり…
 ピンク色の…
 ほんわかとしたあたたかい雰囲気
 を想像されませんか?
      ■         ■
 現実は…
 そんなに甘いものではありません。
 一番大変なのが…
 下(しも)の世話です。
 特に大変なのが…
 うんこです。
 元気な時には、
 一日に一回だけだったのが…
 下痢でもすると…
 シーツやマットまで汚れることもあります。
      ■         ■
 24歳の女性職員が… 
 一人で8人ものお世話をするのは…
 寝る間もないと想像します。
 体重が70㎏もあるような方の…
 おむつ交換は疲れます。
 おむつ交換と
 体位交換をして、
 ベッド周りを整理して…
 あっという間に時間が過ぎます。
      ■         ■
 私は、
 そもそも国の基準が悪いと思います。
 一人あたりの…
 介護報酬が低すぎるのです。
 もともと老人病院で診ていたような方を、
 国の医療費が高騰したという理由で…
 グループホームなどへ移しました。
 一人あたりの報酬が低ければ…
 施設改修にかけるお金もなければ、
 複数の夜勤者も雇用できません。
      ■         ■
 私は…
 厚生労働大臣や、
 厚生労働省のお役人に、
 一週間でもいいから…
 介護福祉施設の夜勤をしてもらい、
 おむつ交換で、
 うんこの臭い
 髪にしみつく体験をしてもらうと、
 現場がよくわかると思います。
      ■         ■
 今回の火災で、
 24歳の女性職員が負傷して、
 入院されています。
 たくさんの方が亡くなられて…
 精神的にもショックを受けていると思います。
 とてもお気の毒です。
 問題の根幹は…
 消防設備ではなく…
 老人の介護を…
 安くあげようと考えた、
 国の政策にあると私は考えます。

投稿者 sapporobiyou : 17:50 | コメント (0)

2010年03月14日

グループホーム火災で7人死亡

 昨日(平成22年3月13日)朝の火災でした。
 朝、札幌駅で読売新聞の号外が配られていました。
 読売新聞の記事です。
 札幌の老人介護施設で火災、7人死亡
 3月13日午前2時25分頃、札幌市北区屯田4の2、グループホーム「みらいとんでん」から出火、木造2階建て延べ約250平方メートルをほぼ全焼し、入居者8人のうち、焼け跡から男性3人と女性4人の計7人が遺体で見つかった。
 女性職員(24)がのどに重いやけどを負った。1階居間の灯油ストーブ付近が激しく焼けており、119番した女性職員が「ストーブから出火した」と話していることなどから、札幌北署はストーブが火元になった可能性があるとみている。施設入所者の多くは体が不自由で自力での避難が困難だったことから、同署は業務上過失致死容疑を視野に施設の安全管理体制についても調べる。
 同署や札幌市によると、「みらいとんでん」は福祉施設運営会社「みらい25」(札幌市中央区、谷口道徳代表取締役)が経営する定員9人の認知症対応型施設。施設管理者はケアマネジャーの笠井雅子さん(58)。
 施設関係者などによると、現在は60~90歳代の高齢者9人が入居。入居者は中程度から重度(要介護度3~5)の認定を受けており、介助がないと自分では歩けない人もいる。出火時は女性入居者1人が外泊中で、室内にいたのは入居者8人と女性職員1人の計9人だった。病院に搬送された女性入居者(83)にけがはなかった。
 焼け跡では、火元の可能性がある1階居間付近の台所などに2人が倒れていたほか、個室で3人が発見された。残る2人は、2階の個室で見つかった。同署が身元を確認している。
 札幌市によると、この施設は2005年12月に介護保険法に基づく介護事業所として指定を受けた。職員数は常勤5人を含む計13人。2008年7月に同市が行った立ち入り調査で、災害時の避難誘導方法などを確認するために施設運営規則で定めた年2回の避難訓練を実施していなかったことが判明。市から改善命令を受け、同年9月に訓練を実施したという。
 また、避難方法などを定めた消防計画を市に提出せず、2009年5月に市から指導を受けたが、その後も提出していなかった。消火用スプリンクラーは取り付けられていなかったが、法律上の設置義務はないという。
 現場はJR札幌駅から北に7キロ離れた住宅街。消火作業で消防車27台が出動し、約1時間半後に鎮火した。
 ◆グループホーム…高齢者や障害者などがスタッフから介護や支援を受けながら少人数で共同生活する施設。認知症の高齢者向け施設は、介護保険法で「認知症対応型共同生活介護事業所」と規定されている。厚生労働省によると、全国で9966か所(2009年12月現在)あり、計約14万3000人が利用している。居間や食堂、台所、浴室などを備え、居室は個室になっている。家庭的な雰囲気の中で個別のケアを受けることができ、認知症の進行を緩やかにする効果があるとされる。
 (以上、読売新聞から引用)
      ■         ■
 亡くなられた7人の方の…
 ご冥福をお祈りいたします。
 とても悲惨な事故です。
 報道によると…
 小さな犬が飼われていたそうです。
 犬の消息までは報道されていませんでした。
 犬も亡くなったのでしょうか…?
      ■         ■
 一般的なことですが、
 認知症のお年寄り7人を、
 一人の夜勤者で連れ出すことは…
 火災でなくても不可能です。
 もし同じような災害が、
 大病院で起こったとしても救出できたでしょうか?
 数人の夜勤のナースで、
 数十人の入院患者を救出するのは困難です。
      ■         ■
 火災によるけがやけどです。
 私たちは熱傷(ねっしょう)と呼んでいます。
 高齢者の熱傷は…
 救命することが難しいです。
 もし…
 7人のお年寄りが…
 重症熱傷となったら…
 札幌市の救命救急センターだけでは足りません。
      ■         ■
 札幌医科大学高度救命救急センターが、
 熱傷患者の搬入を受け入れていません。
 2010年3月14日現在、
 札幌市内で、
 重症熱傷の治療が可能なのは、
 市立札幌病院と北大病院だけです。
 他には2施設くらいありますが、
 受け入れてくれるかどうか…?
 私にはわかりません。
      ■         ■
 今回の事故のように…
 一度に多くの方が犠牲となる事故は、
 ある程度の確率で起こります。
 航空機事故の炎上→火災。
 大型バスの事故炎上→火災。
 大規模な地震による火災。
 工場などの火災。
 昔は炭鉱事故による熱傷がありました。
      ■         ■
 万一のために…
 消防車や救急車を配備するのは、
 行政の仕事です。
 万一のために…
 救命救急センターを整備するのも…
 行政の重要な仕事です。
 今回の事故では、
 消防設備についての報道が多いようですが、
 重症熱傷は意外と身近に起こります。
 北海道の高橋はるみ知事には、
 ぜひ札幌医大高度救命救急センターのことを…
 善処していただきたいと思います。

fire.jpg
 炎に包まれた老人介護施設
 (3月13日午前3時4分)=田村充撮影
 (以上、読売新聞より引用)

投稿者 sapporobiyou : 17:33 | コメント (0)

2010年03月13日

勤務医の待遇

 昨日の日記に、
 看護師さんからコメントをいただきました。
 私は看護師ですが昨年と比較して年収が50万円以上下がりました.
 しかし,近年の世相により医師の待遇改善のため同じ病院の初期研修医の給料は勤続20年以上の私より4月から上がることとなるそうです.私の勤務する病院では能力給ではありませんので,一律の報酬です.
 確かに勤務医の労働条件は改善していかなくては,疲弊していきます.
 でも,医療の世界で医師だけがそうなのでしょうか?
 ほかの職種の犠牲のもとに改善していくのでは,ひずみが生じるのは目に見えています.
 医療の世界では経済的なことを声高に言うのは,なんだか下品なことと捉えられるのか,周りは何も言いません.同じ年代の(他の職業の)人よりも収入はいいのだから,多少年収が下がっても,そんなことは言うなともいわれました.
 私は自分の仕事に誇りを持っています.経済的な問題だけではもちろんありませんが,職種によって評価が下がるのは,納得しかねます.
      ■         ■
 医師の給与という日記に書いてあります。
 私が研修医になった昭和55年(1980年)、研修医の給料が一番安かったのが、なんと慶応病院でした。
 慶応義塾大学病院の研修医の月給が約3万円。北大病院の研修医が約10万円でした。慶応病院はお給料が安くてもたくさんの研修医が集まるため高くする必要がなかったのだと思います。
      ■         ■
 看護師さんのコメントにもあるように、
 ふつうの病院では、
 能力給ではなく,一律の報酬です
 つまり…
 お医者さんは…
 医師職俸給表(ほうきゅうひょう)
 看護師さんは…
 看護職俸給表という‘表’によって…
 免許取得後の経験年数で、
 ○号捧○等級…
 という‘給与’が決まります。
      ■         ■
 どんなに忙しくて…
 重患がたくさんいる病棟も…
 軽症患者しかいない病棟も…
 看護職の‘給料’は同じです。
 違うのは…
 超過勤務手当(超金:ちょうきん)とか
 危険手当(放射線を浴びるとか)の手当です。
 大きく年収の差が出ることはありません。
      ■         ■
 医師職も同じです。
 昼休みに…
 医局のソファーで…
 ‘お昼寝’ができる先生も、
 当直明けでも…
 処置をしたり…
 家族に説明をしたり…
 警察の問い合わせに答えたり…
 解剖に立ち会ったり…
 忙しくしている先生も‘給与’は同じです。
      ■         ■
 国の医療費抑制政策のために…
 医療機関の経営は瀕死状態です。
 たくさんの民間病院が倒産しています。
 病院が儲かった時代は…
 遠い過去のものになっています。
 海外で病院にかかると…
 日本の医療制度が…
 いかに素晴らしいかよくわかります。
      ■         ■
 勤続20年以上の看護師さんは…
 免許取立ての研修医より仕事ができます。
 医療のことについても…
 よく知っていらっしゃいます。
 お怒りもごもっともです。
 コメントをいただいた病院の経営者は、
 (経営者=院長とは限りません)
 他の臨床研修病院と比較して…
 初期研修医の給料を上げたと考えます。
 給与や待遇をよくしないと…
 臨床研修医が集まらないからです。
      ■         ■
 院長や部長クラスの給与は、
 ご存知ないでしょうが…
 私と同年代の‘先生’は…
 位(くらい)が上がるほど…
 近年は給与が下がっています。
 この20年間で…
 一番職位が上がったのが看護職です
 市立札幌病院では…
 看護のトップが係長職から
 課長職→部長職→理事(副院長)と…
 あっという間に昇進しました。
 時代の流れだと思います。
 看護職は評価されていると思います。

投稿者 sapporobiyou : 17:43 | コメント (0)

2010年03月12日

医師増だけで救急改善無理

 平成22年3月12日、朝日新聞朝刊、声の欄への投稿です。
 医師増だけで救急改善無理
 開業医_長尾秀幸(広島県江田島市_56歳)
 4月からの診療報酬改定では重点課題に救急医療の再建などが挙げられている。救急医療では医師の不足や待遇が問題視され、今回の改定では勤務医の待遇改善がなされるが、果たして医師が増えれば解決するだろうか。
 問題は多く、まず、医療機関に十分な医師、看護師、検査技師を確保できるだけの医療収人がないため、現場は少数精鋭で頑張るしかないという現実がある。
 次に、療養型の医療機関の減少で緊急の治療期を脱した患者の新たな収容先がないことが挙げられる。転院したくてもできず、在宅での医療も難しいなどの理由から退院ができないのである。
 さらに大事な点は急性期医療をどこまでするべきかが決められていないことである。進歩する医療の中で治療の限界を決めなくては、老衰と思われる患者でも最善を尽くす現在の医療のあり方からは、救急現場の混乱を回避することは不可能と思われる。これらの改善なくして、医師数だけを増やしても救急医療の再建は望めないと考える。
 (以上、朝日新聞より引用)
      ■         ■
 私は長尾先生とまったく同意見です。
 安全で快適な暮らしには…
 それなりの‘お金’がかかります。
 住宅のセキュリティーを
 警備会社に依頼すると…
 毎月かなりの経費になります。
 ビルの警備なども同じです。
      ■         ■
 自分がもし万一…
 大きな事故に遭ったら…
 救急車は無料が当たり前。
 救急病院で…
 適切な治療を受けられなければ…
 病院を訴えるというのが… 
 現在の風潮のように思えます。
      ■         ■
 一年365日、24時間体制で…
 いつ来るともわからない…
 救急患者のために…
 医師や看護師を雇い、
 高価な医療機器を揃えて、
 救命救急センターのベッドを準備しておくには、
 たくさんの経費がかかります。
 歳入不足の地方自治体には、
 とても余裕がありません。
      ■         ■
 私が医師になって30年です。
 この30年で…
 医師の給与は…
 下がることはあっても…
 上がったという話しは聞きません。
 救命救急に従事して、
 身を削って働いている医師の給与は…
 決して高いとは言えません…
      ■         ■
 医者の3Kは…
 つい(Kitsui)、
 険(訴訟が多い(Kiken)、
 料安い(Kyuryou)、
 だと聞いたことがあります。
 こんな救急医になりたいと思うのは…
 情熱がある若い先生だけです。
      ■         ■
 札幌市の救急医療は…
 情熱がある若い先生に支えられて…
 日本でもトップクラスです。
 私は、
 安全で快適な生活のためには…
 国が税金を投じて、
 救急医療システムを
 確立するべきだと考えます。
 若い先生が救急医を目指すように…
 政策を考えるべきです。
 救急医の待遇が改善されるべきです。

投稿者 sapporobiyou : 19:52 | コメント (0)

2010年03月11日

埋没法<適応を選ぶ>

 埋没法はしない先生が…
 いらっしゃいます。
 とても腕の良い先生です。
 老舗で繁盛していらっしゃいます。
 どうして埋没法をなさらないのですか…?
 …と以前の学会で質問がありました。
 埋没法の糸で炎症を起こした人を…
 何人も治療したので、
 埋没法はしない。
 …と答えていらっしゃいました。
      ■         ■
 私が釧路労災病院に勤務していた頃です。
 若い頃に東京で…
 埋没法の手術を受けた女性が…
 形成外科へいらっしゃいました。
 数日前から…
 二重のラインが取れて…
 まぶたに炎症を起こしてきたので、
 治してほしいというご希望でした。
 立派なお仕事をしていらっしゃる、
 素敵な女性でした。
      ■         ■
 炎症を起こしていたまぶたから…
 透明な糸が出てきました。
 私はこの時にはじめて…
 埋没法の糸を見ました。
 糸を取ったら炎症は治りました。
 総合病院の形成外科医をしていても、
 埋没法で二重まぶたの手術はしません。
 埋没法は、
 美容外科で発達した技術です。
 日本が発祥の地です。
      ■         ■
 私がはじめて美容外科で、
 二重の手術を見せていただいたのが、
 札幌中央形成外科の武藤靖夫先生でした。
 まるで手品を見ているようでした。
 (武藤先生は手品の名人でした)
 大学病院や総合病院にしか
 勤務したことがない私は、
 武藤先生の患者さんに対する姿勢を拝見して、
 カルチャーショックを受けました。
 武藤靖夫先生の技術は、
 ご子息の英生先生へと引き継がれています。
 英生先生は優しい優秀な先生です。
      ■         ■
 私は埋没法も切開の手術もします。
 適応を選べば…
 埋没法は素晴らしい結果が得られる手術です。
 埋没法は糸で二重のクセをつけます。
 糸で皮膚を内側へ引っぱって、
 二重のラインを作ります。
 最初は糸が真皮(しんぴ)という、
 皮膚の下で引っぱっています。
 ラインがくっきり見える時期です。
 そのうちに、
 皮膚の下の眼輪筋(がんりんきん)という、
 筋肉の中に結び目が入ります。
 ちょうど落ち着いてラインが安定する頃です。
      ■         ■
 糸の周囲には瘢痕(はんこん)という、
 線維性の被膜(ひまく)ができます。
 この瘢痕(はんこん)でできた被膜(ひまく)が
 糸の代わりに皮膚を引っぱるようになります。
 瘢痕(はんこん)は自分自身の組織ですから、
 糸のように切れたり溶けたりしません。
 ですから、埋没法で手術をしても、
 生まれつきの二重と同じ構造が、
 半永久的にできるのです。
      ■         ■
 一口に埋没法と言っても…
 方法はクリニックによって違います。
 チェーン店でよく行われる、
 瞼板法(けんばんほう)と、
 挙筋法(きょきんほう)に大別されます。
 難易度は挙筋法の方が上です。
 一番大切なのは、
 その人の目に合った手術を選ぶことです。
 埋没法が取れたら
 切開の手術でしっかり治せることです。
 埋没法で幸せな人生を歩んだ女性は…
 たくさんいらっしゃいます。

投稿者 sapporobiyou : 21:07 | コメント (0)

2010年03月10日

埋没法<保証付>

 美容外科の広告でよく見かけます。
 二重埋没法
 一点どめ(保証なし)
 両目通常 80,000円 ⇒ 9,800
 二点どめ(保証あり)
 両目通常 100,000円 ⇒ 19,800
 通常価格8万円の商品が…
 わけありで…
 9,800円だったら…
 激安と考えますか…?
      ■         ■
 ブランド物の財布が…
 通常価格8万円で…
 キャンペーン価格…
 9,800円だったら…
 どう考えますか…?
 あやしい…
 にせもの…
 と考えませんか…?
 二重まぶたの手術は…
 9,800円(保証なし)でも…
 19,800(保証あり)でも…
 まともな美容外科では採算が取れません
      ■         ■
 美容外科は自由診療なので…
 価格をどうつけようと…
 クリニックの自由です。
 二重手術が…
 9,800円のつもりで…
 コンビニでバイトして貯めた…
 一万円を持って…
 女の子
 美容外科を受診しました。
      ■         ■
 あなたの目は
 一点どめ(保証なし)9,800だったら…
 すぐに取れちゃいますよ…!
 と親切に説明をして…
 二点どめ(保証あり)19,800
 の手術をすすめます。
 脂肪が多いので…
 脂肪切除もして…9万8千円です。
 と手術をすすめるのが…
 悪徳美容外科の手口です。
      ■         ■
 安いものしか売れない時代です。
 価格破壊も結構です。
 ただ…
 <保証付>だから、
 何回も埋没法を受けるのだけは…
 絶対
 やめていただきたいです。
 瞼の裏側には、
 無残な糸の痕が、
 リストカットの痕のように、
 たくさん残ります。
      ■         ■
 <保証付>で何度も埋没法を受けると…
 小さなキズ
 瞼の裏側にたくさんついてしまいます。
 角膜という…
 大切な部分に傷がつくこともあります。
 埋没法は2回までにしてください。
 目は大切な器官です。
 見えなくなってからでは遅いのです。
 自分の目を守るのはご自身です。
 だまされないでください。

投稿者 sapporobiyou : 19:51 | コメント (0)

2010年03月09日

埋没法<糸のゆるみ>

 埋没法の糸がゆるんだ
 というご相談を受けます。
 はじめて埋没法を受けたのは19歳の時です。
 一年でゆるみました。
 他の美容整形外科でまた埋没を受けました。
 その後3年はもったのですが…
 右目が取れ…
 保証付だったので再度埋没法。
 その後数年で両目がとれ再々埋没法。
 左目はさらにゆるみまた埋没法。
 毎日…
 いつまた完全に取れてしまうか…?
 …という…
 不安・恐怖感に悩んでいます。
      ■         ■
 こんな相談を…
 北海道だけではなく…
 日本中から受けています。
 中には…
 日本で手術を受けて…
 海外で生活していて…
 困って相談のメールをいただくこともあります。
 保証をつけたクリニックは、
 閉院してしまった…!
 という方もいらっしゃいました。
      ■         ■
 糸がゆるむというのは…
 二重のラインが薄くなってくることを…
 ゆるむと表現されています。
 確かに… 
 憧れの…
 くっきり二重になったのに…
 ラインが薄くなってくると…
 糸がゆるんだと思われても…
 不思議ではありません。
      ■         ■
 私は、
 実際に…
 糸がゆるんだ方の手術を何例もしています。
 手術中に確認しますが…
 糸が伸びてゆるんだり…
 糸がほどけたり…
 していることは、
 どんなに新米の先生がしていても…
 まずありません。
 チェーン店でもありません。
      ■         ■
 埋没法に使う糸は、
 ナイロン糸(ないろんし)という糸です。
 チェーン店で行っているのは…
 瞼板法(けんばんほう)や
 瞼板上端法(けんばんじょうたんほう)…
 という術式です。
 下手な(失礼!)、新米の先生ほど、
 結び目を何度もしばっています。
 むしろ糸はガッチリくっついています。
      ■         ■
 ゆるむのは、
 糸と皮膚との接合部です。
 つまり…
 埋没の糸で、
 上まぶたの皮膚を引っぱって…
 二重のラインを作っています。
 この…
 皮膚とくっついているところが…
 取れてしまうのです。
 埋没法がとれた
 という日記に書いてあります。
      ■         ■
 糸がゆるんだのではありません。
 もともと埋没法に向かない目だったのです。
 眼瞼下垂症の目。
 筋肉や脂肪が厚い目。
 アレルギーで痒くなる目。
 などの目は埋没法に不向きです。
 不向きな目を埋没法で手術をしても…
 ゆるみます。
 ゆるんだ方は…
 手術前の目を確かめてください
      ■         ■
 一番大切なのは、
 保証付という名で…
 何度も手術を繰り返すのではなく…
 自分の目に合った手術法を選択してくれて…
 目にとって一番良い手術をしてくれる
 先生にお願いすることです。
 札幌美容形成外科では、
 埋没法でゆるんだ方を、
 たくさん手術しています。

投稿者 sapporobiyou : 20:15 | コメント (0)

2010年03月08日

予備校の仲間

 私は昭和48年(1973年)3月に、
 札幌あ西高校を卒業しました。
 現役で受けた…
 札幌医大→不合格
 弘前大学医学部→不合格
 11月に行われた旭川医大→不合格
 父親が弁護士がいいと言っていたので…
 なんとなく受けた
 同志社大学(法)だけ合格しましたが、
 医学部を目指して予備校へ行きました。
      ■         ■
 私が通った予備校は、
 札幌予備学院医進コースでした。
 今は、河合塾札幌校となり、
 私が通った校舎はありません。
 当時から、
 医進コースには選抜試験がありました。
 特待生制度もあったようですが…
 私の成績では特待生にはなれませんでした。
 予備校に行っても…
 最初はあまりヤル気が出ませんでした。
      ■         ■
 今の世代は…
 予備校時代にも…
 たくさんの友人ができるようです。
 私の時代には、
 予備校で友人ができて…
 話すことはあまりありませんでした。
 ただ、毎日同じ席に座って…
 先生の講義を熱心に聴いていると…
 不思議と同じ顔が集まってきます。
      ■         ■
 中にはとても優秀な成績なのに…
 模試で何度も10位以内に入っているのに…
 どうしてこの人が…?
 と思うような優秀な人が落ちて…
 予備校にいることを知りました。
 私の予備校時代に、
 常にトップだったのは、
 滝川高校出身の松倉さんという人でした。
 彼はいつも千葉大(医)を
 第一志望にしていました。
      ■         ■
 予備校の…
 一番前の席で、
 いつも熱心に聴いていたのが…
 さくらんぼさんにご紹介した、
 山形県米沢市で活躍している、
 循環器内科医の阿部秀樹先生です。
 阿部先生は、
 函館ラサール高校の出身です。
 体型も今と変わらず…
 毎日、一番前で聴いていました。
      ■         ■
 私が札幌医大に入学した当時は、
 札幌予備学院からの合格者が…
 一番多かったので…
 予備校で一緒だった仲間が…
 大学でそのまま6年間同級生になりました。
 18歳から…
 55歳まで一緒なのは…
 奥さんよりも長い年月です。
 18歳で味わった挫折感は…
 今となっては懐かしい想い出です。
 大学を卒業して…
 今年で30年になります。

投稿者 sapporobiyou : 19:28 | コメント (0)

2010年03月07日

合格おめでとう

 今日の北海道新聞朝刊に、
 予備校の広告が掲載されていました。
 河合塾、
 駿台予備校、
 代ゼミ、
 の3校です。
 昨日、発表された…
 北海道大学前期合格者の、
 顔写真と出身校が掲載されていました。
      ■         ■
 合格者のみなさんに…
 心から…
 合格おめでとう!
 と申し上げます。
 私は…
 一浪で札幌医大に合格しました。
 当時は、
 合格者の名前も発表されたため、
 新聞記事として、
 合格者の名前と出身校が掲載されました。
      ■         ■
 北大の合格発表は、
 TVで中継されて、
 テレビで合格者名が読み上げられました。
 札幌医大は…
 TV中継はなく、
 ラジオで合格者名が読み上げられました。
 今は…
 個人情報保護のために、
 合格発表は受験番号だけです。
      ■         ■
 新聞に掲載される、
 予備校の広告だけが、
 唯一、合格者を知る媒体です。
 どの顔も真面目そうです。
 知人の先生のご子息かなぁ…?
 と思うような名前がありました。
 そういえば…
 お父さんに似ているなぁ…?
 と思うこともあります。
      ■         ■
 札幌市内の進学校ではなく、
 地方の高校から、
 北大に合格した顔もありました。
 『がんばったね』
 『よかったね』
 という思いがします。
 私は…
 浪人は無駄ではないという考えです。
      ■         ■
 予備校時代に…
 苦労して勉強したことは、
 必ず人生で役に立ちます
 あと一点、
 あと一人、
 で合格できたのに…
 もう一度、確認しておけば…
 ケアレスミスをしなければ…
 合格できたのに…
 という経験は必ず役に立ちます
      ■         ■
 不幸にして…
 前期試験で不合格となったみなさん!
 まだ諦めないでください。
 後期試験もあります。
 運がよければ…
 補欠合格というのもあります。
 最後まであきらめないことです。
 毎年、3月になると…
 自分の受験生時代を想い出します。
 矢野先生の、
 受験生は、人生で一番ロマンチックな時期
 というお言葉を想い出します。

投稿者 sapporobiyou : 12:57 | コメント (0)

2010年03月06日

医学部定員増の問題点

 昨日の日記
 「NYの奇跡」機長さん引退
 教員定数も変えないで…
 医学部の入学定員だけを増やしても…
 技量不足の…
 粗製濫造医師が増えるだけです。
 解剖学など…
 地味な基礎医学の教員は不足しています。
 と書きました。
      ■         ■
 医学部を卒業して…
 医師国家試験に合格すると…
 臨床研修制度があります。
 今年の卒業生は、
 2年間の臨床研修を受けます。
 私の時にも臨床研修はありましたが…
 今ほど厳格ではなかったので、
 私が研修を受けたのは
 形成外科以外では麻酔科だけです。
      ■         ■
 医学部を卒業してから…
 何科になるかは…
 個人の自由です。
 ふつうの医学生は…
 自分の適性とか…
 先輩の影響とか…
 就職後の待遇とか…
 自分の将来とか…
 お給料とか…
 いろいろなことを考えて…
 自分の専門科目を選びます。
      ■         ■
 一部の医学生は…
 大学に残って…
 教授になろう…
 と考える人もいます。
 自分は臨床家よりも
 研究者に向いている…
 と考えて大学に残る人もいます。
 解剖学などの科目を選ぶ人は、 
 100人の卒業生がいても…
 一人いればいい方です。
      ■         ■
 医学に絶対必要な
 解剖学の教員は、
 30年前から不足していました。
 私が医学生だった30年前…
 解剖学の教授は…
 三橋公平先生という立派な先生でした。
 助教授は…
 医師ではなく人類学が専門の先生でした。
 少ない教員で、
 解剖学実習を教えてくださいました。
      ■         ■
 私が解剖学教室で仕事をした、
 村上弦教授は…
 解剖学が大好きで…
 臨床に通じる解剖学を教えていました。
 医学生は…
 ご遺体を解剖させていただいて、
 人体の構造の細かさに驚き…
 医学への造詣を深めます。
 今でも少ない教員で、
 労基法無視で教えているのが実情です。
 定員を10人増やすだけでも… 
 実習がおろそかになります。
 医学部の定員を増やすだけでは、
 技量不足の医師ができる危険性があります。

投稿者 sapporobiyou : 16:58 | コメント (0)

2010年03月05日

「NYの奇跡」機長さん引退

 平成22年3月4日、朝日新聞の記事です。
 「NYの奇跡」機長、
 30年の操縦士生活から引退
 【ニューヨーク=山中季広】
 故障した旅客機を
 米ニューヨークのハドソン川に
 無事に不時着させてたたえられた
 USエアウェイズ社の
 チェスリー・サレンバーガー機長(59)が
 2010年3月3日、
 現役最後の飛行を終え、
 30年の操縦士生活から引退した。
      ■         ■
 フロリダ州からノースカロライナ州への飛行を
 無事に終えて会見。
 「航空各社が経営難のため、
 技量不足の操縦士を安い給料で雇ってきた。
 もっと給料を上げて
 経験豊富な操縦士を増やさないと、
 空の安全は確保できない」と訴えた。
 (以上、朝日新聞より引用)
      ■         ■
 30年の操縦士生活、
 お疲れ様でした。
 私の憧(あこが)れの職業は、
 医師ではなく…
 パイロットでした
 お客さんの命を預かるという…
 共通点があります。
 沈着
 冷静
 的確な判断を…
 求められる職種です。
      ■         ■
 私も医師になって30年です。
 私は…
 サレンバーガー機長の意見に賛成です。
 ジェット機のような…
 巨大な機体が空を飛ぶのです。
 安全が一番大切です。
 安い給料の技量不足操縦士
 の飛行機には乗りたくありません。
      ■         ■
 医療の世界にも同じことが言えます。
 医師不足だから…
 医学部の入学定員を増やしたり…
 医学部を新設しようしています。
 こんなことをしてもダメです。
 今でも…
 解剖学など…
 地味な基礎医学の教員は不足しています。
      ■         ■
 教員定数も変えないで…
 医学部の入学定員だけを増やしても…
 技量不足の…
 粗製濫造医師が増えるだけです。
 命にかかわるものは、
 安ければ良いのではありません。
 安全と安心が一番大切です。
 緊急事態が発生しても、
 的確に対応できるようになるには、
 教育・経験・技量が必要です。
 機長さんの言葉を、
 航空政策を決める偉い人に聞いて欲しいです。

ca.jpg
 サレンバーガーさん
 (以上、朝日新聞より引用)

投稿者 sapporobiyou : 17:35 | コメント (0)

2010年03月04日

父の誕生日2010

 今日3月4日は、
 私の父の誕生日です。
 今年は年男です。
 大正15年(1926年)3月4日生です。
 寅年です。
 84歳になりました。
 毎年、2~3人ずつ…
 同級生が亡くなり…
 残っているのは一桁になったそうです。
      ■         ■
 私の父親の世代は、
 戦争で徴兵された時代でした。
 父親は、
 徴兵されるのがイヤで、
 徴兵免除になる、
 薬学専門学校へ進学したそうです。
 実際には、
 召集令状が来る前に終戦になり、
 同級生で戦争へ行ったのは、
 志願兵だけだったそうです。
      ■         ■
 私の祖父(父の父)は…
 81歳で亡くなりました。
 私は自分の父より…
 長生きできる自信はありません。
 昨年の誕生日には、
 定山渓温泉に行きました。
 今年は…
 大雪山の旭岳温泉に行きました。
 旭岳の麓(ふもと)にある温泉です。
      ■         ■
 私はこの旭岳温泉が好きです。
 札幌からは遠い温泉ですが、
 何度入っても…
 湯疲れしない温泉です。
 山の中の温泉なので…
 とても静かです。
 木に囲まれた温泉です。
 雪が真っ白でキレイです。
      ■         ■
 夏と秋には、
 旭岳登山をしました。
 とても雄大でキレイな山です。
 旭岳は冬のスキーで有名です。
 私も昔はスキーをしましたが、
 最近はしていません。
 ロープウェイで…
 スキー客と一緒に上がり、
 またロープウェイで下りてきました。
      ■         ■
 今日の旭岳は…
 父親の84歳の誕生日を祝うように…
 すっきりと晴れてくれました。
 スキーや
 ボードを楽しんでいる人が
 たくさんいらっしゃいました。
 来年も…
 どこかの温泉で…
 85歳の誕生日が祝えるといいなぁ~
 と思っています。

ji34.jpg
84歳の父と私(旭岳)

投稿者 sapporobiyou : 17:58 | コメント (0)

2010年03月03日

熱傷治療のスタッフ

 どんなに優秀なお医者さんでも…
 一人では絶対にできないのが…
 重症熱傷の治療です。
 救命率が上がったのは、
 救急医療の進歩によります。
 全身管理ができる…
 救急専門医や、
 ICUの看護師さんが、
 常に状態を見て対応してくださるので、
 急性期の死亡率が激減しました。
      ■         ■
 救急医療が進歩した…
 今でも大変なのが、
 焼けてしまった皮膚の手術です。
 どんなにバイオ技術が発達しても、
 死体から採取した…
 ヒトの皮膚には叶いません。
 スキンバンクがなければ…
 救命率は上がりません。
      ■         ■
 救急医…
 形成外科医…
 看護師…
 の他に…
 薬剤師…
 管理栄養士…
 理学療法士…
 作業療法士…
 病院中の医療スタッフがかかわります。
      ■         ■
 各部門に分かれている…
 医療スタッフが、
 一人の熱傷患者さんのために、
 全力で取り組まなければ…
 重症熱傷は助かりません。
 また助かった後も、
 施設入所や、
 リハビリ施設でお世話にならなければ…
 簡単に社会復帰はできません。
      ■         ■
 重症熱傷から回復しても…
 元の身体には戻れません。
 下肢を切断した人もいました。
 精神的にも大きなダメージを受けます。
 もともと精神疾患を持った人が、
 自殺企図で重症熱傷となることもあります。
 そうすると…
 精神神経科の先生にお世話になります。
      ■         ■
 札幌医大高度救命救急センターには、
 優秀なスタッフが揃っています。
 院内感染が問題となったので、
 札幌医大微生物学講座と共同で
 耐性菌(たいせいきん)の研究も進んでいます。
 2年間も熱傷治療をしていないと、
 せっかく築いた熱傷チームも…
 ばらばらになってしまいます。
 北海道知事の英断で、
 この問題を何とかしていただきたいと…
 一人の北海道民として願っています。

投稿者 sapporobiyou : 11:56 | コメント (0)

2010年03月02日

重症熱傷の処置

 重症の熱傷(やけど)は…
 処置が大変です。
 熱傷患者さんは意識があります。
 ちょっとやけどをしても痛いのに…
 身体の半分以上が焼けていると…
 その処置は想像を絶するものがあります。
 医師一人と
 看護師2~3人で、
 最低1時間以上かかります。
      ■         ■
 昔は熱傷処置室で…
 ガウンを着て…
 白い長靴を履いて…
 処置をしたものでした。
 長靴でなければ…
 処置をする側の足も…
 汚れてしまうからです。
 処置中にも…
 患者さんの状態をチェックしないと…
 血圧が下がってしまうこともあります。
      ■         ■
 身体中が…
 包帯でぐるぐる巻きになります。
 ガーゼなどの量も半端ではありません。
 処置の前に…
 看護師さんが…
 軟膏をのばして準備しておきます。
 この準備にも時間がかかります。
 処置が終わると…
 汚物の処理や…
 処置室の清掃と消毒があります。
      ■         ■
 一人の処置に… 
 慣れないと半日かかることもありました。
 この処置を…
 手際よくするには、
 医師も…
 看護師も…
 慣れた人でなければできません。
 2年間もの間…
 熱傷患者を診ていないと…
 慣れたスタッフもいなくなります。
      ■         ■
 一人の重症熱傷患者さんが入院すると…
 『あぁ…』
 『これで…』
 『2ヵ月は土日も休みなしだなぁ…』
 と思ったものです。
 少ない医師で…
 土日も毎日ガーゼ交換。
 休日は…
 看護師の数も少ないので…
 大変な思いをして…
 熱傷患者さんの処置をしました。
 医療者側にも大変なのが…
 重症熱傷の処置です。

bu.jpg
処置中の私です(2001年)
転院して来た患者さんです

投稿者 sapporobiyou : 21:33 | コメント (0)

2010年03月01日

重症熱傷の治療

 高度救命救急センターでも…
 重症熱傷の患者さんの救命は、
 とても大変なことです。
 一施設で…
 一度に治療できる…
 重症熱傷患者さんには限りがあります。
 無理をして収容しても…
 全員亡くなってしまいます。
      ■         ■
 全身の半分以上が焼けてしまった…
 重症熱傷は、
 外傷の中でも、
 もっとも侵襲(けがの程度)が大きいです。
 胃癌の手術や…
 脳腫瘍の手術よりも…
 ずっと身体の負担が大きいのが…
 重症熱傷です。
      ■         ■
 救命救急センターがなかった時代には、
 形成外科、
 外科、
 皮膚科などで…
 熱傷(やけど)の治療をしていました。
 私の幼馴染(おさななじみ)だった、
 お医者さんの子どもが、
 大ヤケド亡くなってしまいました
 当時は外科か皮膚科の先生が診たと思います。
      ■         ■
 私が医師になった30年前は、
 形成外科だけで熱傷の治療をしていました。
 はっきり言って…
 50%以上のⅢ度熱傷は、
 救命できませんでした。
 補液や呼吸管理という…
 全身管理ができなければ…
 重症熱傷は救命できません。
      ■         ■
 皮膚が焼けると…
 焼けたところが身体中の‘水’を奪います。
 火を消すために水をかけるようなものです。
 身体中の‘水’が足りなくなるので、
 たちまち血圧は下がり、
 おしっこが出なくなります。
 広島の原爆で亡くなった方が…
 『水をくれ…』と最期に言ったのは…
 このためです。
      ■         ■
 重症熱傷の患者さんが搬送されると、
 まず点滴を何本もします。
 ‘ルートを取る’と業界では呼びます。
 何リットルも点滴をするので、
 身体はパンパンになります。
 焼けた部分の皮膚は伸びないので、
 皮膚を切開して、
 血液循環を維持します。
 これを減張切開(げんちょうせっかい)といいます。
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 一般の外傷(腹部損傷など)に比べて、
 何倍も人手がかかるのが…
 重症熱傷の治療です。
 救急のスタッフを総動員しても、
 一人の治療に何時間もかかります。
 その間に…
 救急隊や…
 一次二次の病院から、
 受入要請の依頼が入ります。
 熱傷患者さんを治療中だからといって…
 他の外傷を断ることもできません。
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 熱傷治療には、
 熱傷用ベッドなど…
 高価な特殊設備も必要です。
 設備面でも…
 重症熱傷の治療ができる施設は
 極めて限られています。
 札幌医大高度救命救急センターには、
 設備も優秀な先生も、
 優秀な看護師さんも揃っています。
 2年間もの受入中止で…
 貴重な医療資源が使えないのは、
 とても残念なことです。

投稿者 sapporobiyou : 17:43 | コメント (0)