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2016年05月31日

第1回口頭弁論記録(札幌地裁)

 事件番号 平成28年(ワ)第816号
 建物明渡請求事件
 原告 大同生命保険株式会社
 被告 医療法人札幌美容形成外科
 期日 平成28年5月30日(月)午後1時30分
 場所 703号法廷(7階)

 第1回口頭弁論の記録です。
      ■         ■
 昨日の札幌はいい天気でした
 私たちは、
 午前中の診療を終え、
 職員全員で札幌地裁に向いました。
 札幌地裁は、
 札幌市中央区大通西11丁目にあります。
 私が子供の頃は、
 札幌市立大通小学校だった場所です。
 私の母親は大通小学校の卒業生です。
      ■         ■
 午後1:30からはじまるというので、
 私たちは30分前に裁判所に着きました。
 裁判所に入る時は、
 ちょうど飛行場の搭乗前のように、
 金属探知機と、
 ベルトコンベアー式の、
 手荷物検査機がありました。
 まさに空港でした。
      ■         ■
 さくらんぼさんのコメントのように、
 昔は空港のような金属探知機も、
 ベルトコンベアーの手荷物検査機もありませんでした。
 テロ対策なのでしょうか?
 空港のように、
 飲み物の検査機はありませんでした。
 携帯電話は、
 かごに入れて通しました。
      ■         ■
 札幌地裁HPによると
 裁判所は係りによって裁判官が変わります。
 ちょうど学校のクラスと担任が決まっているように、
 法廷と裁判官が決まっています。
 担当の曜日まで決まっています。
 札幌美容形成外科の担当は、
 民事第5部4係
 根本宜之裁判官です。
 開廷日は毎週月曜と水曜
 703号法廷です。

      ■         ■
 2016年5月30日(月)13:30からの703号法廷では、
 2件の事件が予定されていました。
 早く着いたほうから順番にはじまると、
 裁判所の書記官からお聞きしていました。
 私たちは、
 10分前の開廷と同時に法廷に入りました。
 もう1件の事件は、
 社会医療法人が被告の損害賠償請求事件でした。
      ■         ■
 私たちは早く着いたのですが、
 書記官から、
 大同生命側の弁護士さんが、
 新千歳空港からのJRが人身事故で遅れ、
 途中駅からタクシーで札幌に向かっています。
 15分程度遅れるそうです。

 …と告げられました。
 別件の損害賠償請求事件が始まりました。
      ■         ■
 期せずして、
 社会医療法人が被告の損害賠償請求事件を傍聴することになりました。
 私は白衣で、
 職員も制服で傍聴しました。
 原告側の弁護士さんが入廷して、
 私たちを見て驚いていたと家内が言ってました。
 私はとても興味深く弁護士さんのやりとりを聞いていました。
 この裁判の途中で、
 虎門中央法律事務所の、
 板垣幾久雄弁護士
 柴田征範弁護士が来られました。
      ■         ■
 口頭弁論というと、
 中学校の弁論大会のような弁論を想像します。
 実際は、
 大同生命からの訴状に対して、
 高橋智弁護士が作成してくださった
 準備書面という、
 答弁書について、
 弁護士双方と裁判官がやり取りをするものでした。
 高橋智弁護士から、
 コピーが薄くて判読しづらいところがあるので、
 差し替えをお願いしたい。
と求めた書類の原本を、
 裁判長と双方の弁護士が確認したりという内容でした。
      ■         ■
 このやり取りの後で、
 次回の口頭弁論の期日を決めることになります。
 703号法廷の開廷日は
 月曜と水曜です。

 相手方は東京から来るので、
 午後を希望されました。
 予定がつまっているらしく、
 分厚い手帳をくくりながら日程を調整していました。
 次回は平成28年7月25日(月)13:30からに決まりました。
 こんなふうに裁判が進んでいくと高橋智先生に教えていただきました。
 名医についた患者のように安心しました。
 高橋智先生に後光がさして見えました。
 先生のありがたさを痛感した一日でした。
20160531

投稿者 sapporobiyou : 19:58 | コメント (0)

2016年05月30日

第1回口頭弁論2016年5月30日(札幌地裁)

 今日、平成28年5月30日は第1回口頭弁論です。
 裁判所のことはよくわかりません。
 平成28年4月23日に、
 特別送達という郵便物が届きました
 第1回口頭弁論期日呼出状及び答弁書催告状
 平成28年4月22日と書いてあります。
      ■         ■
 裁判所からの書類には、
 事件番号 平成28年(ワ)第816号
 建物明渡請求事件
 原告 大同生命保険株式会社
 被告 医療法人札幌美容形成外科

 …と書かれています。
 札幌美容形成外科が被告です。
      ■         ■
 書類には、
 原告から訴状が提出されました。
 当裁判所に出頭する期日が下記のとおり定められましたので、
 同期日に出頭してください。
 なお、訴状を送達しますので、
 下記答弁書提出期限までに答弁書を提出してください。
  記
 期日 平成28年5月30日(月)午後1時30分
    口頭弁論期日
 出頭場所 703号法廷(7階)
 答弁書提出期限 平成28年5月23日(月)
 出頭の際は、この呼出状を法廷で示してください。

 危険物持込防止のため、入庁時に所持品検査を行っています。
 時間に余裕をもって来庁してください。

      ■         ■
 今日5月30日は通常診療の日です。
 抜糸予約の患者さんもいらっしゃいます。
 私たちは、
 診療を一時中断して、
 札幌地裁に行きます。
 さくらんぼさんがコメントしてくださったように、
 実際は書類のやり取りだけなので、
 あっという間に終わるそうです。
      ■         ■
 裁判所に確認したところ、
 13:30からは何件かの事件があるので、
 到着順に揃った事件からはじまるのだそうです。
 危険物持込防止の所持品検査は、
 裁判所1階で行われるます。
 さあ、
 大同生命との争いがはじまりです。
 明日の院長日記で詳しくご報告させていただきます。
20160530

投稿者 sapporobiyou : 22:22 | コメント (0)

2016年05月29日

明日は裁判所2016年5月29日

 明日から大同生命との裁判のはじまりです。
 第1回口頭弁論です
 札幌美容形成外科は通常診療の日です。
 患者さんには申し訳ございませんが、
 診療を中断して裁判所に行きます
 私は2~3時間はかかる?と思っていました。
 弁護士の高橋智先生から、
 約10分程度で終わりますと教えていただきました。
      ■         ■
 こんなことも裁判初心者にはわかりません。
 はじめて美容外科に行く時と同じです
 どんなところかと思って行ったら?
 拍子抜けしたという患者さんがいらっしゃいました。
 裁判は、
 到底一人では無理です。
 信頼できる弁護士さんにお願いして
 はじめて相手と争うことができます。
      ■         ■
 大同生命の主張は、
 建物が老朽化しているから退去せよとの一点張りです。
 大同生命側弁護士の今井和男さんが書いた本に、
 次の事例が載っています
 テナントリスク
 退去交渉は、
 建物が老朽化しているから退去せよとの一点張りで、
 一方的かつ強硬であったことから、
 (店子の)態度は、硬直化していた

 興味い解決策です。
 担当者は、改めて丁寧に説明することに加え、
 建替え後の物件への入居を認め、
 その際の賃料においても優遇し、
 また、休業補償をすることなどの提案をすることができた。

      ■         ■
 残念なことに、
 今井和男さんが著書に書いた
 丁寧な説明は一度もありません。
 それどころか、
 2016年3月分から、
 電気料金とガス料金を、
 無断で値上げされました。

 店子としては、
 説明をしてから料金値上げが正当だと思います
      ■         ■
20160324-1
 1月分の電気料金とガス料金は、
 前の大家さんが計算しました。
電気料(使用量4,223)平成28年1月_金額115,543円_消費税9,243円_合計124,786円(税込)
水道料_平成28年1月_金額8,852円_消費税708円_合計9,560円
ガス料_平成28年1月_金額8,956円_消費税716_合計9,672円

20160324-2
 2月分から大同生命が計算しています。
電気料(使用量3,405Kwh)平成28年2月_金額127,106円_消費税10,168円_合計137,274円(税込)
水道料_平成28年2月_金額8,850円_消費税708円_合計9,558円
ガス料_平成28年2月_金額11,165円_消費税893_合計12,058円

      ■         ■
 使用量が4,223から3,405と818Kwhも減っているのに、
 料金は124,786円(税込)から、
 137,274円(税込)へと12,488円もUPです。
 電気料金の単価が、
 27.36円から37.33円にUPしています
 何のことわりもなく、
 いきなり単価が高い請求書を送ってきました
      ■         ■
 私には診療を継続すること
 従業員の雇用を守ること

 …という重要な責任があります。
 大同生命札幌ビルの建替えのために、
 医療法人札幌美容形成外科をつぶすことはできません。
 明日から、
 高橋智先生のお力をお借りして、
 裁判所で争うことになります。
 2016年5月30日(月)は、
 12:00~14:00まで診療を中断します
 裁判所内では転送電話も受信できないので、
 電話も不通になります。
 ご迷惑をおかけしますがご理解をお願いいたします。

投稿者 sapporobiyou : 10:17 | コメント (0)

2016年05月28日

荻野先生のパン

 昨日の院長日記は、
 信州大学整形外科教授の加藤博之先生が書かれた、
 荻野利彦先生への追悼文です
 何度読み返しても、
 いい文章だと思います。
 加藤先生の、
 恩師、荻野先生への思いにあふれています。
      ■         ■
 愛妻家で、
 海外での学会発表、講演会には
 いつも奥様とご一緒でした

 その通りです。
 宴席では陽気にお酒を嗜まれ、
 オフタイムでは常に笑顔を絶やさず、
 ユーモアがありました。

 やさしい笑顔でした。
      ■         ■
 荻野先生に、
 さくらんぼさんからいただいた、
 ラ・フランスをお届けしたことがありました。
 先生のお宅は、
 閑静な住宅街にあります。
 紅葉がきれいな時期でした。
 あいにく先生はお留守だったので、
 玄関先にラ・フランスを置いて帰りました。
      ■         ■
 後日、
 荻野先生から、
 手づくりのパンをいただきました。
 2013年に荻野先生からいただいたメールです。
 私が2年位前から、家内に教わってパンを作っているのをお話ししたことはありませんでしょうか。
 今日は、先生にお礼の気持ちを込めてパンを作りました。
 一つは、(1)プンバーニッケル(Pumpernickel)と呼ばれるライ麦のパンで、幾つかあるようですが、我が家ではドイツ風と思っています。牛乳、バターは入っておらず、砂糖も極めて僅かで、甘く感じることはないと思います。
 もう一つは、(2)Crumble breadと呼ぶもので、パンの表面についているのが砕いたナッツであることからこのような名前になったのかと思います。少し甘味があります。両方とも我が家でいつも食べているパンです。
 どのようにして作るかを書かせて下さい。家内がブドウから作って継代している自家製酵母を、一昨日、冷蔵庫より出してパンを作るために増やしました。今朝9時頃に材料を混ぜてパンの生地を作り3時間位発酵させます。それを小分けして、パンの形を作り、さらに3時間程度発酵させます。その後に焼いて4時半頃出来上がりました。
 多すぎるようでしたら、(1)は、食パンのように切って、一回で食べる量をビニール袋に入れて密封し冷凍して下さい。食べる時は、冷凍庫から出して解凍し、袋から取り出して、20秒程度電子レンジで加熱すると作りたてのようになります。(2)は、袋ごと冷凍して、同様にしますが、2個で20秒程度の加熱です。
 もう一つは、新作ですが、先週アメリカ手の外科学会がサンフランシスコで開かれましたが、同じ時にスタンフォードに行ってきました。そこで求めてきたメープル味のチョコレートを入れたバターロールを作ってみました。2個入れてあります。
 ご笑味いただければ幸いです。
 寒さが増す折、御自愛下さい。

      ■         ■
 まる一日かかって、
 私のためにパンを作ってくださいました。
 いただいたパンは、
 今までに食べたどのパンよりも美味しく、
 最高の味でした。
 丁寧に作り方まで書いてくださって、
 荻野先生らしい文章です。
      ■         ■
 私の五十肩も治していただきました
 荻野先生のおかげで、
 毎日こうして診療が続けられます。
 私はパン作りはやったことがありませんが、
 いつか荻野先生のように、
 パン作りにもチャレンジしようと思います。
 ありし日を偲び、
 心から荻野利彦先生のご冥福をお祈りしています。

投稿者 sapporobiyou : 14:18 | コメント (0)

2016年05月27日

荻野利彦先生への追悼文 

 荻野利彦先生のことを検索していて
 次の文章を見つけました。
 荻野先生のお人柄をとてもよく表現されています。
 信州大学整形外科教授の加藤博之先生は、
 荻野先生のお弟子さんのお一人です。
 謹んで追悼文を引用させていただきます。
      ■         ■
 追悼文 
 一般社団法人日本手外科学会広報誌
 JSSH NEWS 日手会ニュース
 2016年3月14日 第45号
 故_荻野利彦先生を偲んで
 信州大学整形外科 加藤博之
 2015年5月、日本手外科学会名誉会員の荻野利彦先生が逝去されました。荻野利彦先生は北海道大学医学部助教授、札幌医科大学保健医療学部教授、山形大学医学部整形外科学教室主任教授として、また日本手外科学会の理事、第50 回日本手外科学会学術集会長をお務めになるなど、本学会を長年牽引されて参りました。特に、手の先天異常の分類、手術方法の開発においては世界に大きな足跡を残されました。
 荻野利彦先生は、1971年北海道大学医学部を卒業後直ちに整形外科に入局され、1975年に石井清一先生の率いる上肢班に入られました。当時の上肢班は荻野先生の4年先輩の薄井正道先生、1年後輩に三浪明男先生がおられ、それぞれに精力的に活動を開始されておられたと聞いております。その中で、石井先生より「手の先天異常」の診療、研究を勧められ、「最初は戸惑ったが古今の論文を読んでみると未開拓な分野だから、面白そうだと思って始めたんだよ」と荻野先生から聞いたように覚えております。石井先生の先見の明もさることながら、荻野先生の特筆すべき先進性は、手術手技の開発が主体であった当時の手外科医としては異色の基礎研究の知見を土台とした手外科学を始められた点であります。荻野先生は、実験奇形学の手法を取り入れて、それまで臨床的に推測されていた裂手症と多指症の関連性を鮮やかに証明されました(日整会誌、53:535-543,1979)。さらに一連の研究として、尺側列形成不全、橈側列形成不全、指列誘導障害などの成立過程や分類法へと発展していきました。現在用いられている日本手外科学会の先天異常分類マニュアルは、国際分類に荻野先生の研究成果などで修飾を加えた分類法です。1981年から1年間オーストリアのウイーン大学Millesi教授の下で腕神経叢の外科、ハンブルグのBuck-Gramcko教授に手の先天異常の研修を受けられました。その後の1985年からの10年間に、屈指症、小指外転筋による母指対立再建術、先天性橈尺骨癒合症に対する回旋骨切り術、指延長術、合短指症の分類、日本の手先天異常の統計など、ご自身の研究成果を欧米雑誌に毎年数編発表されました。 
 私は北大整形外科医員、助手として1985年-1991年に、荻野先生の先天異常外来、手術を手伝わせてもらう機会に恵まれました。加えて橈側列形成障害の成因に関する学位研究、米国留学もお世話を頂きました。私の30歳代は、荻野先生と一緒にいる時間の方が家族といる時間より長かったかもしれません。同時に私の家族も、荻野先生の奥様やご家族に大変にお世話になりました。
 荻野先生の診療や学問への情熱は人一倍であり、研究や診療ではわずかのごまかしも厳しく指摘されました。一方で、宴席では陽気にお酒を嗜まれ、オフタイムでは常に笑顔を絶やさず、ユーモアがありました。スキーが好きで、“3金会”と称して毎年3月第1週金曜日に札幌近郊のスキー宿に国内外の手外科医をお招きし、昼はスキー、夜は勉強会を通じて、交友を広められました。また、先天異常のご家族や患者さんへの診療、対応は大変に丁寧で、先天異常父母の会という患者支援団体の会員になられ、同会での講演やキャンプに参加されるなど社会への啓蒙活動もされておられました。
 1990年から札幌医科大学保健医療学部教授として異動され、さらに1996 年からは山形大学医学部整形外科主任教授となられる中で、国際手の先天異常研究会の創立会員、米国と英国手外科学会会員、英文雑誌の編集と査読などを通じて、海外の多くの手外科医の友人を作られ、“Toshi”と呼ばれ親しまれました。愛妻家で、海外での学会発表、講演会にはいつも奥様とご一緒でした。第50回日本手外科学会学術集会を開催された際には、山形に23人もの海外の著名な手外科医が集まり、50回記念大会が大いに盛り上がりました。この度の突然のご訃報に際して、米国手外科学会、韓国手外科学会をはじめ海外においても追悼文や黙祷が捧げられたと聞いております。
 荻野先生は実直な臨床家、曲がったことが嫌いな教育者でした。その真っ直ぐな性格ゆえにしばしば上司と正論で渡り合うこともあったように思いますが、一方ではその気骨ゆえに北大、札幌医大、山形大学とどこに行かれても教室員、患者、メデイカルスタッフからは篤い信頼を得ていました。2011 年に山形大学を惜しまれて退職された後は、札幌市内の病院で手の先天異常患者をマイペースで診療され、手術の教えを請う医師には大学の学閥に関係なく指導されていたと聞いております。
 2015年の日本手外科学会学術集会にはお元気なお姿でございましたが、その1月後の急逝ということで、奥様、ご家族の方々はもとより荻野先生にとりましても大変に無念と思います。荻野利彦先生のこれまでの手外科学と本学会への多大な貢献に改めて感謝申し上げますと共に、荻野先生のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

      ■         ■
 私の知り合いの息子さんが、
 加藤先生に腕を手術していただきました。
 北大整形外科に加藤先生がいらした時です。
 その後、加藤先生は信州大学整形外科教授にご就任されました。
 加藤先生が追悼文に書かれた通り、
 荻野先生は、
 実直な臨床家、
 曲がったことが嫌いな教育者でした。
 その真っ直ぐな性格ゆえに
 しばしば上司と正論で渡り合うこともあったように思います

      ■         ■
 山形大学の事件
 形成外科医としてとても残念な事件でした。
 患者さんは今でも悩んでいらっしゃると思います
 荻野先生は、
 山形大学を退職後も、
 手の患者さんを
 やさしく
 しっかり
 診療していらっしゃいました。
 先生のご冥福を心からお祈りしています。

投稿者 sapporobiyou : 18:12 | コメント (0)

2016年05月26日

荻野利彦先生一周忌

 昨日の院長日記、
 フジの花が咲いています2016で、
 さくらんぼさんに教えていただきました。
 私が尊敬する、
 荻野利彦先生の一周忌
 2016年5月22日でした。
 大同生命との裁判などでごたごたしていて
 忘れていてほんとうに申し訳ございませんでした
      ■         ■
 私がさくらんぼさんと知り合ったのは、
 さくらんぼさんからいただいたメールがきっかけでした。
 さくらんぼさんのこと
 2009年2月15日の院長日記に書いてあります。
 ご質問をいただきましたので、
 さくらんぼさんのことを書きます。
 2007年4月12日に日本形成外科学会のことを書きました。
 その中で、
 午後は山形大学医学部整形外科の
 荻野利彦教授の特別講演をお聴きしました。
 荻野先生は北大のご出身で、
 一時札幌医科大学教授もなさっていらっしゃいました。
 先生のライフワークは手の先天異常。
 生まれつき指が6本あったり、
 指が足りなかったり、
 あっても極端に短かったり、
 さまざまな異常があります。
      ■         ■
 荻野先生はこの手の先天異常の世界的権威です。
 先生のすごいところは、
 そんなに偉い先生なのに、
 偉ぶらないのです。実に謙虚です。
 小柄な先生ですが、手術がとてもお上手です。
 もし、生まれた子供が手や足に先天異常があれば、
 荻野教授がお薦めです。
 と書いたのが、
 たまたま荻野利彦で検索されていた、
 さくらんぼさんにヒットされました。
      ■         ■
 2007年12月26日21:53に
 一通の相談メールを受け取りました。
 【ご相談内容】
 私は山形大学整形外科の患者で
 脊髄腫瘍他二度手術していただき
 現在も通院しながら元気に働いています。
 荻野利彦教授は北大出という事で
 メールを差し上げました。
 ………………………………………………
 ………………………………………………
 荻野先生を助けてください。よろしくお願いします
      ■         ■
 私はさくらんぼさんからお聞きするまで、
 荻野教授の窮状(きゅうじょう)を知りませんでした。
 荻野教授は整形外科の先生です。
 とても穏やかな先生で、
 手の先天異常の世界的権威です。
 世界中の手の外科医から、
 ドクターOGINOは信頼されています。
 ‘悪いことをする’とか
 ‘不正をする’とかと
 一番、縁がない真面目な先生です。
      ■         ■
 山形大学の事件という日記に、
 荻野先生が関係したという事故のことを書いてあります。
 2008年6月25日から
 6回シリーズで書きました。
 私としては、かなり力を入れた日記です。
 どんなに一生懸命手術をしても、
 不満足な結果になることがあります。
 それが手術というものです。
 私が手術をさせていただいても、
 予想しなかった結果となることがあります。
      ■         ■
 山形大学の医療事故
 形成外科が関係した事故でした。
 形成外科専門医が、
 皮膚科に入院中の患者さんを手術しました。
 私は、長い間、皮膚科で働きました。
 皮膚科の看板の下で、
 形成外科の手術をする苦労を
 イヤというほど知っています。
 荻野先生もよく存じています。
 私が尊敬する先輩のお一人です。
      ■         ■
 残念なことに、
 荻野利彦先生の裁判は敗訴しました
 仙台高裁への控訴も棄却されました
 その後、荻野先生は札幌に戻られました。
 私の五十肩を治してくださいました
 荻野利彦先生は、
 2015年5月22日ご逝去されました。
 68歳という年齢はあまりにも若すぎました。
 心からご冥福をお祈りしています。
dr_ogino 

投稿者 sapporobiyou : 18:39 | コメント (0)

2016年05月25日

フジの花が咲いています2016

 フジの花が咲きました
 2012年6月3日の院長日記です。
 フジの花が咲きました2015
 2015年5月27日の院長日記です。
 今年は暑い日が多かったせいか、
 例年より早く満開です。
      ■         ■
 ビル立退き問題など、
 ストレスの多い毎日ですが、
 通勤途中で、
 可憐に咲く花を見つけると、
 心がほっとします。
 私は花好きな男です。
 中富良野の故富田忠雄さんを尊敬しています
      ■         ■
 フジの花が咲いている場所は、
 JR函館本線の高架の横です。
 伊藤邸の裏です。
 伊藤邸では、
 高層マンションの建設工事がはじまりました
 藤棚は、
 函館本線が高架になる前は、
 線路用地だった場所にあります。
      ■         ■
 将来、北海道新幹線が札幌まで来ると
 この藤棚は(おそらく)撤去されます。
 時代の流れです。
 仕方がないことだと思います。
 新幹線が来るまでは、
 毎年このふじ棚を楽しませてもらいます。
 来週月曜日には第一回口頭弁論です
 初回はすぐに終わると聞いています。
 生きている限りいろいろな試練があります。
20160525

投稿者 sapporobiyou : 16:11 | コメント (0)

2016年05月24日

開業は場所が命

 ある先生から教えていただいた言葉です。
 開業するなら、
 場所が命
 どんな名医でも
 開業場所を誤ると
 患者さんは来てくれない

 私もその通りだと思います。
 開業場所は成功への第一歩です。
      ■         ■
 ふつうの人はご存知ないと思います。
 医療機関の経営は大変です
 倒産する病院やクリニックがあります
 開業したものの、
 患者さんが来てくれなくて
 当直のアルバイトに行く先生がいます
 いい先生だから、
 千客万来とはなりません
      ■         ■
 開業のノウハウは、
 医学部では教えません

 開業に必要な手続きすら、
 おそらく講義では教えていないと思います。
 医療機関の新設や移転は大変です。
 ビルを変わるだけで、
 すべて最初から届出が必要で、
 検査も受けなくてはなりません。
      ■         ■
 私が札幌美容形成外科を開業した時には、
 札幌駅周辺のビルというビルには、
 ほぼすべて実際に行ってみました。
 階段で
 歩いてチェックしました。
 階段に、
 たばこの臭いが充満したビルもありました。
      ■         ■
 現在の開業地を選んだのは、
 札幌駅から徒歩5分以内、
 雪印パーラーという、
 知名度抜群のビルです。
 雪印パーラーが入居しているビルの3階で、
 間違う人はほぼゼロです。
 この場所には深い思いがあります。
      ■         ■
 ある日突然ビルのオーナーが変わって、
 建物が老朽化しているからとの一点張りで、
 2016年秋まで
 長くても2016年12月までに退去

 …と言われても、
 移転先のビルがありません
 5月30日(月)13:30から、
 第一回口頭弁論で裁判がはじまります
 人生いつ何があるかわかりません。
 裁判所がどんな判断をしてくれるのか?
 裁判がいつまでかかるのか?
 まったくわかりませんが、やれることをやってがんばります
open

投稿者 sapporobiyou : 21:05 | コメント (0)

2016年05月23日

大同生命との裁判①

 平成28年4月23日に、
 特別送達という郵便物が届きました。
 分厚い郵便物です。
 1000円切手が2枚も貼ってある郵便は、
 はじめて見ました。
 裁判所からの書類もはじめてです。
 こんな郵便が届いたら、
 ふつうの人なら驚くと思います。
      ■         ■
 私は弁護士の高橋智先生からお聞きしていました。
 『裁判所から書類が届いたら送ってください』
 …と連絡を受けていました。
 信頼できる弁護士さんにお願いして
 ほんとうによかったと思いました。
 特別送達の郵便物は、
 札幌地方裁判所、
 民事第5部4係からでした。
      ■         ■
 下の写真のように、
 第一回口頭弁論期日呼出状及び答弁書催告状
 平成28年4月22日と書いてあります。
 裁判所から、
 原告から訴状が提出されました。
 当裁判所に出頭する期日が下記のとおり定められましたので、同期日に出頭してください。
 なお、訴状を送達しますので、下記答弁書提出期限までに答弁書を提出してください。
 記
 期日 平成28年5月30日(月)午後1時30分
    口頭弁論期日
 出頭場所 703号法廷(7階)
 答弁書提出期限 平成28年5月23日(月)

      ■         ■
 今日が答弁書の提出期限です。
 高橋智法律事務所から提出していただきます。
 私は高橋智先生にお願いしているので安心です。
 もしいきなり弁護士さんを選ぶところから始めると、
 かなり大変だと思います。
 これから大同生命との裁判がはじまります。
 裁判は公開されます。
 平成28年5月30日(月)午後1時30分
 札幌地方裁判所7階の703号法廷です。
 お時間がございましたら傍聴にいらしてください。
20160523
20160523-2

投稿者 sapporobiyou : 21:35 | コメント (0)

2016年05月22日

スズランが咲いています2016

 今朝の札幌はあたたかでいい天気です。
 今月は北海道の北見地方で真夏日になり、
 なんと全国最高気温になりました。
 毎年楽しみにしている…
 北海道疔横のスズランが咲いています。
 毎年すずらんの開花日記をつけています。
 2015年5月15日
 2014年はライラックの開花を書いていました
 2013年5月27日
 2012年5月19日
 2010年5月23日
      ■         ■
 スズランは札幌市の花です。
 ライラックもちょうど咲いています。
 ライラックは札幌市の木です。
 ちなみに、
 札幌市の鳥はカッコウです
 昔は北大の森でよくカッコウの声を聞きました。
 今はどうなのでしょう?
 札幌の街中でカッコウの声を聞くことはありません。
      ■         ■
 毎日ストレスの多い生活です
 美容外科も、
 形成外科も、
 お医者さんは楽ではありません
 通勤途中で、
 白いかわいい花を見つけるとほっとします。
 でもかわいいスズランは毒草なのです
 今日も一日元気で働きます。
20160522

投稿者 sapporobiyou : 10:01 | コメント (0)

2016年05月21日

針穴一つでもクレーム

 患者さんを自分の彼女だと思う
 生粋の美容外科医、
 ノエル銀座クリニック院長の
 保志名勝先生のお言葉には重みがあります
 どんなことがあっても、
 患者さんを怒らない保志名勝先生。
 福田慶三先生が発表された、
 美容外科医の心得3段活用のように、
 患者さんから怒られない
 患者さんを怒らせない

 たくさんのノウハウをお持ちです
      ■         ■
 今回の第104回日本美容外科学会(JSAS)でも、
 名人の一言をお聞きしました。
 ライブサージェリーという、
 鼻の手術を見ながらの討論です。
 針穴一つでもクレームになる
 糸は見える場所にかけてはいけない。

 さすがと思いました。
      ■         ■
 高いお金を払って、
 美容外科に来るお客さんの要求は高いです。
 高いホテルや、
 高いレストランが、
 床にゴミ一つ落ちていないのと同じです。
 鼻の手術で、
 ちょっとした加減で、
 糸が見える場所にかかって、
 1㎜以下の針穴が残ってもクレームになります。
      ■         ■
 二重まぶた埋没法では、
 内出血が起きただけで、
 二重の幅が変わってしまいます。
 美容外科には、
 形成外科以上に繊細な手術が要求されます。
 学会に参加すると、
 教科書に書いていない、
 ちょっとした一言が聞けます
 私が2つの日本美容外科学会に参加する理由です。

投稿者 sapporobiyou : 18:45 | コメント (0)

2016年05月20日

名人の一言

 十仁系日本美容外科学会(JSAS)は、
 形成外科系日本美容外科学会(JSAPS)とは、
 参加する医師の顔ぶれが違います。
 中国から、
 たくさんの女性医師が参加しています。
 目に余る行為もありますが、
 貪欲に技術と知識を学ぶ目線はすごいです。
      ■         ■
 韓国の先生は、
 米国形成外科学会誌(PRS)に掲載される論文を書くような、
 素晴らしい先生も参加されます。
 鼻の手術で有名な、
 シミアンクリニック
 心美眼の、
 鄭東學ジョン・ドンハク)先生
 (英語表記は、Dong-Hak Jung先生)も、
 毎年必ず出席されています。
      ■         ■
 十仁系日本美容外科学会(JSAS)に参加して感じることです。
 私は形成外科医で、
 美容外科医じゃないな。
 まだまだ修行が足りないな。
 よくこう感じます。
 美容外科医には、
 十仁スピリットが大事だと(私は)思います
      ■         ■
 美容外科スピリット
 2007年9月29日の院長日記です。
 美容外科は技術だけでは食べて行けません
 お客様のニーズに合わせた手術や治療を提供できるのが
 美容外科だと日高先生から教えていただきました。
 私はまだまだ修行が足りません。
 横柄な形成外科医のままです。
 自分の考えに合わない手術はお引き受けしていません。

      ■         ■
 名人の言葉は重いです
 たとえば、
 患者さんを自分の彼女だと思う
 2015年6月9日の院長日記です。
 私の生涯で一番記憶に残る特別講演、
 福田慶三先生の
 美容外科医の心得3段活用は、
 巨匠と呼ばれる、
 著名な先生へのインタビューでした。
 東京、大阪、岐阜へわざわざ行かれて、
 福田先生みずからインタビューされました。
      ■         ■
 ためになることが満載でした。
 一番印象に残ったのが、
 ノエル銀座クリニック院長の
 保志名勝先生のお言葉でした。
 保志名先生は、
 どんなことがあっても、
 患者さんを怒ったりしないそうです。
      ■         ■
 福田先生が、
 『どうして怒らないのですか?』と質問されました。
 保志名先生のお言葉は、
 『すべての患者さんを、自分の彼女だと思ったら、怒れないじゃないですか

 これをお聞きして、
 私はすごいと思いました。
 私は彼女でも奥さんでも怒ります
 人間性の問題かと思ったら違いました。
      ■         ■
 福田先生:
 『どうやって怒らないようになったのですか?』 
 保志名先生:
 『十仁で鍛えられました

 私:なるほど!と思いました。
 十仁スピリット
 2008年5月12日の院長日記です。
      ■         ■
 形成外科出身の(自称)美容外科医は、
 技術が売り物でも、
 なかなか…
 すべての患者さんを、
 ♡自分の彼女♡
だと、
 思えないことも多くあります。
 私は、
 すべての患者さんを、
 自分の家族だと、
 思っています。

 家族だから怒りもしますし、 
 できないものはできないと言います
      ■         ■
 持って生まれた性分だから、
 もう還暦も過ぎているから、
 こんなガンコな性格は直せないと思います。
 保志名先生のように素敵な美容外科医に、
 自分の彼女だと思って
 手術をしていただくのは、
 女性にとって幸せなこと
だと思いました。
      ■         ■
 十仁系日本美容外科学会(JSAS)に参加すると、
 こんな名人の一言を聞くことができます。
 学会の討論の間に、
 ノエル銀座クリニック院長の
 保志名勝先生が何気なく話された言葉の中に、
 美容外科医ならではの苦労と、
 たくさんの経験から生まれたノウハウがありました。
 ぜひ来年5月の第105回日本美容外科学会(JSAS)に参加してください。
 今年と同じ赤坂のANAインターコンチネンタル東京で開催されます。
 学会長は城本クリニックの森上和樹先生です。

投稿者 sapporobiyou : 18:37 | コメント (0)

2016年05月19日

日本美容外科学会(JSAS)へのお誘い

 2日間の第104回日本美容外科学会(JSAS)が終わりました。
 学会長の聖心美容クリニック統括院長、
 鎌倉達郎先生に感謝しています。
 ライブサージェリーもあり、
 活発な討論もあり、
 いい学会だったと思います。
 最終的な参加者は817人だったと、
 鎌倉会長が最後の挨拶でお話しされました。
      ■         ■
 何度も書いているように
 日本には、
 同姓同名の、
 日本美容外科学会が2つあります
 2つの学会を一つにしようという動きがありましたが
 残念なことに無くなってしまいました。
      ■         ■
 2006年12月1日の院長日記に書いた私の文章です。
 私はもともと形成外科医でしたから最初に形成外科系の日本美容外科学会(JSAPSに入会いたしました。偉い形成外科医の中には十仁系日本美容外科学会を毛嫌いする先生がいらっしゃいます。私もずっと十仁系学会には入ってはいけないと思っていました。
 平成14年8月に中央クリニック札幌院の院長にさせていただきました。この時に十仁系日本美容外科学会に入会しました。形成外科系にはチェーン店の美容外科医になってはいけないという暗黙のルールのようなものがありました。私のように大学の形成外科講師からチェーン店の店長になった例はマレでした。
 はじめて十仁系学会に入り、上海で行われた国際学会で発表しました。この時に十仁病院院長の梅澤文彦先生が私のところへいらしてくださり「先生ようこそこの学会にいらしてくださいました」とおっしゃってくださいました。少し肩身の狭い思いで参加した私はVIPの梅澤先生から歓迎されてとても嬉しく思いました。上海の学会では韓国や台湾、中国の先生と親しくなりました。日本に帰ってから韓国の鄭東學ジョン・ドンハク)先生(英語表記は、Dong-Hak Jung先生)から韓国へ講演に来てくださいとメールをいただきました
 形成外科系の日本美容外科学会は十仁系学会の会員が発表しようとしてもなかなか歓迎してくれない風潮があります。確かに学術的には形成外科系の方が優れた先生もいらっしゃいますが、十仁系学会も積極的にライブサージェリーという手術の実況中継を取り入れて活発に活動しています。米国や韓国など海外でも形成外科系と非形成外科系学会の仲が悪いところが多いようです。日本では逆に2つの日本美容外科学会を仲良く1つにしたいと考えている先生がいらっしゃいます。私もいつの日か2つの学会が1つになればよいのに・・・と考えています。

      ■         ■
 私は毎年2つの日本美容外科学会に参加しています。
 私のように形成外科出身で、
 2つの日本美容外科学会に参加する医師が増えています。
 こちらの学会(JSAS)には、
 もともと十仁病院で、
 美容外科をずっとなさった先生がいらっしゃいます。
 ためになる内容があります。
 開業医の本音が聞けます
      ■         ■
 日本形成外科学会とは違った雰囲気です。
 確かに、
 海外からの参加者で、
 お行儀のよくない先生がいます。
 撮影禁止なのに、
 iPhoneで動画まで撮る人もいます。
 文化の違いだと感じます。
 それでも参加すると勉強になります。
 ぜひ形成外科の先生にも参加していただきたいです。

投稿者 sapporobiyou : 17:50 | コメント (0)

2016年05月18日

第104回日本美容外科学会(JSAS)東京②

 第104回日本美容外科学会(JSAS)の報告です。
 日本人だけではなく、
 韓国、
 台湾、
 中国、
 ベトナム、
 米国、
 欧州、
 たくさんの先生がいらっしゃいました。
      ■         ■
 同時通訳も入っています。
 でも、
 やはり英語の発表は、
 英語で聴いて、
 英語で質問するに限ります。
 同時通訳の女性はベテランですが、
 なかなか(医学の)細かいことまではわかりません。
      ■         ■
 学会に参加するたびに、
 英語ができなかった私を、
 英語好きにしてくださった、
 NHKラジオの、
 杉田敏先生に感謝しています
 毎日、杉田先生の声をお聞きして、
 耳が退化しないように訓練しています
 これが61歳でも英語で質問できるコツです。
      ■         ■
 昨日は、
 米国のSteven. R. Cohen先生の発表をお聞きしました。
 私がbFGFのことを質問しました
 これはとてもPoliticalな問題を含むと言われました。
 Cohen先生ご自身は、
 脂肪注入はするけれど、
 bFGFはお使いにはならないそうです。
      ■         ■
 会場の先生にも質問しました。
 ヴェリテクリニックの福田慶三先生は、
 bFGFの濃度が問題。
 福田先生は、
 bFGFを使わないと発言されました。
 確かに効果があることは認めます。
 ただ膨らみ過ぎた時にどう対処するか?
 ここが問題です。
      ■         ■
 夜は懇親会がありました。
 私が尊敬する、
 美容外科の師、
 高須克弥先生とお会いできました。
 高須先生はお元気です。
 またいつか、
 高須先生が2つの日本美容外科学会を、
 一つにまとめてくださる日を期待しています。
20160518

投稿者 sapporobiyou : 17:30 | コメント (0)

2016年05月17日

第104回日本美容外科学会(JSAS)東京①

 第104回日本美容外科学会(JSAS)に参加するため、
 昨夜、東京に来ました。
 部屋に入ってしばらくすると、
 突然iPhoneから緊急地震速報のけたたましい音がしました。
 ホテルの緊急全館放送が流れました。
 このホテルは安全ですと話す男性の声が、
 とても緊張していました。
      ■         ■
 EVも一時停止しましたが、
 約10分くらいで復旧しました。
 4月に福岡であった日本形成外科学会でも、
 熊本地震がありました
 学会でホテルに泊まることも多いです。
 大地震に備えて、
 非常階段を確認することにします。
 毎日階段で鍛えているので
 階段で非難することには自信があります
      ■         ■
 今日と明日の日本美容外科学会は、
 十仁系と呼ばれる美容外科学会です。
 日本には、
 同姓同名の、
 日本美容外科学会が2つあります
 2つの学会を一つにしようという動きがありましたが
 残念なことに無くなってしまいました。
      ■         ■
 今年の学会は、
 聖心美容クリニック統括院長の、
 鎌倉達郎先生が会長です。
 会場は、
 赤坂のANAインターコンチネンタル東京です。
 2日間で最新の情報を仕入れて帰ります。
 韓国の先生や日本の先生と情報交換をしました。
 同時通訳レシーバー無しで英語の発表を聞けて
 英語で質問できるのはいいです。
 若い先生にNHKのビジネス英語をすすめます

投稿者 sapporobiyou : 18:10 | コメント (0)

2016年05月16日

メール相談への礼儀

 私は自他共に認める、
 ばかが10個くらいつく、
 くそ真面目な人間です
 曲がったことは大嫌いです。
 人をだますのも大嫌いです。
 自分もだまされたことがあります
 
      ■         ■
 この院長日記をはじめてから、
 今年10月で丸10年になります。
 よく続けたものだと、
 自分でも感心しています。
 HPを作ってくださった、
 愛知県豊橋市の
 ウェブデザインオフィスクロスロード
 須崎克之さんのおかげです。
 感謝しています
      ■         ■
 メール相談へのお願い
 2015年7月30日の院長日記です。
 最低限必要なのは、
 いつ、
 どこで、
 どんな治療を受けたか?
 お名前もフルネームで、
 住所も電話番号もしっかり記載してください。

 そうしないと正確に回答できません。
      ■         ■
 メールの送信は、
 相談フォームからその都度送信してください
 そうすると、
 自動返信メールが届きますし、
 セキュリティーがしっかりしたメールになります。
 もし心配なことがあれば、
 治療を受けたクリニックに、
 何という薬を、
 どれだけ注射したか聞いてください。
      ■         ■
 法律で定められたカルテの保存期間は5年間です。
 どんなクリニックでも、
 法律で、
 治療内容を記載する義務があります。
 自分がどんな治療を受けたのか?
 何という薬を注射してもらったのか?
 正確に知っておくことが大切です。
 ネットの情報にはうそもたくさんあります
 注意してください。

      ■         ■
 困るのが、
 次のようなメールです。
【お名前】:はなこ
【性別】:女性
【年齢】:22
【ご住所】:〒 0600001 北海道札幌市
【電話番号】:060-000-0000
【メールアドレス】:hanakokomattemasu@gamail.com
【ご相談項目】:眼瞼下垂
【ご相談内容】:自分の目が眼瞼下垂と他の病院で言われました。その病院では保険適応にならないと言われました。保険適応になるかどうか写真で見てもらえますか?

      ■         ■
 メールでいくら相談してもらっても、
 実際に診察をしてみないとわかりません。
 北海道以外からの相談メールも多数届きます。
 どこの病院で手術を受けたのか?
 今までに何回手術を受けたのか?
 詳しくわからなければ正確な回答はできません。
 せめて姓名くらいは入力するのが、
 最低限の礼儀だと私は思います。
      ■         ■
 奥さんと喧嘩しながら返信することもあります
 『メールの返事書いているから静かにして!』
 『考えているから黙っていて!』
 家内も負けじと反論します。
 『あなたは四六時中仕事をしている。』
 『家庭の団欒(だんらん)というのがない。』
 『じゃぁ、あんた代わりに書いてょ!』
      ■         ■
 私は働き者の頑固おやじです。
 メールのご返事も…
 ためてしまうと書けなくなるので、
 時間がある時に…
 すぐに、ご返事をするようにしています。
 返事に困るメールもいただきます。
 できる限り、
 親切にご返事を書くようにしています。
 最低限の礼儀はわきまえて送信してください。
 そのほうがいっぱい返信を書いてもらえます
20150303-1

投稿者 sapporobiyou : 11:11 | コメント (0)

2016年05月15日

ケナコルトの注射2016

 毎日、私のつたない院長日記を読んでいただきありがとうございます。
 少しでも役立つこと
 ネットで検索しても出ていないこと。
 どれを信じたらいいかわからなくて
 いろいろ調べて、
 とうとう私の院長日記にたどり着いた方
 少しでも役立つ
 有益な情報
 …を提供するように努力しています。
      ■         ■
 今までに受けた相談の中で、 
 困るのが、
 bFGF注射による後遺障害です。
 第37回日本美容外科学会(東京)④
 2014年9月5日の院長日記です。
 自分の血から採った血小板を注射して、
 シワを取ったり若返りをする治療です。
 b-FGFが入ったフィブラストスプレーを混ぜると、
 劇的な効果が出ます
      ■         ■
 このフィブラストスプレーを混ぜることについて、
 積極的に治療をすすめる先生と、
 私のように超慎重で、
 今のところ絶対にしないという医師がいます
 良い結果だけを見ると、
 実にすごいと思います。
 問題なのは、
 注射後に予想以上に膨らんでしまったり、
 『しこり』が残る方がいることです。
      ■         ■
 膨らんでしまった方を、
 【簡単】に治す方法がありません。
 これが慎重派が使わない理由です
 b-FGFを入れるか入れないか?
 入れたものを使うのだったら、
 患者さんにはどう説明して、
 副作用にはどう対処するのか?
 学会として結論が出ることを期待しています
 残念なことですが、
 2016年5月現在、日本美容外科学会としての結論は出ていません
      ■         ■
 この後遺障害に対して、 
 ケナコルトという薬を注射してほしい
 注射しようと思う
 …そんな相談を受けることがあります。
 申し訳ありませんが、
 札幌美容形成外科では実施していません。
 理由は次の通りです。
 注射薬による失明
 2015年10月21日の院長日記です。
      ■         ■
 2015年10月21日
 私が不思議に思うのが、
 レディエッセ(Radiesse)という注射で
 鼻を高くしようと思った女性が、
 失明までしているのに、
 マスコミが一向に報道しないことです。
 ふつうの日本国民は、
 鼻を高くする注射で失明したなんて、
 信じられないと思います。
      ■         ■
 美容形成外科のHPで、
 レディエッセ(Radiesse)という注射で失明した人がでたので、
 この注射の取り扱いを止めました

 …と書いているのは、
 札幌美容形成外科の他にはあまり見ません
 まして、
 謹告
 当院で鼻を高くする目的で、
 注入治療を受けた患者さんが、
 皮膚が壊死になってしまいました。
 失明してしまいました
 そのため鼻の注入治療を今後は行いません。

 …というような文言はどこにもありません。
      ■         ■
 事故を起こした美容外科では、
 性懲りもなくなんちゃっての先生が、
 他の注入剤で鼻を高くしましょう
 …というようなブログまで書いています。
 失明というのは、
 重大な医療事故なのに、
 厚生労働省も、
 国民生活センターも、
 消費者庁も、
 注意喚起をしていません。
 残念なことです。
      ■         ■
 経験を積んだ医師は、
 注射剤によって失明することを知っています。
 形成外科でケロイド治療によく使う、
 ケナコルトAという注射薬があります。
 皮内用関節腔内用
 水懸注50mg/5ml
 トリアムシノロンアセトニド水性懸濁注射液

 …という薬です。
 形成外科医なら誰でも知っています。
      ■         ■
 この薬の
 重大な副作用
 10)失明、視力障害 
 頭頸部(頭皮、鼻内等)への注射により、網膜動脈閉塞が生じ、失明、視力障害があらわれたとの報告があるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

 これが書いてあることを知っている形成外科医は、
 意外と少ないと思います。
 実際に、
 眉の近くに注射をして失明したという例があります。
      ■         ■
 ネットで検索すると、
 耳鼻科の先生が書かれた文章があります
 愛媛県西条市大町520-8の
 篠原内科外科耳鼻科
のHPです。
 ここに、
 医事問題委員の方のコメントです。
 「ケナコルトに関して医事問題委員会からの注意喚起が出されていますので、ご報告しておきます。
 ケナコルトの下鼻甲介粘膜注射で失明による事例が、
 九州で1件、近畿で数件あり、危険性の高い治療法と報告さています。
 患者さんの安全を考えるなら、決して行うべき治療法でないとの見解になっています。

 …と書かれています。
      ■         ■
 形成外科でケロイドに注射するのは問題がないと私は考えます。
 ただ、
 目の近くにケナコルトを注射する時には、
 この網膜動脈閉塞が生じ失明に気をつける必要があります。
 レディエッセ注射による失明も、
 このケナコルトによる、
 網膜動脈閉塞が生じ失明と同じ仕組みです。
 台湾の事故がネットに掲載されてから、
 私は注意して使用していました。
 札幌美容形成外科では失明事故はありません。 
      ■         ■
 bFGFの後遺障害を治すのは難しいです。
 私のところにもbFGF注射後の相談が来ます。
 申し訳ありませんが、
 注射してもらったクリニックに相談してください。
 当院では治療できません

 …と回答しています。
 責任を持って治せないからです
 bFGFを使った治療を受けたい人や
 後遺障害で困っている人には、
 福岡の飯尾形成外科をおすすめします。
 信頼できる先生です

投稿者 sapporobiyou : 16:35 | コメント (0)

2016年05月14日

ある日突然_薬でショック⑤

 このシリーズの最終回です。
 局所麻酔薬のキシロカインで、
 これほど重篤な症状になった人を、
 はじめて知りました。
 あらためて、
 日常診療で注意しなくてはいけないと痛感しました。
 記事を書いてくださった、
 朝日新聞社の鍛治信太郎記者に感謝しています。
      ■         ■
 平成28年5月13日金曜日、朝日新聞朝刊の記事です。
 (患者を生きる:3051)ある日突然_薬でショック⑤情報編_アレルギーの特定検査を
 アレルギー反応は、体に入ってくる異物を攻撃して排除する免疫機能が過剰に働いて起きる。原因となるのは食物や花粉、ダニなどさまざまで、薬も含まれる。
 同志社女子大薬学部の杉浦伸一(すぎうらしんいち)教授は「どんな薬でも原因になりうる」と話す。
 日本アレルギー学会のウェブサイトによると、抗菌薬や消炎鎮痛薬、かぜ薬、抗けいれん薬、痛風治療薬はアレルギーを起こしやすく、また、重症になる恐れもあるので注意が必要という。高血圧や糖尿病の治療薬、造影剤、局所麻酔薬、抗がん剤などでも起きることは少なくない。症状で最もよくみられるのは皮膚症状で、じんましんや湿疹といった軽症から、体中がただれる重症まである。ほかの症状には呼吸器障害や肝障害、腎障害などもある。
 連載で紹介した兵庫県の女性(49)は局所麻酔薬で「アナフィラキシー」を起こした。これは即時型のアレルギー反応で、呼吸困難、発疹、吐き気、腹痛など全身に症状が現れる。特に、血圧の低下や意識障害を伴う場合は「アナフィラキシーショック」と呼ばれ、命にかかわる。
 学会のアナフィラキシーガイドラインによると、アナフィラキシーショックによる死亡の原因は、医薬品が最も多かった。次いで、ハチによる刺し傷、食物、血清と続く。血清は、毒ヘビにかまれた時などの治療に使われる。
 アナフィラキシーショックの治療では、血圧を上げたり、気管を広げたりする作用のあるアドレナリンを注射する。効果の持続時間が短いので、症状が続く場合はアドレナリンを追加する。酸素吸入や食塩水の点滴、抗アレルギー薬なども使う。
 ショックを起こさないようにするには、どうすればよいのか。埼玉医科大の土田哲也(つちだてつや)教授は「薬剤に対するアレルギーは一度なるとその体質は一生続くと考えた方がよい。対策はその薬を使わないようにすることに尽きる」と語る。
 アレルギーのある薬をカードに書いてふだんから健康保険証などと一緒に持ち、診療を受けるときに医師や薬剤師に必ず見せるようにする。そのためには、どの薬にアレルギーが疑われるのか検査で調べる必要がある。
 (鍛治信太郎)
20160514

アナフィラキシーの主な症状/アナフィラキシーショックによる死亡数
(以上、朝日新聞より引用)

      ■         ■
 上の表を見て驚いたのは、
 2001年~2013年までの、
 アナフィラキシーショックによる死亡数。
 医薬品323人、
 ハチ刺傷266人です。

 13年間で、
 ハチに刺されて266人も亡くなっていることを、
 恥ずかしながら知りませんでした。
      ■         ■
 なっちゅんさんからコメントをいただき、
 調べたらこちらのページがヒットしました
 蜂に刺されたときの症状と対策
 蜂に刺されたときの症状には、刺された場所のまわりにだけ現れる局所症状と、体中にでる全身症状とがあるので、症状をよく観察し、直ちに緊急処置を行うこと。
 軽い全身症状では、顔や体が酒を飲んだ時のように赤くなり、全身にかゆみが起こり、なんとなくだるい、苦しいといった症状があらわれます。
 中ぐらいの全身症状では、軽い全身症状に加えて、喉がつまったような感じがして胸苦しくなったり、口が渇き、口のなかがしびれたような感じがします。また、腹痛、下痢、吐き気を起こしたり、さらに頭痛、目まいがしたり、全身がむくんだりします。
 重症症状では、息をするのも苦しくなり、物を呑み込めなくなり、声がしわがれて、全身の力が抜け、その場にうずくまってしまいます。また、目が見えなくなったり耳が聞こえなくなったりして、意識がはっきりしなくなったりしますので、一刻を争って緊急処置をとらなければ、死亡してしまいます。
 林業・木材製造業労働災害防止協会資料から引用

      ■         ■
 刺す蜂の中で怖いのは、
 スズメバチアシナガバチで、
 夏から秋がピークで危険です。

 こんなことも知りませんでした。
 アナフィラキシーはこわいです。
 アレルギー体質の人は、
 くれぐれも注意してください。
 この連載を書いてくださった、
 朝日新聞社の鍛治信太郎記者に感謝しています。

投稿者 sapporobiyou : 19:08 | コメント (0)

2016年05月13日

ある日突然_薬でショック④

 平成28年5月12日(木)昨日の朝日新聞朝刊の記事です。
 (患者を生きる:3049)ある日突然_薬でショック④_直接ふれる作業は回避
 兵庫県の准看護師の女性(49)は昨年10月、勤務先の総合病院で過って麻酔薬の瓶を床に落として割ってしまい、薬を吸い込んでアレルギーのショック症状を引き起こした。
 3時間ほどで意識がはっきりしたが、救急科の部長(63)は「24時間、経過観察をする」と帰宅を認めなかった。ショックで腎臓などの臓器に障害が起きている可能性や、症状が数時間後にぶり返すことを心配したためだ。女性は大事をとって、集中治療室(ICU)に1日入院した。
 退院した後も、だるさが残り、食欲がなかった。1週間ほど仕事を休んだ。
 出勤すると、上司の師長に呼ばれた。
 「この部署は危険だから、麻酔薬をあまり使わない内科に研修に行ってみてはどうでしょうか」
 当面の所属は内視鏡検査部門のままにして、内科で働くことと理解した。検査部門の同僚たちも女性の薬剤アレルギーのことは知っていた。それでも、ショック症状で倒れる事態が起きてしまい、責任を感じているようだった。
 「周りの人たちに気を使わせて、申し訳ない」と、女性は応じることにした。
 内科での仕事は点滴や採血などが主だった。約1カ月後、内科へ正式に異動となった。
 ショックで倒れるまでは、「自分が病気やけがをしたときに、アレルギーを起こす薬を使わなければいいだけ」と軽く考えていた。女性は麻酔薬のほかに、一部の抗生剤などでもアレルギーを起こす可能性がある。かつてはそうした薬剤も、医師に手渡すなどしてきた。しかし、再び落とす危険がある。いまは薬剤に直接ふれる作業でなくても、ほかの看護師に代わってもらい、容器にもさわらないようにしている。
 病院は、看護師が足りない部署があると、ほかの部署から応援を出すが、女性については麻酔薬を扱う機会が多い部署に行くことがないように配慮している。
 職業柄、予想外の事態で薬にさらされることがあると思い知らされた。薬の扱いに一層注意しながら、子どもの頃からのあこがれだった看護の仕事を続けていきたいと考えている。
 アピタル:患者を生きる・ある日突然>
(鍛治信太郎)
20160513

看護職の労働安全に関する指針。薬剤の付着などによる健康被害を防ぐ方法が書かれており、女性も活用している
(以上、朝日新聞より引用)

      ■         ■
 私はこの看護師さんはラッキーだったと思います。
 病院の内視鏡室は、
 看護師さんが一人で準備をすることもあります。
 たまたま近くに先生がいらして、
 たまたま発見が早かったので助かりました。
 ICUもあって、
 救急科もある大きな病院だと思います。
      ■         ■
 もし一人で勤務していて、
 発見されるのが遅かったら、
 助からなかった可能性もあります。
 農業や林業で、
 山で蜂に刺されてアナフィラキシーショックになったら、
 助けて~と叫んでも、
 誰も近くにいないことが考えられます。
      ■         ■
 この患者さんは看護師さんでした。
 看護師さんでも、
 今日は死ぬな
 もうだめだ

 …と昨日の院長日記、
 ある日突然_薬でショック③に書いてあります。
 いつ何が起こるかわかりません。
 アレルギーがある方は、
 エピペンという注射を、
 先生に処方していただいて持っていると安心です。

投稿者 sapporobiyou : 20:45 | コメント (0)

2016年05月12日

ある日突然_薬でショック③

 朝日新聞朝刊の連載記事、
 ある日突然_薬でショックの続きです。
 大浦武彦先生のお誕生日の院長日記で
 1日遅れになりました。
 毎日興味深く読んでいます。
 今日の院長日記は昨日の朝刊です。
      ■         ■
 平成28年5月11日(水)朝日新聞朝刊の記事です。
 (患者を生きる:3049)ある日突然_薬でショック③_瓶割れ吸引「もうだめだ」
 2015年10月、兵庫県の准看護師の女性(49)は勤め先の総合病院の内視鏡部門で、検査の準備に取りかかろうとしていた。受診者に内視鏡を入れる前に、「キシロカイン」という麻酔薬をスプレーでのどに吹き付ける処置で、女性はこの薬にアレルギーがある。
 スプレーをするとき、女性はマスクと手袋をし、肌が出ない感染防護用のエプロンを身につけていた。噴射した薬が自分にかからないよう、なるべく腕を伸ばして体から遠ざけてもいた。
 いつも通り、薬の瓶にスプレー用のノズルを付けようとしたが、うまくはまらなかった。力を入れてノズルを押し込んだところ、瓶を落としてしまった。瓶が割れ、薬がこぼれて床に広がった。
 「早く拭かないと」
 アレルギーのことが頭にあり、慌てた。近くの紙おむつをつかみ、しゃがんで薬を吸わせ、ごみ箱に捨てた。マスクをしていても蒸発した薬を吸い込んだようで、次第に気分が悪くなった。
 スプレーを終え、受診者の頭が動かないよう押さえているときに、耐えられなくなった。
 「キシロカイン吸った」
 そうつぶやくと、しゃがみ込むように床に倒れた。顔も手足も蒼白(そうはく)になった。呼吸が乱れ、酸素が足りなくて唇が赤紫色になるチアノーゼを起こした。吐き気がしてえずいた。
 約30年前に虫歯治療の麻酔薬で初めてアレルギーが起きたときよりも、ずっとつらく、症状も重い気がした。血圧の低下と意識の障害が伴うアナフィラキシーショックという状態だった。
 「今日は死ぬな。もうだめだ」
 意識が徐々に薄れていった。
 近くにいた消化器内科の医師にその場で酸素吸入や、血圧を上げるアドレナリン注射などをしてもらった。救急外来へ運ばれた後、ステロイド剤や2度目のアドレナリン注射などを受けた。
 瓶が割れてから約1時間後、ICU(集中治療室)に移され、意識が少しずつ戻ってきた。気付くと、顔見知りの職員たちに取り囲まれていた。
 「恥ずかしい」「これ以上迷惑をかけたくない」。そんな思いから「もう、うちに帰りたい」と口にした。(鍛治信太郎)
20160512

女性が落としたのと同型の麻酔薬
(以上、朝日新聞より引用)

      ■         ■
 キシロカインという薬は、
 歯科麻酔にも使います。
 けがの治療にも使います。
 内視鏡にも使います。
 耳鼻科で鼻を診る時にも使います。
 座薬を入れる時に使うこともあります。
 二重埋没法にも使います。
 ヒアルロン酸に入っている製剤もあります。
      ■         ■
 これほど世界中で使われている麻酔薬はありません。
 不整脈の治療に使う、
 静注用キシロカイン
 じょうちゅうようキシロカイン
という注射薬もあります。
 医療関係者で、
 この薬にアレルギーがある人は、
 私は今までに聞いたことはありませんでした。
      ■         ■
 薬剤の瓶を落として、
 割れて、
 その液体を吸入しただけで、
 このようなショックは恐ろしいです。
 マスクをしていたと書いてあるので、
 吸った量は微量だと思います。
 今日は死ぬな
 もうだめだ

 …と思ったのも当然です。
      ■         ■
 私が強調したいのは、
 キシロカインスプレーを、
 落として吸入しただけでショックです。
 外傷の処置などで、
 局所麻酔として注射していたら、
 もっと重篤な症状になった可能性があります。
 きわめてまれなことでも、
 起こってしまうと大変です。
 なんちゃっての先生でも
 アナフィラキシーショックに適切に対応できることが大切です

投稿者 sapporobiyou : 18:21 | コメント (0)

2016年05月11日

大浦武彦先生85歳のお誕生日

 今日5月11日は、
 恩師、
 大浦武彦先生のお誕生日です
 先生は、
 昭和6年5月11日(1931年5月11日)に台湾でお生まれになりました。
 お父様が高等師範学校の教員をなさっていらしたと、
 お聞きしたことがあります。
      ■         ■
 先生のHPによると
 1962年3月 北海道大学大学院 医学研究科修了(医学博士)
 1978年6月 北海道大学医学部 形成外科学講座 教授
 1993年4月 北海道大学医学部附属病院長就任
 1995年3月 北海道大学 定年退官(北海道大学名誉教授))
 1995年4月 医療法人渓仁会 会長、褥瘡・創傷治癒研究所 所長(兼任)
 2002年8月 医療法人社団 廣仁会 褥瘡・創傷治癒研究所 所長 現在に至る

 85歳の今も現役で働いていらっしゃいます。
      ■         ■
 最愛の奥様、
 大浦憲子様がお亡くなりになったのが
 平成25年11月19日です。
 大浦先生は、
 奥様が準備された、
 札幌駅近くのマンションで、
 お元気で生活されています。
 ご飯も作れるようになったと、
 先生が楽しそうに話してくださいました。
      ■         ■
 下の写真は北大形成外科50周年記念誌です。
 准教授の小山明彦先生が作ってくださいました。
 笑顔の大浦武彦先生です。
 私を含め、たくさんの弟子を育てていただき、
 ありがとうございました。
 これからもお元気でご活躍ください。
20160511

投稿者 sapporobiyou : 11:21 | コメント (0)

2016年05月10日

ある日突然_薬でショック②

 平成28年5月10日、朝日新聞朝刊の記事です。
 毎日、とても興味深くこの連載を読んでいます。
 われわれ医師も歯科医師も、
 看護師も薬剤師も、
 授業でアナフィラキシーを習います。
 もちろん国家試験にも出ます。
 でも実際に、
 このような患者さんの記録を学ぶことは、
 めったにないことです。
      ■         ■
 この連載を企画し、
 書いてくださっている、
 朝日新聞の鍛治信太郎記者に感謝します。
 (患者を生きる:3048)ある日突然_薬でショック②_アレルギー意識せず仕事
 福井県内の歯科医院で30年前、虫歯の治療中に局所麻酔薬でショック症状を起こした准看護師の女性(49)は、治まった後に再び受診すると、「ここではもう歯の治療はできない」と告げられた。
 紹介された公立病院の口腔(こうくう)外科では、麻酔薬のアレルギーかどうかを確かめるため、医師が見守る中でごく少量を注射された。すると、症状は軽いものの、同じように気分が悪くなった。「薬剤アレルギー」と確かめられた。
 日を改めて、この局所麻酔薬とは異なる全身麻酔薬を使って虫歯を治すことになった。歯のX線写真を撮ると、虫歯のほかに、親知らずが4本あった。親知らずも治療が必要な状態だった。
 「ついでに親知らずも抜いてしまいましょう」。担当医にそう告げられた。
 数日後、全身麻酔で歯の治療を受けた。意識のないうちに進み、目が覚めると抜いた親知らずのあとが痛かった。
 公立病院ではさまざまな薬とのアレルギー反応を調べられた。代表的な局所麻酔薬のキシロカインだけでなく、セフェム系というタイプの抗生剤、造影剤、解熱鎮痛剤などでアレルギーを起こす恐れがあることがわかった。
 「ああ、そうなんやな」
 薬を取り扱うことが多い仕事にもかかわらず薬にアレルギーがあることに、深刻な気持ちにはならなかった。
 「自分の治療では、ほかの薬を使えばいい」と軽く考えた。
 21歳で結婚し、1995年に夫の仕事の都合で兵庫県へ引っ越した。県南部の総合病院に勤め始めた。薬剤のアレルギーには特に悩まされることもなく過ぎた。
 2012年、自宅で飼い犬のシーズーに右手の甲をかまれた。細菌が入ったのか、翌日、傷口がうんだため、勤め先の病院で診てもらった。薬剤アレルギーの情報が病院の電子カルテに入っており、アレルギーの恐れがないペニシリン系の抗生剤が出された。
 「アレルギーの説明をしないで済むので、何かあったら勤め先で診てもらえばいい」
 アレルギーのことは頭の片隅にある程度で、それほど意識せずに働く中、再びショックに見舞われる事態が起きた。(鍛治信太郎)
20160510

女性がアレルギーを持つか、持っている可能性が高い薬の一覧
(以上、朝日新聞より引用)

      ■         ■
 写真は電子カルテに記載された、
 アレルギーを起こす原因薬剤です。
 キシロカイン ショック
 セフェム系 パッチテストで発赤
 クラビット錠100mg 気分不良
 オムニパーク300シリンジ 100ml 気道・呼吸器症状(喘鳴)
 ブスコパン錠10mg 詳細不明
 ブスコパン注20mg 詳細不明
 ロキソニン錠60mg 気道・呼吸器症状(喘鳴)
      ■         ■
 これだけの薬にアレルギーがあるのは、
 医師としてかなり注意が必要です。
 外傷などで搬送された患者さんが、
 これらの薬を使えなかったら、
 緊急の縫合処置も難しいです。
 アレルギーの原因薬剤が、
 わかっていないともっとこわいです。
      ■         ■
 美容外科でも同じです。
 二重埋没法
 当日手術ができます

 当日手術で、
 キシロカインで麻酔をしたら、
 アナフィラキシーショックです。
 なんちゃっての先生は、
 対処できない可能性もあります。
 ヒアルロン酸注入などの治療でも
 危険です
      ■         ■
 一番大切なのは、
 アナフィラキシーになった時に、
 最初に気付くことです。
 大変だと感じることです。
 この
 何か変だぞ、
 何かおかしいぞ、

 気付かないで処置や手術をすすめると、
 大きな事故につながります

投稿者 sapporobiyou : 19:39 | コメント (0)

2016年05月09日

ある日突然_薬でショック①

 平成28年5月8日、朝日新聞朝刊の記事です。
 この記事は、
 医師、歯科医師、看護師、歯科衛生士、薬剤師など、
 医療関係の方にぜひ読んでいただきたいです
 とても大切なことです。
 (患者を生きる:3047)ある日突然_薬でショック①_歯科の麻酔注射で異変
 兵庫県に住む准看護師の女性(49)は、県南部の総合病院の内科で働いている。薬剤の取り扱いには普通以上に気を使っている。代表的な局所麻酔薬にアレルギーがあり、一部の抗生剤などほかの薬剤にもアレルギーの疑いがあるからだ。
 初めてアレルギーの症状が出たのは30年前。19歳だった。出身地の福井県で産婦人科医院の准看護師になって、2年ほど過ぎた頃。憧れの職業につき、日々、奮闘していた。
 虫歯の治療で勤務先近くの歯科医院に行った。診療台に横たわり、口の中に注射器で麻酔を打たれると、異変が起きた。血の気が失せ、顔面そうはくになり、息が苦しくなった。横になっていられず、「いすを起こしてください」と頼んだ。
 歯科医が言った。「これは、麻酔薬のアレルギーじゃないか」
 食べ物によるじんましんなどアレルギー性の病気とは、幼い頃から無縁だった。家族の間でも、アレルギー体質だという話を聞いたことはなかった。「本当にアレルギーだろうか」とにわかには信じられなかった。
 歯の治療は中止になった。勤務先から同僚の看護師に迎えに来てもらい、勤務先に戻った。近くの内科病院から駆けつけた医師の診察を受けた。この内科医も「アナフィラキシーではないか」。アナフィラキシーは全身に強いアレルギー症状が出る状態。点滴をしてもらい、そのまま勤務先に1日入院した。
 アレルギーは体を守る免疫の過剰反応だ。原因物質それぞれに個別に働く抗体という免疫の担い手があり、アレルギーの引き金になる。薬も原因物質になる。ただ、抗体があれば必ずアレルギーになるわけではなく、なぜなるのかははっきりしない。
 当時の女性の勤務先では、出産の際に局所麻酔薬を使っていた。女性は正式に雇われる2年前から見習いをし、採用後は麻酔薬を瓶から注射器に移す作業もしていた。少量でも長年その物質に接しているとアレルギーになることがある。女性の場合もそのケースということもありうるが、もともとアレルギーがあった可能性も否定できなかった。(鍛治信太郎)
 ◆5回連載します。
20160509

歯科治療でよく使われる局所麻酔薬。女性も同種の薬を打たれたとみられる
(以上、朝日新聞より引用)

      ■         ■
 朝日新聞に掲載された写真は、
 歯科用麻酔薬です。
 この麻酔薬は、
 キシロカインという商品名です。
 歯科だけではなく、
 医科でも使います。
 動物にも使います。
      ■         ■
 私たち外科系医師は手術の際に使います。
 内科医が内視鏡をする時ものどや鼻に使います。
 耳鼻科で鼻を診る時にも使います。
 とてもいい薬です。
 世界中で長い間使われています。
 残念なことですが、
 きわめて極めてまれに、
 朝日新聞に掲載されたようなことが起こります。
      ■         ■
 新聞に掲載された女性は、
 担当の歯科医師が、
 これは、麻酔薬のアレルギーじゃないか
 …と気付きました。
 気付くことが大切です
 点滴をしてもらい、
 そのまま勤務先に1日入院した。

 …これで済んでよかったです。
 適切な処置をしないと死亡事故です。
      ■         ■
 私自身は、
 キシロカインでアナフィラキシーは経験したことがありません。
 でもいつも気にしています。
 ごくまれに、
 キシロカインの効きが悪い人もいます。
 なんちゃって美容外科医や、
 なんちゃって美容皮膚科医
 『先生』も注意してください。
      ■         ■
 どんな患者さんでも起きる可能性があります。
 適切な処置をしないと、
 生命にかかわることになります
 美容医療に使う、
 ヒアルロン酸に、
 このキシロカインが入った製剤があります。
 添付文書をよく読むと、
 アナフィラキシーのことが書いてあります。
 くれぐれも注意してください。

投稿者 sapporobiyou : 19:29 | コメント (0)

2016年05月08日

汗は無臭です

 毎年、5月と6月に多いのが、
 脇汗ボトックス注射です。
 なんとか保険診療で注射をしようとして、
 赤字決算になった年もありました
 2016年4月からは、
 重度原発性腋窩多汗症の注射実施料が新設されました
 【注射実施料】
 G017_腋窩多汗症注射(片側につき)200点が認められました。
      ■         ■
 手技料が上がった代わりに、
 ボトックスの価格が、
 87,536円から84,241円に下がりました。
 3,295円クスリ代が安くなりました。
 値上がり分は、
 3割負担の方で160円
 1割負担の方で60円です。
 患者さんには160円の値上げで申し訳ありませんが、
 医療機関としてはありがたいことです。
      ■         ■
 脇汗ボトックス注射をしていると、
 多くの患者さんがにおいを気にされます
 お気持ちはよくわかります。
 自分で自分のにおいがわからないことがあります
 先生、私くさくないですか?
 先生、僕くさくないですか?
 なかなか聞けない質問です。
      ■         ■
 私は、
 臭いはまったくしません。
 無臭です。
 汗は無臭なんです。

 よくこうご説明しています。
 鼻の頭にも汗をかきます。
 上口唇(うわくちびる)にも汗をかきます。
 脇に出る多汗症の汗と同じ成分です。
 鼻の頭に汗が出たら…
 汗くさ~って感じますか?
      ■         ■
 わきの臭いは消せるか?
 2015年1月17日の院長日記です。
 もともと汗そのものは…
 くさいものではありません
 汗をかいて…
 皮膚にいる細菌が悪さをして…
 汗くさいニオイになります。
 洗濯物を干す時に…
 乾燥が悪いとくさくなるのと同じです

      ■         ■
 汗をかいても、
 顔からにおいがしないのは、
 すぐに流れてしまうし、
 顔の汗をふくからです。
 脇が汗くさくなるのは、
 蒸れて乾燥しないからです。
 洗濯物の乾燥が悪いとくさいのと同じです。
 汗の量が減ってむれなくなると、
 臭いも減ります。
 制汗剤だけで十分な方も多いです。
      ■         ■
 わきのにおいは消せませんが、
 他人より何倍も強いにおいを、
 ふつうの人なみにすることはできます。
 自分のにおいがどの程度かわからない人は、
 相談無料
 【無料カウンセリング

 の美容外科ではなく、
 初診料を払って診ていただく、
 形成外科を受診して確かめてください。
20150526

投稿者 sapporobiyou : 17:15 | コメント (0)

2016年05月07日

形成外科と保険診療の歴史2016

 私の保険診療へのこだわりには理由があります。
 形成外科医になってもうすぐ40年になります。
 25年は勤務医として働きました。
 大きな病院の形成外科は、
 原則として保険診療しかできません
 公立病院などは、
 条例改正までしないと、
 自費診療ができないところがあります。
      ■         ■
 中村純次先生の想い出
 2011年6月14日の院長日記です
 私たちの年代の形成外科医にとって、
 日本形成外科学会社会保険委員会と、
 中村純次先生のお名前は、
 忘れることができない記憶です。
 毎年春の日本形成外科学会で、
 中村純次先生のお話しがありました。
   ■     ■
 中村先生は、
 東京慈恵医大のご出身で、
 東京厚生年金病院で形成外科を担当されました。
 日本形成外科学会の重鎮でした。
 昔は…
 保険で治してあげたいのに…
 保険適応にならない 病気がありました。
   ■     ■
 2008年6月30日の院長日記、
 山形大学の事件⑥に書いてあります。
 生まれつき、
 耳がない子どもさんがいます。
 今は、保険適応になっていますが、
 昔は耳をつくる手術が
 保険適応になりませんでした。
 昭和50年の毎日新聞社会欄に
 「ボク、左耳がほしい。健保なぜきかないの?」
 という記事が出ました。
 耳がない病気の子どもさんが、
 当時の田中厚生大臣に手紙を書きました。
    ■     ■
 その翌日に、
 「左耳、手術できるよ」と、
 田中厚生大臣が健康保険の適応を認め、
 それが毎日新聞の記事になっています。
 このことを書かれたのは
 日本形成外科学会で、
 長い間、社会保険委員をなさった、
 東京厚生年金病院の故中村純次先生でした。
 中村先生が、
 1982年に
 日本形成外科学会25周年記念誌に書かれました。
    ■     ■
 キレイなるために
 鼻を高くする
 おっぱいを大きくする
 これはもちろん美容外科の手術です。
 保険はききません。
 不慮の事故や
 熱傷で
 キズができてつっぱっている、
 そのキズを少しでもよくしたい。
 これは形成外科の手術です。
 形成外科では保険診療で手術をしています。
    ■     ■
 私たちの先輩にあたる形成外科医が
 長い年月をかけて保険適応にしてきた、
 【形成外科戦いの歴史】があります。
 今では、
 乳癌手術で無くなった乳房を再建するのに、
 健康保険が使えます。
 誰も不思議には思いません。
 10年前は保険適応ではありませんでした。
   ■     ■
 厚生労働省と折衝して、
 形成外科の必要性や有用性を説明し、
 長い年月をかけて…
 保険適応を拡大してくださったのが、
 故 中村純次先生でした。
 毎年春の学術集会では、
 私たちに保険診療のしくみやルールを、
 懇切丁寧に指導してくださいました。
 形成外科の保険診療を発展させて下さった業績は、
 日本形成外科学会にとっては、
 勲一等以上の偉業だと思っています。

      ■         ■
 私がJA帯広厚生病院形成外科に勤務した時代
 釧路労災病院形成外科に勤務した時代
 市立札幌病院皮膚科に勤務した時代
 なんとか保険で治してあげようと、
 たくさん努力をしました。
 あまり知られていないことですが、
 今でも、
 事故でできた顔のキズでも、
 保険で治すのが難しいことがあります
      ■         ■
 交通事故と顔のけが
 2011年12月17日の院長日記に書いてあります。
 一番困るのが…
 健康保険の適用にならない治療です。
 現在の日本の健康保険制度では…
 運動制限がない傷あとは…
 手術費用が出ません。
 つまり…
 目が閉じられないとか…
 口が開かない場合以外は、
 目立つ傷あとでも健康保険の対象とはなっていません。
      ■         ■
 日本形成外科学会では…
 長年にわたって国と交渉していますが…
 ◇瘢痕拘縮形成術について
 ⑴単なる拘縮に止まらず運動制限を伴うものに限り算定する。
 …と明文化されています。
 運動制限のない拘縮(単純な傷あと)は、
 算定できない⇒保険請求できない
 …という決まりになっています。
      ■         ■
 もっと困るのが…
 傷あとの茶色の色素沈着です。
 このような『しみ』は保険の対象となりません。
 でも…
 交通事故の被害に遭った女性は…
 事故のおかげで…
 私の(美しい)顔が台無しになって…
 先生何とか治してください
 どんなにお金がかかっても…
 保険会社に請求してください
 …と来院されます。
      ■         ■
 私は30年以上形成外科をやっていますが…
 何度か保険会社と喧嘩したことがあります。
 患者さんは困ってるんだから…
 保険で治療できるようにするのが…
 あなたたちの仕事でしょうに!
 形成外科で治療する頃には、
 自賠責保険を使い果たしていて、
 治療費を払ってもらうのに苦労した人もいました。
 保険会社には、
 自分の娘がけがをしたら…
 …という気持ちで対応して欲しいと…
 いつも思っています。

      ■         ■
 私の人生の中で、
 北海道中央バスの車内放送
 わきが手術は健康保険で受けられますという、
 広告を流したのは、
 開業への思い②に書いた、
 少しでも形成外科のことを知ってほしい、
 形成外科は保険診療で受けられることを知ってほしいという、
 私の強い願いからです。
 無理なお願いをきいてくださった、
 KMアドの門脇さんには今でも感謝しています。

投稿者 sapporobiyou : 18:37 | コメント (0)

2016年05月06日

軽度なので保険適応外はありません2016

 軽度なので保険適応外はありません
 2013年4月1日の院長日記です。
 2013年には、
 わきがのことについて書いてあります。
 眼瞼下垂症手術についても同じです。
 軽度なので自費で○○円はありません。
 次の記載が2013年の院長日記です。
      ■         ■
 2013年4月1日
 私が2004年8月に開院した頃は…
 わきが手術を保険適応で…
 外来通院でする形成外科はまれでした。
 自分が開業しようと思った動機の一つは…
 わきが手術です。
 JA帯広厚生病院形成外科に勤務していた時…
 美容外科で手術を受けたのに… 
 治っていないという患者さんが来院されました。
 開業への思い②
 …という2012年8月5日の院長日記に書いてあります。
      ■         ■
 私が開業してから…
 日本全国で…
 保険診療でわきが手術をするクリニックが増えました。
 私はいいことだと思います。
 中学校の保健体育の時間に…
 わきがについて教えてくれる学校はありません。
 わきが手術は健康保険の適応になる
 …と知らない人が大勢います。
      ■         ■
 ただ…
 中には…
 『あなたのワキガは軽度だから…』
 『保険で手術はできません。』
 『自費で30万円の手術ならできます…』
 …というクリニックもあるようです。
      ■         ■
 保険診療でできます
 …と書いてあるクリニックで…
 軽度だから保険外で手術
 …と言われた時には…
 …ちょっと考えてください
 ひょっとして儲け主義かもです。
      ■         ■
 私は開院以来…
 軽度のワキガなので
 保険適応にはなりません
 …とは一度も言ったことはありません。
 私が言うのは…
 わきがの臭いはしません
 さわやかな青年のかおりです。
 手術の必要はありません。
 気になれば制汗剤を選んでつけてください
 …です。
 軽度なので保険適応外はありません
      ■         ■
 3年前の2013年と比べて、
 増えたのが、
 眼瞼下垂症手術と脇汗ボトックス注射です。
 札幌美容形成外科で一番多い手術が、
 眼瞼下垂症手術です。
 軽度の眼瞼下垂なので
 保険適応にはなりません 
 …と言うことはありません。
      ■         ■
 軽度の眼瞼下垂です。
 この程度だったら、
 手術をする必要はありません。

 …とご説明しています。
 眼瞼下垂症手術は『切る手術』です。
 手術後には腫れますし、
 皮下出血が出ることもあります。
 簡単に治ると思っている方には手術はおすすめしません。
      ■         ■
 脇汗ボトックス注射も、
 重度の脇汗だけ
 ボトックス注射をしています
 軽度だから保険外で○万円はありません。
 この程度の脇汗だったら、
 制汗剤で十分ですとご説明しています。
 保険診療でも、
 丁寧に手術をしています
 保険診療で眼瞼下垂症手術をしたから、
 (雑に手術をして
 キズが目立つということはありません

手術前です


切除する皮膚です


手術一ヵ月後です


手術3年後です
この方は傷が目立っていません

投稿者 sapporobiyou : 19:29 | コメント (0)

2016年05月05日

エゾリスの吉田さん

 今年のGWは、
 浦臼神社うらうすじんじゃのエゾリスくんのおかげで
 とても楽しい思い出ができました。
 北海道に住んで61年、
 いいところだと思います。
 こんなきれいな場所があるなんて、
 北海道の大自然はすばらしいです。
      ■         ■
 でも、
 エゾリスは、
 エゾエンゴサクやカタクリが好きなわけではなく、
 どうして浦臼神社に来るのかなぁ~?
 ちょっと疑問に思いました。
 静寂の中で、
 カメラのシャッター音だけが響く
 神社の境内で、
 お一人だけ声を出す男性がいらっしゃいました。
 エゾリスに話しかけていました。
      ■         ■
 私が『地元の方ですか?』と伺うと、
 エゾリスのことを教えてくださいました。
 浦臼うらうすの方で、
 一年を通して、
 エゾリスに餌を与えてくださっている、
 吉田さんという男性でした。
 優しい方です。
 冬の雪の中にも、
 エゾリスに餌をあげるそうです。
      ■         ■
 ひまわりの種、
 松の実、
 クルミ、
 雪で餌がなくなっても、
 エゾリスが食べる餌を、
 雪の上にまいてあげるそうです。
 春の季節には、
 神社に近い場所と、
 少し離れた場所の2箇所に餌があるそうです。
 木の上からやってきたエゾリスは、
 餌をおいしそうに食べていました。
      ■         ■
 浦臼町うらうすちょうの吉田さんのおかげで、
 とても可愛らしいエゾリスに会えました。
 早起きして行った甲斐がありました。
 また来年も行こうと思います。
 朝日新聞の山本裕之さん
 いい記事をありがとうございました。
 山形新聞に出た写真は、
 共同通信が取材にいらしたと吉田さんから伺いました。
 吉田さんに感謝しています。
20160505-1

エゾリスの吉田さん

20160505-2
福寿草も咲いてました

20160505-3
餌場は2箇所です

投稿者 sapporobiyou : 10:40 | コメント (0)

2016年05月04日

浦臼神社のエゾリス②

 やっと、春が来た
 2016年5月2日の朝日新聞で紹介された、
 浦臼神社うらうす神社のエゾリスくんは、
 動物写真家の間では有名なんだそうです。
 ネットで検索すると、
 かわいいリスがたくさん出てきます
 YouTubeの動画までありました
      ■         ■
 昨日も約30人のカメラマンが、
 大きな望遠レンズ付のカメラを構えて、
 じ~っとリスの登場を待っていました。
 とても静かな場所です。
 動物写真家は、
 自然を愛する素敵な方たちです。
 マナー違反もありません。
      ■         ■
 リスが木の上に現れると、
 カメラを持って静かに移動します。
 お花畑の中で餌を食べ始めると、
 一斉にシャッターが切られます。
 静寂の中に、
 カメラのシャッター音だけが響きます。
 連写される方が多いので、
 リスが立ってこちらを向くと、
 しゃしゃシャシャしゃしゃしゃと音が響きます。
      ■         ■
 エゾエンゴサクとカタクリの花がきれいです。
 北大植物園ではこんなにたくさん咲いていません
 写真もうまく撮れません。
 浦臼町うらうすちょうには、
 国道脇にもエゾエンゴサクがたくさん咲いています。
 線路脇にも咲いていました。
 とてもきれいです。
 いいところです。
      ■         ■
 神社に上がる123段の階段
 かなりきついです。
 脚力に自信がない方にはおすすめできません。
 階段の途中から引き返すのも危険です。
 リスの観察が終わってから気付きました。
 浦臼神社には、
 裏道がありました
 脚力がない方でも、
 裏道からだと大丈夫です。
      ■         ■
 札幌から国道275号線を走って行くと、
 左側に浦臼神社があります。
 浦臼神社踏切の一つ手前に、
 丘に上がる道路があります。
 この道路を上がると、
 いこいの森公園の駐車場があります。
 この道だと階段を上がらずに神社に行けます。
      ■         ■
 いこいの森公園駐車場から、
 林の中を歩いて行くと、
 その先にお花畑があります。
 脚力がない方でも、
 車椅子でも行けます。
 いこいの森公園駐車場までは、
 坂道がきついので車でないと無理です。
 駐車場からはピンネシリの山がよく見えました。
 茶志内ちゃしないから見ていた山です。
 来年はもう少し早起きして行きます。
20160504-1

エゾエンゴサク

20160504-2
動物写真家の方たち

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いこいの森公園駐車場の看板

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ピンネシリの山

投稿者 sapporobiyou : 10:59 | コメント (0)

2016年05月03日

浦臼神社のエゾリス①

 昨日の院長日記でご紹介した
 エゾエンゴサクとカタクリの花が咲く、
 浦臼神社へ行きました。
 今朝は5:00に起きました。
 浦臼神社まで、
 札幌から約1時間半でした。
      ■         ■
 当別町とうべつちょうの、
 北海道医療大学の横を通り、
 月形町つきがたちょうの、
 月形刑務所の横を通って、
 浦臼町うらうすちょう市街をぬけて、
 しばらく行くと左手の丘の上に、
 浦臼神社があります。
      ■         ■
 JR札沼線さっしょうせんの踏み切りを渡ると、
 神社の石段があります。
 数えたら123段でした。
 階段を上がると、
 一面がお花畑のようでした。
 感動しました。
 7:30分頃に着きました。
 たくさんのカメラマンがいらっしゃいました。
      ■         ■
 その数、約30人。
 東京からいらしたという、
 美しい女性も立派なカメラを持っていらっしゃいました。
 親切な方でいろいろ教えていただきました。
 なんと、
 早朝4:00頃から、
 リスが現れるのを待っているそうです。
 シャッターチャンスは
 リスが餌を食べる早朝です。
      ■         ■
 9:00くらいまでがシャッターチャンスで、
 その時間を過ぎると、
 お腹がいっぱになったリスは来ません。
 夕方に餌を食べに来ることもある?そうですが、
 運が悪いと会えないようです。
 半分諦めかけていたところに、
 一匹のリスが来てくれました。
 とても可愛らしいリスです。
 遠くから双眼鏡で見ていました。
 運のいい一日でした。
20160503-1

123段の階段を上がりました

20160503-2
浦臼神社

20160503-3
神社の右手にお花畑があります

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私が撮ったリスです

投稿者 sapporobiyou : 14:33 | コメント (0)

2016年05月02日

やっと、春が来た

 平成28年5月2日、朝日新聞朝刊の記事です。
 北海道のエゾエンゴサクとエゾリスが、
 全国に紹介されました。
 朝から癒される記事です。
 北海道に61年住んでいますが、
 なかなかこんな写真は撮れません。
 浦臼神社は子供の頃に住んでいた、
 茶志内の近くです。
      ■         ■
 やっと、春が来た エゾエンゴサクなど見頃 北海道・浦臼
 北海道浦臼(うらうす)町の浦臼神社の境内で、北国の遅い春の訪れを告げる、薄い青色のエゾエンゴサクとピンク色のカタクリの花の群生が見頃を迎えた。
 その群生の中を、餌となる木の実などを求めて忙しく駆け回るエゾリスの姿が人気で、早朝からたくさんの人たちが訪れている。(山本裕之)

20160502

青色のエゾエンゴサクやピンク色のカタクリの花の群落の中のエゾリス
=5月1日午前、北海道浦臼町、山本裕之撮影
(以上、朝日新聞より引用)

      ■         ■
 エゾエンゴサクもカタクリも野生の花です。
 こんな群生は見たことがありません。
 もっと難しいのが、
 エゾリスです。
 札幌市内でもごくまれに見かけます。
 とてもすばしっこいので、
 『あっリス』と言った瞬間に見えなくなります。
      ■         ■
 浦臼うらうすという地名は、
 札幌市民になって30年以上になる、
 うちの奥さんも知らないと思います。
 ネットで検索したら、
 北海道で一番有名なエゾリスという
 minisam606さんの写真がヒットしました。
 有名なところだそうです。
 ぜひ一度行ってみたいと思います。
 朝日新聞の山本裕之さん、
 いい記事をありがとうございました。
20160502-2
minisam606さんのポートフォリオより引用

投稿者 sapporobiyou : 17:00 | コメント (0)

2016年05月01日

今日から2016年5月です

 早いもので今日から5月です。
 とにかく寒いです。
 せっかく桜が咲いているのに、
 お花見に行こうという天気ではありません。
 風が冷たいです。
 雪が積もった地方もあります。
      ■         ■
 3年前の2013年5月も、
 寒いゴールデンウイークという院長日記を、
 2013年5月2日に書いています。
 5月だというのに…
 とても寒いです。
 山形のさくらんぼさんからは…

 4月も天気が悪く
 連休も寒くてアノラック姿です。
 ほんとに困った天気ですね。
 北海道は雪でしたね。みなさん御自愛ください。
 …とコメントをいただきました
 これが2013年です。
      ■         ■
 なつかしい写真を見つけました。
 釧路労災病院形成外科に勤務していた時の写真です
 私が32歳。
 奥さんは30歳。
 子どもは3歳半と1歳半でした。
 1987年
 この年もGWに雪が降りました。
 下の写真は夏休みに美幌峠で撮った写真です。
 GWに悪天候でも、
 また天気が良くなる日が来ます。
 大変な時はじっとして、
 もくもくと仕事をすることにしています。
 今日も手術があります。
 ありがたいことです

投稿者 sapporobiyou : 12:54 | コメント (0)