2008年05月13日

美容外科のお客様②

 この日記を書きはじめた頃に、一度書いたことがあります。
 平成18年10月30日の日記です。
 美容外科のお客様は、
 きれいで年齢より若く見える方が多いのが特徴です。
 若くてキレイなら美容外科へ行く必要がない、
 と思われる方がいらっしゃるかもしれませんね。
 生まれつき美人でキレイな方も歳をとります。
 どんなに美人でも、
 手間と暇とお金をかけなければ美しさを保てません。
 女優さんがいくつになってもキレイなのには理由があります。
 努力なさって手間も暇もお金もかけていらっしゃるからです。

      ■         ■
 最初の頃の日記は、この程度でした。
 もう少し付け加えます。
 若くてキレイな方でも、美容外科を受診されます。
 ‘医学の力’を借りて…
 もともとのキレイに磨きをかけます。
 言われなければ、
 どこをどう‘お直し’したか全くわかりません。
      ■         ■
 私たち、形成外科医は事故でケガをなさった方とか…
 生まれつき、口唇とか指とかが…
 他の子どもと、少し違うとかの…
 いわゆる‘病気’の治療を得意とします。
 美容外科は…
 『美しい人をより美しく!』です。
 つまり、スタート時点が違うのです。
 健康で正常な方に‘治療’を施す(ホドコス)のが…
 美容外科です。
      ■         ■
 形成外科は確かに、
 技術的に優れたものを持っています。
 技術力があるので、
 『あなたの目は切った方がよいです』
 と自信を持って言えます。
 ところが…
 たとえ、医療従事者でも
 『切るのが怖い!』
 という方もいらっしゃいます。
      ■         ■
 ここで、形成外科と美容外科の違いが出ます。
 形成外科医は、
 『あなたの目は、下垂していて、黒目が隠れています。』
 『埋没法でプチ整形をしても、すぐにとれます。』
 『私は切開する手術をおすすめします。』
 『糸で留める手術はダメですょ』
 美容外科医は、
 『切るのは誰でも怖いものです。』
 『糸で固定する手術は、数年後に元に戻る可能性があります。』
 『ただ、腫れは切る手術より少ないです。』
 『2~3日もあればお仕事にも復帰できます。』
 『まず糸で固定する手術をしましょう。』
      ■         ■
 形成外科医と美容外科医は、
 このくらいの違いがあると、私は考えています。
 私は、まだまだ形成外科医の領域です。
 なかなか美容外科医になり切れません。
 この違いに悩みます。
 さくらんぼさん、わかっていただけますか?

投稿者 sapporobiyou : 23:59 | コメント (0)

2008年05月12日

十仁スピリット

 こんなことを書くと、
 十仁病院の梅澤先生に叱られるかもしれません…
 私が勝手につけた名前です。
 私に美容外科を指導してくださったのは、
 中央クリニック新宿院の日高先生でした。
 日高先生は、東海大学医学部をご卒業後、
 正確に言うと、東海大学在学中から…
 美容外科に興味を持っていらした先生です。
      ■         ■
 日高先生に形成外科の講義をなさったのが、
 昨日、特別講演をしてくださった、
 東海大学形成外科の谷野隆三郎教授でした。
 日高先生は東海大学卒業後に十仁病院へ入職。
 私が形成外科医として経験したのと同じ歳月を、
 美容外科医として活躍された、生粋の美容外科医です。
 日高先生と中央クリニック新宿院で、
 ご一緒に手術をさせていただいた日々は、
 私にとって何物にも代えがたい、
 貴重な財産となりました。
      ■         ■
 2002年(平成14年)春に札幌医大をクビになって、
 毎日落ち込んでいて…
 うつ病になりかけていた私を救ってくれたのが、
 日高先生と中央クリニック新宿院のスタッフでした。
 人生でもっとも辛かった時期でした。
 この時期に、
 日高先生から教えていただいたのが、
 十仁スピリットです。
      ■         ■
 日高先生から教えていただいた…
 美容外科スピリット
 美容外科は‘技術’だけでは食べて行けません。
 ‘お客様のニーズ’に合わせた手術や治療を提供できるのが
 美容外科だと日高先生から教えていただきました。
 私はまだまだ修行が足りません。
 横柄な形成外科医のままです。
 自分の考えに合わない手術はお引き受けしていません。
      ■         ■
 十仁系の日本美容外科学会に出席すると…
 この美容外科スピリットが気になります。
 私は自分の技術を安売りするつもりはありません。
 ただ、自分の技術を押し売りしてはいないか?と反省します。
 つまり、切らない手術を希望される方には…
 たとえ数年後には効果が少なくなる方法でも…
 お客様のニーズに合わせた手術を‘売る’ことができるのが
 真の美容外科医のような気がします。
      ■         ■
 その意味で、梅澤先生や高須先生の率いる、
 日本美容外科学会(十仁系)は、貴重な存在だと思います。
 私たち形成外科医は、技術重視のあまり…
 顧客の要望に耳を貸さない風潮がある?
 ような気がしています。
 美容外科が、大学病院よりも、
 新橋駅前で繁盛したのは…
 お客様に支持された賜物だったと感じています。

投稿者 sapporobiyou : 23:50 | コメント (0)

2008年05月11日

第94回日本美容外科学会

 平成20年5月11日、東京お台場で開催された、 
 第94回日本美容外科学会に参加して来ました。
 今回の学会長は、銀座みゆき通り美容外科の水谷和則先生です。
      ■         ■
 何回か書いていますが、
 日本美容外科学会は、同姓同名の2つの学会があります。
 今回の学会は、十仁学会と呼ばれている学会です。
 今年は、
 今まで参加していなかった形成外科の先生が多数参加していました。
 水谷会長が形成外科の先生に声をかけて、
 有名な先生の教育講演や
 パネルディスカッションを企画して下さったからです。
      ■         ■
 学会を開催するのは、
 大学医局ですら大変なことです。
 開業医が日常診療の合間に、
 企画・交渉をして、準備をするのは、
 肉体的にも精神的にも経済的にも大変です。
 今回の日本美容外科学会は、参加人数も多く、
 韓国や中国からの参加者もありました。
 内容も充実していました。
 水谷和則会長に、心から感謝します。
 本当にご苦労様でした。
      ■         ■
 今回の学会で、
 ノエル銀座クリニックの保志名先生、
 シエル美容クリニックの小田先生など、
 十仁病院OBの先生のご発表をお聞きしました。
 保志名先生が出された、
 十仁病院の古い美容外科のスライドを拝見して、
 改めて十仁学会の歴史を感じました。
      ■         ■
 形成外科系美容外科は、どちらかというと技術や理論を重視。
 十仁病院の美容外科は、顧客ニーズを重視。
 お客様が、切る手術がイヤと言えば、
 多少無理でも、できる限り切らずにやるのが、
 十仁スピリットと感じました。
      ■         ■
 発表内容では、
 日本人を外人の顔にしてしまう、
 ヴェリテクリニック銀座院の、 福田慶三先生。
 顔面骨を見事に切って、
 小顔の美人を作る、
 リッツ美容外科東京院の広比利次先生。
 どちらの手術も私はしておりません。
 見事な仕上りでした。
      ■         ■
 高須クリニックの高須克弥先生は、
 糸を使った顔面若返り手術の歴史を、
 ご自身が海外へ行かれて撮影されたビデオ。
 また、高須先生ご自身が、
 海外の学会で金の糸を入れられたビデオなど、
 ふだんわれわれが見ることができない、
 貴重な映像をみせてくださいました。
      ■         ■
 学会に参加して、他の先生の手術を見たり、
 旧知の先生とお話しするのは楽しいことです。
 韓国の先生ともお話ししました。
 最後の講演で、東海大学病院長を務められた、
 谷野隆三郎先生から
 美容外科にとって必要な医療安全と医事法制について、
 ご自身のご経験を踏まえた講義がありました。
 身の引き締まる思いでお聞きしました。
 また、明日から頑張って診療を続けます。
 水谷先生ありがとうございました!

投稿者 sapporobiyou : 23:59 | コメント (0)

2008年05月10日

焼身自殺の悲惨さ

 平成20年5月10日の北海道新聞朝刊で、
 私の日記(ブログ)のことを取り上げていただきました。
 平成20年5月1日に書いた硫化水素自殺についてです。
 記事を書いてくださった、記者さんに感謝します。
 これで少しでも、硫化水素自殺が減ることを願っています。
      ■         ■
 硫化水素自殺よりもっと悲惨なのが…
 焼身自殺です。
 平成19年5月29日の日記に書いてあります。
 もう一度繰り返します。
 焼身自殺は簡単に死ねると思うかもしれません。
 ところが自殺法の中で、
 一番最後まで意識があって苦しむのが焼身自殺です。
      ■         ■
 人間や動物が死ぬ時は心臓や呼吸が止まり、
 脳や臓器に酸素が行かなくなって死にます。
 熱傷を受傷しても簡単に心臓は止まらず、
 意識もあります。
 自分の体が黒焦げになって、
 手も指も炭のようになっているのが見えます。
      ■         ■
 何度もなんども手術を繰り返しても、
 ‘絶対’に元のキレイな皮膚には戻れません。
 指もなくなってしまいます。
 さらに、自殺は自己の重大な過失による外傷なので
 原則的に健康保険は使えません。
 救命救急センターに入院すると、
 入院費が最高で一ヵ月に1,000万円にもなることがあります。
      ■         ■
 私が治療を担当させていただいた患者さんで
 数ヵ月に及ぶ治療費が2,000万円にもなって、
 両親が家を売って支払った症例もありました。
 残念なことに結局その方は亡くなりました。
 医療従事者にとって…
 懸命に治療したけれど命を救えなくて、
 治療費の借金だけが残った症例はとても悲しくつらいものです。
 (ここまでが、昨年の日記の内容です。一部改変)

      ■         ■
 平成20年5月10日、朝日新聞朝刊には、
 自殺で死に切れなかったので、
 人を殺して死刑にしてもらうために…
 殺人を犯したという、記事が掲載されていました。
 自殺者は増えており、避けては通れない問題です。
 自分が死にたいから、他人を殺して死刑にしてもらう…
 考えただけでも、ぞっとします。
      ■         ■
 われわれ医療従事者、
 特に救急医療に携わった者は、
 自殺の悲惨さをよく知っています。
 自殺したら…
 こんなになっちゃうょ!
 こんな屍(シカバネ)になっちゃうょ!
 それでも、そんな死に方を選ぶの?
 という情報が少ない気がします。
      ■         ■
 医学部6年間の教育の中で…
 焼身自殺をしたら、
 こんなになってしまうという授業はありません。
 熱傷(ヤケド)についての講義はありますが、
 どんな自殺法で…
 どんな状態になるか…?
 法医学の講義を真面目に聴いていると、
 少し出てくる程度でしょうか?
 それでも、救命救急センターで行われている…
 広範囲熱傷(重症のヤケド)の実態はわかりません。
      ■         ■
 焼身自殺をすると…
 自分の体が、
 動物の丸焼き(トリとかウシ・ヒツジなど)と同じになります。
 激しく焼けると、顔かたちもわからなくなります。
 一部だけ激しく焼けて、
 両下肢の切断になってしまった方もいらっしゃいました。
 とにかく、身体の損傷が一番激しい死に方の一つです。
      ■         ■
 また、焼身自殺を自宅や建物の中ですると…
 火災になります。
 自殺による火災には、保険がおりません。
 そればかりか、高額の損害賠償請求が待っています。
 つまり、残された家族は高額の治療費の他に
 自殺の巻き添えで火災に遭った人から…
 莫大な金額を請求されます。
 火災で他人を殺してしまったり…
 消火作業に当たった消防士さんが殉職なんてこともあります。
      ■         ■
 それだけ焼身自殺は悲惨です。
 自殺が未遂に終わり…
 全身大ヤケドで生き残ると… 
 生涯そのキズは元には戻せません。
 硫化水素自殺も
 焼身自殺も
 決して楽な死に方ではありません。
 人殺しをして死刑になろうと思っても…
 簡単に死刑にはしてくれません。
 長い裁判が待っています。
 国や厚生労働省は、
 自殺予防をもっと積極的に取り上げて欲しいです。
 マスコミの方も、よろしくお願いいたします。

投稿者 sapporobiyou : 10:27 | コメント (0)

2008年05月09日

日記を続ける理由

 私が夫婦喧嘩までして、
 日記を書き続けるのには理由があります。
 まず、私という一人の人間が生きた証(アカシ)
 として残したいという思いです。
 自分の考えを誰にも邪魔されずに、
 発信することができます。
 また、自分の治療方針とか医療に関する考えも
 ストレートに伝えられます。
 誰にも検閲されず、修正もされません。
      ■         ■
 治療方針について何度も書いているので、
 日記を読んで受診してくださる方は、
 まず、トラブルになることはありません。
 逆に、私のような偏屈オヤジが嫌いな方は受診されません。
 私には、形成外科医としてキズに対するこだわりがあります。
 手術をしたら、キズをキレイに治すために禁煙していただきます。
 こんなウルサイのが嫌いな方は受診されません。
      ■         ■
 たまにしか書かない日記でしたら、適当にウソも書けますが…
 毎日まいにち、ウソは書けません。
 日記に書いてあることは、すべて私の本音です。
 私は自分で手先は器用だと思いますが、
 生き方は不器用です。
 ウソをついて、他人を騙す(ダマス)ことは大嫌いです。
 そんな私の生き方を、日記に書いています。
      ■         ■
 もう一つは、自分自身のために書いています。
 年をとったのでしょう。
 昔のことはよく覚えていますが、
 最近のことはすぐに忘れます。
 あれアレが多くなりました。
 札幌美容形成外科の職員や看護師は…
 アレでわかってくれます。
 ありがたいことです。
 メガネを置き忘れても、すぐに見つけてくれます。
      ■         ■
 日記を読み返すと…
 自分で言ったことや書いたことが記載してあり
 備忘録(ビボウロク)になります。
 いつ何をしていたかもわかります。
 また、書く前には、かなり考えます。
 新聞を読んだり、ネットで調べたりします。
 自分の勉強にもなります。
 最高のボケ防止だと思っています。
      ■         ■
 自分の子どもを含めて、
 今の若い人は新聞を読みません。
 新聞には、
 ネットでは得られないたくさんの情報があります。
 新聞を読まない、若い人に…
 自分が知ってためになったことを、
 伝えたいという思いがあります。
 私が、日記で新聞記事をよく取り上げるのはこのためです。
 若い方に…
 もっと新聞を読んで欲しいという思いがあります。
      ■         ■
 最初は、新聞社にリンクを貼るだけでした。
 ところが、新聞社HPの記事は、
 一部を除いて…
 時間が経つと読めなくなることに気づきました。
 そのため、手入力で新聞記事を拾います。
 手間はかかりますが、
 自分で読み返す時も楽です。
      ■         ■
 新聞の情報ですら、間違っていることがあります。
 特に、新聞の折り込み広告には、
 胡散臭い(ウサンクサイ)広告がたくさんあります。
 北海道新聞に広告が出ていたから…
 TVで宣伝していたから…
 と信用して…
 手術を受けて可哀想な結果になった方が、
 受診されることもあります。
      ■         ■
 同業者の嫌がらせと思われる…
 仕打ちを受けることもあります。
 私は、何をされても…
 一人の医師として許せないことは摘発し続けます。
 それも、この日記の一つの目的です。
 私が好きなのは、
 この道一筋何十年という、頑固オヤジです。
 偏屈な頑固オヤジの日記を今日も読んでいただき、
 ありがとうございました。

投稿者 sapporobiyou : 23:59 | コメント (0)

2008年05月08日

デュオ・リサイタル

 今日は札幌コンサートホールKitaraに行ってきました。
 デュオ・リサイタル
 松本佳奈子&松本瑠衣子
 2008年5月8日(木)
 7:00PM開演
      ■         ■
 松本佳奈子 ヴァイオリン
 1981年 札幌生まれ。4歳よりヴァイオリンを始める。
 桐朋学園大学音楽学部を経て
 2007年3月ドイツのロストック音楽大学を卒業。
 現在、兵庫芸術文化センター管弦楽団団員
 (ヴァイオリン フォアシュピーラー)として在籍。
      ■         ■
 松本瑠衣子 チェロ
 1986年 札幌生まれ。3歳よりヴァイオリンを始める。
 桐朋学園大学ソリスト・ディプロマコースを経て
 現在、ベルリン音楽大学“ハンスアイスラー”にて留学中。 
 このお二人は姉妹です。
      ■         ■
 私はクラシックファンではありません。
 ヴァイオリンもチェロもめったに聴きません。
 普段は、葉加瀬太郎さんとか…
 アンドレギャニオンとか…
 ヒーリング、または
 癒し系の音楽を好んで聴いています。
      ■         ■
 この松本姉妹のリサイタルに行ったのは、
 姉妹のお父さんが、
 札幌スキンケアクリニックの
 松本敏明先生だからです。
 平成20年4月11日の日記に書いたように、
 松本先生は私の札幌医大の先輩であり、
 北大形成外科の先輩です。
      ■         ■
 私が、北大形成外科に入局したのも、
 松本敏明先生にお電話をいただいたからです。
 2008年1月5日の日記に書いた、新年家族会の写真で、
 前から3列目、左から4人目の
 お母さんに抱かれた子どもが、松本佳奈子ちゃんです。
 今日は、
 元北大形成外科の先生、奥様、看護婦さんが、
 たくさんいらしてました。
 ある看護婦さんが、同窓会みたいだと言われてました。
      ■         ■
 私に、注射の仕方やガーゼのたたみ方、
 包帯の巻き方を教えてくださった、
 元北大形成外科外来の看護婦さんもいらしていました。
 とても懐かしい時間でした。
 私は、シュトラウスもブラームスもラヴェルもわかりません。
 松本先生は学生時代から、音楽を趣味にされていました。
 奥様も藤女子大学で、音楽をなさっていたとお聞きしました。
      ■         ■
 二人のお嬢様が、
 晴れて音楽家になられたのは…
 ご両親からの血筋と教育の賜物です。
 いつも学会で元気のよい松本先生の背中が…
 今日は少し小さく見えました。
      ■         ■
 お二人のお嬢さんが立派になられて…
 感無量の想いで聴いていらっしゃるように見えました。
 私はあらためて、
 北大形成外科という
 とても家族的な医局で修行ができたことを感謝しました。
 今日は懐かしい先輩にお会いできてとてもよい日でした。
 もちろん仲良く家内と聴きに行きました。
 

mkr.jpg
 佳奈子さん&瑠衣子さん

投稿者 sapporobiyou : 23:59 | コメント (0)

2008年05月07日

苦労しています

平成20年5月から日記にコメントをいただけるようになりました。
美容の杜にいただいたコメントです。
気で気を病む者さん(平成20年5月5日)
夫婦に温度差が出来たり
背中合わせに成ってしまった時
夫婦は修復の手段として
どんな前向きな行動が安穏により近づけられるのだろうか?
■         ■
優しい言葉を選んでみたり
こうすれば喜んでくれるのではなかろうか 等
模索して早10年以上が過ぎて
辛抱と忍耐?の生活が進行形です
世間的には?離婚は留まっていますが
勿論
皆様はこんな苦労はして居ないとお察ししておりますが〔苦笑〕
■         ■
さくらんぼさん(平成20年5月6日)
何回もcommentしてすみませんm(_ _)m
先生の日記は美容形成に関しては
もちろん 親切・丁寧に説明されているのですが
私が一番好きなのは 先生の姿が 古いアルバムのように見える 内容です
(Blog内で先生の写真を拝見しただけで お会いした事も電話で声を聞いた事もありません)
■         ■
炭鉱町の様子は何か 癒されるような記述で情景が目に浮かびました。
また 遠距離恋愛で奥様を見送る姿は
遠くなる飛行機をいつまでもみている先生の姿が目に浮かび、
と、同時に若かりし頃の熱い思いが思い出され、
そんな気持ちもう 忘れてしまっていたっけ、
なんて 思いました。
ここまではセピア色の白黒写真で目に浮かびました。
■         ■
カラーで目に浮かぶ姿は
ホワイトデーの白い恋人を買いに札幌の町を歩く先生の姿です。
先生は 国文科?と間違えるほど 情景が浮かぶ記述で、
それがとても ほのぼのとしていて 大好きです。
これからも 無理しないで 楽しませてくださいね。
■         ■
私は平成20年2月4日にも書いたように、よく夫婦喧嘩をします。
喧嘩をしなかったのは、結婚してから2年間程度?
あの頃は、幸せでした…。
今、考えても人生で最良の日々だったように思います。
子供が生まれてからは、よく喧嘩になりました。
他愛もないことが原因です。
開業してからは、
医師としての診療や手術以外で困ることが多く、
よく喧嘩になります。
■         ■
この日記も苦労して書いています。
ほぼ毎日、何を書こうか構想を練っています。
新聞もよく読むようになりました。
朝、草稿をPCに下書きします。
内容に不安がある時は、時々職員にチェックしてもらいます。
(女性の目で見てどうだろうか…?など)
夜、自宅でもう一度チェックしてからUPしています。
先日のサーバートラブルのようなアクシデントがあると…
草稿の準備ができないことがあります。
■         ■
また、毎日まいにちスラスラと書けるのではありません。
途中まで書いて行き詰まることもよくあります。
そんな時に、嫁さんに横でガタガタされたり…
TVの音量が大きいと、イライラが爆発します。
『ドッカーン』と原子爆弾が落ちたようになります。
■         ■
私に八つ当たりしないでよ!
少しはオレのことも考えろよ!
そんなに言うなら、代わりに院長日記書いてよ!
院長婦人の日記なら、みんな見たがってるょ!
私にはそんなことはできません。
できないって言う前にやってみたら…
ボクだって最初から書けた訳じゃない。
最初の日記は短いよ!
■         ■
ご期待を裏切るようで…
大変申し訳ございません。
私は手術は丁寧で、診療も手を抜いたりしませんが…
決して良い夫ではありません。
気で気を病む者さんの、
温度差とか背中合わせはよくあります。
これはどこの夫婦でも同じではないでしょうか?
完璧な人間なんていませんょ!
私だって苦労して、努力して生きています。

投稿者 sapporobiyou : 23:28 | コメント (1)

2008年05月06日

こいのぼり

 私が小さい頃、家に鯉のぼりはありませんでした。
 家内もお雛様を持っていなかったそうです。
 今から23年前に、長男が生まれました。
 家内の両親が、こいのぼりを贈ってくれました。
 当時、私は北大形成外科のチーフレジデントをしていました。
 以前にも書いたように…
 長男が生まれた時刻に、
 私は北大病院で、患者様の病理解剖に立ち会っていました。
      ■         ■
 当時住んでいたのは、札幌市北区新琴似のマンションの1階でした。
 3LDKで、家賃が管理費込みで6万円でした。
 北大病院のお給料では、マンションを購入する余裕はありませんでした。
 転勤も多かったので、賃貸マンションをお借りして住んでいました。
 JR新琴似駅からすぐで、
 近くにフレッティーというスーパーもあり便利なところでした。
 私はこのマンションが気に入っていました。
      ■         ■
 家内の両親が贈ってくれた鯉のぼり。
 マンションの1階だったので、ベランダ外側の、
 敷地内に立てました。
 今でしたら、管理規約でダメと言われるかも知れません。
 そこのマンションでは、特にお咎め(オトガメ)もなく、
 鯉のぼりを黙認してくれました。
      ■         ■
 鯉のぼりを上げるのは、家内の役目でした。
 雨の日は上げられません。
 朝、上げて…
 夜、しまいます。
 私は休日程度しか、上げませんでした。
 鯉のぼりは、この上げ下げが結構面倒だと知りました。
      ■         ■
 新琴似から、釧路労災病院へ転勤しました。
 釧路労災病院でも官舎の敷地内に立てた記憶があります。
 ただ、釧路の5月は寒くて、霧も出ました。
 あまり、鯉のぼりの出番がなかった記憶があります。
      ■         ■
 釧路の次は、函館中央病院に一年間勤務しました。
 函館の住宅は、五稜郭公園のお堀の前でした。
 自宅の窓から、
 五稜郭公園の桜が見える最高の場所でした。
 ただ、そこは3階建のアパートだったので、
 鯉のぼりを立てる場所がありませんでした。
      ■         ■
 札幌へ帰って来たのが、平成元年でした。
 私が35歳。
 長男が4歳でした。
 まだ、鯉のぼりを喜ぶ年齢だったので、
 西区山の手に新築した自宅で、
 久しぶりに鯉のぼりを立てました。
 住宅ローンで、家計は火の車でしたが、
 久々に空を泳いで、鯉のぼりも楽しそうでした。
      ■         ■
 ただ、山の手の家は川のそばにあり…
 風が強い場所でした。
 家内いわく、鯉のぼりを上げても…
 ポールに絡まって(カラマッテ)しまい…
 鯉が上手に泳がない。
 山の手には、
 平成元年から平成6年まで住んで、
 帯広厚生病院に転勤となりました。
      ■         ■
 帯広で、鯉のぼりを上げたかどうか…?
 記憶が定かではありません。
 帯広では、西帯広の住宅地に、
 一軒家をお借りして住んでいました。
 とても快適な家でした。
 私の記憶では、最後に鯉のぼりを上げたのは…
 子供が小学生だった、山の手の家だったと思います。
      ■         ■
 さくらんぼさんが、
 昨日の日記でコメントしてくださったように…
 子供が大きくなると、
 鯉のぼりより、
 部活のサッカーや友人との釣りが楽しくなり、
 家で鯉のぼりを上げても喜ばなくなったためでしょう。
 鯉のぼりは…
 男の子が生まれて喜んだ、
 親と祖父母のためにあったのか?
 と考える年齢になりました。

投稿者 sapporobiyou : 20:52 | コメント (0)

2008年05月05日

こどもの日

 今日はこどもの日です。
 わが家には、
 もう、こどもと呼べるような、小さな子はいません。
 こどもは交通機関の料金体系を見ても、
 せいぜい小学生まででしょう。
      ■         ■
 こどもの定義は、はっきりしていません。
 小児科は従来は中学生までを診療していました。
 高校生になると、小児科は卒業でした。
 現在、日本小児科学会ではHPに次のように書いています。
 ■■小児科医は子ども達が成人するまで見守ります ■■
 日本小児科学会では、小児科が診療する対象年齢を、
 現在の「中学生まで」から「成人するまで」に引き上げること、
 そして、その運動を全国的に展開することを、
 平成18年4月に決定しました。
 これまで小児科に通院していた15~20歳の方はもちろん、
 これまで小児科に通院していなかった15~20歳の方も、
 どうぞ、気軽に小児科医に御相談下さい。
 小児科医は、積極的に診察して参ります。
      ■         ■
 私たち形成外科医も、こどもの病気を治療します。
 今は入院施設がないので、小児の手術はしていません。
 私が総合病院や大学病院の形成外科医だった時は、
 唇顎口蓋裂などの手術をよくしていました。
 生まれつき口唇が割れている唇裂の手術は、
 私が得意とする分野でした。
 口唇を治すだけではなく、鼻の形を整えたり、
 矯正歯科の先生と歯並びのために骨を移植したりしました。
      ■         ■
 今でも、昔、手術をさせていただいた方をたまに診察しています。
 もう、すっかり大きくなっていて、
 こどもとは言っては失礼な年齢になっています。
 それでも、赤ちゃんの時から診ている
 ○○くん、
 ○○ちゃん、
 たちは自分の子供のように可愛いものです。
      ■         ■
 私自身も市立札幌病院に勤務していた時に、
 小児科を受診しました。
 おたふくかぜ(正式には流行性耳下腺炎)が流行しました。
 私は、おたふくかぜに罹った記憶があいまいでした。
 小児科の先生に相談したところ、
 ワクチンを接種した方がよいと言われました。
 ワクチンは小児科にしかなく、自費だったので、
 小児科のカルテをつくり、
 小児科でワクチンを注射してもらいました。
      ■         ■
 市立札幌病院では、小児科学会の決定以前から、
 中学生以上の方も小児科で治療していました。
 小児糖尿病や喘息など、
 高校生になったからといって、
 すぐに小児科を卒業できない病気もあります。
 私は、こどもの時から診てくださった先生が
 ‘大人’になってからも診察してくれるのはよいことだと思います。
      ■         ■
 元気なこどもさんばかりではありません。
 病気で苦しんでいるこどももたくさんいます。
 中には、こどもなのに亡くなってしまう、
 とても可哀想な病気もあります。
 立派な先生の子どもさんも、ガンで亡くなってしまいました。
 こどもも親もかわいそうです。
 医療者にできることには限りがあります。
 医学も万能ではありません。
 医学が進歩して、
 不幸な病気が一日も早く根絶されることを願っています。

投稿者 sapporobiyou : 22:40 | コメント (0)

2008年05月04日

階段男

 平成20年5月4日、朝日新聞日曜版の記事です。
 元気の秘密
 常に鍛えるそれがプロ
 喜劇役者
 伊東四朗(いとうしろう)さん
      ■         ■ 
 5階までなら、必ず階段を使うように心掛けている。
 1階だけでもエレベーターに乗るのを見ると
 「もったいない」と思う。
 「人に見てもらう仕事をしている。
 鍛えておかなければいけない。
 それがプロだろう」。
 そう語る厳しい表情が一転、ほほ笑みに。
      ■         ■
 「階段男ですね」
 自宅に戻ると、
 都内などの街の様子が映し出されるウォーキングマシンで4~8㌔歩く。
 その後、風呂に入りながら、百人一首などを声に出して覚える。
 覚えるものは大リーグの全球団名だったり、全米の州名だったり。
 その日によって変えている。
      ■         ■
 5、6年前、「脳の細胞は毎日死滅している」
 と聞いたことがきっかけで始めた。
 「脳を休ませちゃだめだと、
 時間があれば台本の脇に暗記したい数字を書き連ねることも。
 「つまらないだろうと言われるけど、そんなことはない。
 仕事のためにやっているんだから。せりふの入りもよくなった」
      ■         ■
 テレビ番組の司会のほか、映画、ドラマでシリアスな役もこなす。
 ただ、あくまでも自らのことは「喜劇役者」と呼ぶ。
 「世の中、普通の生活の中に喜劇的なことがいっぱいある。
 それを見過ごしているだけですからね。
 刑事役を演じていても
 『こう言ったら和むだろう』なんて、
 喜劇の視点で考えたりしている」
 いつでも仕事を活力にしているようだ。
 文・本多昭彦 写真・安藤由華
      ■         ■
 1937年、東京生まれ。
 1962年、三波伸介、戸塚睦夫と
 「てんぶくトリオ」を結成し人気に。
 テレビ番組の司会やコント、
 「おしん」(NHHK)など
 多数のドラマ・映画の役者と、幅広い分野で活躍。
 6月7日公開の
 映画「築地魚河岸三代目」(松原信吾監督)で
 2代目店主役を演じている。
 「伊東四朗一座」を作り、舞台喜劇も続ける。
 (以上、朝日新聞より引用)
      ■         ■
 私も平成18年11月6日の日記に書いたように…
 ‘階段男’です。
 きっかけは、健康診断で中性脂肪が正常値の3倍だったことでした。
 内科の友人に相談し、運動をすすめられました。
 当時は今よりもっと働いていました。
 休日もありませんでした。
 もちろんスポーツクラブに行く時間もありませんでした。
      ■         ■
 日常生活の中で、できる運動法を探しました。
 以前にも書いたように…
 整形外科教授の石井清一先生が、
 朝、エレベーターを使わずに…
 1階から10階まで、
 歩いて上がられるのを見てチャレンジしました。
      ■         ■
 私の形成外科医局は13階にありました。
 札幌医大の最上階でした。
 最初は、5階まで上がっただけで…
 息が切れました。
 その後、8階、10階と少しずつ休まずに上がれるようになりました。
 退職する頃には、
 地下一階の外来から13階まで…
 ヒョコヒョコ上がれるようになりました。
      ■         ■
 大学時代には学生実習も担当していました。
 臨床実習に来た学生さんに言いました。
 『エレベーター来ないから、階段で上がろう!』
 『先生、マジっすかぁ?』
 『13階っすよ!』
 勇気ある学生さんが、私に着いてきました。
 全員、8~10階付近で、
 『もう、ダメっす!』
      ■         ■
 私は今でも…
 毎朝、札幌美容形成外科のスノー会舘ビルの階段を上がります。
 6階建ですが、屋上の7階まで階段があります。
 たまに、下の雪印パーラーの店員さんと会います。
 変なおじさんと思われていることだと思います。
 階段のおかげで、中性脂肪は下がったままです。
 これからも、階段を愛用したいと考えています。

投稿者 sapporobiyou : 22:04 | コメント (1)

2008年05月03日

サーバー移転と不具合

 平成20年5月1日から、
 札幌美容形成外科HPのサーバーを移転しました。
 開院時から、NTT関連会社のサーバーを使用しています。
 以前は容量の関係で、
 日記のコメントも入れられませんでした。
      ■         ■
 新しいサーバーは、容量が大幅にUPしたので、
 日記のコメントも入るようになりました。
 サーバーの移転は、簡単な作業ではありませんでした。
 日記で使用しているプログラム。
 セキュリティの設定など、
 私には無理な部分がたくさんありました。
      ■         ■
 今回も、オフィスクロスロードの須崎克之さんにお世話になりました。
 4月上旬から準備をはじめました。
 何回かテストをして、万全の体制で臨みました。
 須崎さんに設定していただいた、プログラムは問題ありませんでした。
 ところが、昨夜からメールの送受信ができなくなりました。
      ■         ■
 NTTの関連会社は連休でお休みです。
 途方に暮れて、自分でいろいろ設定を変更してみました。
 それでもつながりません。
 困りました。
 連休中に病気になったり、ケガをして困るのと一緒です。
 原因はサーバーの基幹ソフトウェアの動作異常でした。
      ■         ■
 こちらからNTTの関連会社に連絡しようにも、
 連絡はできませんでした。
 インターネットは便利ですが、
 サーバーに不具合があると困ります。
 一番、信頼できそうな会社を選んだのですが、
 それでもこの状態です。
      ■         ■
 須崎さんには電話でも、メールでもすぐに連絡がつきました。
 NTTには電話は通じません。
 連休でお休みです。
 HPの工事・障害情報の項に
 お知らせ
 メールサービス動作不安定
 原因
 基幹ソフトウェアの動作異常
 お客さまにはご迷惑をお掛けし、誠に申し訳ございませんでした。
 現在は復旧しておりますので、お客さまにおかれましても動作のご確認をお願い申し上げます。

 と記載されただけでした。
      ■         ■
 こっちは、昨夜から自分のPCの不具合だと思って…
 何度も、あっちをいじったり、こっちをいじったりして、
 どうしてもダメで須崎さんに電話をしました。
 NTTにもメールをしましたが、返信はなし。
 大企業なんてこんなもんでしょうか?
 札幌美容形成外科は中小企業ですが、
 何かトラブルがあった時には対応できるようにしております。
 でも、その根幹であるメールが使用できないと困ります。
 NTTさん、もっとサービスをよくしてください!

投稿者 sapporobiyou : 23:59 | コメント (3)

2008年05月02日

千の風になって

 平成20年5月2日、北海道新聞朝刊に掲載された、
 千の風になっての特集記事から、一部を引用しました。
 この記事は平成20年4月25日に七飯町文化センターで開催された、
 「ななえ講演会とシンポジウム」の要旨をまとめたものです。
 訳詩・作曲 新井満氏の基調講演要旨
 死は命の再生 風は地球の呼吸
 なぜ七飯町大沼で暮らすようになったのか。
 二十年前に芥川賞を頂き、
 函館の文学サークルから講演会に招かれました。
 終わって帰ろうとすると、
 主催者が「いい所へ連れていく」。
 車で四十分、そこが大沼でした。
      ■         ■
 森の中の崩れそうな一軒家を紹介され、
 売りに出ているから買いなさいという。
 安くはない買い物です。
 駒ケ岳から飛び降りるつもりで買いました。
 購入を決めた第一の理由は、風景が美しいこと。
 取材や講演で日本中を訪ねた経験から自信を持って言いますが、
 七飯は最高です。
 人工的な騒音がなく、
 訪ねてくる人もいない。
 来るのはキタキツネやタヌキ。
 リスもエサをくれと扉をノックします。
 美しい自然は表現活動を変えました。
      ■         ■
 もう一つの理由は人情です。
 自然は美しいだけでなく残酷です。
 四年前の九月、
 台風18号で別荘の周辺は壊滅状態になりました。
 倒木で道路が寸断され、
 家の外には一歩も出られません。
 三日聞飲まず食わずで絶望のどん底にいると、
 木を切りながら誰かが近づいてくる音がします。
 地元の方がチェーンソーで避難路を切り開いてくれて、
 私と妻、娘二人、犬は辛くも脱出できました。
      ■         ■
 助けてくれたのは七飯でできた友人の画家
 木村訓丈さんたち。
 木村さん以外は初対面です。
 自分たちも大変なのに、
 私を助けてくれた。
 涙があふれ、
 この恩は忘れないと誓いました。
      ■         ■
 その翌月、故郷の新潟で中越地震がありました。
 救援物資はすぐに届きますが、
 何もすることのない一ヵ月すぎが被災者には一番つらい。
 家族会議で、今こそ花だ、
 七飯特産のカーネーションを送ろうと決め、
 千本を送りました。
 被災者の方々は、
 けなげに咲く花の姿に涙したそうです。
      ♪         ♪ 
 「千の風」の話をさせてください。
 故郷に弁護士の友人がいます。
 奥さんと子どもが3人。
 その奥さんが、
 がんの転移で48歳で亡くなりました。
 何と声を掛ければいいのか。
 「ご愁傷さま」はしらじらしい。
 「力を落とすな」は酷です。
      ■         ■
 奥さんの追悼文集で変わった詩を目にしました。
 12行、作者不詳の英文詩です。
 作者は死者に違いないと思いました。
 「元気でいるから泣かないで」
 と死者が生者を慰めている。
 不思議な力があり、
 読む人の魂をぐいぐい揺さぶる。
      ■         ■
 訳してみよう。
 メロディーを付けて歌にしたら、
 友人の家族を少しでも癒やせるのでは、
 と思いました。
 簡単だと思って訳し始めましたが、難航しました。
 最後の最後、詩を叫ぶように朗読しました。
 七年前の夏、
 誰もいない湖畔の森の真ん中で。
 目を閉じてしばらくすると、
 遠くからザーッという音が聞こえました。
 目を開けると、
 風で森全体の木々が揺れているのを見ました。
 そうか、この詩の根幹は風なんだと気付きました。
      ■         ■
 風は至る所にあり、すぐにやむ。
 しばらくすると息を吹き返す。
 風は地球の呼吸なんだ。
 死んだけど本当は死んでない。
 人間以外の姿に生まれ変わった―。
 死と再生の歌だと分かり、
 スラスラと翻訳できました。
      ■         ■
 ギターでメロディーを付け、
 録音したCDを友人に送りました。
 奥さんをしのぶ会で披露されて、
 聴いた人が皆泣いたそうです。
 既に百人以上の歌手がこの曲を歌っています。
 一昨年、秋川雅史さんが紅白歌合戦で歌うと話題になり、
 CDの売り上げは百万枚を突破しました。
 ヒットによる心境の変化をよく聞かれます。
 「すっかりいい人になりました」
 と答えています。
      ■         ■
 それまでは欲深かった。
 地位、名誉、お金。
 この曲を歌うようになって、
 それらがばかばかしく思えるようになりました。
 人間、生まれる時は無一物。
 死んで風になる時、
 そういったものは荷物になるだけです。
               
 七飯という町は十分に魅力的です。
 では、なぜ観光客が減ったのでしょうか。
 魅力的な町が全国に増えたからです。
 どうすれば人の目が向くのでしょう。
 観光客がお金と時間を使って旅に出る動機は「物語」です。
 「千の風」は日本中が知っています。
 「どうやら七飯の大沼でできたらしいぞ」
 「じゃあ行ってみようか」
 となる。
      ■         ■
 大沼のモニュメントは、
 日本では珍しく、
 景観の邪魔にならない「マンホール型」です。
 今日見てきたら、既に観光客でにぎわっていました。
 「千の風」は大沼で生まれましたが、まだ赤ちゃん。
 七飯の皆さんに育ててもらう必要がある。
 丈夫で明るい子どもに育ててほしい。
      ■         ■
 私の母は助産師として何千人もの赤ん坊を取り上げ、
 91歳で亡くなりました。
 その母は自分の中で生きている。
 親から子、
 孫へ命はバトンタッチされるのです。
 命は不滅です。
 心が苦しい時、
 思い出していただきだい。
 大切な人は風や星になり見守ってくれている。
 だから勇気を出して生きていこう、と。
 死ぬ時は誰にも来ます。
 その時には風や星になって
 後に残した人を見守ってあげればいいんです。
 死は命の終わりではなく再生なのです。
a-m.jpg
 あらい・まん 作家。
 作詞・作曲のほか、写真i環境映像プロデューサーなど多彩に活動する。
 1946年新潟県生まれ。
 上智大法学部卒業。
 1988年「尋ね人の時間」で芥川賞。
 1998年の長野冬季五輪では開・閉会式のイメージ監督を務めた
 (以上、北海道新聞より引用)


      ■         ■
 私は、自分のお葬式に、
 千の風になってを流して欲しいと家族に言っています。
 函館中央病院形成外科に勤務していた時、
 よく大沼に行っていました。
 七飯には美味しいイチゴも売っています。
 秋には、美味しいリンゴもできます。
 七飯のリンゴで作ったアップルパイは最高です。
      ■         ■
 この記事を読んで、
 「千の風になって」ができた経緯がわかりました。
 医者も弁護士も、
 家族の死には無力です。
 この「千の風になって」が、
 どれだけ多くの人の心を癒してくれたのでしょうか?
 歌には、医学でも法律でも解決できないことを…
 魔法のように解決してくれる不思議な力があります。

投稿者 sapporobiyou : 23:59 | コメント (2)

2008年05月01日

硫化水素自殺

 硫化水素による自殺が各地で問題になっています。
 報道すればするほど…
 硫化水素による自殺者が増えているような気がします。
 ネットで調べると…
 今でも‘簡単に’
 硫化水素の作り方を見つけられます。
 私だったら、次のような報道を考えます。
      ■         ■
 人間は誰でも、
 ‘死にたい’と思う瞬間があります。
 私も、思ったことがあります。
 ただ、本気で自殺してしまうかどうかが問題です。
 私を含めて、大部分の人は…
 ‘死ぬよりは…’
 と考え直して、
 自殺を思いとどまります。
      ■         ■
 また、‘死のう’と思っても…
 簡単に死ねないのも事実です。
 自殺しようと思った人でも…
 苦しんで死ぬのはイヤだ。
 痛い思いをして死ぬのはイヤだ。
 ぶざまな格好で死ぬのはイヤだ。
 汚くなって死ぬのはイヤだ。
 などなど…
 死ぬ間際まで、人間はワガママなものです。
      ■         ■
 私たち医師は、さまざまな自殺者を治療してきました。
 救命救急センターに搬送される患者さんの中には、
 多くの自殺未遂患者がいます。
 私たち形成外科医が一番多く経験したのが、
 焼身自殺による自殺者です。
 マスコミは、自殺の事実と、
 亡くなったか?
 意識不明の重体か?
 という程度までしか報道しません。
      ■         ■
 焼身自殺をして、死ねなかったらどうなるか?
 想像できますか?
 どのくらいの治療費がかかるか?
 想像できますか?
 これを報道するだけで、
 焼身自殺は減ると思います。
 それ位、焼身自殺は悲惨であり、
 元の美しい顔が台無しになってしまいます。
      ■         ■
 本題の硫化水素自殺に入ります。
 硫化水素を検索してください。
 Wikipediaにも書いてあります。
 硫化水素は悪臭防止法に基づく特定悪臭物質のひとつです。
 おならやウンコが臭いのは、硫化水素のためです。
 下水処理場、ごみ処理場などのにおいも、
 硫化水素が原因の一つです。
      ■         ■
 つまり、硫化水素で自殺をすると…
 臭くなります。
 それも、おならやウンコの臭いです。
 髪の毛や皮膚に臭いがつくととれません。
 硫化水素で自殺をすると…
 棺桶(カンオケ)の中まで臭くなります。
 棺桶の蓋をして、
 火葬場で焼かれるまで臭いのです。
 私は、これを報道すれば、
 明らかに、女性の自殺者は激減すると思います。
      ■         ■
 どんなに死にたい人でも…
 ウンコの臭いが身体に染み付いた状態で死ぬのはイヤです。
 ウンコ臭いまま、棺桶に入れられ…
 棺桶の蓋をする時に…
 参列者が、
 ハンカチで涙ではなく…
 臭いをガマンできなくて鼻に当てます。
 思わず言います。
 『くさい』
 専門家に出演していただき、
 硫化水素がいかに臭いかをお話ししていただくのが効果的です。
 ぜひ、ワイドショーで取り上げていただきたい話題です。

 平成20年5月1日から、
 札幌美容形成外科HPの院長日記にも、
 コメントが追加できるようになりました。

投稿者 sapporobiyou : 21:58 | コメント (4)

2008年04月30日

心地よい疲労感

 美容外科・形成外科に限らず、
 外科系医師になってよかったと思う瞬間は、
 手術がうまく終了した時の、
 心地よい疲労感です。
 手術までは、緊張しています。
 もちろん、手術中も緊張しています。
      ■         ■
 手術が終了して…
 トラブルもなく、うまく終了した時には、
 何とも言えない、
 心地よい疲労感があります。
 登山で、頂上にたどり着いた時?
 何か、充実感とか満足感があります。
      ■         ■
 いつも感じるのではありませんが、
 難しい手術を、上手にこなした時など、
 ちょっとハイになって…
 何とも言えない、満足感があります。
 形成外科は作品を作る楽しみがあります。
 作った作品が、キレイな女性で…
 『ありがとうございました♪』といわれると、
 とてもよい気分です。
 他科の先生には、ない楽しみだと思います。
      ■         ■
 私は、ビールもあまり飲みません。
 家内と、350mlの缶ビールを、
 半分ずつ飲みます。
 飲んだらすぐに眠ってしまいます。
 心地よい疲労感がある時は、
 この175mlのビールが実に美味しいです。
 毎日、ビールを飲むのではありません。
 たまに飲むだけです。
      ■         ■
 私が、形成外科や美容外科が好きなのは、
 自分で、自分の満足が行くように…
 手術ができるからです。
 手術がうまくいって、キレイに仕上げるのが、
 私の生きがいであり、
 形成外科医としての醍醐味です。

投稿者 sapporobiyou : 22:25 | コメント (1)

2008年04月29日

昭和の日

 今日は昭和の日です。
 平成元年から平成18年までは、みどりの日でした。
 私が子供の頃は、天皇誕生日でした。
 結婚してからは、義父の誕生日でした。
 以前にも書きましたが、家内の父は国鉄マンでした。
      ■         ■
 平成5年4月6日に、心筋梗塞で急逝してしまいました。
 今でも残念に思っています。
 4月29日になると、義父のことを想い出します。
 私は、義父に結婚を反対されました。
 『北海道は遠い』
 これが理由です。
 確かに、関西から北海道は遠かったです。
      ■         ■
 私が直接言われたのではありませんが、
 『お医者さんは、看護婦(看護師)さんと浮気をする』
 というようなことも…
 理由に入っていたとか?
 聞いた覚えがあります。
 これは、お医者さんに限らず…
 その人によると思います。
 私の友人を見てもそうです。
 義父に言われたためではありませんが…
 私は一度も浮気をしていないし、
 すすきのにもめったに行きません。
 風俗にも行きません。
      ■         ■
 うちのお父さんは、旅行に行っても…
 必ず線路を見ている。
 結婚する前に家内から聞いた言葉です。
 義父は、国鉄の保線マンでした。
 定年退職する前は、尼崎(アマガサキ)保線区長でした。
 JR西日本で、大事故があった尼崎です。
      ■         ■
 あの事故があった時…
 義父が生きていたら、
 どんなに悲しんだことかと、胸が痛くなりました。
 事故があった線路は、義父の管轄でした。
 当時は、福知山線(フクチヤマセン)と言っていました。
 保線区は、線路の除草まですると教えてくれました。
      ■         ■
 昔は、家が貧乏だと…
 立身出世のために、
 国鉄に入ったものだと聞いたことがあります。
 私の祖父も、国鉄に勤めていました。
 義父も島根県の農家の八男でした。
 尋常小学校を卒業後に、大阪に出て、国鉄に入りました。
 亡くなる前も、線路の仕事をしていました。
 50年間も、線路一筋のおじさんでした。
      ■         ■
 昔は、こうして…
 この道一筋の、職人みたいな人が多かった気がします。
 今は、多いのがフリーターやニート。
 苦労して仕事を覚えるというのが、
 若い人に受けないのかも知れません。
 でも、安全に電車を運行するには、
 線路がしっかりしていなければなりません。
      ■         ■
 義父から聞いた印象に残っている言葉があります。
 台風や大雨が降った時の列車の運行です。
 保線区長がOKを出さなければ、
 たとえ特急でも停止して待たなければならない。
 それほど、自分の職務に自信と責任を感じていた人でした。
 もう少し、いろいろなことを相談してみたかった…
 じいちゃん、何でそんなに早く死んじゃったの?
 というのが、義理の息子としての本音です。

投稿者 sapporobiyou : 23:56 | コメント (1)

2008年04月28日

化粧はすれども

 平成20年4月27日、朝日新聞朝刊、ひとときへの投稿です。
 化粧はすれども
 朝、いつものように洗面所で化粧水、乳液をペタペタとつけていると、
 主人がのぞきにきた。
 「どうですかなぁ、少しは直りますかなぁ?」。
 私が「あきまヘーん、
 土台がしわしわじゃけん。
 どげんもなりまっせん」
 と言って、
 2人で大笑いになった。
 主人93歳、
 私85歳。
      ■         ■
 主人は掃除、洗濯、庭いじり。
 そして自転車でスイスイお買い物。
 いたって元気で、目の悪い私を支えてくれる。
 私も一通りの家事には不自由しない。
 介護を一切受けず、2人で何とか暮らしている。
      ■         ■
 自分の顔が気になるようになったのは、
 弟ががんで亡くなった2年前。
 悲しみからか、10㌔もやせた。
 玉手箱を開けた浦島太郎みたいに
 髪は真っ白、
 顔はシワシワの
 ばあ様になった。
      ■         ■
 母が84歳で亡くなった時の死に顔が余りにも哀れで、
 悲しかったことが忘れられない。
 自分はふっくらとした優しい顔で死にたいと願っていた。
 それなのに、
 何と生身の私の顔が母のその時とそっくりになり、
 やつれ果てた顔が鏡に映っているではないか。
      ■         ■
 ファンデーションを塗り、
 紅をさして小学校や女学校の同窓生と会うと、
 スタイルが良かった人は背中が曲がり、
 美しかった人は顔がしわくちゃになってしまっていた。
 仕方がないことだ、と納得はしているのだが……。
 福岡県新宮町  山田とみえ 主婦85歳
 (以上、朝日新聞から引用)
      ■         ■
 これは、私の勝手な想像です。
 この85歳のご婦人は、きっと美しい方です。
 身なりも、しゃきっとしていらして…
 85歳より、ずっとお若く見えると思います。
 85歳になっても…
 化粧水・乳液をペタペタとつけて…
 ファンデーションを塗り…
 紅をさして…
 小学校や女学校の同窓生と会う…
 というのが、推定の根拠です。
      ■         ■
 キレイにして、お化粧をしていると…
 ボケないそうです。
 高齢化社会になりました。
 特別養護老人ホームに勤務されている、
 看護師さんにお聞きしました。
 特養に限らず、
 高齢者専用マンションなどに入居されているのは…
 圧倒的に女性が多いそうです。
      ■         ■
 私を含めて、男は短命で長生きできません。
 どうせ長生きしているのだったら…
 いくつになっても、キレイでいたいと願うのが…
 女心です。
 85歳のこの投稿者の女性は…
 きっとキレイな方です。
      ■         ■
 投稿に書いてありましたが、
 人間は悲しみや苦しみがあると…
 急にトシをとることがあります。
 この女性のように、身内が急死した… 
 なんてことは、耐えられないことです。
 玉手箱を開けた浦島太郎みたいになる
 ことも実際にあることです。
      ■         ■
 浦島太郎の時代には、美容外科はありませんでした。
 現代医学は、浦島太郎も治せます。
 浦島花子さん、
 是非美容外科にいらしてください
 手術が無理なら、切らない治療もできます。
 手術ができる方でしたら…
 保険適応になる眼瞼下垂症手術もあります。
      ■         ■
 私は何人も、
 浦島花子さんを治療した経験があります。
 悲しい事実は、覆す(クツガエス)ことはできません。
 ただ、悲しくて…
 シワシワになってしまった顔を治すと、
 元気になります。
 内科や精神神経科ではできない治療です。
      ■         ■
 今日は家内の誕生日です。
 私は、朝日新聞の投稿者のご主人のように
 93歳までは生きられません。
 元気でいられる自信もありません。
 私が亡くなったら…
 どこかの美容形成外科へ行って…
 治してもらってください。
 いつまでも、若く美しくいることは、
 ボケ防止にも役立ち、いいことだと思います。

投稿者 sapporobiyou : 23:30 | コメント (2)

2008年04月27日

医療費控除

 さくらんぼさんからご質問をいただきました。
 ①美容外科の領収書は医療費控除外なんですか?
 ②母のように くも膜下出血の後遺症での瞼の垂れも だめなのですか?
 ①美容外科の領収書は、医療費控除の対象になりません。
 豊胸術、レーザー脱毛などの保険外診療は、
 どんなに高価でも、
 ‘医療費控除’の適用になりません。
      ■         ■
 ②は‘病気’なので、健康保険で手術を受けていれば、
 医療費控除の対象となります。
 ただ、残念なことですが……
 大手美容外科で、自由診療で手術を受けていると、
 おそらく100%、美容整形と判断され、
 医療費控除の対象とはならないと考えられます。
       ■         ■
 私のように、個人経営の診療所でしたら、
 わきが、眼瞼下垂症は保険診療で手術をしています。
 大学病院や公立病院の形成外科でも同じです。
 HPにも記載しているように、
 ‘病気’の治療には、健康保険を適用できます。
 健康保険が適用されたら、
 医療費控除も受けられます。
      ■         ■
 高齢で瞼が下がってものが見にくいと…
 転倒してケガをするおそれもあります。
 実際に札幌美容形成外科で治療を受けた方です。
 自宅が高校の通学路にあり、
 細い道を自転車がビュンビュン通ります。
 瞼が下がって横から来る自転車が見えません。
 今まで何度もぶつかりそうになりました。
 是非、手術をしてください…
 というご婦人がいらっしゃいました。
      ■         ■
 わきが手術を受けられた場合も、
 当院で健康保険で治療を受けた時は、
 当然、医療費控除の対象となります。
 ワキガ手術を受けたことを…
 税務署に知られたくないというお気持ちはわかります。
 ご安心ください
 領収書に、ワキガ手術とは書かれません。
 また、何の手術かも申告する必要はありません
      ■         ■
 しつこく税務署に聞かれたら、
 個人情報だと突っぱねるべきです。
 痔の手術なんかも知られたくありませんね。
 大企業の経営者や大物政治家が
 ガンの手術を受けたとします。
 税務署に申告して、どこかでバレたら大変なことになります。
 対立政党の候補者が補欠選挙の準備を始めるかも知れません。
 ライバル会社が乗っ取りの準備を始める可能性もあります。
 病気や病名は大切な個人情報です。
 税務署といえども、簡単には調べられません。
 どうしても困ったら、弁護士さんに相談しましょう。

投稿者 sapporobiyou : 19:01 | コメント (4)

2008年04月26日

さくらんぼさん

 2日間ほど、悪徳美容外科だの脱税だの…
 イヤな日記が続いたので、
 今日は嬉しい話題を一つ書きます。
 私の院長日記は、
 札幌美容形成外科HPの他に
 美容の杜というHPに載せていただいています。
      ■         ■
 札幌美容形成外科HPの日記は、
 サーバー容量の関係で
 コメントはできない設定になっています。
 美容の杜には、コメントをいただけます。
 この美容の杜に、
 毎日コメントをくださる方がいらっしゃいます。
 さくらんぼさんという女性読者さんです。
 ご主人と果樹園を経営なさっていらっしゃいます。
      ■         ■
 毎日、日記を書くのは大変です。
 毎日、コメントをいただくと、
 とても励みになります。
 私が毎日続けられるのは、
 たくさんの方に読んでいただけるからです。
 アクセス数と
 来院していただく方から、
 『日記を読んでいます』と
 言っていただけるのが
 続けられる原動力です。
      ■         ■
 さくらんぼさんは、美容外科のお客様ではありませんが、
 ご自身の手術や家族のご病気で医療を受けた経験が豊富です。
 私自身にも参考になることがたくさんあります。
 一般庶民の目で見た、医療の問題点がよくわかります。
 私も、いままで胡散臭い(ウサンクサイ)と思っていた…
 新聞の書籍広告があります。
      ■         ■
 『手術しないで治せる腰痛』の本が…
 高価なサプリメント販売が目的
 とは知りませんでした。
 新聞社も購読者数が減り、
 広告収入に頼っていると聞いたことがあります。
 自分の会社が宣伝した本が、
 悪徳商法の片棒を担いでいることは、
 おそらく100も承知なのでしょう。
      ■         ■
 そういえば…
 新聞一面の下に出ている書籍広告には、
 ふつうでは考えられないような言葉が並んでいます。
 ガンが治ったとか…
 ○○せずに治ったとか…
 結局、試してみて騙されたとわかります。
 新聞記事と広告は、
 分けて考えなければならないのでしょう…
      ■         ■
 コメントを読んでいると、その方の性格がわかります。
 さくらんぼさんは、
 正直で…
 曲がったことが大嫌いで…
 正義感に満ち溢れていて…
 素敵な女性だと思います。
      ■         ■
 さくらんぼさんが送ってくださった、
 果樹園の写真です。
 ラ・フランスの木と花です。
 今日、掲載許可をお願いしたら…
 さっそく、サクランボの写真を送ってくださいました。
 ありがとうございました。
 美味しい果物をたくさん作ってください。

ya1.jpg
 ラ・フランスの木(4月6日)
ya2.jpg
 ラ・フランスの花 (4月25日)
ya3.jpg
 サクランボの花 (4月26日)

投稿者 sapporobiyou : 23:59 | コメント (2)

2008年04月25日

脱税と美容外科医

 昨日の日記に、脱税で捕まった先生のことを書きました。
 今から10年前です。
 札幌と大阪で日美クリニックという美容外科を開業していた、
 N先生がいました。
 当時、私は帯広厚生病院形成外科に勤務していました。
 ちょうど、帯広厚生病院を退職して、
 美容外科医になろうと思った時です。
 43歳でした。
      ■         ■
 テレビで
 ‘♪ニチビにちびー♪’
 ‘♪ニチビしましょうー♪’
 という軽快な音楽で宣伝をしていました。
 ‘♪昨日までの私…♪’
 ‘♪…明日からの私……♪’
 というキャッチコピーも上手な宣伝でした。
 北海道で一番‘有名’なクリニックだったかもしれません。
      ■         ■
 その、日美クリニックのN先生が、
 所得税法違反で逮捕されそうになり…
 隠していた金塊をモーターボートに積んで…
 琵琶湖に逃げたと、ワイドショーで盛んに放送されました。
 脱税だけではなく、逃走の仕方が派手でした。
 私が美容外科医になろうとした時だったので、
 周囲の人から、
 美容外科医は変な目で見られました。
      ■         ■
 他にも、過去に脱税で逮捕された…
 ‘有名な’
 美容外科の先生がいらっしゃいます。
 美容外科に来て、領収書をくださいという人はいません。
 美容外科の領収書は医療費控除にもならないので、
 税務署に申告する人もいません。
 現金で料金をいただき、
 その収入を隠してしまうのが手口です。
      ■         ■
 脱税は厳しく処罰されます。
 脱税→医業停止(医師免許停止)→刑務所となります。
 意外なことに、医療事故で不幸にして患者さんが亡くなっても、
 医業停止(医師免許停止)→刑務所
 となる先生は少ないのです。
 不可抗力とか、最初からリスクがある場合があるからです。
 脱税は、大部分が故意犯なので、重罰となります。
      ■         ■
 この脱税で逮捕されたN先生が、
 手術をされた患者さんを診察する機会があります。
 脱税で逮捕されたという、
 悪いイメージがありました。
 ところが…
 この先生が手術をされたワキガの患者さんは、
 まず100%臭いがありません。
 汗腺はキレイに取り除かれています。
 昨日の先生とエライ違いです!
      ■         ■
 臭いがすると、受診される方でも…
 汗腺はわずかに残っているか、
 臭いがしても、ワキガの臭いではなく、
 汗の臭いがする程度でした。
 また、目や鼻の手術を受けた患者さんも
 診察する機会がありました。
 手術を受けて幸せになられた方が大部分です。
 大きな修正手術を必要とした方は経験していません。
      ■         ■
 確かに、一時期…
 このクリニックで手術をして、
 トラブルになった患者さんが報道されたことがありました。
 私はTVや新聞で、N先生のことを読んで…
 きっと悪い先生だと…
 勝手に想像していました。
 ところが、実際に患者さんを診察してみると…
 昨日書いた先生とは違い…
 患者さんはハッピーなのです。
 つまり、診療や手術は真摯にしていたと考えられます。
      ■         ■
 脱税で捕まるくらい、所得があったのは、
 宣伝もさることながら…
 手術はしっかりしていた?
 と善意に解釈しています。
 それにしても、脱税で逮捕は…
 どう考えても割りに合わないと思います。
 せっかく苦労して手にした医師免許証です。
 私は脱税で取り上げられたくないので…
 しっかり申告と納税をしています。

投稿者 sapporobiyou : 23:48 | コメント (1)

2008年04月24日

30分で治らないワキガ

 平成20年4月24日、北海道新聞一面の下に、
 書籍広告が出ています。
 ワキガ・多汗症セラピー
 「読めば納得!」
 30分で悩み解決!
 ワキガ・多汗症治療はここまで進化した!
 「汗とニオイいつまで悩み続けるの?」
 あらゆる不安を解決した最先端治療!
 医学博士○◎○◎著
 ◆定価/1680円(税込)

      ■         ■
 札幌美容形成外科には、
 この本に出てくる東京のクリニックへ行って、
 手術を受けたけれど、臭いが取れなかったと…
 来院なさる患者さんが何人もいらっしゃいます。
 しかも…
 「あなたは範囲が広いから、手術料金は100万円です」
 と医師に診断され、
 100万円のローンを組んで…
 臭いと借金だけが残った、
 大変お気の毒な方もいらっしゃいます。
      ■         ■
 私たちが北海道新聞に広告を出そうとすると…
 何回も審査を受けます。
 北海道新聞社の広告規制はかなり厳しく、
 NTTの電話帳よりも厳しい部分があります。
 それなのに…
 書籍広告に名を借りた、
 悪徳クリニックの宣伝は、
 一切、規制がないようです。
 広告代理店が違うのかもしれません。
      ■         ■
 北海道新聞は北海道では最も購読者が多い新聞です。
 道民の心情として、
 『道新に出ていた病院』だから『安心』
 という心理が働くことが考えられます。
 30分で悩み解決の‘先生’は…
 過去に脱税で逮捕されたこともあります。
 美容外科業界では、
 知らない人がいないくらい有名です。
      ■         ■
 私は一人の医師として、
 美容外科医として、
 この広告を許せません。
 何度も書いているように…
 ワキガ手術はワキの皮膚を傷つける手術です。
 深く擦りむいた膝のキズは、30分では治りません。
 形成外科医や美容外科医であれば、
 誰でも知っていることです。
      ■         ■
 私が手術をしても、キズがキレイに治らない人もいます。
 同じ手術をしても、
 ワキガ手術ほど
 キズの治りやキズの色が違う手術はありません。
 治りが悪いと、色素沈着が長く残る方もいらっしゃいます。
 ワキガは、
 わきがは、
 決して30分では治りません。

      ■         ■
 京都の冨士森先生が、
 生涯に悔いを残すわきが手術のキズという
 学会発表をなさっています。
 広告に惑わされて、手術を受けないで下さい。
 わきが手術は簡単ではありません。
 北海道新聞社の方に、
 是非、
 東京まで行って手術を‘体験’してきていただきたいです。
 新聞社は、広告にも責任があります。

投稿者 sapporobiyou : 20:57 | コメント (3)

2008年04月23日

チューリップ開花

 今年の札幌は、異常なくらい早く春が来ました。
 例年は、5月上旬に開花する桜がもう咲いています。
 札幌では、毎年エゾムラサキツツジがまず開花します。
 枝だけの低木に、紫の花がつきます。
 同じ頃に、チューリップの芽が大きくなってきます。
      ■         ■
 今年は、エゾムラサキツツジも
 チューリップも
 サクラも
 今、同時に咲いています。
 札幌駅前通りは、地下歩道の工事中です。
 西武デパート前と北3条西3丁目に
 少しだけ残っている花壇があります。
 そこで白いチューリップが開花しています。
      ■         ■
 今朝、通勤途中にチューリップの写真を撮ってきました。
 私は花が好きです。
 絵画とか彫刻などの美術は全くダメ。
 ですから美術館めぐりなんてのは苦手。
 歴史もダメ。
 神社仏閣にもあまり興味はありません。
 ただ、自然とか花とか生き物は大好きです。
 動物園と植物園でしたら、
 私が好きなのは植物園です。
 札幌には、
 北海道大学植物園という立派な植物園があります。
      ■         ■
 各地で、住民が丹精込めて育てた花が
 無残に折られたり、切られたりする事件が報道されています。
 むしゃくしゃする時や、
 イライラする時もあります。
 ただ、罪のない花に八つ当たりはやめて欲しいです。
 せっかく、キレイに咲いているのに…
 一年に一度しか開花のチャンスはないのです。
 私のように通勤途中に楽しみにしている人もいると思います。
 花は大切にしましょう!
 心が和み(ナゴミ)ます。

chu.jpg
 開花したチューリップ
 北3条西3丁目
 NORTH33前

投稿者 sapporobiyou : 23:42 | コメント (2)

2008年04月22日

町立厚岸病院黒字化

 平成20年4月21日、北海道新聞朝刊の記事です。 
 町立厚岸病院6年ぶり黒字
 地域に密着目配りこまやか
 信頼回復、患者2割増
 医師定着、“お茶懇で”健康指導
      ■         ■
 【厚岸】全国の自治体病院の経営が悪化する中、
 釧路管内厚岸町の町立厚岸病院(98床)が、
 この2年間で患者数を2割も増やし、
 経営を好転させている。
 佐々木暢彦院長(54)をはじめとする勤務医たちが
 地域に根ざした診療方針を打ち出し、
 患者の信頼を取り戻したことが大きい。
      ■         ■
 病院会計の経常収支は、
 町からの補助金上乗せもあるが、
 2006年度以降、単年度で黒字転換。
 自治体病院再建のモデルケースとして注目されそうだ。
  (厚岸支局 中川大介)
      ■         ■
 「○○ちゃんのお兄ちゃんだね」。
 診察室で、
 小児科医の佐々木院長が患者の子供に優しく語り掛ける。
 町内の主婦(38)が
 「昨年、子供の通院先を釧路の病院から切り替えました」
 という通り、
 家族構成や生活環境まで目配りする医師たちの姿勢が
 じわじわと町民の支持を得て患者数が増えた。
      ■         ■
 佐々木院長が着任した2006六年度の患者数(入院、外来)は
 85,300人で前年度比18%の増加だ。
 同年度から小児科を再開したこともあるが、
 道内自治体病院の患者総数が同6.3%減る中で
 全道一の伸びを見せ、
 経常収支は6年ぶりの黒字(3,000万円)に。
 2007年度は患者数がさらに同3%増えて
 5,000万円の黒字を見込んでいる。
      ■         ■
 以前は2004年度が3億7千万円、
 2005年度が2億5千万円の赤字。
 同年度の不良債務は5億円を超えた。
 町が各地から「一本釣り」した医師が定着せず
 一年ごとに入れ替わり、
 病院内部に不協和音も生じて
 患者は車で一時間の釧路市に流れた。
      ■         ■
 そうした中、
 町の求めで札医大の地域医療総合医学講座助教授から転じた
 佐々木院長が着任し、
 患者に対する「信頼再生」に力を注いだ。
 総合医を目指す同講座所属の医師らが定着し、
 現在は内科、外科など6科で常勤医5人、
 研修医1人の体制で二次救急も引き受ける。
      ■         ■
 医師が地域に出向く
 「お茶の間健康づくり医療懇談会」は
 この二年間で26回、
 検診結果を医師が地域で報告する相談会も10回を数える。
 一方で支出削減を徹底し、
 収入で費用を賄えた比率を示す医業収支比率は
 2006年度で95.1%と前年同期比で15ポイントも上昇。
 全道の町村立病院ではトップ級だ。
      ■         ■
 病院会計に対して同町は
 法定基準を上回る補助金を一般会計から交付。
 2006年度の黒字転換も、
 実際は前年度より1億円多い3億円の交付を受けてのことだが、
 若狭靖町長は
 「増額は病院への町民の信頼回復があってこそ可能」
 と強調する。
      ■         ■
 佐々木院長は札幌出身で自治医大卒。
 「地方住民の役に立ちたい」
 と東京の八丈島などで勤務し、
 大学時代の恩師が院長を務めた町立厚岸病院を実践の場に選んだ。
 札医大と連携して地域医原を志す研修医や実習生も受け入れ、
 「医師を増員できれば往診もしたい」と意欲を見せる。

sa.jpg

 診察する佐々木暢彦院長。
 「きちんと話を聞いてくれて、説明が丁寧だ」と患者の評判も上々だ
 (以上、北海道新聞より引用)
      ■         ■
 佐々木暢彦先生は、
 私が昭和49年に自治医大を受験した時に
 ご一緒だった先生です。
 受験で、2日ほど栃木県の田舎の同じ宿の泊まっただけですが、
 30年前から、実に誠実でお優しい先生でした。
 この新聞記事を見て、とても嬉しくなりました。
      ■         ■
 当時、自治医大の受験生は
 都道府県毎に同じ宿に泊まって、
 自治医大で2次試験を受験しました。
 私の他は
 北大循環器外科の松居喜郎教授、
 札幌市北区麻生で、
 あさぶ小児科を開業している由利賢次先生
 内科の佐藤信司先生など、
 現役と浪人の受験生が、同じ宿に泊まって、
 仲良く受験した楽しい想い出があります。
 私が札幌医大、
 松居先生と由利先生は北大医学部、
 へ進学しました。
 佐々木先生と佐藤先生が自治医大へ行かれました。
      ■         ■
 私も、せっかく合格させていただいたので
 自治医大へ行こうか?とずいぶん悩みました。
 授業料は貸与されるので、実質負担はゼロ。
 生活費約6万円/月も貸与されました。
 卒後9年間の義務年限があり、
 そのうち半分を僻地勤務するという条件でした。
 もちろん勤務先からお給料をいただけます。
      ■         ■
 いろいろな先生のところへ相談に行きました。
 最終的に、予備校でお世話になった
 生物の矢野先生にご相談して、
 札幌医大へ入学することに決めました。
 もし、自治医大へ進学していたら…
 美容外科医には、絶対になっていなかったと思います。
      ■         ■
 佐々木先生は、当時からとても温厚なお人柄でした。
 自治医大は、国の医療政策の中では
 唯一ともいえるくらい、僻地医療に貢献していると思います。
 自治医大出身の先生は、とても信頼できる先生が多いです。
 佐々木先生も義務年限の僻地勤務を終えられ、
 その後、札幌医大の助教授になられたとお聞きしていました。
      ■         ■
 厚岸町立病院は、私が釧路労災病院に勤務していた頃は
 北大から医師が派遣されていた記憶があります。
 佐々木先生が院長になられて、
 佐々木先生に賛同する、
 夢とロマンを持った先生が黒字経営を支えているのだと思います。
 医療業界では、暗いニュースが多い中で、
 佐々木先生のニュースはとても嬉しく読ませていただきました。
 これからも、頑張っていただきたいと願っています。

投稿者 sapporobiyou : 23:58 | コメント (2)

2008年04月21日

キズの治し方

 平成20年4月20日、朝日新聞朝刊日曜版 be on Sundayの記事です。
 元気のひけつ
 擦り傷・切り傷
 軽いときは適度に潤いを

      ■         ■
 軽い擦り傷や切り傷ができたとき、どうしていますか。
 消毒して乾かして……。
 実は、
 消毒せずに適度に潤いを保つ方が痛みも少なく、
 治りも早い。
 近年、そんな考えが広がってきました。
 湿潤療法(モイストウンドヒーリング)と呼ばれています。
      ■         ■
 国立成育医療センターの金子剛医長(形成外科)は
 もう5年ほど、手術前の消毒以外には消毒薬は手にしていない。
 「傷の手当てだけではありません。
 手術後も消毒薬は使わず、
 汚れがあれば生理食塩水で皮膚をきれいにしています」
      ■         ■
 理由は
 「そもそも健常じゃない状態なのに、
 かえって皮膚組織を傷つけてしまい、
 痛むし、治りが遅くなる」。
 傷は乾燥させた方が細菌感染も少なく、
 治りが旱い
 -昔はこう思われていた。
 傷口を毎日消毒してガーゼを取り換えるのが
 当たり前だった。
 しかし、結果的に毎日、傷つけることになってしまっていた。
      ■         ■
 金子さんは言う。
 「どうして傷ができたのかを把握し、
 傷の場所や深さをみてほしい。
 出血しているなら押さえて止血し、
 砂が入ったり出血がひどかったりする場合は
 すぐ医療機関へ」
 傷口が深かったり、
 ギザギザになっていたりするほか、
 ガラスや木くずが刺さっている場合も病院に行った方がいい。
 破傷風にも注意がいる。
      ■         ■
 「とにかく落ち着いて。
 早く措置しないと治りが悪いと言われましたが、
 傷は24時間以内に対処すれば大丈夫ですから」
 NPO法人創傷治癒センター理事長の
 塩谷信幸・北里大名誉教授(形成外科)は
 「そもそも傷を治すのは体に備わった自然の治癒能力なのです。
 私たち医師はそれを手助けするだけなのです」と話す。
      ■         ■
 皮膚は、
 細菌などの病原体や化学物質から
 私たちを守る防御壁であるとともに、
 体液が漏れるのを防ぎ、
 体内環境を維持する役目をもっている。
 その大切な壁が破れると、
 修復するための様々な仕組みが働く。
      ■         ■
 傷ができると体液がしみ出してくる(滲出液(シンシュツエキ))。
 この液の中に細胞の成長を促し
 皮膚を修復するためのいろいろな成分が含まれている。
 かさぶたができると
 その分、働きが落ちる。
 この液をふき取ると、治るのを妨げていることになってしまう。
      ■         ■
 逆に液体の状態が保たれると思う存分に能力が出る。
 これが湿潤療法の考えで、
 そのための「モダンドレッシング」という、傷にはるものが開発された。
 家庭用のものも販売されている。
 やけどのときにできる水ぶくれは、
 いわば自然の湿潤療法だ。
      ■         ■
 塩谷さんによると、
 この考えは、1962年に英国の動物学者により、
 動物実験のデータを基に発表された。
 それから半世紀近く。
 ようやく広がってきた、という。
 「傷をふさぐと、かえってうみやすくなるのでは」
 という心配も根強い。
 湿潤療法の普及を遅らせた一因だが、
 実際には感染率は低いと報告されている。
 体液中の白血球などが活発に活動するので
 細菌が抑えられると考えられている。
 そもそも皮膚にはたくさんの常在菌がいる。
 それをぬぐい去ろうと薬に頼っても
 無理があるのかも知れない。 (小西宏)
      ■         ■
 キズが自然に治るメカニズム
kiz1.jpg
炎症期
①血管が破れ出血
②血小板などの働きで血が止まる
③滲出液がにじみ出る
④白血球などが細菌を除く

kiz2.jpg
増殖期
①滲出液が乾いてかさぶたに
②かさぶたの下では残った滲出液の手助けで表皮が完成
③コラーゲンなどでキズを埋めるように組織がつくられる
kiz3.jpg
成熟期
①表皮が再生される
②表皮の下では元に戻ろうと細胞が活動
③組織が収縮し、キズが小さくなる
(「正しいキズケアBook-1」をもとに作製)
 (朝日新聞より引用)
      ■         ■
 プラスα(アルファ)
 NPO法人創傷治癒センターはホームページ (http://www.woundhealing-center.jp/)で、傷の手当ての10ヵ条や床ずれなどの情報を提供している。
 民間団体の「正しいキズケア推進委員会」(http://kizucare.com/)も湿潤療法やキズケアのQ&Aを掲載している。
 正しいキズケアBOOK1~3を無料で配布している。
 子ども向けに分かりやすいイラストで紹介したものもある。
 希望者はホームページから。
 (以上、朝日新聞より引用)
      ■         ■
 キズに対する考え方が変わってきました。
 金子先生は慶応大学形成外科のご出身。
 とても穏やかで優しい先生です。
 子供の生まれつきの耳の病気、
 とくに小耳症(ショウジショウ)の治療がお上手です。
      ■         ■
 塩谷先生は、ブログでもお馴染み。
 元北里大学形成外科教授。
 日本形成外科学会の重鎮のお一人です。
 朝日新聞社は、元気のひけつなど、
 医療記事が充実しています。
      ■         ■
 ただ、誤解のないように捕捉しますと…
 この湿潤療法が有効なのは、浅いキズです。
 イヌにかまれたようなキズに貼ってもダメです。
 感染の恐れがあるキズに、貼ると悪化します。
 浅いキズでも、必ず生理的食塩水(0.9%の濃度)で洗って、
 創面の異物や細菌をできる限り洗い流してから使用します。
      ■         ■
 家庭用として市販されているのが
 ジョンソン・エンド・ジョンソンから発売されている
 キズパワーパッドです。
 病院やクリニックで使用するのが
 デュオアクティブなどです。
 ハイドロコロイドドレッシングといいます。
 どちらも高価な製品です。 
      ■         ■
 キズを見分ける力がない人が
 むやみにこの製品を使用してもダメです。
 また、普通のサビオなどに比べると
 価格が高いのが難点です。
 浅いキズでしたら、生理的食塩水で洗って
 軟膏とサビオでも十分です。
 顔のキズなどを早くキレイに治したければ、
 形成外科医にご相談下さい。

投稿者 sapporobiyou : 23:59 | コメント (2)

2008年04月20日

歯の数と医療費

 平成20年4月20日、北海道新聞朝刊の記事です。
 歯の数減ると医療費アップ
 4本以下の人、
 20本以上の1.6倍
 道国保連合会調査

      ■         ■
 歯の数が少ない高齢者は、
 歯科以外の医療