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2006年09月22日

医者の仕事

医者の仕事について、とても考えさせられる出来事がありました。

実は友人が、治らない病気になっていた事を知らされました。
私にとっては、人生の先輩であり、医者の先輩でもあります。

医者が病気を知らされたとき、どんな気持ちになるか想像がつきますよね。
専門外だっだとしても、今後の「自分の体の変化・病気の進行度・薬の副作用・余命・・・」
すべて、わかります。

友人(彼女)は、専門の病院を訪ねました。(もちろん紹介状を持参して)

そこの担当の先生から、言われた言葉・・・私でも、ショックを受けてしまいそうな言葉でした。
簡単に言ってしまえば「社会生活に支障がでたら、そこから有効かどうか分かりませんが治療しましょう」

と言うことは、彼女は「私の病気は、手遅れだということなのかしら?」
もちろん、彼女はそう受け止めて、しばらく落ち込んでいました。

でも実は、その担当の先生の言葉が、少し足りなかっただけなのです。
担当の先生に近しい人から、分かったことなのですが・・・・
その言葉の前に、「今後、どのように病気が進行するのか、しばらく観察してから・・・
それからでも治療は、遅くはない」
の説明が抜けていたのです。

もし、病気の進行が遅ければ、体に負担のかかる無理な治療は急いでやる必要はない。
担当の先生の、本当の伝えたかった事はそうらしいです。

ほんの少し、言葉が足りなかっただけ・・・。
もしかしたら、それだけで彼女の人生は変わってしまったかもしれません。
ほんの少し、彼女は自暴自棄になっていましたから・・・。

今は、前向きに病気と闘っていこうと思ってくれています。


私達医者は、病気の診療にあたるのが仕事です。
目の前に病気の人がいるのは、当たり前のことです。

しかしながら、「ほんの少し言葉が足りなかった事」それだけで、患者さんは心配になります。
これは、美容外科も同じことだと思います。

時々、他の病院でご手術をされた方が来院されます。
「セカンドオピニオンとして、診察をして欲しい」という、ご希望です。
大体の方は、何も心配はありません。(ほとんどの方が、術直後なので・・・)
術前の説明が少し足りなかったりで、腫れぐあいだったりのご不安の方が多いです。


そんな時は、必ずお話します。
「今後は、不安な事があれば、必ず術前に聞いておいたほうがいいですよ」
「それから、最低3ヶ月様子を御覧になって、それでも気になったら修正しましょうね」
大体の仕上がりは、3ヶ月がめどになります。(切開した場合などです)

それから、自分の日常の相談・診察に足りないところはないか?考えます。
うちの病院でご手術をして頂いた患者さんに、不安を与えていないか?
自問自答が始まります。

美容医療も、病気を治す医療も、医療には違いないのです。


投稿者 s.tobishima : 2006年09月22日 20:12

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