2006年08月28日
夏休み その2
昨日に引き続き、ハワイでの休日のことを書きます。
今までハワイというと、常夏のビーチのイメージしかありませんでしたが(多分そういう人、多いですよね。)、よくよく考えてみればそんなわけはなく、海もあれば山もあります。
特に今回訪れたマウイ島には3000メートル級(正確には3055m)の高い山(ハレアカラ山)があり、今回その山頂に登るツアーに参加しました。山頂でサンセットと満天の星空を見るという、なんともロマンチックなツアーです。
3055mというと富士山の8合目ほどの高さです。以前、夏に富士山登山をしたことがありますが、その時は5合目まで自動車で登り、そこからは徒歩での登山です。それまで登山らしい登山はした経験がなく、完璧初心者だったので、午後1時半頃に5合目をスタートして、8合目の山荘に到着したのが夜7時半頃でした。夏山登山でも夜7時半では周囲は真っ暗闇で、杖をつきながら頭にライトを付けて、薄い空気に息をゼイゼイしながら、やっとの思いで8合目の山荘に到着したことを思い出します。
さて、マウイのハレアカラ山ですが、何と3055mの山頂までアスファルト舗装の立派な道路が通じており、山頂までバスで登りました。(しかもマユミさんという名前の、関西弁バスガイド付きで。これがハワイの登山ですわ。)
マユミさんの説明によれば、ハレアカラ山には以前アメリカ軍の施設があったそうで、そのために山頂まで道路が作られたのだそうです。今は山頂にはハワイの天文観測所とNASAの施設があります。
山頂までの道すがら外を眺めると、山のふもとのほうには広大なサトウキビ畑やパイナップル畑が、山の中腹には、なんとラベンダー畑がありました。途中トイレ休憩で外に出ると外気温も涼しくて、まさに夏に北海道旅行にでも来た気分です。
マユミさんの話では、マウイ島は高山と貿易風の影響により場所によって気候が様々で、年間降水量が10mを超す雨の多い地域もあれば、年間で25mmしか雨が降らないような乾燥地域もあるそうです。またビーチは常夏なのに、山頂では冬に雪も降るのだとか。マウイ島は面積で言うと大阪府と同じくらいだそうですから、本当にすごいことです。
さらに山を登っていくと牛の放牧地がありました。牧場には柵らしいものがなく、また道路のガードレールもないので、路上に牛の糞がたくさん落ちていました。牛が道路を歩いていることもよくあるらしく、街灯がない夜の山道の運転では、牛を轢かないように要注意だそうです。でもそんなことよりも、くねくねした山道にガードレールもほとんどなく、運転を誤って道路からはみ出すと斜面に転落しそうな所だらけだったので、僕はそっちのほうがハラハラしましたが、運転手は慣れているのか、結構飛ばして走っていました。
山頂が近づくと周囲の景色はそれまでと一変し、赤黒い岩や小石だけで、草木はほとんど生えていません。富士山の山頂付近の景色を思い出しました。ハレアカラ山は火山の爆発で出来た山なので、溶岩の岩石でできているのです。今は休火山とのことですが。
その赤黒い岩の所々に、不思議な形をした銀色に光る植物が生えていました。これは銀剣草という高山植物だそうで、世界中でマウイ島のハレアカラ山とヒマラヤにしか生えていない、非常に珍しい植物なのだそうです。銀剣草については、次回のブログで詳しくご紹介します。
さて、いよいよ山頂に到着しました。まもなく夕暮れです。
バスから降りて景色を眺めようと小走りすると、息切れします。バスで登山したので実感がわきませんでしたが、ここは3000mの高地なのです。
山頂から月のクレーターのような火山の火口が見えました。月のクレーターと言えば、その昔、アメリカのアポロ13号が月面着陸に成功しましたが、月面着陸の練習をここで行ったのだそうです。そう言われてみれば、TV画面で見た月面の映像に良く似ているような気がしました。
マユミさんの話では、アポロの宇宙飛行士が月に行く前にここで3回着陸の練習をしたそうですが、3回とも失敗に終ったそうです。なのに、いざ本番の月面では着陸成功。
実は月面着陸の映像はここで撮影したのでは?という感じです。
そうこうしているうちに夕日が沈みはじめ、空が真っ赤に染まってきました。まさに絶景、言葉を失うほどの美しさで、皆じっとサンセットに見入っていました。
ただ残念なことに空には分厚い雲が…、これでは星空観察は無理そうです。
マユミさんはバスから天体望遠鏡を出して、セッティングし始めました。次第に周囲は真っ暗闇となりましたが、空を見上げても星なんて見えません。雲の隙間から数個の星が覗いている程度です。
マユミさんの説明を聞きながら、望遠鏡で星の観察です。北斗七星の一部や北極星、琴座のベガと言う星などが見えました。
あ~あ、本当はきっときれいな星が見えるんだろうな~、と半ば諦めムードが漂っていたその時、奇跡は起こりました。見る見るうちに星の数が増えてきたのです。雲が風で流されたのでしょう。あっという間に頭上には満天の星。天然のプラネタリウムです。
明るい星はもちろんですが、その間を埋める数限りない星の数々。天の川もきれいに見えました。そして流れ星も。
想像して見てください。地べたに寝転んで上を見ると、無数の星しか見えません。これを感動と言わずに、何と言えばいいのでしょう。ハワイ旅行に来て、これが一番の収獲でした。
山頂からみたクレーター状の火口です。月面着陸映像に、見えなくもないかな?
山頂にあるNASAの観測所です。
山頂から見たサンセット。本物は写真以上の美しさです。
NASA観測所とサンセット。
山頂から見た、マウイ市街地の夜景です。空の色がきれいです。
星空は残念ながらデジカメではきれいに写せませんでした。
これはイメージ写真です。こんな感じに見えましたよ。(肉眼ではもっと星は小さいですが。)
投稿者 ginzamiyuki : 2006年08月28日 16:12