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2007年06月30日

Body-Jet

昨日、Body-Jetという新しい機器(下の写真)を使用して脂肪吸引を行いました。
実はこの写真の器機はデモ機といって、医療機器販売元からレンタル中なのです。医療機器は大変高額ですし、導入してからこれは使えないな、ということでは困るので、クリニックが新機種を導入するかどうかを決める際、たいていの場合デモ機をレンタルし実際の手術に使用してみて、従来器機と使い勝手や治療効果などを比較するのです。車を買う際に、カタログだけでは分からないから、試乗車に乗って確かめるようなものです。
美容医療は日進月歩ですので、学会や研究会などに行く度に、医療機器メーカーが新型治療器機のPRをしているのを目にするのですが、数ある新機種の中でも、Body-Jetは気になる機種の一つでした。
もちろん医療機器メーカーのPRを鵜呑みにはできませんから、レンタルする前にそれなりに情報収集をして絞りこみ、ある程度目処がついたところでデモ機を申し込みます。ここ器機は人気があるらしく、申し込みをしてから1ヶ月ほど待って、ようやく借りることができました。デモ機が来る前に、この機種を開発したドイツ人医師が執刀した脂肪吸引手術のレクチャーDVDを見て、あらかじめ予習をしておきました。
従来の脂肪吸引は、局所麻酔液(専門用語でチューメセントといいます)を脂肪内に注入して脂肪を膨らまし柔らかくしてから、執刀医がカニューレ(吸引管)で皮下脂肪を少しづつ崩しながら吸引をしていくのが特徴です。したがって手元に伝わる微妙な感覚を確かめながら、経験を頼りに適度な吸引をしてラインを整えていきます。当院ではこの従来法に体外式超音波を併用していますが、これによって治療の精度と安全性が著しくアップします。(体外式超音波を詳しく説明しだすと本題からそれますので、ここでは割愛します。)
これに対して、Body-Jetは局所麻酔液(チューメセント)の注入方法が独特です。専用のツールを用いて霧状のジェット水流を噴射してチューメセントを注入するのですが、この水流によって脂肪も乳化(粉砕)されます。例えると、コイン洗車機のジェット水流で汚れを剥がし取るように脂肪細胞をバラバラに粉砕するという感じでしょうか。その後、乳化された脂肪をカニューレ(吸引管)で吸引していくのですが、従来法のように脂肪をカニューレで意図的に崩すというよりは、ジェット水流で乳化したものを吸引していく感じです。吸引管の先端には、吸引口だけではなく、ジェット水流の噴射口もついているので、吸引の最中も継続的にジェット水流を噴射して脂肪を乳化します。したがって大量の水を噴射させながら、水浸しのどろどろの脂肪を吸い出す感じです。
Body-Jetのもう一つの特徴は、基本的に局所麻酔だけで手術ができるということです。従来法の場合は、局所麻酔液(チューメセント)注入後の吸引時は麻酔が効いて良いとしても、チューメセントの注入時が痛みをともなうので、静脈麻酔や全身麻酔で眠っている状態にしてから手術をはじめることが珍しくありません。しかしBody-Jetの場合、注入するジェット水流のスピードを遅くしておけば、手術時間は長くなりますが、局所麻酔単独で、それほどの痛みもなく脂肪吸引を行うことができます。患者様は終始目が覚めている状態ですので、例えば必要に応じて手術中にベッドから起き上がり、仕上がりのチェックをしたり、手術が終わればすぐに起き上がって速やかに帰宅準備ができたりするわけです。
特徴の違いはあれ、最終的に皮下脂肪を適量吸引してラインを整えるということ自体は従来法と一緒ですので、外見の形が予定通りに仕上がった時点で手術は終了です。
感想としては、従来法のように手先の感覚で手術している感じがあまりしないので、従来法に慣れた医師にはちょっと物足りないかなという印象です。しかし安全性も高く、慣れれば治療効果も安定して得られそうな実感があり、なかなかの優れものだなという感触です。
数日後にもBody-Jetを使用したモニター脂肪吸引手術があるので、よく吟味したいと思っています。

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投稿者 ginzamiyuki : 09:16 | コメント (0)

2007年06月28日

3院合同納涼会

昨夜、銀座イーストクリニックさんと、クリニック日比谷ソフィア院さん、そして当院の3院合同の納涼会がありました。昨年もこの時期に、銀座イーストクリニックさんが幹事で銀座のビヤガーデンで合同納涼会をやったので、今回で2回目ですが、今回は当院が幹事を担当させていただきました。3院集まると、ドクターやスタッフの総勢が25名という結構な人数です。
一次会は飯田橋(神楽坂下)のcanal cafe(カナルカフェ)というイタリアンレストランでやりました。
canal cafeは、皇居の外堀沿いにある、リバーサイドレストランのような感じのお店で、TVのロケなどにも時々登場するお洒落なお店です。リバーサイドのオープンデッキに犬を連れて入店できるので、最近うちの家族では、愛犬マロンを連れての散歩がてら、休日のランチによく利用しています。
昨夜も屋根付きの店内ではなく、屋外のオープンデッキで納涼会を企画していたのですが、梅雨の時期でもあり、もし当日雨だったらどうしようかと、実はハラハラしていました。
ですが幸い天候にも恵まれ、絶好のビール日和で開催できたことに、幹事としてホットしています。各テーブルで会話も弾んでいたようで、こうした交流は今後も大切にしていきたいと思っています。
昨夜は納涼会の最中に店内でジャズバンドが生演奏をしていたのですが、昨日がたまたまクリニック日比谷ソフィア院の三苫先生の誕生日でもあったので、バースデーソングも演奏してもらいました。

2次会は同じ神楽坂のカラオケ屋で超盛り上がり、その後は銀座イーストの内浦先生と男性スタッフ2名、クリニック日比谷の百澤先生、そして僕の、男5人で表参道のバーに移動して、朝方5時まで語り明かしました。今日は休診で一日休みだったので良かったのですが、飲んで朝帰りは随分久しぶりだったので、今日一日は本当にこたえました。

明日は脂肪吸引その他の手術がたくさん予定されています。十分休養を取って、明日からまた頑張ります。

投稿者 ginzamiyuki : 15:59 | コメント (0)

2007年06月26日

太ももとお尻の脂肪吸引

10日ぶりのブログ更新です。
クリニックの診療が立込んでしまい、ついつい更新が遅くなってしまいました。

さて、今日は太もも全周とお尻の脂肪吸引のモニター症例写真を供覧します。
手術前と、手術後3ヵ月後の比較写真です。

一見してお分かりいただけるように、この患者様の手術前は、お尻の付け根(移行部)~太ももの外側に著しい膨らみが認められます。
女性の場合、この部分に皮下脂肪が過剰に付いていることでボディーラインが崩れて見えるケースは珍しくありません。そしてこの部位の脂肪はダイエットでは減らしにくい性質の脂肪であるため、脂肪吸引が大変効果的です。詳しくは、こちらの解説をご覧ください。
膨らみがなくなることでボディーラインが整い、脚が細く長く見えることが、比較写真でお分かりいただけると思います。

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投稿者 ginzamiyuki : 21:40 | コメント (0)

2007年06月16日

いいぞ!オールドルーキー

アメリカメジャーリーグ、パイレーツの桑田投手が、レンジャーズ戦でメジャー2度目の登板を果たしました。
登板を命じられたのは、9回(最終回)でスコアは0対6。パイレーツとしては完全に負け試合ですが、指名を受けた桑田投手は、まるで高校野球の選手のようにブルペンから走ってマウンドへ向かいました。1万7000を超える観衆は、初々しいオールドルーキーに大きな拍手と歓声を送りました。
結果、5番から始まる3人をそれぞれ凡打で完全に抑え切り、大歓声に包まれながら再び走ってベンチへ帰りました。
嬉しかったことでしょう。彼の言葉がそれを物語っています。
「子どものころは、勝っていても負けていても出番が来たらうれしい。『よし、おれの出番だ』という気持ちでした」
全盛期の巨人エースの頃なら、負け試合のリリーフ投手としての出番など考えられなかった投手ですが、今の彼は、メジャーで投げられること自体が喜びで、心は少年時代に戻っていたようです。
パイレーツのジム・トレーシー監督は、クローザー(抑え)候補のオールドルーキーを大絶賛したそうです。
いよいよこれからの活躍が楽しみです。次回登板は、きっと重要な局面で登板することでしょう。

投稿者 ginzamiyuki : 23:44 | コメント (0)

2007年06月15日

お尻、太もも、膝、ふくらはぎ、足首の脂肪吸引

お尻、太もも、膝、ふくらはぎ、足首の脂肪吸引のモニター症例写真をアップします。
まだ手術後1ヶ月目までの写真ですので、まだ途中経過なのですが(※)、だんだん細くなっていく経過が分かりますので、脂肪吸引を検討している方の参考になれば幸いです。

※脂肪吸引の手術後の大まかな腫れは手術後1ヶ月で引きますが、さらに残りの腫れが引いて皮膚が引き締まり、外見上の最終結果に至るのは、太もも、お尻の場合で2~3ヵ月後、ふくらはぎや足首では3~6ヵ月後です。

それでは症例写真を供覧します。患者様は27歳の女性です。

まずは手術前。皮下脂肪によってお尻~太もものラインがゆがんで、お尻の位置も下がって見えます。
お尻、太もも全体、膝、ふくらはぎ、足首の体外式超音波脂肪吸引を行いました。吸引した脂肪の量は2700mlでした。体外式超音波脂肪吸引については、こちらをご参照下さい。

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手術後1週間です。
皮下出血(内出血)がちょっと多めに出てしまいました。腫れているために、手術前と比べてサイズの変化はほとんどありませんが、お尻~太もものラインが変化しはじめているのが分かります。
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手術後2週間です。
内出血はほとんど消失しました。腫れは引いてきていますが、まだまだです。

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手術後1ヶ月です。
手術前に比べると太ももやお尻が随分細くなり、ラインも改善されたのがお分かりいただけると思います。ただ、まだ滑らかなラインには至っていないために、完成度としては十分ではありません。患部を触ると、治療していない部分に比べて固さがあります。これらは2ヶ月~3ヵ月後にはかなり自然に仕上がってきます。
ふくらはぎもそれなりに細くなっていますが、これからまだ変化してきます。足首は脂肪吸引後の腫れが引くのが一番遅い部分ですので、1ヵ月後ではそれほど細くなった実感はありません。最終結果に至るのは、早くとも3ヶ月くらい先です。

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それでは最後に手術前と1ヵ月後の比較です。かなり変わりましたね。

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投稿者 ginzamiyuki : 15:16 | コメント (0)

2007年06月14日

Hanako本日(6/14)発売号

本日(6/14)発売のHanako(関東圏の女性情報誌)に、当院の取材記事が掲載されています。
『ワンランク上の美貌を手に入れるビューティクリニックガイド』という特集記事です。
今回の取材は、皮ふを切らない美容治療の特集でしたので、目の下のクマに対する下瞼脱脂法と、ボトックス注射(表情ジワの解消多汗症小顔のプチ整形)について、治療風景の写真や実際に治療を受けた患者様の症例写真などをまじえて、取り上げていただきました。
当院以外にも、都内の美容外科、美容皮膚科のクリニックが複数掲載されており、比較してみると大変参考になることが多いと思います。
書店、コンビニなどで販売されていると思いますので、よろしければご覧ください。

当院の掲載ページの画像はこちらです。

投稿者 ginzamiyuki : 23:51 | コメント (0)

2007年06月12日

下瞼脱脂モニター症例(本部先生執刀)

当院の若先生(本部先生)が担当したモニター症例をご紹介します。
手術は結膜側からの下瞼脱脂です。

以下、彼のブログから抜粋です。
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先日は下瞼脱脂と脂肪注入を行った方の画像を載せましたが、今回は脱脂だけ行った方の画像も見ていただこうと思います。この方は下眼瞼の膨らみはありましたが頬部の凹みは目立っていませんでしたので脂肪抜きのみ行っています。

まずは術前と術後1週間の比較です。正面と斜め前から比べてみます。

正面
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斜め前

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術後1週間ですが腫れもほとんどなく、クマも目立たなくなっています。

次は術後1か月の状態です。その下にもう一度術前の画像も載せておきます。こちらも正面と斜め前から比べてみます。

正面

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斜め前

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1か月経つとほぼ完治と言ってよい状態です。
すっかりクマはなくなっていて、すっきりとした目もとになっています。
術前の状態はクマがとても目立つという程ではありませんが、それでも脱脂を行い下眼瞼の膨らみをなくすことでかなりの変化がみられることがわかります。

投稿者 ginzamiyuki : 01:14 | コメント (0)

2007年06月11日

がんばれオールドルーキー

巨人からメジャーリーグにチャレンジしていた桑田投手が、6月10日、ニューヨークのヤンキーススタジアムで、パイレーツの中継ぎ投手として、メジャーリーガーとしての初マウンドに立ちました。
桑田投手は今39歳。彼が高校1年生の時に、清原選手とのKKコンビで、甲子園で大活躍したことは、今でも鮮烈な印象として残っています。最近人気のハンカチ王子に比べると印象は地味な選手でしたが、実力は当時の選手の中では図抜けていたと思います。
高校卒業後は巨人軍のエース番号18番をつけ、エース投手の座に長く君臨していましたが、度重なる故障や若い選手の成長により、最近数年は十分な出場機会もなく、まさに崖っぷちからの無謀なメジャーチャレンジと報道されたこともありました。
しかし3Aリーグでの活躍により、開幕メジャーも確実視されてるようになり、TV報道でも頻繁に話題が取り上げられるようになり、僕も陰ながら応援していました。ところが何と不運なことか、オープン戦の試合中に塁審と衝突して右足首を捻挫したというではありませんか!しかも程度が重く、開幕絶望どころか、復帰までに2ヶ月近くもかかるとのことでした。
でも巨人在籍時代も、故障に泣かされながらも不退転の精神力と努力で何度となく復活をしてきた選手ですから、きっと今回も踏ん張ってくれるに違いないと期待していました。
そして今回のメジャー初登板を迎えたわけです。それまでの苦労たるや、並々ならぬものであったことでしょう。しかしそれを現実に成し遂げた39歳、オールドルーキーよ頑張れ!
今回は残念ながら2失点してしまいましたが、次の登板が楽しみです。

投稿者 ginzamiyuki : 13:48 | コメント (0)

2007年06月10日

あじさい

庭のあじさいが綺麗に咲いていました。
東京は梅雨入りはまだですが、あじさいを見ると梅雨だなぁという気がします。

ところで、梅雨(つゆ、ばいう)の語源を知っていますか?

この時期は湿度が高く黴(カビ)が生えやすいことから「黴雨(ばいう)」と呼ばれ、これが同じ音の「梅雨」に転じたという説や、この時期は梅の実が熟す頃であることからという説、この時期は“毎”日のように雨が降るから「梅」という字が当てられたという説があるのだそうです。
ちなみに普段の倍、雨が降るから「倍雨」、というのはこじつけです。

うんちくを語ったところで今朝の写真です。


アナベルという名前の洋種のあじさいです。繊細で綺麗な花です。

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こちらは和種。名前は”隅田の花火”と言います。隅田川の花火大会といえば東京の夏のビッグイベントですが、あじさいの花がパッと開いた打ち上げ花火のような感じなので、そのように命名されたようです。
粋な名前ですね。

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最後は庭のぶどう棚。4月末にブドウの房が膨らみ始めた写真をこのブログに載せましたが、この1ヵ月半ほどでここまで成長しました。

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投稿者 ginzamiyuki : 08:31 | コメント (0)

2007年06月08日

答えです。 その3

答えの最終回です。今回は④と⑤です。

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④ですが、答えは隆鼻術:I型オーダーメイドプロテーゼ挿入法です。⑤は、上唇・下唇の脂肪注入です。これは簡単だったかな?
鼻筋がすっきり通り、唇もふっくらと魅力的になっていますね。脂肪注入ですので、ヒアルロン酸注入とは違い、半永久的に定着しますから、長く効果を実感できます。

さて今回は④隆鼻術:I型オーダーメイドプロテーゼ挿入法について解説します。
オーダーメイドプロテーゼと申し上げましたが、これは、患者様お一人お一人に対して、毎回完全オーダーメイドでプロテーゼを削り出す方法です。顔は一人一人違いますから、美容整形はオーダーメイドが当たり前と私は考えているのですが、実際に美容外科の手術に使用されているプロテーゼは、残念ながらほとんどが既製品です。もちろん、既製の洋服にもサイズが複数あるように、プロテーゼにも複数のサイズやデザインがありますし、既製のプロテーゼを触診によるカンを頼りに削ってフィットさせるような工夫が為されている場合が多いですが、それでも患者様全員にぴったりフィットさせるというのは意外に難しいことで、ベテランドクターでもそれなりにフィットさせるのが限度です。表面上はキレイに仕上がっているように見えても、レントゲンでプロテーゼの状態を写してみると、理想的な挿入位置とはズレや隙間が生じていることは珍しいことではありません。
以前は私も、触診によるカンを頼りに既製のプロテーゼを削ってフィットさせるような努力をしていましたが、限界を感じていました。また石膏などで鼻の型取りをするやり方もありますが、プロテーゼは鼻の皮膚に乗せるように挿入するわけではなく、皮膚の下の鼻骨や鼻軟骨上に挿入するものですので、鼻の皮膚の輪郭の型にあわせてプロテーゼを削っても、実際に挿入すると必ずギャップが生じます。これについては、こちらを見ていただくとご理解いただけると思います。
現在当院ではプロテーゼを希望される患者様には、全例に下の写真のようなレントゲン撮影を行い、鼻骨と鼻軟骨、そして鼻の皮膚の輪郭を正確に把握した上で、患者様とレントゲン写真を見ながら手術後の鼻筋の高さやカーブなどのデザインを打ち合わせしています。そして打ち合わせ通りの外見に仕上がるように、かつ鼻骨や鼻軟骨の直上に隙間なくフィットして、グラツキなくぴったり挿入されるようなプロテーゼを、一から手作りで作製しています。

当院で撮影したレントゲン写真。普通のレントゲン写真と違い、骨だけではなく、軟骨や皮膚などの輪郭がすべて同じ写真に写し込まれます。
よく見ると、眼球やまぶたも写し込まれているのが分かります。
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赤の点線が鼻骨~鼻軟骨の輪郭のラインです。
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プロテーゼを皮下の浅いところに挿入するとプロテーゼの輪郭が浮き上がりやすく、ズレ動く可能性もあるので、皮下の一番深いところ、つまり鼻骨と鼻軟骨の直上に挿入するのがベストです。ところが鼻骨と鼻軟骨の輪郭は、鼻すじの皮膚の輪郭とは異なるので、既製のプロテーゼでは鼻骨と鼻軟骨の直上にぴったり挿入したつもりでも隙間が出来て浮き上がりが起こりやすくなります。一人一人鼻骨と鼻軟骨の輪郭は違いますから、レントゲンで確認して一つ一つ手作りがベストです。
ただしレントゲンですので、側面は正確に把握できても、立体的には全てが画像データとして把握できるわけではありません。これについては、触診によりこれまで培ったカンも組みあわせることで、より正確なプロテーゼの作製を行っています。いつも大体手術前に8~9割程度仕上げて、残りは手術の最中に削ってぴったりフィットするように仕上げています。もちろん手術の操作を正確に行うことが前提ですので、鼻軟骨や鼻骨の直上にプロテーゼの挿入スペースを正確に作り、鼻骨の骨膜下にプロテーゼを挿入することは言うまでもありません。そもそもぴったりはまり込むようにプロテーゼを削っていますから、挿入スペースさえ正確に作れば、ちょうどパズルのピースをはめ込むかのように、ピタっと挿入されます。

写真は、当院のオーダーメイドI型プロテーゼ挿入後に撮影したものです。プロテーゼが、鼻骨、鼻軟骨直上に挿入されているのが分かります。プロテーゼはゆるやかに『への字』に曲がっていますが、これは鼻骨や鼻軟骨の直上にぴったりと張り付くように挿入するために、このようにデザインしているためです。プロテーゼは『への字』でも、仕上がった鼻筋の皮膚のラインは真っ直ぐに仕上がっていることがお分かりいただけると思います。
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既製品の真っ直ぐなプロテーゼを挿入して、強制的に鼻筋を真っ直ぐに形成すると、鼻筋が人工的に仕上がってしまう場合があったり、皮下に真っ直ぐなプロテーゼの輪郭が浮かび上がってしまったりする可能性がありますが、当院のように、鼻骨や鼻軟骨の形のまま底上げするようにプロテーゼを挿入する場合は、このような問題が起こる心配がなく、ナチュラルなお鼻に仕上がります。

投稿者 ginzamiyuki : 19:59 | コメント (0)

2007年06月07日

答えです。 その2

今日は前回に引き続き、③の部分の治療法について解説します。

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まず③の治療法の答えですが、頬と口もとの脂肪吸引です。
脂肪吸引といっても、この患者様の場合は皮下脂肪が多い丸顔というわけではありませんから、脂肪吸引の主な目的は脂肪の減量ではなく、吸引した部分の皮膚の引き締めです。手術前と手術後の比較をすると、頬下のフェイスライン(青→)とマリオネットライン(緑→)が改善しているのがお分かりいただけると思います。
脂肪吸引で皮膚が引き締まるというのは不思議に思われるかもしれませんが、これも脂肪吸引の重要な治療効果の一つです。例えばお腹やお尻の脂肪を大量に吸引した場合、中身だけ吸引して皮膚がそのままでは弛んでしまいますが、吸引の治療操作によって皮膚は収縮して治る性質があるので、皮膚の収縮度合いを無視して過剰に吸引しすぎない限り、皮膚が弛むことはありません。この皮膚が収縮する性質を利用して、フェイスラインの軽度の弛みの改善に応用しているのです。
実際の方法ですが、口の中や、あご先の裏側、耳たぶの付け根などを2mmほど切開して、ここから直径1.5~2mmの極細の吸引管を挿入して皮下脂肪の吸引を行います。静脈麻酔で眠っている間に全て治療しますので、全く痛み無しの手術です。手術後は腫れの予防と安静のために、数日間はフェイスバンドをつけて自宅で静養していただきます。1週間ほどで腫れも引き、その後に徐々に皮膚が引き締まって弛みが改善してきます。

30代頃から出始める頬下~口元の軽度の弛み症状に対する治療法は、いくつかの選択肢があります。
今回行った脂肪吸引のほか、サーマクールに代表される高周波エネルギーによって皮膚の引き締めを行う方法、APTOSをはじめとした糸を使用して切らずにリフトアップする方法、皮膚切開をして本格的にリフトアップする方法などです。
高周波治療器は針もメスも使用しないという意味では非常に素晴らしい治療手段ですが、欠点は治療効果にあります。どうしても、他の外科的手段に比べると、1回あたりの治療効果が少ないので、定期的に反復治療を行うのが前提となります。
糸によるリフトアップも手軽で優れた方法ですが、効果の持続期間がそれほど長くない割りに異物(糸)が皮下に埋入されてそのまま残るのが欠点です。溶けてなくなる素材の糸で治療する方法もありますが、溶けてしまう分、効果の持続がより短くなります。
普通のフェイスリフトは効果が大きく、効果の持続も長いのが長所ですが、回復期間も長く耳の周囲に傷痕が出来ますので、軽い弛みに対して行うには負担が大きすぎます。
脂肪吸引の場合、高周波治療器や糸のリフトに比べれば多少回復期間が長いですが、フェイスリフトほどではなく、また2mmほど皮膚を切開しますが、傷痕はほとんど分からないレベルです。そして異物が残ることもなく、吸収糸のリフトに比べれば効果の持続も長く実感できます。ただ欠点としては、初回治療ではある程度の効果が期待できますが、一度でも同じ部分の脂肪吸引をしたことがある人の場合は、2回目以降の治療だと効果が少ないことです。それから吸引による皮膚の収縮の度合いには限度がありますので、加齢によって弛みが進行している場合は適応外となることがあります。弛みが強い場合には、脂肪吸引単独ではなく、フェイスリフトに脂肪吸引を併用して行うと、フェイスリフトの効果をより高めることができます。

投稿者 ginzamiyuki : 11:45 | コメント (2)

2007年06月05日

答えです。 その1

さあ、お待ちかねのクイズの答えです。
解説つきでご説明しますので、今回はその1回目です。
前回ブログのヒントで、治療した部分に①~⑤の番号を付けましたが、今回はこれらのうち①、②についての答えです。

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まずは①、手術法は下瞼脱脂術(結膜脱脂術)です。いわゆる目の下のクマを治す手術で、下まぶたの裏側にレーザーで穴を開けて、クマの膨らみの原因となっている脂肪を適量除去します。手術前と手術後を比べると、クマの膨らみがなくなっていることが分かりますね。
次は②、手術法は脂肪注入術です。手術前に認められた下まぶた~頬にかけての窪み(通称ゴルゴ線)が注入によって盛り上がり、頬の膨らみがリフトアップされたように改善しているのが分かりますね。

注入のデザイン(②は上のマーキング。下のマーキングは③の治療のデザインで、次回ご説明します。)です。
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ところで、もともと凹凸の無かった下まぶた~頬にかけての移行部分が、なぜ膨らんだり、窪んだりしてくるのでしょうか。
眼球は頭蓋骨の窪みの中に収まっているのですが、眼球と骨の間にはクッションの役目をする脂肪(眼窩脂肪)が詰まっています。この眼窩脂肪が前に飛び出さないように蓋をしているのが上下まぶたです。加齢によって、眼球を支えている靭帯に緩みが生じてわずかに眼球が沈み込むので、眼球の下の眼窩脂肪は前に押し出されるように飛び出してきます。これが下まぶたの膨らみです。
一方、頬にはメーラーファットと呼ばれる脂肪の塊があり、頬の膨らみを形成しています。もともとは頬骨の上~下まぶた付近(下まぶたの下端を覆う感じ)にある脂肪なので、頬の膨らみのピークは下まぶたのすぐ下辺りにあります。しかし加齢により重力に逆らえず、徐々に下に垂れ下がってくるので、下まぶたの下端が窪み、頬の膨らみの位置が下がり、垂れたメーラーファットによって法令線の部分が膨らみます。眼窩脂肪の飛び出しや眼輪筋(瞼を覆う筋肉)のゆるみによる膨らみが増し、頬の膨らみの位置が下がると、その境目にミッドチークライン=頬瞼溝(通称ゴルゴ線)と呼ばれる窪んだラインが目立ち始めます。

図.メーラーファット(Malar fat pad)が加齢と共に下垂していく様子(左は10~20代、中央は30~40代、右は50代以降)

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メーラーファットの下垂による症状の改善法にはいくつかの選択肢があります。
一番理想的なのは、垂れたメーラーファットを元の位置に戻す(脂肪のリフト)方法です。しかしこれをきちんと行うという場合、ミッドフェイスリフトという手術法になり、皮膚切開が必要な上に腫れが長引きます。これを簡便に行う方法にケーブルリフトがあります。ミッドフェイスリフトに比べて腫れも少なくダウンタイムが短く、また皮膚切開もわずかですむのが特長ですが、糸で脂肪を吊り上げるだけですので効果の持続期間が数年以内と短く、また溶けない糸という異物を留置することになります。
次の選択肢としてAPTOSに代表される、糸による皮下組織のリフト手術(スレッドリフト、フェザーリフト)があります。手軽で皮膚切開が必要ないのが最大のメリットですが、効果の持続は数年以内(多くは1年程度)で、また溶けない糸という異物を留置することになります。溶ける糸で行う方法(ハッピーリフト)もありますが、溶ける分だけ効果の持続が更に短く(1年以内)なります。
更に次の選択肢は、メーラーファットが垂れたことによって凹んだ部分を、注入によって補填する方法です。注入する材料としては、ヒアルロン酸か、自分の脂肪(脂肪吸引で材料確保)です。ヒアルロン酸は当分の間は効果が続きますが、いずれ吸収されてなくなります。一番効果が長いSUB-Qの場合、2年後には完全吸収されます。脂肪の場合は、注入量の3割程度が永久定着します(多目に注入すれば、その分だけ定着量を増やすことが出来ます)。永久定着とは言っても、治療後も加齢は進みますので、永久不変というわけではありませんが、他の治療法に比べて効果の実感できる期間は長いと言えるでしょう。
当院の考え方として、本格的なミッドフェイスリフトをご希望の患者様は別として、なるべく手軽で回復が早い治療法から選ぶ場合、体内に異物が残ることのない方法を優先しています。そうなると、ハッピーリフト、ヒアルロン酸(Sub-Q)注入、脂肪注入となりますが、効果の持続を含めて考えると、脂肪注入が一番理想的ではないかと思っています。実際、当院では相当数の治療を行っており、良好な結果が得られています。

投稿者 ginzamiyuki : 00:34 | コメント (0)

2007年06月01日

ヒントです。

昨日のクイズのヒントです。
いきなり答えじゃ、つまらないですからね。
赤の矢印に注目して考えてみてください。(ほとんど答えも同然じゃないか!なんて言わないでね。)

ちなみにこのモニター患者様の場合、皮膚の表面に傷痕が残る治療(手術)は行っていません。正確には目立たない部分に2mmほどの皮膚切開が加わっていますが、実質見えないので切らないも同然です。
でもプチ整形ではありませんので、効果は一時的なものではなく、長く効果が持続する治療(手術)です。

さあ、いかがですか?答えは次回です。

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投稿者 ginzamiyuki : 18:52 | コメント (0)