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2007年07月01日
合唱王国 福島
合唱団に所属している人(全日本合唱コンクールに出場したことがある人)以外にはほとんど知られていないことだと思いますが、僕の故郷の福島は、僕がかつて合唱団に所属していた学生時代、合唱王国と言われていました。(多分、今もそうだと思います。)
王国っていうと随分大げさな感じがしますが、確かに王国なんですよ。
で、何が王国かって言うと、当時の全国コンクール(全日本合唱コンクール)では、福島県の代表団体が何年も連続して金賞(優勝みたいなもの)を取っていたんです。同じ学校が毎年甲子園で優勝するようなものですよ!甲子園と比べたら認知度はかなり違うとはいえ、これって凄いことでしょ。
全日本合唱コンクールは、全国の中学校、高校、大学の学生合唱団、社会人(職場)の合唱団、そして一般の(民間の)合唱団が参加して、合唱の上手さを一年に一度競い合う場ですが、甲子園と同じように都道府県大会、ブロック大会(関東大会、東北大会など)があって、それを勝ち抜いた精鋭だけが、晴れの全国大会に出場できます。福島県の場合、特に高校生と職場、一般(民間)合唱団が強豪ぞろいで、まずは県大会を勝ち抜くのが大変です(確か上位3~4団体までが代表になれます)。そして福島県大会の代表の多くは東北大会も勝ち抜き、全国大会に出場します。全国大会でも上位に入り、何かしらの賞を受賞していたりします。
甲子園の常連校の野球部には優秀な指導者(監督)がいて、部員数も沢山いる場合が多いと思いますが、合唱の場合もそれと同じで、優秀な指揮者(学校の場合は音楽の先生)がいて、上位校は部員数も多かったです。僕が通っていた高校の合唱部は、その当時はたいてい県大会止まりで、在学中一度だけ県の代表になり東北大会に出たことがありましたが、残念ながら全国大会に出る夢は叶いませんでした。それでも部員は50人くらいいました。これが全国大会金賞を毎年のように受賞している超上位校では、部員数が何と100人を超える高校もありました。
僕が合唱にはじめて関わったのは中学3年生の時で、声がでかいということで音楽の先生の目に止まったらしく、勧誘されるがままに中学校の合唱部に入部して、コンクールなどにも出ました。(県大会止まりでしたけど。)僕が通っていた中学校の合唱部は混声でしたが、部員のほとんどは女子で、男子はおまけのような存在でした。でも、そのおまけがいないと合唱にならないので、音楽の先生はコンクールに出場するために、是が非でも男子を部員に引き入れる必要があったのでしょう。僕以外にも何人か勧誘されて、たまたま仲の良い同級生が入部したので、あまり気が進まなかったものの断りきれずに入ってしまったような記憶が残っています。だって僕はもともと楽譜を見るのは苦手で、音楽の授業もどちらかというと退屈で好きではなかったほうでしたから。
その後高校に進学すると、中学の合唱部の先輩が既にその高校の合唱部にいて、当たり前のように誘われて、また合唱団に入りました。高校は男子校だったので、男声合唱団(男性ではなく、男声です)です。
合唱は声のトーンに応じてパートが分かれます。合唱はたいてい4つのパートに分かれていて、混声の場合は上からソプラノ(女声)、アルト(女声)、テノール(男声)、バス(男声)、男声の場合はトップテノール、セカンドテノール、バリトン、バスです。でも、当たり前ですが主旋律(メロディー)を歌うのは声が高いパートばかりです。
高校の合唱団に入部して初めての発生練習で、『君はバリトンかバスだね』と言われてバリトンのパート練習に参加したものの、まるでバックコーラスのような感じで、覚え易いメロディーを歌うのは少し離れた場所でパート練習をしていたトップテノールばかりです。そんなこと中学の合唱でも知っていたはずなのですが、自分のパートが急につまらないものに感じて、『先生、トップテノールに入れてください』と直訴してパートをかえてもらい、無理して高い声を絞りだして歌っていました。でもそんな無理が長く続くはずもなく、結局落ち着いたのはバス。それ以来、ず~っとバックコーラス専門です(笑)。
主旋律は目立つし、勿論大切なんですが、合唱で一番重要なのはハーモニー(調和)です。何年合唱をやっても、楽譜を読んだり、ピアノを弾いたりするのが苦手な僕ですが、そんな僕が合唱を長く続けてこれたのは、“ハモリ”(ハーモニー)の良さを実感していたからです。一度、あの“ハモリ”を体験してしまうと、また歌いたくなります。
どう良いのかって?人間の声が共鳴している響きの中に身を置いて歌う快感を言葉で表現するのは難しいですね。楽器や独唱の素晴らしさとは、全く趣の異なるものです。
僕の場合、結局中学での1年間、高校での3年間、そして大学での6年間の、合計10年間も合唱に関わっていましたが、最後の1年半は、学校の合唱団だけではなく、一般(民間)の合唱団にも所属していました。その名もF.M.C.混声合唱団。今は亡き伝説の名指揮者、高野廣治先生が創設し、今年60周年を迎えた、合唱王国福島県の中で最も老舗の合唱団の一つです。
実は昨日、福島で、F.M.C.混声合唱団の創立60周年記念演奏会があり、僕もOV(オールドヴォイス)として、10数年ぶりにステージに立ち、歌ってきたのです。
今日はここまで。お話は次回に続きます。
投稿者 ginzamiyuki : 2007年07月01日 23:21