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2007年10月09日

同級生

昨夜、無事韓国から帰国し、今日からいつも通りの診療を再開しました。
韓国の学会でのご報告が沢山あるのですが、韓国に出かけている間に、僕にとってもっと大きなニュースが飛び込んできたので、今日はそのお話です。

僕は福島県立医科大学(通称 福島医大)という地方の医大卒業なのですが、ほとんどの同級生が卒業後は福島医大をはじめ、どこかしらの大学病院の医局に所属している中、大学病院に所属せず、一般病院で研修後に国立がんセンターに勤務していた同級生(武藤学先生)がいました。学生のころは一緒にお酒を飲んだり、徹夜でマージャンをしたり、一緒のグループで医師国家試験の勉強をしたりした仲間です。
大学病院に所属して普通に勤めれば、10年くらいで医学博士の称号と専門医や指導医の資格を取り、大学病院のスタッフに選ばれるか、大学の関連病院の主要ポストに赴任するか、あるいは開業という選択をするか、そういう将来のレールに乗るところですが、彼の選択はそのどれでもなく、先の保障がない、まさに自分の実力で道を切り開く選択でした。
彼とはたまに連絡を取る機会があり、話を聞いたことがあります。国立がんセンターというと聞こえは良いようですが、ハードスケジュールで診療と研究を両立しなければならない環境で、大学病院に勤務していた経験がある僕が聞いても、相当過酷な条件で働いていることが分かりました。特に彼の専門は食道の疾患の内視鏡治療で、しばしば緊急性を伴うので、急患も多いそうです。
そうした中で癌の研究もハイレベルなものが要求されるわけですが、持ち前の能力と努力で、僕が知っている範囲でも、彼は日本癌学会などで特別賞を受賞していました。
その彼が、最近京都大学医学部の消化器内科の准教授(教授の次のポスト)に就任しました。京都大学では、大学病院として国内で初の癌センターを作るそうですが、消化器内視鏡治療の分野で国内No.1の実力があるドクターとして、武藤先生が抜擢されたのです。そして来年からは、アメリカのエール大学の主要スタッフにも抜擢されることになっているそうです。
こう言ってはなんですが、福島のような地方医大の場合、大学内部で出世する人はいても、京都大学クラスの大学医学部の主要スタッフになれる人は、ほとんど前例がありませんでした。やはり旧帝大とその他の医大には、大きな較差があるのが現実です。でも彼は実力でその壁を乗り越えて、さらに世界に進出する勢いです。それが同級生なのですから、まさに快挙です。
実はこのことを知ったのは今朝の話で、朝出勤すると自分の机の上に1枚の名刺が置かれていました。見ると、見覚えのある同級生の名前で、肩書きをみると京都大学云々と書いてありました。てっきり癌センターにいると思っていたので、驚いて京大のHPを調べ、彼の現在を知りました。
スタッフに聞いたところ、たまたま上京していた彼が、僕が韓国の学会に出張している最中にクリニックを訪ねてくれたようです。残念ながら再会はできなかったわけですが、早速お祝いのメールしました。
さきほど返信があり、京大には8月に着任したばかりだそうです。
彼も時々仕事で東京に来るらしいので、東京近郊にいる同級生に声をかけて、近々武藤先生の准教授就任お祝いの会を東京で開催したいと思っています。

投稿者 ginzamiyuki : 2007年10月09日 01:45

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