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2008年02月17日
学会講演の抄録
先にブログでも触れましたが、今年の5月11日(日)に東京お台場で、第94回日本美容外科学会が開催され、その学会長を私が担当いたします。
学会では様々な講演会を企画していますが、その主要プログラムの一つに、パネルディスカッションという形式の講演・討論会があります。
私は下瞼の美容外科手術に関するパネルディスカッションと会長講演の2つの講演を担当させていただきますが、その講演内容の抄録(要旨)をまとめましたので、今回は下瞼の美容外科手術に関する抄録のほうをブログ上で公開します。
一般の方にとっては固い文章で分かりにくいと思いますが、医学系の学会のプログラムには、こういった感じの講演内容がたくさん印刷されて配布されます。
当然ですが私以外にも学会で講演を担当する先生がたくさんおり、それぞれ素晴らしい抄録を提出していただいております。詳しくは学会HPの学会長ブログでご覧いただけますので、よろしければご覧になってみてください。講演を担当するのは日本のトップクラスの有名美容外科医ばかりですので、一読の価値ありですよ。
演者 水谷和則
所属 銀座みゆき通り美容外科
演題 1)脂肪注入によるmidface augmentationを併用した経結膜的下眼窩脂肪摘出術
2)下眼瞼開大術
抄録
1)目の下のクマの改善を希望とする若年~中年患者は下眼瞼皮膚や眼輪筋の弛緩が軽度のため、baggy eyelidsの改善目的に経結膜的下眼窩脂肪摘出術(以下、下眼瞼脱脂術)が行われることが多い。しかしこれら症例の下眼瞼から頬前部にかけての輪郭を観察すると、同年代で目の下のクマ症状がない例と比較して頬前部が低形成あるいは頬前部の軟部組織が下垂し、下眼瞼領域の縦径が拡大している例が珍しくない。こうした状況を無視して画一的に下眼瞼脱脂術を単独で行うと、bagが減少あるいは消失してもnasojugal groove及びpalpebromalar groove(以下、眼頬溝)が残存してクマの改善にはなり得なかったり、頬上部の前方への膨らみが乏しいために若々しい容貌になり得なかったりする場合がある。Hamra法は、突出した眼窩脂肪を摘出せずに眼窩下縁を超えて引き下げ固定することによって、baggy eyelidsと眼頬溝の同時修正を可能にした方法であるが、原法は経皮的アプローチであり、経結膜的に行うには視野が狭い。また経結膜的に行えたとしても、さらにmidfaceの引き上げやaugmentationをしなければ、必ずしも下眼瞼から頬前部にかけての若々しい輪郭は得られない。当院では、目の下のクマの治療はbaggy eyelidsの改善のみならず下眼瞼から頬前部にかけての輪郭形成術であると考え、下眼瞼脱脂術に加えて脂肪注入による眼頬溝を含めたmidfaceのaugmentationを行い、良好な治療結果を得ている。手術手技は容易で短時間、患者が敬遠する顔面皮膚切開も不要である。症例を供覧し手術手技と留意点を解説する。
2)垂れ目気味の大きな目になりたいと希望する若年患者は少なくない。当院ではこうした例に対して、下眼瞼縁外側を引き下げ瞼裂を開大させる手術:下眼瞼開大術を行っている。過大な引き下げは三白眼を引き起こすが、症例を選び適度に施術すると、瞼裂をアーモンド形に形良く開大できる。症例を供覧し手術手技と留意点を解説する。
投稿者 ginzamiyuki : 2008年02月17日 22:40