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2007年02月03日
氷室仕込み
金沢といえば、いわずと知れた加賀百万石前田家の城下町です。豊かな大藩であったために金箔、漆器などの工芸品が盛んとなり、現代でも伝統工芸として引き継がれています。
もともと前田家の庭園であった兼六園や旧市街地も残されており、江戸情緒の漂うたいへん美しい街です。
金沢は日本海側にあるために冬は日本海からの湿った季節風にさらされ、からりと晴れる日はほとんどなく、雪が深々と降り積もる雪国でもあります。雪は積もると相当な重みとなって家がつぶれたり、電線が切れたりもします。木々の枝も折れてしまわないように、支柱を立てて八方に荒縄を張りめぐらせて枝を吊って支えます。「雪吊り」は兼六園の風物詩でもあります。
金沢の雪国ならではの風物詩として「氷室仕込み」という行事もあります。現代と違って冷蔵庫のなかった昔は、夏の氷というものは大変貴重なものです。凍結した湖水面から氷を切り出し、ワラで幾重にもくるんで涼しいところに作られた氷室という貯蔵庫に入れておきますと夏に取り出して使うことができるのです。
金沢の場合は、大量に降り積もった雪を突き固めて氷にして氷室に仕込むそうです。毎年、氷室仕込みは1月下旬に行なわれ、夏場には江戸の将軍に献上するのが慣例となっていたそうです。
しかし、今年は1300年ぶりの暖冬ともいわれており、金沢でも積雪はゼロということで、氷室に仕込もうにも仕込む雪がなかったそうです。関係者の方々は、困惑されたことでしょう。大慌てで山間部から雪を掻き集めてきて、なんとか氷室仕込みは行なうことはできたそうです。
世が世なら、将軍様に申し訳がたたぬ!!と、切腹ものだったかもしれませんね。
投稿者 root : 2007年02月03日 13:43
