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2007年05月26日
沈没船引き上げビジネス
人類は、はるかな古代より舟を発明し、日常の糧を得るために舟を利用してきました。
ときに途方もない冒険者が現れ、新天地を求めるために、ほんの小舟で大海原に漕ぎ出すこともあったに違いありません。舟は長い年月をかけて、戦争や商業上の必要に迫られて徐々に大型化していきました。
2000年前、ヨーロッパ世界ではローマ帝国が最盛期を迎え、地中海をぐるりと取り囲むように領土を広げ、地中海を舞台に軍船としてのガレー船や商船が縦横無尽に走り回っていました。ローマ帝国が豊かになるにつれて、大量の商品や貴重品、中東の財宝などが商船によって運ばれていたのでしょう。
ローマ時代から中世にかけては船の往来する場所は地中海にかぎられたものでした。しかし、イタリアに起こったルネサンス運動により近世が訪れるとともに、15世紀も終わろうとする1492年、コロンブスの航海によるアメリカ大陸の発見、1497年、ヴァスコ・ダ・ガマによる喜望峰周りのインド航路の開拓により、大航海時代の幕が開きました。果てしのない大洋に乗り出すために、船は飛躍的に進化し、大量の積荷を運べるようになりました。
現代の工業技術の粋をもって建造された大型船が沈没することは極めて稀なことですが、近世の大型船は木造の帆船ですから沈没して当然、天候に恵まれることを祈るしかないものですから、大洋に航海に出るということはまさに命がけだったのです。現に無数の船が積荷とともに沈没し、今でも大海の底に眠り続けています。
このような歴史を封じ込めたまま眠っている引き上げるビジネスがあるというのです。先日、沈没船から600億円に相当する金貨が発見されたとのことです。一攫千金とはこのようなことかもしれません。
無数の船が沈没しているとはいっても果てしのない大海のことですので、まずは沈没船を発見することからして途方もない難事業のような気がします。さらに引き上げるのにどのくらいの経費がかかるのか知りませんが、安いことはないはずです。首尾よく発見し、引き上げることができたとしてもお宝があるとはかぎりません。まさにハイリスク、ハイリターンですね。
採算が合うからこのようなビジネスが成り立っているのでしょうが、ちょっとハイリスクのような気がします。そのためでしょうか、タイタニック号の船体を素材として用いた時計も発売されたそうです。マニアの方にはちょっと欲しくなりそうな時計ですね。船体を使うとなればかなりの数の時計を作れそうですので、そこそこ経費は回収できそうですね。
ハイリスクではあっても夢とロマンのあふれるビジネスで、携わっている人はさぞかし楽しいのではないでしょうか。
投稿者 root : 2007年05月26日 11:14
