2007年06月21日
Gender identity disorder(GID)
Gender identity disorder (GID)という言葉をきかれたことがあるでしょうか?日本語では性同一性障害といって、最近ではかなり一般的に知られるようになってきました。体の性と心の性が一致しない方の症状をいいます。
一般的に性(sex)というと遺伝的生物学的な性、すなわち性染色体がXYなら男性、XXなら女性となります。または精巣や卵巣などの内性器、陰茎や膣といった外性器の違いによる性のことをいいます。しかし、最近では性(gender)とは生物学的な性だけでなく、もっといろいろな見地から性差というものが存在するということが認識されるようになってきました。
性(gender)には、①遺伝的生物学的な性、②精神的な性、心の性、③社会的な性、④役割分担としての性などがあるというのです。
②の心の性とは、自分自身の性別をどのように認識しているかということです。おおくの人は、自分が男性あるいは女性であることにいささかの疑問も持ったことはないと思います。しかし、中には自分の身体的な性に強い疑問や違和感を持っている方もいらっしゃるのです。そのような方は、自分自身は女性という認識なのにどうして男性の体なのだろうか?どうして男性的な服装や振る舞いをしなければならないのだろうか?と、常に強い違和感と苦痛を抱えていらっしゃるのです。つまり①遺伝的生物学的性と②心の性が一致しないということなのです。このような症状をGIDといいます。
多くの人は、男性は男性的な行動パターンを、女性は女性的な行動パターンをとります。または異性に対して性欲を感じます。性差による行動パターンの違いは、幼少期の人格形成の段階で社会的に刷り込まれるのだと考える向きもあります。人間社会には性差による役割の違いや振る舞い、服装、言葉遣いの違いがあるために、それらの影響を受けて徐々にそれぞれの性差や認識が形成されるというのです。
果たして本当にそうでしょうか?精神神経学的な見地からの私の個人的な見解としては、脳における性差は厳然としてあるように思えるのです。おおざっぱにいって男性の脳はシステム化に優れ、女性の脳は共感性に優れるといいます。男性は論理的であり、組織の構築や空間認識能力に優れ、女性は感情的であり、共感性、心理考察、言語能力に優れます。現に高度に空間認識能力を必要とされる航空管制官は9割が男性、高度な言語能力を必要とされる通訳は9割が女性です。
これらの性差による能力差は、人間が男性と女性が役割分担をしながら高度な社会を形成して生活するという社会的な生物に進化する過程で獲得してきたものなのです。特に教えたり、誘導しなくても幼児期には男の子は活発に活動したり、仲間と争ったり、競争したりすることを好みます。女の子はお友達と協調して、おままごとやお人形遊びを好みます。要するに教育や社会の影響ではなく、生まれながらにして脳にも性差があるのです。
投稿者 root : 2007年06月21日 12:07
