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2007年07月12日

耳作り1

 7月10日の火曜日は、私の東大時代の上司が獨協大学形成外科の教授になられて赴任されているものですから、その手術のお手伝いにいってきました。昨年の三月までは、週に一回東大で、それ以降は1月に一度程度、独協医大にお手伝いに行く日々が続いております。
 独協医科大学は栃木県にあるものですから、非常に遠いのですが(片道2時間半程度^^;。急行がないともっとかかってしまいます。。。)やはりお世話になった上司への恩返しの意味と、それ以上に小耳症(もともと耳が非常に小さい状態で生まれてきてしまう状態のことをいいます。通常肋軟骨という軟骨を胸からとってきて、耳状に細工を施し、耳を作る治療をしていきます)という先天奇形を持って生まれてきた子供たちに耳を作ることができる喜びにほだされ、ずっと通っています。
 専門医をとる前は美容も含めてさまざまな手術を大学でも担当してきたのですが、 5年以上前から上司のライフワークである耳つくりを手伝いはじめ、ここ2年程度は大学病院にいく頻度も減ったことも手伝って、もっぱら大学では耳職人となってしまいました。独協医大の手術室の看護師さんたちは、この先生は一月に一回耳だけ手伝いに来て、何をしているんだろう、と思っているかもしれません(^^;)。そのうち(いつ?)独協でも美容もはじめるそうなので、そうなればまたお手伝いできる幅も広がると思うのですが(また、栃木県まで通う頻度が増えることになりますね。。。)、今はなぞの耳職人ということでご勘弁ください。
 小耳症は、生まれつき耳が小さい以外に多少下あごが未発達という状態が合併していることが多いのですが、逆にいうとそれ以上の障害はほぼないことが多い疾患です。知能も正常ですし(賢い子も多いです)、そのほかの機能にはまったく問題ありません。ただ、耳を作るためには胸からの軟骨をそれなりにとってこないと格好のよい耳が作れないものですから、肋骨・肋軟骨がある程度きちんと発達するまで(おおむね胸囲が60センチ以上を目安としています。10歳前後が治療開始時期となります)、成長を待たなければいけません。また、自前の耳は成長とともに発育をとげますが、作った耳は残念ながら(中顔面の発育にあわせてやや縦方向には延びるといわれていますが)発育しないので、そういう意味でも反対側の耳がある程度の大きさにならないと手術ができません。これも10歳をこえると大人の耳の9割以上のおおきさになるといわれていることから、大体10歳ー12歳くらいで耳を作っていきます。この間、いじめられたり、めがねやマスクがかけられなかったり、とさまざま不都合はあるようですが。。。
 続きはまた、今度(^^)。

投稿者 y.mitoma : 2007年07月12日 14:40