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2007年07月07日

教授就任パーティー

 昨日は、東大の形成外科医局から3人の先輩方が教授になられたということで、そのお祝いのパーティーに出席してきました。自治医科大学形成外科・美容外科の教授になられた菅原先生、東北大学形成外科の教授になられた館先生、埼玉医科大学形成外科・美容外科の教授になられた市岡先生のお祝いでした。もちろん、私は会費を(17000円^^;)納めにいっただけ、みたいなものですが。。。
 ちなみに50人ほどの参加者だったと聞いておりますが、ざっと数えただけでも(3人増えたこともあって)10人近くが教授、という教授率の高ーいパーティーでした。今回教授に就任された方々は、みなさんまだとてもお若く、将来の形成外科・美容外科をしょってたっていかれるのに十分な才能をもち、努力を怠らない方達で、後輩としても非常に喜ばしくうれしいパーティーでした。特に菅原先生は美容はもちろん、先天奇形をはじめ、頭蓋額顔面外科領域では日本の第一人者で、私もいろいろなことを教わりましたが、時間を作ってはこれからも学びたいことがたくさんある先生です。しかもダンディーでかっこいいのです。うふふ(^^)。菅原先生が教授就任記念におつくりになったという特性ボールペン(おそらく形成外科医でないと、意味のわからないちょっと不気味な(?!骨の絵とか書いてあるので)品物ですが、でも形成外科医なら宝物にしておきたい一品です)をたくさんいただいて帰ってきました。今日、早速診療中に使ってみましたが、意外と書きやすかったです。
 他にも私の同級生なども出席していて、私のブログを読んだらしく、「体張ってがんばってるねえ。えらいわあ。」、となんだか妙なお褒めの言葉をいただいたりしました。「女はやるときはやるのよ(^^)」と、こちらも妙な切り返しをしておきました。たぶん、眼の下のくまの手術の報告やハッピーリフトの報告を読んだからだろうと思われます。。。
 杏林大学形成外科・美容外科の教授で元東大の教授の波利井先生もいらしていて、「おーい、ミト、元気かい?」とありがたーいお言葉をちょうだいしました。また、百澤(うちの非常勤医師で、杏林の講師です)や高橋(ソフィアの創始者なのですが、今は埼玉医科大学の美容部門を担当しています)もきていて、にぎやかな会となりました。

 二次会は私にとっては非常に有意義な会となりました。前述の自治医科大学形成外科教授になられた菅原先生と、帝京大学形成外科教授の平林先生(形成外科学会の会長になられたとのことで、美容現場の意見が聞きたいといっておられました)、独協医科大学形成外科教授の朝戸先生(東大時代からの直属の上司です^^)、法典クリニック院長の加地先生(たまにテレビにでたり、ディノスのパーフェクトボディーの監修をしたりしてチラシやパンフレットに登場します。これもまた、ジャニーズ系のイケ面です(^^)。私はこの先生に採血からおそわりました。)、リッツ美容外科の広比先生と私、というメンバーでした。ちなみにこのテーブルも教授率5割ですね。。。
 広比先生と私は現場で美容外科医をやっている立場から、教授陣は形成外科・美容外科をこれからもりたて、若い先生たちを教育する立場から、どのように形成外科学会自体を変えていったらいいのかを、六人各々熱く語っておりました。そんなにすぐ答えがでるものではありませんが。。。

 私自身は美容外科をやっていく上で、形成外科のベースは必要と思います。仮にも健康な人に傷を加えるのですから。これは医師免許がなかったら犯罪です。少なくとも創傷治癒に関する経験や知識、切った貼ったのお作法や、必要な解剖の知識は美容外科医には必要と思いますし、これをいきなり自費診療の美容外科で「練習」されたら患者さんもたまったものではないですよね。形成外科医は、まず擦り傷や切り傷を処置したり、ほくろやできものをとることから鍛錬に入ります。徐々に難しい手術を経験していくのですが、研修医時代から大ベテランの先生(ちなみに百澤が波利井先生の前立ち(いわゆる技術指導)をする、ということもあったそうです(^^;)。私自身もうけた経結膜式脂肪移行術、くまの手術ですが、学会での予行練習をごらんになった波利井先生が、「おーい、モモ、それいい手術だな。ちょっと教えてくれ。」とおっしゃったのだとか。どんな手術にでも興味をもち、今でも進歩を続ける波利井先生には、本当に頭がさがります。)まで、初めてやる手術が段階を経てある、というのが形成外科の醍醐味のひとつでもあります。言い換えると、無限に手術の種類があり、体表面の手術は患者さんの個体差も大きいものですから、同じ手術は二度とないなかで、結果をだしていく訓練をしていくのですから、しっかりとした形成ベースがあれば、体表面の外科にはおおよそ対応できるものなのです。
 ただ、専門医まで必要か?というと疑問も残ります。特に今の専門医を取得するのは、やけどの管理はもちろん(これは絶対必要です。創傷治癒を体感する上で欠かせない勉強です)、腫瘍取りやそれの再建、口唇裂や口蓋裂をはじめとする先天奇形から、手足の怪我の際に顕微鏡を使って指や腕をつける手術までできないといけないことになっており、明らかに美容外科とは合致しない分野も勉強しなければならず、時間をとられることになるからです。まあ、確かに手術のうまい人はどんな分野の何をさせてもうまいのですが、一般レベルの人を教育するということを考えるとやはりなるべく効率のよいように学んだほうがいいに決まっています。
 また、美容外科学会は二つあり、古来より日本の美容外科を行ってきた美容外科学会よりの先生方は形成外科出身ではありませんが、その美容外科に対するノウハウはすごいものがあります。うまい先生も多いものです。ただ、経験則にのみ基づいているので、一般に再現性があまりなく(創傷治癒を十分理解してないので、同じ失敗を繰り返す)、長期の安全性にかける施術も多い、というのが欠点です。私は形成外科学会よりの美容外科学会ともうひとつの美容外科学会が本来いいところをもちよって合体してくれたら、と、常々思うのですが(美容に携わっている若い先生方はみんなそう思っていると思います)、そういう日はまだ当分訪れないようです。
 さまざまな問題を抱えた日本の美容医療ですが、昨日の会がこの業界を少しでもよい方向に変えていく布石になってくれたら、と願ってやみません。

投稿者 y.mitoma : 2007年07月07日 11:48