« 埋没法 | メイン | 二重の手術~ご希望に沿うために »
2007年10月13日
実は
十一日に、学会に神戸に行ってきました。専門医を維持するためには、主に年二回開かれる形成外科学会が主催する大きな二つの学会に出席することが一番早い条件だからです。
ただ、個人的なことになりますが、今私の祖母が少し具合が悪く、とんぼ返りをしてきました。
学会の開催会場となるホテルは、新神戸駅から直結で私は実質新神戸の駅とその半径数百メートルのところをうろついただけで、数時間で帰ってくるはめとなりました。
それでも、従業員のお土産をさがしていたら、なんとここ2-3日は改装中で駅のお土産やさんはしまっていて、その閉じてあるドアのそばには、お土産はホームのキヨスクでお買い求めください、と張り紙がしてありました。ちょっとがっかりしましたが、従業員のお土産を買わなければ、とおもいホームに早めに入ってキヨスクで、「憧憬の神戸」というベタでわかりやすいお土産を買いました(^^)。場所も狭かったので、売れ筋の限定商品ばかりが並んでいたのだと思います。で、そこで、実は他の神戸土産より目立つところにおいてあった、あるお土産を従業員には内緒で買ってしまいました。私はあんこは特別好きではないのですが、これだけはあっさりして好きだったので(^^)。また、うちの母も好きでしたし。でも、それは賞味期限がその日を含めて三日しかないので、クリニックに持っていき忘れたりすると(しょっちゅうあるんです^^;)、固くなってしまうかと思いましたし。。。内緒で私だけたべて、うちの特に受付の岡田には怒られるかなあ、と思いながら1年ぶりに食べたような気がします。やっぱ、おいしいわ(0^0^0)、と思っていたら、翌日の新聞には大きく「今年の初めまで賞味期限を偽っていた可能性あり」の報道がされて
いました。そう、赤福もちです。
まあ、アジアで育った経験のある私は賞味期限など比較的気にしないのですが、いつもいってる札幌でも白い恋人がなくなり、寂しい限りですのに、赤福もしばらくなくなっちゃうのかな、と寂しくなりました。
次々におこるこういう事件について、まあ、もちろんその企業が悪いんでしょうが、日本全体がある変な方向に行ってしまっている気がします。大企業は今莫大な利益を出していますが、それはほとんどすべての業種で人件費を主体に経費を削減しているからに他なりません。実際、サラリーマンの平均年収ははどんどん落ちていっています。正社員で雇うにはお金がかかるので、パートや派遣で人材を確保するのも当たり前になりました。その結果、年収1000万円以上のサラリーマンが5パーセントいるものの、年収300万円以下の人が30パーセント、200万以下の人も15パーセントという数字を最近ちらほら聞いて、すみにくい世の中になってきたなあ、と切に思います。
おそらく、企業もやってられないんだろうと思います。だって、お菓子の値段を10円でも上げたら売り上げがガタンと下がるでしょうから。
建設業界も同じで、いい材料を使って強い建物なんか建ててられないのかもしれません。
医療業界も同様の気がします。昔は、病気になったり年をとって歩けなくなったり食べれなくなって寝たきりになると、数日から一週間のうちに肺炎を起こしたり、膀胱炎をおこし、さらに床ずれができたりして、一月も経たないうちに死んでしまいました。今は、いろいろな管をいれて、呼吸や水分、栄養を管理したり、体のむき(二時間に一度数人で体を動かさないと、床ずれができてしまいます)を管理したりすると、内蔵が元気なら、何十年も生きてしまうのです。医療・介護は究極的に人手です。国民でみんなでそれぞれどこまで支えあうのかを議論しなければいけません。
一番簡単なのは、「自分が寝たきりになったときにどういう介護をうけたいか?」を想像してみることです。一日三食は食べさせに着てほしいし、二時間に一回は数人で体の向きを変えてもらいたい、また、何かあったときに誰かすぐに飛んでくるような体制であってほしい、等々。しかもそれが専門家がいいということになれば、看護士さんや介護士さんの人件費が一人30万として、二人ずつ三交代でいったいいくらになるでしょうか?これは一人では払えないので、何人かで共有しましょう、ということになります。それが介護の実態です。
良い悪いではなく、すべての業種がある方向に向かっている気がします。是非、皆さんも考えてみてください。
せっかく、眼瞼下垂と埋没の写真を並べたので、それについて書かなくては、、、と思っていたらこんな事件にあい、こんな内容になってしまいました。。それでも今の私の仕事は美容外科医であり、形成外科医であるのだし、目の前の患者さんの希望になるべく沿うことなので、とりあえず私のできることから精進してがんばっていきたいと思っています。
投稿者 y.mitoma : 2007年10月13日 12:13