« 実は | メイン | 裏ハムラ法(^^)2 »

2007年10月21日

二重の手術~ご希望に沿うために

 先日、眼瞼下垂と目頭切開のモニターさん(Aさんと呼びましょう)の写真と、埋没法のモニターさん(Bさんとお呼びします)の写真を並べてみていただきました。実は眼瞼下垂は日本人はほとんど方が病的とは言えないまでも、程度の差こそあれ、眼瞼下垂の状態にあるといわれています。加齢などでも、下垂は進んでいきます。実は私自身も軽度の眼瞼下垂です(そのうち直して是非若返りたいのですが。。。^^)。それが日常に影響するほど困っている場合には、保険もききますし、いわゆる「治療」をしていくことになるわけです。
 じっさい、埋没のBさんの方は、軽い下垂が認められます。ただ、日常困っておられるわけではなく、ご本人さんも控えめで自然な二重を望まれたために、埋没法を選択しました。この方に下垂の手術を行い、少し厚く見える脂肪をぬいて広めの二重のラインを設定していけば、第三者から見るとパッチリおめめ、きれいな感じになるとおもわれます。ただ、これは患者さんのご希望ではないのです。美容の施術には本当にいわゆる「正解」というものはありません。
 非常に自然な二重をつくる、という意味では埋没法は非常によい手術です。糸をかけるだけですから傷もほとんどわかりませんし、われわれがみても天然の二重とはよくみないとわからないことも多いです。ただ、埋没は糸を入れることで二重の癖をつけていく手術なので、取れる方では取れてしまいやすい、という欠点があります。2-3回やっても残念ながら取れてしまう方は、きちんと切開法をお考えになるべきでしょう(小切開法とよばれる少ししか切らない方法でしたら1週間でお化粧をすればほぼ社会復帰が可能です。もちろん、傷が本当に落ち着くには3-6ヶ月がかかりますが)。ただ、埋没は腫れも非常に少ないですし、患者さんの経済的負担や切ることに対する恐怖や不安、社会復帰までの時間、などメリットも多く、また、今まで二重にしたことがなくて、どんな顔になるのかすらわからない方でしたら、やはり一番初めに選択していい方法だと思います。よっぽど適応のないかたは別として、こちらでは何ミリのところで二重をつくったときにこの方はどのように結果を捉えていただいたかにより、万が一切開に移行するときも、お互いの希望からのブレが少なくなります。いわゆる、思い違いによる失敗が防げるわけです。ちなみに、いったん埋没で癖のついてしまった方では糸を抜いたからといって、その二重のラインが消えるとは限りません。どうしても二重の幅を狭くしたい場合には、過大重瞼の修正といって切る手術をすることになります。埋没をして気に入らなかった場合、結果は一月でおおむね出ますので、それまではお待ちいただいて、それでもどうしても元に戻りたい場合には1-2ヶ月の時点で抜糸をされることをお勧めします。
 一方、下垂と目頭切開をおこなったAさんは、術前でも下垂があるといっていいかどうか、という感じの状態です。信州の松尾先生なら下垂、とおっしゃるでしょうが、われわれがみても、下垂、というのは微妙という感じです(目の上がくぼむなど多少症状はあるのですが)。とくに左目は、普通に二重になっており、これでも自然で十分にかわいいからです。この方は以前他院で埋没をされています。右は取れてしまっているものの左は定着しており、こういう自然な二重がよろしければ、右も埋没をかけなおすか、一度取れていることから、小切開法といって、埋没法の延長のような手術で右を左にそろえてあげることも可能です。これもその方が自然なあまり主張のない二重をお望みの時には正解となります。ただ、このAさんのご希望は、なるべくハーフっぽく、いわゆる「目力」をつけてほしい、というものでした。こういう場合には、下垂の施術に基づいた手術を少し加えてやって、それにあわせ皮膚や脂肪の処理、またご希望にあわせて目頭切開や目尻切開等を加えていくことになります。
下垂目頭切開術前.jpg
この方の右目を埋没もしくは小切開法を行うと左のような二重の目になります
下垂目頭切開1m.jpg
まだ一月なので完全にはおちついてはいませんが、下垂と目頭切開までおこなうとかなり目力がでます

 眼瞼下垂手術をされたほかの方の症例です。この方も軽度の下垂があります。下垂手術に加え目袋や法令線、マリオネットラインに脂肪注入もしていますが、基本的にはぐっと華やかなお顔になり、若返った印象を与えるのは目力のある目元だと思っています。

松もとさん術前後.jpg

 眼瞼下垂自体は慣れた医師がきちんと行えば非常に難しいものではありません。ただ、先天性の下垂の場合には目を開ける筋肉自体が弱っていたり、構造が非常にわかりにくくなったりして、後日修正しなければいけないようなこともあります。美容目的のものは比較的もとの構造がはっきりしているので、あまり下垂の手術自体は難しくありませんが、簡単ではありませんので、是非形成外科ベースの医師にやってもらいましょう。むしろ難しいのは、美容目的だけに二重のデザインのとり方です。皮膚はとるのか、脂肪はどうするのか、目頭のラインはできればどのように出したいのか等々、実は患者さんのご希望と下垂をあげる程度に応じて少しずつデザインの仕方が違ってきます。下垂の処置ができる形成外科医で、美容の二重のラインのとり方も熟知している美容外科医は意外と少ないものです。また、好みもあるので、その先生の症例写真を見せてもらうのが一番早いのではないかと思います。

投稿者 y.mitoma : 2007年10月21日 13:30