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2008年03月17日

大阪院:志賀由章「BIKE ① (HONDA CB400f)」

私が高校2年生のある日、友人の馬場君の家に数学を教わりに行きました。彼は遊んでてもなぜか勉強ができる憧れの天才タイプでした。勉強を一時間くらいしてから帰ろうとすると「バイクに乗って行く?」の言葉。私は驚きました。

その当時の社会状況はバイク=暴走族=不良でしたから、バイクなどに乗る生徒など学校にはまったくおりません。さらに田舎とはいえ公立の進学校ですから、バイクなど乗っているのを見られたら、すぐにバレて退学です。私などは自転車しか乗ったことはありませんでした。

それはホンダのCB400four into one(通称ヨンフォア)という、当時では(現在に至っても)暴走族に人気のあるバイクでした(その爆発的人気のため社会問題になり、ホンダが製造中止にしたといういわくつきです)。はじめてヨンフォアを馬場君に見せてもらった時のシーンは今でも忘れません。キラキラッとメッキに太陽の光を浴びた小さな鉄の塊。きれいな黄色のタンクは私の心を吸い込んでしまいました。ヘルメットをかぶせてもらいタンデムシートに乗って出発準備。エンジンをかけると、ギュルギュルギュルとモーターのような音色。自転車にはない速さで風を切り見知らぬ土地へと導いてくれました。私はいつか手にいれるぞ、と心に決め自転車に乗って帰宅しました。

それをやっと手にしたのは大学に入学した年で、通学もヨンフォアでした。それから28年経った今、そのときのヨンフォアは部屋の中でゆっくりと休んでいます。

cbf400f.jpg

投稿者 ritz : 2008年03月17日 15:52

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