2008年02月01日

名古屋院:山岸誠治「他院で手術を受けられた患者さまのこと・・・」

しばらく見ない間に、みなさん更新してらっしゃるみたいなので、私も第二弾をアップいたします。
同じく3年前に名古屋院の院長ブログに書いたものです。手を抜いているわけではありません、念のため。

先週は、ほとんど毎日鼻の手術をしていました。それも全例過去に他院で手術を受けていた方です。その中で気になる事があったので今日はそれを書いてみます。
偶然二人の方が過去に同じクリニックで手術を受けていたのですが、軟骨を鼻先に入れてかえって鼻先が丸く大きくなったという訴えでした。確かに触ると固い感じがします。鼻筋の部分だけにはプロテーゼを使ったという事ですが、なぜか鼻先を動かすと一緒にプロテーゼも動きます。最近よく目にする、I型といいながらも鼻先まで入っているタイプです。

手術してみると、驚いたことにかなり幅広の軟骨が鼻先にたっぷりと入っています。それも鼻先よりやや上まで入っているので、そのためわし鼻風の厚ぼったい雰囲気になってしまったのでしょう。大量に移植されていた軟骨を除去し、鼻先を細くして、新たに鼻先を下に向ける感じで小さめの軟骨を移植し、当然プロテーゼは本当のI型に入れ替えて手術は無事終了しました。

カウンセリングの時に詳しく患者様に今の状況を説明し、軟骨が悪いわけではなくデザインが悪いんだと言う事をわかっていただけたからよかったですが、多分こういう方がプロテーゼしか行わないクリニックに行くと、軟骨移植は駄目だと言われてL型プロテーゼを入れられてしまうんでしょうね。 
これを読んでいる方は、くれぐれもこういう手術をしたり受けたりしないでください。

以上です。

この日記を書いた時は、今ほど鼻中隔延長術が行われていなかったので、軟骨移植のみを行っていましたが、今は鼻先をなるべく下げたい人、とがらせたい人には鼻中隔延長術があるので、患者様の選択の幅が広がりましたね。ただ、鼻中隔延長術でも、元々鼻先の皮膚が薄い人に対して、肋軟骨を使用して無理に下げたりすると、時間がたった後に鼻先に移植した軟骨の輪郭がわかりやすくなってくるので、注意が必要です。
最近、他院で行ったそういう患者さんもポツポツ見かけるようになりました。処置としては、軟骨を減らして筋膜を移植することになります。
新しい手術や美容機器がでてくると、最初は飛びつくのですが、実際の評価には最低でも5年はかかります。当院では、評価が確立するまでは、あまり無理はしないようにしております。

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投稿者 ritz : 13:00 | コメント (0)

2007年12月20日

名古屋院:山岸誠治「はじめまして。」

名古屋院院長の山岸です。
今までも名古屋院サイト院長日記を書いていたのですが(最近さぼり気味ですが)、今回医学的なブログはこちらに書くことにして、今までの院長日記は医学外のことに絞って書くことにしました。
つきましては、はじめの何回かは今まで書いた日記の中で医学的なものを抜粋し(鼻についてのことが多いですが)、自己紹介替わりにしたいと思います。

それではまず、3年前に書いたものから紹介いたします。

最近、鼻の相談で来院される方がとても増えてきました。当院で手術された方の紹介が多いですが、中には名古屋の他の美容外科で勧められたとおっしゃる方もいて、学会発表の影響かなあなどと考えております。美容外科の手術を受ける方はみなさんあまり言わないので、本来口コミは効きにくいのですが、最近はそうでもないみたいですね。

ただ、当院での鼻の手術は整鼻術といって、単純に高くするだけではなく同時に細くするなど鼻の構造を扱う事が多いので、鼻翼の手術以外は術後5日間ギプスで固定しなければいけない事がほとんどです。そのため、すぐにはできない方もいらっしゃいますが、美容外科の手術は基本的に病気ではありませんので、慌てなくていいと思います。ただ、いくつかの場合は早めに行った方がいい事もあります。

まず一番急がなければならない場合は、鼻先までプロテーゼが入っていて鼻先の皮膚が薄くなっている場合ですね。寒い時など鼻先だけ赤みが引きにくいとか、触るとピリピリするなどの症状があれば要注意です。あまり放置すると、軟骨による入れ替えだけでは難しくなりますし、皮膚が破れたりすると治療時間がさらに延びてしまいます。最近は、I型プロテーゼと言われていても鼻先まで入っているケースもありましたので油断はできません。鼻先を指でつまんで左右に動かした時に鼻筋のプロテーゼも動く方は注意してください。

あと、早めに行った方がいい手術としては、予防効果がある手術でしょうか。しわとり系の手術が代表的ですね。フェザーリフトやレーザーなどは簡単にできるかわりに皮膚の浅い層だけに影響を与えるものなので予防効果はあまりありませんが、例えばフェイスリフトなどは、皮膚だけではなくたるみの原因となっている筋膜を引き上げて、耳下腺や頬脂肪など本来の位置から下垂しているものの位置を元に戻しながらたるんだ皮膚を切除するため、今後のたるみを遅らせる事になります。最近はもっと持続力を強めるため、頬にある強い靱帯を,引き上げる時の固定に使う方法が学会でも話題になっています。
今後は、アンチエイジングは二つに分かれていくと思います。一つは、手術をせずに簡単な方法で今あるしわを目立たなくする方向、もう一つは今後のたるみを予防する効果の大きい手術です。美容外科は、一般の医療と違ってこれをしなければいけないという事は特にありません。患者様のニーズに応じていろいろな方法を提案できるクリニックが理想的ですね。  

以上です。

鼻に関しては今もこの当時とあまり変わりません。
先週も同じような患者様の鼻の修正手術を行いました。幸い、最近は修正ではなく、最初の手術を当院で行う方が増えてきたのでありがたいことです。
やはり、修正手術では前医でどのような手術が行われたかが正確にわからないため、カウンセリングでも確実に治せることと、治せるかどうかは手術中に鼻の構造を見なければわからないことを分けて説明しなければなりません。
そのため、私も患者様も多少あやふやな部分を残しながら手術に臨むことになります。
たとえば、単にプロテーゼを入れたことがあるだけでも、いざ鼻の中を見てみると鼻翼軟骨が切断されていることもあります。そうなると、左右の鼻翼軟骨を合わせる鼻尖縮小術がやりづらく、程度によっては鼻先を細くすることによって、左右差を生じやすくなります。そのため、軟骨移植を部分的に行ったりして対処することになりますが、そういう心配のいらない初回手術の方が術前に正確な情報をお話することができますね。

では、修正手術は嫌なのかと言えば、むしろ好きな方ですね。特に前医でこれ以上は無理と言われた場合など、ファイトがわきます
そのせいか、年末もそういった手術が多いです。

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投稿者 ritz : 12:56 | コメント (0)