« 美人の正体(その4):体だけではない。顔でも大事なプロポーション | メイン | 美人の正体(その5):ハーフやクォーターに個性派美人は多いのか? »
2009年06月06日
美容外科医のジレンマ
私のクリニックは、若返り手術(アンチエイジング治療)を受けに来ていただく患者様が多いため、最も多い患者層は‘アラフォー’世代なのですが、最近の患者様は美容手術に対する知識が豊富な方が増え、また自分でこうなればより若々しく見えるとか、より綺麗に見られるといった分析力を持っている方が多くなってきました。
これは我々美容外科医にとってはとてもありがたいことで、カウンセリングの際にお互いに考えている到達点が早く一致しやすくなってきた、あるいは少なくともぶれ難くなってきたといえます。
私としては患者様の希望をそのままかなえるような手術をしてあげるのが最大で唯一の目標だと今は考えるようにしていますが、その一方で、こうしたほうがより若返るのにとか、こうすればもっと綺麗になるのにと考えている自分もいます。
それを十分に説明して患者様の考え方を変えさせてしまい、それに従った手術を行い、喜ばれることもあるのも現実ですが、ちょっと間違えると不満に思われてしまう可能性もあります。
どちらが美容外科医として良いのかは未だわかりません。
ただ、最近わかってきたことは、フェイスリフトなどの形体を若返らせる手術に関しては、こちらの考えを説明して、それに納得していただき手術を行うことが多いのですが、パーツの手術(眼や鼻など)については患者様の希望をそのまま採用したほうが無難だということです。
人それぞれ美に対する基準は違いますし、求めているものは違うわけですから、私の基準を押し付けることは、患者様によっては迷惑なこともあります。
もっとこうすればより良いのにとか思いながらも、患者様の希望を忠実に再現することで満足していただくことの方が、私自身の満足感を得ることより大切なことなので仕方ありません。
したがって、手術も完全燃焼しないで終わってしまうことも多々あるわけですが、今は、いかに患者様が希望する結果を正確に再現するかに情熱を燃やしています。
投稿者 drspa : 2009年06月06日 15:58