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2009年06月24日
美容医療の光と影(その2):思い込みの強い患者様は要注意
6月6日の美容外科医のジレンマというブログで、私はパーツの手術(眼や鼻など)については患者様の希望をそのまま採用したほうが無難だと書きました。
それは今考えてみると最近要求の物足りない患者様が続いていて、もう少し変化の大きい手術をしたい気持ちが大きくなってきていたのを抑えるために自分に言い聞かせるために書いていたような気がします。
今一度、じっくりと考えてみると、最近は少ないのですが、以前はむしろ過激とも思われるような大きな変化を要求してくる患者さんも沢山おられた訳で、その場合には、適度な変化で納得してもらえるように十分に説明して、納得してもらえたらそれを実行するというスタンスを取っていました。
さらに患者様の中にはそのパーツだけを常に鏡で見ていて指でその部分を押さえたり、引っ張ったりして、つまんだりしてこうなったら良いなと考え、その場所ばかりを見ているうちに、ここをちょっと切り取ってくれれば自分の作った状態になると信じ込んで、それをやってくれと具体的に示してくる患者さんもおられます。
そうと信じ込むとそれをしてくれるまで私はここを立ち上がりませんとばかりに延々と自分の考えばかりを主張するタイプの方です。
「それは無理だからやめなさい。」「あなたの言うとおりにやっても、あなたの思うような結果にはならないよ。」といくら説明しても、この時点では頭の中に‘ココを切り取れば必ずこうなる’という思考回路しかないわけです。
この種の患者様は、その要求をお断りすると、今度は別のクリニックへ行って同じことを訴えます。
やってくれるドクターが現れるまで、色々なクリニックを渡り歩きます。
その結果、ケースバイケースではあるのですがドクターが根負けして患者様の言うとおりにやって結果が思うようにならず患者様が後で後悔するということは少なくないようです。
美容外科手術というのは思っている以上に正常組織を切り取ってしまう操作が多く、その結果、今まであった組織が無くなってしまうということですから後で戻してくれといわれても一度切り取ってしまったものは元には戻せません。
先日、「パーツの手術については患者様の希望をそのまま採用したほうが無難」と書いてはしまったのですが、いま考え直してみると、これもケースバイケースで、こんな犠牲者を作らないためにも、じっくりと話し合ってお互いが納得した方法をとるしかないのでしょう。
投稿者 drspa : 2009年06月24日 18:17