2011年02月21日
美容医療の問題点2
美容医療について研修をうける機関がない。日本には美容医療について総合的にトレーニングできる機関が存在していません。形成外科のトレーニング中に習得することはできても、皮膚科のトレーニングでは美容は扱いません。ましてや、眼科、耳鼻科、外科、整形外科などでは全く研修できません。とするとどうするか。個人のクリニックに勤務して、院長の方法を学ぶことになりますが、局所解剖などは自分で学ぶことになります。院長がきちんとトレーニングを受けた方なら問題ないですが、日本ではほとんど形成外科のトレーニングを受けていない医師が美容外科を担っているのです。これは問題なのですが、法律上どうすることもできないのです。ですから、医師の履歴(職歴)を確認することが重要なのです。但し、これは最低条件で、相性など社会的な条件をよく吟味して、自分に適したクリニックを選んでください。
美容整形の問題点
日本では現在、医師国家試験合格後、研修医として2年間研修を受けることが義務付けられています。以前は義務ではなかったので、極端な話、試験合格さえしてしまえばいきなり開業することもできたことになります。開設管理者として院長になれたのです。これは問題です。医師になるには医学部(6年間)を卒業することが必須ですが、実地の研修は受けてません。卒業してからが研修なのです。少なくとも6年間、理想は10年間です。
ですから、クリニックを選ぶときの判断基準となるのが院長や医師の職歴です。専門医制度の専門医を持っているか否かも補助基準になると思います。
さて、美容整形はどうでしょうか。非常にあいまいです。もちろん、現行の医師法では国が規定しているある分野を除いて、専門以外の診療科を名乗ることができます。極端な話、内科の先生が美容外科の看板を上げることが違法ではないのです。「美容整形」は診療科名ではありませんから名乗れません。「***美容整形クリニック」だと合法かも知れませが、たぶん役所からクレームがくるでしょうね。
私は日本形成外科学会認定の専門医であり、日本レーザー医学会認定レーザー専門医です。以前は日本熱傷学会の専門医でもありましたが、現在全身熱傷を取り扱っていないので、返上しました。
美容整形の内包している問題点の最初の部分を書きました。
美容整形って何?
美容整形は美容的な整形外科?と思ってしまいますと日本では変なことになってしまうのです。整形外科は骨や筋肉、関節を診る科です。美容的に診る。変ですね。形成外科が日本の診療科で認められたのも、整形外科がすでに使われているので、苦肉の策で「形成外科」いう言葉で登録を許されたのです。そして、「美容外科」が診療科として認可されてきたのです。非常にわかりにくくなってしましました。
美容整形がわかりやすいのですが、診療科としては使えませんが、一般にわかりやすいので、お話の中では使っていこうと思います。美しく整えるというイメージで間違いないと思います。
ところで最近、「美容皮膚科」という言葉も見られますが、これも診療科としては認められませんので、注意してください。
なんだか、規則の話になってしまいましたが、次回からは黒子やイボの話など具体的な事柄を書いていこうと思います。よろしくお願いします。
2011年01月12日
美容は医療?
美容は医療でしょうか?医療は病気を治すこと?病気の定義は?なかなか難しいテーマだと思いませんか。病気の定義なんて時代によって変わるでしょうし、新しい病気も出てくるでしょう。今まで病気だと思われなかった状態が、原因が究明されて病気になってしまうことだってあります。
日本では「美容外科」なる診療科名があるので、美容の一部は医療だと国が認めています。
私はあまり難しいことを考えずに、できることをやっていこうと思います。
形成外科医として。
2010年10月02日
美容外科学会
10月7日8日は京都で美容外科学会ですね。8日の夕方のパネルディスカッションに参加します。「自己多血小板血漿は老化皮膚に効果あるか」というような内容です。終了後はそのまま長野の諏訪に移動して別の学会に参加します。もうそろそろ卒業したいのですが、来年は私自身が日本レーザー治療学会の会長を務めなければならないので、そうもいきません。
今、学会準備で苦しんでます。





