« 私の下眼瞼除皺術に対するコンセプト#1 | メイン | 私の下眼瞼除皺術に対するコンセプト#3 »
2008年07月09日
私の下眼瞼除皺術に対するコンセプト#2
-皮膚・眼窩脂肪切除から温存へ-
<眼窩脂肪の温存について>
次に、どうして、私が眼窩脂肪切除(いわゆる脱脂)よりも、眼窩脂肪移動術(ハムラ法の一部)を好んで用いているか説明します。
1997年ベルギー、ブリュッセルのDr. H Ederは、1995年のDr. Hamraの報告を踏まえて、“Impertance of Fat Conservation in Lower Blepharoplasty”という題の論文を発表しました。
“下眼瞼形成術における(眼窩)脂肪温存の重要性”という意味です。
顔面には老化によって、さまざまな変化があらわれます。骨格の変化、軟部組織の変化、皮膚の変化、それぞれ、詳細に老化による変化が解き明かされています。
その中で、“Skeletonization”という言葉があります。日本語に訳すと“骸骨化”でちょっとこわい言葉になってしまいますが、
10代、20代と年齢を重ねるに従い、中年をすぎると、徐々に顔面の頭蓋骨の形が分かるようになってきます。80代、90代のご老人のお顔を拝見すると、こめかみや目の周囲の骨の形が分かるようになってきます。これが、老化にともなう“Skeletonization”です。徐々に、顔面・頭部の軟部組織がやせてくることによって生じます。つまり、年を取ることでだんだん脂肪がやせてくるのです。だから、これから減っていくのに取って捨てるのは良くない。温存するべきだ。というのが、Dr. Hamra、Dr. Ederの意見なのです。
私はこの意見に賛同しています。最近では、日本でも眼窩脂肪切除を単独で用いるのは避けて、また、取る量もなるべく少なくという考え方が浸透しつつありますが、簡便なので単なる眼窩脂肪切除が巷で行われているのも事実なのです。
以上の理由で、私はなるべく眼窩脂肪は切除せずに、下眼瞼の手術治療を行っています。
投稿者 momosawa : 2008年07月09日 15:36