« 私の下眼瞼除皺術に対するコンセプト#2 | メイン | われわれの下眼瞼に対する戦略のまとめ »

2008年07月16日

私の下眼瞼除皺術に対するコンセプト#3

-ミッドフェイスリフトの重要性-

 次に、ミッドフェイスリフトの重要性について説明します。
 老化に伴い顔面の様々な部位に変化が生じますが、老け顔の原因の一つに、頬部の下垂が挙げられます。正面から見たときのマリオネットラインは、頬のフェイスリフトで改善します。しかし、malar fat(頬部脂肪)やSOOF(眼輪筋下脂肪)の下垂で頬部下眼瞼境界部がやせたり、鼻唇溝(法令線)が深くなっているのは、頬のフェイスリフトでは改善せず、ミッドフェイスリフトが必要です。
 ミッドフェイスリフトといってもいろいろな手術方法があるのですが、比較的難しい手技でとっつきにくい術式と思われています。

 中顔面の若返りにミッドフェイスリフトが必要なのは、当たり前なのですが、
下眼瞼でも、自然で調和の取れた若返りを実現するには、ミッドフェイスの挙上が必要なことがあります。頬部の若返りと下眼瞼の若返りは切り離して考えられがちですが、実は下眼瞼頬部複合体という意味で、あわせて考える必要があるのです。
先日、開催されました日本美容外科学会の下眼瞼手術のシンポジウムでも多くの先生方が下眼瞼若返り手術におけるミッドフェイスリフトの重要性を述べておられました。

ImpofMidLift.jpg

 この患者様は、三苫院長が執刀した経結膜的眼窩脂肪移動術およびミッドフェイスリフトのモニター患者様です。ミッドフェスリフトの必要性が理解しやすいので、三苫先生のブログにも掲載されているようで、かぶってますが、供覧させていただきます。

 左は術前ですが、グレーで囲った部分がやせています。いわゆる、nasojugal groove(鼻頬溝)の陥凹が目立つ患者様です。この部分の陥凹変形は、単なる眼窩脂肪切除(脱脂)や眼窩脂肪移動術単独では、十分な改善はむずかしく、その下方にある脂肪を上方向に挙上する必要があります。われわれが、行っているミッドフェイスリフトは、頬部全体を剥離するような大がかりな手術ではありませんので、法令線はそれほど改善しませんが、nasojugal groove(鼻頬溝)の部分の痩せた感じは改善し、若返り効果も良好です。このように調和のとれた自然な若返りがわれわれの目指すところなのです。

投稿者 momosawa : 2008年07月16日 16:31