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2008年08月06日

タイプ分類Ⅰ

タイプ別の治療方法

 症状や治療手段の違いにより、タイプを分類して、系統だった治療アルゴリズムを作成することは、治療成績を向上させるために重要なことです。
 私はもともとSam Hamra先生が2004年の論文で記述しているタイプ別の治療方法を基本としてきましたが、今回、われわれの経験を加味し、日本人の下眼瞼の若返り手術におけるわれわれのタイプ別の治療方法を作成しました。
 治療の手技上4つのタイプに分けて考えると、分かりやすいということがわかってきました。

タイプⅠ 目袋タイプ
 比較的著明な目袋タイプです。
手術方法
 このタイプは、眼窩脂肪を少量、減量して、脂肪と隔膜の移動と固定を行います。
 下に、当院のモニター治療患者様から選んだ代表症例とイメージシェーマを提示しました。

スライド2.JPG

投稿者 momosawa : 15:21

タイプ分類Ⅱ

タイプⅡ 軽度目袋タイプ
 軽度の目袋があり、arcuate expansion(後述)が存在するタイプ
手術方法
 このタイプは、最もオーソドックスなタイプです。脂肪を全て温存した経結膜的眼窩脂肪移動術のみで、十分な効果を得ることができます。
 下に、当院のモニター治療患者様から選んだ代表症例とイメージシェーマを提示しました。
arcuate expansionとは、下眼瞼の眼窩隔膜の中程に存在する靱帯の一種で、upperとlower orbital septumをわけるものです。これが目立つ人と目立たない人がいます。軽度の目袋タイプの患者様にはこのarcuate expansionが目立つ方が多いのですが、このタイプが最も治療効果が安定しています。

スライド3.JPG

投稿者 momosawa : 15:20

タイプ分類Ⅲ

タイプⅢ 陥凹タイプ
 nasojugal grooveやtear trough deformityなどと呼ばれる溝が目立つタイプ
手術方法
 眼窩脂肪が少なくしたがって、引き出す材料が少ないわけですので、眼窩脂肪を切除することなく、最大限に利用して手術を行います。もし、術後にボリューム感の不足があれば、脂肪注入術を追加します。

スライド4.JPG

投稿者 momosawa : 15:18

タイプ分類Ⅳ

タイプⅣ ミッドフェイスの下垂があるタイプ(malar crescentが存在するタイプ)
 ミッドフェイスの下垂があるタイプです。特徴として、mid cheek grooveやmalar crescentが目立つことが多く、手術の難易度が高いタイプです。 
手術方法
 眼窩脂肪移動術は通常通りですが、ミッドフェイスリフトは必須です。しかも、やや広めに剥離し、十分引き上げる必要があります。

スライド5.JPG

以上が、4つのタイプです。

なお、
皮膚の余剰が目立つ場合のレーザーリサーフェシングや中顔面下垂がある場合のミッドフェイスリフトは、全てのタイプに共通です。

次回からは、タイプ別にモニター患者様について、供覧していきます。

投稿者 momosawa : 15:14