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2008年12月28日

年末年始の忙しさ

今年もあと少しとなりました。年末は美容外科のクリニックは稼ぎどきで
すので、日比谷もとても忙しくなります。というか、この時期暇だと本当
にまずい!!
私は埼玉医大に勤めているのですが、なぜか保険診療の病院までも忙し
くなります。年末休みを利用したいと考える患者様と不幸にも年の瀬にケ
ガをしてしまった患者様と年末年始の休日が相重なって、年末の休み前の
手術予定が立て込むのだろうと、思われます。

私は、今年は30日に日比谷で勤務して仕事納めとなります。今年
は、大した業績を上げることもできませんでしたが、大きなトラブルに見
舞われたり、大失敗をやらかしたりすることなく、無事に終われそうです
ので、よしとするべきと思っています。
また、来年もより安全でかつ効果のある施術を追い求めて鍛練していきま
すので、よろしくお願いいたします。
では、良いお年をお迎えください。
百澤 明

投稿者 momosawa : 19:11

2008年12月10日

海外の報告

前回の更新以来、長らくサボっておりました。
今回からは、下眼瞼の形成術、特にわたしが頻用している経結膜アプローチの手術に重点をおいて、海外の参考文献をご紹介します。
私がJournal of Aesthetic Surgerに論文投稿した後、掲載された新しい文献についても紹介します。
私は、印刷されたものもしくはPDFファイルの形でこれらの文献を持っているのですが、そのPDFファイルを丸ごとアップするわけにはいきませんので、タイトルページのみスキャンしたものをアップして簡単な内容の紹介をします。

また、今後は美容外科とは関連のないこともふくめて、ブログを展開していきたいと思います。


今回は、2000年以降に発表された経結膜眼窩脂肪移動術の“大元”ともいえる2つの論文を紹介します。

1.
Robert Alan Goldberg, M.D.
Transconjunctival Orbital Fat Repositioning:Transposition of Orbital Fat Pedicles into a Subperiosteal Pocket
Plast. Reconstr. Surg. 105: 743, 2000.
paper04.jpg
Dr. Goldbergがこの術式に行き着いた経緯や現在の理論が記されています。図表はカラーでとても美しく非常に参考になります。
Dr. Goldbergは、いろいろやった結果眼窩脂肪弁は骨膜などには固定せず、pull outしています。そりゃそれの方が手術はやさしいでしょうが、日本では受け入れられないかなと思います。
ちなみにDr. Goldbergは、骨膜下に脂肪を移動しています。

2.
The Tear “TROUF” Procedure:Transconjunctival Repositioning of Orbital
Unipedicled Fat
Henry K. Kawamoto, D.D.S., M.D., and James P. Bradley, M.D.
Plast. Reconstr. Surg. 112: 1903, 2003.
paper06.jpg
日系アメリカ人のDr. Kawamotoの論文です。
Dr. Hamraの眼窩脂肪温存と合併症回避の経結膜アプローチの理論が記されています。

2つとも、形成外科領域では最も権威あるPRS誌に掲載された論文です。
Dr. Goldberg、Dr. Kawamotoも術式はおおむね同じです。
眼窩脂肪の温存と、経結膜アプローチによる合併症予防、皮膚の余剰はリサーフェシング
という概念です。私はほぼこの2人の大家の先生とおなじ考え方を持っています。
美容外科医や形成外科医の方は、興味があれば是非ご一読ください。

というわけで、私、百澤のオリジナルなわけではありません!!

投稿者 momosawa : 14:25