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2009年05月26日

フェイスリフト

みなさん こんにちは!
前回のエントリーでは、私担当のモニター患者様が少なくて、写真のアップが難しいと書きましたが、モニター患者様でないのにご協力くださる患者様がいらっしゃいましたので、ご紹介いたします。
ありがたいです。

私の最近の美容外科での仕事といえば、“くま、くま、くまの専門家”という感じですが、本当はフェイスリフトが最も得意、と自分では思っております。しかし、ブログで紹介のできる患者様がいないというのが実情なのです。
そもそも、私は顔面神経麻痺の治療の大家である波利井清紀教授の元で、形成外科の仕事に携わって参りましたので、顔面神経の扱いになれています。フェイスリフトはとても奥の深い施術なのですが、この施術を行う際に全ての術者は顔面神経の損傷を恐れます。しかし、過度に恐れるとしっかりした挙上(リフト)ができなくなり、除皺効果が少なくなってしまいます。したがって、顔面神経の位置を正確に把握し、安全を確保しつつ、効果的なリフトを実現することができる、顔面神経の扱いになれた形成外科医が有利と思っております。
FL01.jpg
この患者様は、60歳ぐらいの女性で、耳前部からもみ上げ前生え際切開を用いて、SMASリフトを行いました。左が手術前、右が手術後約半年です。とても、きれいになったと思います。
FL01ob.jpg
これは、斜めの写真(術後)です。術前の写真はモニター患者様でないこともあり、撮りわすれておりました。
耳垂の変形・しびれもなく、切開のキズもほとんどわかりません。
患者様も満足されているようです。
 百澤 明 akira@momosawa.org

投稿者 momosawa : 10:03

2009年05月19日

ブログ

こんにちは
約1週間ぶりの更新となります。
先週末は天気が悪かったため、テニスはできず、したがって、肉体的には休息することができました。しかし、娘がお友達と映画なんぞを見に行ったため、大混雑の大型ショッピングモールに出かけることとなり、むしろ疲れてしまったような、、。

さて、このブログ自分で思っているより、意外と見てくださっている方が多いようなので、驚いています。先週、初診でいらした患者様は、私の下眼瞼の論文に関する紹介の項を読み、ご質問をくださいました。リアクションが速すぎて驚きました。あと、どうやらテニスの仲間まで、見ている人がいるみたいです。

しかし、今朝、ラジオかなんかで、
「ブロガーは常にネタを探している」といっているのを耳にしました。やっぱりそうなんだー、と思いました。私は、クリニック日比谷の院長ではありませんので、担当するモニター治療患者様の人数は当然、多くなく、したがって、同意なくむやみに写真を掲載するわけにはいかない今のご時世では、あまり症例写真をともなった記事を書くことができません。
そのため、ますます、ブログのネタさがしに難渋するわけであります。

そこで、今後のブログの記事に関して以下のカテゴリーを中心に勝手気ままに展開していくことを考えました。
 1) 美容外科関係
 2) テニス関係
 3) GID関係
 4) 私の経験の紹介

ということで、今後、勝手気ままなブログを展開して行きたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

投稿者 momosawa : 15:13

2009年05月12日

全小予選

先週の週末は、初夏を思わせるような非常に良い天気でした。
私は、5/11に子供のジュニアテニスクラブの全国大会の県予選がありましたので、土日とも朝から夕方まで子供達のテニスのコーチをして過ごしました。
日焼け止めは、多めに塗りたくっていたのですが、それでもかなり日に焼けてしまいました。職業柄真っ黒に日焼けしているわけにはいきませんので、今後はさらに日焼け対策に気をつかわなければならなそうです。とはいっても、テニスコートに出てしまうと、心は学生時代に戻ってしまって、紫外線なんてどうでもいいって感じになってしまうのですが、、。
真っ黒に日焼けした美容外科医になんて治療されたいと思わないでしょうから、これ以上日焼けしないように注意しようと思っております。

投稿者 momosawa : 11:34

2009年05月08日

下眼瞼の論文

アメリカのニューヨーク大学から、tear troughの成因に関する詳しく、かつすばらしい論文がPRS誌に発表されましたので、ご紹介したいと思います。

私も大変勉強になりましたので、形成外科や美容外科の先生方は一読されることをお勧めします。

以下に、私が内容について要約し解説します。
表紙とFigureの一部をアップします。

下まぶたの内側下方にできる溝は、tear trough、あるいはnasojugal grooveなどと呼ばれています。これは、人によっては、下まぶたの外側まで伸びており、この部位では、palpebromalar groove とか、lid/cheek junctionと内側のものと別の呼び名がついています。

tear troughおよびlid/cheek junctionの成因について、
過去には、1) 眼窩隔膜が眼窩下縁に付着しているため 2) 上唇鼻翼挙筋と眼輪筋の間にすきまがあるため 3) trough の真上の皮下脂肪が欠如しているため
などが指摘されてきたわけですが、

本論文は、美容上の問題になるこの溝が、なぜ生じるのか解剖学的に調べ、過去に言われてきた上記の成因について検証するとともに、さらには解剖上はどうすれば、治療することができるのかについてもコメントしています。

対象と方法は、12体の新鮮屍体の下眼瞼総数24について、その脂肪、筋などの位置などを詳細に調べた。結果は以下に記します。
1) tear troughおよびlid/cheek junctionは、眼窩下縁より4~6㎜尾側に存在し、眼窩下縁に一致してはいない。また、この境界は眼輪筋のseptal portionとorbital portionの境界と完全に一致する。
2) tear troughおよびlid/cheek junctionを境界に皮膚の性状が大きく異なる。眼瞼側は、皮膚が薄く皮下脂肪は存在しない。一方、頬側は、皮膚が厚く皮下脂肪が存在し、これがいわゆるmalar fatである。
3) tear trough (つまり内側)部直下の眼輪筋下には、眼輪筋のseptal portionの起始がある。これは、眼窩下縁の4~6㎜尾側にある。そして、この筋の付着は強固で、この部分の骨と眼輪筋の間には脂肪や注入剤を注入する隙間は存在しない。
4) lid/cheek junction(つまり外側)の眼輪筋下には、orbicularis retaining ligamentが存在する。これも、眼窩下縁より4~6㎜尾側にあるが、その付近には、内側部とは異なり、注入剤を注入するような隙間が存在する。


これを、読んだ私のコメントとしては、
まず、私はorbicularis retaining ligamentが外側にしか存在しないとは知りませんでした。内側にも存在すると思っていました。内側にはないのが本当だとすると、私がligamentだと思っていたのは、内側の眼輪筋の起始部の表面のスジスジ(筋膜?)だったようです。どちらも、固い付着ですので、似たようなものですが、間違えていたのでしょうか?
また、tear troughおよびlid/cheek junctionが眼窩下縁の少し尾側に存在する事には気づいておりました。しかし、4~6㎜も尾側に存在するとは思っていませんでした。この研究はアメリカ人でのものですので少し人種差が存在するかも知れません。
眼瞼の皮膚には皮下脂肪がほとんどない事も知っていましたが、頬部の皮下脂肪(つまりmalar fat)の境が、tear troughおよびlid/cheek junctionに完全に一致するとは知りませんでした。

さて、この論文では、著者のHaddock先生は、解剖学的には、眼瞼部の皮下に脂肪がない事が原因であるので、この層に脂肪を移植するのがよいと、コメントしています。しかし、同時に皮膚が薄いため、凸凹になってしまうので、現実的ではなく、
実際の所、過去に諸家によって報告されてきた様々なtear troughおよびlid/cheek junctionを軽快させる治療方法の多くは、解剖学的には本研究の結果と矛盾するが、効果があるならよいのでは、みたいな記載をしています。

結局のところ、解剖学的には皮下に原因があるわけですが、この層に注入物をきれいに平坦に注入することは難しいということです。

以上を踏まえた私の戦略としては、
眼窩脂肪の温存という観点に立つなら、基本的には、
1) 経結膜的眼窩脂肪移動術(裏ハムラ)
2) ミッドフェイスリフト
3) 脂肪注入
4) レーザーリサーフェシング
を、組み合わせて治療を行う、今までのわれわれの手術方法は全く間違いではないと言うことを再確認した上で、
1) 内側の眼輪筋起始部は、tear trough deformityの原因であるので、しっかり剥離する。
2) ミッドフェイスリフトをする場合には、外側では、orbicuralis retaining ligamentを切離するとともに、さらに効果的な再固定の位置を模索していく。
この2点のみ、少しの改善点として、留意しつつ施術を続けたいと考えております。

出典
The Tear Trough and Lid/Cheek Junction:Anatomy and Implications for Surgical Correction. Nicholas T. Haddock, M.D. Pierre B. Saadeh, M.D. Sean Boutros, M.D. and Charles H. Thorne, M.D. Plast. Reconstr. Surg. 123: 1332, 2009.
オンラインジャーナルなどで入手できない方で、原著を手に入れたい方は、私までご相談ください。
akira@momosawa.org

tear01.jpg

tear02.jpg

投稿者 momosawa : 10:38

2009年05月07日

ゴールデンウィーク

ゴールデンウィークが終わりました。
みなさんは、いかがお過ごしでしたでしょうか?

私は、仕事が2日間かかっておりましたので、ジュニアのテニスから始まり、そのテニスの友人家族とバーベキューしたりして過ごしました。遠くへは出かけませんでしたので、高速料金上限1,000円などの恩恵を被ることはありませんでした。
しかし、そのバーベキューで、主催者でありながら、酔っぱらってさきに寝てしまうという失態をさらし、翌日、家内に叱責される始末となってしまいました。トホホ。今後は気をつけます。

さて、かわごえクリニックでのジェンダー形成外科外来は、まだ準備中で始まりません。私の方は、6月に岡山大学の難波先生の所に勉強に行くなど着々と準備をすすめているつもりです。

投稿者 momosawa : 10:41