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2009年12月03日

GID治療について

とうとう、12月になりました。今年もあと1ヵ月足らずで終わりです。
私の常勤先の埼玉医科大学総合医療センターでは、年末の最後の週は、GIDの手術でほぼ一杯になりました。
よく聞かれるので、もう一度確認いたしますが、埼玉医科大学総合医療センター形成外科では、GIDの形成外科治療を再開いたしました。ここ2年間ほど、乳房切除術のみ行ってきましたが、他の性別再適合手術も手がけて参ります。すでに年内から手術予定が入っております。

さて、もう一つ、
私は、約2年半ほど前に杏林大学から埼玉医科大学総合医療センター形成外科に異動しました。ちょうど原科孝雄教授と高松亜子先生の退職と入れ替わりです。そのころ、GIDについての勉強に本腰を入れ始めました。いくつかの論文に目を通していて、原科先生が1998年の日本医事新報に性同一性障害について記した文章を読みました。そこには、原科先生がなぜGIDの治療に関わりを持つに至ったかについて記されていました。その説明の中に、「(中略)その性転換願望の壮絶で、真摯なことを痛感し、(中略)真剣に検討すべき問題と確信した。」 と記されていました。
私は、この項の文章に感動しました。そして、その後も準備をすべくいろいろと勉強してきました。

 先月、11月1日、大宮に於いて開かれた日本性科学会で、GIDのシンポジウムが催されました。私は、そこで発表する機会をいただき、埼玉医科大学総合医療センター形成外科におけるGID手術治療の現状について発表しました。このとき、外国でFTMの性別再適合手術を受けてきた当事者の方の体験談の発表がありました。この当事者の方の生の声を聴き、改めて真剣に取り組まなければならないと感じるとともに、術後の不安の大きさに心を痛めました。
私の立場は、大学病院勤務の医師として早く海外へ行かずとも国内で治療を受けられるようにすることなのですが、
海外で治療を受けてきた当事者の方でも、なにか問題があればそれに対処していきたいと考えておりますので、埼玉医科大学総合医療センター形成外科あるいは、クリニック日比谷の百澤宛、ご相談頂ければと思います。
帰国後、妙におなかが痛くなったり、熱が出たり、皮弁の採取部や患部から滲出液がとまらなかったり、いろいろなことが起こりえます。どこで見てもらえばいいかわからずお困りの方もいらっしゃるでしょう。是非、ご相談ください。

埼玉医科大学総合医療センター形成外科・美容外科
クリニック日比谷 ソフィア院
百澤 明 akira@momosawa.org

投稿者 momosawa : 2009年12月03日 13:14