2009年12月29日

年末

とうとう、今年もあと3日です。
私は、明日まで仕事です。

先週、GID ミニペニス形成(尿道延長)を行ったことは、このブログでご報告しましたが、術後経過は順調です。
また、そのすぐ数日後には、
某アジアの国でFTMのペニス形成を行ったのち、難治性の尿道皮膚瘻が生じた当事者の方の瘻孔閉鎖手術を行いました。
この方は、すでに3回の瘻孔閉鎖手術を行ったそうです。この方の術後経過も順調です。
このように、なかなか閉じない瘻孔とか、瘢痕拘縮とか対応していきますので、是非われわれどもまで、ご相談ください。

埼玉医大総合医療センター形成外科
クリニック日比谷
百澤 明

投稿者 momosawa : 16:15

2009年12月22日

GID手術再開

今日は、冬至です。
朝、出勤時には冬晴れの快晴でしたが、とても冷え込みました。私の自宅の庭には霜柱が立っているのが、見られました。

さて、本日は、GIDの尿道延長術の手術がありました。
いままで、乳房切除術が主体でしたが、とうとう、SRS手術の再開となりました。年明けには、MTFSRSの手術予定もあります。

まだ、少し板についていない感があり、疲れましたが、膣の前壁弁もなんなく挙上でき、問題なく手術を終えることができました。

来年は、もっともっと、やります。
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埼玉医科大学総合医療センター形成外科・美容外科
クリニック日比谷
百澤 明

投稿者 momosawa : 17:59

2009年12月03日

GID治療について

とうとう、12月になりました。今年もあと1ヵ月足らずで終わりです。
私の常勤先の埼玉医科大学総合医療センターでは、年末の最後の週は、GIDの手術でほぼ一杯になりました。
よく聞かれるので、もう一度確認いたしますが、埼玉医科大学総合医療センター形成外科では、GIDの形成外科治療を再開いたしました。ここ2年間ほど、乳房切除術のみ行ってきましたが、他の性別再適合手術も手がけて参ります。すでに年内から手術予定が入っております。

さて、もう一つ、
私は、約2年半ほど前に杏林大学から埼玉医科大学総合医療センター形成外科に異動しました。ちょうど原科孝雄教授と高松亜子先生の退職と入れ替わりです。そのころ、GIDについての勉強に本腰を入れ始めました。いくつかの論文に目を通していて、原科先生が1998年の日本医事新報に性同一性障害について記した文章を読みました。そこには、原科先生がなぜGIDの治療に関わりを持つに至ったかについて記されていました。その説明の中に、「(中略)その性転換願望の壮絶で、真摯なことを痛感し、(中略)真剣に検討すべき問題と確信した。」 と記されていました。
私は、この項の文章に感動しました。そして、その後も準備をすべくいろいろと勉強してきました。

 先月、11月1日、大宮に於いて開かれた日本性科学会で、GIDのシンポジウムが催されました。私は、そこで発表する機会をいただき、埼玉医科大学総合医療センター形成外科におけるGID手術治療の現状について発表しました。このとき、外国でFTMの性別再適合手術を受けてきた当事者の方の体験談の発表がありました。この当事者の方の生の声を聴き、改めて真剣に取り組まなければならないと感じるとともに、術後の不安の大きさに心を痛めました。
私の立場は、大学病院勤務の医師として早く海外へ行かずとも国内で治療を受けられるようにすることなのですが、
海外で治療を受けてきた当事者の方でも、なにか問題があればそれに対処していきたいと考えておりますので、埼玉医科大学総合医療センター形成外科あるいは、クリニック日比谷の百澤宛、ご相談頂ければと思います。
帰国後、妙におなかが痛くなったり、熱が出たり、皮弁の採取部や患部から滲出液がとまらなかったり、いろいろなことが起こりえます。どこで見てもらえばいいかわからずお困りの方もいらっしゃるでしょう。是非、ご相談ください。

埼玉医科大学総合医療センター形成外科・美容外科
クリニック日比谷 ソフィア院
百澤 明 akira@momosawa.org

投稿者 momosawa : 13:14

2009年08月18日

GID治療について

こんにちは

やっと、夏らしい晴天が見られるようになり、日射しの強い日が続いております。
でも、ちょっと、例年に比べると朝晩が過ごしやすく、熱帯夜が少ない気がします。このままでは、夏本番が来なかったような気がしてしまいますが、、。

さて、最近、埼玉医科大学総合医療センターでの、性同一性障害の手術治療についてのお問い合わせをよく頂戴しますので、このブログをつかって、コメントさせて頂きたいと思います。

埼玉医科大学ジェンダー医療推進委員会では、性同一性障害の手術治療の再開を確認いたしました。この1年半ほどの期間、FTM手術の乳房切除のみ取り扱って参りましたが、手術をご希望になる当事者の方がいらっしゃり次第、SRSを施行する予定となっております。
実際の手術施行は、当院での書類上のプロセスに少々時間がかかるため、今しばらく先になるかと考えております。

また、乳房切除術やその他の手術の術後の修正については、小規模の手術については、クリニック日比谷で対応していく考えです。
例えば、乳切後に、乳輪の大きさが大きすぎる、左右差がある、形がおかしい、とか、乳頭が大きすぎる、引きつれがあるなどは、修正が可能です。
他院での術後の患者様でもかまいませんので、一度、ご相談ください。

クリニック日比谷
百澤 明 akira@momosawa.org

投稿者 momosawa : 11:49

2009年03月25日

SRS

さて、わたしの大学での仕事の一つであるGIDの手術治療ですが、先週のジェンダー医療推進会議で、“埼玉医科大学総合医療センター形成外科におけるGID治療の本格再開”を近日中に実現することでコンセンサスが得られました。今後は、私が中心となって、GIDの形成外科治療を行っていきます。

ここ半年ほどの間、FTMの乳房切除術のみ行うという、中途半端なGID治療を行ってきたわけですが、そろそろ、“やるなら、やるで本格再開する”という時期がきたと、私は思っています。
実際には、いまだ、SRS手術の値段が決まっていないなど問題も残っているのですが、再開すると決めてしまえば、事務側も動いてくれるでしょう。
今後は、実際のジェンダークリニック診療を行っている当大学附属の川越クリニックに毎週火曜日にGID治療の形成外科外来診療を開始する予定です(具体的日時はまだ未定)。
そうすることで、今までは、川越クリニックのジェンダークリニック通院中の患者様で手術の希望がある場合に、何度も、総合医療センターと川越クリニックを行ったり来たりしてもらうという煩わしさを改善できると考えられます。

具体的な、診療状況については、今後随時お知らせしていきます。

投稿者 momosawa : 13:28

2009年03月07日

GID

私の近況や美容外科以外の仕事などについても、記していきたいと思います。

私は、現在、埼玉医科大学総合医療センターという、埼玉医科大学系列の大学病院に勤務しております。本センターは、形成外科・美容外科を標榜しているにもかかわらず、保険の関係で美容外科の全身麻酔の手術が行えませんので、実際には、ほとんど本当の美容外科の診療は行っておりません。
そもそも、総勢9人の医師が勤務しておりますが、外傷、熱傷、皮膚腫瘍などの一般形成外科診療で手一杯なので、正直なところ、美容外科治療を行っている余裕はありません。
なので、あえて美容外科の保険を整備して、美容外科診療を本格開始する必要がないともいえます。
一方、当科(埼玉医科大学総合医療センター形成外科・美容外科)は、前任の原科孝雄教授時代に日本に先駆けてはじめた性同一性障害患者に対する性転換手術で有名なのです。
私が、一昨年(平成19年7月)に赴任した際には、すでに性転換手術、一旦休止状態に入っていたのですが、
いろいろな、問題が解決され、昨年夏ごろまずは、女性から男性への性転換手術の1つである、乳房切除術から再開しました。現在では、ほぼ毎週、乳房切除の手術が実施されております。

性同一性障害は、最近では、テレビドラマやコミックなどでも取り上げられ、広く知られるようになってきました。Gender Indentity Disorderの略でGIDと呼ばれます。ちなみに、性転換手術というのは正式な呼び方ではなく、Sex Reassignment Surgeryを略してSRS、性別適合手術と呼はれます。

大学病院では、主に戸籍を変更するために必要なSRS手術を行っていくことになりますが、GIDの患者様の悩みはそれだけでは終わらないはずです。
それ以後の人生を、女性あるいは男性として生きていくために、
女らしくあるいは男らしくなるために、
例えば、
・男顔を女顔にする、あるいはその反対
・ウエストラインを形成する
・乳房の形成  など
私の持っている形成外科と美容外科の知識と技術をフル活用して行きたいと思っています。
百澤 明
akira@momosawa.org

投稿者 momosawa : 15:06