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2010年03月09日

南国 土佐の思い出

最近は、NHKの大河ドラマの影響で、高知県が頻繁に話題に上がります。
そのせいで、最近ふと思い出した笑い話を、今日は書いてみます。

大学生のとき、一人で、オートバイに乗って、四国一周、一週間の旅に出たことがあります。
高知市に宿泊した夜、一人で飲みに、繁華街に繰り出しました。
居酒屋で、隣に座った現地のおじさんと、意気投合し、ご馳走になりました。

カツオのたたきの肩に、包丁で切れ込みが入れてあるのをご存知ですか?
実は、ここには、薄切りにしたニンニクのスライスを挟み込んで食べるためのものなのです。
高知では、ハマチのお刺身にも、この切れ込みが入れてあり、ニンニクをはさんで食べます。
このとき、板前さんに教えてもらった豆知識です。

このおじさんと、高知県の習慣の、返杯と言う儀式にのっとり、日本酒を冷で、ぐい飲みでの一気飲みを繰り返しました。とにかく、一つのぐい飲みで、お互いに飲み交わすわけです。自分が早く飲み干さないと、相手が飲めないと文句を言ってきます。かなり酔っ払ってしまいました。

この店を出て、おじさんの行きつけのカラオケスナックに行きました。
この店に、トイレはなく、客は、この店の横の公園の公衆トイレで用を足していました。
しばらくして、このおじさんが、いなくなっていることに気がつきました。
さすがに、おじさんも酔っ払って、私の分まで支払いを済ませ、既に帰ったとのことでした。
スナックのママに、あのおじさんは、いい人だねえ~。などというと、向こうも、かなりあんたのことが気に入っていたよとの事。
ホテルは、どの方向に行けばいいのかたずねたところ、この店のすぐ先だから、歩いて帰っても大丈夫だと言われました。私が、どれほど酔っ払っていたかは、ママには分かっていなかったみたいです。

この店を出て、自分が道に迷っていると気付くまでの間の記憶はありません。

既に、かなりの時間が経っていたと思われます。私は、人通りもない、真っ暗な通りに、一人で立ち尽くしていました。疲れて、歩けなくなったところで、ふとわれに返ったのです。

どうしたらいいか、全く考えが浮かばなかったので、近くにあった電話ボックスから、当時、まだ交際中だった家内に電話をかけました。家内は、こう言いました。警察に電話しなさいと。
「あんた、いい事言うねえ~」
早速110番。パトカーで迎えに来てくれと、お願いしました。しかし、おまわりさんは冷たい!そんなことにパトカーは使えないと断られましたが、こう言ってくれました。タクシーを拾って、ホテルの名前を言えば、連れて帰ってくれると。
「おまわりさんも、いい事言うねえ~~」

早速、タクシーを拾おうとしましたが、この酔っ払いに、タクシーたちは乗車拒否!誰も乗っけてくれません。しばらく歩いたところで、踏み切りに行き着きました。そこで、妙案が浮かびます。踏み切りは、一旦停止。これは、夜中でも、高知でも、回送のタクシーでも、全国共通のルールです。

踏み切りの影に身を潜め、タクシーを待ちます。そこに通りがかったタクシーが、一旦停車したところで、タクシーの前に立ちはだかりました。だあ~!!びっくりして止まったタクシーの運転手に、とにかく乗っけてくれと、懇願しました。

やっとのことでタクシーにたどり着いたところで、運転手に、これまでのいきさつを話し、ここはどこか聞いてみました。返った答えは、
「ゴメンです。」
何だあ~!、口も利きたくないって事かあ、は~ん?
「後免の手前です。」
ああ、ゴメンって地名なのね。
「それにしても、お客さん、よく歩きましたねえ」
運転手さんは、感心していたのか、呆れていたのかは分かりません。
とにかく、無事にホテルまで送り届けてくれました。

ホテルに帰りついた頃は、ほろ酔い加減になっていました。風呂にも入り、フロントのお姉ちゃんに、その日の出来事を話し、笑わせたりしました。

翌日、二日酔いで痛い頭を抱えながら、ホテルの前で、バイクに荷物をくくりつけていました。
すると、目の前に公園のトイレ。なんと、カラオケスナックから用を足しに通った、まさにその公園の公衆トイレがあるではありませんか。あまりの驚きで、ひっくり返りました。

この話を、大学に戻って、高知の出身者にしたところ、嘘だろうと言って聞きません。
高知市街から、後免までは、歩ける距離ではないと言うのです。
じゃあ、あのタクシーの運転手は、本当に、私とは、口も聞きたくなかったのですかね?
「ゴメンです」

それとも、本当に私が、後免まで歩いたのでしょうかね?

それとも、実はあの夜、私は、宇宙人にUFOで・・・?

真相は、謎のまま・・・

投稿者 morita1967 : 2010年03月09日 15:13

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