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2009年04月30日
処女膜再生
最近「処女膜再生」に関するお問い合わせが増えています。またコムロ美容形成クリニックのホームページにも「処女膜再生」の検索ページからやってくるケースが多くなっています。
処女膜再生のご相談を受けて感じるのは、女性の方が意外と、ご自身の性器について、正しい知識をお持ちではないということです。例えば処女膜に関しても「膣内が膜でふさがっていて、その中央に小さな穴があいている」というイメージを持たれている方が少なくありません。しかし実際の処女膜というものは、こういうものではないのです。
処女膜のある膣の形状は、単なる「円形の筒」ではありません。実際の断面形状は、クローバーの葉のような形をしています。つまり壁面から中央に向かっていくつかの「粘膜のひだ」が立ち上がっています。このひだが処女膜です。つまり膜で膣を塞いでいるのではなく、ひだによって膣の開口部を狭めているだけなのです。幼少時の処女膜は小さくて厚いのですが、成熟した女性になると、処女膜の直径は1~1.5センチ、開口部は 7ミリ~1センチになります。
膜にもいろいろ種類があります。

このような形状の膣に男性器を挿入すると、ひだが損傷し、痛みや出血が生じます。性交を重ねていくとひだは小さくなっていきますが、どんなに性交回数を重ねても完全に消滅することはないと言われています。また通常のスポーツやタンポンの使用などでは損傷することはありませんが、激しい動作によって損傷するケースはあるようです。なお出産を経験すると、新生児の通過によってひだは完全に損傷し、膣内部はツルツルの状態になります。
処女膜再生とは、このひだを再生することです。その目的は、性交時に痛みと出血を生じさせることにありますが、出血だけを生じさせる場合と、出血と痛みの両方を生じさせる場合で、施術方法が異なります。
まず出血のみを生じさせる場合には、ひだの谷の部分の粘膜を山側に寄せて、溶ける糸で固定します。粘膜同士をくっつけるというイメージです。これによって性交時にひだの損傷を起こしやすくするわけです。8~9割の患者さまは、この施術をご希望になります。
出血と痛みの両方を生じさせる場合には、もう少し複雑になります。ひだの粘膜を山側に寄せるだけではなく、ひだの谷側の皮膚を切開し、この皮膚の一部も引っ張って山側に寄せるのです。こうすることで切開した部分に痛みを感じるようになります。
いずれの場合でも、まずはご自身の性器について、きちんと理解しておいた方がいいと思います。次回も引き続き、女性器に関する施術についてお話しします。
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2009年04月20日
セルリバイブジータについて考える。
以前このブログで、ご自身の血液を利用した再生医療として「PRP」をご紹介しましたが、最近はこれをさらに発展させた「セルリバイブジータ」という施術が普及し始めています。すでに数多くのクリニックが導入し、インターネット上でも宣伝されています。「“ジータ”とは“究極”を意味します」という宣伝文句を見て、大きな期待を寄せている方も多いのではないでしょうか。
もちろん私のクリニックでもすでに始めています。セルリバイブジータは 2008年末頃に登場したのですが、実はこれと同じ時期に「セルリバイブ」という施術も登場しています。それではPRPとセルリバイブ、セルリバイブジータはどこが違うのでしょうか。今回はこれらの違いについて、簡単に説明しておきたいと思います。
まずPRPは患者さまの血小板をメインに使う方法で、日本では3年くらい前から行われていました。私のクリニックでもすでに数多くの施術例があります。またPRPと脂肪注入を組み合わせることで脂肪残存率を高めたり、ヒアルロン酸と組み合わせた施術も行っており、それぞれ高い成果を上げています。
これに対してセルリバイブとは、血小板に白血球を混ぜて使用する施術です。PRPでも若干の白血球は混ざっているのですが、セルリバイブでは意図的に白血球を入れることで、より高い効果を引き出すことを狙っています。
さらにセルリバイブジータになると、血小板に白血球と細胞成長因子を混ぜて使用します。この成長因子は傷を治癒させるために使用する「フィブラストスプレー」と呼ばれる治療剤にも含まれているもので、これによってさらに大きな効果が得られると言われているのです。
このように書くと、PRPよりもセルリバイブ、セルリバイブよりもセルリバイブジータの方が効果があるように思えますが、私自身は必ずしもそうとは言い切れないと感じています。PRPで最も重要なのは、自分の血に含まれている血小板を使う点にあり、この血小板の中に含まれる成長因子が細胞の再生を促します。含まれる成長因子が多ければ確かに効果が高まりそうですが、自分の血に由来しない成長因子を混入させることにどれだけの意味があるのか、正直に言うと疑問を持っているのです。私以外のドクターの中にも、同じような疑問を持っている方は少なくないようです。
もちろん基本はPRPなので、ちりめんジワや目の下の小ジワ、首のシワ等には確かに効果があります。下の写真はセルリバイブジータの施術例ですが、目のまわりのシワが改善されていることがわかります。しかしPRPに比べて著しく大きな効果が得られるかというと、必ずしもそうではないと感じています。


ここで私が申し上げたいのは、新しい施術が登場したからといっても、過度な期待を持つことは禁物だということです。美容クリニックの世界では、新しい施術の効果を宣伝するあまり、患者さまに過度の期待を与えるケースも少なくありません。確かに新しい施術の方が効果があり、従来の問題が解消されていることも多いのですが、期待しすぎるのも良くないのです。
最近の美容クリニックの世界では、どんどん新しい施術が登場しています。2~3年経てば、また新しい方法が宣伝されるようになっているでしょう。しかしお肌を若返らせる方法としては、他にも数多くの施術が存在します。例えばヒアルロン酸注入やレーザー治療、フェイスリフト等もそのひとつです。これらのうちどれが高い効果を発揮するかは、実は人によって異なります。セルリバイブやセルリバイブジータも数ある施術方法のひとつであり、これらもやはり人によって合う合わないが違ってきます。
その一方で、複数の施術を組み合わせることで、より大きな効果を引き出すというアプローチもあります。例えばPRPをヒアルロン酸と組み合わせるのもそのひとつです。特定の施術に拘るのは得策ではありません。新しい施術だからといってすぐに飛びつくのも、オカネの無駄になる可能性があります。まずはドクターと相談して、ご自身に一番合う施術や施術の組み合わせを見つけるべきだと思うのです。
経験豊富なドクターであれば、どの施術があなたに合っているのか、適切に判断できるはずです。施術を選ぶ前に、まずはドクターを選ぶことをお勧めします。一見すると回り道のようですが、結果的にはこのステップを踏んだ方が、満足できる結果を得られるはずです。
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2009年04月07日
シルエットリフト始めました。
2009年2月、施術メニューに「シルエットリフト」を追加しました。2009年1月13日に「ハッピーリフトで若返る」というエントリーを掲載しましたが、シルエットリフトはこのハッピーリフトを、さらに進化させたものだといえます。
シルエットリフトとハッピーリフトは、どちらも特殊な糸を皮下組織に通し、これによって組織を引っ張り上げることで、肌のたるみやほうれい線を解消するものです。両者の違いは使用する糸の形状にあります。ハッピーリフトは毛羽だった形状をしており、この毛羽が組織を引っかけて引っ張り上げます。これに対してシルエットリフトでは、糸のところどころに円錐状のもの(コーン)があり、これが組織を引っ張り上げるのです。

糸の形状の違いは、引っ張り上げる力の違いになって現れます。
ハッピーリフトは糸に付けられた切れ込みが「毛羽立ち」を作りますが、この毛羽立ちは部分的にしか組織を引っ張ることができません。ひとつの毛羽立ちは糸のひとつの側面にしか付けられないので、その部分だけが引っ張られるのです。
これに対してシルエットリフトの糸に付けられた「コーン」は、糸の回りを360度引っ張り上げることができます。そのためハッピーリフトに比べ、1本の糸がもたらす効果が大きいのです。
また糸に切れ目がないため、糸の耐久性が高くなるというメリットもあります。そのためより細い糸を使うことが可能です。ハッピーリフトでは「2-0糸」を使いますが、シルエットリフトではそれよりも一回り細い「3-0糸」が使われています。
シルエットリフトは糸の牽引力が強いので、少ない本数で効果を発揮します。例えばほうれい線の解消であれば、片側たった2本で効果があります。頬のタルミも片側2本でOK。この両方を解消する場合でも、両側合わせて8本の糸で対応できるのです。
実はこの施術は、日本でもすでに2007年末頃から始まっています。私もその効果は認めていたのですが、1点だけ不満があったため、施術メニューに加えていませんでした。それは当時使われていた糸が「吸収性」ではなかったということです。コーンの部分は吸収性だったのですが、糸の部分が吸収性ではなかったため、組織の中に残ってしまうのです。
「ハッピーリフトで若返る」の時にも書きましたが、糸が肌の下に残るのはあまり好ましくありません。肌の薄い方の場合には、肌の上から触ると糸の感触が残るケースもあります。また追加の施術を行う場合、残った糸が新たに通した糸に干渉するため、施術が行いにくいという問題もあります。私が「非吸収性」のアプトス糸よりも「吸収性」のハッピーリフトをお薦めしているのは、このような問題を発生させないためです。
しかしシルエットリフトも、今年2月に吸収性の糸が入手できるようになりました。これならハッピーリフトと同じように、より自然な仕上がりが可能になります。そのためコムロ美容形成クリニックでも施術メニューに追加したというわけです。
下に示すのは施術例です。上が施術前、下が施術後の写真です。頬のたるみとほうれい線が解消されていることが、はっきりとおわかりいただけるはずです。


施術時間は約45分、局所麻酔なので施術後すぐに退院可能です。最終的な仕上がりまでに1~2週間かかりますが、施術後2~4年間は効果が持続します。頬のたるみやほうれい線が気になっている方に、ぜひお薦めします。またレーザーやPRPも併用すれば肌に張りが出て小じわも目立たなくなるので、より大きな若返り効果が期待できます。
なお最近ではPRPにも新しい施術が登場しています。次回はこれを取り上げてご紹介したいと思います。