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2009年10月29日
お肌の加齢とエラスチン(1)
前回はセルリバイブジータについてお話ししました。今回と次回はお肌の加齢について、もう少し掘り下げて説明したいと思います。
皆さんもよくご存じだと思いますが、女性の顔は加齢に伴い、次のように変化していきます。
20歳くらいまで
肌に十分な張りがあり、シワはほとんどない。

25歳~30歳
ほうれい線が出始める。

30歳~40歳
ほうれい線が口角を超える。

40歳~45歳
口角の下にマリオネットラインが出る。
ほうれい線の外側にもう1本シワができる。

50歳前後~
シワが枝分かれしていく。
お肌の張りはほとんど失われる。
お肌がたるんでいく。

なぜこのような変化が生じるのでしょうか。その理由を理解するために、まずは下の図をごらんください。

これは皮膚の断面をイラスト化したものです。まず最も表側に「表皮」があり、その下に「真皮」と「皮下脂肪」の層があります。表皮は毛穴やシミに関係があり、真皮はタルミに関係します。加齢によって皮膚の張りが失われ、シワやたるみが生じてくるのは、真皮の状態が変化するからなのです。
真皮の構造をよく見ると、3つの部分で構成されていることがわかります。まずコラーゲンが格子状になっており、その格子が交差する部分をエラスチンが支えています。そして格子の隙間部分にはヒアルロン酸があります。実はこれらのうち、お肌の張りに最も関係しているのがエラスチンなのです。
エラスチンの重要性は別のものにたとえてみると、よりはっきりとわかると思います。
香港映画にはよく建築現場の足場として、たくさんの竹を格子状にして紐で縛ったものが出てきます。これは真皮の構造によく似ています。コラーゲンが竹だとすれば、竹を組むために使われている紐はエラスチンです。紐がしっかりしていれば、この足場も安定しています。しかし紐の力が弱ければ、足場は崩れてしまいます。
建物にたとえてみるのもいいかもしれません。コラーゲンが柱や梁だとすれば、エラスチンはそれらをとめておくボルトの役割を果たします。コラーゲンの格子の間に含まれているヒアルロン酸は、壁や床、天井にあたります。ここでもボルトがしっかりしていなければ、建物は崩れてしまいます。
お肌も同じです。
エラスチンは弾力性のある繊維です。コラーゲンの格子は、この繊維の弾力性によって安定した状態を保ちます。これがお肌の張りなのです。しかし歳を取るにつれて、お肌の中のエラスチンの量はどんどん減っていきます。そのためコラーゲンの格子が崩れていき、お肌の張りが失われるのです。
テレビ番組や雑誌などでは、お肌の張りに重要なのものとして、コラーゲンが取り上げられることが多いようです。しかし本当に重要なのはエラスチンです。お肌の中にコラーゲンが十分にあっても、エラスチンがなければ格子状の構造を維持できないからです。
それでは加齢によって、エラスチンの量はどのように変化するのでしょうか。この続きは次回お話ししたいと思います。
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2009年10月13日
セルリバイブジータについて再び考える。
半年ほど前「セルリバイブジータについて考える。」というエントリーを掲載しました。この時は、「"ジータ"とは"究極"を意味します」という宣伝文句が大げさではないか、患者さまが期待するほどの効果が得られないのではないかという疑問を呈しました。しかし今、私はその疑問を解消しつつあります。
実はコムロ美容形成クリニックではこの半年の間に、約50件のセルリバイブジータの施術を行ってきました。当初は効果に疑問を抱きながらも、患者さまのご要望に応える形で施術に取り組んできたのですが、患者さまの満足度はいずれも非常に高いのです。現在では私も「セルリバイブジータは十分な効果がある」と確信しています。
ポイントは「何を改善するのか」を明確にすることにあります。「セルリバイブジータについて考える。」でも指摘したように、この施術はちりめんジワや目の下の小ジワなど、細かいシワには効果がありますが、大きなシワではそれほど大きな改善効果は得られません。しかし細かいシワの改善効果は、予想以上に大きいことがわかってきました。
下の写真は施術例です。上が施術前、下が施術後なのですが、目尻のシワが改善されていることが、はっきりと見て取れるはずです。


目尻だけではなく、頬の細かいシワでも大きな改善効果があります。下眼瞼のように皮膚が薄い場所では、改善効果が特に大きく現れます。
逆にほうれい線や眉間の縦じわのように、深いシワに対しては改善効果が劣ります。深いシワは他の施術で対応し、細かいシワに集中して施術を行うことが、セルリバイブジータの効果を最大限に引き出すためのポイントだといえます。
細かいシワに対する施術としては、他にもヒアルロン酸やボトックスの注入があります。しかしこれらの施術は効果が3ヶ月~半年しか持続しません。そのためなかなか大きな満足感を得ることができません。
PRPなら効果が2~3年持続しますが、効果に個人差があるという弱点があります。セルリバイブジータは血小板と白血球と細胞成長因子を組み合わせることで、PRPの弱点を克服しています。そのため個人差が少なく、安定した効果が期待できます。
ただし、ひとつだけ指摘しておきたいのは、切開を伴う施術に比べれば、その効果は限定的であるということです。やはり最も効果が大きいのは、皮膚の一部を切開し、たるんだ皮膚を引っ張り上げる施術なのです。しかし「切開はしたくない」という患者さまにとっては、セルリバイブジータは最も有力な選択肢だといえそうです。