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2009年11月24日
シルエットリフトのコツ
コムロ美容形成クリニックでシルエットリストを始めてから、約10ヶ月が経過しました。先日は私どものスタッフも施術を受けています。彼女は50代前半で当クリニックではアートメイクを担当しているのですが、施術の仕上がりにたいへん満足しているようです。
下の写真が施術前後の状態です。上が施術前、下が施術後です。


マリオネットライン(口角の下のシワ)がほとんど無くなり、ほうれい線も目立たなくなっているのがわかると思います。小顔効果と表情も若々しく、柔らかい感じになっていますね。
数多くの施術を行うことで、シルエットリフトを確実に成功させるコツもわかってきました。ポイントは2つあります。(基本的な施術内容は「シルエットリフト始めました。」で紹介しておりますので、ご存じない方はこちらをご参照ください。)
まずひとつめのポイントは「糸の干渉」を防ぐことです。「干渉」といってもわかりにくいかもしれないので、まずは下の絵をごらんください。

シルエットリフトは、ほうれい線の位置からこめかみに向けて複数の糸を皮下に通すのですが、十分なリフト効果を出すために糸を交差させた状態にします。シルエットリフトにはリフト効果を生み出すコーンが等間隔に八個付いており、これらのコーンが交差する部分で重なり合います。これが干渉です。
コーンが干渉してしまうと、その部分が厚くなったり、引っかかりができて表情がぎこちなくなる可能性があります。またこの引っかかりのせいで、十分なリフト効果が出ないこともあります。頬骨が張っている方は、これらの危険性が特に高くなります。
それでは干渉を防ぐには、どうすればいいのでしょうか。干渉する場所のコーンを取り除けばいいのです。
私がシルエットリフトの施術を行うときには、必ずこの干渉を意識し、干渉する場所のコーンを取り除きます。もちろんコーンの数が少ないとリフトアップ効果も少なくなりますので、どれだけのコーンを取り除くかを適切に決めることが重要です。
もうひとつのコツは、糸の長さをどのあたりまで残すかの判断です。
通常のシルエットリフトでは、片方で4本の糸を使います。しかし患者さまの状態によっては、より多くの糸を使うケースもあります。その時、口角のラインよりも下へ糸を通してしまうと、口が開きにくくなってしまいます。このような状態を避けるため、片側6本以上の糸を入れる場合でも、糸を入れる場所は口角のラインを下限とするのです。

最近ではシルエットリフトを行うクリニックも増えてきており、実際に施術を受けた方の中には「シルエットリフトは効かない」とおっしゃる方も少なくないようです。しかし私に言わせていただければ、効果のないシルエットリフトは、ドクターが施術のコツをつかんでいないからです。
コツをしっかりつかんでいれば、シルエットリフトは大きな効果を発揮します。私の経験では、フェザーリフト(糸を使用するフェースリフト)の中で最も効果的な施術だと思います。
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2009年11月10日
お肌の加齢とエラスチン(2)
前回の続きです。加齢に伴うシワやお肌のたるみは、エラスチン(弾力性線維)の量と深い関係があります。下のグラフは、お肌の中のエラスチンの量が、年齢と共にどのように変化するのかを、おおまかに示したものです。

生まれてから15歳前後(初潮開始年齢)までは、エラスチンは真皮の中に十分存在しており、お肌の張りも100%の状態を維持しています。つまり、赤ちゃんの肌と中学生時代までの肌の張りは、ほとんど変わらないということです。その後25歳前後までは徐々に弾力性を失って硬くなります。25歳以降は急激に減っていきます。そのまま放っておくと、45歳頃(閉経時)にはエラスチンがほぼ失われます。輪ゴムは最初進展良好ですが、時間と伴に徐々に伸びて硬くなり、そして切れてしまいます。まさに、エラスチンの運命と同じです。良く「25歳はお肌の曲がり角」といわれますが、まさにその通りなのです。
45歳を超えると、エラスチンは体内で生成されなくなります。エラスチンの生成は女性ホルモンと関係があるのですが、多くの女性は45歳くらいで生理が止まってしまうため、女性ホルモンも分泌されにくくなるからです。その後のお肌はたるむ一方です。
それではお肌の老化を防止するには、どうしたらいいのでしょうか。ポイントは「早めに手を打つ」ことです。45歳を超えるとエラスチンはほぼ失われ、取り戻すことができません。それならば45歳になるまでの間に、何らかの手を打ってエラスチンの減少をくい止めればいいのです。
そのひとつの方法として挙げられるのが、ヒアルロン酸注射です。ヒアルロン酸を真皮に注射すると、真皮内に水分を保持しやすくなります。この水分がエラスチンの維持や、弾力性保持に役立つのです。
また熱によってエラスチンの弾力性を強くする方法もあります。エラスチンは熱を加えると縮まる性質があります。これを「熱変性」というのですが、エラスチンが縮まればコラーゲン同士を結びつける力が強くなります。「タイタンやリファーム」はこの効果を狙ったものです。
いずれにしても、お肌の中にエラスチンが残っていることが前提です。エラスチンがなくなってしまえば、もはやどうしようもないのです。この場合にはヒアルロン酸注射やタイタンやリファームではなく、切開を伴うフェイスリフトやフェザーリフトが必要になります。
若い方の中には、お肌のシワやたるみの防止など、まだ関係ないと考えている方も多いと思います。しかし実際には、必要になってから手を打つのでは遅すぎることがわかります。
エラスチンは25歳を超えると急速な勢いで失われていきます。「まだ早いかな」と思っているうちにこそ、お肌の加齢防止に向けた手を打っておくべきなのです。