2009年06月01日

膣縮小術

前々回、前回に引き続き女性器の話です。今回は膣縮小術についてお話しします。

「膣が大きいのではないか」「膣の締まりが悪いのではないか」という悩みを持つ女性も実は少なくありません。きっかけは「パートナーから指摘を受けた」というものが多いのですが、指摘を受けなくてもご自身がそう感じているケースもあります。

膣の締まりが良くないと、セックス時の感じ方が弱くなり、パートナーとの関係にも影響を与えます。セックスの不満が高じて夫婦関係が悪化することも珍しくありません。このような悩みを解決できるのが膣縮小術です。

膣縮小を望まれる女性の多くは、経産婦の方です。実は出産を経験すると、膣の入り口が大きくなることが非常に多いのです。その主な原因はふたつあります。ひとつは胎児の通過に伴う膣の拡大、もうひとつが「会陰切開」です。

会陰切開とは、産道の出口を広げるため、出産時直前に膣から肛門にかけて切開することを言います。その目的は出産に必要な時間を短縮することと、出産時にしばしば発生する「自然裂傷」を回避するためです。初産婦の場合、ほとんどの産婦人科の出産現場で、この会陰切開が行われています。実はこの会陰切開によって、膣の入り口が広がってしまうケースが多いのです。

助産婦さんによる出産が一般的だったころは、会陰切開は行われませんでした。助産婦さんは自然分娩のテクニックに秀でていて、会陰切開をせずに赤ちゃんを取り上げることができたからです。また会陰が伸びきるまで時間をかけて出産を行っていたことも重要なポイントだと思います。会陰が自然に伸びるまで待ってから出産を行えば、会陰の自然裂傷はほとんど発生しないと言われています。

それはともかくとして、ここで大きな問題になるのが、会陰切開後の処置です。産婦人科の先生は出産そのものを重視して処置を行うため、会陰切開後の縫合が必ずしも丁寧ではないのです。美容外科の私から見れば「かなり雑だなあ」と感じる縫合跡も少なくありません。縫合が雑な場合、切開した部分が縫いきれずに、スペースが残ってしまうケースがあります。実はこれが膣の入り口が広がってしまう原因のひとつなのです。

その一方で、未産婦の方や、帝王切開による出産のみを経験されている方が、膣縮小を希望されることもあります。実はこのような方々の膣縮小術は、経産婦の方に対するものとは異なります。つまり膣縮小術とひとことで言っても、患者さまによって2種類の方法を使い分ける必要があるのです。

1.経産婦の場合

「肛門挙筋(括約筋)縫縮術」を行います。施術方法は以下の図の通りです。

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まず膣粘膜会陰を切除します。その後さらに肛門挙筋(括約筋)を露出します。次に肛門挙筋を縫い合わせて縮め、さらに膣粘膜会陰を縫い合わせて縮めます。これによって胎児の通過と会陰切開で広がった膣入り口を狭めるのです。

2.産婦の場合

「膣粘膜縫縮術」を行います。これは膣粘膜会陰の切除と縫縮のみを行う施術です。産道経由での出産を経験されていない方に、肛門挙筋(括約筋)縫縮術を行ってはいけません。会陰切開を経験していないので、肛門挙筋(括約筋)を縮小する必要はないからです。今後産道経由で出産を行う時に、縫縮した筋肉を切開しないと出産できないこともあります。こうなると再手術が必要になります。よって、「膣粘膜縫縮術」で十分です。

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一般に膣縮小術というと「肛門挙筋(括約筋)縫縮術」を指すことが多いのですが、患者さまが経産婦か否かによって施術方法を変えなければいけないということは、施術を行うドクターはもちろんのこと、患者さまご自身も知っておいた方がいいと思います。

また本当は膣縮小の必要がないのに、膣縮小を望まれる方もいらっしゃいます。コムロ美容外科では最初に膣の大きさの診断を行い、施術が必要かどうかをカウンセリングします。このような配慮もクリニックにとっては重要だと考えています。

膣の広がりを解消し、締まりを取り戻すことは、パートナーとの円滑なセックスライフにつながります。良好な夫婦関係を維持する上でも、重要な役割を果たすはずです。もしこのような悩みを持たれているのであれば、ぜひ一度ご相談ください。


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投稿者 komuro : 13:16 | コメント (0)

2009年04月30日

処女膜再生

最近「処女膜再生」に関するお問い合わせが増えています。またコムロ美容形成クリニックのホームページにも「処女膜再生」の検索ページからやってくるケースが多くなっています。

処女膜再生のご相談を受けて感じるのは、女性の方が意外と、ご自身の性器について、正しい知識をお持ちではないということです。例えば処女膜に関しても「膣内が膜でふさがっていて、その中央に小さな穴があいている」というイメージを持たれている方が少なくありません。しかし実際の処女膜というものは、こういうものではないのです。

処女膜のある膣の形状は、単なる「円形の筒」ではありません。実際の断面形状は、クローバーの葉のような形をしています。つまり壁面から中央に向かっていくつかの「粘膜のひだ」が立ち上がっています。このひだが処女膜です。つまり膜で膣を塞いでいるのではなく、ひだによって膣の開口部を狭めているだけなのです。幼少時の処女膜は小さくて厚いのですが、成熟した女性になると、処女膜の直径は1~1.5センチ、開口部は 7ミリ~1センチになります。
膜にもいろいろ種類があります。

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このような形状の膣に男性器を挿入すると、ひだが損傷し、痛みや出血が生じます。性交を重ねていくとひだは小さくなっていきますが、どんなに性交回数を重ねても完全に消滅することはないと言われています。また通常のスポーツやタンポンの使用などでは損傷することはありませんが、激しい動作によって損傷するケースはあるようです。なお出産を経験すると、新生児の通過によってひだは完全に損傷し、膣内部はツルツルの状態になります。

処女膜再生とは、このひだを再生することです。その目的は、性交時に痛みと出血を生じさせることにありますが、出血だけを生じさせる場合と、出血と痛みの両方を生じさせる場合で、施術方法が異なります。

まず出血のみを生じさせる場合には、ひだの谷の部分の粘膜を山側に寄せて、溶ける糸で固定します。粘膜同士をくっつけるというイメージです。これによって性交時にひだの損傷を起こしやすくするわけです。8~9割の患者さまは、この施術をご希望になります。

出血と痛みの両方を生じさせる場合には、もう少し複雑になります。ひだの粘膜を山側に寄せるだけではなく、ひだの谷側の皮膚を切開し、この皮膚の一部も引っ張って山側に寄せるのです。こうすることで切開した部分に痛みを感じるようになります。

いずれの場合でも、まずはご自身の性器について、きちんと理解しておいた方がいいと思います。次回も引き続き、女性器に関する施術についてお話しします。

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投稿者 komuro : 16:28 | コメント (0)